JPH0591537U - ｈ字状ハンドルのお玉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 お玉のハンドルに蓋の縁が掛からないよう
に、お玉のハンドルの形状を変形して、鍋の縁をお玉の
置き場所として利用する。 【構成】 側面形状において、お玉のハンドルの略中央
部が略ｈ字状に屈曲して、そのハンドルに凹状の掛け留
め部を形成している。そして、その掛け留め部を境とし
て、手持側ハンドル部とカップ側ハンドル部とが、側面
ｈ字形状に対して、左右に摺れるように構成している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、調理時に使用するお玉に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

現在、一般に流通しているお玉は、そのハンドルがストレートであるのが知ら れている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

調理時におけるお玉の置き場所としては、鍋の蓋の上、皿、お腕、お玉受け等 様々である。時に、鍋をお玉の置き場所として、お玉のカップ側を鍋の内側に挿 入し、手持部側を鍋の外側にして蓋を閉じることがある。この場合、蓋の縁がお 玉のハンドルに掛かり、蓋がずれる等の不安定な蓋の閉じ具合になる欠点があっ た。

【０００４】 本考案は、調理時においてお玉のカップ側（以下カップ側ハンドル部という） を鍋の内側に挿入し、手持部側（以下手持側ハンドル部という）を外側にして、 お玉を直立した状態で蓋を閉じる場合、その蓋の縁がお玉のハンドルに掛からな いように、また蓋がずれないようにして、鍋の縁をお玉の置き場所として容易に 利用できるようにしようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を達成するために、本考案におけるお玉においては、そのハンドルの 略中央部が側面形状において略ｈ字状に屈曲している。そして、このｈ字状の屈 曲により形成される凹状の掛留め部を境として、手持側ハンドル部とカップ側ハ ンドル部とが、側面形状において左右にずれるように構成されている。この左右 のずれの間隔、すなわち掛留め部の巾は１０ｍｍ前後としている。

【０００６】 また、ハンドルの側面ｈ字形状に対して、カップ側ハンドル部先端の右方向に カップを取り付けている。

【０００７】

【作用】

上述のようにハンドルをｈ字状に屈曲したことにより、そのハンドルに下方に 口を開いた凹状の掛留め部が形成され、且つ、この掛留め部を境としてハンドル が左右にずれることとなり、これにより手持側ハンドル部とカップ側ハンドル部 が形成される。

【０００８】 この手持側ハンドル部とカップ側ハンドル部とがずれて構成されているため、 カップ側ハンドル部を鍋の内側に挿入し、掛留め部を鍋の縁に掛け、手持側ハン ドル部を鍋の外側にした時、手持側ハンドル部はほぼ直立して外側にはみ出る状 態となる。このようなハンドルのずれ構造のため、蓋の縁がハンドルに掛かるこ となく蓋を鍋に閉じることが可能となる。

【０００９】 また、お玉のハンドルの側面ｈ字形状に対して、カップ側ハンドル部先端の右 方向にカップを取り付けていることにより、このカップが鍋の縁または鍋の側面 に掛かることなく、お玉を直立して鍋の縁に掛けることが可能となる。

【００１０】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 図１においては、ハンドル（Ａ）は、側面形状において略ｈ字状に屈曲してい る。このｈ字状の屈曲によりハンドル（Ａ）の略中央部に凹状の掛留め部（１） が形成されている。そして、このｈ字状の屈曲により手持側ハンドル部（２）と カップ側ハンドル部（３）は、掛留め部（１）を境として左右にずれて構成され ている。この左右のずれの間隔、すなわち掛留め部（１）の巾は１０ｍｍ前後と している。この巾は、鍋の縁（７）の巾に応じて変えても良い。

【００１１】 また、ハンドル（Ａ）の側面ｈ字形状に対して、カップ側ハンドル部（３）先 端の右方向にカップ（５）を取り付けている。

【００１２】 図２においては、カップ側ハンドル部（３）を鍋（６）の内側に挿入し、掛留 め部（１）を鍋の縁（７）に掛け、蓋（８）を鍋（６）に閉じた状態の鍋（６） の要部断面図である。蓋の縁はハンドルに掛かることなく、蓋（８）は鍋（６） に閉じられている。

【００１３】

【考案の効果】

本考案のお玉においては、上述のとおり構成されているので、調理時における 鍋とお玉の使用中において、以下のような効果を得ることができる。

【００１４】 本考案のお玉においては、鍋の内側にカップ側ハンドル部を挿入し、手持側ハ ンドル部を外側にした状態で蓋を閉じたとき、蓋の縁がハンドルに掛からないた め、蓋がずれることなく、また蓋と鍋との間に大きな隙間が生じることなく、安 定した蓋の閉じ具合を得ることができる。

【００１５】 本考案のお玉においては、ハンドルの掛留め部により、鍋の縁にお玉を掛けと めることができるため、鍋の中にお玉全体がずれ落ちることがない。

【００１６】 上述のように、本考案のお玉によって得られる効果により、鍋の縁をお玉の置 き場所として容易に利用することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】お玉の側面図である。

【図２】お玉のカップ側ハンドル部を鍋の内側に挿入
し、掛留め部を鍋の縁に掛け、手持側ハンドル部を外側
にして蓋を閉じた状態を示す鍋の要部断面図である。

【符合の説明】

Ａ ハンドル １ 掛留め部 ２ 手持側ハンドル部 ３ カップ側ハンドル部 ４ 手持部 ５ カップ ６ 鍋 ７ 鍋の縁 ８ 蓋

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 側面形状において略中央部を略ｈ字状に
   屈曲し、該ｈ字状の屈曲により形成されてなる凹状の掛
   留め部（１）を境として、手持側ハンドル部（２）とカ
   ップ側ハンドル部（３）とを、側面形状において、左右
   にずらして構成してなるハンドル（Ａ）を設けたお玉。