JPH0590145U

JPH0590145U - 高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防止装置

Info

Publication number: JPH0590145U
Application number: JP053664U
Authority: JP
Inventors: 誠長谷川
Original assignee: エイケン工業株式会社
Priority date: 1991-06-15
Filing date: 1991-06-15
Publication date: 1993-12-07

Abstract

(57)【要約】【構成】少なくとも給気手段と混合室とバーナー部と燃
焼室とを備え、前記給気手段によって少なくとも前記空
気室を介して前記混合室に燃焼空気を供給し、且つ、前
記混合室において一次空気と生ガスとを混合し、この混
合ガスを前記バーナー部において燃焼させる高負荷予混
合燃焼装置において、前記燃焼室に二次室を連通すると
ともにこの二次室を外気に開放し、この二次室に弾性膜
を設置するとともにこの弾性膜によって前記燃焼室と外
気とを仕切ったものである。【効果】燃焼室における二次室の弾性膜によって燃焼
反応に基づく気柱共鳴が解消されるため、高負荷予混合
方式を採用したまま振動燃焼を防止できる結果、装置の
小型化を図ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、高負荷予混合燃焼装置における振動燃焼防止装置に関し、特に、共鳴音を減少させると共に安定した火炎を得られるようにして小型化を図ることを目的としている。

【０００２】

【従来の技術】

高負荷予混合方式の燃焼装置にあっては、予め、必要量の空気を全てガス供給時に混合する方式なので、コンパクトな燃焼を可能にし、小型化を図る上で非常に適している。

【０００３】ところで、この様な高負荷予混合方式の燃焼装置にあっては、給気部、混合部、燃焼部、熱交換部そして排気部が両端開の筒状の構造となり、燃焼反応とマッチして気柱共鳴を起こすことが多いものである。

【０００４】そして、一端、この現象が発生すると、非常に大きな騒音を呈するばかりでなく、空燃比が崩れて排ガス中において有害な一酸化炭素を増大させる結果となる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

このため、従来の燃焼装置においては、小型化を図る事が難しく、その上、燃焼装置の設置場所により排気延長をしたりする事も難しいという不都合を有した。

【０００６】この考案の課題はかかる不都合を解消することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前記課題を達成するために、第一考案に係る高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防止装置においては、少なくとも給気手段と混合室とバーナー部と燃焼室とを備え、前記給気手段によって少なくとも前記空気室を介して前記混合室に燃焼空気を供給し、且つ、前記混合室において一次空気と生ガスとを混合し、この混合ガスを前記バーナー部において燃焼させる高負荷予混合燃焼装置において、

【０００８】前記燃焼室に二次室を連通するとともにこの二次室を外気に開放し、この二次室に弾性膜を設置するとともにこの弾性膜によって前記燃焼室と外気とを仕切ったものである。

【０００９】また、第二考案に係る高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防止装置においては、前記空気室に二次室を連通するとともにこの二次室を外気に開放し、この二次室に弾性膜を設置するとともにこの弾性膜によって前記空気室と外気とを仕切ったものである。

【００１０】更に、第三考案に係る高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防止装置においては、前記空気室の壁部の一部を弾性膜によって構成したものである。

【００１１】

【作用】

第一考案に係る高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防止装置は上記のように構成されているため、燃焼室における二次室の弾性膜によって燃焼反応に基づく気柱共鳴が解消されるものである。

【００１２】また、第二考案に係る高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防止装置は上記のように構成されているため、空気室における二次室の弾性膜によって燃焼反応に基づく気柱共鳴が解消されるものである。

【００１３】更に、第三考案に係る高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防止装置は上記のように構成されているため、空気室における壁部の弾性膜によって燃焼反応に基づく気柱共鳴が解消されるものである。

【００１４】

【実施例】

図１は第一考案の実施例を示したものである。

【００１５】図において、Ｇはガスバーナ装置であり、この考案の高負荷予混合燃焼装置に相当する。１は外ケースであり、前記ガスバーナ装置Ｇの下部を構成している。 21は仕切壁であり、前記外ケース１の上端縁に接合されている。この仕切壁21は外ケース１の内側に延びている。22は内ケースであり、前記仕切壁21の先端縁に一体成形されている。この内ケース22は前記外ケース１に空間を介して嵌挿している。そして、この内ケース22の上部は開口している。なお、外ケース１と内ケース22との間の空間が空気室Ａを構成し、前記内ケース22の内部が混合室Ｍを構成する。３は送気ファン（この考案の「給気手段」に相当する）であり、前記外ケース１の下端に設置されている。この送気ファン３は前記空気室Ａに燃焼用空気を強制供給する。221,221 は第一空気孔であり、前記内ケース22の底部に形成されている。この第一空気孔221,221 を介して、空気室Ａ内の加圧空気は混合室Ｍに一次空気として導入される。なお、211,211 は仕切壁21に形成された第二空気孔であり、空気室Ａの空気を後記燃焼室Ｂに二次空気を供給するためのものである。４は生ガス供給管であり、前記混合室Ｍに設置されている。この生ガス供給管４は透孔41,41 を介して混合室Ｍに生ガスを供給する。そして、混合室Ｍ内において、この生ガスは前記燃焼用空気と混合される。

【００１６】次に、５は炎口板であり、前記内ケース22の上端開口に取付具51を介して固定されている。また、52,52,…は炎口（この考案の「バーナー部」に相当する）であり、前記炎口板に形成されている。この炎口52,52,…を介して前記混合室Ｍの混合ガスが後記燃焼室Ｂ側に噴出され、燃焼される。

【００１７】６は燃焼ケースであり、その下端縁が前記外ケース１の上端縁、即ち、仕切部 21の端縁に載置された状態で接合されている。この燃焼ケース６の内部は燃焼室Ｂを構成する。61は熱交換用フィンであり、前記燃焼ケース６の上部に設置されている。又、62は水管であり、この熱交換用フィン61を貫通している。この熱交換用フィン61と水管62は熱交換器を構成する。なお、63は燃焼ケース６の排気口である。

【００１８】次に、７は補助ケーシングであり、前記燃焼ケース６に連結管71を介して繋がれている。この補助ケーシング７の内部はこの考案の「二次室Ｓ」を構成し、前記燃焼室と連通している。72は開口であり、前記補助ケーシング７の外側に形成されている。このため、補助ケーシング７の内部（二次室Ｓ）は大気中に開放している。８は弾性膜であり、前記補助ケーシング７内に設置されている。この弾性膜８の外側には大気圧がかかり、又、内側に燃焼室Ｂの気圧がかかる。このため、燃焼室Ｂが大気中に開放している状態が形成される。73は火受板であり、前記燃焼ケース６の内壁面に設置され、前記連結管71ひいては補助ケーシング７に、輻射熱が侵入するのを防いでいる。なお、９は巻水管であり、前記燃焼ケース６に巻設され、この燃焼ケース６の過熱を防止している。

【００１９】図２は第二考案の実施例を示したものであり、補助ケーシング７を外ケース１に繋ぎ、「二次室Ｓ」を前記空気室Ａと連通させたものでなる。

【００２０】図３は第三考案の実施例を示したものであり、第二考案において、補助ケーシング７を設ける代わりに、外ケース１の壁部を窓部11を設け、この窓部11に弾性膜８を設置したものである。この弾性膜８の機能は第一考案及び第二考案の場合と同様である。

【００２１】

【考案の効果】

第一考案に係る高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防止装置は、少なくとも給気手段と混合室とバーナー部と燃焼室とを備え、前記給気手段によって少なくとも前記空気室を介して前記混合室に燃焼空気を供給し、且つ、前記混合室において一次空気と生ガスとを混合し、この混合ガスを前記バーナー部において燃焼させる高負荷予混合燃焼装置において、

【００２２】前記燃焼室に二次室を連通するとともにこの二次室を外気に開放し、この二次室に弾性膜を設置するとともにこの弾性膜によって前記燃焼室と外気とを仕切ったため、燃焼室における二次室の弾性膜によって燃焼反応に基づく気柱共鳴が解消されるものである。

【００２３】よって、第一考案に係る高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防止装置を使用すれば、高負荷予混合方式を採用したまま振動燃焼を防止できるため、装置の小型化を図ることができる。

【００２４】また、第二考案に係る高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防止装置においては、前記空気室に二次室を連通するとともにこの二次室を外気に開放し、この二次室に弾性膜を設置するとともにこの弾性膜によって前記空気室と外気とを仕切ったため、空気室における二次室の弾性膜によって燃焼反応に基づく気柱共鳴が解消されるものである。

【００２５】よって、第二考案に係る高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防止装置を使用すれば、予混合方式を採用したまま振動燃焼を防止できるため、装置の小型化を図ることができる。

【００２６】更に、第三考案に係る高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防止装置においては、前記空気室の壁部の一部を弾性膜によって構成したため、第二考案に比し、簡単な構造で同様な効果を奏することができる。

【００２７】

【図面の簡単な説明】

【図１】第一考案の高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防
止装置の断面図である。

【図２】第二考案の高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防
止装置の断面図である。

【図３】第三考案の高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防
止装置の断面図である。

【符号の説明】

３送気ファン（給気手段） 52 炎口（バーナー部）８弾性膜Ｂ燃焼室Ｍ混合室Ｇ高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防止装置Ｓ二次室

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】少なくとも給気手段と混合室とバーナー
部と燃焼室とを備え、前記給気手段によって少なくとも
前記空気室を介して前記混合室に燃焼空気を供給し、且
つ、前記混合室において一次空気と生ガスとを混合し、
この混合ガスを前記バーナー部において燃焼させる高負
荷予混合燃焼装置において、前記燃焼室に二次室を連通するとともにこの二次室を外
気に開放し、この二次室に弾性膜を設置するとともにこ
の弾性膜によって前記燃焼室と外気とを仕切ったことを
特徴とする高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防止装置。
【請求項２】少なくとも給気手段と混合室とバーナー
部と燃焼室とを備え、前記給気手段によって少なくとも
前記空気室を介して前記混合室に燃焼空気を供給し、且
つ、前記混合室において一次空気と生ガスとを混合し、
この混合ガスを前記バーナー部において燃焼させる高負
荷予混合燃焼装置において、前記空気室に二次室を連通するとともにこの二次室を外
気に開放し、この二次室に弾性膜を設置するとともにこ
の弾性膜によって前記空気室と外気とを仕切ったことを
特徴とする高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防止装置。
【請求項３】少なくとも給気手段と混合室とバーナー
部と燃焼室とを備え、前記給気手段によって少なくとも
前記空気室を介して前記混合室に燃焼空気を供給し、且
つ、前記混合室において一次空気と生ガスとを混合し、
この混合ガスを前記バーナー部において燃焼させる高負
荷予混合燃焼装置において、前記空気室の壁部の一部を弾性膜によって構成したこと
を特徴とする高負荷予混合燃焼装置用振動燃焼防止装
置。