JP2504536Y2

JP2504536Y2 - ハンガ―の補助枠体

Info

Publication number: JP2504536Y2
Application number: JP1990116693U
Authority: JP
Inventors: 愛子遠藤
Original assignee: 愛子遠藤
Priority date: 1990-11-08
Filing date: 1990-11-08
Publication date: 1996-07-10
Anticipated expiration: 2005-11-08
Also published as: JPH0474085U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は、洋服ハンガーや鴨居のなげしに引掛けら
れたり取りはずされたりできる補助枠体に関する。

（従来の技術）従来、ハンガー型固定具に水平方向と垂直方向の四角
形の網目の網を固定して設けた「衣類の整理具」（実開
昭57−8049号公報）があるが、ハンガー型の固定具に平
面な網のみが取付けてあるだけなので、この整理具を壁
面に吊り下げると網が壁面に密着する。この網目にハン
ガーのフックを引掛けると壁面に傷をつけるおそれがあ
る。また、網目の部分が水平のため、ハンガーを掛ける
と左右に滑るおそれがあり不安定で、ハンガーに掛けた
衣類がずり落ちることもある。また、水平の網目にスカ
ートや上衣のように重みのあるものを吊るすと、網目が
曲がり力学的に弱いため、横棒で補強しなければならな
い。また、上記のように平面のものは、ソックスやハン
カチのような小物を掛けるだけであれば、上部に掛けた
物と下部にかけた物が重なることもないが、ブラウスや
上衣、スカートやズボンのように丈の長い物は、上部の
空間枠部に衣類を吊し下部の空間枠部にも衣類を吊るす
と、上部と下部の衣類が直接、接して重なり、風通しが
悪く、汗をかいた物を掛けるときには不都合である。ま
た、上部に吊るした衣類で下部の空間枠部が隠されるの
で、下部に引掛けようとするときは上部の衣類を持上げ
て掛けなければならない。

（考案が解決しようとする課題）したがって本考案は、枠本体が壁面に密着しないよう
に形成し、また、補強棒を必要とせず、しかも安定よく
多数のハンガーが引掛けておける枠体、或いは上部に掛
けた衣類と下部に掛けた衣類が直接、接して重ならない
ように前後に間隔を設けて風通しよい枠本体を提供する
ことを目的とする。

（課題を解決するための手段）そこで、木製或いは金属或いは合成樹脂製など硬質材
からなり、少なくとも下部の１箇所に略Ｖ或いは略Ｕ字
形を形成した空間枠部を複数個並列して設けられた枠本
体と、この枠本体の背面の外周の一部或いは全周に、壁
面との間に空間を設けるために設けられた支え部と、上
記枠本体の上縁部に設けられたフックとからなる枠体と
し、空間枠部の形状は略菱形或いは逆三角形或いはハー
ト形或いは、その他の具象体或いは抽象体形に形成し、
インテリア風にもなるようにした。

また、上部に掛け吊るした衣類と下部に掛け吊るした
衣類が直接重ならないように枠本体の下部が上部より後
方へ引込んだ状態にして形成されている枠本体、或いは
枠本体が上部と下部に分割され、下部枠体が上部枠本体
より後方へ引込んだ状態に連結された枠体とした。

（作用）枠本体は複数個の空間枠部を上下、左右に並列されて
いて、個々の空間枠部の下部が略Ｖ或いは略Ｕ字形を形
成されているので、第５図示のようにフックが空間枠部
の凹部に掛かり、谷間にかけた状態なので左右に滑りず
れない。

また、枠本体の背面外周に設けられた支え部が壁面を
支えているので、壁面と枠本体との間に空間ができる。
また、上縁部にフックが設けてあるので、洋服ハンガー
の下部の横棒に引掛けて使用したり、洋服ハンガーから
取外して鴨居のなげしに直接引掛けて使用することもで
きる。

また、枠本体の上部より下部が後方に引込んだ状態に
形成されていると、枠本体の上部の空間枠部に衣類を掛
けたハンガーを掛けておいても、下部の空間枠部に他の
衣類を掛けたハンガーを吊るしても、前後に間隔を設け
ているので、直接衣類同士が重なることがない。

（実施例）本考案の実施例を図面とともに説明する。

第１実施例第１図は、本考案の第１実施例のハンガーの正面図。
第２図と第３図は側面図である。

１は硬質材からなる枠本体であり、この枠本体１には
下部の少なくとも１箇所に、略Ｖ或いは略Ｕ字形を形成
した空間枠部が複数個上下、左右に並列して設けてあ
る。第２図は本考案の側面図であり、枠本体１の下部が
上部より後方に引込んだ状態に屈曲している状態である
下部が上部より屈曲した本案の第２図（ロ）の実施例は
空間枠部（２）を有する枠本体（20）のフック（3a）を
設け、空間枠部（２）を有する枠本体（20）の上部を前
方に張り出し屈曲させ、中間部分から後方に引込ませて
フック（3a）から垂直に下ろした位置で止めた形状に成
形した本考案の側面図である。上記屈曲の形状は、
（イ）図のように階段状のもの、或いは（ロ）図のよう
に波形に湾曲したものであってもよい。

第２実施例第３図は本考案の第２実施例のハンガーの補助枠体の
側面図である。

前記実施例と主に異なるところは、枠本体30が少なく
とも２段以上に分割され、上部枠本体30aより下部枠本
体30bが後方に引込んで連結杆30cで連結されているとこ
ろであり、その他は前記実施例と同様のため、図面に同
符号を付して説明を省略する。

なお図面では２段であるが、３段以上適宜選択設定す
ればよい。

（考案の効果）以上のように構成された本考案のハンガー補助枠体は
次のような効果がある。

上部より下部が後方に引込んでいる枠本体の場合は、
上部に掛け吊るした衣類と下部に掛け吊るした衣類が直
接、接して重なることがないので、風通しがよく、特に
汗をかいた衣類の場合は早く湿気が発散してよい。ま
た、この枠体は物干竿に掛けて用いると洗濯物干しにも
なり、よく乾く。なお、洗濯物干しに用いる場合は、上
記各実施例のハンガーの補助枠体も使用すれば、ストッ
キング、ハンカチ、ブラジャーなど小物はいうまでもな
く、下着やブラウスなども多量に掛けられ便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例の正面図第２図（イ）と（ロ）は本考案の第１実施例の側面図第３図は本考案の第２実施例の側面図符号の説明１は枠本体２は空間枠部３と3aはフック 3bは受け部 20:30は枠本体 30aは上部枠本体 30bは下部枠本体 30cは連結杆

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】木製或いは金属或いは合成樹脂からなり、
少なくとも下部の一箇所に略Ｖ或いは略Ｕ字形を形成し
た空間枠部を、複数個並列して設けられ、かつその下部
が上部より後方へ引込んだ状態に屈曲して形成された枠
本体と、この枠本体の背面で枠本体と壁面との間に空間
を設けるために設けられた支え部と、上記枠本体の上縁
部に設けられた、洋服ハンガー或いはなげしに引掛ける
フックとからなることを特徴とする、ハンガーの補助枠
体。