JP2001022157A - 帯電器 - Google Patents

帯電器

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JP2001022157A
JP2001022157A JP11190356A JP19035699A JP2001022157A JP 2001022157 A JP2001022157 A JP 2001022157A JP 11190356 A JP11190356 A JP 11190356A JP 19035699 A JP19035699 A JP 19035699A JP 2001022157 A JP2001022157 A JP 2001022157A
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charged
charger
electrodes
linear
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JP11190356A
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English (en)
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Kazuhiko Umemura
和彦 梅村
Tomoaki Sugawara
智明 菅原
Tatsuya Sato
達哉 佐藤
Hiroshi Kondo
浩 近藤
Masaharu Tanaka
正治 田中
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、オゾンやNOxが多く発生し、
部材が多く、帯電が不均一になり、帯電器に起因する不
良画像が生じるという課題を解決しようとするものであ
る。 【解決手段】 この発明は、被帯電体8を帯電する帯電
器であって、基板1上に設けられた少なくとも一対の近
接した線状電極2、3と、この線状電極2、3の近傍に
設けられ線状電極2、6の線幅よりも大きい高さの壁4
〜6とを備え、線状電極2、3が壁4〜6と基板1とに
より囲まれているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置などにおける感光体
等の帯電を行うチャージャや、転写チャージャ、除電チ
ャージャなどに用いられる帯電器に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置に用いられる帯電器には、
コロナ帯電器、ローラ帯電器、ブラシ帯電器、固体帯電
器があり、コロナ帯電器は最も多く利用されている帯電
方式である。しかし、コロナ帯電器は非常に多くのオゾ
ンを発生するという不具合がある。この不具合に対し
て、例えば、特開平9−114192号公報には、オゾ
ンの発生量を低減する手段が記載されている。この手段
は、非常に細い、40〜50ミクロンのワイヤを用いて
放電を行うことにより、オゾン発生量を50%以下に低
減している。
【0003】また、特開平6−324556号公報に
は、ワイヤの3方を囲むように金属筺体を配置してその
開放部近傍に金属メッシュ電極を配置し、ワイヤから発
生したオゾンを閉じ込め、オゾン分子の衝突確率を高め
ることにより放出されるオゾン量の低減を図ったものが
記載されている。
【0004】ローラ帯電器は、古くは、特開昭56−9
1253号公報に開示され、近年、盛んに検討されてい
る帯電方式である。ブラシ帯電器は特開昭55−298
37号公報などに記載されている。固体帯電器は、古く
は、特開昭54−53537号公報に記載されている。
【0005】特開平5−94077号公報には、絶縁部
材上に放電電極を、微小間隔を介して多数併設する装置
が記載されている。特開平6−75457号公報には、
帯電器と被記録体との間隔を500〜3000μmに設
定することにより、イオンの飛距離を短くしてオゾンの
拡散を抑制すると共にトナーなどの付着を防止するもの
が記載されている。
【0006】特開平9−244350号公報には、板状
基板上の放電電極と、その外周に配設した沿面グロー放
電手段と、帯電器全体を覆うカバーを備えた放電装置が
記載されている。特開平9−115646号公報には、
平面型固体放電装置の電極材料に特定の仕事関数の材料
を用いることによりNOxを低減することが記載されて
いる。
【0007】また、帯電器で用いるオゾン吸着剤とし
て、発生したオゾンを活性炭などの触媒機能により酸化
したり、表面に吸着するものがある。近年の社会動向と
して、環境意識の向上がある。UL規格、TUV規格、
BAM規格など、多数の国、地域で複数の団体により電
子写真方式の画像形成装置に対して、発生するオゾン量
を規制するための規格が設定されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記コロナ放電器は、
非常に多くのオゾンを発生する。また、上記特開平9−
114192号公報記載のものや上記特開平6−324
556号公報記載のものでは、せいぜい50%程度のオ
ゾン量の低減しかできず、オゾン吸着剤等の併用が必要
であった。
【0009】上記ローラ帯電器では、オゾンの発生を非
常に少なくでき、有望視されている。しかし、被帯電体
の帯電が不均一になりやすい。しかも、ローラ表面のト
ナー汚染、印加する交流バイアスによる振動が生じ、画
像にモワレなどが生じやすい。更に、回転体であり、ロ
ーラ表面のクリーニングが必要になるために部材が多
い。他にも、被帯電体としての感光体の感光層が絶縁破
壊されてピンホールが発生しやすく、振動音、帯電ロー
ラ跡(可塑剤)、ローラの永久変形等が生じやすいとい
う不具合がある。
【0010】上記ブラシ帯電器では、筋状帯電むら、環
境変動、低温ストリーマ放電、白斑点、感光体磨耗、磨
耗感光体の蓄積、ブラシの抜け、感光体傷に対する異常
放電に起因するブラシの溶融などが生じる。上記オゾン
吸着剤は、経時劣化が生じるため、オゾンフィルタの交
換、メンテナンスが必要であった。
【0011】上記固体帯電器では、装置を小型化できる
などの利点はあるものの、放電面積が広く、期待するほ
どオゾンやNOxなどの不快物質の低減ができない。本
発明は、発生、拡散するオゾンやNOxの低減及び装置
の小型化を計ることができ、被帯電体表面の均一な帯電
を行うことができ、帯電器に起因する不良画像をなくす
ことができる帯電器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、被帯電体を帯電する帯電器
であって、基板上に設けられた少なくとも一対の近接し
た線状電極と、この線状電極の近傍に設けられ該線状電
極の線幅よりも大きい高さの壁とを備え、前記線状電極
が前記壁と前記基板とにより囲まれているものである。
【0013】請求項2に係る発明は、請求項1記載の帯
電器において、前記線状電極が被帯電体の軸方向に長く
配置されているものである。請求項3に係る発明は、請
求項1記載の帯電器において、前記線状電極が被帯電体
の移動方向に長く配置されているものである。請求項4
に係る発明は、請求項1記載の帯電器において、前記線
状電極が被帯電体の移動方向に対して斜めに複数対配置
されているものである。
【0014】請求項5に係る発明は、請求項1記載の帯
電器において、前記基板が被帯電体に対してほぼ垂直に
配置されているものである。請求項6に係る発明は、請
求項5記載の帯電器において、前記壁は前記線状電極の
被帯電体以外の方向に成形したものである。請求項7に
係る発明は、請求項5記載の帯電器において、前記一対
の線状電極を電極面が対向するように配置したものであ
る。
【0015】請求項8に係る発明は、請求項1記載の帯
電器において、前記線状電極が鋸歯状であるものであ
る。請求項9に係る発明は、第1の基板上に成形された
第1の電極と、第2の基板上に成形され絶縁性の壁を介
して前記第1の電極と対向する第2の電極とを備え、前
記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧が印加
されることにより放電するものである。
【0016】請求項10に係る発明は、請求項1〜9の
いずれかに記載の帯電器において、被帯電体側に配置さ
れ被帯電体との間にバイアス電界を形成するバイアス電
極を備えたものである。請求項11に係る発明は、請求
項10記載の帯電器において、前記バイアス電極が帯電
器本体と一体に成形されているものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態の帯電器は、基
板上に少なくとも一対の近接した線状電極を有し、この
線状電極の近傍に線状電極の線幅よりも大きい高さの壁
を有し、線状電極が少なくとも基板の壁に囲まれている
ことを特徴とする。
【0018】以下、本発明の実施形態の帯電器の構成及
び動作について説明する。本実施形態の帯電器は、基板
の同一平面上に少なくとも一対の放電電極を有し、この
放電電極の周囲が概略閉空間を形成するように放電電極
近傍の基板上に誘電体の壁を有している。
【0019】放電電極間でイオンが形成されると、好ま
しくない生成物として、オゾンが生成される。本実施形
態の帯電器では、生成されたオゾンが帯電器から遠くへ
拡散する前に酸素分子に還元され易い。本実施形態の帯
電器を例えば電子写真機において感光体を帯電させる帯
電器として利用した場合に、周囲の環境に対して放出さ
れるオゾンの量を低減することができる。
【0020】本実施形態の帯電器において、オゾンが酸
素になりやすい理由は明らかではないが、本発明者は以
下のように考えている。本実施形態の帯電器において、
電極近傍に壁を設けることにより、オゾンが拡散する方
向が一方向に規制される。また、壁が存在することによ
り、周辺の空気が帯電器、より詳しくは、電極表面を通
過する空気の量が減少する。これらのことから、生成さ
れたオゾンが電極表面から周辺に対して拡散しにくく、
誘電体の壁の内側で滞留しやすく、濃度の高い状態が維
持されやすくなると考えられる。
【0021】特に、1mm以下の幅の電極に対して、そ
の近傍に十分な高さの壁を配置することで、オゾンの生
成時の最も濃度の高い状態を保持しやすくなると思われ
る。オゾンは、分子濃度が高いほど酸素に分解されやす
くなるので、分解が促進され、分子が誘電体の壁の間か
ら抜け出て開放空間へ拡散される頃にはオゾン濃度が非
常に低くなっていると考えられる。
【0022】図1〜図3は本発明の実施の一形態を示
す。この実施形態は、請求項1に係る発明の実施の一形
態であり、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形
成装置などに用いられる。電気絶縁性の基板1上には少
なくとも一対の近接して対向する細い線状の放電電極
2、3を成形し、基板1上における電極2、3の周辺部
に誘電体からなる絶縁性の壁4、5、6を設けている。
【0023】放電電極2、3は線状電極からなり、壁
4、5、6は電極2、3の線幅の長さを越える高さを有
し、壁4、5、6と基板1で電極2、3を囲む。電極
2、3と壁4〜6は、フォトレジスト、エッチングを用
いるパターン形成法や、スパッタリング等を用いる薄膜
形成法、厚膜ペーストを用いる印刷法などの公知の手段
を適宜に用いることで形成できる。
【0024】放電電極2、3は、放電効率を高めるため
に、100μm以下の幅であることが好ましい。また、
放電電極2、3間の距離は、同様に、100μm以下で
あることが好ましい。放電電極2、3の材料には、クロ
ム、銅、タングステン、アルミニウム、チタン、金、白
金、インジウムなどの金属や、ITO、カーボンなどの
導電性材料を用いることができる。このような電極2、
3の表面は、金属酸化物などで薄膜コートをしてもよ
い。
【0025】壁4〜6の高さは、電極4〜6と同様でも
よいが、2倍以上であることが好ましい。壁4〜6の長
さは、放電電極2、3が向き合っている部分ではこれを
全て覆うようになる長さが好ましい。また、壁4〜6の
長さは、放電に用いられる電極2、3の周囲全体をむ覆
うようになる長さが更に好ましい。壁4〜6がこのよう
な形状であると、壁4〜6の内側の空気の交換が行われ
にくくなり、発生したオゾンが壁4〜6の内側に滞留し
やすくなる。その結果として、オゾン分子同士の衝突確
率が高くなってオゾンが分解されやすくなり、帯電器か
ら排出されるオゾンの量が低減される。
【0026】電極2、3間には交流電源7が接続され、
交流電源7から電極2、3間に交流電圧が印加される。
被帯電体としての感光体8は画像形成装置に用いられて
いるドラム状の感光体であり、導電性基体8a上に感光
層8bを有するものである。感光体8は、本実施形態の
帯電器と対向して配置され、図示しない駆動部により回
転駆動されて本実施形態の帯電器に対して相対的に移動
する。
【0027】感光体8の基体8aは接地され、感光体8
の基体8aと電極2との間には直流電圧源9が接続され
て直流電圧源9により感光体8の基体8aと電極2との
間に直流電圧が印加されることで、感光体8の基体8a
と電極2との間に電位差が付与される。本実施形態の帯
電器は交流電源7から電極2、3間に交流電圧が印加さ
れて電極2、3間の誘電体5内で放電が起こり、この放
電で発生したイオンにより感光体8の表面が帯電され
る。
【0028】この実施形態は、被帯電体8を帯電する帯
電器であって、基板1上に設けられた少なくとも一対の
近接した線状電極2、3と、この線状電極2、3の近傍
に設けられ該線状電極2、3の線幅よりも大きい高さの
壁4〜6とを備え、前記線状電極2、3が前記壁4〜6
と前記基板1とにより囲まれているので、発生、拡散す
るオゾンやNOxの低減及び装置の小型化を計ることが
でき、被帯電体表面の均一な帯電を行うことができ、帯
電器に起因する不良画像をなくすことができる。
【0029】次に、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例は、上記実施形態において、電極2、3
にはアルミニウムを用い、電極2、3の幅を50μmと
した。壁4〜6にはテフロンを用い、壁4〜6の幅は5
0μm、壁4〜6の高さは100μmとした。
【0030】図4は本発明の実施例1の概略を示す。こ
の実施例1の帯電器は、請求項2に係る発明の一実施例
であり、上記実施形態の帯電器を線状電極2、3が感光
体8の軸方向に対して長くなる(線状電極2、3及び壁
4〜6の長手方向が感光体8の軸方向と平行になる)よ
うに配置したものである。これにより、実施例1の帯電
器は、感光体8に対して放電面積を長くとることになる
ので、より多くの電荷を放出しやすくなり、感光体8の
帯電を高く、安定に制御しやすくなる。なお、図4で
は、壁4〜6が省略されている。
【0031】図5〜図7は本発明の実施例2を示す。こ
の実施例2は、請求項3に係る発明の一実施例であり、
上記実施形態の帯電器を線状電極2、3が感光体8の進
行方向に対して長くなる(線状電極2、3及び壁41
mの長手方向が感光体8の進行方向と平行になる)よ
うに配置し、かつ、線状電極2、3及び壁41〜4mを複
数対の線状電極21、22、23…2n、31、32、33
n及び複数の壁41〜4mが感光体8の軸方向に沿って
並置されるように構成したものである。
【0032】この実施例2は、線状電極2、3が感光体
8の進行方向に対して長くなるように配置したので、電
極の構成を簡単にすることができる。また、線状電極
2、3を複数の線状電極21、22、23…2n、31
2、33…3nが感光体8の軸方向に沿って並置される
ように構成したので、各電極21、22、23…2n
1、32、33…3nの印加電圧を別個に制御などの微調
整を行いやすい。万一、電極21、22、23…2n
1、32、33…3nのいずれかが断線するなどの障害が
生じても残りの電極で放電を維持できる。
【0033】図7は本発明の実施例3を示す。この実施
例3は、請求項4に係る発明の一実施形態であり、上記
実施例2において、電極21、22、23…2n、31
2、3 3…3nが感光体8の軸方向に対して斜めになる
ように配置したものである。このような実施例3では、
感光体8上の紙粉やトナー粒子が電極に部分的に付着し
た場合にもその電極による帯電はその電極に隣接する電
極により補助され、帯電むらが生じにくい。
【0034】図8は本発明の実施例4を示す。この実施
例4は、請求項5に係る発明の一実施形態であり、上記
実施例2において、基板1、複数の線状電極21、22
3…2n、31、32、33…3n及び複数の壁41〜4m
長手方向が感光体8にほぼ垂直になるように構成したも
のである。このような実施例4の帯電器は、感光体8上
の紙粉やトナー粒子が付着しにくく、帯電を安定に制御
しやすい。また、上下方向に気流の通路が確保されるた
め、比較的重いオゾン分子の下降と酸素の交換が行われ
やすく、放電が安定しやすい。なお、図8〜図10図1
2〜図14は線状電極の図示が省略されている。、図9
は本発明の実施例5を示す。この実施例5は、請求項6
に係る発明の一実施形態であり、上記実施例4におい
て、感光体8との間に基板1と平行に絶縁性の板10を
ふたとして配置したものである。この板10は基板1と
感光体8との間に介在してオゾン粒子の拡散を防止す
る。壁41〜4mの中にオゾンが滞留しやすくなり、オゾ
ンの分解が促進される。
【0035】図10は発明の実施例6を示す。この実施
例6は、請求項7に係る発明の一実施形態であり、上記
実施例4と同様な2つの帯電器11a、11bをその電
極面が対向するように配置してオゾン分子の拡散を防止
するようにしたものである。この実施例6は、2つの帯
電器11a、11bの壁の中にオゾンが滞留しやすくな
り、オゾンの分解が促進される。
【0036】図11は発明の実施例7を示す。この実施
例7は、請求項8に係る発明の一実施形態であり、上記
実施例4において、電極21、22、23…2n、31
2、3 3…3nの表面(感光体8と対向する面)を鋸歯
状に成形したものである。電極2 1、22、23…2n、3
1、32、33…3nは、歯のピッチを100μm、歯の高
さを20μmとした。このような実施例7の帯電器で
は、電極の歯の先端部分への電気力線の集中により放電
の効率が高くなりやすく、比較的低い電圧で帯電を行い
やすい。
【0037】図12は発明の実施例8を示す。この実施
例8は、請求項9に係る発明の一実施形態である。この
実施例8は、異なる基板1a、1bの上にそれぞれ細線
の櫛形線状電極2、3を成形し、この電極2、3を誘電
体からなる壁41〜4mを介して貼り合わせたものであ
る。電極2、3の間には交流電源7が接続され、電極2
と感光体8の基体8aとの間に直流電圧源9から直流電
圧が印加される。基板1a、1b上における電極2、3
の周辺部には絶縁性の壁41〜4mが設けられ、壁41
mと基板1で電極2、3が囲まれる。
【0038】交流電源7から電極2、3間に交流電圧が
印加されて放電が生じ、この放電で生成されたイオンに
より感光体8が帯電される。この実施例8の帯電器で
は、2つの電極2、3の間で放電が生じ、そのときに生
成されたイオンなどは基板1a、1bの間に閉じ込めら
れて上下方向にしか逃げ場がなく、オゾンの濃度が高く
なりやすいため、オゾンの分解が促進され、排出される
オゾンの濃度が低くなる。
【0039】図13は発明の実施例9を示す。この実施
例9は、請求項10に係る発明の一実施形態である。こ
の実施例9では、上記実施例2の帯電器と感光体8との
間であって壁41〜4mから4mmの距離だけ離れた位置
に格子状電極12を設けたものである。格子状電極12
は、アルミニウムからなる櫛状の電極で、太さが100
μm、間隔が100μmで配置されている。この実施例
9の帯電器では、感光体8の帯電量を任意に制御しやす
くなる。格子状電極12は、図示しないバイアス電源か
ら直流のバイアス電圧が印加され、放電で発生した電荷
のうち必要な極性の電荷だけを効率よく感光体8に向け
て引き出す。
【0040】図14は発明の実施例10を示す。この実
施例10は、請求項11に係る発明の一実施形態であ
る。この実施例10では、上記実施例2の帯電器を帯電
器本体として該帯電器本体と感光体8との間で壁41
mの上に線状電極13を配置した。この線状電極13
は、図示しないバイアス電源から直流のバイアス電圧が
印加され、放電で発生した電荷のうち必要な極性の電荷
だけを効率よく感光体8に向けて引き出す。線状電極1
3を帯電器本体と一体に成形することにより、取り扱
い、特に清掃時のメンテナンスが容易になる。なお、格
子状電極12又は線状電極13は上記実施形態、上記実
施例1〜8のいずれにおいても、実施例9、実施例10
と同様に設けてもよい。
【0041】レーザプリンタにおいて、感光体の帯電を
行う帯電器として以上の実施例1〜10の帯電器を用い
て画像形成を行った。このレーザプリンタは、印字速度
毎分13枚の(株)リコー製NX−100と、印字速度毎
分45枚のリコー製NX−900である。リコー製NX
−100とNX−900は、感光体の帯電を行う帯電器
がワイヤによるコロナ帯電方式であり、画像形成を行っ
たところ、数時間後には室内がオゾン臭で臭くなった。
しかし、リコー製NX−100とNX−900におい
て、感光体の帯電を行う帯電器として実施例1〜10の
帯電器を用いて画像形成を行った場合には、オゾン臭が
ほとんど感じられなかった。また、得られた画像も帯電
むらなどが見られない良好なものであった。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、上記構成により、発生、拡散するオゾンやNOxの
低減及び装置の小型化を計ることができ、被帯電体表面
の均一な帯電を行うことができ、帯電器に起因する不良
画像をなくすことができる。請求項2に係る発明によれ
ば、上記構成により、より多くの電荷を放出しやすくな
り、被帯電体の帯電を高く、安定に制御しやすくなる。
【0043】請求項3に係る発明によれば、上記構成に
より、電極の構成を簡単にすることができ、また、各電
極の印加電圧を別個に制御などの微調整を行いやすい。
さらに、万一、電極のいずれかが断線するなどの障害が
生じても残りの電極で放電を維持できる。請求項4に係
る発明によれば、上記構成により、被帯電体上の紙粉や
トナー粒子などが電極に部分的に付着した場合にもその
電極による帯電はその電極に隣接する電極により補助さ
れ、帯電むらが生じにくい。
【0044】請求項5に係る発明によれば、上記構成に
より、被帯電体上の紙粉やトナー粒子が付着しにくく、
帯電を安定に制御しやすい。また、気流の通路が確保さ
れるため、比較的重いオゾン分子の下降と酸素の交換が
行われやすく、放電が安定しやすい。請求項6に係る発
明によれば、上記構成により、壁の中にオゾンが滞留し
やすくなり、オゾンの分解が促進される。
【0045】請求項7に係る発明によれば、上記構成に
より、オゾンが滞留しやすくなり、オゾンの分解が促進
される。請求項8に係る発明によれば、上記構成によ
り、電極の歯の先端部分への電気力線の集中により放電
の効率が高くなりやすく、比較的低い電圧で帯電を行い
やすい。
【0046】請求項9に係る発明によれば、上記構成に
より、生成されたイオンなどは基板の間に閉じ込められ
て逃げ場が少なくなり、オゾンの濃度が高くなりやすい
ため、オゾンの分解が促進され、排出されるオゾンの濃
度が低くなる。請求項10に係る発明によれば、上記構
成により、被帯電体の帯電量を任意に制御しやすくな
る。また、電極は放電で発生した電荷のうち必要な極性
の電荷だけを効率よく被帯電体に向けて引き出すことが
できる。
【0047】請求項11に係る発明によれば、上記構成
により、電極は放電で発生した電荷のうち必要な極性の
電荷だけを効率よく被帯電体に向けて引き出すことがで
き、また、取り扱い、特に清掃時のメンテナンスが容易
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す概略図である。
【図2】同実施形態を示す下面図である。
【図3】同実施形態を示す側面図である。
【図4】本発明の実施例1を示す概略図である。
【図5】本発明の実施例2を示す下面図である。
【図6】同実施例2を示す概略図である。
【図7】同実施例2を示す正面図及び側面図である。
【図8】本発明の実施例4の一部を示す概略図である。
【図9】本発明の実施例5の一部を示す概略図である。
【図10】本発明の実施例6の一部を示す概略図であ
る。
【図11】本発明の実施例7の一部を示す概略図であ
る。
【図12】本発明の実施例8の一部を示す概略図であ
る。
【図13】本発明の実施例9の一部を示す概略図であ
る。
【図14】本発明の実施例10の一部を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2、3、21、22、23…2n、31、32、33…3n
線状電極 4〜6、41〜4m 壁 7 交流電源 8 感光体 9 直流電圧源 10 絶縁性の板 11a、11b 帯電器 12、13 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 達哉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 近藤 浩 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 田中 正治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H003 AA18 BB11 CC01 EE08 EE10 EE11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被帯電体を帯電する帯電器であって、基板
    上に設けられた少なくとも一対の近接した線状電極と、
    この線状電極の近傍に設けられ該線状電極の線幅よりも
    大きい高さの壁とを備え、前記線状電極が前記壁と前記
    基板とにより囲まれていることを特徴とする帯電器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の帯電器において、前記線状
    電極が被帯電体の軸方向に長く配置されていることを特
    徴とする帯電器。
  3. 【請求項3】請求項1記載の帯電器において、前記線状
    電極が被帯電体の移動方向に長く配置されていることを
    特徴とする帯電器。
  4. 【請求項4】請求項1記載の帯電器において、前記線状
    電極が被帯電体の移動方向に対して斜めに複数対配置さ
    れていることを特徴とする帯電器。
  5. 【請求項5】請求項1記載の帯電器において、前記基板
    が被帯電体に対してほぼ垂直に配置されていることを特
    徴とする帯電器。
  6. 【請求項6】請求項5記載の帯電器において、前記壁は
    前記線状電極の被帯電体以外の方向に成形したことを特
    徴とする帯電器。
  7. 【請求項7】請求項5記載の帯電器において、前記一対
    の線状電極を電極面が対向するように配置したことを特
    徴とする帯電器。
  8. 【請求項8】請求項1記載の帯電器において、前記線状
    電極が鋸歯状であることを特徴とする帯電器。
  9. 【請求項9】第1の基板上に成形された第1の電極と、
    第2の基板上に成形され絶縁性の壁を介して前記第1の
    電極と対向する第2の電極とを備え、前記第1の電極と
    前記第2の電極との間に交流電圧が印加されることによ
    り放電することを特徴とする帯電器。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の帯電器
    において、被帯電体側に配置され被帯電体との間にバイ
    アス電界を形成するバイアス電極を備えたことを特徴と
    する帯電器。
  11. 【請求項11】請求項10記載の帯電器において、前記
    バイアス電極が帯電器本体と一体に成形されていること
    を特徴とする帯電器。
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