JPH0589538U - 排水ます用掃除口 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓋受け枠と載置する蓋との間に必要なシール
機能を備え、輸送中や、設置後の点検、清掃等で蓋を開
けた後もシール機能を損なうことのない排水ます用掃除
口。 【構成】 排水ますの上部開口部分に形成した蓋受け枠
７と、蓋受け枠７に載置する蓋６とよりなり、蓋受け枠
７の蓋載置部分８にシール溝９を設け、シール溝９にシ
ールパッキング１０を挿入し、蓋６には蓋受け枠７に載
置したときシールパッキング１０を圧接するシール面１
１を有する構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、地中に埋設した合成樹脂製の汚水ます、雨水ます、またはマンホ ール等（以下、排水ますという）の地上開口部分に設けた蓋受け枠と、該蓋受け 枠に載置する蓋とよりなる掃除口に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

上記の排水ますは、地中に埋設した排水管の接続部分、排水管路の曲折部分、 敷地境界部分、或は排水管路の一定距離毎等に設置するものであり、図３は従来 の排水ますの一例を示す断面図である。

【０００３】 排水ます１は、排水管路２に接続する排水ます本体３と、排水ます本体３から 地表に向けて接続された立ち上がり管４と、そして立ち上がり管４の上端開口に 装着した掃除口５とによって構成されている。

【０００４】 大型の排水ます以外は、合成樹脂によって成形した排水ますが普及している。 そして、掃除口５の蓋６の上面は地表面ＧＬに一致させて設置する必要があり、 そのため塩化ビニール等の合成樹脂製の立ち上がり管４を設置現場で必要な長さ に切断して排水ます本体３に接着する。そして、塩化ビニール製の蓋受け枠７と 蓋受け枠７の開口に着脱可能な塩化ビニール製の蓋６とよりなる掃除口５を立ち 上がり管４の上端に装着することによって、排水ます本体３を地中に埋設し掃除 口５の蓋６の上面を地表面ＧＬに一致させていた。

【０００５】 上記合成樹脂製の排水ます１は、現場で掃除口５の高さを調整して設置するこ とが可能であり、また価格的にも適当であるといった利点を有している。

【０００６】 なお、上記の立ち上がり管４を省略し、排水ます本体３の上方開口に蓋受け枠 ７を直接に接続し、または一体成形して掃除口５を形成した排水ますも使用され ている。

【０００７】 そして、掃除口５から目的以外の土砂や雨水等が排水ます１内に混入しないよ うに、蓋６はシール機能を持って蓋受け枠７に載置装着する必要があり、蓋６と 蓋受け枠７の当接面の表面の仕上り精度にシール機能を依存するか、蓋６の裏面 にシールパッキングを貼着していた。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、掃除口５に必要なシール機能を、蓋６と蓋受け枠７の当接面の 表面仕上り精度に依存することはコスト高になる。更に当接面に土砂等が介在し たときはシール機能を損なうといった問題がある。

【０００９】 また、蓋６の裏面にシールパッキングを貼着しても、設置現場への輸送中や、 設置後の点検、清掃等で蓋を開けた時にシールパッキングが蓋６の裏面から脱落 するといった問題があった。

【００１０】 この考案は、上記従来技術の問題点を解消するために成されたもので、蓋受け 枠と載置する蓋との間に必要なシール機能を備え、輸送中や、設置後の点検、清 掃等で蓋を開けた後もシール機能を損なうことのない排水ます用掃除口を提供す ることを目的とするものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

このため、この考案に係る排水ます用掃除口は、排水ますの上部開口部分に形 成した蓋受け枠と、該蓋受け枠に載置する蓋とよりなり、蓋受け枠の蓋載置部分 にシール溝を設け、該シール溝にシールパッキングを挿入し、蓋には蓋受け枠に 載置したとき前記シールパッキングを圧接するシール面を有することを特徴とす る構成によって、前記の目的を達成しようとするものである。

【００１２】

【作用】 以上の構成により、埋設される排水ますの地表開口部分である掃除口は、蓋受 け枠の蓋載置部分に設けたシール溝にシールパッキングが挿入されており、蓋を 蓋受け枠に載置したとき蓋のシール面によって前記シールパッキングを圧接する ことにより、蓋と蓋受け枠との間にシール機能が備わる。そして、蓋の着脱があ っても、シールパッキングは挿入された蓋受け枠のシール溝に納まっておりシー ル機能を損なうことはない。

【００１３】

【実施例】

以下、この考案に係る排水ます用掃除口を実施例により説明する。 図１は、 この考案の一実施例の断面図であリ、前記従来の排水ますと同一または相当する 部分は同一符号で示してある。

【００１４】 本実施例の掃除口５は、塩化ビニール等の合成樹脂により成形した蓋受け枠７ と蓋受け枠７に着脱可能な蓋６とよりなり、埋設する排水ます本体３に取付けた 立ち上がり管４に、または埋設する排水ます本体３に直接取付け、排水ます内お よび排水管路の点検、掃除等の際に蓋６を開き使用するものであり、蓋６の上面 は地表面ＧＬに一致していることが求められている。

【００１５】 なお、蓋受け枠７の材質はポリ塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン などの汎用合成樹脂の他、ＦＲＰ、レジンコンクリート、鋳鉄などが使用できる 。

【００１６】 蓋６は、鋳鉄、レジンコンクリートなど従来から蓋の成形に使用していた材料 により成形して差し支えない。

【００１７】 そして、蓋受け枠７の蓋載置部分８にはシール溝９が設けてあり、シール溝９ にシールパッキング１０が挿入してある。

【００１８】 蓋６には、蓋受け枠７に載置したときシールパッキング１０に当接し圧接する シール面１１が形成してある。

【００１９】 シールパッキング１０は、合成ゴム等、一般にシール材として使用される弾性 材によって、断面形状を図２に１０ａ〜１０ｆの６種類の例を示すように、円形 、或は三角形、四角形等、各種の形状を選択して成形使用可能であり、またリッ プ状突起１２を形成してもよい。

【００２０】 上記の構成により、埋設された排水ます本体３の地表開口部分である掃除口５ は、合成樹脂製の蓋受け枠７の蓋載置部分８に設けたシール溝９にシールパッキ ング１０が挿入されており、蓋６を蓋受け枠７に載置したとき蓋６のシール面１ １によってシールパッキング１０を圧接することにより、蓋６と蓋受け枠７との 間のシール機能が備わる。そして、蓋６の着脱があっても、シールパッキング１ ０は挿入された蓋受け枠７のシール溝９に納まっておりシール機能を損なうこと はない。

【００２１】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、蓋受け枠の蓋載置部分に設けたシー ル溝にシールパッキングが挿入されており、蓋を蓋受け枠に載置したとき蓋のシ ール面によって前記シールパッキングを圧接することにより、蓋と蓋受け枠との 間にシール機能が備わる。そして、蓋の着脱があっても、シールパッキングは挿 入された蓋受け枠のシール溝に納まっておりシール機能を損なうことはなく、長 期間にわたってシール機能を持続し耐久性に優れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 一実施例の断面図である。

【図２】 シールパッキング６例の断面図である。

【図３】 従来の排水ますの断面図である。

【符号の説明】 １ 排水ます ２ 排水管路 ３ 排水ます本体 ４ 立ち上がり管 ５ 掃除口 ６ 蓋 ７ 蓋受け枠 ８ 蓋載置部分 ９ シール溝 １０ シールパッキング １１ シール面 １２ リップ状突起

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 排水ますの上部開口部分に形成した蓋受
   け枠と、該蓋受け枠に載置する蓋とよりなり、蓋受け枠
   の蓋載置部分にシール溝を設け、該シール溝にシールパ
   ッキングを挿入し、蓋には蓋受け枠に載置したとき前記
   シールパッキングを圧接するシール面を有することを特
   徴とする排水ます用掃除口。