JPH0591089A - 符号誤り検出装置 - Google Patents

符号誤り検出装置

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JPH0591089A
JPH0591089A JP25169391A JP25169391A JPH0591089A JP H0591089 A JPH0591089 A JP H0591089A JP 25169391 A JP25169391 A JP 25169391A JP 25169391 A JP25169391 A JP 25169391A JP H0591089 A JPH0591089 A JP H0591089A
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JP
Japan
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signal
fsr
delayed
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received signal
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JP25169391A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yasujima
裕之 安嶌
Nobuki Ishiyama
伸記 石山
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Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出装置内部に組込まれたFSRから出力さ
れるPN信号がバーストフレームに組込まれた受信信号
に同期するまでの期間に入力された受信信号の先頭部分
に対しても確実に符号誤り検出を実施する。 【構成】 同期確立時点における正順FSRのPN信号
に対して、受信信号入力時点まで遡上った遅延PN信号
を、正順FSRの各レジスタから出力される単位PN信
号から作成するための信号選択回路と排他的論理和回路
および逆順FSRを設けている。そして、PN信号の受
信信号に対する同期が確立するまでの期間に入力した受
信信号のビットデータを可変長のFIFO型シフトレジ
スタによって遅延させておき、同期が確立された後にゲ
ート回路から出力される前記受信信号入力時に対応する
遅延PN信号を用いて受信信号の各ビットデータにに対
する誤り検出を実行している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はM系列(最大長周期系
列)のPN信号(擬似ランダム信号)を用いて各種デジ
タル伝送システムおよびデジタル伝送装置の符号誤りを
検出する場合に用いる符号誤り検出装置に係わり、特に
バーストフレームに組込まれた受信信号の符号誤りを検
出する符号誤り検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばデジタル伝送システムにおいて発
生する符号誤りを検出する場合には、図17に示すよう
に、被試験システム1の信号入力端に試験信号発生装置
2を接続する。そして、この試験信号発生装置2から被
試験システム1へ試験信号としてPN信号を送出させ、
被試験システム1の信号出力端に接続した符号誤り検出
装置3にて符号誤りを検出する。
【0003】試験信号発生装置2内には、図18に示す
ように、直列m段のシフトレジスタ4と、このシフトレ
ジスタ4を構成する複数のレジスタ4aにおける各出力
の排他的論理和をとる1個又は複数のEXORゲート
(排他的論理和回路)4bとで構成されたm段構成のF
SR(Feedback Shift Register) 6が組込まれている。
そして、先頭のレジスタ4aの入力端に接続された切換
回路8をEXORゲート4b側に接続することによっ
て、このFSR6によって(2m −1)ビットの周期を
有するPN信号を生成する。例えば、5段(m=5)構
成のFSRは図19に示すように構成されている。
【0004】前記符号誤り検出装置3内には試験信号発
生装置2のFSR6と同一構成のFSR6が組込まれて
いる。そして、FSR6によって試験信号と同一系列の
PN信号(基準信号)を生成させ、被試験システム1か
ら受信した受信信号と基準となるPN信号とを比較する
ことにより、被試験システム1を経由する間に発生した
受信信号の符号誤りを検出する。
【0005】なお、FSRが試験信号と同一系列のPN
信号を生成している状態を、FSRが受信信号に同期し
ていると言うが、同期外れの状態では、FSRが生成す
るPN信号と受信信号とを少なくとも連続するmビット
の間だけ比較すれば不一致が検出される。逆に、FSR
が生成するPN信号と受信信号とを連続するmビットの
間だけ比較して不一致が検出されなければ同期が確立し
たと判定する。
【0006】このような符号誤り検出装置3は例えば図
20に示すように構成されている。入力端子7から入力
された受信信号aは2個のアンドゲート8a,8b、オ
アゲート8cおよびインバータ8dからなる切換回路8
の一方の入力端子を介して例えば図18に示した直列m
段のシフトレジスタと排他的論理和回路からなるFSR
9内の先頭レジスタ4aのデータ端子へ印加される。こ
のFSR9の出力端子から出力されるPN信号bは比較
回路10を構成するEXORゲート10aの一方の入力
端子へ入力される。また、同時に、FSR9から出力さ
れたPN信号bは切換回路8の他方の入力端子へ入力さ
れる。この切換回路8は制御部11からの切換信号cに
て切換制御される。
【0007】一方、入力端子7へ入力された受信信号a
は切換回路8へ入力されると共に、比較回路10のEX
ORゲート10aの他方の入力端子へ入力される。ま
た、FSR9のクロック端子には受信信号aからクロッ
ク抽出回路12にて再生された、受信信号aのビットレ
ートに対応するクロック信号が供給される。さらに、こ
の再生されたクロック信号は制御部11内のカウンタ1
4へ印加される。
【0008】比較回路10はPN信号bの各ビットデー
タと受信信号aの各ビットデータとを比較して不一致の
場合に不一致検出信号dを出力する。比較回路10から
出力された不一致検出信号dは制御部11へ入力される
と共に誤り測定部13へ入力される。誤り測定部13
は、例えば入力された不一致検出信号数を計数して、誤
り率を算出する。
【0009】このような構成の符号誤り検出装置3にお
ける制御部11の動作を図21の流れ図を用いて説明す
る。
【0010】まず、ハイ(H)レベルの切換信号cを出
力して切換回路8を入力端子側に設定する(P1)。次
に、カウンタ14のカウント値CNを0に設定し、カウ
ント値CNがmになるのを待つ。カウント値CNがmに
なると、受信信号aのmビット分のデータがFSR9を
構成する直列m段のシフトレジスタの各段に読込まれた
と判断する(P2)。mビット分のデータがFSR9へ
読込まれると、切換信号cをロー(L)レベルへ変更し
て、切換回路8をFSR9の出力端子側へ切り換える。
すると、FSR9は基準となるPN信号bを発生する自
走状態になる(P3)。同時にカウント値CNを0に設
定する(P4)。
【0011】P5にて比較回路10から不一致検出信号
が入力されると、P1へ戻り、再度切換回路8を入力端
子側へ切り換えて受信信号aのmビット分のデータをF
SR9へ読込む。
【0012】P5にて不一致検出信号が入力されなけれ
ば、P6にてカウンタ14のカウント値CNがmに達し
ていないことを確認すると、P5へ戻り、再度不一致検
出信号の有無を調べる。
【0013】P6にてカウント値CNがmに達したこと
を確認すると、連続するmビットのデータにおいてFS
R9から出力されるPN信号bと受信信号aとを比較し
て不一致が検出されなかったので、この時点で、FSR
9から出力されるPN信号bの受信信号aに対する同期
が確立したと判断する。
【0014】同期が確立するとP7にて受信信号aに対
する符号誤り検出を開始する。すなわち、誤り測定部1
3に対して誤り測定指令を出力して、比較回路10から
出力される不一致検出信号数を一定時間計数してビット
誤り率を算出する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図17に示す被試験シ
ステム1の規格や種類によっては、図22に示すよう
に、例えば一定期間TB だけ信号を送出し、次の一定期
間TC は休止することを繰返すバーストフレーム伝送方
式が採用される場合がある。したがって、この場合、休
止期間TC は符号誤り検出装置3においては受信信号a
が途絶えることになる。したがって、PN信号を用いて
このバーストフレーム伝送方式における符号誤りを測定
するときに、各バーストフレーム毎にパターン同期を取
り直すことが必要となる場合がある。
【0016】バーストフレームの先頭から受信信号aと
PN信号bとの間における同期が確立するまでに要する
期間TA は、前述したFSR9の段数mに対して、最低
でも2mビット必要とし、かつ符号誤りの発生状況に応
じてその長さが変動する。
【0017】従来の符号誤り検出装置では、バーストフ
レームの最終ビット受信までの間にはPN信号の同期が
確立することは前提としても、バーストフレームの先頭
からPN信号の同期が確立するまでの期間TA の受信信
号aに含まれる符号誤りを正しく検出できない欠点があ
る。したがって、実際の誤り測定期間TM が短縮され
る。この同期確立までの期間TA はバーストフレーム期
間TB (280 ビット)に比べて無視できない値であり、
例えばバーストフレーム全体の符号誤り率を測定しよう
とした場合、正しい測定結果が得られない。
【0018】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、同期確立時点におけるFSRから出力され
るPN信号に対して、受信信号の入力時点まで遡及した
遅延PN信号をFSRの各レジスタから出力される単位
PN信号から作成するための論理和回路および逆順FS
Rと、PN信号の受信信号に対する同期が確立するまで
の期間にこの受信信号を遅延させておくFIFO型シフ
トレジスを設けることによって、同期確立までに入力さ
れた受信信号の各ビットデータに対しても確実に誤り検
出を実施でき、たとえ受信信号の継続時間が短かったと
してもこの受信信号に対する誤り検出精度を向上できる
符号誤り検出装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に請求項1の本発明は、バーストフレームに組込まれた
状態で入力されたM系列の(2m −1)周期を有する受
信信号の連続するm個の各ビットデータを切換回路を介
してm段構成の正順FSRの各レジスタに取込んだ後、
切換回路を動作させて正順FSRの入出力間を接続して
この正順FSRを自走状態にし、この正順FSRから出
力されるPN信号の各ビットデータと受信信号の各ビッ
トデータとが一致するか否かを順次比較して、一致ビッ
トがm個連続するとPN信号の受信信号に対する同期が
確立したと判断して、その後受信信号の符号誤りを検出
する符号誤り検出装置において、受信信号の各ビットデ
ータを順次記憶し、同期確立に応動して記憶したビット
データを順次出力する可変長のFIFO型シフトレジス
タと、正順FSRのm個の各レジスタから出力される各
単位PN信号の出力路に介挿された信号選択回路と、こ
の信号選択回路にて選択された単位PN信号どうしの排
他的論理和を算出して、正順FSRのPN信号に対して
受信信号入力から同期確立までの所要ビット数だけ遅延
した遅延PN信号を出力する排他的論理和回路と、構成
段数で定まる各初期値が各レジスタに設定され、受信信
号の入力開始から同期確立までの期間のみ動作し、動作
停止状態の各レジスタの値を信号選択回路へ各単位PN
信号に対する各選択信号として出力するm段構成の逆順
FSRと、同期確立後に排他的論理和回路から出力され
る遅延PN信号とFIFO型シフトレジスタにて遅延さ
れた受信信号との各ビットデータを比較して不一致のと
き不一致検出信号を出力する比較回路とを備えたもので
ある。
【0020】また、請求項2の発明においては、上述し
た請求項1の発明の符号誤り検出装置におけるFIFO
型シフトレジスタおよび比較回路をそれぞれ2組設け、
さらに、同期確立後に排他的論理和回路から出力される
遅延PN信号の各ビットデータをバーストフレーム毎に
交互に取込んでそれぞれ出力する一対の補助FSR、お
よび一対の比較回路を設けている。そして、これらを各
バーストフム毎に交互に切換えて使用するように構成し
ている。
【0021】さらに、請求項3の発明においては、前述
した請求項1の発明の符号誤り検出装置におけるFIF
O型シフトレジスタを可変長でなくバーストフレームの
1フレーム分だけ遅延させる固定長のシフトレジスタと
している。さらに、同期確立後に排他的論理和回路から
出力される遅延PN信号の各ビットデータをバーストフ
レーム毎に交互にそれぞれm個取込んで動作停止する一
対のシフトレジスタと、1周期遅れのバーストフレーム
毎に交互に各シフトレジスタの各レジスタのビットデー
タを自己のレジスタに取込んで遅延PN信号を出力する
1個の補助FSRとを備え、前記比較回路でもって、補
助FSRの遅延PN信号とFIFO型シフトレジスタに
て遅延された受信信号との各ビットデータを比較して不
一致のとき不一致検出信号を出力するように構成してい
る。
【0022】
【作用】まず、正順FSRと逆順FSRとの関係を説明
する。正順FSRはバーストフレームに組込まれて入力
される受信信号のPN信号と同一周期(2m −1)を有
する同一系列のPN信号、すなわち正順PN信号を出力
するFSRである。一方、逆順FSRは正順PN信号と
同一周期(2m −1)を有するが、逆系列のPN信号、
すなわち逆順PN信号を出力するFSRである。具体的
には、前述した図19と等価な図7(a)のFSRを正
順FSRとすると、図7(b)で示すFSRが逆順FS
Rとなり、EXORゲートの接続位置が対称位置とな
る。
【0023】次に、信号選択回路と排他的論理和回路と
逆順FSRとを用いて、正順FSRから出力されるPN
信号に対して受信信号入力から同期確立までの所要ビッ
ト数前のPN信号、すなわち受信信号入力時点まで遡及
する遅延PN信号を生成できる理由を説明する。
【0024】一般に、図6に示すように、m個のレジス
タ41 ,42 ,43 ,…,4m からなるFSR6におい
ては、一つのEXORゲートの出力信号をこのFSR6
から出力されるPN信号PN0 としている。しかし、各
レジスタから取出される各信号もPN信号である。そし
て、各レジスタから取出される各PN信号を単位PN信
号とすると、任意のレジスタ4i から取出される単位P
N信号PNi は、一つ前のレジスタ4i-1 から取出され
る単位PN信号PNi-1 に比較して1ビット先の(進ん
だ)単位PN信号である。すなわち、各レジスタ41
2 ,43 ,…,4m-1 から出力される各単位PN信号
PN1 ,PN2 ,PN3 ,…,PNm-1は(2m −1)
のビット周期とビットパターンは等しいがビット位相が
互いに異なる単位PN信号となる。
【0025】そして、図6に示すように、各単位PN信
号に対してEXORゲート4eを介して信号合成された
各PN信号PNe1,PNe2,PNe3,……もそれぞれ前
記PN信号PN0 に対して所定ビットだけ位相がずれた
PN信号となる。このように、各レジスタ41 ,42
3 ,…,4m から出力される各単位PN信号PN1,
PN2 ,PN3 ,…,PNm をそのまま、または一つの
EXORゲート4e、または複数のEXORゲート4e
でもって信号構成することによって、種々のビット数だ
けビット位相がずれたPN信号を作成することが可能と
なる。すなわち、互いにビット位相がずれた(2m
1)個のPN信号が得られる。
【0026】このことは、逆に、任意のビット数、すな
わち受信信号の入力開始時点からこの受信信号に対する
同期確立までに費やされたビット数nだけビット位相が
異なるPN信号を得るには、どのレジスタの単位PN信
号とどのレジスタの単位PN信号を使用して幾つのEX
ORゲート4eを用いれば良いかが一義的に定まる。よ
って、信号選択回路でもって必要とするシフトレジスタ
の単位PN信号を選択して、排他論理和回路でもって信
号合成すれば、目的とするnビット位相だけ前のPN信
号、すなわち受信信号入力時点まで遡及する遅延PN信
号が得られる。そして、本願発明において、nビット前
のPN信号を得るために正順FSRから出力されるm個
の単位PN信号のうちどの単位PN信号を選択すればよ
いかを逆順FSRを用いて設定できる理由を5段構成
(m=5)の正順FSRおよび逆順FSRを用いて説明
する。
【0027】図7(a)は正順FSRであり、図7
(b)は逆順FSRである。それぞれ各レジスタR1
2 ,R3 ,R4 ,R5 から出力される単位PN信号を
それぞれC1 ,C2 ,…,C5 およびS1 ,S2 .…,
5 とする。そして、逆順FSRの各レドスタR1 ,R
2 ,R3 ,R4 ,R5 には、それぞれ初期値A1
2 ,A3 ,A4 ,A5 が設定可能である。具体的には
1,0,0,0,0と設定される。
【0028】正順FSRから出力されるPN信号は(2
5 −1)=31の周期で変化するので、0番から30番
までの全てのクロック周期における各レジスタR1 〜R
5 の各単位PN信号の値は図8に示すように変化する。
【0029】同様に、逆順FSRにおいて全ての0番か
ら30番までの各クロック周期における各レジスタR1
〜R5 の各単位PN信号の値は、各初期値が1,0,
0,0,0と設定されているので、図9に示すように変
化する。
【0030】ここで、正順FSRから出力されるPN信
号(単位PN信号C1 )の1周期内において同一パータ
ン値を有しない任意の5(=m)個の出力パターン[0
1000]を考える。この出力パータンは図8における
12クロック番号から16クロック番号に存在する。
【0031】そして、この出力パターン[01000]
に対する7ビット前、すなわち5クロック番号から9ク
ロック番号に存在する出力パータン[10111]を、
12クロック番号の時間において再現することを考え
る。
【0032】すなわち、逆順FSRにおける図9の7ク
ロック番号における各レジスタの各単位PN信号S1
5 の各値である[10010]が得られる。この[1
0110]の各値は信号選択回路における正順FSRの
各単位PN信号C1 〜C5 の各信号値を選択することに
なる。よって、図8において、各単位PN信号C1 ,C
3 ,C4 が選択される。
【0033】したがって、図8における12クロック番
号から16クロック番号に存在する各単位PN信号
1 ,C3 ,C4 の出力パターンは図8から下記のよう
になる。 C1 =01000 C3 =01010 C4 =10101 したがって、これらの各クロック番号における排他的論
理和を排他的論理和回路で演算すると、[10111]
となり、図8における点線で囲った7ビット前の出力パ
ターンが得られることになる。
【0034】よって、逆順FSRの動作を動作開始から
7ビット目で停止すれば、排他的論理和回路から、正順
FSRから出力されるPN信号に対して7ビット前の出
力パターンが遅延PN信号として継続して出力される。
【0035】よって、逆順FSRを受信信号の入力に同
期して起動させ、正順FSRから出力されるPN信号が
受信信号に対して同期確立した時点でこの逆順FSRの
動作を停止させれば、同期確立まで費やしたビット数だ
け遅延した、すなわち受信信号の入力時点まで遡及する
遅延PN信号が得られることになる。
【0036】なお、5段構成のFSRの場合における初
期値は[10000]であるが、他の段数のFSRにお
ける上述した条件を満足する初期値はその段数によって
一義的に定まる。よって、m段構成のFSRにおける初
期値[A1 ,…,Am ]も一義的に定まる。
【0037】このような機能の信号選択回路と排他論理
和回路と逆順FSRを有した符号誤り検出装置におい
て、入力される受信信号の各ビットデータは切換回路を
介して正順FSRの各レジスタへ順次格納されると共
に、可変長のFIFO(先入れ先出し)型シフトレジス
タの各レジスタに順次格納されていく。そして、正順F
SRから出力されるPN信号の受信信号に対する同期が
受信信号の入力開始からnビット目に確立する。同期が
確立すると可変長のFIFO型シフトレジスタの各レジ
スタに記憶された受信信号の各ビットデータが出力開始
される。すなわち、受信信号はnビット分だけ遅延され
る。
【0038】また、同期確立すると、前述したように、
排他的論理和回路は予め信号選択回路および逆順FSR
にて設定されたnビット数前における遅延PN信号を出
力する。その結果、同期確立後に排他的論理和回路から
出力される遅延PN信号はFIFO型シフトレジスタか
ら出力されている受信信号に同期する。
【0039】よって、受信信号の先頭ビットデータがF
IFO型シフトレジスタから出力される時刻から、この
遅延された受信信号の各ビットデータと同期確立後に信
号選択回路と逆順FSRと排他的論理和回路とで生成さ
れた遅延PN信号の各ビットデータとを比較することに
よって、同期確立以前に入力され受信信号の符号誤り測
定が実施される。
【0040】また、別の発明においては、排他的論理和
回路から出力される遅延PN信号のデータをバーストフ
レーム毎に交互に前記同期検出用の正順FSRと同一構
成のm段の各補助FSRへ入力している。そして、この
各補助FSRから各遅延PN信号を出力させて、やはり
バーストフレーム毎に交互に受信信号をnビット分遅延
させる各FIFO型シフトレジスタから出力されている
各受信信号とそれぞれ比較対照して符号誤りを検出して
いる。
【0041】各補助FSRはバーストフレーム毎に交互
に排他的論理和回路からデータを取込んで、自走状態に
移行させることが可能となる。よって、たとえ休止期間
C がバースト期間TB より短かったとしても、受信信
号における1バーストフレーム分のビットデータに対し
て必ず符号誤り検出が実行される。
【0042】さらに、別の発明においては、排他的論理
和回路から出力される遅延PN信号のデータを各シフト
レジスタにバーストフレーム毎に交互に記憶し、1周期
遅れたバーストフレーム毎に交互に補助FSRに取込ん
で遅延PN信号を出力する。そして、このバーストフレ
ームの1フレーム分遅延した遅延PN信号と固定長のF
IFO型シフトレジスタによってバーストフレームの1
フレーム分遅延された受信信号と比較対照される。
【0043】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
【0044】図1は実施例の符号誤り検出装置の概略構
成を示すブロック図である。図20に示す従来の符号誤
り検出装置と同一部分には同一符号が付してある。
【0045】図17に示す被試験システム1から出力さ
れて入力端子7へ入力される受信信号aは、例えば図1
1に示すように、Nビットからなるバースト期間TB
休止期間TC とを有するバーストフレーム伝送方式にお
ける期間TF のバーストフレームに組込まれている。そ
して、この受信信号aはM系列のビット周期(2m
1)を有するPN信号である。
【0046】入力端子7から入力された受信信号aは2
個のアンドゲート8a,8b、オアゲート8cおよびイ
ンバータ8dからなる切換回路8の一方の入力端子を介
して、例えば図18に示した直列m段のシフトレジスタ
と排他的論理和回路とからなるm段構成の正順FSR9
a内の先頭レジスタ4aのデータ端子へ印加される。こ
の正順FSR9aの出力端子から出力されるPN信号b
は同期検出用の比較回路10を構成するEXORゲート
10aの一方の入力端子へ入力される。また、正順FS
R9aから出力されたPN信号bは切換回路8の他方の
入力端子へ入力される。この切換回路8は制御部15か
らの切換信号cにて切換制御される。
【0047】一方、入力端子7へ入力された受信信号a
は切換回路8へ入力されると共に、比較回路10のEX
ORゲート10aの他方の入力端子へ入力される。ま
た、比較回路10は正順FSR9aから出力されたPN
信号bの各ビットデータと受信信号aの各ビットデータ
とを比較して不一致の場合に不一致検出信号dを制御部
15へ出力する。また、入力端子7から入力されたバー
ストフレームに組込まれた受信信号aの開始および終了
位置を示すバーストゲート信号c1 が制御部15と、可
変長のFIFO型シフトレジスタ21へ入力される。
【0048】正順FSR9aのクロック端子には受信信
号aからクロック抽出回路12にて再生された、受信信
号aのビットレートに対応するクロック信号hが供給さ
れる。この再生されたクロック信号hは制御部15内の
各カウンタ16a,16bへも印加される。したがっ
て、各カウンタ16a,16bは受信信号aのビット数
を計数する。また再生されたクロック信号hは可変長の
FIFO型シフトレジスタ21およびアンドゲート27
を介して逆順FSR26へ入力される。
【0049】また、正順FSR9aのm個の各レジスタ
から出力される各単位PN信号g1 ,g2 ,…gm はゲ
ート回路18へ入力される。ゲート回路18は、図5に
示すように、信号選択回路24と排他的論理和回路25
とで構成されている。そして、各レジスタから出力され
る各単位PN信号g1 ,g2 ,…gm は信号選択回路2
4内の各アンドゲート24aの一方の入力端子を介して
排他的論理和回路25へ入力される。
【0050】各アンドゲート24aの他方の入力端子に
はm段構成の逆順FSR26からそれぞれ選択信号
1 ,S2 ,S3 ,…,Sm-1 ,Sm が入力される。逆
順FSR26は図2に示すように、m個のレジスタ26
aと各レジスタ相互間に介挿された1個以上のEXOR
ゲート26bと、各レジスタ26aに与える各初期値A
1 ,A2 ,…,Am を記憶するm個の初期値メモリ26
c、および前記バーストゲート信号c1 の入力に応動し
て、各初期値メモリ26cに記憶されている各初期値を
各レジスタ26aに設定するためのm個の切換スイッチ
26dとで構成されている。
【0051】なお、前記各初期値A1 〜Am は前述した
ように段数mで一義的に定まる所定の値である。
【0052】この逆順FSR26は再生されたクロック
信号hにて動作する。そして、バーストゲート信号c1
が入力されると、各初期値が各レジスタ26aに設定さ
れる。そして、制御部15からHレベルの同期確立信号
fが出力されると、アントゲート27にてクロック信号
hが遮断され、逆順FSR26は動作を停止する。停止
状態の各レジスタ26aの各データが前述した各選択信
号S1 ,S2 ,S3 ,…,Sm-1 ,Sm となる。
【0053】前記排他的論理和回路25内には、選択さ
れた各単位PN信号どうしの排他的論理和を計算して1
個の遅延PN信号b1 を作成するために多数のEXOR
ゲートが格納されている。
【0054】したがって、ゲート回路18は、正順FS
R9aから出力されるPN信号bに対して、バーストゲ
ート信号c1 の入力から同期確立信号fの入力まで、す
なわち、受信信号aの入力時刻から同期確立までに要し
たビット数nだけ遅れた遅延PN信号b1 を出力する。
【0055】さらに、入力端子7から入力された受信信
号aは可変長のFIFO型シフトレジススタ21へ入力
される。この可変長のFIFO型シフトレジスタ21
は、例えば図3に示すように、デュアルポートRAM2
1aと書込アドレスAD1 を指定するカウンタ21bと
読出アドレスAD2 を指定するカウンタ21cとで構成
されている。
【0056】そして、図4に示すように、バーストゲー
ト信号c1 が立上るとカウンタ21bがクロック信号h
のクロックを計数して書込みアドレスAD1 を上昇して
いき、入力端子Dinから受信信号aの各ビットデータを
指定されたアドレスに順番に記憶していく。そして、制
御部15からの同期確信号fが立上がると、カウンタ2
1cが読出アドレスAD2 を上昇させていき、出力端子
Dout から先に記憶した各ビットデータをnビット遅延
した受信信号a1 として出力する。よって、このFIF
O型シフトレジスタ21へ入力された受信信号aの各ビ
ットデータはnビット分だけ遅延される。
【0057】FIFO型シフトレジスタ21にてnビッ
ト分遅延された受信信号a1 は符号誤り検出用の比較回
路19のEXORゲート19aの一方の入力端子に入力
されれる。このEXORゲート19aの他方の入力端子
にはゲート回路18から出力される遅延PN信号b1
入力される。比較回路19はこの遅延PN信号b1 の各
ビットデータとnビット分遅延された受信信号a1 の各
ビットデータとを比較して不一致の場合に不一致検出信
号eを誤り測定部20へ出力する。誤り測定部20は入
力された不一致検出信号数を計数して例えば符号誤り率
等を算出する。このような構成の符号誤り検出装置にお
ける制御部15の動作を図10の流れ図を用いて説明す
る。
【0058】流れ図が開始され、バーストゲート信号c
1 が入力されると、バーストが開始されたので、カウン
タ16bのカウント値CNbを0にリセットする。さら
に、切換信号cをハイ(H)レベルにして切換回路8を
入力端子7側に設定する(Q1)。そして、カウンタ1
6aのカウント値CNaを0に初期設定した後(Q
2)、クロック信号hにてカウント値CNaがインクリ
メントされ、カウント値CNaがmになるのを待つ(Q
3)。
【0059】カウント値CNaがmになると、受信信号
aの連続するmビット分のデータが切換回路8を介して
正順FSR9aを構成する直列m段のシフトレジスタの
各段に読込まれたと判断する。そして、切換信号cをロ
ー(L)レベルへ変更して、切換回路8を正順FSR9
aの出力端子側に切換える。同時にカウンタ16aのカ
ウント値CNaを0に初期設定する。すると、正順FS
R9aの入力端子にはこの正順FSR9aから出力され
るPN信号bが入力される。そして、正順FSR9aは
基準となるPN信号bを継続して出力する自走状態にな
る。
【0060】そして、Q4にて比較回路10から不一致
検出信号dが検出されると、再度切換回路8を入力端子
側に投入して、受信信号aのm個分のビットデータを正
順FSR9aへ読込む。
【0061】Q4にて不一致検出信号dが検出されなけ
れば、Q5にてカウント値CNaがmに達していないこ
とを確認した後、Q4へ戻り、再度不一致検出信号dの
発生の有無を調べる。
【0062】Q5にて、カウント値CNaがmに達する
と、連続したm個のビットにおいて不一致検出信号dが
出力されないので、この時点で、正順FSR9aから出
力されるPN信号bの受信信号aに対する同期が確立し
たと判断する。そして、Q6にてHレベルの同期確立信
号fをアンドゲート27およびFIFO型シフトレジス
タ21へ送出する。
【0063】同期が確立すると正順FSR9aは自走状
態となる。また、逆順FSR26は同期確立信号fの出
力に同期して動作を停止するので、それ以降、ゲート回
路18から出力される遅延PN信号b1 は常に正順FS
R9aから出力されるPN信号bより、受信信号aの同
期確立まで要したビット数nだけ遅延する。
【0064】また、同期確立信号fが出力されると、F
IFO型シフトレジスタ21の出力端子Dout からnビ
ット遅延した受信信号a1 が出力される。よって、この
FIFO型シフトレジスタ21から出力された受信信号
1 はゲート回路18から出力された遅延PN信号b1
に同期している。しかして、Q7にて受信信号a1 に対
する符号誤り検出処理を実行する。すなわち、誤り測定
部20に対して誤り測定指令を出力する。誤り測定部2
0は比較回路19から出力される不一致検出信号数を一
定時間計数して符号誤り率を算出する。
【0065】次に、図11のタイムチャートを用いて装
置全体の動作を説明する。時刻t0 にてバーストフレー
ムが開始されると、受信信号aの各ビットデータは正順
FSR9aおよびFIFO型シフトレジスタ21に順次
入力されていく。そして、受信信号aの入力開始からn
ビット経過した時刻t1 にてPN信号bの受信信号aに
対する同期が確立すると、正順FSR9aは同期が確立
した状態で自走状態となる。同時に逆順FSR26の動
作も停止する。
【0066】したがって、ゲート回路18もnビット前
の遅延PN信号b1でもって自走状態となる。また時刻
1 にて同期が確立すると、FIFO型シフトレジスタ
21からnビット分だけ遅延された受信信号a1が出力
開始される。受信信号a1 とゲート回路18から出力さ
れる遅延PN信号b1 とは同期している。そして、比較
回路19で受信信号a1 と遅延PN信号b1 との各ビッ
トデータを順番に一致,不一致を比較していく。
【0067】そして、不一致のビットが存在すると、不
一致検出信号eが誤り測定部20へ入力される。誤り測
定部20は不一致検出信号数を計数開始する。時刻t3
にて受信信号a1 に含まれるNビット分のビットデータ
に対する不一致検出信号数の計測が終了すると、誤り測
定部20は不一致検出信号数を集計して符号誤り率を算
出する。
【0068】このように構成された符号誤り検出装置で
あれば、同期確立後のゲート回路18から出力される遅
延PN信号b1 とFIFO型シフトレジスタ21でnビ
ット分だけ遅延された受信信号a1 とが比較回路19に
て比較対照されて符号誤りが検出される。
【0069】すなわち、同期確立までに要する期間TA
が存在したとしても、受信信号aの先頭のビットデータ
からN番目の最終ビットデータまで確実に符号誤り検出
が実施される。よって、符号誤り検出装置全体の検出精
度を向上できる。特に、図11に示すようにPN信号b
の受信信号aに対する同期が確立した時点から即座に符
号誤り検出処理を開始できるので、バーストフレームの
休止時間TC が多少短かったとしても、符号誤り検出処
理の最終時刻t3 が次のバーストフレームに入り込む確
率を小さくできる。
【0070】また、信号選択回路24,排他的論理和回
路25および逆順FSR26を用いてnビット前の遅延
PN信号b1 を作成しているので、必要とする電子回路
部品を小型に形成でき、大容量の記憶装置が必要でな
く、装置の製造費が従来装置に比較して大幅に上昇する
ことはない。
【0071】図12は本発明の他の実施例に係わる符号
誤り検出装置の概略構成を示すブロック図である。図1
の実施例と同一部分には同一符号が付してある。したが
って、重複する部分の詳細説明を省略する。
【0072】この実施例においては、ゲート回路18か
ら出力される正順FSR9aのPN信号bに対してnビ
ット遅延した遅延PN信号b1 は、選択回路31を介し
て一対の補助FSR32,32aへ入力される。選択回
路31には図13に示すように制御部15からバースト
フレーム毎に信号レベルが反転する選択信号jが入力さ
れる。そして、この選択回路31は入力された遅延PN
信号b1 をバーストフレーム毎に交互に補助FSR3
2,32aへ送出する。
【0073】正順FSR9aと同一構成の各補助FSR
32,32aはゲート回路18からmビット分のデータ
を読込んだ時点で、制御部15からの切換信号k1 ,k
2 にて内蔵されている切換回路を作動させて、ゲート回
路18からのデータ入力を遮断し、その代りに自己の出
力信号を自己の先頭のレジスタのデータ入力端子に印加
することによって、自走状態に移行することが可能とな
る。すなわち、各バーストフレームに含まれる各受信信
号aに同期した各遅延PN信号b2 ,b3 を次の各比較
回路19,19aへ送出する。
【0074】また、入力端子7へ入力された受信信号a
は各可変長のFIFO型シフトレジスタ21,21aへ
入力される。そして、各FIFO型シフトレジスタ2
1,21aはそれぞれ制御部15から出力された切換信
号jにて前記選択回路31と同様にバーストフレーム毎
に各受信信号aをそれぞれ交互に取込む。また、制御部
15から各バーストフレーム毎に出力される同期確立信
号f1 ,f1aに応動してそれぞれn,na ビットだけ遅
延された受信信号a2 ,a3 を出力する。
【0075】各受信信号a2 ,a3 は比較回路19,1
9aで各補助FSR32,32aから出力された各遅延
PN信号b2 ,b3 と比較対照され、不一致が存在する
と各不一致選出信号を各誤り測定部20,20aへ送出
する。
【0076】図13は図12に示す符号誤り検出装置の
動作を示すタイムチャートである。この実施例において
は、1つのバーストフレームの周期TF 一杯に受信信号
aのビットが継続し、図11に示した休止期間TC がほ
とんど存在しない場合について説明する。そして、各バ
ーストフレームの受信信号aのデータ値を順番にD1,
D2 .D3 ,D4 ,D5 ,…とする。
【0077】奇数番目のバーストフレーム期間において
は選択信号jがHレベルとなり、偶数番目のバーストフ
レーム期間においては選択信号jがLレベルとなる。し
たがって、奇数番目のバーストフレームに対応するD1
,D3 ,D5 …の各受信信号aはFIFO型シフトレ
ジスタ21にてそれぞれ同期確立までの各ビットn1
3 ,n5 ,…だけ遅延される。同時に補助FSR32
から同じくn1 ,n3 ,n5 ,…だけ遅延された各遅延
PN信号b2 と同期する。よって、奇数番目のバースト
フレームのD1 ,D3 ,D5…の各受信信号aは比較回
路19で誤り検出される。
【0078】同様の手順にて、偶数番目のバーストフレ
ームのD2 ,D4 ,D6 …の各受信信号aは他方の比較
回路19aで誤り検出される。
【0079】このように、各バーストフレームに組込ま
れた各受信信号aをバーストフレーム交互に各比較回路
19,19aに取込んで誤り検出を実行することができ
る。すなわち、たとえバーストフレーム内に休止期間T
C がほとんど存在しない場合であっても、各受信信号a
を受信開始から信号終了まで全てのビットデータに亘っ
て確実に誤り検出を実施できる。
【0080】図14は本発明の他の実施例に係わる符号
誤り検出装置の概略構成を示すブロック図である。図1
と同一部分には同一符号が付してある。したがって、重
複する部分の詳細説明を省略する。
【0081】この実施例において、ゲート回路18から
出力される正順FSR9aのPN信号bに対してnビッ
ト遅延した遅延PN信号b1 はm段構成のシフトレジス
タ33,33aへ入力される。具体的には、各シフトシ
レジスタ33,33aは制御部15から送出される各バ
ーストフレーム毎の同期確立信号f1 ,f1aに応動して
m個のビットデータを取込んで動作を停止する。そし
て、選択回路34へ自己の各レジスタのビットデータを
送出する。選択回路34は制御部15からの選択信号j
の信号レベル変化に同期して、各シフトレジスタ33,
33aの各データを交互に選択する。
【0082】補助FSR35aは、制御部15からの選
択信号jの信号レベルが変化する毎に選択回路34を介
して、各シフトレジスタ33,33aにおける1〜mの
各レジスタのビットデータを自己の各レジスタに取込ん
で自走状態となる。補助FSR35から出力された遅延
PN信号b4 は比較回路19の一方の入力端子へ入力さ
れる。すなわち、この遅延PN信号b4 はちょうど1バ
ーストフレーム分だけ遅れた受信信号a4 に同期するP
N信号となる。
【0083】入力端子7から入力された受信信号aはF
IFO型シフトレジスタ36にてバーストフレーム周期
F に相当するRビット(固定長)だけ遅延される。F
IFO型シフトレジスタ36から出力される受信信号a
4は比較回路19へ入力される。よって、この比較回路
19にて遅延PN信号b4 と受信信号a4 とが比較対照
され、不一致の場合に不一致信号が誤り測定部20へ送
出される。
【0084】図15は図14に示す符号誤り検出装置の
動作を示すタイムチャートである。各バーストフレーム
におけるPN信号bの受信信号aに対する同期が確立す
ると、各バーストフレーム毎に、シフトレジスタ33,
33aへ交互に遅延PN信号b1 のm個のビットデータ
が書込まれる。そして、各m個のビッドデータは次の奇
数または偶数のバーストフレームが開始するまでこのシ
フトレジレジスタ33,33aによってラッチされる。
したがって、補助FSR35から各バーストフレーム毎
に、一つ前のバーストフレームのD1 〜D5 の各受信信
号aに対応する各PN信号PN1 〜PN5 を出力する。
よって、図示するように、比較回路19は1バーストフ
レーム遅れでもって各受信信号aのビットデータD1 〜
D5 に対する誤り検出が実行される。
【0085】このように構成された符号誤り検出装置で
あったとしても、1バーストフレーム周期遅れである
が、確実に各バーストフレームに組込まれた各受信信号
の受信開始から信号終了まで各ビットデータに対する符
号誤り検出が可能となる。よって、前述した実施例とほ
ぼ同様の効果を得ることができる。
【0086】このように本発明においては、たとえバー
ストフレームの繰返し周期TF 内における休止期間TC
が受信信号aのバースト期間TB より短かったとして
も、さらには、休止期間TC がほとんどないような場合
であっても、各バーストフレームに組込まれた受信信号
aの符号誤りを確実に検出できる。すなわち、任意の間
隔で到来する受信信号aの符号誤りを正確に測定でき
る。
【0087】したがって、バーストフレーム毎にパター
ン同期を取り直すことにより、ATM(非同期転送モー
ド) のようにバーストフレームの廃棄・順序の入れ替え
が起こり得る伝送方式や、バーストフレームの再送がお
こなわれる伝送方式でも、廃棄、順序の入れ替え、再送
等の要因に影響されずにビット誤りだけを測定すること
が可能である。
【0088】さらに、TDM(時分割多重化)伝送方式
のデジタル無線通信システムでは、1つの周波数を複数
の局が時分割で使用するが、多重化の有無に関係なく、
ビット誤り検出を容易に行うことができる。
【0089】例えば3つの移動局から基地局に伝送する
システムのビット誤りを検出する方法を図16を用いて
説明する。各移動局A,B,Cにそれぞれ独立して非同
期にPN信号を出力するPN信号発生装置を取付け、基
地局に1台の符号誤り検出装置を接続する。
【0090】この場合、前述したように、移動局側では
前回送出したバーストフレームと次に送出するバースト
フレームとがPN信号のビットパターンとして連続して
いる必要がなく、また各PN信号発生装置は独立に動作
させることができるため、パターンの発生が容易にな
る。基地局側では各バーストフレームがどの移動局から
送信されたものかを意識する必要がないために符号誤り
検出が容易になる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明の符号誤り検
出装置によれば、同期確立時点における正順FSRのP
N信号における受信信号入力時点まで遡上った遅延PN
信号を、正順FSRの各レジスタから出力される単位P
N信号から作成する信号選択回路と排他的論理和回路お
よび逆順FSRを設けている。そして、PN信号の受信
信号に対する同期が確立するまでの期間に入力した受信
信号のビットデータを可変長のFIFO型シフトレジス
タによって遅延させておき、同期が確立された後にゲー
ト回路から出力される受信信号入力時に対応する遅延P
N信号を用いて受信信号の各ビットデータに対する誤り
検出を実行している。したがって、同期確立までに入力
された受信信号の各ビットデータに対しても確実に符号
誤り検出を実施でき、たとえ受信信号の継続時間が短か
ったとしてもこの受信信号に対する符号誤り検出精度を
向上できる。
【0092】また、ほとんど休止期間が存在しないバー
ストフレームに含まれる受信信号に対しても確実に受信
信号の受信開始から信号終了まで確実に誤り検出を実行
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に関わる符号誤り検出装置
の概略構成を示すブロック図、
【図2】 同実施例装置の逆順FSRの構成を示すブロ
ック図、
【図3】 同実施例装置のFIFO型シフトレジスタの
構成を示すブロック図、
【図4】 同FIFO型シフトレジスタの動作を示すタ
イムチャート、
【図5】 同実施例装置のゲート回路を示す詳細ブロッ
ク図、
【図6】 本発明の動作原理を説明するための正順FS
Rから出力される各単位PN信号とEXORゲートとの
関係を示す図、
【図7】 本発明の動作原理を説明するための簡略化し
た正順FSRと逆順FSRを示す模式図、
【図8】 図7(a)の正順FSRにおける各クロック
番号におけるビットデータ値を示す図、
【図9】 図7(b)の逆順FSRにおける各クロック
番号におけるビットデータ値を示す図、
【図10】 同実施例装置の動作を示す流れ図、
【図11】 同実施例装置の動作を示すタイムチャー
ト、
【図12】 本発明の他の実施例の符号誤り検出装置の
概略構成を示すブロック図、
【図13】 同実施例装置の動作を示すタイムチャー
ト、
【図14】 本発明のさらに別の実施例の符号誤り検出
装置の概略構成を示すブロック図、
【図15】 同実施例装置の動作を示すタイムチャー
ト、
【図16】 実施例装置を複数の移動局と基地局との間
の符号誤り検出に用いた場合の検出方法を示す図、
【図17】 一般的な誤り検出システムを示す模式図、
【図18】 一般的なFSRの概略構成を示すブロック
図、
【図19】 5段のシフトレジスを用いたFSRを示す
ブロック図、
【図20】 従来の符号誤り検出装置の概略構成を示す
ブロック図、
【図21】 同従来装置の動作を示す流れ図、
【図22】 同従来装置の動作を示すタイムチャート。
【符号の説明】
7…入力端子、8…切換回路、9a…正順FSR、1
0,19,19a…比較回路、12…クロック抽出回
路、15…制御部、16a,16b…カウンタ、18…
ゲート回路、20,20a…誤り測定部、21,21
a,36…FIFO型シフトレジスタ、24…信号選択
回路、25…排他的論理和回路、26…逆順FSR、3
2,32a,35…補助FSR、33,33a…シフト
レジスタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーストフレームに組込まれた状態で入
    力されたM系列の(2m −1)周期を有する受信信号
    (a) の連続するm個の各ビットデータを切換回路(8) を
    介してm段構成の正順FSR(9a)の各レジスタに取込ん
    だ後、前記切換回路を動作させて前記正順FSRの入出
    力間を接続してこの正順FSRを自走状態にし、この正
    順FSRから出力されるPN信号(b) の各ビットデータ
    と前記受信信号の各ビットデータとが一致するか否かを
    順次比較して、一致ビットがm個連続すると前記PN信
    号の前記受信信号に対する同期が確立したと判断して、
    その後前記受信信号の符号誤りを検出する符号誤り検出
    装置において、 前記受信信号の各ビットデータを順次記憶し、前記同期
    確立に応動して記憶したビットデータを順次出力する可
    変長のFIFO型シフトレジスタ(21)と、前記正順FS
    Rのm個の各レジスタから出力される各単位PN信号の
    出力路に介挿された信号選択回路(24)と、この信号選択
    回路にて選択された単位PN信号どうしの排他的論理和
    を算出して、前記正順FSRのPN信号に対して前記受
    信信号入力から同期確立までの所要ビット数(n) だけ遅
    延した遅延PN信号(b1 )を出力する排他的論理和回
    路(25)と、構成段数で定まる各初期値が各レジスタに設
    定され、前記受信信号の入力開始から前記同期確立まで
    の期間のみ動作し、動作停止状態の各レジスタの値を前
    記信号選択回路へ各単位PN信号に対する各選択信号と
    して出力するm段構成の逆順FSR(26)と、前記同期確
    立後に前記排他的論理和回路から出力される遅延PN信
    号(b1 )と前記FIFO型シフトレジスタにて遅延さ
    れた受信信号(a1 )との各ビットデータを比較して不
    一致のとき不一致検出信号を出力する比較回路(19)とを
    備えた符号誤り検出装置。
  2. 【請求項2】 バーストフレームに組込まれた状態で入
    力されたM系列の(2m −1)周期を有する受信信号の
    連続するm個の各ビットデータを切換回路を介してm段
    構成の正順FSRの各レジスタに取込んだ後、前記切換
    回路を動作させて前記正順FSRの入出力間を接続して
    この正順FSRを自走状態にし、この正順FSRから出
    力されるPN信号の各ビットデータと前記受信信号の各
    ビットデータとが一致するか否かを順次比較して、一致
    ビットがm個連続すると前記PN信号の前記受信信号に
    対する同期が確立したと判断して、その後前記受信信号
    の符号誤りを検出する符号誤り検出装置において、 前記バーストフレーム毎に交互に各バーストフレームに
    含まれる前記各受信信号の各ビットデータを順次記憶
    し、前記各受信信号に対する同期確立に応動して記憶し
    たビットデータを順次出力する一対の可変長のFIFO
    型シフトレジスタ(21,21a)と、前記正順FSRのm個の
    各レジスタから出力される各単位PN信号の出力路に介
    挿された信号選択回路と、この信号選択回路にて選択さ
    れた単位PN信号どうしの排他的論理和を算出して、前
    記正順FSRのPN信号に対して前記受信信号入力から
    同期確立までの所要ビット数だけ遅延した遅延PN信号
    を出力する排他的論理和回路と、構成段数で定まる各初
    期値が各レジスタに設定され、前記受信信号の入力開始
    から前記同期確立までの期間のみ動作し、動作停止状態
    の各レジスタの値を前記信号選択回路へ各単位PN信号
    に対する各選択信号として出力するm段構成の逆順FS
    Rと、前記同期確立後に前記排他的論理和回路から出力
    される遅延PN信号の各ビットデータを前記バーストフ
    レーム毎に交互に取込んでそれぞれ出力する一対の補助
    FSR(32,32a)と、この各補助FSRから出力された各
    遅延PN信号(b2 ,b3 )と前記各FIFO型シフト
    レジスタにて遅延された各バーストフレーム毎の各受信
    信号(a2 ,a3 )との各ビットデータを比較して不一
    致のとき不一致検出信号を出力する一対の比較回路(19,
    19a)とを備えた符号誤り検出装置。
  3. 【請求項3】 バーストフレームに組込まれた状態で入
    力されたM系列の(2m −1)周期を有する受信信号の
    連続するm個の各ビットデータを切換回路を介してm段
    構成の正順FSRの各レジスタに取込んだ後、前記切換
    回路を動作させて前記正順FSRの入出力間を接続して
    この正順FSRを自走状態にし、この正順FSRから出
    力されるPN信号の各ビットデータと前記受信信号の各
    ビットデータとが一致するか否かを順次比較して、一致
    ビットがm個連続すると前記PN信号の前記受信信号に
    対する同期が確立したと判断して、その後前記受信信号
    の符号誤りを検出する符号誤り検出装置において、 前記受信信号を前記バーストフレームの1フレーム分だ
    け遅延させるFIFO型シフトレジスタ(36)と、前記正
    順FSRのm個の各レジスタから出力される各単位PN
    信号の出力路に介挿された信号選択回路と、この信号選
    択回路にて選択された単位PN信号どうしの排他的論理
    和を算出して、前記正順FSRのPN信号に対して前記
    受信信号入力から同期確立までの所要ビット数だけ遅延
    した遅延PN信号を出力する排他的論理和回路と、構成
    段数で定まる各初期値が各レジスタに設定され、前記受
    信信号の入力開始から前記同期確立までの期間のみ動作
    し、動作停止状態の各レジスタの値を前記信号選択回路
    へ各単位PN信号に対する各選択信号として出力するm
    段構成の逆順FSRと、前記同期確立後に前記排他的論
    理和回路から出力される遅延PN信号の各ビットデータ
    を前記バーストフレーム毎に交互にそれぞれm個取込ん
    で動作停止する一対のシフトレジスタ(33,33a)と、1周
    期遅れのバーストフレーム毎に交互に前記各シフトレジ
    スタの各レジスタのビットデータを自己のレジスタに取
    込んで遅延PN信号(b4 )を出力する補助FSR(35)
    と、この補助FSRの遅延PN信号と前記FIFO型シ
    フトレジスタにて遅延された受信信号(a4 )との各ビ
    ットデータを比較して不一致のとき不一致検出信号を出
    力する比較回路(19)とを備えた符号誤り検出装置。
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