JPH0588520B2 - - Google Patents

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JPH0588520B2
JPH0588520B2 JP16221684A JP16221684A JPH0588520B2 JP H0588520 B2 JPH0588520 B2 JP H0588520B2 JP 16221684 A JP16221684 A JP 16221684A JP 16221684 A JP16221684 A JP 16221684A JP H0588520 B2 JPH0588520 B2 JP H0588520B2
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JP
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circuit
voltage
overcharge
voltage detection
detection circuit
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Shingi Hagiuda
Hideki Matsui
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Nikon Corp
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Nippon Kogaku KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は、主コンデンサの過充電状態を排除す
べく動作する安全回路を有する閃光装置に関す
る。
(発明の背景) 従来、低電圧電源をDC−DCコンバータ回路路
によつて昇圧する閃光装置において、主コンデン
サを所定の電圧値まで短時間で充電する方法とし
て、DC−DCコンバータ回路の昇圧トランスの1
次巻線と2次巻線の巻線比を大きく設定して、2
次側に主コンデンサの設定充電電圧以上の高電圧
が得られるように設定しておき、該2次側電圧が
所定値に達したことを2次電圧検知回路が検知し
た際に、昇圧制御回路がDC−DCコンバータ回路
の昇圧動作を停止し、前記主コンデンサの電圧を
前記所定の電圧値に維持する2次電圧検知方式の
DC−DCコンバータ回路が周知である。
しかしながら、このような2次電圧検知方式の
DC−DCコンバータ回路を有する閃光装置におい
て、前記2次電圧検知回路あるいは前記昇圧制御
回路が故障していた場合には、DC−DCコンバー
タ回路の昇圧動作を停止させることができなくな
り、主コンデンサが耐電圧を越えた過充電電圧値
まで充電されてしまう。
一般に、主コンデンサにはアルミ電解コンデン
サが使用されており、このアルミ電解コンデンサ
は耐電圧を越えた過充電状態に長時間放置された
場合には、主コンデンサ内部の損出電流が増大
し、発熱し、その熱によつて内部の電解液が気化
し、それによつて内部圧力が増大し、最終的には
主コンデンサが破裂してしまい危険であるという
問題点があつた。
同様の問題は、2次電圧検知方式のDC−DCコ
ンバータを使用しない一般の閃光装置においても
起こり得る。すなわち、低電圧電源として数種類
の電池の使用が可能な閃光装置において、誤つて
高電圧の電池を送填してしまつた場合に、主コン
デンサが耐電圧を越えた過充電電圧値まで充電さ
れてしまうことがあり、危険であるという問題点
があつた。
このような問題点に対する安全対策として、主
コンデンサが所定の過充電電圧値まで充電された
ことを検知して動作する過充電電圧検知回路と、
該検知回路の動作時に、例えば閃光放電管を発光
させ、主コンデンサの充電電荷を全て放電させる
ことにより、主コンデンサの過充電状態を排除す
る安全回路とを有する閃光装置が知られている。
しかしながら、このような従来の安全回路を有
する閃光装置においては、前記過充電電圧検知回
路および安全回路が正常に動作するかどうかにつ
いて、すなわち良品か不良品かについては、実際
に主コンデンサの過充電状態が生じ、前記電圧検
知回路および安全回路が作動するまでわからな
い。
一方、電圧検知回路および安全回路が壊れてい
ることを確認する手段がないため、使用者に不安
感を与えてしまうという問題があつた。
(発明の目的) 本発明は、このような問題点に着目して成され
たもので、主コンデンサの過充電電圧検知回路お
よび安全回路が正常に動作するかどうか、すなわ
ち良品か不良品かについての検査を、閃光装置が
完成した状態で行なえることにより、安全性が高
く、使用者に安心感を与えることができる安全回
路を有す閃光装置を提供することを目的としてい
る。
(発明の概要) かかる目的を達成するため、本発明において
は、主コンデンサが所定の過充電電圧値まで充電
されたことを検知して動作する過充電電圧検知回
路と、該検知回路の動作時に主コンデンサの過充
電状態を排除すべく動作する安全回路とを有する
閃光装置において、前記電圧検知回路に電圧を印
加する電源部を備えた検査装置によつて、前記電
圧検知回路および前記安全回路を検査可能と成し
たことを特徴とする安全回路を有する閃光装置と
し、前記電源部から前記電圧検知回路に電圧を印
加することによつて、該電圧検知回路および前記
安全回路を検査するようにしたものである。
(実施例) 以下、図面に基づき本発明の各実施例を説明す
る。
第1図から第3図は本発明の第一実施例を示し
ており、第1図は閃光装置の全体を示す回路図、
第2図は閃光装置のシンクロ端子に接続可能な検
査装置の回路図、第3図は副コンデンサの充電電
圧と時間との関係を示す説明図である。
第1図に示す電子閃光装置は、周知のDC−DC
コンバータ回路によつて低電圧電源10を昇圧
し、この昇圧した高電圧で主コンデンサC4を所
定の電圧値まで充電し、充電完了後カメラのシヤ
ツタレリーズによりシンクロスイツチ22が閉
じ、トリガー回路が作動し、主コンデンサC4に
蓄えられた電荷によつて閃光放電管15が発光す
るように構成されている。
前記DC−DCコンバータ回路は、発振用トラン
ジスタQ3,トランス13、抵抗R5,R7およ
び整流用ダイオードD2から構成されている。
トランス13には、1次巻線13a,ベース巻
線13bおよび2次巻線13cが設けられてい
る。
低電圧電源10には電源スイツチ11が接続さ
れている。また、低電圧電源10に並列に接続さ
れたコンデンサC2の両極には、ワンシヨツトマ
ルチバイブレータ19、調光回路20およびその
他の回路18が接続され、低電圧で動作可能とな
つている。
ワンシヨツトマルチバイブレータ19の入力端
子は、ダイオードD7を介してシンクロ端子H
1,H2に接続されており、シヤツターレリーズ
によりシンクロスイツチ22が閉成してから所定
の時間幅のHレベル信号を前記マルチバイブレー
タ19が出力端子に接線される抵抗R18,R1
9に出力するようになつている。
前記ダイオードD7は、他の閃光装置を併用し
て増灯撮影をする際に、他の閃光装置のシンクロ
端子が高電圧の場合に、本閃光装置の内部回路を
保護するために通常設置されているものである。
前記主コンデンサC4には、ダイオードD3を
介して副コンデンサC3が並列に接続されてい
る。したがつて、副コンデンサC3は、主コンデ
ンサC4の充電電圧よりダイオードD3の電圧降
下分(例えば、約0.6V程度)だけ高い電圧を維
持しながら充電されるように構成されている。
副コンデンサC3に並列に、抵抗R8および充
電完了表示用ネオン管16から成る充電完了表示
回路が接続されており、副コンデンサC3が所定
の電圧値(第3図に示すV3)に達した時にネオ
ン管16が点灯するようになつている。
2次電圧検知回路23は、副コンデンサC3の電
圧値が第3図に示すV5に達したときにHレベル
の信号をオア回路24に出力し、副コンデンサC
3の電圧値がV4まで下がるとLレベルの信号を
オア回路24に出力する周知の2次電圧検知回路
であり、所定のヒステリシス特性を有している。
2次電圧検知回路23からHレベルの信号がオ
アゲート24を介して出力された際に、発振用ト
ランジスタQ3のベース・エミツタ間を短絡して
DC−DCコンバータ回路の昇圧動作を停止させる
第2昇圧制御回路が、トランジスタQ2,Q5、
抵抗R4,R6によつて構成されている。
前記トランス13の1次巻線13aと2次巻線
13cの巻線比は、2次側電圧が第3図の破線b
で示すように必要以上に高くなるように設定され
ている。このように設定されたDC−DCコンバー
タ回路、前記2次電圧検知回路23オアゲート2
4および前記第2昇圧制御回路によつて、主コン
デンサC4を所定の電圧値V5まで短時間で充電
し、かつ該電圧値V5を保持するために、副コン
デンサC3を所定の電圧値まで短時間で充電し、
かつ副コンデンサC3の充電電圧をトランス13
の最大出力電圧より低いV4〜V5の電圧範囲に保
持する周知の2次電圧検知方式のDC−DCコンバ
ータ回路が回路が構成されている。
サイリスタSCR1、トリガーコンデンサC5お
よびトリガートランス14によつて、閃光放電管
15のトリガー回路が構成され、サイリスタ
SCR1のゲートは抵抗R18を介してワンシヨ
ツトマルチバイブレータ19に接続されている。
調光回路20の出力間端子にゲートが接続され
たサイリスタSCR2、コンデンサC6、抵抗R
15およびR16によつて、サイリスタSCR2
の導通時に周知の転流動作を行ない、トリガー回
路のサイリスタSCR1を不導通にして閃光放電
管15の発光を停止する発光停止回路が構成され
ている。
前記主コンデンサC4に並列に、主コンデンサ
C4の過充電電圧検知回路が接続されている。
この過充電電圧検知回路は、ネオン管17、抵
抗R12およびR13によつて構成され、主コン
デンサC4の充電電圧が、例えば2次電圧検知回
路23等の故障によつて第3図の破線bで示すよ
うに上昇し続け、耐電圧を越えてしまうのを防止
するために、主コンデンサC4の充電電圧がV6
に達した時にネオン管17が点灯するように設定
されている。
ネオン管17の点灯時に、サイリスタSCR1
を導通させ、閃光放電管15を発光させ、主コン
デンサC4の充電電荷を放電させる第1安全回路
がトランジスタQ6および抵抗R14によつて構
成されている。
ネオン管17と抵抗R13の接続点がオア回路
24の入力端子に接続されており、ネオン管17
の点灯時に前記第2昇圧制御回路のトランジスタ
Q2を導通させてDC−DCコンバータ回路の昇圧
動作を停止する第2安全回路がオア回路24によ
つて構成されている。
なお、ネオン管17は負性低抗体特性を有し、
自身の点灯電圧が周知のヒステリシス特性を有し
ている。したがつて、このヒステリシス幅が大き
くなるように抵抗R12およびR13の抵抗値を
設定しておけば、ネオン管17が再び消灯して、
DC−DCコンバータ回路の昇圧動作が再開される
電圧を低くすることができ、より安全になる。
また、ネオン管17の点灯を外部から視認でき
るような位置にネオン管17を設置しておくこと
により、ネオン管17自身が使用者に異常状態を
知らしめるための第3安全回路を構成する。
さらに、抵抗R12とネオン管17の接続点
は、ダイオードD6を介してシンクロ端子H1に
接続されており、このシンクロ端子H1,H2に
は、第2図に示すような検査装置30が接続可能
である。
この検査装置30は、抵抗RHと可変電圧電源
31とから成り、(1)前記第1、第2および第
3安全回路が正常に作動するか否か、(2)抵抗
R12の両端が正しく接続されているか否か、
(3)ネオン管17の両極が正しく接続されてい
るか否かの3項目について検査可能である。
なお、前記ダイオードD7は、シンクロ端子H
1,H2に検査装置30から高電圧が印加された
際に、ワンシヨツトマルチバイブレータ19の入
力端子を高電圧から保護する働きと、該マルチバ
イブレータ19が検査装置30の負荷となつて検
査に悪影響を与えないための働きと他の閃光装置
のシンクロ端子と並列に接続して増灯する際、他
の閃光装置の高電圧から本閃光装置に電流が流入
するのを防止する働きとを兼ねている。
以下、上記構成を有する電子閃光装置の作用を
説明する。
電源スイツチ11を閉成すると、DC−DCコン
バータ回路に給電されるとともに、低電圧電源の
lラインに給電され、ワンシヨツトマルチバイブ
レータ19、調光回路20およびその他の回路1
8が作動可能となる。
DC−DCコンバータ回路は、発振用トランジスタ
Q3が導通、不導通を繰り返すことにより昇圧動
作を開始する。昇圧された電圧は、整流用ダイオ
ードD2を経て副コンデンサC3に充電されると
ともに、ダイオードD3をへて主コンデンサC4
に充電される。
第3図に示すように、副コンデンサC3が所定
値V3まで充電されると、充電完了表示回路のネ
オン管16が点灯する。この点灯によつて、主コ
ンデンサC4の充電電圧が、閃光放電管15の発
光に必要な値に達したことを表示する。
さらに充電が進み、副コンデンサC3がV5ま
で充電されると、2次電圧検知回路の電圧比較器
23がHレベルの信号をオアゲート24に出力す
る。
オアゲート24にHレベル信号が入力されると、
第2昇圧制御回路のトランジスタQ5およびQ2
が導通し、発振用トランジスタQ3のベース・エ
ミツタ間が短絡し、DC−DCコンバータ回路の昇
圧動作が停止する。それによつて、副コンデンサ
C3の充電電圧が、抵抗R8、ネオン管16、お
よび2次電圧検知回路23を介して放電し、第3
図のt2〜t3間で示すように副コンデンサC3
の充電電圧が降下する。
このように副コンデンサC3の充電電圧が降下
しても、該電圧がV4になるまでは、2次電圧検
知回路23は自身のヒステリシス特性によりHレ
ベル信号を出力し続ける。
副コンデンサC3の充電電圧がV4まで降下す
ると、2次電圧検知回路23が再びLレベル信号
をオアゲート24に出力する。それによつて、第
2昇圧制御回路のトランジスタQ5およびQ2が
再び不導通になり、DC−DCコンバータ回路が昇
圧動作を再開する。
このように動作する周知の2次電圧検知方式の
DC−DCコンバータ回路によつて、副コンデンサ
C3の充電電圧が、トランス13の最大出力電圧
より低いV4〜V5の電圧範囲に保持される。それ
によつて、主コンデンサC4が所定の電圧値V5
まで短時間で充電され、かつ該電圧値V5が保持
される。
そして、主コンデンサC4の充電完了状態にお
いて、シヤツタをレリーズすると、カメラ側のシ
ンクロスイツチ22が閉成する。この閉成によ
り、ホツトシユー等のシンクロ端子H1,H2、
ダイオードD7を介して発光開始信号がワンシヨ
ツトマルチバイブレータ19入力される。それに
よつて、シンクロスイツチ22の閉成時から開始
される所定の時間幅のHレベル信号が、ワンシヨ
ツトマルチバイブレータ19からトリガー回路の
サイリスタSCR1および調光回路20に送られ
る。
前記Hレベル信号によつてサイリスタSCR1
が導通し、トリガー回路の2次側に高電圧が発生
し、該高電圧が閃光放電管15のトリガー電極に
印加され、主コンデンサC4の放電が開始されて
閃光放電管15が発光する。
閃光放電管15の発光により、被写体からの反
射光は調光回路20の受光素子21で受光され
る。調光回路20は、所定の時間幅のHレベル信
号を受けた時点から光量積分動作を開始し、受光
素子21で受光された光量が所定値になると、発
光停止信号をZラインを介して発光停止回路のサ
イリスタSCR2に送る。それによつて、サイリ
スタSCR2が導通し、発光停止回路は周知の転
流動作を行ない、トリガー回路のサイリスタ
SCR1を不導通にして、閃光放電管15の発光
を停止する。
なお、主コンデンサC4が充電されていく際
に、例えば電圧比較器23等の故障によつて、主
コンデンサC4の充電電圧がV5で停止せずに、
V6に達してしまつた場合には、ネオン管17が
点灯する。
ネオン管17が点灯すると、抵抗R13に電圧
が発生し、第1回路のトランジスタQ6が導通す
る。
トランジスタQ6の導通によつて、抵抗R14
を介してサイリスタSCR1が導通し、前述した
ようにトリガー回路が動作して閃光放電管15が
発光する。
この発光は、前記シンクロスイツチ22の閉成
に帰因する発光ではないので、調光回路20によ
る調光動作および発光停止回路による転流動作が
行なわれず、主コンデンサC4の充電電荷は放電
されてしまう。このように充電期間中に閃光放電
管15が突然発光することにより、使用者は異常
状態を察知できる。
仮に、前記第1安全回路に異常があつて、第1
安全回路が作動しなかつた場合には、ネオン管1
7の点灯により抵抗R13に電圧が発生すると、
Hレベル信号がオアゲート24に入力される。そ
れによつて、前述したように第2昇圧制御回路の
トランジスタQ5およびQ2が導通し、発振用ト
ランジスタQ3のベース・エミツタ間が短絡し、
DC−DCコンバータ回路の昇圧動作が停止し、主
コンデンサC4がV6以上には充電されない。
また、ネオン管17が点灯することによつて、
使用者に異常を知らせることができる。
次に、シンクロ端子H1,H2に前記検査装置
30を接続し、前記3項目の検査を行なう場合に
ついて説明する。
主コンデンサC4が所定の充電電圧V5に充電
されている状態で検査装置30をシンクロ端子H
1,H2に接続した場合に、ネオン管17が点灯
しない状態でのシンクロ端子H1,H2間の電位
V1は、次式の通りである。
V1=V5+R12/RH+R12(E−V5−VD) …(1) (ただし、Eは可変電圧電源31の電圧、VDは
ダイオードD6の順方向降下電圧、E>V5であ
る。) ネオン管17は、その両端電圧がV6にて点灯
し、前記各安全回路が動作する。その状態におけ
るシンクロ端子H1,H2間の電位V1は次式の
通りである。
V1=V6+VD …(2) 上記(1),(2)式より、前記各安全回路を動作
させるのに必要な前記可変電圧電源31の電圧E
は、E=RH+R12/R12(V6−V5)+V5+VD …(3) である。
したがつて、可変電圧電源31の電圧値Eを、
(3)式を満たす値に設定した際に、前記第1、
第2、第3安全回路が動作すれば、該安全回路は
正常に動作することが確認できる。
また、抵抗R12が断線しているとか抵抗R1
2の両端が正しく接続されていない場合に、前記
各安全回路を動作させるのに必要な可変電圧電源
31の電圧値Eは、 E=V6+VD …(4) である。
したがつて、可変電圧電源31の電圧値Eを、
(4)式を満たす値に設定した際に、前記各安全
回路が動作すれば、抵抗R12の両端が正しく接
続されていないことが確認できる。
さらに、ネオン管17の両極が正しく接続され
ていない場合には、 E>RH+R12/R12(V6−V5)+V5+VD …(5) を満たす値に可変電圧電源31の電圧値Eを設定
しても、前記各安全回路は動作しない。したがつ
て、上記(5)式を満たす値に前記電圧値Eを設
定した際に、前記各安全回路が動作しなければ、
ネオン管17の両極が正しく接続されていないこ
とが確認できる。
なお、前記第1安全回路が動作して閃光放電管
15が発光した場合に、主コンデンサC4の電圧
が下つて、第2、第3安全回路の動作が確認不可
能になる場合が考えられるが、第1安全回路の動
作直後に、可変電圧電源31の電圧を上げれば、
主コンデンサC4の充電が完了していないので、
閃光放電管15を発光させることなしに、ネオン
管17を点灯させることができるので、第2、第
3安全回路の動作を確認できる。
また、シンクロ端子H1は、ダイオードD6の
アノード側に接続されているので、ネオン管17
に印加されている高電圧は、シンクロ端子H1,
H2には現れない。したがつて、シンクロ端子H
1,H2に触れても感電の危険はない。
なお、上記実施例では、検査装置30をシンク
ロ端子H1,H2に接続したが、第1図の破線で
示すように、シンクロ端子H1,H2とは別に専
用端子H3,H4を設け、該専用端子H3,H4
に検査装置30を端続することも可能である。こ
の場合、専用端子H3,H4を手で触れるおそれ
のない場所に設置した場合、例えば絶縁体である
電池室の壁等に小さな穴をあけ、その奥に専用端
子H3,H4を設置した場合には、感電防止のた
めのダイオードD6が不要になる。
次に、第4図に基づいて、検査装置の第2実施
例を説明する。
第4図は、第1図に示す閃光装置に内臓できる
検査装置300を示している。
この検査装置300は、通常時は開いている操
作スイツチ301、抵抗R302,R303,R
306、ダイオードD305およびコンデンサC
304から成り、A点、B点およびC点は、前記
閃光装置のmライン、xラインおよびGNDライ
ンにそれぞれ接続される。
通常操作スイツチ301は開いており、コンデ
ンサC304はほぼV5の電圧に充電されている。
この状態で操作スイツチ301を閉じると、コ
ンデンサ304の、抵抗R302とR303の接
続点側の端子電圧(2R303/R302+R303V5)となっ て上昇するために、xラインの電位が上昇する。
この時のxラインの電位がネオン管17の点灯電
圧V6より若干高くなるように、検査装置300
は設定されている。
したがつて、操作スイツチ301を閉じた際
に、前記各安全回路が動作すれば、該各安全回路
が正常であることを確認できる。
上記第2実施例によれば、検査装置300が閃
光装置に内臓されているので、使用者が前記安全
回路の検査を必要時にいつでも行なうことができ
るとともに、感電防止のためのダイオードD6が
不要になる。
なお、検査装置300にはダイオード305が
設けられているので、該検査装置300は主コン
デンサC4の放電負荷とはならない。
次に、第5図および第6図に基づいて本発明の
第3実施例を説明する。
第5図は第1図の抵抗R12,R13,トラン
ジスタQ6,ネオン管17で構成される過充電電
圧検知回路と安全回路の一部の別の実施例であ
り、その他の部分は第1図と同一であり省略す
る。第5図において抵抗R13,ネオン管17,
トランジスタQ6は第1図と同一であり、第1図
のラインn、及びGNDと接続されている。又、
第5図のブロツク25は第1図のブロツク18の
一部であり、外部端子H5,H6はシンクロ端子
以外の端子を検査用端子として兼用している。ブ
ロツク25の本来の機能は端子H5からダイオー
ドD9を介して電流が流れ込む信号(本来の信
号)を受けて作動する性格を有する性格を有する
ブロツクである。ツエナーダイオードD10はネ
オン管17が点灯した場合、抵抗R111,ダイ
オードD9を介して高電圧がブロツク25に印加
されるのを防止するためのものである。
第5図の実施例の安全回路の作動を確認する時
は、第6図で示す検査回路310を端子H5とH
50、端子H6とH60とを接続する。検査装置
310は可変電圧電源311が端子H50,H6
0に図示のごとく接続されている。この可変電圧
電源311を調整することにより、第5図の安全
回路の作動を確認できる。
したがつて、検査装置310の端子H50,H
60を、閃光装置の端子H5,H6に接続した場
合には、端子H5には前記電源311から負電圧
が印加されるが、内部回路25はダイオードD9
により保護されているので、内部回路25は前記
負電圧による悪影響を受けない。
また、内部回路25は、検査装置310に対し
て影響を及ぼさない。
ここで、ネオン管17のnライン側の電圧は、
主コンデンサC4の充電電圧V5になつている時
に、ネオン管17のもう一方の端子電圧は、 −R110+R13/R110+R111+R13・E2 (ただし、E2は可変電圧電源311の電圧であ
る。)となつている。
したがつて、ネオン管17が正常であれば、ネ
オン管17はその端子間電圧がV6にて点灯する
ので、 V6=V5+R110+R13/R110+R111+R13・E2 を満足する電圧E2より大きな電圧を前記電源3
11により印加した時にネオン管17が点灯し、
前記安全回路が動作すれば、該各安全回路は正常
に動作することが確認できる。
なお、抵抗R111の抵抗値を抵抗R110よ
りはるかに大きく設定しておけば、ネオン管17
の点灯時に十分な電流をトランジスタQ6に供給
できる。
過充電電圧検知回路とその安全回路の作動を確
認する為に検査装置に接続する端子を他の目的の
為にもうけられた端子と兼用する場合、本来の機
能の為の信号(実施例ではx接点信号)が端子か
ら電流として流れ出す性格のものであれば、第1
実施例のものを使用出来る。つまり端子本来の回
路を保護する必要があれば、第1図のごとくダイ
オードD7を端子と内部回路間に接続し、感電防
止の目的でダイオードD6を介して過充電電圧検
知回路及び安全回路と接続すればよい。又、端子
の本来の信号がストロボ本体へ電流として流れ込
む性格のものであれば第3の実施例(第5図)の
過充電電圧検知回路と安全回路を使用する。ブロ
ツク25の内部回路を保護する必要があれば第5
図のダイオードD9を端子と内部回路間に接続す
る。どちらの場合もダイオードD7,D9は本来
の信号に対しては順方向であり、閃光装置の機能
に悪影響を及ぼさず、検査装置の検査回路に対し
てはダイオードD7,D9は逆方向となり、閃光
装置の回路が検査回路に悪影響を及ぼすことはな
いようにダイオードD7,D9によつて構成する
ことができる。
また第7図は過充電電圧検知回路と安全回路の
作動を確認する為に外部の検査装置に接続する為
のストロボの脚部に設けられた端子の構造を示
し、本実施例においては前記端子を切替スイツチ
の構造にすることによつて、前記端子を閃光装置
本来の回路と、過充電電圧回路及び安全回路とに
切替えて使用可能にしたものである。第7図はカ
メラのアクセサリーシユーに装着固定されるスト
ロボの脚部の断面図である。
第7図において200はストロボの脚部であり
200aをカメラのアクセサリーシユーに結合さ
せて固定するものである。バネ203はアクセサ
リーシユーに結合した時カメラの基準電位とスト
ロボのGNDとの接続を取る。バネ203は第1
図のH2に接続される。また接点ピン201はカ
メラとストロボのシンクロ回路の電気的接続を取
り、バネ206のバネ力でもつて下方へおされて
いる。202はバネ206を押さえる為の板であ
る。接点ピン201の一部201aは切替スイツ
チの構造を有しており、通常の使用状態において
はスイツチ用板バネ204と接しており、スイツ
チ用板バネ204は第1図のごとくワンシヨツト
マルチバイブレータ19の入力へダイオードD7
を介して接続されている。バネ205は過充電電
圧回路及び安全回路の確認検査の為の専用端子で
あり、第1図の抵抗R12とネオン管17の交点
に接続されている。過充電電圧検知回路と安全回
路の確認検査時には接点ピン201を第7図の破
線で示される位置まで深く押し込んで201aが
スイツチ用板バネ204から接線がはずれ、スイ
ツチ用バネ205と接した位置で第2図の外部回
路を接続して行なうことが出来る。接点ピン20
1がスイツチ用板バネ205と接続される位置を
奥深くとっておけば通常使用時に感電する危険性
はない。
(考案の効果) 本発明に係る安全回路を有する閃光装置によれ
ば、主コンデンサの過充電電圧検知回路および安
全回路が正常に作動するかどうか、すなわち良品
か不良品かについての検査を、閃光装置が完成し
た状態で行なうことができ、かつそれによつて閃
光装置の安全性を高めることができ、使用者に安
心感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明の第1実施例を示して
おり、第1図は閃光装置の全体を示す回路図、第
2図は閃光装置のシンクロ端子に接続可能な検査
装置の回路図、第3図は副コンデンサの充電電圧
と時間との関係を示すグラフ、第4図は本発明の
第2実施例に係る検査装置の回路図、第5図およ
び第6図は本発明の第3実施例をしめしており、
第5図は閃光装置の一部を示す回路図、第6図は
第5図に示す閃光装置に接続可能な検査装置、第
7図は、検査装置用の専用端子とシンクロ端子と
を切換える端子の切換構造を示す断面図である。 C4……主コンデンサ、30,300,310…
…検査装置、31,311,C304……電源
部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 主コンデンサが所定の過充電電圧値まで充電
    されたことを検知して動作する過充電電圧検知回
    路と、該過充電電圧検知回路の動作時に主コンデ
    ンサの過充電状態を排除すべく動作する安全回路
    とを有する閃光装置において、 前記過充電電圧検知回路に高電圧を印加する電
    源部を備えた検査装置と接続可能な外部端子を備
    え、 前記検査装置により、前記過充電電圧検知回路
    と前記安全回路との少なくともいずれか一方を検
    査可能と成すために、前記外部端子を介して、前
    記高電圧を前記過充電電圧検知回路に印加するた
    めの印加経路とを形成することを特徴とする安全
    回路を有する閃光装置。 2 前記検査装置が、前記高電圧を可変にするこ
    とによつて、前記過充電電圧検知回路または前記
    安全回路のいずれが壊れているか、または前記過
    充電電圧検知回路及び前記安全回路の両方が壊れ
    ているかを検査することが可能である特許請求の
    範囲の第1項記載の安全回路を有する閃光装置。 3 前記外部端子は、カメラのホツトシユーに装
    着される脚部に配置され、カメラのシンクロ信号
    を受ける接点ピンであることを特徴とする特許請
    求の範囲の第1項記載の安全回路を有する閃光装
    置。 4 主コンデンサが所定の過充電電圧値まで充電
    されたことを検知して動作する過充電電圧検知回
    路と、該過充電電圧検知回路の動作時に主コンデ
    ンサの過充電状態を排除すべく動作する安全回路
    とを有する閃光装置において、 前記過充電電圧検知回路に高電圧を印加する電
    源部を備えた検査装置と、 前記検査装置により、前記安全回路を検査可能
    と成すために、前記高電圧を前記過充電電圧検知
    回路に印加するための印加回路とを備えたことを
    特徴とする安全回路を有する閃光装置。
JP16221684A 1984-07-31 1984-07-31 安全回路を有する閃光装置 Granted JPS6139495A (ja)

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