JP3006909U - セットハンガー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 着脱する衣服を順序よく掛けるセットハンガ
ーを提供する。 【構成】 主ハンガー１の中央の吊持部から前方に突設
した連結杆６を設ける。前記連結杆６の突出端部に、主
ハンガー１より低い位置になるように中間部材８を介し
て取り付けた副ハンガー９を設けている。なお、連結杆
６の突出端部から上方に突出させ帽子掛けにもなる引っ
かけ突起１１をそなえ、また、フック５を連結杆６に主
ハンガー１に近い位置で取り付けるようにしても良い。 【効果】 主ハンガー１と副ハンガー９の位置が上下に
ずれているため、各ハンガーに衣服を掛け易く、一方の
ハンガーに掛けるときに他方のハンガーに掛けられた衣
服を落としたり、重なり合ってシワや型崩れを作ること
を防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、２個のハンガーを連結して上着およびシャツ、ネクタイなどをまと めて保持させることができるセットハンガーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ハンガーは単一のものが一般的に使われており、上着とシャツなど複数 の衣服を保持させる場合は、それぞれに別個のハンガーを用いるか、１つのハン ガーに衣服を重ねて掛ける必要があり、操作が煩雑になり、整理しにくいだけで なく衣服を重ねると体裁も悪く、折角ハンガーに掛けてもシワや型崩れを生じや すいなどの欠点がある。

【０００３】 このため、複数個のハンガーを縦方向あるいは横方向に並設して、複数の衣服 を掛けるようにしたものが提案されている。 たとえば、実開平１−１３９７７５号には、ハンガー中央上部の突出部に横軸 を設け、複数個のハンガーを前記突出部の両側に設けた共通の連結板に、それぞ れの横軸を通して並設させ、衣服を掛ける両側のアーム部に連結板を縦方向に嵌 め込むための切り込み溝を設けて各ハンガーが縦方向に重なるようにした折りた たみのハンガーが提案されており、また、実開平１−１５４８７８号には、同形 のハンガーとサイドハンガーを横方向に並べて一体に形成し、また前記ハンガー 相互を上部中央で並列に嵌め込み結合させるものが示されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、ハンガーを縦方向に複数個設ける場合は、複数の衣服を掛けたときの 長さが長くなるだけでなく、ハンガー相互が重なっているため衣服の掛け外しが 不便であり、実開平１−１３９７７５号のハンガーでも、そのつど連結板を横方 向にしてアーム部の上に乗せることによりハンガー相互がを横方向に並べて掛け 外しを行うようにしており、衣服の掛け外しに手数を要し、縦方向にしたときに 衣服相互が重なり合ってシワになり易い。

【０００５】 また、ハンガーとサイドハンガーを単に並列に設けたものでは、両方のハンガ ーの間隔が小さく、ハンガー相互が重なっているため、一方のハンガーに掛けた 衣服が、他方のハンガーにまたがって掛けられたり、衣服を背中合わせに掛けな いと掛けにくいなどの欠点があり、サイドハンガーを分離して別々に衣服を掛け るようにしても、衣服を掛けた状態でハンガー相互を連結させるので操作が面倒 になる。 本考案は、このような欠点をなくし、上着とズボン、Ｙシャツ、ネクタイ等を ひとまとめにして容易に掛けられるセットハンガーを提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

このため、主ハンガー中央の吊持部から前方に突設させた連結杆を設け、その 突出端の下方に主ハンガーより低い位置になるように副ハンガーを取り付けるよ うにしている。 また、このハンガーの連結杆の突出端部から上方に向けた引っかけ突起をそな えることができ、このハンガー全体を吊持するフックを、主ハンガーの中央ある いは連結杆の主ハンガーに近い位置に取り付けてある。

【０００７】

【作用】

したがって、主ハンガーと副ハンガーは、連結杆により適当な間隔を保つとと もに、上下に位置をずらせており、衣服を掛けるアーム部が重ならないため、各 ハンガーへの衣服の掛けはずしを容易に行うことができ、掛けられた衣服相互が 圧着されず、それぞれシワや型崩れを生じない状態で保持される。

【０００８】

【実施例】

これを図に示す実施例について説明する。 図１において、１は主ハンガーで、アーム部２の両端間の下側に回転可能に横 棒３をそなえ、このアーム部２中央の吊持部４にフック５を取り付けている。６ は主ハンガーの吊持部４から前方に突設させた連結杆で、その突出端部に環状部 ７をそなえており、この環状部７の先あるいは手前の下方に適当な長さ、望まし くは５〜７ｃｍ程度の中間部材８を介して副ハンガー９を取り付けている。

【０００９】 連結杆６は適宜の断面形状をそなえ、たとえば丸棒状あるいは管や板状でよい が、上面中央に長さ方向のリブをそなえた形状にしておけば強度を大きくし、曲 がりを防止することができる。また、主ハンガー１からの突出長さは、各ハンガ ー１、９にそれぞれ衣服を掛けるのに適した間隔をそなえ、５〜１０ｃｍ程度あ ればよく、主ハンガー１に一体的に固着させ、あるいは、吊持部４にフック５を 通した保持管１０にねじを設けて、吊持部４に設けたねじ孔に連結杆６を挟んで 螺合させ連結杆６を固定する。 なお、主ハンガー１および副ハンガー９自体の形状構造は、図に示したものに 限られず、横棒３が回転しないでアーム部２と一体に固定されたものなど、公知 の形状のものを用いることができ、横棒３にズボンなどを留めるクリップを設け たものでもよい。また、主ハンガー１と副ハンガー９は、形状が異なるものであ ってもよい。

【００１０】 このように構成されたハンガーには、先ず主ハンガー１に、始めに脱いだ上着 やオーバーなどを掛け、横棒３にズボン、スカートなどを掛ける。つぎにネクタ イやネッカチーフなどを外すと、これを連結杆６にまたがって、あるいは連結杆 の環状部７に通して掛け、Ｙシャツ、ブラウスなどを副ハンガー９に掛ける。 このとき、副ハンガー９が主ハンガー１より低い位置にあるので、副ハンガー に衣服を掛けるときに、主ハンガーに掛けられた上着などの衣服に触れても主ハ ンガー１のアーム部から外すようなことがなく、主ハンガーに掛けられた衣服を 落とすおそれがなく、副ハンガー９への掛け外し操作が容易になる。 衣服を着るときは、前述の操作と逆に、副ハンガー９のシャツから順に外せば よい。

【００１１】 図２は別の実施例で、図１と同じ部分に同一の符号を付している。１１は連結 杆６の端部から上方へ突出させた引っかけ突起で、たとえば中間部材８を通して 副ハンガー９を支持する支持金物の頭部で形成してもよく、別個に連結杆に取り 付けた単独の突起でも良い。また、形状も単なる棒状などの突起でなく、種々の 装飾的な形状にすることができる。また、フック５は連結杆６の主ハンガー１に 近い位置に取り付けている。

【００１２】 主ハンガー１および副ハンガー９には前記の実施例と同様に、上着やシャツ、 ブラウスが掛けられ、連結杆６にネクタイなどが掛けられる。しかして、引っか け突起１１にはネクタイなどを掛けてもよいが、帽子があるときは、引っかけ突 起１１に帽子を掛けることができる。 主ハンガー１には上着など比較的重い衣服を掛けるので、手前の副ハンガー９ にＹシャツなど軽い衣服を掛けても、ハンガー自体の傾きは小さいが、この実施 例のように、フック５の位置を主ハンガーの吊持部より前方へずらせておくこと により、副ハンガーに掛かる重量でハンガー全体が傾くことを防ぎ、バランスを 良くして見かけの体裁が良くなる。

【００１３】

【考案の効果】

このように本考案のセットハンガーは、主ハンガーの吊持部から前方に突設し た連結杆を設け、この連結杆の突出端部に主ハンガーより低い位置になるように 副ハンガーを取り付けることにより、主ハンガーと副ハンガーにそれぞれ着脱す る衣服を順序良く整理して掛けることができ、主ハンガーの手前下方に副ハンガ ーが設けられるため、副ハンガーに衣服を掛け外しするときに、主ハンガーに掛 かっている衣服が上方にずれた位置になり、主ハンガーに掛けられている衣服が 安定に保持され、ハンガーから外れて落ちるようにことがなく、衣服相互が重な り合ってシワや型崩れを作るなどの欠点がない。 また、衣服を脱いだり着たりする順に、それぞれの衣服を順序良く容易に掛け たり外したりすることができ、衣服一式の整理を簡単に効率良く行い、衣服相互 の風通しが良く、清潔感があり、体裁も良いなどの効果が得られる。

【００１４】 また、連結杆の突出端部から上方に引っかけ突起をそなえることにより、連結 杆に掛けたネクタイなどの脱落が防止され、帽子掛けとして用いることもでき、 この突起の形状を適当なものにして装飾として用いることができる。 なお、ハンガーのフックを、連結杆の主ハンガーに近い位置に取り付けること によって、ハンガー全体のバランスを変え、副ハンガーに掛けた衣服の重量がい くぶん大きくなっても、ハンガー全体の傾きをなくし、体裁を一層良くすること ができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】他の実施例を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 主ハンガー ２ アーム部 ３ 横棒 ４ 吊持部 ５ フック ６ 連結杆 ７ 環状部 ８ 中間部材 ９ 副ハンガー １０ 保持管 １１ 引っかけ突起

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 主ハンガー１と、主ハンガーの吊持部か
   ら前方に突設した連結杆６と、前記連結杆の突出端部に
   主ハンガーより低い位置になるように取り付けた副ハン
   ガー９を設けたことを特徴とするセットハンガー。
2. 【請求項２】 前記連結杆６の突出端部から上方に突出
   させた引っかけ突起１０をそなえている請求項１記載の
   セットハンガー。
3. 【請求項３】 前記連結杆６の主ハンガー１に近い位置
   に、フック５を取り付けた請求項１または２記載のセッ
   トハンガー。