JPH0588679A - 楽音波形発生装置 - Google Patents

楽音波形発生装置

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JPH0588679A
JPH0588679A JP3277255A JP27725591A JPH0588679A JP H0588679 A JPH0588679 A JP H0588679A JP 3277255 A JP3277255 A JP 3277255A JP 27725591 A JP27725591 A JP 27725591A JP H0588679 A JPH0588679 A JP H0588679A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正弦波と正弦2乗波の波形を発生することの
できる楽音波形発生装置に関し、比較的簡単な構成で正
確な波形の正弦2乗波を発生させることのできる楽音波
形発生装置を提供することを目的とする。 【構成】 正弦波の波形をアドレス信号の関数として記
憶する波形メモリ(2)と、楽音信号の周波数を指定す
るための周波数指定手段(FNO、4、6、8)と、正
弦波、正弦波の2乗に基づく波形を選択するための波形
選択手段(SQ、20、28)と、正弦波の2乗に基づ
く波形を選択した時は、正弦波の波形を選択した時と比
較して周波数が2倍のアドレス信号を発生するアドレス
発生手段(14)とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は楽音波形発生装置に関
し、特に正弦波と正弦2乗波の波形を発生することので
きる楽音波形発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】楽音波形の基本波は正弦波である。正弦
波を発生させるための手段として、正弦波関数を展開
し、演算によって正弦波を求める方法、正弦波の波形を
リニアな線分等によって近似し、近似式に基づいて演算
によって求める方法、正弦波の波形をメモリに記憶し、
アドレス信号によってメモリから正弦波の波形を読み出
す方法等が知られている。
【0003】正弦波の波形をメモリに記憶し、所望周波
数で読み出す方式において、1周期分の波形を全て記憶
させるとメモリ容量は大きなものとなる。ところで、0
から2πまでの正弦波の波形を(π/2)ずつの4つの
部分に分けると、0から(π/2)までの部分と、(π
/2)からπまでの部分とは対称的であり、πから2π
の部分は0からπまでの部分の極性を反転させたもので
ある。
【0004】従って、メモリには0からπ/2までの波
形を記憶させ、演算処理によって正弦波の波形を発生さ
せることができる。このような構成によれば、簡単な構
成で正確な正弦波を発生させることが可能である。
【0005】種々の自然楽器においては、種々の楽音が
発生する。電子楽器においてこれらの楽音または自然楽
器にない楽音を発生させようとすると、種々の波形が必
要となる。このような音色のバリエションを増大させる
ための基本的波形の1つとして正弦2乗波(sin2 ω
t)がある。
【0006】正弦波のほかに正弦2乗波を発生すること
のできる楽音波形発生装置を構成するためには、以下の
ような方法が知られている。
【0007】その1つは、正弦2乗波の波形メモリを正
弦波の波形メモリとは独立に用意することである。しか
しながら、この方法によれば波形メモリのメモリ容量が
大幅に増大する。
【0008】他の1つの方法は、正弦2乗波を演算処理
によって求めることである。たとえば、正弦波の波形メ
モリから正弦波の波形を読み出し、2乗演算を行うこと
によって正弦2乗波を得る。しかしながら、このような
乗算器は楽音波形発生装置の構成を大幅に複雑化させ
る。
【0009】他の方法として、近似式による演算によっ
て正弦2乗波を求める方法がある。しかしながら、近似
式による場合は波形精度が低くなり、非整数次の波形成
分が発生してしまう。
【0010】たとえば、特開平2−181797号公報
は、正弦波の波形を近似式によって表わし、正弦2乗波
を発生させる時は、アドレス変換回路によってアドレス
信号を変換することによって正弦2乗波に近似した波形
を発生させている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
正弦波のほかに正弦2乗波を発生させることのできる楽
音波形発生装置が知られているが、波形精度が劣化す
る、構成が複雑化する等の問題を有する。
【0012】本発明の目的は、比較的簡単な構成で正確
な波形の正弦2乗波を発生させることのできる楽音波形
発生装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の楽音波形発生装
置は、正弦波の波形をアドレス信号の関数として記憶す
る波形メモリと、楽音信号の周波数を指定するための周
波数指定手段と、正弦波、正弦波の2乗に基づく波形を
選択するための波形選択手段と、正弦波の2乗に基づく
波形を選択した時は、正弦波の波形を選択した時と比較
して周波数が2倍のアドレス信号を発生するアドレス発
生手段とを含む。
【0014】
【作用】正弦2乗波は、以下のように変換することがで
きる。
【0015】 sin2 (θ)=(1/2)[1−sin{2θ+(π/2)}] すなわち、正弦2乗波は、2倍の周波数を有する正弦波
に位相差を持たせ、乗数を加減乗除することによって得
ることができる。
【0016】正弦波の波形を記憶する波形メモリが存在
すれば、読み出しアドレスを制御することによって2倍
の周波数の正弦波を読み出すことができる。たとえば、
位相をずらせて2倍の周波数で正弦波の波形を読み出せ
ば、sin{2θ+(π/2)}の波形を得ることがで
きる。1とこの波形との差は簡単な回路によって演算で
きる。
【0017】また、波形の振幅を1/2にすることは、
デジタル信号のビットを1つ移すことによって実現する
ことができる。従って、このような方法により簡単な構
成で正確な波形の正弦2乗波を発生させることができ
る。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の実施例による楽音波形発生
装置のブロック図である。正弦波メモリ2は、1/4周
期の正弦波の波形を記憶するメモリである。正弦波メモ
リ2には10ビットのアドレス信号ADRSが供給さ
れ、読み出された正弦波の波形は16ビットの信号WO
UTとなって供給される。
【0019】図中左側部分に正弦波メモリ2に対するア
ドレス信号ADRSを作成するための回路が示されてい
る。
【0020】発生すべき楽音の周波数を指定する周波数
ナンバデータFNOは、14ビットの信号で形成され、
上位に8ビット“0”の信号を加算されて22ビットの
信号となり、加算器4に供給される。加算器4には周波
数ナンバデータFNOの外、レジスタ6から前回までの
累算値を表わす22ビット信号が供給され、その和が出
力される。
【0021】この和信号は、アンド回路8を介して累算
値を格納するレジスタ6に供給され、累算値を行進す
る。すなわち、加算器4、アンド回路8、レジスタ6は
ループ回路を構成している。
【0022】アンド回路8には押鍵の検出あるいは発音
開始を示す押鍵パルス信号であるキーオンパルスKON
Pがインバータ10を介して供給されている。すなわ
ち、キーオンパルスKONPが1となると、インバータ
10の出力は0となり、アンド回路8は“0”をレジス
タ6に供給し、レジスタ6をクリアする。
【0023】キーオンパルスKONPが消滅した後は、
インバータ10がアンド回路8に1を供給するため、加
算器4の信号はそのままレジスタ6に供給される。従っ
て、レジスタ6は周波数ナンバデータFNOを単位とし
てタイミングごとに増大する累算値を格納する。この累
算値は、加算器12を介してセレクタ14に供給され
る。
【0024】加算器12は外部からの周波数変調入力信
号FMINも受け、変調を行なう時にはアドレス信号に
付加的変調を行なう。ただし通常は周波数変調入力FM
INは“0”であり、加算器12は入力信号をそのまま
出力する。この22ビットの信号を位相信号PHASE
と呼ぶ。
【0025】ここで、図2(A)を参照して信号のビッ
ト構成を説明する。周波数ナンバデータFNOは、0ビ
ットから13ビットまでの14ビット信号である。位相
信号PHASEは、0ビットから21ビットまでの22
ビット信号であり、12ビットから21ビットまでの1
0ビットが整数部を示し、0ビットから11ビットまで
の12ビットが小数部を示す。
【0026】なおこれらの内、10ビットから19ビッ
トまでの10ビットが正弦波発生時のアドレス用として
セレクタ回路14の“0”端子に供給され、9ビットか
ら18ビットまでの10ビットが正弦2乗波発生時のア
ドレス用としてセレクタ回路14の“1”端子に供給さ
れる。
【0027】正弦波発生時と正弦2乗波発生時の読み出
しにおいて、アドレス信号の最高位ビットが1ずれてい
ることは、読み出し周波数が正弦2乗波の場合2倍にな
ることを示している。
【0028】セレクタ回路14のS端子には、タイミン
グ信号発生部20から選択信号SELが供給されてい
る。タイミング信号発生部20には、入力信号としてク
ロック信号φ、正弦2乗波選択信号SQおよびキーオン
パルスKONPが供給されている。正弦2乗波選択信号
SQに基づいてセレクタ回路14に対する選択信号SE
Lが形成される。
【0029】セレクタ回路14は、正弦波形読み出し用
の10ビットから19ビットまでの位相信号または正弦
2乗波形読み出し用の9ビットから18ビットまでの位
相信号を10ビット出力信号として供給する。この出力
信号は、タイミング信号発生部20にも位相セレクタ出
力PHSとして与えられる。
【0030】位相セレクタ出力PHSは、排他的OR回
路16を介して正弦波メモリ2に供給される。排他的N
OR回路16には、他の入力としてタイミング信号発生
部20から位相データ論理反転制御信号PINVが供給
される。
【0031】位相セレクタ出力PHSを反転させようと
する時は、位相データ論理反転制御信号PINVが
“1”となる。すなわち、PHSが1の時は0が出力
し、0の時は1が出力するため、排他的OR回路16は
入力信号の反転を行なう。
【0032】ここで、タイミング信号発生部に対する入
力信号φ、KONP、PHASEの時間変化を図2
(B)を参照して説明する。
【0033】クロック信号φは、図に示すように繰り返
し矩形波の波形を有する。キーオンパルスKONPは、
クロック信号φの1周期分“1”となる矩形波信号であ
る。位相信号PHASEは、図2(A)に示すように、
22ビットの信号であり、指定された周波数に従う数を
単位としてクロック信号φの周期ごとに新たに累算され
た数値を取る。
【0034】正弦波メモリ2は、たとえば図2(C)に
示すような波形を記憶する。図2(C)において、横軸
はアドレス信号ADRSを示し、縦軸は出力されるデー
タを示す。図示の場合アドレス信号は10ビット信号で
あり、出力データは16ビット信号である。
【0035】正弦波メモリ2から読み出された出力波形
データWOUTは、選択的にデータ反転を行うための排
他的OR回路22を介して反転出力WINVとなり、加
算器24に供給される。正弦波メモリ2からの出力信号
WOUTを反転させる時は、タイミング信号発生部20
から反転信号INV(=“1”)が排他的NOR回路2
2に供給される。
【0036】加算器24には、タイミング信号発生部2
0からの波形オフセット加算制御信号OFFSETがア
ンド回路26を介して供給される。アンド回路26の他
の入力端子には、(8000)の16ビット信号(1を
表わす)が供給されている。すなわち、加算器24は1
と反転出力WINVとの加算を行うことができる。この
加算によって16ビット信号は17ビット信号となる。
【0037】加算器24の発生する17ビット信号の
内、下位16ビットはビットシフト回路28の正弦波用
入力端子に供給され、上位16ビットは正弦2乗波用入
力端子に供給される。タイミング信号発生部20は、選
択信号SELをビットシフト回路28の選択入力端子S
に供給し、正弦波を選択するか正弦2乗波を選択するか
の選択を行なう。正弦波と正弦2乗波とで1ビットずれ
ていることは1/2の演算を表す。
【0038】ビットシフト回路28の出力16ビット信
号は、符号反転回路30の入力端子に供給され、タイミ
ング信号発生部20からの正負符号制御信号SIGNに
よって必要に応じてその符号を反転させて出力に16ビ
ット信号を発生する。
【0039】以上説明した図1に示す回路を用いて、以
下により詳細に説明するように正弦波信号と正弦2乗波
信号を選択的に供給することができる。
【0040】図3は、正弦波発生時のタイミングチャー
トを示す。キーオンパルスKONPが発生すると、指定
された周波数ナンバFNOに基づき、その累算によって
得られる位相信号PHASEが次第に増大し、最大値に
達すると0にリセットされ、鋸歯状波的波形を形成す
る。
【0041】正弦波を発生する時セレクタ回路14で
は、第10ビットから第19ビットまでの10ビットを
選択する。この第19ビットは、位相信号の最大ビット
である第21ビットと比較し、2ビット分低いため位相
セレクタ出力PHSは位相信号が1つの鋸波を描く間に
4つの鋸波を描く。
【0042】正弦波メモリ2の入力側に接続された排他
的OR回路16に供給される位相データ論理反転制御信
号PINVは、位相セレクタ出力PHSの最初の鋸波の
間“0”を取り、次の鋸波の間“1”を取り、このよう
に“0”と“1”と交互に取る。
【0043】位相データ論理反転制御信号PINVが
“1”の時、排他的OR回路16に対する入力信号は反
転されて出力される。この反転信号は、全体として入力
信号の最大値に対する補数を形成する。このため、位相
セレクタ出力PHSの1、3、5、・・・番目の鋸波の
部分は傾きが反転され、三角波的に変化するアドレス信
号ADRSを形成する。
【0044】アドレス信号ADRSがリニアに立上が
り、最大値に達した後リニアに立下がると、正弦波メモ
リ2からは記憶されているままの1/4周期の波形と、
引続き反転した1/4周期の波形が読み出され、メモリ
読み出し出力WOUTとして図示のような1/2周期の
正弦波形を形成する。
【0045】正弦波発生時には、反転信号INV、波形
オフセット加算制御信号OFFSETは0であり、正弦
波メモリ2からの出力信号はそのままビットシフト回路
28に供給される。ビットシフト回路28にはタイミン
グ信号発生部20から選択信号SELとして正弦波を選
択すべき信号が与えられ、入力17ビット信号の内下位
16ビットが選択されて出力する。
【0046】タイミング信号発生部20は正負符号制御
信号SIGNとして正弦波の前半1/2周期“0”とな
り、後半1/2周期“1”となる信号を発生する。正負
符号制御信号SIGNが1となる期間、符号反転回路3
0は入力信号の符号を反転させて出力する。このため、
符号反転回路の出力信号OUTは、偶数番目の半周期で
反転されて正弦波を形成する。このようにして、正弦波
発生時には、図1に示す回路が正弦波形を発生する。
【0047】図4は、正弦2乗波発生時のタイミングチ
ャートを示す。キーオンパルスKONPが発生すると、
位相信号PHASEが指定された周波数に基づいて鋸歯
状波を形成することは図3の場合と同様である。
【0048】正弦2乗波発生時には、タイミング信号発
生部20からの選択信号SELにより、セレクタ回路1
4は第9ビットから第18ビットまでの10ビット信号
を位相セレクタ出力PHSとして選択する。ここで、最
高ビットが第18ビットであり、正弦波発生時に比べて
1ビット低いため、位相セレクタ出力PHSは正弦波の
場合と比べ2倍の周期で変化する。
【0049】この位相セレクタ出力PHSに合せて、位
相データ論理反転制御信号PINVも2倍の周期で変化
する。なお、位相データ論理反転制御信号PINVは、
さらに1/2周期の位相ずれを伴っている。これは、先
に説明したsin2 の展開式において位相項にπ/2が
含まれることに対応させたものである。このため、アド
レス信号ADRSとして、正弦波発生時と比べ周期が2
倍で位相がπ/2ずれた信号が発生する。
【0050】このようなアドレス信号ADRSによって
波形メモリ2の出力WOUTとして、正弦波発生時と比
較し、周期が2倍で位相がπ/2ずれた出力信号WOU
Tが得られる。
【0051】タイミング発生部20は、反転信号INV
として1/4周期“1”となり、次の1/2周期“0”
となり、次の1/2周期“1”となり、このように1/
2周期ずつ“0”と“1”に変化する波形を形成する。
この反転信号INVによって、排他的OR回路22は入
力信号の最大値に対する補数の信号を発生する。このよ
うにして、図に示すような、波形論理反転出力WINV
が形成される。
【0052】また、タイミング信号発生部20は、波形
オフセット加算制御信号OFFSETとして、反転信号
INVに対して相補的関係となる波形を形成する。この
波形オフセット加算制御信号OFFSETが1となる期
間、アンド回路26から加算器24に定数1に相当する
信号が供給され、その部分の波形信号がオフセットされ
ることにより、図に示すような2倍周期の正弦波形が得
られる。
【0053】この正弦波形は、1に相当する数オフセッ
トされている。なお、最初にπ/2の位相ずれを導入し
たことにより、この2倍周期の波形は時間0で0の値を
とる。
【0054】なお、この2倍周期の波形は振幅も2倍と
なっているため、17ビット信号の内上位16ビットの
みをビットシフト回路28に供給し、出力16ビット信
号として供給することにより、振幅を1/2にする。
【0055】このようにして、正弦2乗波が簡単な回路
構成によって得られる。なお、正弦2乗波の平均値を
“0”としたい場合には、さらに符号反転回路30によ
って1周期おきに波形信号の符号を反転させる。すなわ
ち、タイミング信号発生部20から正負符号制御信号S
IGNとして正弦2乗波の1周期ごとに反転する信号を
供給し、正負符号制御信号SIGNが1の時、入力信号
の符号を反転させれば、出力信号OUTとして図4最下
段に示す波形を得ることができる。
【0056】この信号波形は、正弦2乗波に基づく波形
であるが、周期としては正弦波と同一の周期を有する。
なお、変調信号FMINによってアドレスを変調すると
波形が変化するが、これらも正弦2乗波に基づく波形で
ある。また、正弦2乗波を2周期毎ないし所定周期毎に
極性反転させた波形等を用いることもできる。
【0057】上述の実施例においては、正弦波または正
弦2乗波の単音を発生する場合を説明したが、時分割多
重処理による複音化も容易に行うことができる。
【0058】図5は、上述のような楽音波形発生装置を
用いたFM音源を示すブロック図である。
【0059】図1に示すような、楽音波形発生装置を時
分割で用い、一方で正弦波を発生し、他方で正弦2乗波
を発生してFM音源を形成する。すなわち、第1の波形
発生部42は周波数ナンバデータFNO1とキーオンパ
ルスKONPをうけ、正弦波を指定する信号SQ1=0
をうけて変調波となる正弦波を発生する。
【0060】第2の楽音波形発生部44は、周波数ナン
バデータFNOとキーオンパルスKONPおよび正弦2
乗波を示す信号SQ2=1を受け、キャリア波となる正
弦2乗波を発生する。第1の波形発生部42の出力信号
をFM変調入力信号として第2の波形発生部44に供給
し、第2の波形発生部44からFM波形出力を提供す
る。
【0061】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変形、改良、組合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0062】たとえば、正弦波メモリ2に記憶する正弦
波形は、音楽的な意味で正弦波と認められるものであれ
ばよく、音楽的効果の低い部分においてある程度の近似
を用いること等はさしつかえない。
【0063】なお、本発明の好ましい実施態様として以
下のものがある。 (1).正弦波の波形をアドレス信号の関数として記憶
する波形メモリと、楽音信号の周波数を指定するための
周波数指定手段と、正弦波、正弦波の2乗に基づく波形
を選択するための波形選択手段と、正弦波の2乗に基づ
く波形を選択した時は、正弦波の波形を選択した時と比
較して周波数が2倍のアドレス信号を発生するアドレス
発生手段とを含む楽音波形発生装置であって、波形メモ
リは正弦波の1/4周期の波形を記憶し、アドレス発生
手段は増加減少するアドレス信号を供給できる楽音信号
発生装置。
【0064】(2).上記(1)項において、さらに正
弦波形を読み出す時と正弦波の2乗に基づく波形を読み
出す時とで波形メモリからの出力信号を1ビットずらす
手段を含む楽音信号発生装置。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
正弦波の波形を記憶する波形メモリを有する楽音波形発
生装置において、簡単な回路構成を追加することによ
り、正弦2乗波を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による楽音波形発生装置のブ
ロック図である。
【図2】 図1の回路における回路動作を説明するため
の図である。図2(A)は信号のビット構成を示す慨略
図、図2(B)は信号の時間変化を示す波形図、図2
(C)は正弦波メモリの内容を示すグラフである。
【図3】 図1の回路において正弦波を発生させる時の
タイミングチャートを示す。
【図4】 図1の回路において正弦2乗波を発生させる
時のタイミングチャートを示す。
【図5】 図1の回路を用いて構成したFM音源のブロ
ック図である。
【符号の説明】
2 正弦波メモリ、 4 加算器、 6 レジスタ、
8 アンド回路、 10インバータ、 12 加算器、
14 セレクタ回路、 16 排他的NOR回路、
20 タイミング信号発生部、 22 排他的NOR回
路、 24加算器、 26 AND回路、 28 ビッ
トシフト回路、 30 符号反転回路、 42、44
波形発生部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正弦波の波形をアドレス信号の関数とし
    て記憶する波形メモリと、 楽音信号の周波数を指定するための周波数指定手段と、 正弦波、正弦波の2乗に基づく波形を選択するための波
    形選択手段と、 正弦波の2乗に基づく波形を選択した時は、正弦波の波
    形を選択した時と比較して周波数が2倍のアドレス信号
    を発生するアドレス発生手段とを含む楽音波形発生装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の楽音波形発生装置におい
    て、さらに正弦波の2乗に基づく波形を読み出した時、
    その波形を1周期おきに反転させ、正弦波と同じ周期を
    持つ波形にするための手段を含む楽音波形発生装置。
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