JPH0588557A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0588557A
JPH0588557A JP3250665A JP25066591A JPH0588557A JP H0588557 A JPH0588557 A JP H0588557A JP 3250665 A JP3250665 A JP 3250665A JP 25066591 A JP25066591 A JP 25066591A JP H0588557 A JPH0588557 A JP H0588557A
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JP
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image
brush
electrostatic latent
image forming
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Application number
JP3250665A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuaki Kamiyama
三明 神山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH0588557A publication Critical patent/JPH0588557A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】極めて簡単な構造でかつオゾン発生が少なく、
高い機械的精度が要求されることなく、良好な転写を行
なうことを可能とする転写装置を提供すること。 【構成】転写手段と像担持体とで形成される接触ニップ
とほぼ平行の軸に対して回転可能に支持する支持手段
と、前記像担持体との当接部分に形成される導電性ブラ
シ部材又は導電性弾性部材とを具備することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体等の像担持体に
形成された静電潜像を現像し、得られた像を紙等の被転
写材に転写する画像形成装置に係り、特にそのような画
像形成装置に用いられる転写装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置や静電プリンタなどの画像
形成装置では、転写装置として、コロナ転写法やローラ
転写法などの静電的転写法を用いた装置や、粘着転写法
などの機械的転写法を用いた装置が知られており、この
なかでも、コロナ転写法を用いた装置が広く利用されて
いる。
【0003】また、転写後の感光体上には、静電潜像
や、転写しきれない現像剤が残存しているので、この残
存現像剤をクリ−ニング装置により除去し、続いて静電
潜像を除電装置により除去している。
【0004】ところで、近年、装置の小形化の要求とと
もに、コロナ放電に伴い発生するオゾンの有害性が問題
になっており、オゾンの発生の少ないローラ転写方式な
ども実用化されるに至っている。また、ローラ転写方式
などの接触転写方式は、コロナ転写方式に比べて印加す
る電圧が低いため、安全性などの面でもコロナ方式より
有利である。しかし、ローラ転写方式がこの様な優位性
を持ちながら、一般に普及しなかった理由がいくつかあ
る。即ち、ローラ転写方式では、転写材(紙など)を感
光体などの像担持体に適度な圧力で押圧することが要求
され、圧力が不足すると転写むらを、圧力が過多になる
と現像剤(トナー)が転写領域で凝集し、転写抜けを引
き起こしてしまう。そのため、高い機械精度(真直度約
±50μm)と、適度な柔軟性(JIS硬度約10〜4
0度)が要求され、従来使用されていた導電性ゴムでこ
れらを両立することが困難であった。特に、厚さが10
0μmもあるような転写紙に転写を行なう場合には、過
大な圧力が発生し、転写不良が発生するため、転写ロ−
ラを転写紙の厚さに合わせて近接・離間させるような複
雑な制御が必要となる。
【0005】また、静電的に現像剤を転写するため、転
写ロ−ラは、あらゆる環境において放電による転写紙の
破壊を防止しつつ、転写を良好に行なえる抵抗値を維持
できる材料でなければならず、これが材料の機械的特性
の選択範囲を制約している。更に、材料選択を厳しいも
のにしているのは、転写ローラの寿命を長くしようとす
ると(例えば数万枚の転写)、ローラの汚れをクリーニ
ングせねばならず、ローラの表面の平滑性が要求され
る。ローラのクリーニングを行なわないと、転写紙の裏
汚れが発生してしまう。一般的にゴム材料は粗面であり
摩擦抵抗も大きい。そのため、クリーニングを行なわず
にローラを早期に交換してり、ローラ表面に潤滑性の高
い表面材料を設けクリーニングを行なうなどの試みがな
されたが、表面層を設けると、ゴム弾性が損なわれ、要
求される特性を満たさなくなったり、価格的にコロナ転
写装置と比較して高価なものになったりして、ごく限定
的な採用に止まっていた。このような背景より、上記し
た問題を解決しつつ、要求特性を十分に満たした画像形
成装置が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情を
鑑みてなされたもので、極めて簡単な構造でかつオゾン
発生が少なく、高い機械的精度が要求されることなく、
良好な転写を行なうことを可能とする転写装置を具備す
る画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、像担持体に静電潜像を形成する静電潜像
形成手段と、前記静電潜像を現像して現像剤像を形成す
る現像手段と、像担持体に当接する転写材に摺接し、前
記現像剤像を転写材に転写する転写手段と、この転写手
段に転写電圧を印加する手段と、前記転写手段が前記像
担持体の非転写領域と摺接する際に、前記転写手段に機
械的振動を与える手段とを具備することを特徴とする画
像形成装置を提供する。
【0008】更に本発明は、像担持体に静電潜像を形成
する静電潜像形成手段と、前記静電潜像を現像して現像
剤像を形成する現像手段と、像担持体に当接する転写材
に摺接し、前記現像剤像を転写材に転写する転写手段
と、この転写手段に転写電圧を印加する手段と、前記転
写手段に機械的振動を与える手段と、前記転写手段が前
記像担持体の非転写領域と摺接する際に前記転写手段に
前記転写電圧とは異なる清掃電圧を印加する手段とを具
備することを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0009】本発明に用いられる転写手段としては、導
電性刷毛状ブラシ部材又は導電性板状弾性部材を用いる
ことが出来る。導電性刷毛状ブラシ部材は、導電性繊維
により形成することが出来る。
【0010】
【作用】本発明の画像形成装置は、転写手段として接触
型転写手段を用いるとともに、この接触型転写手段に機
械的振動を与える清掃手段を具備している。そのため、
この清掃手段により、転写手段の清掃のための特別な装
置を設けることなく、より簡単な機構と操作により、転
写手段に付着した現像剤を、効果的に像担持体に吸着せ
しめることが可能である。
【0011】また、更に、非転写時において転写手段に
転写電圧とは異なる清掃電圧を印加する手段を設けるこ
とにより、転写手段に付着した現像剤を、より一層効果
的に像担持体に吸着せしめることが可能である。
【0012】特に、接触型転写手段として、導電性刷毛
状ブラシ部材又は導電性板状弾性部材を用いることによ
り、適正な押圧力の安定維持が可能となるとともに、転
写紙の厚さによる転写特性の変動を受けにくく、更には
オゾン発生の極めて少ない画像形成装置が実現出来る。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例を
説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例に係る画像形成
装置を示すもので、その本体Hの略中央部には、像担持
体としての感光体ドラム1が配置され、矢印Aの方向に
回転する。感光体ドラム1は、有機感光体(OPC)に
より形成されており、その周囲にはその回転方向に沿っ
て順次、帯電チャージャ2、LEDアレーからなる像露
光装置3、現像装置4、転写装置5、清掃装置6が配置
されている。
【0015】帯電チャージャ2は、感光体ドラム1の上
方に位置しており、感光体ドラム1の表面を−400〜
−700vに略均一に帯電させる。露光手段3は、記録
すべき画像情報に応じて、感光体ドラム1の表面にLE
D光を照射して静電潜像を形成する。現像装置4は、摩
擦帯電性を有する1成分現像剤(以下トナーと呼ぶ)T
を収納するホッパ7を具備し、このホッパ7内には、ト
ナ−Tを現像ローラ8に供給するための中間ローラ9
と、この中間ローラ9から供給されたトナ−を感光体1
に摺擦して静電潜像を現像する現像ローラ8とが設けら
れている。
【0016】現像ローラ8は、102 〜108 Ω・cmの
電気抵抗を有する導電性エラストマーからなる導電性表
面層10と、この内部に配置された発泡ウレタンあるい
はシリコンゴム、EPDMなどからなる弾性層11とを
具備し、全体として弾力性を有している。現像ローラ8
にはバイアス電源13が接続されており、表面層10と
導通しており、現像時に所定の現像バイアス−140v
〜−400vが印加される。
【0017】現像ローラ8には、トナ−Tを摺接しつ
つ、トナ−薄層を形成するためのトナ−層形成ブレード
12が押圧されている。トナ−層形成ブレード12は、
本実施例においては、厚さ0.15mmのリン青銅板の先
端部分に半径1.5mmの半球のシリコンゴムチップをマ
ウントした構成となっており、このシリコンチップ部分
が現像ローラ8に当接されている。この当接部分を通過
するトナーTは、感光体ドラム1の帯電の極性と同じマ
イナス極性に摩擦帯電され、1〜2層程度のトナー層を
形成する。
【0018】転写装置5は、感光体ドラム1の下方にお
いて用紙搬送路14を介して感光体ドラム1の周面に対
面して設けられている。転写装置5の主要構造は、例え
ば図2(a)に示すように、金属などからなる支持部材
15aと、この支持部材15aにより、導電性繊維を適
当な密度で板状に束ねることにより得た刷毛状の転写ブ
ラシ15bとから構成される。転写ブラシ15bは、感
光体1の回動に伴って、少なくとも感光体1の有効画像
領域幅にわたって摺接されている。
【0019】このような転写ブラシ15bには800〜
2000vの電圧が印加されており、この電圧を、ここ
に搬送されてきた用紙16の裏面に接触印加して400
〜800Vに帯電させ、感光体上のトナー像を静電的に
引き付けて用紙に転写する。なお、本実施例のブラシ
は、レーヨンに導電性カーボンを混練して作られた導電
性繊維を板状に束ねたものである。
【0020】なお、転写装置の他の例としては、図2
(b)に示すような、適度な弾性と導電性を有する耐磨
耗性にも優れた材料からなる板状部材15cであっても
よい。そのようなものとして、弾性を有するウレタンゴ
ム、シリコンゴムなどの導電性カーボンを混練して作っ
た厚さ0.5〜2mm程度の導電性板状部材を用いること
が出来る。この導電性板状部材15cも、刷毛状転写ブ
ラシ15bと同様、その先端近傍又は先端腹面を感光体
1に、適度な加重とともに当接して用いる。
【0021】導電性ブラシに用いる繊維についても、ア
クリル繊維など他の繊維を用いたものであっても、適度
な柔軟性、機械的強度、カ−ボンとの分散性等を有して
いれば使用することができる。なお、以下にレーヨン系
のブラシを使用した例についてさらに説明する。
【0022】ブラシに使用する繊維の抵抗が、1本当り
の実効抵抗として104 〜1010Ω・cmの範囲のものを
5種、繊維の太さが0.5〜30デニールの範囲のもの
を10種、植毛密度が1〜2000本/mmの範囲のもの
を10種、ブラシ繊維の長さが2〜30mmの範囲のもの
を適宜、それぞれ試作し、感光体1に対する押圧条件
(主に撓み量=支持角度)を変えて転写特性を調べた。
【0023】その結果、繊維の長さが3mm以下では転写
紙に対してブラシの弾性を利用した均一な接触が得られ
ず、転写特性を満足する調整は困難であった。繊維の長
さが2〜30mmの範囲では、繊維の太さが1〜8デニ−
ル程度の適度な柔軟性を有するものの場合に、機械的に
良好であり、1本当りの電気抵抗は、105 〜109 Ω
・cmの範囲で良好な転写特性を示した。また、繊維の長
さが20〜30mmの範囲では、繊維の太さが5〜15デ
ニ−ル程度のものが良好な結果を示した。なお、これ以
上の繊維の長さであっても、充分機能はするが、装置の
大型化を招くこととなり、実用的な価値が失われる。
【0024】植毛密度(繊維数/単位長さ)は、繊維の
太さ、長さををもに、転写紙を感光体1に押圧する強さ
を決定するため、その値は実験的に選択する必要があ
る。しかし、植毛密度は特に、他の重要な因子を有して
いる。それは、押圧力を調整するために、植毛密度をあ
る一定の値以下に減らしていくと、転写画像に次第に転
写抜けと呼ばれる画像欠落部が、画像の進行方向に生じ
てくることである。この現象は、次の理由によるものと
考えられる。即ち、転写時に転写電圧を印加することに
より、繊維先端から転写紙に局部的放電が生じ、これに
より転写紙が帯電されるのであるが、繊維の先端間距離
が離れ過ぎると、転写紙に帯電していない部位が生じる
ため、この部分の画像が転写されずに欠落するものと考
えられる。この転写抜けの発生条件は、転写に用いる転
写紙の種類や環境湿度によっても変化するが、通常の転
写紙では、30〜70%程度の相対湿度下では、刷毛状
転写ブラシ15bの繊維の先端間距離がおよそ1〜2mm
以下では発生しにくいことが確認された。
【0025】このことから、以上説明した因子の決定順
序は、まず植毛密度を決定し(好ましくは1mm以下とな
るように、繊維数を多めに植毛して、次に、この植毛密
度に適した繊維の太さと長さを決定すべきである。
【0026】必要とされる植毛密度は、使用する転写紙
によっても異なる。例えば、電気抵抗の高い透明フィル
ムを転写紙とする場合に最も高いことが要求され、この
場合1mm当り10本程度が必要とされるが、通常用いら
れる転写紙では、1mm当り3本程度で使用に耐える。し
かし、植毛密度がこのように低い場合には、経時的に繊
維の偏りによる密度むらが生じ、転写不良を招き易くな
るとともに、機械的に転写紙を押圧する弾性力も弱くな
り、補助的に繊維の背後からバックアップする弾性板が
必要になるなどの問題が生ずる。従って、可能なかぎり
細めの繊維を多く用いることが好ましい。
【0027】以上の検討結果から、最適な転写をのため
の刷毛状転写ブラシ15bの条件を抽出すると、繊維の
植毛密度が3本/mm以上(望ましくは100〜800本
/mm)、繊維の太さが1〜15デニール程度の適度な柔
軟性を有する太さ(長さとの関係において選択する)、
繊維つきだし長さが3〜30mm、繊維の抵抗値が105
〜109 Ω・cmとすることにより、良好な転写が行なえ
ることが分かった。
【0028】本発明の転写装置と従来の導電性ゴムロー
ラを用いた転写装置との性能の比較を行なうため、転写
ロ−ラと刷毛状転写ブラシを作成した。転写ブラシは、
太さ4デニールの繊維を、密度700本/mmにて植毛し
たブラシの毛足長さを17mmにし、刷毛状にしたもので
ある。一方、転写ローラは、転写ローラとして適切な柔
らかさ(JIS硬度30度)を有するものを使用した。
比較は、転写ブラシおよび転写ローラの感光体に対する
食い込み量(転写ブラシについては支持角度を変えて撓
み量を測定)の許容幅、つまり要求機械精度によって行
なった。図3はその実験結果を示す。
【0029】図3は、バネ秤を用いて測定した、転写ロ
ーラ及び刷毛状転写ブラシの感光体に対する食い込み量
と押し付け圧力(線圧)の関係を示している。転写ロー
ラ、転写ブラシそれぞれにおいて、加圧を変化させ実際
に画像の転写実験も行なっており、この結果において
は、線圧が80g/cm以上の圧力では前記した転写抜け
が発生した。また、加重が小さすぎても、相対湿度が8
0%以上となるような多湿下では、20g/cm以下で機
械的密着不足と帯電不足によるものと思われる転写抜け
が部分的に認められた。
【0030】この実験結果と、図3の結果とを兼ね合わ
せて考察すると、転写ローラにおいては適性な転写が可
能な食い込み量は、高々0.1±0.05mmであるのに
対して、刷毛状状転写ブラシでは1.2±0.7mmと、
実に10倍以上の機械許容度を示しており、つまり、部
品精度および組み立て時の位置精度が広くなり、ゴムロ
ーラを用いた転写ローラの実用化において大きな障害と
なっていた設定精度の問題を解決することができた。
【0031】この程度の機械的制度を維持するには、図
4に示すように、転写ブラシ15bの、感光体ドラム1
と転写ブラシとの接線に対する支持角θを0〜60度、
好ましくは5〜30度程度に固定することにより、食い
込み量(撓み量)、即ち押圧力を調整することが出来
る。
【0032】このように、感光体ドラム1との接線に対
して、ブラシの穂先が下流方向に向けて傾斜設置する理
由は、この押圧力の調整のためだけでなく、転写領域に
侵入してくる転写紙がよりスム−スに案内されるように
するためであり、本発明で用いる板状の転写装置は、感
光体1に対して図4に示すように傾斜させて、ガイドの
役目を果させる上で好都合である。
【0033】なお、転写ブラシ15bの先端が設定時に
おいて感光体ドラム1から浮き上がっていることは好ま
しくなく、先端が接触するか、先端近傍の腹が接触する
ように支持されることが必要であり、この状態で最も帯
電むらが少ないことと、転写紙が通過し易い(機械的障
害物とならない)こととの両立が可能であるからであ
る。
【0034】以上のように、本実施例で用いている弾性
繊維からなる転写ブラシは、転写紙押圧力を、転写に最
適な80g/cm以下に、極めて容易に、かつ大きな機
械的許容度をもって維持することが出来るという大きな
利点を有している。
【0035】このような接触式の転写手段は、多湿下で
おいても安定した転写特性を発揮するため、転写後に感
光体上に残留する現像剤の量を減少させるとともに、転
写紙中の紙粉の除去効果をも有し、そのため、清掃装置
の負担を軽減する効果を発揮するとともに、信頼性向上
に寄与する。
【0036】一方、図1において、感光体ドラム1の下
方には用紙16を収納、供給する給紙ユニット18が設
けられており、その給紙ユニット18の上方には搬送路
14へと用紙16を送り出す給紙ローラ19が設けられ
ている。搬送路14の終りには定着器20が設けられて
おり、ここで用紙16に転写されたトナー像は定着され
る。
【0037】現像後のトナ−像は、前述のように、次の
転写装置5と対面する転写領域に搬送される。転写領域
には、給紙ロ−ラ19の回転により給紙ユニット18か
ら用紙16が、感光体ドラム1の回転に同期して送られ
てくる。この用紙16は、転写ブラシ15bにより、そ
の裏面がプラスの極性に帯電される。従って、感光体ド
ラム1の表面上のトナ−画像は、静電気的に用紙16に
引き寄せられ、転写される。この場合、転写ブラシ15
bには支持部材15aを介して、直流電源21から80
0〜2000vの電圧が印加されている。また、転写ブ
ラシ15bは、使用に伴って、トナ−等により汚染して
くるため、これを防止するための手段が設けられてい
る。以下、この手段について説明する。
【0038】転写装置5の支持部材15aの下側に接し
て、交流磁界を用いたバイブレ−タ15eが設けられて
おり、記録紙16の非通過時におけるこのバイブレ−タ
15eの作動により、支持部材15aはその回転軸15
dを中心に、図4に矢印Rで示すように往復振動する。
この往復振動によって、転写ブラシ15bに付着したト
ナ−は、転写ブラシ15bから振り落とされる。
【0039】この場合、記録紙16の非通過時に対応す
る感光体ドラム1の非転写領域において、感光体1を帯
電するための帯電チャ−ジャ−2をオフにし、帯電電位
をゼロとすることにより生じた帯状領域に、転写ブラシ
15bを摺接させるとともに、この転写ブラシ15bに
対し、直流電源21からの転写電圧とは別の、現像剤と
同極性(この場合負)の電圧を発生する清掃バイアス電
源22からの−100〜−300Vの電圧を印加するこ
とにより、より効果的にトナ−を転写ブラシ15bから
除去することが可能である。即ち、転写ブラシ15bは
感光体ドラム1と摺接しながら振動衝撃を受けるため、
転写ブラシ15bに付着したトナ−は転写ブラシ15b
から振り落とされて感光体ドラム1に吸着され易くなる
とともに、感光体ドラム1の側にも静電的にトナ−を吸
着させる電界が作用するため、これら2つの作用が協働
して効率的に転写ブラシ15bのトナ−汚染を防止する
のである。
【0040】バイブレ−タ15eの振動の大きさと周波
数については、振幅が0.5〜2mm、周波数が50〜
400ヘルツで効果が大きかった。しかし、連続的な振
動を与えなくても、単に非転写領域で1、2度強い衝撃
を与える程度でも、効果的に汚染トナ−を除去すること
が出来た。この場合、トナ−の一部がブラシから落下す
ることがあるので、このトナ−を収容する収容部23を
設けるのが好ましい。
【0041】以上説明した、非転写領域におけるバイブ
レ−タ15eの作動、及び清掃バイアス電源22からの
電圧の印加を伴う条件で、連続画出しテストを行なった
ところ、3万枚のプリント後においても、転写ブラシ1
5bの汚染による転写紙16の裏汚れやトナ−落ち等の
障害や支障は発生しなかった。
【0042】また、周囲の相対湿度を30〜80%の範
囲で変化させてテストした結果においても、約70%以
上の環境下では、コロナ転写による方法に比べ、明らか
に高い転写効率(転写前の感光体ドラム上のトナ−量に
対する転写されたトナ−量の比率)を発揮することも確
認された。
【0043】一方、清掃バイアス電源22から転写ブラ
シ15bに印加される電圧が直流の場合には、その極性
に応じていずれか一方の極性のトナ−しか制御出来ない
という問題がある。この問題に対しては、正負の極性の
電圧を印加することにより、更に完全な転写ブラシ15
bからのトナ−の除去が可能となる。この場合、前述し
たのと同程度の正負電圧を、非転写部(非画像部)につ
いて交互に印加するか、又は感光体1の非帯電領域と帯
電領域の両方を転写ブラシが通過するように、帯電チャ
−ジャ−2を制御することにより、転写ブラシ15bに
印加されるバイアスが一方の極性であっても、電界の方
向が変化するため、同様の効果を発揮する。なお、交流
電圧を印加することによっても、同様の効果を期待する
ことが出来る。なお、転写装置5には転写部材より万一
トナーが落下しても良いように落下トナー収容部23が
設けられている。
【0044】また、薄い転写紙を用いた場合には、転写
紙が感光体ドラムに接触する前に転写ブラシにより帯電
してしまい、トナ−の一部が感光体ドラムから飛翔して
転写紙に付着してしまい、二重像等の画像不良を来すこ
とがある。この対策としては、図5に示すように,転写
ブラシ15bの転写紙侵入方向側に、厚さ0.1〜0.
3mm程度の絶縁性弾性板15fを、転写ブラシ15b
とともに支持部材15aに嵌合すればよい。こうするこ
とにより、転写紙は、感光体ドラムと密着する直前まで
は帯電しないため、上記問題を防止することが出来る。
【0045】以上のように、弾性を有する導電性ブラシ
15b及び加振装置15eを具備する転写装置では、安
価な装置コストで転写装置の汚れ防止機構が容易に達成
できるとともに、オゾンの発生が殆どなく、長期間、高
効率でかつ広範囲の環境条件で良好な転写性能を持続す
るとともに、紙粉なども同時に除去することが可能であ
る。そのため、感光体に残留する付着物は極めて減少
し、清掃装置5の負担を大幅に軽減することが出来た。
【0046】更に、本発明に係る転写装置は、機械的許
容度が大きいので、転写抜けが有効に防止される。特
に、従来のローラ転写装置では、転写紙の厚さが厚くな
ると押圧力が許容範囲を越えるため、複雑な対策機構を
必要とする等の制約があったが、本発明に係る転写装置
では、食い込み量の許容度が大きいため、影響が少な
く、転写紙の厚さに拘らず鮮明な画像の転写が可能であ
る。
【0047】なお、転写部材に対する清掃動作は、画像
形成領域と画像形成領域との間でのみ行うものではな
く、例えば、画像形成装置の起動動作時や転写紙排出動
作時に行っても、同様の効果がある。
【0048】また、以上、ブラシを用いた転写装置を中
心に説明をしてきたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、前記したようにブラシ以外の板状弾性転写部
材15cを用いた場合も、板厚、長さ(当接撓ませ方向
の有効長)、支持角度(食い込み量、押圧力の調整)な
どをブラシの場合と同様な手続きで決定することにより
同様の機能を発揮することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置では、転写手段として接触型転写手段を用いるとと
もに、この接触型転写手段に機械的振動を与える清掃手
段を具備している。そのため、この清掃手段により、転
写手段の清掃のための特別な装置を設けることなく、よ
り簡単な機構と操作により、転写手段に付着した現像剤
を、効果的に像担持体に吸着せしめることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像形成装置を示す概
略的構成図。
【図2】図1に示す画像形成装置に用いられる板状ブラ
シおよび板状部材からなる転写部材を示す図。
【図3】転写装置の機械精度の許容範囲を示すグラフ
【図4】用紙と転写ブラシの当接の成す角を示す図。
【図5】転写ブラシの他の例を示す図。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、3…像露光装置、4…現像装置、5
…転写装置、6…清掃装置、7…ホッパ、8…現像ロー
ラ、9…中間ローラ、10…導電性表面層、11…弾性
層、12…トナ−層形成ブレード、13…バイアス電
源、14…搬送路、15a…支持部材、15b…転写ブ
ラシ、15c…導電性板状部材、15d…回転軸、15
e…加振装置、16…転写紙。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に静電潜像を形成する静電潜像
    形成手段と、前記静電潜像を現像して現像剤像を形成す
    る現像手段と、像担持体に当接する転写材に摺接し、前
    記現像剤像を転写材に転写する転写手段と、この転写手
    段に転写電圧を印加する手段と、前記転写手段が前記像
    担持体の非転写領域と摺接する際に、前記転写手段に機
    械的振動を与える手段とを具備することを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体に静電潜像を形成する静電潜像
    形成手段と、前記静電潜像を現像して現像剤像を形成す
    る現像手段と、像担持体に当接する転写材に摺接し、前
    記現像剤像を転写材に転写する転写手段と、この転写手
    段に転写電圧を印加する手段と、前記転写手段に機械的
    振動を与える手段と、前記転写手段が前記像担持体の非
    転写領域と摺接する際に前記転写手段に前記転写電圧と
    は異なる清掃電圧を印加する手段とを具備することを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記転写手段は、その先端又はその近傍
    が前記像担持体の回転方向下流側に向かって前記像担持
    体又は転写材に摺接する導電性刷毛状ブラシ部材又は導
    電性板状弾性部材からなることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の画像形成装置。
JP3250665A 1991-09-30 1991-09-30 画像形成装置 Pending JPH0588557A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006313194A (ja) * 2005-05-06 2006-11-16 Konica Minolta Business Technologies Inc カラー画像形成装置

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JP2006313194A (ja) * 2005-05-06 2006-11-16 Konica Minolta Business Technologies Inc カラー画像形成装置

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