JPH0590590U - パラメータ設定装置 - Google Patents

パラメータ設定装置

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JPH0590590U
JPH0590590U JP3221392U JP3221392U JPH0590590U JP H0590590 U JPH0590590 U JP H0590590U JP 3221392 U JP3221392 U JP 3221392U JP 3221392 U JP3221392 U JP 3221392U JP H0590590 U JPH0590590 U JP H0590590U
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knob
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value
set value
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健二 佐藤
敏明 硲
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えばノブを回転させて設定値の一時的な変
更を行い、ノブを押すことによりこの一時的に変更した
設定値を取り消して変更前の設定値に戻す等、1台でパ
ラメータを設定する機能とスイッチとしての機能の両方
を達成することができるパラメータ設定装置を提供す
る。 【構成】 回転軸の回転位置もしくは回転量に応じた信
号を出力するロータリー・エンコーダと、回転軸に、こ
の回転軸方向に移動自在にバネ付勢されて取り付けられ
たノブと、このノブがバネ付勢に抗して軸方向に移動さ
れたときに切り換えられるスイッチとを備えた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電子楽器に適用するに好適なパラメータ設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転軸に取り付けられたノブを回転させて、この回転軸の回転位置や回転量に 応じた信号を出力するパラメータ設定装置が従来より知られている。このパラメ ータ設定装置を、例えば電子楽器の音量の調整に用いた場合は、ノブを回転する ことにより、そのノブが取り付けられた回転軸の回転位置や回転量に応じた信号 が出力され、その信号に相当する分だけ音量が変化することとなる。
【0003】 また、例えば上記電子楽器の音量の設定値などを変化させた後に、この変化さ せた設定値を取り消して元の設定値に戻すためのスイッチが、上記パラメータ設 定装置の近くに備えられていることがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
このスイッチが近くに備えられたパラメータ設定装置を操作して、音量の調整 とその取り消しを行う場合、上記ノブとスイッチという互いに異なる二つの操作 を別々に行う必要があるため、操作性が悪いものとなってしまう。さらに、ノブ とスイッチの両方が配置されているため、占有スペースが広がるという問題が生 じる。
【0005】 本考案は、上記事情に鑑み、1台にパラメータを設定する機能とスイッチとし ての機能との2つの機能を備えたパラメータ設定装置を提供することを目的とす る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案のパラメータ設定装置は、 (1)回転軸の回転位置もしくは回転量に応じた信号を出力するロータリー・エ ンコーダ (2)回転軸に、該回転軸方向に移動自在にバネ付勢されて取り付けられたノブ (3)ノブがバネ付勢に抗して軸方向に移動されたときに切り換えられるスイッ チ を備えたことを特徴とするものである。
【0007】 上記本考案のパラメータ設定装置には、例えば以下に示すような各種の態様が 含まれる。 (1)ノブを回転させて設定値の変更を行い、ノブを押すことによりこの変更し た設定値を取り消して変更前の設定値に戻す。 (2)楽音の所定のパラメータを設定する場合において、ノブを回転させてパラ メータの設定変更を行い、ノブを押すことにより変更後の状態の楽音のテスト用 の発音が行われる。 (3)ノブを回転させて設定値の変更を行い、ノブを押すことにより変更した設 定値の極性を逆にする。 (4)ノブを押す前に回転させた場合と、ノブを押した後に回転させた場合とで は互いに異なる変化関数に従って設定値が変化する。 (5)アルファベット文字、かな文字等同一文字に関して、ノブを回転させるこ とにより設定文字が変更され、ノブを1回押す毎に設定変更した文字の文字種類 (大文字と小文字、ひらがなとカタカナ等)を交互に切り換える。 (6)楽音の所定のパラメータを設定する場合において、ノブを回転させてパラ メータの設定変更を行い、ノブを押すことにより音量をミュートする。 (7)ノブを回転させてパラメータの設定変更を行い、ノブを押すことによりノ ブの回転により設定変更されるパラメータとは異なる別のパラメータの設定値を 切り替える。
【0008】 尚、上記(1)〜(7)の各態様において、「押す」という操作を「引く」と いう操作に代えてもよい。
【0009】
【作用】
本考案のパラメータ設定装置においては、ノブが取り付けられた回転軸の回転 位置もしくは回転量に応じた信号をロータリー・エンコーダが出力すると共に、 ノブがバネ付勢に抗して軸方向に移動したときにスイッチが切り換えられるよう に構成されているため、1台のパラメータ設定装置で、パラメータを設定する機 能とスイッチとしての機能との2つの機能を達成することができる。したがって 、例えばノブを回転させて設定値の変更を行い、ノブを押すことにより設定値を 取り消して変更前の設定値に戻すこと等ができるため、操作が容易でありパネル 上の占有スペースも小さくて済み実用的である。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例について説明する。 図1は本考案の一実施例のパラメータ設定装置を示す要部断面図、図2は本実 施例のパラメータ設定装置を用いた電子楽器のブロック図、図3は図2に示す電 子楽器の楽器操作部の表面パネルを示す図である。
【0011】 図1に示すパラメータ設定装置10は、表面パネル12の裏面側に取り付けら れており、表面パネル12の表側にはノブ14が回転操作し易い位置に配置され ている。このパラメータ設定装置10には、回転軸16の回転位置もしくは回転 量に応じた信号を出力するエンコーダ20が備えられ、その回転軸16にはノブ 14の脚部22が嵌め合わされており、ノブ14の回転と共に回転軸16が回転 する。また、ノブ14は通常の位置(外力が加えられない位置)と、破線で示す 位置24(押されたときの位置)との間をバネ26によって移動自在に取り付け られており、バネ26によって通常の位置に付勢されている。さらに、このパラ メータ設定装置10にはアーム30を備えたスイッチ28が備えられており、ノ ブ14が破線で示す位置24にきたときにアーム30が押されて、このアーム3 0が破線の位置32となる。ノブ14を押すとスイッチ28は閉じ、手を離すと バネの力でノブ14は元の位置に戻りスイッチ28が開く。スイッチ28はケー ブル34、36を介してエンコーダ20内部の図示しない内部回路と電気的に接 続されており、エンコーダ20からはノブ24の回転位置もしくは回転量に応じ た信号(以下これを「エンコード信号」と呼ぶ)のほか、スイッチ28のアーム 30の位置を表わすオン/オフの信号が出力される。したがって、このパラメー タ設定装置10は、ノブ14の回転位置もしくは回転量に応じた信号を出力する と共に、ノブ14が押される毎に所定のオン/オフ信号を出力することができ、 パラメータを設定する本来の機能とスイッチとしての機能の両方を備えたものと なる。
【0012】 なお、ロータリー・エンコーダ20は、広く知られているように、回転軸16 の回転を検出してこの回転位置もしくは回転量に応じた信号を出力するものであ り、光学式、機械式、磁気式のもの等がある。 次に、図2を参照して、上述のパラメータ設定装置10を使用した電子楽器4 0について説明する。
【0013】 図2に示す電子楽器40は、メモリ42に記憶されたパラメータに応じた特質 の楽音がトーンジェネレータ44で発生されるが、その制御がMIDI等によっ て行われるものである。メモリ42には楽音の音量、音色、基準ピッチ等のパラ メータが記憶されている。 この電子楽器40は、上述のメモリ42、トーンジェネレータ44の他、図1 に示したパラメータ設定装置10(図1参照)を備えた楽器操作部46、楽器制 御部48などの各部で構成されている。
【0014】 楽器操作部46は、使用者が操作して音量、音色などのパラメータやその設定 値の変更を行うためのものである。 楽器制御部48には、CPU、シリアル・インターフェイス、入出力ポート、 タイマ等が備えられ、楽器操作部46の状態変移の監視と、この状態変移に対応 する処理が行われると共に、後述する表示部50に状態を表示する信号を出力す る。また、MIDIデータ受信用コネクタ66から入力されたデータを読み、発 音データのときはトーンジェネレータに楽音の生成を指示する信号を出力する等 、MIDIデータ受信用コネクタ66からのデータに対応した処理も行われる。
【0015】 表示部50では、音色名や設定値等の表示が行われる。 トーンジェネレータ44では、楽音制御部48から出力される発音、消音情報 、音量、ピッチ情報等を表わす信号に基づいてデジタル楽音データが生成される 。 D/A変換器54では、トーンジェネレータ44で生成されたデジタル楽音デ ータがアナログの電圧値に変換される。
【0016】 LPF56では、可聴帯域外の不要な高調波信号が除去される。 増幅器58では、スピーカ60により放音できる状態になるまで信号が増幅さ れる。 アッテネータ62は、主に外部の増幅器等に出力信号を入力するときの信号レ ベルの整合をとるためのものである。
【0017】 次に、図2に示す電子楽器40の楽器操作部46の表面パネルについて、図3 を参照して説明する。図3に示すようにこの表面パネル64には、MIDIデー タ受信用コネクタ66、表示部50、ノブ14、パラメータ切替ボタン68、ス ピーカ60が順に配列されている。パラメータ切替ボタン68で切替えられるパ ラメータには、例えば、音量、音色、音色名、基準ピッチ、高域トーン・コント ロール、低域トーン・コントロール、アッテネート・レベルなどがある。
【0018】 表示部50には、パラメータ切替ボタン68で切替えられたパラメータの現在 の状態が表示されており、このパラメータの設定値は、例えばノブ14を右に回 転させたときは現在の設定値から+1ずつ変化し、左に回転させたときは−1ず つ変化して、ノブ14を押すと変更された設定値が取り消され変更前の設定値に 戻るように構成されている。このようにこの電子楽器40では、パラメータ設定 値の調整とスイッチの操作とが、1つのパラメータ設定装置10のノブ14の操 作だけで行なわれるため、操作が容易であり実用的である。
【0019】 次に、図2に示す電子楽器40のパラメータの設定値の変更等を行う種々の例 を、図4から図10に示すフローチャートを参照して説明する。 図示しないメインルーチンでは、パラメータ設定装置10から出力されるパル ス信号が監視され、パルス信号が1つ検出される毎に各図に示すフローの動作が 開始される。尚ロータリー・エンコーダ20からは、ノブ14が所定の微小角回 転される毎にパルス信号が出力される。
【0020】 図4は、ノブを回転させて所定のパラメータの設定値Xの一時的な変更を行い 、ノブを押すことによりこの一時的に変更した設定値を取り消して変更前の設定 値に戻し、ノブを再度押すことにより設定値を従前の変更中のものに戻すように 構成した場合のフローチャートである。 図4(a)は、図3に示す表面パネル64に備えられたパラメータ切替ボタン 68が操作されることによるパラメータの切替え時点で起動されるフローである 。このフローが起動されると、フラグunflagに初期状態として’0’がセ ットされる(ステップ101)。このunflagは、パラメータの変更後の設 定値が後述するようにノブを押すことにより取り消され、これによりそのパラメ ータの設定値が変更前の値に戻されたときに’1’、変更前の値に戻されていな い場合に’0’とされるフラグである。unflagに’0’がセットされた後 、ステップ102に進む。ここで、Xはパラメータ切替ボタン68(図3参照) の操作により新たに選択されたパラメータの現在の値、即ちノブを回転すること による変更の前のパラメータの設定値である。またiはノブを回転することによ りインクリメントあるいはデクリメントされる変数であり、パラメータの設定値 は、ノブの回転量を表わすiを変数とする関数Fに従って変換されたものである 。このステップ102では、選択されたパラメータの変更前の設定値Xに対応す る変数iが求められる。この求められた変数iは、ステップ103において、こ の変数iを一時的に記憶しておくバッファunBufに格納される。ステップ1 04では、選択されたパラメータの種類、その現在の(変更前の)設定値、及び unflagの状態等が表示される。
【0021】 図4(b)は、ノブを回転したときとノブを押した時に起動されるフローであ る。ノブを右回転させると、先ずステップ105において、unflagが、そ れ以前のunflagの状態が’0’であったか’1’であったかに拘らず、パ ラメータの設定値が変更されたものであることを表わす’0’にセットされる。 次にステップ106において値iが「1」だけインクリメントされ、ステップ1 07に進み、この値iが予め定められた最大値を越えたか否かかが判定される。 越えていないときはそのまま、越えているときはステップ108に進み値iが最 大値に変更された後、ステップ115に進み、設定値Xが、iの所定の関数をF (i)としたときX=F(i)に従って決定され、ステップ116に進みその設 定値がトーンジェネレータに反映され、ステップ106にて表示に反映される。 このとき、選択されたパラメータの種類、その設定値、及びunflagの状態 に応じてパラメータの設定値が変更前の値に戻されている状態であるか戻されて いない状態であるか等が表示される。
【0022】 次にノブを押した場合について説明する。ここでは上記のようにしてノブを回 転した後にノブを押し、その後再度ノブを押す場合について説明する。 設定値の変更の後にノブを押すと、先ずステップ109においてunflag の状態が判断される。ここでは、既にノブが回転されているためステップ105 においてunflagの状態は’0にセットされており、したがって次にステッ プ110に進む。ステップ110ではunflagが、パラメータの設定値が変 更前のものに戻されたことを表わす’1’にセットされ、ステップ111に進ん でノブの回転により設定された値i(ステップ106参照)がバッファreBu fに格納(退避)され、ステップ112において変更前の値i(ステップ103 参照)がunBufから読出される。その後ステップ115〜117を経由する ことにより変更前の値iに対応する設定値Xが求められ、トーンジェネレータに 反映され、さらに表示に反映される。
【0023】 その後再度ノブが押されると、ステップ109を経由した後ステップ113に 進み、unflagに、設定値が変更後のものであることを表わす’0’がセッ トされ、ステップ114において、ステップ111でreBufに退避した変更 後の設定値が読出される。その後は、上記と同様にして、ステップ115〜11 7を経由することにより、reBufから読出された変更後の値iに対応する設 定値Xが求められ、トーンジェネレータに反映され、さらに表示に反映される。
【0024】 ここではノブ14が右に回転される場合について説明したが、左に回転した場 合はXの値がデクリメントされることはもちろんである。このときの処理は図4 の説明から自明であるため、ここでは左回転についてのフローチャートの図示及 び詳細説明は省略する。以下の各図の説明においても同様である。 図5は、楽音の所定のパラメータを設定する場合において、ノブを回転させて パラメータの設定変更を行い、ノブを押すことにより変更後の状態の楽音が発音 されるように構成した場合のフローチャートである。図5(a)に示すように、 ノブが右に回転されると、ステップ111において値iが「1」だけインクリメ ントされ、ステップ112に進み、この値iが予め定められた最大値を越えたか 否かが判定される。越えていないときはそのまま、越えているときはステップ1 13に進み値iが最大値に変更された後、ステップ114にて設定値XがX=F (i)に従って決定され、ステップ115に進みその設定値がトーンジェネレー タに反映され、ステップ116にて表示に反映される。ここでノブが押されると 、図5(b)に示すステップ117において設定変更後の状態でテスト用の発音 が行われ、変更された設定値を確認できる。また、押されているノブが元の位置 に戻ると、図5(c)のステップ118において、発音されているテスト音が消 音される。ここでいう発音、消音はMIDI信号でノートオン、ノートオフが入 力された場合の発音、消音と同様のものである。従って、エンベロープのアタッ ク部分、リリース部分のパラメータを設定した場合に、設定されたパラメータに 基づく楽音の性質を直ちに確認することができる。
【0025】 図6は、ノブを回転させて設定値の変更を行い、ノブを押すことにより変更し た設定値の極性が反転されるように構成した場合のフローチャートである。図6 (a)、即ちステップ121からステップ126までは、図5(a)に示すステ ップ111からステップ116までと同様であるため、その説明を省略する。図 6(b)に示すように、ノブが押されたときはステップ127において設定値X の極性が反転されて−Xとなり、ステップ128に進みその設定値がトーンジェ ネレータに反映され、ステップ129にて表示に反映され、設定値の変更が終了 する。
【0026】 図7は、ノブを押した後に回転させた場合と、ノブを押さずに回転させた場合 とでは互いに異なる変化関数に従って設定値が変化するように構成した場合のフ ローチャートである。ここでは3つのバッファBuf[j](j=0、1、2) が用意され、各バッファの各アドレスiには、それぞれ値G1(i)=i、G2 (i)=i2 /2、G3(i)=i3 /3 が格納されている。
【0027】 先ず、図7(b)について説明する。ノブが押されると先ずステップ137に おいて値jがインクリメントされ、ステップ138でjを越えたか否かが判定さ れる。jが2以下の場合はそのまま、j>2の場合はステップ139でj=0に 変更された後ステップ140に進み、iの関数F(i)としてBuf[j]が指 定される。即ち、ノブが1回押される毎にiの関数F(i)としてG1(i)、 G2(i)、G3(i)が循環的に指定されることになる。
【0028】 図7(a)については図5(a)のフローと同様であるため詳細な説明は省略 するが、そのステップ134において、上記のようにして指定された関数F(i )に従って、即ち3つのバッファBuj[j](j=1,2,3)のいずれかか らアドレスiに格納された値が読み出され、これにより設定値Xの値が設定され る。
【0029】 図8は、アルファベット文字を設定するとき、ノブを回転させることにより設 定文字が変更され、ノブを押す毎に変更した文字を大文字、小文字に交互に切替 えるように構成した場合のフローチャートである。このアルファベット文字の設 定は音色名などを設定する場合に用いられる。図8(a)、即ちステップ141 からステップ146までは、図5(a)に示すステップ111からステップ11 6までと同様であるため、その説明を省略する。ここでは各バッファF(i)に それぞれF(0)=“A”、F(1)=“B”、F(2)=“C”、…F(25 )=“Z”、F(26)=“a”…の文字が格納されている。ノブが押されると 、図8(b)に示すように、それまで大文字(小文字)が設定されていたときは 、ステップ147において小文字(大文字)に切り替えられる。大文字、小文字 を切り換えるに当っては、現在どちらの文字が設定されているかを示すフラグを 用意し、ノブが押された場合およびiの値が”25”から”26”に変化するか あるいはその逆に変化する度にフラグを反転させるとともに、新たに小文字が設 定されるようになった場合にはiの値を”26”増やし、新たに大文字が設定さ れるようになった場合にはiの値を”26”減らすように演算される。尚ここで はアルファベットを設定する例について述べたが、設定する文字はアルファベッ トに限れるものではなく、例えば押す度にカタカナ、ひらがななどの間で交互に 切り換えるようにしてもよい。
【0030】 図9は、楽音の所定のパラメータを設定する場合において、ノブを回転させて パラメータの設定変更を行い、ノブを押すことにより音量をミュートするように 構成した場合のフローチャートである。図9(a)のステップ151からステッ プ156までは、図5(a)に示すステップ111からステップ116までと同 様であるため、その説明を省略する。ここで、ノブが押されると、図9(b)に 示すように、ステップ157において音量がミュートされ、ノブが元の位置に戻 ると、図9(c)に示すように、ステップ158において音量が元に戻る。この 構成は、リリースの長い楽音などをブレイク(一時消音)するときに好適である 。尚、この実施例ではノブを押すことにより音量を下げるとともに、ノブを離す ことにより音量をもとに戻すようにしているためMIDIデータにより生成中の 楽音がある場合にはミュートされていた楽音がノブを離した時点で再び発音され るようになるが、ノブを押した時に生成中の楽音エンベロープを強制的にに急速 に減衰させるようにし、ノブを離した時には何も処理をしないようにしてもよい 。この場合にはいったんミュートされた楽音はノブを離しても再び発音されるこ とはない。
【0031】 図10,図11は、楽音の所定のパラメータを設定する場合において、ノブを 回転させてパラメータ(例えば音高)の設定変更を行い、ノブを押すことにより 、ノブの回転により設定変更されるパラメータとは異なる別のパラメータの設定 値(ここではアッテネータの設定値)が切り替えられるように構成した場合のフ ローチャートである。図10に示すステップ161からステップ166までは、 図5(a)に示すステップ111からステップ116までと同様であるため、そ の説明を省略するが、ここではパラメータとして例えば音高が設定,変更される 。図11に示すように、ノブが押されるとステップ167において値jが「1」 だけインクリメントされ、ステップ168に進み、この値jが2を越えたか否か が判定される。越えていないときはそのまま、越えているときはステップ169 に進み値jがj=0に変更された後、ステップ170にて値jと「1」との大小 が比較される。jが「1」より大きいとき(すなわち本実施例ではj=2のとき )はステップ171に進みアッテネータが0dBに切り換えられる。j=1のと きはステップ172に進みアッテネータが−20dBに切り換えられる。jが「 1」より小さいとき(すなわち本実施例ではj=0のとき)はステップ173に 進みアッテネータが−40dBに切り換えられる。これによりアッテネータ設定 の切り換えが終了する。この構成は、音源が複数台使用される場合において、各 音源の出力レベルを合わせるときに好適である。
【0032】 以上説明した各実施例のほか、ノブを回転させることによりパラメータの設定 値を変更する場合には、大幅な変更が可能なように、ノブの所定の微小回転毎に ”10”づつ設定値を変更するとともに、小幅な変更も可能なように、ノブを押 す度に設定値を”1”づつ変更するようにしてもよい。また、以上の説明では単 にノブを押すという操作を対象としたが、ノブを押す時間間隔を計測し、短時間 に2度続けてノブが押されたかどうかを判断するようにしてもよい。この場合、 ノブを回転させることによりパラメータの設定値を変更する場合にノブの所定の 微小回転毎に”10”づつ設定値を変更するとともに、ノブが前回押されてから 所定以上の時間をおいて押された場合にはその都度に設定値を”1”づつ増加さ せノブが所定時間以内に2度押された場合にはその都度に設定値を”1”づつ減 少させうようにしてもよい。
【0033】 尚、以上説明した各実施例では、ノブを押すようにしたが、ノブを引くような 構成としてもよいことはもちろんである。
【0034】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のパラメータ設定装置は、ノブが取り付けられた 回転軸の回転位置もしくは回転量に応じた信号を出力すると共に、ノブがバネ付 勢に抗して軸方向に移動したときにスイッチが切り換えられるように構成されて いるため、1台のパラメータ設定装置で、パラメータを設定する本来の機能とス イッチとしての機能との2つの機能を達成することができる。したがって、例え ばノブを回転させて設定値の変更を行い、ノブを押すことにより設定値を取り消 して変更前の設定値に戻すこと等ができ、操作が容易でありパネル上の占有スペ ースが小さくて済み実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のパラメータ設定装置を示す
要部断面図である。
【図2】図1に示すパラメータ設定装置を用いた電子楽
器のブロック図である。
【図3】図2に示す電子楽器の楽器操作部の表面パネル
を示す図である。
【図4】ノブを回転させて設定値の一時的な変更を行
い、ノブを押すことによりこの一時的に変更した設定値
を取り消して変更前の設定値に戻すように構成した場合
のフローチャートである。
【図5】楽音の所定のパラメータを設定する場合におい
て、ノブを回転させてパラメータの設定変更を行い、ノ
ブを押すことにより変更後の状態の楽音が発音されるよ
うに構成した場合のフローチャートである。
【図6】ノブを回転させて設定値の変更を行い、ノブを
押すことにより変更した設定値の極性を反転するように
構成した場合のフローチャートである。
【図7】ノブを押した後に回転させた場合と、ノブを押
さずに回転させた場合とでは互いに異なる変化関数に従
って設定値が変化するように構成した場合のフローチャ
ートである。
【図8】アルファベット文字を設定する場合において、
ノブを回転させることにより設定文字が変更され、ノブ
を押す毎に変更した文字を大文字、小文字に交互に切替
えるように構成した場合のフローチャートである。
【図9】楽音の所定のパラメータを設定する場合におい
て、ノブを回転させてパラメータの設定変更を行い、ノ
ブを押すことにより音量をミュートするように構成した
場合のフローチャートである。
【図10】楽音の所定のパラメータを設定する場合にお
いて、ノブを回転させてパラメータ(例えば音高)の設
定変更を行い、ノブを押すことにより、ノブの回転によ
り設定変更させるパラメータとは異なる別のパラメータ
の設定値(アッテネータの設定値)が切り替えられるよ
うに構成した場合のフローチャートのうち、ノブを右回
転させた場合のフローチャートである。
【図11】図10と同じ場合における、ノブを押した場
合のフローチャートである。
【符号の説明】
10 パラメータ設定装置 12 表面パネル 14 ノブ 16 回転軸 20 エンコーダ 22 脚部 24 ノブが押されたときの位置 26 バネ 28 スイッチ 30 アーム 32 ノブによって押されたアームの位置 34 ケーブル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の回転位置もしくは回転量に応じ
    た信号を出力するロータリー・エンコーダと、 前記回転軸に、該回転軸方向に移動自在にバネ付勢され
    て取り付けられたノブと、 前記ノブがバネ付勢に抗して軸方向に移動されたときに
    切り換えられるスイッチとを備えたことを特徴とするパ
    ラメータ設定装置。
JP3221392U 1992-05-15 1992-05-15 パラメータ設定装置 Pending JPH0590590U (ja)

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