JPH05893Y2 - - Google Patents

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JPH05893Y2
JPH05893Y2 JP19677186U JP19677186U JPH05893Y2 JP H05893 Y2 JPH05893 Y2 JP H05893Y2 JP 19677186 U JP19677186 U JP 19677186U JP 19677186 U JP19677186 U JP 19677186U JP H05893 Y2 JPH05893 Y2 JP H05893Y2
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 技術分野 本考案は、フイルム感度情報読取り装置に関
し、より詳細には、コード化されてパトローネに
形成されたフイルム感度情報を読取りこれを解読
して得られるフイルム感度値に基づいて露出制御
を行なうカメラにおけるフイルム感度情報読取り
装置に関するものである。
(b) 従来技術 パトローネに収納されたロールフイルムをカメ
ラに装填して撮影を行なうには、フイルム感度値
をカメラにセツトしなければ適正露光の撮影を行
なうことができない。そのため、従来は、パトロ
ーネに表示されたISO感度値を手動でカメラにセ
ツトしていたが、近年このようなISO感度値のセ
ツトを自動的に行なうためのDXコードが形成さ
れたパトロール入りフイルムが提案され、且つこ
のようなパトローネに対してISO感度値を自動設
定するカメラも一般市場に供されるようになつて
きた。
このDXコード付パトローネ70には、第6図
に示すようにパトローネ70の長手方向に沿う外
周面に領域71〜82に12分割された識別部とし
てのDXコード100が形成されている。即ち、
領域71と77は、パトローネの金属地肌が露出
している接地導体が形成され、領域72〜76で
ISO感度コードが形成され、領域78〜80でフ
イルム枚数コードが形成され、領域81,82で
ラチチユードコードが形成されている。
ISO感度コードは、領域72〜76のいずれか
を電気的に絶縁するために塗装することによつて
第7図に示す配列図のような関係をもつて形成さ
れる。第7図において、○印は塗装され絶縁され
た領域を示す。例えばISO感度が1000の場合には
第6図に示すように領域72,74,76が絶縁
され、領域73,75が露出しており、ISO感度
が5000の場合には領域72〜76のすべてが絶縁
される。
また、領域78〜80で構成されるフイルム枚
数コードは、第8図に示す関係に形成され、例え
ばフイルム枚数が20枚の場合には第6図に示すよ
うに領域78,80が露出しており、領域79が
絶縁されている。
更に、領域81,82で構成されるラチチュー
ドコードは、第9図に示す関係に形成され、例え
ばラチチユードが±1EVである場合には、第6図
に示すように領域81が絶縁され領域82が露出
されている。そして、このような領域71〜82
のそれぞれに電気接点を接触させ、それぞれの接
点が領域71,77に電気的に接触しているか否
かの判別を行なえば、ISO感度値に基づく5ビツ
トのデイジタル信号とフイルム枚数に基づく3ビ
ツトのデイジタル信号と、ラチチユードに基づく
2ビツトのデイジタル信号が得られる。この計10
ビツトのデイジタル信号は、解読回路83によつ
て、ISO感度、フイルム枚数、ラチチユードに基
づくフイルム情報データDに変換される。このよ
うにして得られるフイルム情報データDは、カメ
ラにおいて常時読み込まれている。
従つて、フイルム巻上げ、巻戻し時に生じるパ
トローネの振動や裏蓋のフイルム圧板に加えられ
る外力によつて読取り用の電気接点とパトローネ
のDXコード領域の接触不良が生じ、一時的に誤
つたフイルム情報データが生じ、この誤つたデー
タによつて誤表示がなされたり、誤つた露出制御
がなされてしまうという問題がある。
そこで、これらの問題を解決するための提案が
いくつかなされているが、上述の誤つたフイルム
情報データを完全に除去することは困難で、また
機構等を複雑化しひいては製造コストの上昇を招
くという新たな問題を誘発している。
さて、本出願人は、上述の諸問題を解決すべく
以下に述べるフイルム感度情報読取り装置を先に
提案した(実願昭60−119252号参照)。
即ち、この提案に係るフイルム感度情報読取り
装置は、コード化されてパトローネに形成された
フイルム感度情報を解読してそのフイルム感度値
を表示する装置において、カメラの裏蓋が開から
閉に移行したことを検出する検出手段と、この検
出手段の出力によつて上記フイルム感度情報を読
出して記憶させこの記憶データを表示する表示制
御手段とを具備し、上記裏蓋が開から閉に移行し
た時点で上記フイルム感度情報を読取ることによ
つて上記電気接点とパトローネのDXコード領域
の接触不良を防止し得るように構成されている。
しかしながら、この提案装置によれば、上記電
気接点の接触不良は防止し得るものの、裏蓋が開
かれた状態においては測光動作、測距動作、レン
ズ位置制御動作およびシヤツタ制御動作等々から
成る一連の撮影動作のチエツクができないため、
製造工程において上記各種チエツクを行なう上で
支障を来たしていた。
(c) 目的 本考案は、上述の問題に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、安価にして簡略な構成
でフイルム感度情報の誤つた読取りを防止し得る
と共に、裏蓋が開状態にあるときでも起動手段の
起動操作によつて撮影動作のチエツクを行ない得
るフイルム感度情報読取り装置を提供することに
なる。
(d) 構成 本考案は、上記の目的を達成するために、コー
ド化されてパトローネに形成されたフイルム感度
情報を読取りこれを解読して得られるフイルム感
度値に基づいて露出制御を行なうカメラにおい
て、カメラの裏蓋の開閉状態を検出する裏蓋開閉
検出手段と、上記露出制御を含む撮影動作を起動
する起動信号を出力する外部操作可能な起動手段
と、上記フイルム感度情報に対応する導体露呈部
と絶縁部のそれぞれに接触し該感度情報を電気信
号に変換するコード検出手段と、このコード検出
手段の出力を読取り該フイルム感度情報を解読し
て上記フイルム感度値を出力するコード解読手段
と、このコード解読手段の出力を受け該フイルム
感度値を記憶する記憶手段と、上記裏蓋開閉検出
手段からの上記裏段蓋が閉状態になつたことを検
出する出力を受け上記コード解読手段に上記フイ
ルム感度情報を読取らせて上記記憶手段に上記フ
イルム感度値を記憶させ、これ以後上記裏蓋の閉
状態が持続される限り上記起動手段から起動信号
が入力されるたび毎に、上記記憶されたフイルム
感度値に基づいて上記撮影動作を起動し、一方、
上記裏蓋が開状態にあるとき上記起動手段から上
記起動信号が入力される時点毎に上記コード解読
手段に上記フイルム感度情報を読取らせると共に
該コード解読手段から出力されるフイルム感度値
に基づいて上記撮影動作を起動する制御手段とで
構成したことを特徴としたものである。
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて具
体的に説明する。
第1図は、本考案に係るフイルム感度情報読取
り装置の全体の構成を示す回路ブロツク図であ
る。同図において、1はカメラの裏蓋(図示せ
ず)と連動する裏蓋開閉検出手段の一部を構成す
る裏蓋開閉スイツチ、1aは接地された閉側接
点、1bは開側接点、1cはこの開側接点1bま
たは上記閉側接点1aのいずれかに接続される共
通接点、2は同じく裏蓋開閉検出手段の一部を構
成するプルアツプ抵抗、3は起動手段としてのレ
リーズボタン(図示せず)に連動するレリーズス
イツチ、4は同じく起動手段としてのプルアツプ
抵抗、5〜10はフイルム感度情報としてパトロ
ーネ外周に形成されたDXコードに電気的に接触
する接触片をそれぞれスイツチの形式で表わした
コード検出手段の一部を構成する第1〜第6の
DXスイツチ、11はカメラのパトローネ室にパ
トローネが存在するか否かを検出するパトローネ
検出スイツチ、12〜18はそれぞれプルアツプ
抵抗で、特に12〜17は上記コード検出手段の
一部を構成するプルアツプ抵抗、19はPNP接
合型のプルアツプ制御トランジスタ、20はバイ
アス抵抗、21はベース抵抗、22は解読手段と
してのデコーダ部、23は記憶手段としてのメモ
リ部、24は複数の内部レジスタを有する制御手
段としての制御部、25は被写体距離の測距およ
び合焦制御等を行なうAFユニツト、26はシヤ
ツタ制御等を行なうシヤツタユニツト、27はス
トロボの充電、発光開始および発光停止等を制御
するストロボユニツトである。尚、実際には、上
記22〜24をもつてCPUを構成している。ま
た19〜21を一括してプルアツプ制御部と呼ぶ
場合がある。また、+Vはプルアツプ抵抗に電圧
を供給するプルアツプ電源を示している。
接続関係を説明すると、プルアツプ抵抗2およ
び4の一端は共にプルアツプ電源+Vに接続さ
れ、プルアツプ抵抗2の他端は裏蓋開閉スイツチ
1の開側接点1bに接続され、プルアツプ抵抗4
の他端はレリーズスイツチ3の一端に接続される
と共に制御部24の割込み入力端子INT0に接
続され、レリーズスイツチ3の他端は接地され、
裏蓋開閉スイツチ1の共通接点1cは制御部24
の割込入力端子INT1に接続されている。プル
アツプ抵抗12〜18の一端は、それぞれプルア
ツプ制御トランジスタ19のコレクタに並列接続
され、それぞれの他端はDXスイツチ5〜10お
よびパトローネ検出スイツチ11の一端と接続さ
れる共にデコーダ部22のDX入力端子S1〜S
6およびパトローネ検出入力端子PDにそれぞれ
接続され、DXスイツチ5〜10およびパトロー
ネ検出スイツチ11の他端は、それぞれ接地され
ている。プルアツプ制御トランジスタ19のエミ
ツタは、プルアツプ電源+Vに接続されると共に
バイアス抵抗20を介してベースに接続され、こ
のベースはベース抵抗21を介して制御部24の
プルアツプ制御出力端子CTLに接続されている。
点線で示すCPU内においては、デコーダ部22
の出力がメモリ部23および制御部24に入力さ
れ、メモリ部23およびデコーダ部22へ制御部
24が指示を出力するように構成され、点線で示
すCPU外部に対しては、AFユニツト25〜スト
ロボユニツト27の出力を制御部24が受け、上
記それぞれのユニツトに指示を出力するように構
成されている。また、制御部24の割込み入力端
子INT0およびINT1はその印加されている信
号がLレベルになつた時点で割込み動作が起動さ
れるように構成され、さらに割込み入力端子
INT1は、印加される信号レベルを監視できる
ように構成されている。また、デコーダ部22に
おいて、パトローネ検出入力端子PDは、その印
加される信号がLレベルのときパトローネが存在
し、Hレベルで不存在と定義され、このパトロー
ネ検出入力端子PDに入力された信号は、DX入
力端子S1〜S6に入力された信号とは独立した
系をなし、制御部24の指示によつてそれぞれの
信号が独立的に出力されるように構成されてい
る。また、レリーズスイツチ3は、例えばレリー
ズボタンが押圧されると閉成し、押圧が解除され
ると開放するように構成されている。また裏蓋開
閉スイツチ1は、カメラの裏蓋が閉じると閉側接
点1aと共通接点1cが接続され、該裏蓋が開く
と開側接点1bと共通接点1cが接続されるよう
に構成されている。またDXスイツチ5〜10
は、上記接触片がDXコードの金属地肌部分に接
触したときには閉成され絶縁(塗装)部分に接触
したときには開放されるように構成されている。
第2図および第3図は、第1図の動作を示すフ
ローチヤートで、このうち、第2図は、割込み入
力端子INT0がLレベルになつて起動するINT
0動作を示し、第3図は、割込み入力端子INT
1がLレベルになつて起動するINT1動作を示
している。尚、第2図および第3図は、後述の動
作説明と重複するので構成の説明は省略する。
尚、第2図において点線で包囲した部分を一括し
て撮影動作と呼ぶ。
さて、このように構成された本実施例の動作に
ついて、第2図および第3図を中心に説明する。
まず、第3図に示すINT1動作から述べると、
カメラにフイルムを装着し、裏蓋を閉じると、裏
蓋開閉スイツチ1の共通接点1cと閉側接点1a
が接続されてCPU24の割込み入力端子INT1
の信号がLレベルになる。この時点でINT1動
作がSTARTから起動される。まず、「CTLを
“L”」でCPU24のプルアツプ制御出力端子
CTLの信号をLレベルに立下げる。その結果プ
ルアツプ制御トランジスタ19が動作状態になつ
て、プルアツプ抵抗12〜18にプルアツプ電源
+Vの電圧が印加される。次に「DXコード読込
み」に進みDXスイツチ5〜10の開閉状態すな
わちDX入力端子S1〜S6のそれぞれの信号レ
ベルにより構成されるDXコードを読込むように
制御部24がデコーダ部22に指示する。次に
「CTLを“H”」でプルアツプ制御出力端子CTL
の信号をHレベルにしてプルアツプ制御部を
OFF状態にし、次の「解読」に進み制御部24
はデコーダ部22にDXコードの解読を指示す
る。次いで「記憶」に進んで、制御部24は、メ
モリ部23に対してデコーダ部22から出力され
るフイルム感度値を記憶させる。「パトローネ検
出」に進み、上述のようにプルアツプ制御部を
ON状態にしてパトローネ検出入力端子PDの信
号レベルをデコーダ部22を介して読込み、プル
アツプ制御部をOFF状態にして次の「PDON?」
に進み、パトローネの存否を確認する。パトロー
ネがカメラのパトローネ室に存在しない場合は
NOに分岐し、存在する場合はYESに分岐する。
今の場合、パトローネが存在するのでYESに分
岐し、「自動装填」でフイルムの一枚目を巻上げ
側のスプールに自動的に巻付けるいわゆるオート
ローデイングの動作を行ない、またNOに分岐し
た場合は、「自動装填」を省略してRTIで割込み
動作が起動された直後の動作に復帰する。
以上で撮影のための準備動作が終了し、制御部
24は図示してないが表示器等に準備終了を示
す。この後操作者がレリーズボタンを押すと、レ
リーズスイツチ3が閉成されて制御部24の割込
み入力端子INT0の信号がLレベルになつて第
2図のINT0動作がSTARTから起動される。ま
ず「裏蓋閉?」において、制御部24は、割込み
入力端子INT1の信号レベルをチエツクしHレ
ベルであれば裏蓋が開状態であると判断してNO
に分岐し、Lレベルであれば閉状態であると判断
してYESに分岐する。今の場合、裏蓋は閉じて
いるので、YESに分岐し、以下に続く一連の撮
影動作を実行しRTIで割込みがかかる直後の動作
に復帰する。尚、「測光」および次の「測距」に
おいて制御部24はAFユニツト25に被写体の
測光を指示し、その測光データを受け、次に被写
体距離の測距を指示しその測距データを受ける。
AFユニツト25は、測距用の受光素子を測光用
の回路に切換えて測光を行ないそのデータを制御
部24に出力し、次に上記受光素子を測距用の回
路に接続をもどし測距を行なつてそのデータを制
御部24に出力する。次に「レンズ繰り出し」に
おいて上記測距データに基づいてレンズの移動量
を計算して位置決め制御を行ない「シヤツタ動
作」では上記測光データおよび先にメモリ部23
に格納したフイルム感度値に基づいて絞りあるい
はシヤツタの露光時間等を演算して露出制御を行
ないその結果に基づいてシヤツタ動作の制御を行
なう。シヤツタユニツト26からシヤツタ動作終
了の信号を受けると、制御部24は「レンズ戻
し」でレンズ位置を定位置に戻し、「1コマ巻上
げ」で今撮影した1画面分のフイルムを巻上げる
ようにモータ(図示なし)を制御する。
つまり、少なくとも裏蓋が閉状態にあるとき、
レリーズボタンが押される毎に第2図に示す動作
が繰り返され、メモリ部23に格納されたフイル
ム感度値は、1本のフイルムの撮影が終るまで保
持され、撮影済みのフイルムを取り出すために裏
蓋を開け、新しいフイルム(パトローネ)を装着
して再び裏蓋を閉じたとき、上述のINT1動作
で説明したように、この時点で新しいフイルムの
フイルム感度情報を読取りフイルム感度値の更新
を行なうのである。
次に、裏蓋の開状態でレリーズボタンが押され
た場合の動作を説明すると、上記INT0動作が
起動されるところまで上述と同様で、「裏蓋閉?」
においてNOに分岐するところのみが上述のINT
0動作と異なる。従つて次の「CTLを“L”」で
プルアツプ制御部をON状態にして「DXコード
を読込み」でDXスイツチ5〜10の信号レベル
を読込み、「CTLを“H”」で上記プルアツプ制
御部をOFF状態にし、「解読」で今読取つたDX
コードを解読してフイルム感度値として出力する
ようにデコーダ部22に指示し、制御部24はこ
のフイルム感度値を受けて制御部24内のレジス
タに一時保持し、先に述べたように一連の撮影動
作を実行し、「シヤツタ動作」を終了した時点で
上記レジスタに一時保持していたフイルム感度値
をクリアする。その後の動作は裏蓋が閉状態の
INT0動作と同様である。つまり、裏蓋が開状
態にあるとき、DXコードは、レリーズボタンが
押されるたび毎に読込まれて更新されることにな
る。従つて裏蓋の開状態で、パトローネ本体のみ
をカメラのパトローネ室にセツトしてレリーズボ
タンを押すと、当該パトローネのDXコードに基
づいた露出制御が行なわれるので、異種のDXコ
ードが形成された複数のパトローネを治具として
用意し逐次交換しながらレリーズボタンを押すこ
とによりDXスイツチ5〜10のチエツク、すな
わちDXコードの読取り動作のチエツクおよび露
出制御のチエツクを含む撮影動作のチエツクが例
えば生産ライン上の検査工程において、容易に行
なえるのである。
また、上述のように裏蓋が閉状態のときは、裏
蓋が閉じられ、フイルムが走行する前の、パトロ
ーネとDXスイツチ5〜10の接触が最も安定し
ている時点でDXコードを読取るので、その読取
りの信頼性は高く、その後カメラ外部から受ける
シヨツクやフイルム走行の振動等によつてパトロ
ーネが動いてDXスイツチ5〜10のパトローネ
に対する接触状態が不安定になつてもメモリ部2
3に記憶しているフイルム感度値を用いて露出制
御を行なうので、安定した露出制御が実現でき
る。上述のように本実施例によれば、DXスイツ
チ5〜10は、従来程度の精度でよく、つまり機
構部は従来のものを用いるので、製造コストの上
昇を招くことなく、しかもDXコードの読取りの
信頼性が向上する利点があり、また製造工程にお
いて、異種のDXコードが形成されたパトローネ
を逐次交換しながら、露出制御をはじめとする一
連の撮影動作のチエツクが容易にできて、調整お
よび検査工程を短縮できる利点がある。
また、プルアツプ制御を持つているので、DX
スイツチ5〜10あるいはパトローネ検出スイツ
チの信号レベルを読取る期間以外はプルアツプ抵
抗12〜18に通電しなくてもよいので、無駄な
電力の消費を防止できる利点がある。
また上記製造工程のみならず、例えば修理にお
いて、あるいは操作者(ユーザ)においても上記
撮影動作のチエツクを行なうことができ、頗る操
作性が向上する。
尚、本考案は、上述の実施例に限定されること
なく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形し
て実施できるものである。
例えば、第1図に示す構成を第4図に示す構成
に置き換えてもよい。この場合の動作は、第5図
のタイミングチヤートに示すようになる。すなわ
ち、時点T1において裏蓋開閉スイツチ28が閉
接点側に倒されて接地されることによつて裏蓋の
閉状態を示すLレベルの開閉信号aが出力され、
この開閉信号aは、数100nsのデイレー回路29
に入力され、このデイレー回路29から出力され
る時点T1よりもtdだけ遅延した遅延化開閉信号
Daは、入力信号の立上りでのみパルスを出力す
るパルス発生回路30に入力され、時点T1より
遅延時間tdだけ遅延した時点t1における立下りに
てクローズパルスCPが出力される。時点T1にて
Lレベルになつた開閉信号aは、ANDゲート3
1を禁止状態にすると共にインバータ32を介し
てANDゲート33を動作状態にする。従つてク
ローズパルスCPはANDゲート33を通過し出力
パルスcとなり、ORゲート34を介してラツチ
パルスeとなつて時点t1にてデータラツチ35の
ラツチ入力端子Lに印加され、データラツチ35
はこの時入力されているデータをラツチ(保持)
する。
一方、パトローネ36に形成されたDXコード
37の絶縁部38〜41および導体露呈部42,
43にそれぞれ接触したプルアツプ抵抗50によ
つてそれぞれプルアツプされた接触片44〜49
からの出力信号f1〜f5は、デコーダ51に入
力され、デコーダ51は上記出力信号f1〜f5
からなるDXコードを解読してフイルム感度値g
として出力し、このフイルム感度値gが、上述の
ように上記時点t1にてデータラツチ35にラツチ
されるのである。さてデータラツチ35の出力で
あるフイルム感度データhは、露出制御部52に
入力されてシヤツタ(図示せず)の露光時間等を
撮影制御部53の指示を受けて行なう。そしてこ
の撮影制御部53の起動であるが、レリーズスイ
ツチ54が押される(閉成される)時点t2,t3
t4毎に起動される。すなわち、上記時点t2,t3
t4においてレリーズ信号bは立下り、このレリー
ズ信号bは入力信号を立下りでのみパルスを出力
するパルス発生回路54に入力されそれぞれ時点
t2,t3,t4毎に起動パルスGPを発生し、これら起
動パルスGPがスタート入力端子STに入力されて
撮影制御部53が起動する。撮影制御部53は、
ストロボの発光等を制御するストロボユニツト5
6および被写体距離の測距等を行なうAFユニツ
ト57ならびに上記露出制御部52等を制御し、
あるいはこれらストロボユニツト56、AFユニ
ツト57および露出制御部52からのデータを受
けつつ一連の撮影動作を制御する。
しかし、一方、時点t2,t3,t4で発生した起動
パルスGPは、ANDゲート31が禁止状態にある
ので出力信号dは出力されず、従つてその結果ラ
ツチパルスeが出力されず、データラツチ35の
データは更新されずに時点t1でラツチしたデータ
を保持しつづけている。
さて、次に時点T2にてカメラの裏蓋が開放さ
れて開閉信号aがHレベルになるとANDゲート
31は動作状態になりANDゲート33が禁止状
態になるので、時点T2後の時点t5,t6,t7にてレ
リーズスイツチ54が押されると、そのたび毎に
撮影制御部53が起動されると共にANDゲート
31を介してORゲート34から起動パルスGPが
ラツチパルスeとして出力されるので、上記時点
t5,t6,t7毎にフイルム感度値gがラツチされフ
イルム感度データhが更新される。従つて、レリ
ーズスイツチ54を押す前に、予めDXコードの
異なるパトローネと交換しておけば、異なるフイ
ルム感度の状態で撮影動作のチエツクが行なえ
る。
尚、レリーズスイツチ54、パルス発生回路5
5をもつて起動手段を構成し、裏段開閉スイツチ
28、デイレー回路29、パルス発生回路30を
もつて裏蓋開閉検出手段を構成し、ANDゲート
31,33、インバータ32、ORゲート34を
もつて制御手段を構成し、接触片44〜49、プ
ルアツプ抵抗50をもつてコード検出手段を構成
し、以下デコーダ51をもつて解読手段を構成
し、データラツチ35をもつて記憶手段を構成し
ている。
また、第1図においてレリーズスイツチ3は1
個に限ることなく例えば第2のレリーズスイツチ
を追加し、レリーズボタンのストロークによつて
まずレリーズスイツチ3がONし、次のストロー
クで第2のレリーズスイツチがONするように構
成し、第2図の「レンズ繰り出し」と次の「シヤ
ツタ動作」との間に、この第2のレリーズスイツ
チの状態を読取るような動作をしてもよい。この
ようにした場合、操作者は、撮影動作のうち測光
および測距を初段のストロークによつて行なうこ
とができるので、フイルムを露光させずにいわゆ
るAEロツクやフオーカスロツクを行なえ、撮影
構図の自由度が向上する。
また、裏蓋開閉スイツチ1、レリーズスイツチ
3、DXスイツチ5〜10およびパトローネ検出
スイツチ11は、機械的スイツチに限ることな
く、光スイツチ、静電スイツチ等で構成してもよ
い。
また、裏蓋が開状態のINT0動作において、
メモリ部23の記憶要領を許すならばデコーダ部
22から出力されるフイルム感度値をメモリ部2
3に記憶させてもよい。
(e) 効果 以上詳述したところより明らかなように本考案
によれば、フイルムパトローネに形成されたフイ
ルム感度情報を、パトローネとコード検出手段と
の接触が最も安定な裏蓋の閉鎖された時点でコー
ド検出手段を介して解読手段に読取らせて記憶手
段に記憶させておくように構成したから、安定し
た露出制御が実現され、ひいいては著しく信頼性
が向上され、しかも裏蓋が開放されているとき
は、起動手段から起動信号に入力される時点毎に
コード解読手段にフイルム感度情報を読取らせ得
るように構成したから、露出制御等一連の撮影動
作のチエツクを容易に行ない得るフイルム感度情
報を読取り装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るフイルム感度情報読取
り装置の一実施例の構成を示す回路ブロツク図、
第2図および第3図は、それぞれ上記第1図に示
した実施例の動作順序を示すフローチヤートで、
第2図は、レリーズスイツチが閉成された時点で
起動するINT0動作を示し、第3図は、裏蓋が
閉状態になつた時点で起動するINT1動作を示
している。第4図は、本考案の他の実施例の構成
を示す回路ブロツク図、第5図は、この第4図の
各部の動作波形を示すタイミングチヤート、第6
図〜第9図は、フイルム感度情報としてのDXコ
ードを説明する図で、第6図は、DXコードを説
明するための模式図、第7図は、DXコードの
ISO感度コードを示す配列図、第8図は、DXコ
ードのフイルム枚数を示す配列図、第9図は、
DXコードのラチチユードコードを示す配列図で
ある。 1……裏蓋開閉スイツチ、2,4,12〜18
……プルアツプ抵抗、3……レリーズスイツチ、
5〜10……DXスイツチ、11……パトローネ
検出スイツチ、19……プルアツプ制御トランジ
スタ、22……デコーダ部、23……メモリ部、
24……制御部、25……AFユニツト、26…
…シヤツタユニツト、27……ストロボユニツ
ト、28……裏蓋開閉スイツチ、30……パルス
発生器、31,33……ANDゲート、32……
インバータ、34……ORゲート、35……デー
タラツチ、36,70……パトローネ、37,1
00……DXコード、38〜41……絶縁部、4
2〜43……導体露呈部、44〜49……接触
片、50……プルアツプ抵抗、51……デコー
ダ、52……露出制御部、53……撮影制御部、
54……レリーズスイツチ、55……パルス発生
回路、56……ストロボユニツト、57……AF
ユニツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コード化されてパトローネに形成されたフイル
    ム感度情報を読取りこれを解読して得られるフイ
    ルム感度値に基づいて露出制御を行なうカメラに
    おいて、カメラの裏蓋の開閉状態を検出する裏蓋
    開閉検出手段と、上記露出制御を含む撮影動作を
    起動する起動信号を出力する外部操作可能な起動
    手段と、上記フイルム感度情報に対応する導体露
    呈部と絶縁部のそれぞれに接触し該感度情報を電
    気信号に変換するコード検出手段と、このコード
    検出手段の出力を読取り該フイルム感度情報を解
    読して上記フイルム感度値を出力するコード解読
    手段と、このコード解読手段の出力を受け該フイ
    ルム感度値を記憶する記憶手段と、上記裏蓋開閉
    検出手段からの上記裏蓋が閉状態になつたことを
    検出する出力を受け上記コード解読手段に上記フ
    イルム感度情報を読取らせて上記記憶手段に上記
    フイルム感度値を記憶させ、これ以後上記裏蓋の
    閉状態が持続される限り上記起動手段から起動信
    号が入力されるたび毎に、上記記憶されたフイル
    ム感度値に基づいて上記撮影動作を起動し、一
    方、上記裏蓋が開状態にあるとき上記起動手段か
    ら上記起動信号が入力される時点毎に上記コード
    解読手段に上記フイルム感度情報を読取らせると
    共に該コード解読手段から出力されるフイルム感
    度値に基づいて上記撮影動作を起動する制御手段
    とで構成したことを特徴とするフイルム感度情報
    読取り装置。
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JP2558812B2 (ja) * 1988-05-28 1996-11-27 オリンパス光学工業株式会社 学習機能付きカメラ

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