JPH058881A

JPH058881A - 給紙装置の用紙さばき装置

Info

Publication number: JPH058881A
Application number: JP3194884A
Authority: JP
Inventors: Atsushi Yoshida; 篤志吉田
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1991-07-09
Filing date: 1991-07-09
Publication date: 1993-01-19
Anticipated expiration: 2014-11-08
Also published as: JP2973619B2; US5269507A

Abstract

(57)【要約】【目的】ユニバーサルタイプの給紙カセットにおい
て、固定側とサイドガイドに対して、スナバーをそれぞ
れ配置した場合に、２つのスナバーによる押圧力を均一
に設定出来るようにする。【構成】給紙カセットに収容される用紙に対して、そ
の側部を押圧して位置決めするために、サイドガイド１
０を配置し、該サイドガイド１０に対してスナバー１５
を設けている。前記移動側スナバー１５は、固定側のス
ナバーに比較して小型のもの、または、軽いものとして
構成されているために、そのスナバーの後部にスプリン
グ１８を配置して、スナバーの爪部材１６を下方に向け
て付勢させるようにする。そして、用紙の送り出し方向
の両側部分を押圧するスナバーの力を均衡させるように
して、給紙カセットから送り出される用紙に斜め送り等
が発生することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、給紙カセットに設けら
れ、用紙さばき機構を構成するスナバーに関し、特に、
移動可能なサイドガイドに対して設ける移動側スナバー
を、固定側のスナバーと同じ値の押圧力を用紙に対して
発揮させ得るように構成してなる給紙装置の用紙さばき
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子複写機や給紙カセット等の装置にお
いては、給紙部に給紙トレイや給紙カセット等の用紙収
容手段を装着し、該用紙収容手段に対して配置した給紙
ローラ等の給紙手段を用いて、用紙を送り出すようにし
ている。前記用紙収容手段のうち、給紙トレイのように
大量の用紙を収容可能なものでは、例えば、特開昭６２
−１７５３３０号公報等に示されるように、用紙を給紙
ローラに向けて押し上げる機構等を設けるのみで、用紙
さばきのための手段は、給紙ローラの下流部等に配置し
ている。そして、給紙トレイから給紙ローラにより送り
出された用紙を、用紙さばき機構を介してさばき、用紙
を１枚ずつ画像転写部に向けて送り出すようにしてい
る。

【０００３】これに対して、給紙カセット等のように、
比較的少数枚の用紙を収容する用紙収容手段において
は、給紙カセットに収容される用紙に対して、その送り
出し側の両側の角の部分にスナバーを配置し、該スナバ
ーにより用紙に対するさばき作用を行わせるように構成
している。前述したような給紙カセットとしては、例え
ば、実開昭５８−１３１２３４号公報等のような構成を
有するものが知られている。前記従来例に示される給紙
カセットにおいては、用紙の送り出し側の両側に配置す
るスナバーのうち、基準線側のスナバーを固定位置に配
置し、他方のスナバーをサイドガイドに設けている。そ
して、前記サイドガイドに設けたスナバーを、用紙のサ
イズに対応させて移動し、固定側のスナバーとともに、
用紙の送り出し側の両側の角の部分を係止させるように
する。

【０００４】前述したように構成される給紙カセットに
おいては、該給紙カセットの用紙送り出し側先端部のほ
ぼ中央部に、給紙ローラを配置して給紙部を構成してい
る。そして、前記給紙ローラによる送りの作用によって
用紙が湾曲し、用紙の両側の角の部分を押圧・係止して
いるスナバーを、その用紙の腰により若干持ち上げるよ
うな動作を行う。その後で、最上部の用紙のみがスナバ
ーの部分を通過するので、カセットから送り出される用
紙は、スナバーによるさばき抵抗を受る状態で給紙の動
作が行なわれる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うに構成される給紙カセットにおいて、サイドガイドに
設けたスナバーは、給紙カセットのボトムプレートに設
けた案内用の切り欠き部を介して移動し、用紙の側部に
対応する位置に固定されるようになっていることが多
い。そして、前記移動側のスナバーは、ボトムプレート
の揺動に対して邪魔にならない形状のものとして構成さ
れるために、ボトムプレートの一部を揺動可能にするた
めの切り欠き部を設けることが必要である。したがっ
て、前記移動側のスナバーは、固定側のスナバーから板
の一部を切り欠いた形状に構成するために、両者の重量
が異なるという事態が発生する。

【０００６】しかしながら、用紙の送り出し側の両側の
角の部分に対して、押圧作用を付与する２つのスナバー
が、異なる押圧力を持つ場合には、給紙カセットから送
り出される用紙が、斜め送りされやすい等の問題があ
る。つまり、スナバーによる押圧力が異なる場合に、給
紙ローラにより送り出される用紙の、軽いスナバーに押
圧されている一方の角が、先にスナバーを抜け出し、そ
の後で、他方の角の部分が重い方のスナバーから抜け出
すようになる。そして、給紙装置から斜め送りの状態で
給紙された場合には、用紙に対して画像が正確な位置に
形成されずに、ミスコピーを作成するという問題が発生
し、オペレータの負担を増大させる等の不都合がある。
さらに、前述したような用紙の斜め送りが発生した場合
には、給紙カセット等の給紙装置から画像転写部までの
用紙搬送路内で、用紙の角の部分が他の部材に引っ掛か
ったりして、送り動作が正常に行われず、ジャム処理等
に余分な負担を強いられることになる。

【０００７】

【発明の目的】本発明は、前述したような従来の給紙カ
セットのスナバーの問題を解消するもので、サイドガイ
ドに設けたスナバーに対して、固定側のスナバーと同等
な押圧力を付与する手段を設け、用紙の斜め送り等が発
生することを防止出来るような給紙カセットを提供する
ことを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段および作用】本発明は、給
紙カセットに収容した用紙の送り出し側の両側の角の部
分に対して、給紙カセットの一方の側板に設けた固定側
スナバーと、サイドガイドに設けた移動側スナバーとを
係止させ、前記２つのスナバーにより用紙さばきを行う
状態で、給紙ローラ等により給紙する給紙装置に関す
る。本発明の給紙カセットにおいては、前記サイドガイ
ドに設けたスナバーに対して、該スナバーの先端部側を
下方に向けて付勢する手段を配置し、固定側スナバーと
同等の押圧力を用紙に対して付与させるように構成して
いる。また、本発明の給紙カセットにおいては、前記移
動側スナバーに対する付勢手段を、スナバーの揺動支点
の後部に対してスプリングを配置し、該スプリングをサ
イドガイドに設けた支持台と、移動側スナバーの後部の
下部との間に設けることができる。

【０００９】前述したように構成したことにより、本発
明の給紙カセットにおいては、用紙の送り出し側先端部
の両側を係止保持する２つのスナバーが、用紙に対して
同じ押圧力を発揮するものとなるので、給紙カセットか
ら送り出される用紙に斜め送りが発生することを防止出
来る。また、本発明では、移動側のスナバーに対して小
さなスプリングを設けるのみであるから、そのスナバー
を支持するサイドガイド等の構成が複雑になることはな
く、移動側のスナバーを小型に構成することができる。

【００１０】

【実施例】図示される例にしたがって、本発明の給紙装
置の用紙さばき装置を説明する。図１および図２に示さ
れる例は、本発明の給紙カセットに用いられるサイドガ
イドと、移動側スナバーとの構成を示す側面図と平面図
である。前記図１、２に示されるサイドガイド１０は、
後述する給紙カセットの底板に設けたガイド溝５、５ａ
に対して、スライダー１２、１２ａを介して案内され
る。前記サイドガイド１０は、一般のユニバーサルタイ
プの給紙カセットの場合と同様に、給紙カセットに収容
される用紙に対して、その一方の側部を押圧して位置決
めを行うように構成して負る。また、前記サイドガイド
に対して、図２に示されるような固定用部材１１を設
け、サイドガイドにより用紙の側部を位置決めする状態
を維持させ得るように設けている。なお、前記固定用部
材１１としては、例えば、実開昭６３−６５６３１号公
報等に示されるような機構のもの、または、その他の任
意の手段を用いることができる。

【００１１】前述したように移動可能に設けられるサイ
ドガイド１０に対して、その給紙側の先端部に、スナバ
ー１５を設けている。前記移動側スナバー１５は、サイ
ドガイド１０の用紙押圧側に、支軸１７を介して揺動可
能に設けているもので、該サイドガイド１０の先端部に
配置した爪部材１６により、用紙の角の部分を係止する
ようにしている。これに対して、固定側のスナバー２０
は、図３に示されるように、板部材の先端部に爪部材２
１を突出させたもので構成しており、本体の端部を支軸
２２を介して揺動可能に設けたものを用いている。本発
明の移動側スナバー１５では、前記固定側のスナバー２
０とは異なり、爪部材の後部に大きな切り欠き部を配置
して、該切り欠き部でボトムプレートが揺動出来るよう
に構成しているために、前記固定側のスナバーと比較し
て、スナバー１５が細く形成され、その重量が軽く設定
されている。

【００１２】そこで、前記図１に示されるように、移動
側スナバー１５の支軸１７の後部に向けて、板部材の本
体を延長し、その延長部の下部にスプリング１８を配置
している。前記スプリング１８は、サイドガイド１０か
ら横に突出した設けた支持台１９と、スナバーの後部の
下面との間に配置される。前記移動側スナバーに対して
設けたスプリングは、固定側のスナバーによる押圧力と
バランスするように、スナバー１５の爪部材１６を用紙
に対して押圧する力を付与出来れば良いのであるから、
該スプリング１８を、比較的小さく、力の弱いものとし
て構成することができる。そして、前記スプリング１８
により、移動側スナバー１５を支軸１７を介して、図の
時計方向に付勢し、爪部材１６により用紙の角の部分を
押圧して保持させるようにする。

【００１３】前記図１および図３のように、固定側のス
ナバー２０と、移動側のスナバー１５とをそれぞれ構成
し、前記２種類のスナバーを、用紙の両側の角の部分に
係合させる状態で配置して、給紙カセットを構成する場
合には、該給紙カセットから送り出される用紙に対し
て、その両側の角の部分に対する押圧力を同じ値に設定
することができる。また、前記移動側スナバー１５と固
定側のスナバー２０とによる押圧力を、同一に設定した
場合には、給紙ローラにより送り出し作用を行う際に、
スナバーの振動の周期が一致することになるために、用
紙の一方の角の部分が先に抜け出したりすることがな
く、用紙に斜め送り等が発生することを防止出来る。

【００１４】前述したような２種類のスナバーは、図４
および図５に示されるような給紙カセット１に適用する
ことが出来る。前記図４の給紙カセットは、一般にユニ
バーサルタイプと呼ばれる形式の給紙カセットを示して
いる。前記給紙カセット１では、任意のサイズの用紙を
用紙収容部に収容出来るもので、用紙の送り出し方向の
側部の一方を側板３の内側に押圧し、他方の側部に対し
てサイドガイド１０を押圧した状態で、その用紙の位置
決めを行い得るようにする。前記給紙カセット１におい
ては、そのフレームの底板２に対して、用紙の送り出し
側の先端部にボトムプレート７を設けておき、該ボトム
プレートの後部を、給紙カセットの側板等に設けた支点
８、８ａを介して揺動可能に設けている。

【００１５】また、前記ボトムプレート７に対して、給
紙カセットの底板２との間にスプリング９を配置して、
該スプリング９によりボトムプレートの先端部を揺動さ
せ、用紙の送り出し側先端部を上方に向けて付勢するよ
うにしている。そして、前記ボトムプレートをスプリン
グにより揺動させることにより、給紙時に、用紙を給紙
ローラ（図示を省略）に向けて一定の力で押圧させるこ
とが出来る。また、用紙収容部内で、用紙の後部に対し
て、図示を省略したエンドガイドにより位置決めするこ
とが出来るが、図４においては、そのエンドガイドは省
略し、ガイド溝６のみを示している。

【００１６】前記給紙カセット１においては、サイドガ
イド１０を他方の側板４から内側に向けて移動させ得る
ように設けており、該サイドガイド１０に対する案内手
段として、図２において説明したように、ガイド溝５、
５ａを配置している。また、前記給紙カセットでは、一
方の側板３の内側に、スナバー２０を配置し、サイドガ
イド１０に対してスナバー１５を配置しており、２つの
スナバーにより、用紙の送り出し側の両側の角の部分を
規制し、給紙に際してのさばき機構を構成している。そ
して、前記２つのスナバー１５、２０は、図５に示され
るように、給紙カセットのボトムプレート７をスプリン
グにより付勢した状態で、用紙の先端部の角の部分を所
定の力で押圧した状態で保持させ、給紙ローラによる送
り出しの動作に対応させるようにする。

【００１７】前記給紙カセット１から用紙を送り出す際
には、最上部の用紙のほぼ中央部に、給紙ローラによる
送り作用が付与され、その用紙の両側の角の部分が係止
されていることにより、該用紙にループが形成される。
そして、その用紙のループの力によって両側のスナバー
が持ち上げられ、用紙の角の部分が爪部材から抜け出す
ような状態でさばき作用が行われ、１枚の用紙のみが給
紙される。その際に、スナバーはそれぞれの支軸を中心
にして揺動されるが、図１に示されるように、スナバー
１５はスプリング１８を圧縮する作用を行う。つまり、
前記移動側スナバー１５では、他方のスナバー２０より
も自重が軽いことを、前記スプリング１８により補い、
スナバー２０と同様な押圧力を発揮出来るようにしてい
る。

【００１８】したがって、本発明の給紙カセットにおい
ては、軽い方のスナバーに対してスプリングを用いて付
勢することにより、２つのスナバーによるさばき作用を
均一に設定することができ、送り出される用紙が斜め送
りの状態を生じることがないようにされる。また、一般
のスナバーでは、用紙のさばき作用を行う場合に、その
重量に応じた振幅で振動するといわれている。しかし、
本発明の給紙カセットでは、軽い方のスナバーに対し
て、スプリングによる付勢力を付与しているので、２つ
のスナバーの振動の周期等を同じに設定することがで
き、用紙の一方の角の部分が先に飛び出したりすること
がないようにされる。

【００１９】なお、前記本発明の実施例に示されるスナ
バーは、図示されるような構成のものに限定されるもの
ではなく、移動側のスナバーが、他の制約条件により小
型に構成せざるを得ない場合、または、スナバーによる
押圧力がバランスしない場合等、任意の条件に対応させ
て、スプリングによりスナバーを付勢することができ
る。また、移動側スナバーに対して設けるスプリング
も、コイルスプリングの他に、他のバネ性を有するもの
を使用することが可能であり、そのバネ部材による付勢
力は、２つのスナバーの爪部材による押圧力を均衡させ
得るように設定することができる。

【００２０】

【発明の効果】本発明の給紙装置の用紙さばき装置は、
前述したように構成したものであるから、移動側のスナ
バーに対して小さなスプリングを設けるのみで、そのス
ナバーを支持するサイドガイド等の構成が複雑になるこ
とはなく、移動側のスナバーを小型に構成することがで
きる。また、前記移動側スナバーをサイドガイドに対し
て設けることにより、用紙の送り出し側先端部の両側を
係止保持する２つのスナバーが、用紙に対して同じ押圧
力を発揮出来、給紙カセットから送り出される用紙に斜
め送りが発生することを防止出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のサイドガイドと、移動側スナバーの
構成を示す側面図である。

【図２】図１に示す部材の平面図である。

【図３】固定側のスナバーの側面図である。

【図４】本発明のスナバーを用いる給紙カセットの平
面図である。

【図５】図４に示す給紙カセットの側面図である。

【符号の説明】

１給紙カセット、７ボトムプレート、１０
サイドガイド、１５スナバー、１６爪部材、
１８スプリング、２０固定側スナバー。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】給紙カセットに収容した用紙の送り出し
側の両側の角の部分に対して、給紙カセットの一方の側
板に設けた固定側スナバーと、サイドガイドに設けた移
動側スナバーとを係止させ、前記２つのスナバーにより
用紙さばきを行う状態で、給紙ローラ等により給紙する
給紙装置において、前記サイドガイドに設けた移動側スナバーに対して、該
スナバーの先端部側を下方に向けて付勢する手段を配置
し、前記移動側スナバーに対して固定側スナバーと同等の押
圧力を、用紙に付与させることを特徴とする給紙装置の
用紙さばき装置。
【請求項２】前記移動側スナバーに対する付勢手段
を、スナバーの揺動支点の後部に配置するスプリングに
より構成し、該スプリングをサイドガイドに設けた支持
台と、スナバーの後部の下部との間に配置することを特
徴とする請求項１に記載の給紙装置の用紙さばき装置。