JP2603732B2 - 周波数発電機付きモータ - Google Patents

周波数発電機付きモータ

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JP2603732B2
JP2603732B2 JP1264684A JP26468489A JP2603732B2 JP 2603732 B2 JP2603732 B2 JP 2603732B2 JP 1264684 A JP1264684 A JP 1264684A JP 26468489 A JP26468489 A JP 26468489A JP 2603732 B2 JP2603732 B2 JP 2603732B2
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博徳 黒沢
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株式会社三協精機製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は周波数発電機付きモータに関する。
〔従来の技術〕
周波数発電機付きモータは各種の用途に用いられる
が、第6図はポリゴンミラーの回転駆動に用いられる周
波数発電機付きモータの一例を示す。
ポリゴンミラー11は有底筒状の回転軸12の上部に固定
され、この回転軸12は軸受13内に嵌合されている。回転
軸12と軸受13との間には僅かな間隙があって空気動圧が
発生し、軸受13が回転軸12に対する動圧軸受を構成して
いる。軸受1はベース14に固定され、かつ中央部に突部
15が形成されてこの突部15が回転軸12内に突出してい
る。突部15の上部にはリング状のスラスト磁石16が固定
され、回転軸12にはスラスト磁石16とほぼ対向する位置
にスラスト磁石17が固定される。これらのスラスト磁石
16,17は上下の端面がN極とS極となるように、かつ互
いに極性が逆になるように着磁されて互いに引合い、も
って回転軸12が突部15より浮上した状態に支持される。
また、突部15にはコア18が固定され、このコア18にコイ
ル19が巻回されてコア19とコイル18とでモータのステー
タが構成される。回転軸12の内側にはロータヨーク20が
固定され、このロータヨーク20にコイル19と対向して駆
動用多極マグネット21が巻回されてロータヨーク20と駆
動用多極マグネット21とでモータのロータが構成され
る。さらに、回転軸12の内側にはマグネット22が固定さ
れ、突部15にマグネット22と対向させてコイルパターン
を有する回路基板23が固定されてこのマグネット22と回
路基板23とで周波数発電機が構成される。
コイル19に通電されると、駆動用多極マグネット21が
その軸芯を中芯として回転してポリゴンミラー11が回転
する。ポリゴンミラー11はレーザビームプリンタやファ
クシミリ等に用いられて光ビームを偏向し、回転により
光ビームの走査を行う。マグネット22は回転軸12ととも
に回転し、回路基板23にはマグネット22の回転に伴って
回転速度信号が発生する。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記周波数発電機付きモータではマグネット22と回路
基板23とを用いて周波数発電機を構成しているので、部
品点数が多い。
本発明は上記欠点を改善し、部品点数が少なくするこ
とのできる周波数発電機付きモータを提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明は、ロータヨークに
半径方向の着磁がなされた駆動用多極マグネットをステ
ータコイルと対向して設けてロータを構成し、該ロータ
を所定の回転軸芯を中心として回転させるようになした
モータにおいて、 各々上記駆動用多極マグネットの磁束の上記回転軸芯
方向に関して同一方向の磁束成分が通過する位置に上記
回転軸芯を中心として半径方向に配置され上記駆動用多
極マグネットの磁束により出力を生ずる複数個の発電線
路及び、 該複数個の発電線路を接続してその出力を取り出すた
めの接続線路を有する周波数発電機とを備え、 上記複数の発電線路は、上記駆動用多極マグネットの
2つの極にそれぞれ対向するように半径方向に離間して
設けられた内側発電線路と外側発電線路とからなってい
て半径方向に着磁された上記駆動用多極マグネットの、
上記ステータコイルに作用する磁束とは異なるN極から
S極に向かう上記半径方向に形成される磁束のうちのN
極から出た磁束又はS極に戻る磁束の一方のみが通過す
る位置に配置され、上記接続線路は、上記内側発電線路
と上記外側発電線路とのそれぞれを連続して接続すると
共に上記連続して接続した内側発電線路と外側発電線路
とを発生する起電力が同方向となるように接続した ものである。
〔作 用〕
ロータが回転し、半径方向に着磁された駆動用多極マ
グネットの、ステータコイルに作用する磁束とは異なる
N極からS極に向かう半径方向に形成される磁束のうち
のN極から出た磁束又はS極に戻る磁束の一方のみによ
り複数の発電線路が起電力を発生し、この起電力が接続
線路を介して取り出される。
〔実施例〕
第1図は本発明の一実施例を示す。
ポリゴンミラー31は有底筒状の回転軸32の上部に固定
され、この回転軸32は軸受33内に嵌合されている。回転
軸32と軸受33との間には僅かな間隙があって空気動圧が
発生し、軸受33が回転軸32に対する動圧軸受を構成して
いる。軸受33はベース34に固定され、かつ中央部に突部
35が形成されてこの突部35が回転軸32内に突出してい
る。突部35の上部にはリング状のスラスト磁石36が固定
され、回転軸受32にはスラスト磁石36とほぼ対向する位
置にスラスト磁石37が固定される。これらのスラスト磁
石36,37は上下の端面がN極とS極となるように、かつ
互いに極性が逆になるように着磁されて互いに引合い、
もって回転軸32が突部35より浮上した状態に非接触で支
持される。また、突部35にはコア38が固定され、このコ
ア38にコイル39が巻回されてコア39とコイル38とでモー
タのステータが構成される。回転軸32の内側にはロータ
ヨーク40が固定され、このロータヨーク40にコイル39と
対向して半径方向に着磁された駆動用多極マグネット41
が取付けられてロータヨーク40と駆動用多極マグネット
41とでモータのロータが構成される。さらに、駆動用多
極マグネット41の下側には所定の間隔をおいて周波数発
電機を構成する鉄板基板42が配置され、この基板42はベ
ース34に固定される。この実施例では周波数発電機は駆
動用多極マグネット41の磁界を利用してモータの回転を
検出するものであり、専用のマグネットは設けていな
い。
コイル39に通電されると、駆動用多極マグネット41が
その軸芯を中心として回転してポリゴンミラー31が回転
する。ポリゴンミラー31はレーザビームプリンタやファ
クシミリ等に用いられて光ビームを偏向し、回転により
光ビームの走査を行う。基板42は駆動用多極マグネット
41からの磁束により駆動用多極マグネット41の回転に伴
って回転速度信号が発生する。
第2図は駆動用マグネット41を下から見た図である。
駆動用多極マグネット41は円環状に形成され、半径方
向の着磁411,412,413,…418が一定の角度毎に交互に内
向き,外向きとなるようになされている。
第3図及び第4図に示すように基板42はコイル43を鉄
板からなる基板44上に設けたものであり、基板44はヨー
クを兼ねるが、別のヨークを用いてもよい。コイル43は
回転軸32と同心的に設けられ、半径方向に配置される複
数個の発電線路451,452,453,…,461,462,463,…と、円
周方向に配置されて各発電線路451,452,453,…,461,4
62,463,…を接続する接続線路471,472,473,…,481,482,
483,…と、端子部491,492とで構成される。発電線路4
51,452,453,…,461,462,463,…は図3及び図4に示すよ
うに多極マグネット41の2つの極S、Nにそれぞれ対向
するように半径方向に離間して設けられた内側発電線路
451,452,453,…と外側発電線路461,462,463,…とからな
るものであって駆動用マグネット41の各着磁411,412,41
3,…418の角度と同じ角度毎に設けられ、接続線路471,4
72,473,…,481,482,483,…により1本の線路に接続され
てその両端が端子部491,492に接続される。発電線路4
51,452,453,…,461,462,463,…及び接続線路471,472,47
3,…,481,482,483,…は2重に設けられている。各発電
線路451,452,453,…,461,462,463,…はそれぞれ駆動用
多極マグネット41のN極からS極に向かう磁束のうち回
転軸32の軸芯方向に関して同一方向となる一方の磁束成
分B,Cが通過する位置に回転軸32の軸芯を中心として半
径方向に配置され、駆動用多極マグネット41の磁束によ
り出力を生ずる。たとえば、成分Bの部分では半径方向
の発電線路に対し、紙面の表から裏方向にロータが回転
する場合、右方向の起電力が発生する。従って、駆動用
多極マグネット41とコイル43との関係が第5図に示すよ
うな状態の時には図示矢印Aの向きに電流が流れ、これ
より駆動用多極マグネット41が図示矢印Dの方向へ1/8
回転した状態では図示矢印Aとは逆の向きに電流が流れ
る。従って、回転軸32が図示矢印Dの方向へ1/4回転し
て駆動用多極マグネット41が2極分回転する毎に1つの
パルスが回転検出信号として端子部491,492から得られ
る。このように、接続線路471,472,473,…、481,482,48
3…は、内側発電線路451,452,453…と外側発電線路461,
462,463…とのそれぞれを連続して接続すると共にその
連続して接続した内側発電線路451,452,453…と外側発
電線路461,462,463…とを発生する起電力が同方向とな
るように接続する。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、ロータヨークに半径方
向の着磁がなされた駆動用多極マグネットをステータコ
イルと対向して設けてロータを構成し、該ロータを所定
の回転軸芯を中心として回転させるようになしたモータ
において、 各々上記駆動用多極マグネットの磁束の上記回転軸芯
方向に関して同一方向の磁束成分が通過する位置に上記
回転軸芯を中心として半径方向に配置され上記駆動用多
極マグネットの磁束により出力を生ずる複数個の発電線
路及び、 該複数個の発電線路を接続してその出力を取り出すた
めの接続線路を有する周波数発電機とを備え、 上記複数の発電線路は、上記駆動用多極マグネットの
2つの極にそれぞれ対向するように半径方向に離間して
設けられた内側発電線路と外側発電線路とからなってい
て半径方向に着磁された上記駆動用多極マグネットの、
上記ステータコイルに作用する磁束とは異なるN極から
S極に向かう上記半径方向に形成される磁束のうちのN
極から出た磁束又はS極に戻る磁束の一方のみが通過す
る位置に配置され、上記接続線路は、上記内側発電線路
と上記外側発電線路とのそれぞれを連続して接続すると
共に上記連続して接続した内側発電線路と外側発電線路
とを発生する起電力が同方向となるように接続したの
で、半径方向に着磁された駆動用多極マグネットを周波
数発電機に利用することができ、周波数発電機として専
用のマグネットを設けることは必要ではなく、部品点数
を少なくすることができ、構成が簡単でコストダウンを
図ることができる。さらに、上記複数の発電線路は、上
記多極マグネットの2つの極にそれぞれ対向するように
半径方向に離間して設けられた内側発電線路と外側発電
線路とからなり、上記接続線路は、上記内側発電線路と
上記外側発電線路とのそれぞれを連続して接続すると共
に上記連続して接続した内側発電線路と外側発電線路と
を発生する起電力が同方向となるように接続したので、
周波数発電機から得られる回転信号のSN比を大きくで
き、ロータの磁極面と外側発電線路との間隔が変動して
も十分な回転信号が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す半断面図、第2図は同
実施例の駆動用マグネットを下から見た下面図、第3図
は同実施例の一部を示す断面図、第4図は同実施例の周
波数発電機用コイルを示す平面図、第5図は同実施例の
駆動用マグネット及び周波数発電機用コイルを下から見
た下面図、第6図は従来のポリゴンミラー回転駆動用周
波数発電機付きモータの一例を示す半断面図である。 40……ロータヨーク、41……駆動用多極マグネット、45
1,452,453,…,461,462,463,……発電線路、471,472,4
73,…,481,482,483,……接続線路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロータヨークに半径方向の着磁がなされた
    駆動用多極マグネットをステータコイルと対向して設け
    てロータを構成し、該ロータを所定の回転軸芯を中心と
    して回転させるようになしたモータにおいて、 各々上記駆動用多極マグネットの磁束の上記回転軸芯方
    向に関して同一方向の磁束成分が通過する位置に上記回
    転軸芯を中心として半径方向に配置され上記駆動用多極
    マグネットの磁束により出力を生ずる複数個の発電線路
    と、 該複数個の発電線路を接続してその出力を取り出すため
    の接続線路を有する周波数発電機とを備え、 上記複数の発電線路は、上記駆動用多極マグネットの2
    つの極にそれぞれ対向するように半径方向に離間して設
    けられた内側発電線路と外側発電線路とからなっていて
    半径方向に着磁された上記駆動用多極マグネットの、上
    記ステータコイルに作用する磁束とは異なるN極からS
    極に向かう上記半径方向に形成される磁束のうちのN極
    から出た磁束又はS極に戻る磁束の一方のみが通過する
    位置に配置され、上記接続線路は、上記内側発電線路と
    上記外側発電線路とのそれぞれを連続して接続すると共
    に上記連続して接続した内側発電線路と外側発電線路と
    を発生する起電力が同方向となるように接続した ことを特徴とする周波数発電機付きモータ。
JP1264684A 1989-10-11 1989-10-11 周波数発電機付きモータ Expired - Lifetime JP2603732B2 (ja)

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JPH03128656A JPH03128656A (ja) 1991-05-31
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60166280U (ja) * 1984-04-12 1985-11-05 株式会社東芝 周波数発電機付モ−タ
JPS61120282U (ja) * 1985-01-14 1986-07-29
JPS61277354A (ja) * 1985-05-31 1986-12-08 Sony Corp 周波数発電機付偏平形モ−タ

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JPH03128656A (ja) 1991-05-31

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