JPH0588624U - 充填塔用格子充填物 - Google Patents
充填塔用格子充填物Info
- Publication number
- JPH0588624U JPH0588624U JP2842192U JP2842192U JPH0588624U JP H0588624 U JPH0588624 U JP H0588624U JP 2842192 U JP2842192 U JP 2842192U JP 2842192 U JP2842192 U JP 2842192U JP H0588624 U JPH0588624 U JP H0588624U
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- JP
- Japan
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- packing
- packed tower
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- gas
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 排ガスを洗浄する充填塔における格子状充填
物の構造に関する。 【構成】 格子状充填物を充填して複数のスプレーノズ
ルから吸収液を散布し、排ガスを気液接触処理する装置
において、前記格子状充填物の格子材の上端面に谷形状
の切り込みを入れて加工し、その切り込み先端部の角度
を120°以下としてなる充填塔用格子充填物。
物の構造に関する。 【構成】 格子状充填物を充填して複数のスプレーノズ
ルから吸収液を散布し、排ガスを気液接触処理する装置
において、前記格子状充填物の格子材の上端面に谷形状
の切り込みを入れて加工し、その切り込み先端部の角度
を120°以下としてなる充填塔用格子充填物。
Description
【0001】
本考案は湿式排煙脱硫装置などの排ガス洗浄装置に関するもので、排ガスを洗 浄する充填塔における格子状充填物の構造に関する。
【0002】
従来の充填塔におけるスプレーの散布方法を図4〜図6を用いて説明する。図 4において、液溜め105に貯留する吸収液Aはポンプ106で揚液され、ノズ ルヘッダ102からノズル101に流入した吸収液Aはノズル101先端から噴 射され、吸収塔103内で分散し、ノズルヘッダ102下部に充填された充填物 104を濡らしながら排ガスBを洗浄するものであるが、従来、上記格子状充填 物は図5の断面図のように格子材の上部を水平にカットしてあるため、落下して きた液滴の衝突挙動は図6に示したように穏やかな飛散状態であり、気液接触効 率が悪く吸収速度が遅かった。
【0003】
上記したように、従来の方式では格子状充填物の格子材の上部を水平にカット しているため、落下してきた液滴の衝突飛散は穏やかであり、気液接触効率が悪 く脱硫率が低いという問題があった。
【0004】 本考案は上記技術水準に鑑み、気液接触効率を高めうる充填塔用格子充填物を 提供しようとするものである。
【0005】
本考案は格子状充填物を充填して複数のスプレーノズルから吸収液を散布し、 排ガスを気液接触処理する装置において、前記格子状充填物の格子材の上端面に 谷形状の切り込みを入れて加工し、その切り込み先端部の角度を120°以下と してなることを特徴とする充填塔用格子充填物である。
【0006】
本考案は上記したように、格子状充填物の格子材の上端に落下衝突した液滴が 激しく飛散するように鋭意実験検討の結果得られたものであり、格子状充填物の 上端面に谷形の切り込みを入れて加工し、その先端部の角度を120°以下とす ることにより前記格子材上端に落下した液滴の飛散を図3に示したように激しく しうるようにしたものである。
【0007】
本考案を図1の断面形状を有する格子材1を図4の態様の装置における充填物 として用いた実施例により具体的に説明する。
【0008】 (実施例1) 図1において、格子材1の上端面切り込み先端部の角度αは90°、厚みは4 mm、高さは100mmであり、該仕様の格子材1を19枚用いて図2の水平断 面形状に組み1個の格子状充填物となし、水平断面内寸が1m×1mの吸収塔に 該格子充填物2を1段4個、40段充填し、排ガス量を5000m3 N/h〜1 5000m3 N/hの範囲で変化させ、吸収液のスプレー量は250m3 N/h として脱硫率を測定した。その結果を図7に示した。
【0009】 この結果から従来品に比べ本考案品は圧力損失の面では劣るものの脱硫性能向 上効果のあることがわかった。
【0010】 (実施例2) 実施例1で用いた格子材1の上端面切り込み先端部の角度αを30°、60° 、120°、150°、180°に加工したものを用いて実施例1と同一の条件 で排ガス量が10000m3 N/h場合の脱硫率を測定した。その結果を図8に 示した。
【0011】 図8から脱硫率は角度αが150°程度までは従来品と大差なく120°以下 で顕著な脱硫性能の向上が確認できた。
【0012】
本考案によれば、実施例で具体的に説明したように、格子材の上部に谷形の切 り込みを入れて加工し、その切り込み先端部の角度を120°以下にすることで 脱硫率を上昇でき、充填物を積み増さずに脱硫性能の向上が可能である。
【図1】本考案の格子材の縦断面図。
【図2】本考案の格子材の組立時の水平断面図。
【図3】本考案の格子材上端部での落下液滴の衝突飛散
状況の観察図。
状況の観察図。
【図4】全体の構成を説明するための充填塔の態様図。
【図5】従来例の格子状充填物材の縦断面図。
【図6】従来例の格子状充填物の格子材上端部での落下
液滴の衝突飛散状況の観察図。
液滴の衝突飛散状況の観察図。
【図7】本考案と従来の格子状充填物の脱硫率測定結果
比較の図表。
比較の図表。
【図8】格子状充填物の充填材上端面切り込み先端部の
角度を変化させた場合の脱硫率測定結果比較の図表。
角度を変化させた場合の脱硫率測定結果比較の図表。
1 格子材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 鬼塚 雅和 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 格子状充填物を充填して複数のスプレー
ノズルから吸収液を散布し、排ガスを気液接触処理する
装置において、前記格子状充填物の格子材の上端面に谷
形状の切り込みを入れて加工し、その切り込み先端部の
角度を120°以下としてなることを特徴とする充填塔
用格子充填物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992028421U JP2605692Y2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 充填塔用格子充填物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992028421U JP2605692Y2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 充填塔用格子充填物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0588624U true JPH0588624U (ja) | 1993-12-03 |
JP2605692Y2 JP2605692Y2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=12248196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992028421U Expired - Fee Related JP2605692Y2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 充填塔用格子充填物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2605692Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017169045A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 充填塔用の充填物及び海水脱硫装置 |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP1992028421U patent/JP2605692Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017169045A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 充填塔用の充填物及び海水脱硫装置 |
JP2017177081A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 充填塔用の充填物及び海水脱硫装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2605692Y2 (ja) | 2000-07-31 |
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Legal Events
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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