JPH0588754U - 鋳造成形品の矯正装置 - Google Patents

鋳造成形品の矯正装置

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JPH0588754U
JPH0588754U JP3449792U JP3449792U JPH0588754U JP H0588754 U JPH0588754 U JP H0588754U JP 3449792 U JP3449792 U JP 3449792U JP 3449792 U JP3449792 U JP 3449792U JP H0588754 U JPH0588754 U JP H0588754U
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molded product
mold
pressing
movable plate
camshaft
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JP3449792U
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English (en)
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勝一 豊田
幸生 柏川
茂 川畑
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 離型の段階で生じた成形品の曲り変形を効果
的に矯正すること。 【構成】 型締め装置に隣接して配置した切断払い出し
装置に、成形品W(カムシャフト)を押圧固定する押圧
装置21を設け、この押圧装置21の固定板32aと可
動板35の各対向面上に、成形品Wを挟持してその変形
方向とは逆向きにこれを変形させながら矯正する高さの
異なる複数のVブロック36、36を立設し、これらの
間に離型直後の成形品Wを挟み込むことにより、低い押
圧荷重のもとで成形品Wを効果的に矯正するようにした
もの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、離型した直後の鋳造成形品を押圧して、その曲り変形を矯正するよ うにした装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
鋳造成形品の二次加工工程を削減する上では、鋳造精度を可及的に高めること が望ましく、このような鋳造成形品を成形する鋳造法としては、合わせ金型に形 成したキャビティ内に溶融金属を重力により注入する、いわゆる重力鋳造法や高 圧鋳造法が用いられている。
【0003】 このような鋳造法では、他の鋳造法と同様に、成形品が凝固した段階で型開き を行って、固定金型側に残した成形品を押し出しピンにより押し出すようにして いるが、この種の鋳造法には、熱伝導性が高くかつ内部に冷却液通路を設けた金 型が用いられる関係上、型開きの際に可動金型側に面した成形品の表面が空気に より断熱作用を受ける一方、固定金型側に位置する面は強く冷却されて収縮する ため、成形品は可動金型8c側に膨らんだ形に変形し易い。
【0004】 このような問題に対して本出願人は、特開平1−192458号公報において 、離型直後の成形品に強い押圧力を作用させてその曲り変形を矯正するようにし た装置を提案したが、この装置では単に成形品に押圧力を付与するものである関 係上、矯正作用がいま一つ十分でないという、さらに改良すべき点が残されてい る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はこのような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、 鋳造成形品の曲り変形を確実に矯正することのできる改良された装置を提供する ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本考案はこのような課題を達成するための、合わせ金型を用いて成 形した鋳造成形品を矯正する装置として、金型鋳造装置に隣接させて固定板と可 動板とからなる成形品押圧装置を配設するとともに、これらの固定板と可動板の 相対向する各面に、先端を結ぶ面もしくは線が成形品に生じる曲り変形とは逆向 きをなすように、かつ成形品の変形量を越えることのない範囲での高低差を有す るような複数の成形品押圧用ブロック部材を間隔を設けて立設して、離型時に間 借り変形した成形品を逆に反らして矯正するようにしたものである。
【0007】
【実施例】
そこで以下に図示した実施例について説明する。 図1乃至図3は、本考案の一実施例をなす成形品押圧機構を備えた切断払い装 置を示したものであり、また図4は、この装置を含む鋳造成形装置の全容を示し たものである。
【0008】 はじめに、図4に基づいてこの鋳造成形装置の全体構成について説明すると、 この鋳造成形装置は、中央部に置かれた型締め装置1を挟んでその左隣りに、 鋳鉄或は鋳剛などの素材金属を溶融するための溶解炉2が、またその右隣りには 、成形品、つまりこの実施例ではカムシャフトWから湯口部やランナ部などを切 除した上で次の工程へ向けて搬出するための切断払い出し装置3がそれぞれ配設 されている。
【0009】 型締め装置1は、ベース4上に固設した固定板5と、この固定板5に固設され て水平方向に延在する一対のタイバー6と、これらのタイバー6に沿って摺動自 在に設けられた可動板7とからなっている。これらの固定板5と可動板7との互 いに対向する内面には、一対の合わせ金型8a・8bが取付けられていて、油圧 装置9を用いて可動板7を固定板5に対し接離移動することにより、これらの金 型8a・8bの型合わせ及び型開きが行えるようにされている。
【0010】 型締め装置1及び切断払出し装置3の上方には、金型8a・8bの開閉方向に 沿って走行レール10が敷設され、ここには搬送装置11が走行自在に配設され ている。 搬送装置11は、図示しない昇降装置により上下動される把持装置13(図3 )を下端に備えていて、型開きした金型8a・8b内から取出した成形品Wの上 端部を把持し、これを型締め装置1から上方に引抜いた上で切断払い出し装置3 に向けて移送し得るように構成されている。
【0011】 この実施例における金型8a・8bは、図3に見られるような4本のカムシャ フトWを同時に成形するもので、例えば銅合金など熱伝導率の高い材料にて形成 され、かつ内部に冷却水通路及びヒータを備えていて、金型温度の制御が可能な ようになっている。
【0012】 これに対して切断払い出し装置3は、図3に示したように、電動の砥石切断機 20と、カムシャフトWを保持すると同時に、これに矯正荷重を加える本考案の 特徴部分をなす押圧装置21と、切断作業の終了したカムシャフトWを押圧装置 21より取り出す払い出し装置22とからなり、型締め装置1における金型のパ ーティング面に平行する軸線に沿って互いに隣接して直列に配設されている。
【0013】 砥石切断機20は、機体フレーム23上に載荷したスライドベース24上を図 の左右方向、つまり金型のパーティング面に平行な軸線に沿って直線移動し得る ようにされ、この移動方向に対して互いに平行な切断面を有する一対のエメリー ディスク25を備えている。このエメリーディスク25は、アーム26の遊端部 に軸支されていて、アーム26の基端側に搭載された電動機27によりベルト駆 動される。
【0014】 押圧装置21は、図1、図2に示したように、金型のパーティング面と平行な 軸の回りに回動するよう機体フレーム23に軸支され、機体フレーム23の適所 にトラニオン支持された空圧シリンダ28により、垂直位置と水平位置との間で 選択的に回動駆動される。
【0015】 この押圧装置21には、回動軸29と平行にかつ一体的に一対の枠板30が設 けられ、さらにこの枠板30はその中央部が開放されていて、内側にプレス治具 31を備えている。 プレス軸31は、一対の枠板30の内面間に一体的に固設された一対の固定板 32a・32bと、一方の固定板32bに設けた油圧シリンダ33及びガイドバ ー34により支持されて両固定板固定板32a・32b間をこれらの固定板に対 して平行に変位し得る可動板35とを備えている。そして、これらの可動板35 と固定板32aの相対向する内面には、カムシャフトWの軸上の要所部を径方向 に押圧保持する複数のVブロック36‥‥が、それぞれの端部を対向させて立設 されている。
【0016】 これらのVブロック36は、カムシャフトWを挟持する機能以外に、固定金型 8aから取り出す際に可動金型8b側へ凸型に湾曲したカムシャフトWを矯正す る役割りをも担うもので、カムシャフトWの軸方向数カ所を挟持するよう固定板 32aと可動板35にそれぞれ対向するよう立設された各Vブロック36は、変 形方向とは逆向きにカムシャフトWを矯正することができるようそれぞれの高さ を異ならさせている。
【0017】 これを図6によりさらに詳しく説明すると、固定金型8a側に位置する固定板 32a上のVブロック36aは、中央のものが両端のものより背が低く、また可 動金型8b側に位置する可動板35上のVブロック36bは、中央のものが両端 のものより背が高く、しかもこれらの高さの差Δhは、カムシャフトWに生じる 曲り変形量δ以下に設定されていて、これらの各Vブロック36a、36bによ って、変形の生じたカムシャフトWを離型後800℃を下回らない時点で逆向き に湾曲させて挟持することにより、曲りのないカムシャフトWを得るように構成 されている。
【0018】 払い出し装置22は、図3の左右方向に空圧駆動されて往復動するフォークア ーム37を備えている。このフォークアーム37は、垂直状態にあるVブロック 36の隙間からプレス治具31の内側に向けて抜き差しし得るようにされており 、その上縁にカムシャフトWを受取るべく窪み38が凹設されている。
【0019】 つぎに上記した実施例の作動について説明する。 金型のキャビティ内に溶湯が注入されると、金型8a、8bの熱伝導率が極め て高いことから、キャビティの内面に接した溶湯が急冷し、直ちに凝固を開始す る。
【0020】 注湯後、成形品の表層部分が凝固した段階で型開きを行い、可動板7側のエジ ェクトピン39bを作動させて成形品Wを固定金型8a側に残留させる。そして 型開きをしたら、昇降装置により把持装置13を降下させ、かつこれを水平に可 動させて、エジェクトピン39aにより金型8aから押出したカムシャフトWを 把持し、ついでこれを上昇させて型締め装置1の上方へカムシャフトWを引き抜 いて、これを押圧装置21に向けて搬送する。
【0021】 一方、押圧装置21は、可動板35を開いて枠板30の開口面を上下方向に向 けて待機しているから(図3の中心線Cより左側に示した状態)、ここで把持装 置13を下降させ、上下のVブロック36、36の間にカムシャフトWを挿入し 、その軸受部に各Vブロック36、36を整合させた状態で可動板35を閉じ、 これらの間にカムシャフトWを挟み込んで矯正荷重を作用させる。
【0022】 ところで、押圧装置21のもとへ搬送されてきた時点では、カムシャフトWは 未だ800℃以上の高温状態を維持しており、またこの時点でカムシャフトWは 、可動板35側に突出するよう変形しているが、上述したように、固定板32a と可動板35の各対向面には、丈の異なる複数のVブロック36a、36bがカ ムシャフトWを逆向きに湾曲させるようにして立設されているため、これらの間 に挟持されたカムシャフトWは比較的低い荷重で逆向きの湾曲矯正作用を受ける 。
【0023】 そして、このようにしてカムシャフトWを挟持すると、つぎに押圧装置21は 90度反転し、カムシャフトWの軸線を水平方向に向け(図3の中心線Cより右 側及び図1の状態)、砥石切断機20を前進させ、かつアーム26を下向きに傾 動させ、エメリーディスク25をカムシャフトWの両端部に押し付けて両端部分 を切断する。
【0024】 そして切断が完了したら、エメリーディスク25を上側に復帰させ、かつ砥石 切断機20を後退させる。なおこの時、押湯部は製品部から切断され、押圧装置 21と機体フレーム23に取付けられたシュート40a、40bを伝わってフレ ーム側方に置かれたバケット41内に排出され、またランナ部及び湯口部分は、 Vブロック36にクランプされた状態のままカムシャフトWとともにプレス治具 31内に残留する。
【0025】 このようにして全ての切断が完了したら、砥石切断機20を原位置に対向復帰 させ、ついでフォークアーム37をVブロック36間に差し込ませ、この状態で 可動板35を下側に移動させると、可動板35のVブロック36上にあったカム シャフトW及び湯口部を含むランナ部が、フォークアーム37上の窪み38内に 移載されるから、最後にフォークアーム37を退行移動することにより、切断加 工の済んだカムシャフトWを押圧装置21から抜き取る。
【0026】 なお、以上はカムシャフトの成形とその矯正装置によって本考案を説明したも のであるが、本考案は板状成形品やその他の成形品の矯正にも適用し得ることは 云うまでもない。
【0027】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、成形品を押圧する固定板と可動板の各対向 面に、先端を結ぶ面及び線が成形品に生じる曲り変形とは逆の向きをなす複数の 押圧用ブロックを立設したので、これらの押圧用ブロックにより成形品を逆向き に湾曲させることにより、離型時に生じた変形を打ち消すようにして正しく矯正 することができる。
【0028】 しかも、この押圧装置を金型鋳造装置に隣接配置したので、離型直後の成形品 を高温状態のもとで処理することができるため、この種の矯正を低い荷重で効率 的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例をなす成形品押圧機構を備え
た切断払い出し装置の正面図である。
【図2】同上装置の押圧機構を示した側面図である。
【図3】同上装置の側面図である。
【図4】鋳造成形装置の全容を示した図である。
【図5】離型時の状態を示した図である。
【図6】矯正段階の状態を示した図である。
【符号の説明】
1 型締め装置 2 溶解炉 3 切断払い出し装置 8a、8b 合わせ金型 13 把持装置 21 押圧装置 22 払い出し装置 25 エメリーディスク 28 空圧シリンダ 32a 固定板 33 油圧シリンダ 35 可動板 36a、36b Vブロック W カムシャフト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合わせ金型を用いて成形した鋳造成形品
    を矯正する装置であって、金型鋳造装置に隣接させて固
    定板と可動板とからなる成形品押圧装置を配設するとと
    もに、上記固定板と上記可動板の相対向する各面に、先
    端を結ぶ面もしくは線が成形品に生じる曲り変形とは逆
    向きをなすように、かつ成形品の変形量を越えることの
    ない範囲での高低差を有するような複数の成形品押圧用
    ブロック部材を間隔を設けて立設したことを特徴とする
    鋳造成形品の矯正装置。
JP3449792U 1992-04-23 1992-04-23 鋳造成形品の矯正装置 Pending JPH0588754U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107716620A (zh) * 2017-11-27 2018-02-23 昆山广禾电子科技有限公司 通用压铸件整压治具
CN117161142A (zh) * 2023-09-28 2023-12-05 天津广亨特种装备股份有限公司 一种调节片热矫形模及方法

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A02 Decision of refusal

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Effective date: 19981110