JPH0589938A - サージカウンタ - Google Patents
サージカウンタInfo
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- JPH0589938A JPH0589938A JP3277002A JP27700291A JPH0589938A JP H0589938 A JPH0589938 A JP H0589938A JP 3277002 A JP3277002 A JP 3277002A JP 27700291 A JP27700291 A JP 27700291A JP H0589938 A JPH0589938 A JP H0589938A
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01T—SPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
- H01T1/00—Details of spark gaps
- H01T1/12—Means structurally associated with spark gap for recording operation thereof
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R19/00—Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
- G01R19/165—Indicating that current or voltage is either above or below a predetermined value or within or outside a predetermined range of values
- G01R19/17—Indicating that current or voltage is either above or below a predetermined value or within or outside a predetermined range of values giving an indication of the number of times this occurs, i.e. multi-channel analysers
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- Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
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- Thermistors And Varistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高感度の光センサを要することなく単純な回
路構成でサージ電流値を精度よく区分し、かつサージ侵
入回数をカウントする。またサージ検出回路へのサージ
の侵入の恐れがなく、信頼性が高い。 【構成】 サージ侵入線路A,A’にインパルス放電開
始電圧V1,V2,V3がそれぞれ異なる複数のサージ吸
収要素c1,c2,c3が互いに並列に接続され、サージ
吸収要素c1,c2,c3はギャップ式放電管a1,a2,
a3と非直線抵抗体b1,b2,b3を直列に接続して構成
される。放電管a1,a2,a3に対向して放電光を検出
する受光素子d1,d2,d3が設けられ、受光素子d1,
d2,d3の検出信号をカウントするカウンタ回路e1,
e2,e3が設けられる。
路構成でサージ電流値を精度よく区分し、かつサージ侵
入回数をカウントする。またサージ検出回路へのサージ
の侵入の恐れがなく、信頼性が高い。 【構成】 サージ侵入線路A,A’にインパルス放電開
始電圧V1,V2,V3がそれぞれ異なる複数のサージ吸
収要素c1,c2,c3が互いに並列に接続され、サージ
吸収要素c1,c2,c3はギャップ式放電管a1,a2,
a3と非直線抵抗体b1,b2,b3を直列に接続して構成
される。放電管a1,a2,a3に対向して放電光を検出
する受光素子d1,d2,d3が設けられ、受光素子d1,
d2,d3の検出信号をカウントするカウンタ回路e1,
e2,e3が設けられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電源ライン、通信ライン
等の種々のラインに設置され、これらのラインに侵入す
るサージの侵入回数をカウントするサージカウンタに関
するものである。
等の種々のラインに設置され、これらのラインに侵入す
るサージの侵入回数をカウントするサージカウンタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電話機、ファクシミリ、電話交換機、モ
デム等の通信機器の電源ライン等に雷サージ等が侵入す
ると、通信機器の電子回路を焼損するため、従来よりサ
ージ発生地域に設置される通信機器の電源ライン、通信
ライン等の入力線路にはサージ吸収器が設けられてい
る。このサージ吸収器によって通信機器をサージから的
確に保護するためには、通信機器を設置する地域のサー
ジ発生回数及びサージ電流値を統計的に調べ、これらの
結果に基づいて設置するサージ吸収器の仕様を決める必
要がある。従来、サージの侵入回数を記録するサージカ
ウンタとして、例えばサージ侵入線路に接続されギャッ
プ式ガラス封入放電管と非直線抵抗体を直列に接続した
サージ吸収要素と、この放電管の発光を検出する受光素
子と、この受光素子の検出信号をカウントするカウンタ
回路とを備えたサージカウンタが開示されている(特開
昭59−211984)。このカウンタはサージ入力回
路とサージ検出回路とが独立しているため、検出回路へ
のサージの入力の可能性がなく、しかも検出回路の設計
が容易となる利点がある。
デム等の通信機器の電源ライン等に雷サージ等が侵入す
ると、通信機器の電子回路を焼損するため、従来よりサ
ージ発生地域に設置される通信機器の電源ライン、通信
ライン等の入力線路にはサージ吸収器が設けられてい
る。このサージ吸収器によって通信機器をサージから的
確に保護するためには、通信機器を設置する地域のサー
ジ発生回数及びサージ電流値を統計的に調べ、これらの
結果に基づいて設置するサージ吸収器の仕様を決める必
要がある。従来、サージの侵入回数を記録するサージカ
ウンタとして、例えばサージ侵入線路に接続されギャッ
プ式ガラス封入放電管と非直線抵抗体を直列に接続した
サージ吸収要素と、この放電管の発光を検出する受光素
子と、この受光素子の検出信号をカウントするカウンタ
回路とを備えたサージカウンタが開示されている(特開
昭59−211984)。このカウンタはサージ入力回
路とサージ検出回路とが独立しているため、検出回路へ
のサージの入力の可能性がなく、しかも検出回路の設計
が容易となる利点がある。
【0003】またサージ侵入回数のみならず、サージ電
流値を記録するサージカウンタが例えば特開昭60−9
081、実開昭61−117484号公報及び特開昭6
2−193075に開示されている。特開昭60−90
81号公報のサージカウンタは、避雷器の接地側と大地
側に接続された避雷器の放電電流の全波整流回路と、こ
の全波整流回路にそれぞれ分圧抵抗要素を介して接続さ
れかつ互いに並列接続される複数の放電電流計測カウン
タ回路とを備える。このカウンタは複数の分圧抵抗要素
により避雷器の放電電流が所定の電流範囲毎に分類され
る。また実開昭61−117484号公報のサージカウ
ンタは、避雷器に流れる放電電流を通電する非直線抵抗
体と、この非直線抵抗体と並列接続された1個又は複数
個のコンデンサと、このコンデンサに対してその充電エ
ネルギを分配するように接続された複数組の直線抵抗体
とカウンタ駆動コイルとを備える。このカウンタは各組
の直線抵抗体の抵抗値を異なった任意の値に設定するこ
とにより、特定範囲の放電電流を駆動用の電源を必要と
することなく、電流値毎に検出することができる。更に
特開昭62−193075号公報のサージカウンタは、
避雷器の接地側に設けられたシャント抵抗付きの放電ギ
ャップと、この放電ギャップの放電光を光量に応じた電
流に変換する光センサと、この光センサの検出電流値に
応じてその動作をカウントする計数部とを備える。この
カウンタは避雷器の各電流の大きさ別の動作頻度が精度
よく、複雑な電気回路を要することなくチェックするこ
とができる。
流値を記録するサージカウンタが例えば特開昭60−9
081、実開昭61−117484号公報及び特開昭6
2−193075に開示されている。特開昭60−90
81号公報のサージカウンタは、避雷器の接地側と大地
側に接続された避雷器の放電電流の全波整流回路と、こ
の全波整流回路にそれぞれ分圧抵抗要素を介して接続さ
れかつ互いに並列接続される複数の放電電流計測カウン
タ回路とを備える。このカウンタは複数の分圧抵抗要素
により避雷器の放電電流が所定の電流範囲毎に分類され
る。また実開昭61−117484号公報のサージカウ
ンタは、避雷器に流れる放電電流を通電する非直線抵抗
体と、この非直線抵抗体と並列接続された1個又は複数
個のコンデンサと、このコンデンサに対してその充電エ
ネルギを分配するように接続された複数組の直線抵抗体
とカウンタ駆動コイルとを備える。このカウンタは各組
の直線抵抗体の抵抗値を異なった任意の値に設定するこ
とにより、特定範囲の放電電流を駆動用の電源を必要と
することなく、電流値毎に検出することができる。更に
特開昭62−193075号公報のサージカウンタは、
避雷器の接地側に設けられたシャント抵抗付きの放電ギ
ャップと、この放電ギャップの放電光を光量に応じた電
流に変換する光センサと、この光センサの検出電流値に
応じてその動作をカウントする計数部とを備える。この
カウンタは避雷器の各電流の大きさ別の動作頻度が精度
よく、複雑な電気回路を要することなくチェックするこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭59−
211984号公報のサージカウンタは、サージ侵入回
数のみしか記録できず、サージ電流値を記録することが
できない不具合があった。また特開昭60−9081号
公報及び実開昭61−117484号公報のサージカウ
ンタは、サージ電流値を記録することができる反面、サ
ージ入力回路とサージ検出回路とが電気的に接続されて
いるため、サージ検出回路へのサージの侵入の可能性が
あり、信頼性に劣る不具合があった。更に特開昭62−
193075号公報のサージカウンタは、上記問題点は
解消されるものの、単一の放電ギャップから発する光を
単一の光センサで検出して、その検出電流の程度により
サージ電流値を区分するため、サージ電流値を精度よく
区分するためには、高感度の光センサや複雑な検出回路
を要する不具合があった。
211984号公報のサージカウンタは、サージ侵入回
数のみしか記録できず、サージ電流値を記録することが
できない不具合があった。また特開昭60−9081号
公報及び実開昭61−117484号公報のサージカウ
ンタは、サージ電流値を記録することができる反面、サ
ージ入力回路とサージ検出回路とが電気的に接続されて
いるため、サージ検出回路へのサージの侵入の可能性が
あり、信頼性に劣る不具合があった。更に特開昭62−
193075号公報のサージカウンタは、上記問題点は
解消されるものの、単一の放電ギャップから発する光を
単一の光センサで検出して、その検出電流の程度により
サージ電流値を区分するため、サージ電流値を精度よく
区分するためには、高感度の光センサや複雑な検出回路
を要する不具合があった。
【0005】本発明の目的は、高感度の光センサを要す
ることなく単純な回路構成でサージ電流値を精度よく区
分し、かつサージ侵入回数をカウントできるサージカウ
ンタを提供することにある。本発明の別の目的は、サー
ジ検出回路へのサージの侵入の恐れがなく、信頼性の高
いサージカウンタを提供することにある。
ることなく単純な回路構成でサージ電流値を精度よく区
分し、かつサージ侵入回数をカウントできるサージカウ
ンタを提供することにある。本発明の別の目的は、サー
ジ検出回路へのサージの侵入の恐れがなく、信頼性の高
いサージカウンタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、サージ侵入線路A,A’にインパルス放電開始電
圧V1,V2,V3がそれぞれ異なる複数のサージ吸収要
素c1,c2,c3が互いに並列に接続され、サージ吸収
要素c1,c2,c3はギャップ式放電管a1,a2,a3と
非直線抵抗体b1,b2,b3を直列に接続して構成され
る。放電管a1,a2,a3に対向して放電光を検出する
受光素子d1,d2,d3が設けられ、この受光素子d1,
d2,d3の検出信号をカウントするカウンタ回路e1,
e2,e3が設けられる。ここで、インパルス放電開始電
圧とは、供試体としてのサージ吸収要素に疑似サージを
印加したときに、サージ吸収要素が放電を開始する電圧
をいう。上記ギャップ式放電管にはエアギャップ式放電
管、ガス入り放電管、マイクロギャップ式ガラス封入放
電管等が用いられる。また非直線抵抗体には酸化亜鉛系
バリスタ、炭化けい素系バリスタ等が用いられる。特
に、非直線係数αが大きく、バリスタ効果が大きい酸化
亜鉛系バリスタが好適である。更に受光素子にはCd
S,CdSe,PbS等多結晶をベースとした光導電素
子が用いられる。
うに、サージ侵入線路A,A’にインパルス放電開始電
圧V1,V2,V3がそれぞれ異なる複数のサージ吸収要
素c1,c2,c3が互いに並列に接続され、サージ吸収
要素c1,c2,c3はギャップ式放電管a1,a2,a3と
非直線抵抗体b1,b2,b3を直列に接続して構成され
る。放電管a1,a2,a3に対向して放電光を検出する
受光素子d1,d2,d3が設けられ、この受光素子d1,
d2,d3の検出信号をカウントするカウンタ回路e1,
e2,e3が設けられる。ここで、インパルス放電開始電
圧とは、供試体としてのサージ吸収要素に疑似サージを
印加したときに、サージ吸収要素が放電を開始する電圧
をいう。上記ギャップ式放電管にはエアギャップ式放電
管、ガス入り放電管、マイクロギャップ式ガラス封入放
電管等が用いられる。また非直線抵抗体には酸化亜鉛系
バリスタ、炭化けい素系バリスタ等が用いられる。特
に、非直線係数αが大きく、バリスタ効果が大きい酸化
亜鉛系バリスタが好適である。更に受光素子にはCd
S,CdSe,PbS等多結晶をベースとした光導電素
子が用いられる。
【0007】図1には、説明を簡単にするために、3組
のサージ吸収要素と受光素子とカウンタ回路が示され
る。本発明のこれらの組数は3組に限るものではない。
サージ侵入線路A,A’にはサージ吸収要素c1,c2及
びc3が互いに並列に接続される。サージ吸収要素c1は
ギャップ式ガラス封入放電管a1と非直線抵抗体b1とが
直列に接続されて構成される。同様にサージ吸収要素c
2は放電管a2と非直線抵抗体b2とにより、またサージ
吸収要素c3は放電管a3と非直線抵抗体b3とによりそ
れぞれ構成される。線路A,A’に常時電源電圧が印加
されているため、非直線抵抗体b1〜b3は放電管a1〜
a3にそれぞれ続流が生じるのを防止する目的で設けら
れる。放電管a1の放電光を検出するために放電管a1に
対向して受光素子d1が設けられ、この受光素子d1の検
出出力はカウンタ回路e1に接続される。同様に受光素
子d2及びd3がそれぞれ設けられ、かつこれらの検出出
力がカウンタ回路e2及びe3にそれぞれ接続される。放
電管a1と受光素子d1は暗箱f1に収容され、これによ
り外部の光から遮断される。同様に暗箱f2及びf3が設
けられる。
のサージ吸収要素と受光素子とカウンタ回路が示され
る。本発明のこれらの組数は3組に限るものではない。
サージ侵入線路A,A’にはサージ吸収要素c1,c2及
びc3が互いに並列に接続される。サージ吸収要素c1は
ギャップ式ガラス封入放電管a1と非直線抵抗体b1とが
直列に接続されて構成される。同様にサージ吸収要素c
2は放電管a2と非直線抵抗体b2とにより、またサージ
吸収要素c3は放電管a3と非直線抵抗体b3とによりそ
れぞれ構成される。線路A,A’に常時電源電圧が印加
されているため、非直線抵抗体b1〜b3は放電管a1〜
a3にそれぞれ続流が生じるのを防止する目的で設けら
れる。放電管a1の放電光を検出するために放電管a1に
対向して受光素子d1が設けられ、この受光素子d1の検
出出力はカウンタ回路e1に接続される。同様に受光素
子d2及びd3がそれぞれ設けられ、かつこれらの検出出
力がカウンタ回路e2及びe3にそれぞれ接続される。放
電管a1と受光素子d1は暗箱f1に収容され、これによ
り外部の光から遮断される。同様に暗箱f2及びf3が設
けられる。
【0008】サージ吸収要素c1,c2,c3のインパル
ス放電開始電圧をそれぞれV1,V2,V3とするとき、
V1<V2<V3となるように、放電管a1〜a3の放電開
始電圧とバリスタb1〜b3のバリスタ電圧が選定され
る。V1に対するV2の差、V2に対するV3の差は次のよ
うにして設定される。即ち、サージ吸収要素c1,c2,
c3の設定電流値をそれぞれI1,I2,I3とし、サージ
吸収要素c1,c2,c3に実際に流れる電流値をそれぞ
れi1,i2,i3とするとき、電流値i1が設定電流値I
1より大きいときの図1に示す点B1,B1’間の印加電
圧でサージ吸収要素c2が応答するようにV2を設定す
る。換言すれば、線路A,A’間に侵入したサージ電流
値をiとするとき、i<I1であればサージ吸収要素c2
は応答せず、i≧I1であればサージ吸収要素c2が応答
するようにV2を設定する。またサージ電流iが電流値
I1より大きければ(i>I1)、サージ電流iはサージ
吸収要素c1とc2にそれぞれ電流値i1とi2で分配され
る。ここでI2<iであればサージ吸収要素c3は応答せ
ず、i≧I2のときサージ吸収要素c3が応答するように
V3を設定する。サージ吸収要素c3が応答する原理は、
要素c2と同様にサージ電流i1及びi2により点B3,B
3’間に電圧を生じるためである。なおサージ吸収要素
と受光素子とカウンタ回路がn組ある場合には、同様に
して設定電流値In-1に対してインパルス放電開始電圧
Vnを設定する。
ス放電開始電圧をそれぞれV1,V2,V3とするとき、
V1<V2<V3となるように、放電管a1〜a3の放電開
始電圧とバリスタb1〜b3のバリスタ電圧が選定され
る。V1に対するV2の差、V2に対するV3の差は次のよ
うにして設定される。即ち、サージ吸収要素c1,c2,
c3の設定電流値をそれぞれI1,I2,I3とし、サージ
吸収要素c1,c2,c3に実際に流れる電流値をそれぞ
れi1,i2,i3とするとき、電流値i1が設定電流値I
1より大きいときの図1に示す点B1,B1’間の印加電
圧でサージ吸収要素c2が応答するようにV2を設定す
る。換言すれば、線路A,A’間に侵入したサージ電流
値をiとするとき、i<I1であればサージ吸収要素c2
は応答せず、i≧I1であればサージ吸収要素c2が応答
するようにV2を設定する。またサージ電流iが電流値
I1より大きければ(i>I1)、サージ電流iはサージ
吸収要素c1とc2にそれぞれ電流値i1とi2で分配され
る。ここでI2<iであればサージ吸収要素c3は応答せ
ず、i≧I2のときサージ吸収要素c3が応答するように
V3を設定する。サージ吸収要素c3が応答する原理は、
要素c2と同様にサージ電流i1及びi2により点B3,B
3’間に電圧を生じるためである。なおサージ吸収要素
と受光素子とカウンタ回路がn組ある場合には、同様に
して設定電流値In-1に対してインパルス放電開始電圧
Vnを設定する。
【0009】
【作用】線路A,A’間にサージ電圧が印加され、イン
パルス放電開始電圧V1,V2,V3のうち最小のV1のサ
ージ吸収要素c1が最初に応答して、サージ電流i1が流
れると、要素c1のインピーダンスと電流値i1の積に相
応した電圧が点B1,B1’間に発生する。このとき放電
管a1の放電光が受光素子d1に入り、この受光素子d1
の検出信号によりカウンタ回路e1が動作する。線路
A,A’間に侵入したサージの電流値iが設定電流値I
1より小さいとき(i<I1)には、サージ吸収要素c1
のみ応答して、要素c2及びc3は応答しないため、カウ
ンタ回路e1のみ動作する。またI1≦i<I2のときに
は、サージ吸収要素c1及びc2が応答して、要素c3が
応答しないため、カウンタ回路e1及びe2が動作し、回
路e3は動作しない。更にI2≦iのときには、サージ吸
収要素c1,c2及びc3が全て応答するため、カウンタ
回路e1,e2及びe3が全て動作する。表1は線路A,
A’間に侵入したサージの電流値iと、カウンタ回路e
1,e2及びe3の動作状況を示す。これらの回路e1,e
2及びe3のカウント数によりサージの侵入回数とその電
流値の両方を記録することができる。
パルス放電開始電圧V1,V2,V3のうち最小のV1のサ
ージ吸収要素c1が最初に応答して、サージ電流i1が流
れると、要素c1のインピーダンスと電流値i1の積に相
応した電圧が点B1,B1’間に発生する。このとき放電
管a1の放電光が受光素子d1に入り、この受光素子d1
の検出信号によりカウンタ回路e1が動作する。線路
A,A’間に侵入したサージの電流値iが設定電流値I
1より小さいとき(i<I1)には、サージ吸収要素c1
のみ応答して、要素c2及びc3は応答しないため、カウ
ンタ回路e1のみ動作する。またI1≦i<I2のときに
は、サージ吸収要素c1及びc2が応答して、要素c3が
応答しないため、カウンタ回路e1及びe2が動作し、回
路e3は動作しない。更にI2≦iのときには、サージ吸
収要素c1,c2及びc3が全て応答するため、カウンタ
回路e1,e2及びe3が全て動作する。表1は線路A,
A’間に侵入したサージの電流値iと、カウンタ回路e
1,e2及びe3の動作状況を示す。これらの回路e1,e
2及びe3のカウント数によりサージの侵入回数とその電
流値の両方を記録することができる。
【0010】
【表1】
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。以下に述べ
る実施例は一例であって、本発明はこれに限定するもの
ではない。図1に示されるギャップ式放電管a1〜a3に
はマイクロギャップ式ガラス封入放電管、非直線抵抗体
b1〜b3には酸化亜鉛系バリスタ、受光素子d1〜d3に
はCdSをそれぞれ用いた。この例では放電管a1の直
流放電開始電圧が300V、放電管a2が同じく500
V、放電管a3が同じく700Vに規定されたものであ
った。またバリスタb1のバリスタ電圧が220V、バ
リスタb2及びb3がそれぞれ同じく270Vに規定され
たものであった。この結果、サージ吸収要素c1,c2,
c3のインパルス放電開始電圧を測定したところ、その
平均値は、V1=700V、V2=900V、V3=11
00Vであった。従って、線路A,A’間に700V以
上のサージ電圧を印加した場合、少なくともサージ吸収
要素c1が応答し、放電管a1の放電光により受光素子d
1から検出信号が送出され、カウンタ回路e1が動作し
た。また線路A,A’間に流れる電流が1000Aに達
すると、要素c1の端子電圧が900Vを越えるため、
要素c1及びc2が応答し、同様にカウンタ回路e1及び
e2が動作した。更にサージ電流が増加し、2500A
に達すると、要素c2の端子電圧が1100Vを越え、
要素c1,c2及びc3が応答し、カウンタ回路e1,e2
及びe3が動作した。サージ電流を変えてカウンタ回路
の動作を確認したところ、表2に示す結果が得られた。
表2の動作するカウンタ回路の状況からサージの侵入回
数だけでなく、サージ電流の度数分布を記録することが
できた。
る実施例は一例であって、本発明はこれに限定するもの
ではない。図1に示されるギャップ式放電管a1〜a3に
はマイクロギャップ式ガラス封入放電管、非直線抵抗体
b1〜b3には酸化亜鉛系バリスタ、受光素子d1〜d3に
はCdSをそれぞれ用いた。この例では放電管a1の直
流放電開始電圧が300V、放電管a2が同じく500
V、放電管a3が同じく700Vに規定されたものであ
った。またバリスタb1のバリスタ電圧が220V、バ
リスタb2及びb3がそれぞれ同じく270Vに規定され
たものであった。この結果、サージ吸収要素c1,c2,
c3のインパルス放電開始電圧を測定したところ、その
平均値は、V1=700V、V2=900V、V3=11
00Vであった。従って、線路A,A’間に700V以
上のサージ電圧を印加した場合、少なくともサージ吸収
要素c1が応答し、放電管a1の放電光により受光素子d
1から検出信号が送出され、カウンタ回路e1が動作し
た。また線路A,A’間に流れる電流が1000Aに達
すると、要素c1の端子電圧が900Vを越えるため、
要素c1及びc2が応答し、同様にカウンタ回路e1及び
e2が動作した。更にサージ電流が増加し、2500A
に達すると、要素c2の端子電圧が1100Vを越え、
要素c1,c2及びc3が応答し、カウンタ回路e1,e2
及びe3が動作した。サージ電流を変えてカウンタ回路
の動作を確認したところ、表2に示す結果が得られた。
表2の動作するカウンタ回路の状況からサージの侵入回
数だけでなく、サージ電流の度数分布を記録することが
できた。
【0012】
【表2】
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、サ
ージの侵入回数をカウントできるとともに、サージ電流
値を記録することができる。特に、サージ吸収要素のイ
ンパルス放電開始電圧を多様に設定すれば、微弱なサー
ジ電流から極めて大きなサージ電流まで区分して記録す
ることができる。またサージ吸収要素を複数設けること
により、サージ電流をこれらのサージ吸収要素に分配で
き、従来の単一のサージ吸収要素に比べて、サージ耐量
を増大させることができる。
ージの侵入回数をカウントできるとともに、サージ電流
値を記録することができる。特に、サージ吸収要素のイ
ンパルス放電開始電圧を多様に設定すれば、微弱なサー
ジ電流から極めて大きなサージ電流まで区分して記録す
ることができる。またサージ吸収要素を複数設けること
により、サージ電流をこれらのサージ吸収要素に分配で
き、従来の単一のサージ吸収要素に比べて、サージ耐量
を増大させることができる。
【図1】本発明のサージカウンタの構成図。
A,A’ サージ侵入線路 a1,a2,a3 ギャップ式放電管 b1,b2,b3 非直線抵抗体 c1,c2,c3 サージ吸収要素 d1,d2,d3 受光素子 e1,e2,e3 カウンタ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 隆明 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三 菱マテリアル株式会社セラミツクス研究所 内
Claims (3)
- 【請求項1】 サージ侵入線路(A,A')にインパルス放電
開始電圧(V1,V2,V3)がそれぞれ異なる複数のサージ吸収
要素(c1,c2,c3)が互いに並列に接続され、 前記サージ吸収要素(c1,c2,c3)がギャップ式放電管(a1,
a2,a3)と非直線抵抗体(b1,b2,b3)を直列に接続して構成
され、 前記放電管(a1,a2,a3)に対向して放電光を検出する受光
素子(d1,d2,d3)と、 前記受光素子(d1,d2,d3)の検出信号をカウントするカウ
ンタ回路(e1,e2,e3)とを備えたサージカウンタ。 - 【請求項2】 ギャップ式放電管はエアギャップ式放電
管、ガス入り放電管又はマイクロギャップ式ガラス封入
放電管である請求項1記載のサージカウンタ。 - 【請求項3】 非直線抵抗体は酸化亜鉛系バリスタであ
る請求項1記載のサージカウンタ。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3277002A JPH0589938A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | サージカウンタ |
GB929219739A GB9219739D0 (en) | 1991-09-27 | 1992-09-18 | Surge counter |
CA002079115A CA2079115A1 (en) | 1991-09-27 | 1992-09-25 | Surge counter |
DE4232208A DE4232208C2 (de) | 1991-09-27 | 1992-09-25 | Spannungsspitzenzähler |
KR1019920017647A KR960016776B1 (ko) | 1991-09-27 | 1992-09-26 | 서어지 카운터 |
GB9220395A GB2261293B (en) | 1991-09-27 | 1992-09-28 | Surge counter having surge absorbing function |
TW081107833A TW199944B (ja) | 1991-09-27 | 1992-10-02 |
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---|---|---|---|
JP3277002A JPH0589938A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | サージカウンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0589938A true JPH0589938A (ja) | 1993-04-09 |
Family
ID=17577396
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3277002A Pending JPH0589938A (ja) | 1991-09-27 | 1991-09-27 | サージカウンタ |
Country Status (6)
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JP (1) | JPH0589938A (ja) |
KR (1) | KR960016776B1 (ja) |
CA (1) | CA2079115A1 (ja) |
DE (1) | DE4232208C2 (ja) |
GB (1) | GB9219739D0 (ja) |
TW (1) | TW199944B (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Citations (4)
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JPS6158186A (ja) * | 1984-08-30 | 1986-03-25 | 三菱鉱業セメント株式会社 | 高圧避雷器 |
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JPS6234072A (ja) * | 1985-08-07 | 1987-02-14 | Toshiba Corp | 放電電流測定機能付き度数計 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS59211984A (ja) * | 1983-05-16 | 1984-11-30 | 三菱マテリアル株式会社 | サ−ジ・カウンタ− |
JPS609081A (ja) * | 1983-06-27 | 1985-01-18 | 株式会社東芝 | 避雷器の放電計数器 |
JPS61117484A (ja) * | 1984-11-14 | 1986-06-04 | 株式会社日立製作所 | 炉内構造物 |
JPS62193075A (ja) * | 1986-02-20 | 1987-08-24 | 株式会社東芝 | アレスタ動作カウンタ− |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP3277002A patent/JPH0589938A/ja active Pending
-
1992
- 1992-09-18 GB GB929219739A patent/GB9219739D0/en active Pending
- 1992-09-25 CA CA002079115A patent/CA2079115A1/en not_active Abandoned
- 1992-09-25 DE DE4232208A patent/DE4232208C2/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-09-26 KR KR1019920017647A patent/KR960016776B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1992-10-02 TW TW081107833A patent/TW199944B/zh active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5520354A (en) * | 1978-07-29 | 1980-02-13 | Takeshi Inoue | Storing of ice lump on water |
JPS6158186A (ja) * | 1984-08-30 | 1986-03-25 | 三菱鉱業セメント株式会社 | 高圧避雷器 |
JPS6234071A (ja) * | 1985-08-07 | 1987-02-14 | Toshiba Corp | 放電記録計 |
JPS6234072A (ja) * | 1985-08-07 | 1987-02-14 | Toshiba Corp | 放電電流測定機能付き度数計 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR960016776B1 (ko) | 1996-12-20 |
TW199944B (ja) | 1993-02-11 |
DE4232208A1 (de) | 1993-04-08 |
KR930007021A (ko) | 1993-04-22 |
DE4232208C2 (de) | 1997-01-23 |
CA2079115A1 (en) | 1993-03-28 |
GB9219739D0 (en) | 1992-10-28 |
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Legal Events
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