JPH0589650A - テープレコーダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板の実装面積を増大する必然性が
あって、尚且つ機器を小型化する場合に於いて、極めて
有効なメカニズム、プリント基板等のの配置構成および
シャ−シ構体構造を提供する。 【構成】 メカニズム１の下面に第１のプリント基板を
配設し、更にその下面に第２のプリント基板を配設し、
前面側に第３のプリント基板を配設し、更にその外側に
第４のプリント基板を配設するように構成したシャ−シ
構体と開閉蓋、側面キャビネット、底面キャビネット、
前面キャビネットで構成されている。この時 第１と第
２、第３と第１、第４と第２のプリント基板はそれぞれ
コネクタ等により電気配線されるように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、メカニズムやプリント
基板及びシャーシ等を有効に配置したポータブルタイプ
に好適な構造テープレコーダのに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、テープレコーダは、ディジタル化
等高級多機能化されている。一方、ポータブル用途が増
大し、機器の小型化が求められている。従来の機器は、
メカニズムの下面にメインプリント基板を配置し、１側
面に操作スイッチを備えたサブプリント基板を配置し
て、その外側に開閉蓋，キャビネットを配置して構成し
ている。以下図面を参照しながら、上述した従来のテー
プレコーダの一例について説明する。

【０００３】図６及び図７は従来のテープレコーダのメ
カニズム，プリント基板およびキャビネットの配置構成
を示すものである。同図において、メカニズム７０の取
り付け部７１のネジ７２に中間キャビネット７３が蝶番
７４とともにビス７５で固定されている。前記メカニズ
ム７０の下面に、メインプリント基板７６が中間キャビ
ネット７３のボス７７にビス７８で固定されている。前
記中間キャビネット７３の前面側の凹部７９に、操作ス
イッチ８０を備えたサブプリント基板８１がボス８２に
ビス８３で固定されている。開閉蓋８４は前記蝶番７４
の他方に、ビス８５で固定されている。側面キャビネッ
ト８６は操作ツマミ８７を備え、中間キャビネット７３
のボス８８にビス８９で固定されている。底面キャビネ
ット９０も同様に固定されて、テープレコーダ全体が構
成されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来のテープレコーダの構成では、ディジタル化等
の多機能化に対応するためにプリント基板の実装面積を
増大する場合、機器の表面積が著しく増大するととも
に、操作スイッチ等も限られたスペースのなかに配設す
るため、操作ツマミも小さく、使い勝手の悪い商品にな
るという問題があった。

【０００５】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、プリ
ント基板の実装面積を増大する必然性があって、尚且つ
機器を小型化する場合に於いて、極めて有効なメカニズ
ム、プリント基板の配置構成およびシャーシ構体を構成
し得るテープレコーダを提供することを目的としてなさ
れたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のテープレコーダは、メカニズムおよび複数の
プリント基板を取り付け固定するシャーシ構体と、開閉
蓋，前面，側面，底面のキャビネットとで構成されるテ
ープレコーダにおいて、メカニズムがシャーシ構体の上
面側凹部に取り付けられるとともに、メカニズムの下面
にメカニズムコントロール用の第１のプリント基板が配
設され、更にその下面に第２のプリント基板を有すると
ともに、シャーシ構体の前面の凹部に上記メカニズムに
装着されるカセットテープの検出スイッチを設けた第３
のプリント基板を配設し、更にその外側面に前面キャビ
ネットに対向する表示器及び操作スイッチを備えた第４
のプリント基板を備え、第１のプリント基板と第２のプ
リント基板がコネクタにより電気配線されるとともに、
第３のプリント基板と第１のプリント基板は直交し電気
配線されるように構成し、第４のプリント基板と第２の
プリント基板も同様に第３、第１のプリント基板の外側
で直交し電気配線されたものである。

【０００７】

【作用】本発明は上記した構成によって、機器の表面積
を著しく大きくすることなく、液晶表示器や操作ツマミ
のスペースが確保でき、見やすい表示器や使い易い操作
ツマミを機器の側面に構成することができる。また、本
発明のシャーシ構体により、メカニズムおよび全てのプ
リント基板を取り付けた状態で、全ての電気配線が完了
しており、外観部品を取り付ける前に全ての検査が可能
で、不具合は簡単に修理できるため、極めて生産性が向
上することとなる。

【０００８】

【実施例】以下本発明のテープレコーダの実施例につい
て、図１〜図５を参照しながら詳細に説明する。

【０００９】図１は本発明の第１の実施例におけるテー
プレコーダの外観斜視図、図２は本発明の分解斜視図、
図３は図５のＸ−Ｘ線断面図、図４は図３のＹ−Ｙ線断
面図、図５は図３のＺ−Ｚ線断面図である。

【００１０】図１において、７はテープカセットを装着
する開閉蓋、８は３側面を形成する側面キャビネット、
９は底面キャビネット、１０は操作ツマミ１２や液晶表
示窓１３を備えた前面キャビネット、１４は開閉蓋ロッ
クツマミである。開閉蓋ロックツマミ１４を矢印Ａ方向
に操作してロックを解除することにより、開閉蓋７を矢
印Ｂ方向に回動してカセットテープを装着脱するように
構成されている。

【００１１】図２において、１はメカニズムであり、シ
ャーシ構体２の凹部１５に取り付け孔１６を介してビス
固定される。３はメカニズムコントロール回路やジャッ
ク１７等を備えた第１のプリント基板であり、メカニズ
ムの下面に取り付け孔１８を介してシャーシ構体のボス
にビス固定される。５はテープ検出スイッチ１９等を備
えた第３のプリント基板で、シャーシ構体２の前面の凹
部２０に取り付け孔２１を介してボス２２にビス固定さ
れる。この時第１のプリント基板３の透孔２３に係合す
る凸部２４が差し込まれ、直交部の背面側で半田付けさ
れて電気配線されるように構成されている。４はジャッ
ク２５、２６等を備えた第２のプリント基板で、第１の
プリント基板３のコネクタ２７に対応するコネクタ２８
が係合するとともに、取り付け孔２９を介して第１のプ
リント基板の透孔３０を貫通するシャーシ構体２のボス
にビス固定される。６は液晶表示器３１や操作スイッチ
３２、３３等を備えた第４のプリント基板で、凸部３４
が第２のプリント基板４の透し孔３５に差し込まれ取り
付け孔３６を介してシャーシ構体２のボス３７にビス固
定される。この時直交部の背面側で半田付けされて電気
配線されるように構成されている。

【００１２】上記開閉蓋７は、シャーシ構体２に係合さ
れた開閉蓋ロックツマミ１４に対応するロック爪３８を
備えるとともに、蝶番１１を介してシャーシ構体２に取
り付けられるように構成されている。上記側面キャビネ
ット８は、シャーシ構体２の３側面の外周部を覆うよう
に構成され、透孔３９、４０、４１がそれぞれ前記ジャ
ック１７、２５、２６に係合するとともに透孔４２を介
してシャーシ構体２に取り付けられるように構成されて
いる。上記底面キャビネット９は、シャーシ構体２にビ
ス固定されるように構成されている。上記前面キャビネ
ット１０は、第４のプリント基板６に設けた操作スイッ
チ３２、３３および液晶表示器３１に対向し、それぞれ
操作ツマミ１２群や液晶表示窓１３を備え、前記開閉蓋
ロックツマミ１４に対応する透孔４３を有し、取り付け
孔４４および側面キャビネット８の透孔４５を介してシ
ャーシ構体２のボス４６にビス固定されるとともに、底
面キャビネット９の透孔４７を介してシャーシ構体２に
ビス固定されるように構成されている。

【００１３】図３、図４、図５において、メカニズム１
は、そのメカニズム１の取り付け部４８に設けたネジ部
４９に、シャーシ構体２の透孔１６を介してビス５０で
締めることによりそのシャーシ構体２に固定されてい
る。第１のプリント基板３および第２のプリント基板４
は、それぞれシャーシ構体２のボス５１、５２にビス５
３で固定されている。第３のプリント基板５は、シャー
シ構体２のボス２２にビス５４で固定されている。第４
のプリント基板６は、シャーシ構体２のボス３７にビス
５５で固定されている。また、開閉蓋７は、蝶番１１に
ビス５６で固定され、蝶番１１の他方がシャーシ構体２
と側面キャビネット８の隙間に差し込まれ、ビス５７で
側面キャビネット８とシャーシ構体２とともにメカニズ
ム１の取付部４８のネジ部５８に固定される。前面キャ
ビネット１０は、側面キャビネット８とともにビス５９
でシャーシ構体２のボス４６に固定される。底面キャビ
ネット９は、前面キャビネット１０とともにビス６０で
シャーシ構体２のボス６１に固定される。６３はカセッ
トテープを示している。また、前面キャビネット１０に
備えた操作ツマミ１２のピン６２が、第４のプリント基
板６に実装した操作スイッチ３２のキーに当接するよう
に構成されている。

【００１４】以上のように本実施例によれば、メカニズ
ム１の下面にほぼ同じ大きさの第１のプリント基板３と
第２のプリント基板４で構成しているため、ディジタル
化等により実装する部品が増大してもテープレコーダの
表面積を大きくする事なく対応できるのものである。ま
た、シャーシ構体２の前面の凹部にテープ検出スイッチ
等を備えた第３のプリント基板５と液晶表示器および操
作スイッチを備えた第４のプリント基板６を構成してい
るため 液晶表示が大きく見やすくなるとともに操作ス
イッチもゆったりと配置できるため使い易い操作キーを
提供できる。また、メカニズム１のモータおよびプラン
ジャーのリードは第１のプリント基板３に直接半田付け
でき、第１と第２のプリント基板はコネクタにより直接
電気配線でき、第３と第１および第４と第２のプリント
基板は前述のようにそれぞれ直接に半田付けできるた
め、極めて作業性の良いプリント基板配置構造を提供で
きる。この時、他の実施例として第３と第１および第４
と第２のプリント基板をコネクタで電気配線することも
できる。

【００１５】

【発明の効果】以上のように本発明は、メカニズムおよ
び複数のプリント基板を取り付け固定するシャーシ構体
と、開閉蓋，前面，側面，底面のキャビネットとで構成
されるテープレコーダにおいて、メカニズムがシャーシ
構体の上面側凹部に取り付けられるとともに、メカニズ
ムの下面にメカニズムコントロール用の第１のプリント
基板が配設され、更にその下面に第２のプリント基板を
有するとともに、シャーシ構体の前面の凹部に上記メカ
ニズムに装着されるカセットテープの検出スイッチを設
けた第３のプリント基板を配設し、更にその外側面に前
面キャビネットに対向する表示器及び操作スイッチを備
えた第４のプリント基板を備え、第１のプリント基板と
第２のプリント基板がコネクタにより電気配線されると
ともに、第３のプリント基板と第１のプリント基板は直
交し電気配線されるように構成し、第４のプリント基板
と第２のプリント基板も同様に第３、第１のプリント基
板の外側で直交し電気配線したものであり、ポータブル
テープレコーダのディジタル化、多機能化によって電気
回路を構成する部品が増大しても 複数のプリント基板
を有効に配置するため、商品の外形を著しく大きくする
事なくテープレコーダを構成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例におけるテープレコーダ
の外観斜視図

【図２】同分解斜視図

【図３】同図５のＸ−Ｘ線断面図

【図４】同図３のＹ−Ｙ線断面図

【図５】同図３のＺ−Ｚ線断面図

【図６】従来のテープレコーダの正面の組立断面図

【図７】従来のテープレコーダの側面の組立断面図

【符号の説明】

１ メカニズム ２ シャーシ構体 ３ 第１のプリント基板 ４ 第２のプリント基板 ５ 第３のプリント基板 ６ 第４のプリント基板 ７ 開閉蓋 ８ 側面キャビネット ９ 底面キャビネット 10 前面キャビネット 11 蝶番

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 メカニズムおよび複数のプリント基板を
   取り付け固定するシャーシ構体と、開閉蓋，前面，側
   面，底面のキャビネットとで構成されるテープレコーダ
   において、メカニズムがシャーシ構体の上面側凹部に取
   り付けられるとともに、メカニズムの下面にメカニズム
   コントロール用の第１のプリント基板が配設され、更に
   その下面に第２のプリント基板を有するとともに、シャ
   ーシ構体の前面の凹部に上記メカニズムに装着されるカ
   セットテープの検出スイッチを設けた第３のプリント基
   板を配設し、更にその外側面に前面キャビネットに対向
   する表示器及び操作スイッチを備えた第４のプリント基
   板を備え、第１のプリント基板と第２のプリント基板が
   コネクタにより電気配線されるとともに、第３のプリン
   ト基板と第１のプリント基板は直交し電気配線されるよ
   うに構成し、第４のプリント基板と第２のプリント基板
   も同様に第３、第１のプリント基板の外側で直交し電気
   配線されたことを特徴とするテープレコーダ。
2. 【請求項２】 シャーシ構体は、メカニズムを収納する
   凹部および取り付け孔を有し、その下面の凹部に第１、
   第２のプリント基板を固定する取り付けボスをそれぞれ
   備えるとともに、１側面に 第３のプリント基板を収納
   する凹部および取り付けボスを有し、更にその外側に第
   ４のプリント基板を固定する取り付けボスを備えるとと
   もに、開閉蓋の蝶番および前面，側面，底面のそれぞれ
   のキャビネットを固定するための取り付け孔および取り
   付けボスを備えていることを特徴とする請求項１記載の
   テープレコーダ。