JPH0588504A - イオン発生装置 - Google Patents

イオン発生装置

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JPH0588504A
JPH0588504A JP12953691A JP12953691A JPH0588504A JP H0588504 A JPH0588504 A JP H0588504A JP 12953691 A JP12953691 A JP 12953691A JP 12953691 A JP12953691 A JP 12953691A JP H0588504 A JPH0588504 A JP H0588504A
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JP
Japan
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ion
electrode
ion generator
ions
ozone
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JP12953691A
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English (en)
Inventor
Tadayoshi Ono
忠義 大野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】イオン発生装置外でのオゾン濃度が低く、周囲
環境を汚染することなく、かつ高密度電流のイオンを発
生させるイオン発生装置を提供する。 【構成】固体誘電体部材27の両面に設けられた電極2
6,28に交流電位を印加してイオンを発生させるイオ
ン発生装置20において、イオン発生部21を保持する
ハウジング23の内面の一部にオゾン分解部24を設
け、イオンの発生に伴って生じるオゾンを分解するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高密度でイオンを発生
させることができるイオン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、イオンを生成させる手段として、
コロナ放電、火花放電、気中放電などが知られている。
【0003】また、コロナ放電は、電子写真記録方式の
複写機において、像担持体であるところの感光体の一様
の帯電手段、あるいは転写紙の除電手段などに広く用い
られている。
【0004】しかし、通常のコロナワイヤとこれを囲繞
するシ−ルドケ−スからなるコロナ放電装置では、コロ
ナワイヤで発生するイオンによる空間電荷効果でイオン
発生量が限定され、最大でも放電電流密度は10μA/
cm2 程度であった。
【0005】また、コロナワイヤは細かくて脆いため、
高電圧印加時に生じるワイヤの振動により、ワイヤが切
れるという問題点がある。また、ワイヤが空気中の塵埃
を静電吸引し、しばしばクリーニングしなければならな
いといった問題があった。
【0006】また、より高いコロナ電流を得る方法とし
て、コロナワイヤに空気を吹き付けて空間電荷を消失さ
せる方法があり、103 μA/cm2 程度の電流密度を得
たことが報告されている。しかし、この方法では圧縮空
気源が必要であり、また装置構成は複雑になり、電気破
壊を防ぐためには厳密な形状寸法が必要などの欠点があ
る。なお、イオンを形成する他の方法である火花放電
は、均一なイオン電流が得にくい。
【0007】また、気中放電は、針またはワイヤと誘電
体材料の表面との間の小さなギャップに生じる気中放電
を用いるもので、静電記録方式のプロッタ、プリッタ、
ファクシミリなどに用いられている。このエアギャップ
破壊のためには、ギャップ空間を5μm〜20μmに維
持して、気中放電を生じる所定の電位を印加する。しか
し、このようにして得た電荷像は均一でなく、特に広い
面積を均一に荷電することは困難であった。
【0008】一方、近年において、これらの問題に対し
て、高電流密度のイオンを安定に発生させるイオン発生
装置およびこれを用いて静電印刷速度を増加せしめるシ
ステムの提案が特開昭54−53537号公報等によっ
てなされている。
【0009】この提案を図4を用いて説明する。イオン
発生装置1は誘電体2を挟んで設けられた電極3および
4と、それらに交流電位を印加する電源5よりなる。交
流電位が電源5より電極3,4に印加され、穴6内の周
縁電界Eh が空気の破壊電界を越えると誘電体2の領域
2aに関してエアギャップ破壊が生じて穴6内にイオン
を形成する。
【0010】穴6内に生じたイオンは、電源7より誘電
体8により隔離された補助電極9と誘電体記録媒体10
のバッキング電極11に印加された直流電位により、穴
6より引き出され、誘電体記録媒体10上に付着し、そ
の表面を充電する。また、スイッチ12を接地された端
子に切換えると、電極4と補助電極9間の電位差はなく
なるためイオンは穴6より引き出されない。スイッチ1
2を、記録信号にしたがって切換えることにより、記録
媒体10上に記録信号に応じた電荷像を形成することが
できる。
【0011】イオン発生装置1は、固体であり、コロナ
ワイヤのように高電圧印加時に振動することもなく、エ
アギャップ破壊によりイオンを発生させるため、コロナ
イオン発生のように空間電荷効果によりイオン発生量が
制限されることもなく、高密度電流を得ることができ
る。
【0012】また、誘電体記録媒体に近接して設けた針
に記録信号に応じて電圧を印加し、その都度エアギャッ
プ破壊を生じせしめる従来法と比べて、穴6にイオンを
溜めてイオン源とし、そこから記録信号に応じてイオン
を抽出するので形成される電荷像の均一性は優れてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のイオン発生装置は、上述したように高密度電流のイオ
ンを発生できるが、それにともない有害であるオゾンも
大量に発生する。
【0014】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、イオン発生装置外で
のオゾン濃度が低く、周囲環境を汚染することなく、か
つ高密度電流のイオンを発生させるイオン発生装置を提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべく、固体誘電体部材の両面に設けられた電極に交
流電位を印加してイオンを発生させるイオン発生装置に
おいて、固体誘電体部材、この固体誘電体部材の一面に
設けられた第1の電極、および、前記固体誘電体部材の
他面かつ前記第1の電極に対向して固体誘電体部材との
接合部にはエアギャップ領域が存在するように設けられ
た第2の電極を有するイオン発生部と、このイオン発生
部の前記第1の電極と第2の電極の間に交流電位を印加
し、エアギャップ領域に放電を生じせしめイオンを発生
させる交流電源と、前記イオン発生部を保持するととも
に前記エアギャップ領域に対向して開口部を有したハウ
ジングと、このハウジングの内面の一部に設けられイオ
ンの発生に伴って生じるオゾンを分解するオゾン分解部
とを具備してなる構成としたものである。
【0016】
【作用】本発明は、イオン発生部を保持するハウジング
の内面の一部にオゾン分解部を設け、イオンの発生に伴
って発生したオゾンを分解するようにしたから、イオン
発生装置外へのオゾン漏洩量が少なくなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3を
参照して詳細に説明する。図1は本発明のイオン発生装
置20を模式的に示したものである。イオン発生装置2
0は、大別してイオン発生部21と、交流電源22と、
ハウジング23と、オゾン分解部24とからなる。
【0018】イオン発生部21は、厚さ0.635mmの
セラミック板25の上に、第1の電極として厚さ3μm
、幅2mm、長さ300mmの厚膜金電極の誘導電極26
を形成し、その上に固体誘電体部材として厚み25μm
の厚膜結晶化ガラス膜27を形成した。
【0019】さらに、厚膜結晶化ガラス膜27上に、誘
導電極26と対向してかつ、エア−ギャップGを形成す
る第2の電極として一対の厚さ15μm の厚膜金電極の
イオン発生電極28,28を設けた。これらイオン発生
電極28,28間に形成されるエア−ギャップGの距離
を100μm とした。また、誘導電極26およびイオン
発生電極28,28ともバー状に形成されている。
【0020】この様に構成されたイオン発生部21の前
記誘導電極26とイオン発生電極28に交流電源22が
接続されている。そして、前記第1の電極である誘導電
極26と第2の電極であるイオン発生電極28との間
に、1KVの交流電位を印加することにより、エア−ギ
ャップGの領域に放電を生じせしめ、正負のイオンを発
生するようになっている。
【0021】また、イオン発生部21は、イオン発生電
極28,28間のエア−ギャップGの領域に対向して開
口部23aを有したハウジング23によって保持され
る。そして、ハウジング23のイオン溜30を形成する
壁の一部に、イオンの発生に伴って発生したオゾンを分
解するオゾン分解部24,24が設けられている。
【0022】オゾン分解部24は、金網状の白金触媒が
使用される。オゾンを分解する触媒としては、白金触媒
の外に、銅酸化物、ニッケルなど一般にオゾン分解触媒
として知られているものが利用できる。本発明に従うイ
オン発生装置20では、イオン溜30を形成する壁の一
部にオゾン分解部24を設けたことに特徴がある。この
効果を図2を参照して説明する。
【0023】図2は、図1に示した構成のイオン発生装
置20と同構成で、従来のようにオゾン分解部を持たな
いイオン発生部の発生部外部で観測されたオゾン濃度と
イオン発生時間の関係を示したものである。この図にお
いて、イオン濃度は、内容積1m3 の密閉空間でイオン
発生部21を動作させて測定した。
【0024】図2に示されるように、本発明になるイオ
ン発生装置20の優位性は明らかであり、オゾン分解部
24を持たないイオン発生装置は初期濃度も高く、時間
と共に濃度の上昇も大きい。本発明になるイオン発生装
置20では初期濃度も低く、濃度上昇も大きくない。次
に、この発明になるイオン発生装置20を、帯電器Aと
して用いた例を図3を参照して説明する。
【0025】帯電器Aは、イオン発生装置20と、イオ
ン発生用の交流電源22と、イオン抽出用の直流電源3
5からなる。交流電流22は誘導電極26及びイオン発
生電極28,28に接続されている。直流電源35は、
正極が交流電流22およびイオン発生電極28に、負極
が誘電体36のバッキング電極37に接続され、接地さ
れている。イオン発生装置20は、図1に示したものと
基本的には同じである。
【0026】厚さ0.635mmのセラミック板25の上
に第1の電極として厚さ3μm 、幅2mm、長さ300mm
の厚膜金電極の誘導電極26を形成し、その上に固体誘
電体部材として厚み25μm の厚膜結晶化ガラス膜27
を形成した。
【0027】さらに、厚膜結晶化ガラス膜27上に、エ
アギャップGを形成する第2の電極としてイオンの量を
増加させるために厚さ15μm 、幅200μm 、長さ3
00mmの厚膜金電極からなるイオン発生電極28を5本
設けた。イオン発生電極28,28間の距離を100μ
m とした。
【0028】ハウジング23の開口部23aの幅は,2
mmである。ハウジング23の開口部23aと誘電層36
は5mm離れている。誘電体36は矢印a方向に搬送され
る。誘導電極26とイオン発生電極28との間に、電源
22よりピーク電圧800V、周波数25KHzの交流
電位が印加されると先に説明したイオン発生装置により
高密度電流の正負イオンを生じる。
【0029】イオン発生電極28に電源35より印加さ
れるバイアス電位+500Vの働きにより、イオン溜3
0より抽出された正イオンは、誘電体36に付着し、誘
電体36を表面電位600Vに帯電させることができ
た。この帯電器Aの周辺のイオン濃度は、コロナチャー
ジャー帯電器の1/5〜1/10、オゾン分解部24を
有しない従来構造のイオン発生装置による帯電器の1/
2〜1/3であった。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、イオン
発生部を保持するハウジングの内面の一部にオゾン分解
部を設け、イオンの発生に伴って発生したオゾンを分解
するようにしたから、高密度イオン電流が得られると共
にオゾンの装置外への漏洩が極めて少なく、周囲環境を
汚染することがないといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うイオン発生装置の概略構成図。
【図2】本発明の効果を従来例と比較して説明するため
の図。
【図3】本発明に従うイオン発生装置の応用である帯電
器の概略構成と動作を説明するための図。
【図4】従来のイオン発生装置を説明するための図。
【符号の説明】
20…イオン発生装置、21…イオン発生部、22…交
流電源、23…ハウジング、23a…ハウジングの開口
部、24…オゾン分解部、25…セラミック板、26…
誘導電極(第1の電極)、27…厚膜結晶化ガラス膜
(固体誘電体部材)、G…エアーギャップ、28…イオ
ン発生電極(第2の電極)、30…イオン溜、A…帯電
器、35…イオン抽出用の直流電源、36…誘電体、3
7…バッキング電極。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体誘電体部材の両面に設けられた電極
    に交流電位を印加してイオンを発生させるイオン発生装
    置において、 固体誘電体部材、この固体誘電体部材の一面に設けられ
    た第1の電極、および、前記固体誘電体部材の他面かつ
    前記第1の電極に対向して固体誘電体部材との接合部に
    はエアギャップ領域が存在するように設けられた第2の
    電極を有するイオン発生部と、 このイオン発生部の前記第1の電極と第2の電極の間に
    交流電位を印加し、エアギャップ領域に放電を生じせし
    めイオンを発生させる交流電源と、 前記イオン発生部を保持するとともに前記エアギャップ
    領域に対向して開口部を有したハウジングと、 このハウジングの内面の一部に設けられイオンの発生に
    伴って生じるオゾンを分解するオゾン分解部と、を具備
    したことを特徴とするイオン発生装置。
JP12953691A 1991-05-31 1991-05-31 イオン発生装置 Pending JPH0588504A (ja)

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