JPS591582Y2 - 浴槽の蓋保持具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、家庭用浴槽における例えば鎧戸状に構成した
巻込式蓋を入浴の際に巻き込んで、浴槽の縁の外側に懸
は止める保持具に関するものである。

浴槽の蓋特に家庭における浴槽の例えば鎧戸状の蓋は、
入浴の際にその一端から巻き込んで浴槽から取り除いて
浴室の片隅や壁等に立懸けるのが普通であるが、このよ
うに浴槽の上から取り上げて他所に置き替えたり、入浴
後浴槽にかぶせたりするのに多くの手数と労力を要する
ばかりでなく、その取り扱いに無理を生じて損傷を来た
す等の欠点がある。

本考案はこのような欠点をなくするために、例えば鎧戸
状の蓋の場合はこれを巻き込んだ後その終端でそのま・
浴槽の縁の外側に支持するようにしたもので、その構成
を面図について説明すれば、１は保持具の本体にして、
例えばプラスチックのような成型材料または金属その他
適当な材料によって、浴槽の外側面に沿うように構成し
たもので、これを中心にして、その一端に浴槽の縁に対
する懸止部２を連設し、かつその先端に下向に屈曲した
保持片３を形成すると共に、本体１の他端には、前記懸
止部２とは反対側に屈曲した支承部４を形成し更にその
先端に上向の保持片５を連設して受部６を形成したもの
である。

以上のように構成した保持具は、第３図に示すように浴
槽Ａの縁部Ａ′に、例えば二ケ所に本体１の上部懸止部
２を懸は止め、常時はこの浴槽Ａの上面に第３図鎖線の
ように蓋Ｂを施こし、入浴の際にはこの蓋をその一端か
ら巻き込んで第３図実線にて示すように保持具の受部６
に受は入れて浴槽Ａの外側に懸は止めて保持し、入浴後
はこれを浴槽の上面に沿うて巻き戻すだけで簡単に蓋を
施こすことができるようにしたものである。

以上のように本考案によれば、浴槽の蓋を入浴の際に従
来のように浴槽から取り除いて壁等に立て懸ける等の手
数を要せず、浴槽の縁に沿うて巻き込んでそのま・縁の
外側の保持具に支持できるのでその操作が簡単でしかも
入浴の邪魔にならず広く使用することができる、しかも
蓋は床面より高所に保持するので、汚れるようなことが
なく衛生的である。

また蓋を施こす場合にも保持具から捲き戻して浴槽の縁
に沿うて拡げるだけで簡単にできるので、蓋の取り外し
や持ち上げ等の手数を要しないために婦女子等にも容易
にできる等実用上の効果がある。

以上は鎧戸状の巻込式蓋について述べたが、分割した板
蓋の場合でも同様にして浴槽の縁に沿うて動かして保持
具の受部に懸は止め保持することか゛できる。

なお、この保持具の材料として適当な広幅のものを使用
することによって、浴槽の縁に安定よく懸は止めること
ができると共に蓋も安定して支持されるので、前記した
ように必ずしも２個を使用する必要はなく、１個でも十
分その目的を達することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る保持具の側面図、第２図は正面図
、第３図は使用態様の斜面図である。 １・・・・・・保持具本体、２・・・・・・懸止部、３
・・・・・・保持片、４・・・・・・支承部、５・・・
・・・保持片、６・・・・・・受部、Ａ・・・・・・浴
槽、Ａ′・・・・・・浴槽の縁部、Ｂ・・・・・・蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プラスチック、金属その他適当な材料によって、沿槽の
   側面に沿う支持部本体１の一端に懸止部２を連設すると
   共に、その先端に下向保持片３を形成し、かつ支持部本
   体１の他端には、前記懸止部２と反対側に屈折した支持
   部４を形威し、その先端に、上向の屈曲部５を設けて受
   部６を形成した沿槽の蓋保持具。