JPH0590023U - ギアボックスのスプライン部潤滑装置 - Google Patents
ギアボックスのスプライン部潤滑装置Info
- Publication number
- JPH0590023U JPH0590023U JP031048U JP3104892U JPH0590023U JP H0590023 U JPH0590023 U JP H0590023U JP 031048 U JP031048 U JP 031048U JP 3104892 U JP3104892 U JP 3104892U JP H0590023 U JPH0590023 U JP H0590023U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spline
- hole
- tapered surface
- prevent
- rotary body
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- Pending
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- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 特別な保守を行なうことなくスプラインにそ
の歯面の摩耗を防止する潤滑油を供給する装置を提供す
ること 【構成】 はねかけ潤滑手段を備えたギヤボックスのケ
ーシング1内に、回転軸5に形成したスプライン6に係
合させて回転体8を設けるようにしたものに於いて、該
回転体に、スプライン挿通穴12と同軸で該回転体の回
転面の側方へ連通した透孔13を形成し、該透孔の内面
に該透孔の入口側からその奥部にかけて次第に大径にな
るテーパ面14を設けた 【効果】 回転体の回転中は該テーパ面に付着する油滴
を強制的にスプラインへ循環させて潤滑でき、スプライ
ンの摩耗を防ぐための特別の保守が不要で、スプライン
の摩耗による微粉の発生を防止できて潤滑油の汚染等を
防げる
の歯面の摩耗を防止する潤滑油を供給する装置を提供す
ること 【構成】 はねかけ潤滑手段を備えたギヤボックスのケ
ーシング1内に、回転軸5に形成したスプライン6に係
合させて回転体8を設けるようにしたものに於いて、該
回転体に、スプライン挿通穴12と同軸で該回転体の回
転面の側方へ連通した透孔13を形成し、該透孔の内面
に該透孔の入口側からその奥部にかけて次第に大径にな
るテーパ面14を設けた 【効果】 回転体の回転中は該テーパ面に付着する油滴
を強制的にスプラインへ循環させて潤滑でき、スプライ
ンの摩耗を防ぐための特別の保守が不要で、スプライン
の摩耗による微粉の発生を防止できて潤滑油の汚染等を
防げる
Description
【0001】
本考案は、ギヤボックス内で回転体を回転させるスプライン軸のスプラインを 潤滑する装置に関する。
【0002】
従来、回転軸に形成されたスプラインの歯面の摩耗を防止するために、例えば 図1に示すように、ギヤボックスのケーシング内aに設けた回転軸bにスプライ ンcを介して回転体dを取り付け、該回転体dのスプライン挿通穴eと同軸に形 成した通し穴fを設けてそこに該ケーシング内aに設けたはねかけ潤滑手段gか らのオイルミストを導入することが行なわれており、該スプラインcの歯面にグ リースを塗布して潤滑することも行なわれている。また、図2に示すように、回 転体dのスプライン挿通穴eの両側にシール部材h,hで密封してその内部にグ リースを封入することも行なわれている。
【0003】
図1に示す構成の装置では、オイルミストがスプラインcの歯面に沿って流れ る油の流れを生成することがないので、スプラインcの歯面が摩耗し、該歯面に グリースを塗布しておいても、時間が経過するとグリースが飛散して潤滑不良を 生じるようになり、該歯面の摩耗は避けられない。また、図2の場合はグリース の劣化が生じるので、定期的な充填が必要であり、劣化したままでの使用すると 潤滑不良を生じて歯面が摩耗する。
【0004】 本考案は、特別な保守を行なうことなくスプラインにその歯面の摩耗を防止す る潤滑油を供給する装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
本考案では、はねかけ潤滑手段を備えたギヤボックスのケーシング内に、回転 軸に形成したスプラインに係合させて回転体を設けるようにしたものに於いて、 該回転体に、スプライン挿通穴と同軸で該回転体の回転面の側方へ連通した透孔 を形成し、該透孔の内面に該透孔の入口側からその奥部にかけて次第に大径にな るテーパ面を設けることにより、上記の目的を達成するようにした。
【0006】
ギヤボックス内で回転軸の回転が始まると、はねかけ潤滑手段も作動を開始し 、ギヤボックス内にオイルミストが発生する。このオイルミストの一部は回転体 に設けたテーパ面に接触して油滴になるが、該テーパ面は回転体の奥部に向かっ て次第に大径に形成されているので、回転体の回転により該テーパ面に生じる遠 心力の作用により該油滴が奥部へ流れ、そのままスプラインの噛み合い部の隙間 に流れ込み、スプラインの歯面をこれが摩耗しないように潤滑する。
【0007】
本考案の実施例を図3に基づき説明すると、同図の符号1はギヤボックスのケ ーシング、2は該ケーシング1を内外に挿通して設けた駆動軸、3は該駆動軸2 に設けた駆動歯車を示す。該ケーシング1内には例えば油圧ポンプ4の入力軸を 構成する回転軸5が外部から導入され、該回転軸5の軸端外周に形成したスプラ イン6に歯車7を備えた回転体8が取り付けられる。9も該ケーシング1内で駆 動歯車3と噛み合う従動歯車で、該ケーシング1の取り付け方向によって該従動 歯車9或いは回転体8がケーシング1内の潤滑油をはね上げて回転し、オイルミ ストを発生するはねかけ潤滑手段として作用する。
【0008】 該回転体8は、外周が軸受10で支持されたボス11を備えており、該ボス1 1にスプライン挿通穴12と同軸で回転体8の回転面の側方へ連通する透孔13 を形成し、該透孔13の内面に、該透孔13の入口側からその奥部のスプライン 挿通穴12に向かって次第に大径になるテーパ面14を形成する。該テーパ面1 4の入口側の径はスプライン挿通穴12の径よりも小さく形成される。
【0009】 該テーパ面14は、図4に示すようにボス11に透孔13を形成する際に環状 の突起部15を設け、該突起部15の上端面をテーパ面14に形成することによ り得ることができる。また、該テーパ面14を、図5に示すように環状のブッシ ュ16の内側環状面に形成し、これを該透孔13内に圧入して形成することも可 能である。更に、該テーパ面は、図6に示すように内側環状面にテーパ面14を 形成した環状のブッシュ16を透孔13内に収めて止め輪17で固定するか、図 7に示すように該ブッシュ16の外側環状面と透孔13の内面との間をシールす るシール材18を設けることにより形成してもよい。
【0010】 駆動軸2が回転すると歯車3、7を介して回転軸5が回転し、同時に歯車9等 によるはねかけ潤滑手段によりケーシング1内にオイルミストが発生する。該オ イルミストの一部は、図8に示すようにテーパ面14に油滴となって付着し、回 転体8の回転で発生する遠心力により該油滴がテーパ面14を伝って大径側へ流 れる。該テーパ面14の入口側の径はスプライン挿通穴12の径よりも小さく、 その流れはそのままスプライン6の歯面を潤滑して流出する。
【0011】
以上のように本考案によれば、ギヤボックスのケーシング内の回転軸のスプラ インに設けた回転体に、スプライン挿通穴と同軸に連通した透孔を形成してその 内面に該透孔の入口側からその奥部にかけて次第に大径になるテーパ面を設けた ので、回転体の回転中は該テーパ面に付着する油滴を強制的にスプラインへ循環 させて潤滑でき、スプラインの摩耗を防ぐための特別の保守が不要で、スプライ ンの摩耗による微粉の発生を防止できて潤滑油の汚染等を防げる等の効果がある 。
【図1】 従来例の説明図
【図2】 他の従来例の説明図
【図3】 本考案の実施例の截断側面図
【図4】 テーパ面の形成例を示す截断側面図
【図5】 他のテーパ面の形成例を示す截断側面図
【図6】 他のテーパ面の形成例を示す截断側面図
【図7】 他のテーパ面の形成例を示す截断側面図
【図8】 本考案の作動状態を示す截断側面図
1 ケーシング 5 回転軸 6
スプライン 8 回転体 12 スプライン挿通穴 13
透孔 14 テーパ面 15 突起部 16
ブッシュ 17 シール
スプライン 8 回転体 12 スプライン挿通穴 13
透孔 14 テーパ面 15 突起部 16
ブッシュ 17 シール
Claims (4)
- 【請求項1】 はねかけ潤滑手段を備えたギヤボックス
のケーシング内に、回転軸に形成したスプラインに係合
させて回転体を設けるようにしたものに於いて、該回転
体に、スプライン挿通穴と同軸で該回転体の回転面の側
方へ連通した透孔を形成し、該透孔の内面に該透孔の入
口側からその奥部にかけて次第に大径になるテーパ面を
設けたことを特徴とするギヤボックスのスプライン部潤
滑装置。 - 【請求項2】 上記テーパ面は、上記回転体と一体で上
記透孔内に突出する環状の突起部上端面に形成したこと
を特徴とする請求項1に記載のギアボックスのスプライ
ン部潤滑装置。 - 【請求項3】 上記テーパ面は、上記透孔に圧入した環
状のブッシュの内側環状面に形成したことを特徴とする
請求項1に記載のギアボックスのスプライン部潤滑装
置。 - 【請求項4】 上記テーパ面は、上記透孔に嵌着した環
状のブッシュの内側環状面に形成し、該ブッシュの外側
環状面と透孔の内面との間をシールするシール材を設け
たことを特徴とする請求項1に記載のギアボックスのス
プライン部潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP031048U JPH0590023U (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | ギアボックスのスプライン部潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP031048U JPH0590023U (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | ギアボックスのスプライン部潤滑装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0590023U true JPH0590023U (ja) | 1993-12-07 |
Family
ID=12320604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP031048U Pending JPH0590023U (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | ギアボックスのスプライン部潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0590023U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6335859B2 (ja) * | 1980-03-17 | 1988-07-18 | Daihatsu Motor Co Ltd |
-
1992
- 1992-05-12 JP JP031048U patent/JPH0590023U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6335859B2 (ja) * | 1980-03-17 | 1988-07-18 | Daihatsu Motor Co Ltd |
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