JPH0587A - ヌクレオチドの分枝移動 - Google Patents

ヌクレオチドの分枝移動

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JPH0587A
JPH0587A JP3080564A JP8056491A JPH0587A JP H0587 A JPH0587 A JP H0587A JP 3080564 A JP3080564 A JP 3080564A JP 8056491 A JP8056491 A JP 8056491A JP H0587 A JPH0587 A JP H0587A
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polydeoxynucleotide
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James G Wetmur
ジー ウエツトマー ジエームズ
Robin S Quartin
エス クオーテイン ロビン
Dean L Engelhardt
エル エンゲルハート デイーン
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Enzo Biochem Inc
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    • C12Q1/6839Triple helix formation or other higher order conformations in hybridisation assays

Abstract

(57)【要約】 【目的】一本鎖または部分的二本鎖であってリンカー鎖
にハイブリダイズするディスプレーサを利用し、不安定
分枝移動オリゴおよびポリデオキシヌクレオチドを形成
して安定化する手順および組成物(ディスプレーサは1
以上の修飾ヌクレオチドを含有し得る)を提供する。 【構成】受容体ポリデオキシヌクレオチド配列の1本の
鎖と一本鎖DNAのディスプレーサ配列との不安定複合
体を形成するに際し、ディスプレーサ配列を受容体ポリ
デオキシヌクレオチド配列のこの種の鎖に対して少なく
とも部分的に相補的とし、この複合体を安定化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、安定な分枝移動構造
およびこれらの構造の種々の応用に関する。
【0002】
【従来の技術】同一のヌクレオチド配列を有する他の一
本鎖による二本鎖核酸の1つの鎖の置換は、生体内にお
けるDNAまたはRNAの複製および遺伝子組換えに関
する文献によく記載された観点である。分枝点は、この
種の鎖置換を行う核酸中に認められ、そこでは、2つの
鎖が塩基対合相互作用について第3の鎖の相補的な配列
と競合する。核酸の鎖に沿った分枝点の移動、分枝移動
は、特定の酵素または蛋白質の作用を必要としない。
【0003】末端反復性、環状置換バクテリオファージ
DNAの再生分子における分枝移動の生体内現象は、リ
ー・デービスとデビッドソンによって最初に報告された
[JMB48:1−22(1970)]。鎖転位の研究
に適した分枝核酸構造は、種々のハイブリダイゼーショ
ン条件を使用して試験管内で構成することができる。
【0004】分枝移動は、DNA−RNAハイブリッド
の形成または解析に利用された。ホルムアミドを含まな
い溶液中で、DNA鎖はDNA−RNAハイブリッドか
らRNAを置換し得る。この反応は、アライド社のバリ
ーらにより開発された均一核酸ハイブリダイゼーション
アッセイの基礎である[Nuc.Acid.Res.
(1987)15,6883−6897および米国特許
第4,795,701号]。このアッセイには、転位し
たRNA鎖のRNase消化、AMPのATPへの変換
並びにルシフェラーゼを使用する化学発光による変換生
成物の検出が含まれる。バリーの方法は、DNAクロー
ン化には適用することができない。
【0005】濃縮されたホルムアミド溶液中では、DN
A鎖はRNAによって置換され、R−ループが形成され
得る[トーマス・エム・ホワイト・アール・エルとデー
ビス・アール・ダブリュ(1976)Proc.Na
t.Acad.Sci.,USA73,2294−22
98参照]。概念的には、R−ループ形成は、デュープ
レックスの端部からの1つのDNA鎖の転位に類似す
る。二本鎖DNAの領域は、RNA:DNAハイブリッ
ドがより安定な条件下で相補的RNA配列を捕捉し、R
−ループが形成され得る[キャセイ・ジェイとダビッド
ソン・エヌ(1977)NAR4:1539−155
2]。特定のDNA配列の集積は、これらの配列を含む
R−ループを選択する浮遊密度沈降を使用して達成され
た。これらのR−ループ形成の技術は未だ特許化されて
いない。今日まで、R−ループ手順の応用は標的DNA
の部分的変性を含み、標準的クローン化ベクタに直接ク
ローン化し得る生成物を与えていない。
【0006】R−ループ形成に類似するD−ループ形成
は、DNA鎖とスーパーヘリックスDNAデュープレッ
クスとの間で生起し得る[ラディング・シー・エム、ビ
アッティ・ケー・エル、ホロマン・ダブリュ・ケー、ウ
イーガンド・アール・シー(1977)J.Mol.B
iol.116,825−839]。この反応はスーパ
ーヘリックス自由エネルギーに依存し、したがって線状
DNA分子では起こり得ない。この観察を基礎とするク
ローン化技術はこれまで記載されていない。スーパーヘ
リックスDNAにおけるD−ループ形成は、特定の開裂
に使用されている[コーレイ・ディ・アール、ペイ・デ
ィ並びにシュルツ・ピー・ジー(1989)J.Am.
Chem.Soc.111,8523−8525]。
【0007】スーパーヘリックスDNA分子に対するD
−ループ形成の限界を克服すべく、RecA被覆鎖を使
用する方法が開発された[リガス・ビー、ウェルチャー
・エー・エー、ワード・ディ・シー並びにワイスマン・
エス・エム(1986)Proc.Natl.Aca
d.Sci.,USA83,9591−9595]。ビ
オチニル化ヌクレオチドを用いる一本鎖プローブのラベ
ルにより、アフィニティクロマトグラフィによるこの反
応のD−ループ生成物の精製が促進される。ビオチニル
化ヌクレオチドを含有するDNAハイブリッドは、未修
飾DNAハイブリッドより低い融解温度を有する。すな
わち、ビオチンはヘリックスに対する脱安定化効果を有
する[ランガーら(1981)Proc.Natl.A
cad.Sci.USA78:6633−6637]。
この方法では、D−ループ形成には、D−ループ形成を
促進する予備処理工程の実行が必要である。更に、この
手順では、存在するDNAクローン化ベクタに直接クロ
ーン化し得る生成物を結果的に得ることはできない。
【0008】より長いDNA鎖にハイブリダイズした短
いDNA鎖も、試験管内で均一ではあるがより長い重複
鎖によって迅速に置換され得る[グリーン・シーとチベ
ット・シー(1981)Nuc.Acids Res.
9,1905−1918参照]。この観察は、分岐移動
およびDNA鎖置換に基くDNAまたはRNA配列につ
いての診断的アッセイの基礎を形成する。コリンら[M
ol&Cell.Probes2:15−30(198
8)]、バリーら[Clin.Chem.32:169
6−1701(1986)]、米国特許第4,766,
064号[ウイリアムスら(1988)、アライド
社]、第4,766,062号[ダイアモンドら(19
88)、アライド社]、第4,759,701号[バリ
ーら(1988)、アライド社]並びにヨーロッパ特許
第0167238Al[コリンズら(1985)、アラ
イド社]および第0164876Al[コリンズら(1
985),アライド社]に記載されている。
【0009】これらのアッセイにおいて、部分的二本鎖
プローブ複合体を、2本の鎖の1つの上で検出し得るラ
ベルを用いて調製する。その後このプローブ複合体を、
適切なハイブリダイゼーション条件下で、標的核酸を含
有するサンプル(すなわち、プローブ複合体の一本鎖部
分に少なくとも部分的に相同の二本鎖核酸)とインキュ
ベートする。標的核酸はプローブ複合体の一本鎖部分に
ハイブリダイズし、分岐移動してラベルされたプローブ
鎖を放出する。放出されるラベルされた鎖の量は、サン
プル中の標的DNAの量に比例する。よって、このアッ
セイは、予備形成部分的二本鎖プローブ複合体を使用し
て分岐移動を行うことを含み、分岐移動構造およびラベ
ルしたプローブ鎖の全放出の遷移的性質に基く。
【0010】これらのアッセイにおいて、鎖置換反応の
効率は、容積排除剤、例えばポリエーテルの添加によ
り、またはRecA蛋白質による標的の予備処理により
増強され得る。他のものには、RecA蛋白質は、3′
→5′方向の一方向に進行する分岐移動を促進すること
も記載されている[コックス・エム・エムとレーマン・
アイ・アール(1981)Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA78:6018−6022]。アラ
イド社により開発された診断アッセイでは予備形成デュ
ープレックスを使用して置換を促進するが、遺伝子工学
技術の開発または分岐移動構造の安定化には関係しな
い。
【0011】よって、安定なハイブリッドの形成により
開始される分岐移動の現象が文献に記載されている。D
NA配列の同定,精製並びに集積に分岐またはループ構
造が使用されているにも拘らず、この技術は未だ直接ク
ローン化し得る生成物の開発に応用されていない。更
に、分岐移動構造の安定化により、これらの実体の収集
および同定を含む手順の効率が増強され得る。安定な分
岐移動構造を調製する単純な方法は、他のものによって
は報告されていない。
【0012】20年以上前に記載された実験に、ピリミ
ジンのC5位置の臭素の置換により増加したデュープレ
ックス安定性が与えられることが示されている[ミカエ
ルソンらProg.Nuc.Acid Res.&Mo
l.Bio.6:84−141]。ラディングら[J.
Biol.Chem.116:2869−2876(1
962)]は、dG−BrdCはdG−dCより熱的に
より安定な塩基であることを示した。他の研究によれ
ば、ポリdl:ポリBrdCはポリdI:ポリdCより
高い融解温度26°Cを有し[インマンとバルドウィン
(1964)J.Mol.Bio.8:452−46
9]、ポリBrdCはポリdI:ポリdCデュープレッ
クスからポリdCを置換してポリdIを有する新しいデ
ュープレックスを形成することが更に示されている[イ
ンマン・ジェイ、J.Mol.Bio.9:624−6
37(1964)]。これらの観察は、修飾ヌクレオチ
ド塩基を含むディスプレーサ鎖による分岐移動構造の安
定化に未だ応用されていない。
【0013】タツミとストラウス[Nuc.Acids
Res.5:331−347(1978)は、ヒトリ
ンパ球細胞中で生体内でブロモデオキシウリジン(Br
dUrd)によりDNAをラベルし、DNAの単離およ
び剪断後に高度の分岐移動を認めた。これらの研究者
は、この高いレベルの分岐移動は、BrdUrdを含む
ヘリックスの増加した安定性および分岐移動構造の捕獲
を反映することを示唆した。その結果は更に、一旦形成
された場合、ハロゲン置換分岐移動構造は相対的に安定
であることを示唆する。タツミとストラウスは試験管内
で分岐移動の現象を検討しなかったし、その実験ではハ
ロゲン化ヌクレオチドによる合成オリゴまたはポリヌク
レオチド、すなわち予備修飾されたディスプレーサ鎖を
使用せず、クローン化または変異誘発の目的でその実験
に起因する分岐移動構造を使用できなかった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】最近では、染色体DN
Aから誘導された特定のDNAは、通常はその染色体D
NAの制限酵素消化生成物のサザンブロット解析を使用
して同定されている。DNAのサザンブロット解析は、
一般に断片の同定のためにラジオアイソトープおよびオ
ートラジオグラフィを含み、その後電気泳動、電気泳動
生成物のニトロセルロースまたはナイロン膜への移行、
並びに移行した生成物と配列特異的DNAプローブとの
ハイブリダイゼーションを行う多段階の手順である。特
異的DNA断片の同時ラベルおよび同定を提供する手順
の方が、サザンブロット解析より有意に簡単、迅速かつ
安価であり、遺伝子工学の分野に有意義な衝撃を与え得
る。
【0015】DNA配列のラベル化は、開始または末端
位置で修飾ヌクレオチドの組み込みを含むようになっ
た。これは、ビオチン、スルフヒドリル基、水銀、アリ
ールアミン並びにジゴキシゲニンのような小さな化合物
によりラベルしたヌクレオチドを使用して酵素的に行わ
れる。これらのラベルされた核酸の集積または精製は、
アフィニティクロマトグラフィによって行うことができ
る。例えば、Dループを含むビオチニル化DNAは、ワ
ードとその協同研究者によって報告されたように[ラン
ガー、前記文献]、アビジンまたはストレプトアビジン
基を担持する固体マトリックスに選択的に結合し溶離さ
れ得る。同様に、スルフヒドリルによってラベルされた
DNAは水銀塩処理したアガロース上でアフィニティク
ロマトグラフィにより精製することができ、水銀塩処理
したDNAはスルフヒドリル基に対する親和力に基いて
精製することができる。全RNA集団からのmRNAの
集積は、メッセンジャー上のポリA尾部のオリゴ−dT
マトリックスに対する親和力に基いて行うことができ
る。その精製の後に、これら集積または精製した核酸配
列は、これらをクローン化し得るものとする一連の手順
にしばしば更に供せられる。アフィニティクロマトグラ
フィにより配列集積または精製を可能とするラベル手順
およびその後のこれら集積または精製された画分の直接
クローン化は、既存の技術を越える有意義な利点を有す
る。
【0016】単離された染色体DNAまたはRNAの全
集団におけるこれらの配列または断片のクローン化の発
現を目的とするヌクレオチド配列またはDNA断片の特
定の組み合わせの同定または集積は、R−ループまたは
D−ループ形成を含む(ただし分岐移動を行い得るDN
A断片の選択を包含するものに限定されない)種々の方
法によって達成された。集団中の断片の選択的クローン
化は、制限エンドヌクレアーゼ開裂部位、特に特有の部
位[ブラウン・エヌ・エルとスミス・エム(1977)
Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.
74,3213−3216]および大きさ[トマス・エ
ム・カメロン・ジェイ・アールとデービス・アール・ダ
ブリュ(1974)Proc.Natl.Acad.S
ci.U.S.A.71,4579−4583]を認識
するものに基づいて行われた。これらの戦略は広範な種
類の遺伝子をクローン化するために広く成功裡に使用さ
れたが、これらは普遍的なものではなく特定のものに制
限されている。
【0017】遺伝子工学技術の他の応用は、例えば治療
目的のためにヌクレオチド塩基を付加または欠失させる
ための遺伝物質の修飾に関する。置換、不活性化または
遺伝物質の修飾を行う努力は現在も進行中である。高等
な真核生物では道程は遠く、これらの変化をもたらす試
薬を、種々のウイルス染色体の全部または一部を含む種
々のプラスミドベクタに組み込むことが求められてい
る。酵母のような下等真核生物における部位指向性遺伝
子置換が達成された。生体内におけるヒト遺伝物質の治
療処置を強く抑止するものは、適切で優れたベクタ系の
欠如に関連する。標的分配を行い遺伝物質を染色体DN
Aにウイルスベクタを使用することなく組み込む能力
は、遺伝子治療の分野における主要な進展を代表し得
る。
【0018】グリーンとチベット[前記文献]は、試験
管内部位指向性変異誘発に分岐DNA構造を使用する意
図を示したが、実際、標的欠損変異誘発についてスーパ
ーヘリックスDNA中の安定なD−ループ構造の使用は
可能であった[Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA77:2455−2459(1980)]。
BrdUrdを用いた細胞の生体内ラベルから得た分岐
移動構造を使用して線状標的DNA分子によりこのゴー
ルを達成することはできなかった[グリーンとチベッ
ト、1981、前記文献を参照するとよい]。その分岐
構造の半減期が短かったためである。
【0019】部位特異的遺伝子操作が記載されているが
[キャペッチ・エム・アール(1989)Scienc
e244,1288−1292]、宿主染色体に組み込
まれるに至ったDNAの小部分に向けられたものであ
り、所望の標的DNAに対して同種組換えによってい
る。残念ながら、付加的な組み込みに関する事項は無作
為に起こっており、遺伝子を不活性化または活性化し
得、有害な結果に至り得る。トリプルヘリックス形成を
開始し得るDNAの配列が報告されている[フランコイ
ス・ジェイ・シー、サイソン−ベーモアラス・ティ・ソ
ウングとヘレン・ブイ(1989)Biochemis
try28,9617−9619;ポブシク・ティ・ジ
ェイとダーバン・ピー・ビー(1989)J.Am.C
hem.Soc.111,3059−3061]。部位
特異的変異操作に随伴するものとしてのトリプルヘリッ
クス形成の利用は、当業界で知られていない。
【0020】
【課題を解決するための手段】最も一般的な意味におい
て、本発明は、所望の様式で進行する所定の種類の反応
の可能性を増加させる技術に関する。本発明の技術によ
り反応の特異性が向上すると共に、安定な分岐移動構造
を調製する単純な方法、サザンブロット解析より顕著に
単純、迅速かつ安価な、特定のDNA断片の同時ラベル
および同定手順、アフィニティクロマトグラフィおよび
選択的クローン化による配列集積または精製を可能とす
るラベル手順、ウイルスベクタを使用することなく、染
色体DNAへの遺伝物質の標的分配および組み込みを行
う方法が提供される。
【0021】分岐移動は、これによって核酸の一本鎖が
挿入され、核酸デュープレックスの1本の鎖の少なくと
も一部を置換するプロセスである。分岐移動は、一本鎖
尾部を含むオリゴデオキシヌクレオチドデュープレック
スのデオキシヌクレオチド分子中への配列依存性付着
(捕捉)、またはオリゴデオキシヌクレオチドの端部以
外の位置におけるデオキシヌクレオチド分子中への配列
依存性組み込みに有用な技術である。既存の方法は、分
岐移動の開始の前に安定なハイブリッドの形成を必要と
するのに対し、本方法は、先行する安定化がなくても分
岐移動複合体の開始および形成を可能とする。形成と同
時に、もしくはその後または両方の場合において得られ
る分岐移動複合体を安定化することによりこの結果を得
た。
【0022】本発明の特定の付着手順は、(A)ブロッ
ティングおよびその後のハイブリダイゼーションを行わ
ずに、検出のために特定の断片をラベルし、(B)アフ
ィニティクロマトグラフィのため特定の断片をマーク
し、(C)クローン化ベクタ中の制限エンドヌクレアー
ゼ部位に和合性の5′または3′オーバーハングを導入
することによりクローン化を促進するため、または
(D)本開示から明らかとなろう他の目的のために使用
することができる。
【0023】本発明の種々の方法および物質にはディス
プレーサ実体が必要であり、これは標的に対して少なく
とも相補的でありこれと結合し得る。ディスプレーサお
よび標的の両者はオリゴまたはポリヌクレオチド配列で
あり、合成品または天然に存在するものいずれでもよ
い。本発明の新規なディスプレーサは、本発明の所定の
態様における一本鎖実体として使用することができ、他
の態様では、これをリンカー鎖にハイブリダイズする部
分的二本鎖実体として利用する。
【0024】本発明の1つの態様によれば、新規なディ
スプレーサ−リンカーデュープレックス、およびデオキ
シヌクレオチドディスプレーサ配列を標的デオキシヌク
レオチドデュープレックスの鎖に付着させる改良方法が
提供される。本発明のオリゴまたはポリデオキシヌクレ
オチドディスプレーサ−リンカーデュープレックスは、
2つの鎖、ディスプレーサ鎖とリンカー鎖とよりなる。
ディスプレーサ鎖は、リンカー鎖に少なくとも部分的に
相補的なヌクレオチドの配列と、受容体ポリデオキシヌ
クレオチドデュープレックスの1つの鎖に少なくとも部
分的に相補的な配列とを含む。
【0025】一本鎖尾部を含むオリゴデオキシヌクレオ
チドデュープレックスの配列依存性付着(捕捉)は、D
NA分子の端部への分岐移動によって影響され得る。本
発明による新規なオリゴまたはポリデオキシヌクレオチ
ドディスプレーサ−リンカーデュープレックスは、この
種の受容体ポリデオキシヌクレオチドデュープレックス
と安定なハイブリッドを先行して形成することなく、受
容体ポリデオキシヌクレオチドデュープレックスの末端
において分岐移動を開始することができる。更に詳しく
は、これらの新規なデュープレックスは、制限エンドヌ
クレアーゼ開裂部位において、特に受容体ポリデオキシ
ヌクレオチドデュープレックス上の3′または5′一本
鎖延長部に隣接して、ハイブリダイズして分岐移動を開
始することができる。
【0026】受容体に相補的なディスプレーサ鎖の部分
における1以上のヌクレオチドの置換により、DNA−
DNAハイブリッド安定性が増加する。修飾ヌクレオチ
ドを含むオリゴヌクレオチドは、デュープレックスの端
部からの鎖を含む未修飾ヌクレオチドを転位(ディスプ
レース)する。3′または5′オーバーハングの場合、
置換の速度はDNA再会合の核形成反応の大きさと同じ
程度である。
【0027】本発明によれば、リンカー鎖にハイブリダ
イズせず、トリプルヘリックス形成を開始し得るディス
プレーサが更に提供される。この種のディスプレーサ
は、 1.トリプルヘリックス形成を開始し得る第1配列であ
って、 a)少なくとも6つの連続するピリミジン塩基または b)少なくとも7つの塩基(この場合、少なくとも塩基
の6つはピリミジン塩基であり、7つ目の塩基はグアニ
ンである)からなるものと 2.この種の第1配列に近似する第2配列であって、 a)受容体デュープレックスの第2鎖に相補的で逆平行
に走り、 b)トリプルヘリックスに近似する分岐移動を開始し得
るものからなる。
【0028】更に本発明によれば、ヌクレアーゼ耐性で
あるディスプレーサ、およびデュープレックスにヌクレ
アーゼ耐性を与える受容体デュープレックスの修飾方法
が開示される。これらのディスプレーサはオリゴまたは
ポリヌクレオチドの末端に付着した少なくとも1つの部
分を含み、この部分は、付着する末端にエンドヌクレア
ーゼ耐性を与える。
【0029】受容体ポリデオキシヌクレオチドデュープ
レックスの1つの鎖に少なくとも部分的に相補的なディ
スプレーサ鎖中の少なくとも1つのヌクレオチドを修飾
するのが望ましいことを突き止めた。このヌクレオチド
は、ハイブリッドディスプレーサ−受容体デュープレッ
クスの安定性を増加させる様式で修飾される。
【0030】安定性を増加させる修飾に加えて、アフィ
ニティクロマトグラフィによりディスプレーサ−受容体
ハイブリッドの検出またはその単離を可能とするディス
プレーサまたはリンカー中に修飾ヌクレオチドを組み込
むことが有用であることを突き止めた。
【0031】本発明の他の観点は、ディスプレーサまた
はディスプレーサ−リンカーデュープレックスが標的に
付着される際に形成されるハイブリッド構造である。こ
のハイブリッドが、本発明の新規なディスプレーサ−リ
ンカーデュープレックスに対する標的の付着の結果であ
る場合、リンカー鎖は、受容体デュープレックスの1つ
の鎖に好ましくは共有結合する。
【0032】本発明の好適な態様では、一本鎖デオキシ
ヌクレオチドの付着ディスプレーサ配列を含むハイブリ
ッド構造は安定化され、最も望ましくはディスプレーサ
鎖中の少なくとも1つの修飾ヌクレオチドの存在によ
る。
【0033】また本発明によれば、ラベルしたハイブリ
ッド構造が開示される。本発明によるディスプレーサ−
リンカーを組み込んだラベルしたハイブリッド構造は、
多くの生化学的手順に有用である。これには例えば、ア
フィニティクロマトグラフィによるディスプレーサ−受
容体ハイブリッドの捕捉の促進、ベクタ中のクローン化
デオキシヌクレオチド挿入物の1つの端部のラベル、挿
入物のエンドヌクレアーゼマッピングの促進、受容体ポ
リヌクレオチドデュープレックスの選択的クローン化の
促進、並びに接触するポリデオキシリボヌクレオチドの
クローンの単離の促進がある。ディスプレーサを組み入
れるハイブリッドはアフィニティクロマトグラフィにお
いて有用であり、1]特定のオリゴまたはポリヌクレオ
チドの検出および2]部位特異的遺伝操作を促進する。
【0034】本発明の方法は、受容体ポリデオキシヌク
レオチド配列の1つの鎖と一本鎖DNAのディスプレー
サ配列との間の不安定複合体の安定化を含み、この場合
ディスプレーサ配列は、受容体ポリデオキシヌクレオチ
ド配列のこの種の鎖に少なくとも部分的に相補的であ
る。この複合体は、 a)ディスプレーサ鎖中の少なくとも1つの修飾ヌクレ
オチドの存在、 b)ディスプレーサ配列と受容体デュープレックスとの
間のDNAトリプレックスの形成 c)ヌクレオチド配列および配列特異的DNA結合部分
(これは付着する部位において受容体DNAデュープレ
ックスを顕著に融解させない)からなるディスプレーサ
鎖の提供、 d)標的デュープレックスへの付着の前または同時のデ
ィスプレーサのリンカーへの付着、およびその後の標的
デュープレックスの第2鎖に対するリンカーの共有付
着、または e)a)とd)またはc)とd)の手順の組合せによっ
て安定化され得る。
【0035】本発明の方法により、先行する安定化を行
うことなく分岐移動複合体の開始および形成が可能とな
る。形成と同時にもしくはその後に、または両者の場合
において得られる分岐移動複合体を安定化することによ
りこの結果を得た。
【0036】本発明の1つの態様では、ディスプレー
サ、リンカー、ディスプレーサ−リンカーデュープレッ
クス、並びに側鎖移動を利用して標的デオキシヌクレオ
チドデュープレックスの鎖の末端にデオキシヌクレオチ
ドディスプレーサ配列を付着させる改良方法を利用し
て、分岐移動複合体を調製する。この手順は、2本の
鎖:ディスプレーサ鎖およびリンカー鎖よりなるオリゴ
またはポリデオキシヌクレオチドディスプレーサ−リン
カーデュープレックスの使用を必要とする。
【0037】ディスプレーサ−リンカーデュープレック
スのディスプレーサ鎖は、リンカー鎖に少なくとも部分
的に相補的なヌクレオチドの配列を含む。このディスプ
レーサ鎖はリンカー鎖にハイブリダイズすることがで
き、その3′、5′または両者の端部にオーバーハング
を有する。ディスプレーサ鎖の一端のオーバーハング
は、受容体ポリデオキシヌクレオチドデュープレックス
の1つの鎖に少なくとも部分的に相補的なデオキシヌク
レオチド配列からなり得る。
【0038】デュープレックスに少なくとも部分的に相
補的なディスプレーサ鎖の部分における不正確な(相補
的でない)ヌクレオチドの存在により、不整合の地点を
越える分枝移動が制限される。よって、ディスプレーサ
鎖のオーバーハングの初発部分は受容体鎖に相補的でな
ければならず、この受容体に対する相補性は十分な数の
ヌクレオチド塩基に渡って延在する必要があり、これに
より少なくとも形成に必要な受容体デュープレックスと
の遷移的分枝移動複合体の形成が可能となる。遷移的分
枝移動構造中では、塩基の数が増加するにつれ構造の安
定性が増加する。分枝移動構造の開始および形成につい
て要求される塩基の最小の数はない。受容体に相補的な
少なくとも最初の3つの塩基があれば望ましく、相補的
な少なくとも最初の5つの塩基があれば好ましい。
【0039】ディスプレーサ鎖の対向端部は、これに対
するハイブリダイゼーションの後のリンカー鎖に関して
平滑とすることができ、またはディスプレーサ鎖または
リンカー鎖がオーバーハングを有するものとすることが
できる。1つの態様では、リンカーまたはディスプレー
サ鎖の1つは、制限エンドヌクレアーゼによる開裂に起
因するオーバーハングに対して相補的なオーバーハング
を有し得る。
【0040】リンカー鎖は、ディスプレーサにハイブリ
ダイズするのに十分な大きさでさえあればどのような大
きさでもよい。リンカーが10〜20塩基の長さの範囲
であることが望ましい。本発明の好適な態様では、リン
カーの一端は、分枝移動が起こった後に受容体の1つの
鎖に共有結合する。
【0041】ディスプレーサ鎖は、ディスプレーサと受
容体との反応の前後にリンカー鎖にハイブリダイズし得
る。
【0042】前記したように、本発明のディスプレーサ
と受容体ポリデオキシヌクレオチドデュープレックスと
の間の安定なハイブリッドの事前の形成は必要ではな
い。受容体ポリデオキシヌクレオチドデュープレックス
の端部において分枝移動を開始し得る全ゆるオリゴまた
はポリデオキシヌクレオチドディスプレーサ−リンカー
デュープレックスを本発明の方法で使用することができ
る。一旦分枝移動が開始されたならば、分枝移動構造の
形成と同時の、またはこれに続く本発明による安定化の
技術により、複合体を分枝形態で維持し得る。
【0043】本発明によるディスプレーサ−リンカーデ
ュープレックスは、平滑末端または機械的剪断により形
成された末端のような受容体ポリデオキシヌクレオチド
デュープレックスの全ゆる種類の末端で分枝移動を開始
することができる。好適な態様では、本発明による新規
なデュープレックスは、制限エンドヌクレアーゼ開裂部
位、最も有効には受容体ポリデオキシヌクレオチドデュ
ープレックス上の3′または5′一本鎖延長部に隣接し
てハイブリダイズし分枝移動を開始する。
【0044】標的に少なくとも部分的に相補的なディス
プレーサの配列中でヌクレオチドを修飾することによ
り、分枝移動複合体の安定性が増加することを突き止め
た。相補的デオキシヌクレオチドとの会合定数を少なく
とも約20%増加させるこのような修飾は有用な結果を
与える。会合定数を少なくとも約70%増加させるよう
な修飾が好適である。
【0045】形成と同時に複合体を安定化させるため、
標的に少なくとも部分的に相補的なディスプレーサの配
列中の1以上、好ましくは少なくとも約10%のヌクレ
オチドを修飾する。
【0046】本発明で良好に機能すると認められた特定
の修飾には、5−ハロゲン化ピリミジンヌクレオチド、
5−メチルデオキシシチジン、ジアミノプリンデオキシ
ヌクレオチド、リボヌクレオチド並びに2′−アルキル
化リボヌクレオチドが包含される。5−ブロモデオキシ
ウリジンまたは5−メチルデオキシシチジンが最良の結
果を与える。
【0047】また、複合体を分枝移動が起こった後に安
定化することもできる。この態様では、分枝移動複合体
のリンカーは、試薬デュープレックスの1つの鎖に共有
付着される。好ましくは分枝移動複合体をリガーゼと共
にインキュベートする。共有結合リンカー鎖は分枝移動
構造の非共役を防止する。
【0048】本発明の好適な態様では、分枝移動構造
は、修飾ヌクレオチドおよび共有結合を利用して、同時
および後続する安定化技術の組合せにより安定化する。
【0049】ラベルを組み入れてハイブリッド構成物の
検出を可能とすることにより本発明のディスプレーサ−
リンカーを修飾することができる。検出を可能とし分枝
移動した複合体を破壊しない全ゆる修飾体を使用するこ
とができる。一般的な検出修飾体は放射能ラベル、蛍光
および化学発光ラベル、酵素および検出のための標的で
あり、非限定的な例として、ビオチン部分、ホスホロチ
オエート結合並びに抗原が包含される。種々のラベルお
よび検出系の使用の詳細については、例えばケラー・ジ
ー・エッチら、DNAプローブ(1989)およびピパ
ー・エム・エーら、核酸プローブ(1989)を参照す
ることができる。
【0050】他の態様では、本発明による一本鎖ディス
プレーサはリンカー鎖にハイブリダイズせず、受容体ポ
リヌクレオチドの端部以外の地点でトリプレックス形成
を開始することができる。この種のディスプレーサは、 1.トリプルヘリックス形成を開始し得る第1配列であ
って、 a)少なくとも6つの連続するピリミジン塩基または b)少なくとも7つの塩基(この場合,塩基の少なくと
も6つはピリミジン塩基であり,第7の塩基はグアニン
である)からなるものと 2.この種の第1配列に近似する第2配列であって、 a)受容体デュープレックスの第2鎖に相補的で逆平行
に走るものとからなり、トリプルヘリックスに近似する
分枝移動を開始することができる。
【0051】本発明の1つの態様では、第2配列は第1
配列に隣接する。他の態様では、第2配列は介在部分に
よって第1配列から離間する。この態様では、1〜5の
介在部分による離間が好適である。
【0052】介在部分は、第1および第2配列の間に挿
入されるに際して、2つの配列の共働作用を妨害しない
ものであれば全ゆる部分を選択することができる。例と
して内位添加剤およびヌクレオチド配列の剛性を低減す
るよう機能することにより相補的配列の逆平行鎖に対す
るハイブリダイゼーションを促進する試薬がある。この
種の部分には、糖リン酸結合を含む部分が包含される。
好適な態様では、この介在部分はヌクレオチドとする。
ヌクレオチドは修飾ヌクレオチドとすることができる。
有用な修飾ヌクレオチドには、共有付着した内位添加剤
を有するものおよび塩基対合し得ない修飾ヌクレオチド
が包含される。
【0053】一旦ディスプレーサが逆平行鎖とハイブリ
ダイズしたならば、複合体の安定性を増加させるのが望
ましい。ハイブリダイゼーションの前にディスプレーサ
鎖中の少なくとも1つのヌクレオチドを修飾することに
より安定性を増加させ得ることを突き止めた。ヌクレオ
チドは、ハイブリッドディスプレーサ−受容体デュープ
レックスの安定性を増加させる様式で修飾する。修飾
は、複合体の形成を開始し得る第1配列中、またはこの
種の第1配列に近似し受容体デュープレックスの第2鎖
に相補的で逆平行に走る第2配列中のいずれでもよい。
【0054】修飾が第1配列中にある場合、これを好ま
しくは、相補的デオキシヌクレオチドとの会合定数を約
20%、好ましくは約70%増加させる修飾ヌクレオチ
ドよりなる群から選択する。この種の修飾ヌクレオチド
の非限定的な例の代表的なものには5−ハロゲン化ピリ
ミジンヌクレオチドが包含される。最も好ましくは、修
飾ヌクレオチドは5−ブロモデオキシウリジンおよび5
−メチルデオキシシチジンよりなる群から選択する。
【0055】修飾が第2配列にある場合、これを5−ハ
ロゲン化ピリミジンヌクレオチド、5−メチルデオキシ
シチジン、ジアミノプリンデオキシヌクレオチド、リボ
ヌクレオチド並びに2′−アルキル化リボヌクレオチド
よりなる群から選択する。好ましくは、修飾ヌクレオチ
ドは5−ハロゲン化ピリミジンヌクレオチド、特に5−
ブロモデオキシシチジンまたは5−メチルデオキシシチ
ジンとする。
【0056】安定性を増加させる修飾に加えて、ディス
プレーサ−受容体ハイブリッドの検出を可能とするディ
スプレーサ中に修飾ヌクレオチドを組み入れることが有
用であることを突き止めた。適切な修飾体は、放射能ラ
ベル、蛍光および化学発光ラベル、検出のための酵素お
よび標的からなる群から選択され、非限定的な例とし
て、ビオチン部分、ホスホロチオエート結合並びに抗原
が包含される。
【0057】また、エキソヌクレアーゼ耐性のディスプ
レーサを開発した。これらのヌクレアーゼ耐性ディスプ
レーサは、細胞培養物および生体に使用するのに適切で
ある。これらのディスプレーサは、ディスプレーサの末
端ヌクレオチドまたはその近傍に付着したエキソヌクレ
アーゼ耐性を与える少なくとも1つの部分を含む。
【0058】ヌクレアーゼ耐性を与える部分は、末端ヌ
クレオチドの水酸基またはリン酸部分にてデオキシリボ
ース部分に付着し得る。
【0059】ヌクレアーゼ耐性を与える部分は、内位添
加剤、イソウレア、カルボジイミドおよびN−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール、ポリペプチドおよび蛋白質より
なる群から選択することができる。
【0060】基が水酸基に付着した場合の好適な部分は
メチルチオホスホネートである。
【0061】ホスホジエステル結合を介して3′−末端
デオキシリボヌクレオチドに付着した修飾または未修飾
2′,3′ジデオキシリボースヌクレオチドは、3′末
端にて耐性を与えるのに有用である。
【0062】本発明による一本鎖ディスプレーサまたは
本発明によるディスプレーサ−リンカーを利用する複合
体の形成は、周知の原則に従って進行する[マニアティ
スら(1982)分子クローン化(ニューヨーク:コー
ルド・スプリング・ハーバー・ラボラトリイス]。
【0063】本発明の有意義な用途の1つは、受容体ポ
リデオキシヌクレオチド配列中のヌクレオチドの部位特
異的付加または欠失である。このプロセスは、新しい鎖
が受容体デュープレックス中に導入され、元の鎖を置換
する場合に生起する。一般化された組換えおよび遺伝子
変換に関する細胞機構が作用し、ディスプレーサ鎖から
受容体ポリデオキシヌクレオチドへ配列情報を移転し得
る。この移転の可能な機構については、スタール・エフ
・ダブリュ、遺伝子組換え(1979)を参照すること
ができる。
【0064】
【実施例】本発明の種々の観点を説明すべく以下の実施
例を記載するが、請求の範囲により詳細に記載したその
範囲を如何なる様式においても限定することを意図する
ものではない。
【0065】図1Aは(A)pALA−Dの制限マップ
を示す。R=Rsal、P=PstI。断片A〜Dはラ
イン上でラベルし、下に示すヌクレオチド長さを有す
る。断片Dに唯一のSmaI部位がある。また(B)デ
ィスプレーサ(白四角)の分枝移動につき、4塩基の
3′−オーバーハング(断片のPstI末端)を有する
受容体デュープレックス内におけるリンカー(黒四角)
への結合を示す。
【0066】図1Bは、3′オーバーハングのみ(左)
に結合したデュープレックスとその後完結した分枝移動
(右)との間の変換を示す。
【0067】図1Cは、特異的pALA−D断片による
最大置換を示す。m=ディスプレーサと相補的受容体鎖
との間に形成され得る塩基対の最大数。
【0068】図2はP−D−BrdCプラスP−L−d
Cの捕捉反応を示す。1%アガロースゲルのUV螢光写
真。レーン1:RsaI/PstI消化pALA−D
(200mg)。A、B、C並びにDは図1に示した断
片を示す。レーン2〜9:それぞれ1、2、4、8、1
6、32、64並びに128分におけるP−D−Brd
C(6μg/ml)、P−L−dC(2μg/ml)並
びに5U/mlリガーゼ存在下での連結後の生成物。
【0069】図3は図2のオートラジオグラムを示す。
レーン1〜8は、図2の放射能ラベルしたレーン2〜9
に対応する。
【0070】図4Aは、図3と同様のオートラジオグラ
ムを示すが、より高いリガーゼ濃度およびP−D−Br
dCを置換するP−D−dCを用いる。
【0071】図4Bは、P−D−BrdCを置換するP
−D−BrdC−E(10)を使用する以外は、図3と
同一のオートラジオグラムにおける初期の時間点を示
す。
【0072】図4Cは、P−D−BrdCを置換するP
−D−BrdC(24)を使用する以外は図3と同様の
オートラジオグラムを示す。
【0073】図5は、組み込まれたディスプレーサ(ボ
ールド)およびリンカー(下線)配列の領域を示す配列
決定ゲルのオートラジオグラムを示す。
【0074】図6は、pALAD−G4、ヒトALAD
の染色体断片を含むpMS19の誘導体並びにディスプ
レーサリンカーデュープレックスS−D−BrdCを使
用するBCRを示し、S−L−dCは続いてSau3A
1による部分消化を受ける。レーン1、2、3、4、5
並びに8:それぞれ1、2、3、4、5並びに8分に形
成された部分消化生成物。バンドa〜kは、それぞれ3
00、406、1538、1598、2706、273
1、2748、3198と予想される大きさの部分消化
バンド並びにベクタ内の部位により生成した複数の大き
なバンドである。
【0075】図7は、トリプレックス集積分枝移動媒介
リンカー捕捉を示す。レーン1〜6:NciIおよびS
alIにより切断し、BT−D−MedC−1、BT−
L−dC−1並びにT4DNAリガーゼを用いて、ここ
に記載したようにして0、1、3、10、30並びに1
20分インキュベートしたpMS19。レーン7:Av
aIIにより切断したラムダDNAの分子量マーカー。
レーン8〜13:NciIおよびSalIにより切断
し、BO−D−MedC−1、BT−L−dC−1並び
にT4DNAリガーゼを用いて、ここに記載したように
して0、1、3、10、30並びに120分インキュベ
ートしたpMS19。
【0076】実施例1 ラベルしたディスプレーサおよびリンカー鎖の調製 この例並びに記載する他の例で使用するオリゴヌクレオ
チドの配列を表1〜表3に列挙する。これらのオリゴヌ
クレオチドは、標準的ホスホルアミダイト化学を使用し
てアプライド・バイオケミカルス・モデル380BDN
A合成装置上で合成したが、オリゴヌクレオチドを合成
する他のいずれかの標準的方法も、この発明のために実
施し得る。
【0077】これらの例で使用したブロモデオキシシチ
ジン(BrdC)およびメチルデオキシシチジン(Me
dC)含有ディスプレーサ鎖は、その合成の際にオリゴ
ヌクレオチドに5−ブロモデオキシシチジンまたは5−
メチルデオキシシチジンホスホルアミダイトモノマーを
組み入れることにより調製した。精製工程は、塩基保護
基の加水分解およびNHOHによる支持体からの開
裂、蒸発、再懸濁並びにエタノール沈殿に限定される。
T4ポリヌクレオチドキナーゼを使用して32Pにより
全てのオリゴヌクレオチドを5′−ラベルし、20%ア
クリルアミド−8M尿素ゲル上でポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動に供し、オートラジオグラフィにより視覚化
した。正しい大きさの単一オリゴデオキシヌクレオチド
分子種を常法により検出した。
【0078】3′または5′オーバーハングによる受容
体端部における捕捉を測定するため、リンカーまたはデ
ィスプレーサオリゴデオキシヌクレオチドをT4ポリヌ
クレオチドキナーゼを使用して32Pによりそれぞれラ
ベルした。ラベルしたATPによる(ディスプレーサと
ではない)リンカーとの反応の後に過剰の非ラベルAT
Pとの反応を行い、全てのリンカー鎖が5′−リン酸を
含有することを確実にした。セファデックスG−50の
スパンカラムによりオリゴデオキシヌクレオチドを精製
した[マニアティスら(1982)分子クローン化(ニ
ューヨーク:コールド・スプリング・ハーバー・ラボラ
トリイス]。
【0079】実施例2 BrdC含有ハイブリッドの安定性 オリゴデオキシヌクレオチドの融解温度は、クアルチン
とウェットムル[Biochem.28:1040−4
7(1989)]により記載されたようにして決定し
た。すなわち、6×SSC、pH4.0、6×SSC、
pH7.0中または1MNaCl、0.05Mホウ酸、
0.2mMEDTA、pH10中で相補的オリゴデオキ
シヌクレオチドを等モル比で混合した後、1cmの石英
キュベット中に入れた。ウォータージャケットセルホル
ダを備えたベックマンモデル25分光光度計中でキュベ
ット中にて0.3°C/分で溶液を加熱した。セルホル
ダに取り付けたサーミスタを使用して溶液温度をモニタ
した。試験した全てのデュープレックスについての高色
素度は21%であった。濃度依存性融解温度(Tm=t
m+273.16)は、マーキーとブレスラウエル[B
iopolymers26:1601−1620(19
87)]の方法に従って計算した。報告されたTm値は
±1°Cの信頼性である。
【0080】dC含有オリゴデオキシヌクレオチドにつ
いての、およびそのBrdCおよびMedC含有アナロ
グについてのtm値を表4に示す。dCについてのBr
dCまたはMedCの置換により融解温度ΔTm=T
m′−Tmの増加が起こった(ここで、TmおよびT
m′はそれぞれdCおよびBrdCまたはMedC含有
オリゴデオキシヌクレオチドの融解温度である)。
【0081】これらの結果は、BrdCまたはMedC
と共にオリゴヌクレオチドを含有するデュープレックス
は、dCのみを有するものより安定であることを示す。
【0082】dCについての会合定数に関する修飾ヌク
レオチド、BrdCまたはMedCについての会合定
数、相補的dGとの塩基対合は次により近似される: K=e−ΔH°ΔTm/A、ただし式中 A=RTnNs ΔH°=オリゴデオキシヌクレオチドデュープレックス
の形成のエンタルピーR=気体定数 Tn=TmとTm′との平均 Ns=修飾ヌクレオチドの数である。
【0083】この解析に基づき、会合定数l3はBrd
C置換について約70〜90%、MedC置換について
約50〜70%増加した。
【0084】実施例3 BrdCによる置換 非ラベル相補的オリゴデオキシヌクレオチドからの5′
32P−ラベルdC含有オリゴデオキシヌクレオチド
の置換を、ゲル移動アッセイを使用してBrdC含有ア
ナログによりモニタした。
【0085】室温でそれぞれ1および3μg/mlの濃
度にて1MNaCl中で非ラベルdC含有相補的鎖にラ
ベルしたdC含有オリゴデオキシヌクレオチドをアニー
ルさせた後、4°Cとした。ラベルした鎖のBrdC含
有アナログ(3〜400μg/mlの範囲の濃度)を、
時間の関数として種々の温度でdC含有デュープレック
スと共にインキュベートした。それぞれの時間点で取得
した分画を電気泳動装填緩衝液中に希釈し、電気泳動す
るまで−70°Cで保存した。2.5%フィコール40
0中の20%アクリルアミドゲルにサンプルを装填し、
89mMトリスHCl、89mMホウ酸、1mMEDT
A、pH8(TBE)中にて4°C、400ボルト、5
〜15ミリアンペアで電気泳動を行った。ゲルを乾燥し
てオートラジオグラフィに供した。
【0086】オリゴヌクレオチド含有BrdCがdCを
含有するものを置換する速度を表5にまとめた。平滑末
端で開始した反応は温度上昇と共に速く進行した。平滑
末端における増加した活性のためである。4塩基オーバ
ーハングにて開始が生起した置換反応は、平滑末端で開
始した反応より2桁大きかった。置換鎖と形成されたデ
ュープレックスとの間に形成されたデュープレックスの
安定性は温度低下と共に増加した。よって、22〜37
°Cの温度範囲において、置換の速度は温度上昇と共に
減少する。
【0087】これらの結果は、BrdCを含むオリゴヌ
クレオチドは、平滑末端受容体においても、時間および
温度に依存する反応でdCアナログを置換することを示
す。
【0088】置換反応においてリンカー鎖を含む効果
は、0〜100%のG+C含量を用いて3′および5′
両者の4塩基オーバーハングで検討した。
【0089】これらの結果は、ディスプレーサ−リンカ
ーデュープレックスを使用する置換速度は、ディスプレ
ーサオリゴデオキシヌクレオチドのみを使用する置換速
度より少なくとも8倍速いことを示す。これらの結果に
基づき、実施例7〜8に記載した方法は、ディスプレー
サ−リンカーデュープレックスおよび受容体デュープレ
ックスの会合の速度によって制限されないと結論され
る。
【0090】実施例4 標的DNAに対するディスプレーサのハイブリダイゼー
ション BrdCまたはMedC含有ディスプレーサ鎖を、リン
カーの非存在下に二本鎖標的DNAの相補的鎖にハイブ
リダイズさせた。標的DNAの部分に相補的なリンカー
は、所望に応じてこのハイブリダイゼーション工程に続
いて添加する。
【0091】実施例4〜9で使用する標的DNAはプラ
スミドpALA−D、ヒトデルタ−アミノレブリネート
デヒドロゲナーゼ(ALA−D)のcDNA配列を含有
するpUC9発現ベクタとした[ウェットムルら(19
86)、Proc.Natl.Acad.Sci.US
A83:7703−7707]。
【0092】RsaIおよびPstIによりpALA−
Dを消化して7つの断片を生成したが、この内4つは
3′オーバーハングを有する1つのPst1末端および
1つの平滑RsaI断片を含む(図1A)。標準ディス
プレーサ配列、P−D−dCは、制限断片BのPstI
末端の3′−オーバーハング鎖の最初の24ヌクレオチ
ドに相補的である。受容体標的デュープレックスに対す
るディスプレーサハイブリダイゼーションの開始は、P
stI部位の4塩基オーバーハングとのディスプレーサ
の塩基対合により開始する。一本鎖DNA分枝移動によ
り、ディスプレーサは受容体デュープレックス鎖の相同
部分の全部または一部を置換し得る。
【0093】pHを低減したT4DNAリガーゼ緩衝液
[50mMトリス−HCl、pH7.0、1mMAT
P、10mMMgCl、20mMジチオスレイトール
(DTT)、50μg/mlウシ血清アルブミン(BS
A)]中で、消化したpALA−DDNA(20μg/
ml)を34マーのディスプレーサDNA(6μg/m
l)と混合し、55°Cで10分間インキュベートした
後、室温に冷却した。
【0094】図1Cは、1つのPstIおよび1つの平
滑(RsaI)末端によりディスプレーサがpALA−
D断片中に分枝移動する能力を示す。断片Bについて、
ディスプレーサに対する十分な相補性があるが、ディス
プレーサ−受容体塩基対(m)の最大数は24である。
ディスプレーサと3′PstIオーバーハングとの間に
4塩基対が形成されるため、分枝移動工程の最大数は
(m−4)である。断片Dおよび最小(71塩基対)の
PstI−RsaI断片は、PatI部位を越える相補
性を含まない。よって、4塩基オーバーハングおよび1
つの分枝移動工程を含みm=5である。断片Aは、ディ
スプレーサに相補的なPstI部位に隣接する4つの更
なるヌクレオチドを含む。よって、4つのオーバーハン
グおよび5つの分枝移動工程を含みm=9である。断片
Bと異なり(この場合は分枝移動は完結し得る)、断片
AおよびDによる全ての分枝移動構造は2つの一本鎖分
枝を含む。
【0095】実施例5 リンカーの存在下における標的DNAへのディスプレー
サのハイブリダイゼーション この発明の第2の態様では、リンカーオリゴデオキシヌ
クレオチドの分枝移動媒介捕捉は、図1Bの図式に従っ
て行った。この態様では、受容体標的デュープレック
ス、ディスプレーサオリゴデオキシヌクレオチド、並び
にリンカーデオキシオリゴヌクレオチドは、全てハイブ
リダイゼーション反応の際に存在する。リンカー配列、
5′−32P−ラベルしたP−L−dCは、受容体デュ
ープレックスに対する相同性を欠如するディスプレーサ
配列の5′部分と共にデュープレックスを形成する。形
成されたディスプレーサ−リンカーデュープレックス
は、受容体標的鎖との塩基対合により相同の標的鎖を置
換する。
【0096】PstIおよびRsaIを用いてpALA
−Dを消化した。pH低減T4DNAリガーゼ緩衝液
[50mMトリス−HCl、pH7.0、1mMAT
P、10mMMgCl、20mMジチオスレイトール
(DTT)、50μg/mlウシ血清アルブミン(BS
A)]中で、消化したプラスミド(20μg/ml)
を、34マーディスプレーサオリゴデオキシヌクレオチ
ド(6μg/ml)および5′−32P−ラベルした1
4マーリンカーオリゴデオキシヌクレオチド(2μg/
ml)と混合し、55°Cで10分間インキュベートし
た後、室温に冷却した。
【0097】実施例6 ディスプレーサ−リンカーデュープレックスの形成 この発明の他の態様では、置換反応の最初の工程はディ
スプレーサ−リンカーデュープレックスの形成を含み、
標的デュープレックスに対するこのディスプレーサ−リ
ンカーデュープレックスの付加が続く。
【0098】ディスプレーサ−リンカーデュープレック
スの形成は次のようにして行うことができる。pH低減
T4DNAリガーゼ緩衝液[50mMトリス−HCl、
pH7.0、1mMATP、10mMMgCl、20
mMジチオスレイトール(DTT)、50μg/mlウ
シ血清アルブミン(BSA)]中で、34マーのディス
プレーサオリゴデオキシヌクレオチド(6μg/ml)
を5′−32Pラベルした14マーリンカーオリゴデオ
キシヌクレオチド(2μg/ml)と混合し、55°C
で10分間インキュベートした後、室温に冷却した。
【0099】実施例7 標的DNAに対するディスプレーサ−リンカーデュープ
レックスのハイブリダイゼーション PstIおよびRsaIを用いてpALA−Dを消化
し、7つの制限断片を得た。消化したpALA−DDN
A(40μg/ml)を、実施例6で調製した等容量の
ディスプレーサ−リンカーデュープレックスと、50m
Mトリス−HCl、pH7.0、1mMATP、10m
MMgCl、20mMDTT、50μg/mlBSA
中で混合した。この混合物を55°Cで10分間インキ
ュベートした後、室温に冷却した。
【0100】実施例8 標的鎖に対するリンカーオリゴデオキシヌクレオチドの
連結 分枝媒介リンカー連結反応の効率および特異性を図2お
よび図3に示す。
【0101】ディスプレーサP−D−BrdC(6μg
/ml)およびリンカーP−L−dC(2μg/ml)
の存在下におけるpALA−DPstI−RsaI断片
の連結についての時間要求を、T4DNAリガーゼ(5
U/mlリガーゼ)および1〜128分の範囲のインキ
ュベーション時間を使用して設定した。結果を図3、レ
ーン2〜9に示す。連結の結果は、断片Bの移動性につ
いての僅かな時間依存性増加である。分枝移動構造に対
するリンカーの連結は、32分で50%完結し、約1時
間以内で100%完結した。25U/mlリガーゼを使
用して同様の実験を行い、8分で50%完結した。よっ
て、この連結反応についての反応速度は、リガーゼ濃度
および時間に直線的に依存する。これらの結果は、リン
カーオリゴヌクレオチドの分枝媒介連結は、かなり迅速
に生起する効率的な反応であることを示す。
【0102】図3は図2に示すゲルのオートラジオグラ
ムであり、受容体断片に対する5′−32Pラベルした
リンカーの連結の検出を示す。断片B(m=24)を用
いる反応を行って完結する条件下で、断片A(m=9)
は僅かに見ることができ、断片D(m=5)は検出不能
である。ラベルしたリンカーの多数は断片Bと会合す
る。これらの結果は、分枝媒介リンカー捕捉の特異性を
示す。
【0103】実施例9 分枝移動反応の特異性 特異的で効率的な分枝移動媒介リンカー捕捉のためにB
rdCまたはMedC含有ディスプレーサ鎖が要求され
ることを次の実験で示す。図4Aは、図3に示したもの
と類似するオートラジオグラムを示すものであり、ディ
スプレーサ鎖はP−D−BrdCではなくP−D−dC
である。断片Bとの反応を行って50%完結する条件下
で、断片Aおよび断片Dの両者は容易に検出された。表
6では、ディスプレーサ分子としてP−D−BrdC、
P−D−MedC並びにP−D−dCを使用し、断片
A、B並びにDについての相対的なオートラジオグラフ
強度が含まれる。断片Dの強度を1の値とする。断片A
およびBの強度は2倍時間経過アッセイを使用して測定
したため、これらの信頼性は+/−50%である。表6
のデータは、ディスプレーサ中でBrdCまたはMed
Cを使用することが、高度に特異的な分枝移動媒介捕捉
を得るためには重要であることを示す。
【0104】1つの正しくないヌクレオチドを用いてデ
ィスプレーサP−D−BrdC−B(10)を合成し
た。すなわち、9塩基のみが不整合の前にディスプレー
サと相補的受容体鎖との間に認められ得るようにした。
図4Bは、痕跡レベルの捕捉に至る条件下で行った分枝
移動媒介捕捉反応のオートラジオグラムである。強度比
率を表7に示す。断片B(m=24、10における不整
合)による捕捉は、断片A(m=9)のものと全く同一
であった。よって、位置10における唯一の不整合が後
続する分枝移動を遮断し、分枝移動反応は非常に特異的
であることを示す。
【0105】図4Cは図3のものと類似するオートラジ
オグラムを示し、ディスプレーサはP−D−BrdC−
B(24)とした。P−D−BrdC−B(24)の最
後のヌクレオチドはP−D−BrdCのものと異なる。
結果は図3のものと類似していた。よって、最後の単一
分枝構造(図1B、右下)の形成は、BrdC含有オリ
ゴデオキシヌクレオチドの捕捉反応について認められた
高い特異性を達成するには不必要である。
【0106】表6および表7において、実験的および理
論的強度比率を比較する。理論強度比は次の式を使用し
て計算した:
【0107】
【数1】
【0108】受容体末端がディスプレーサ−リンカーデ
ュープレックスにより飽和されていない場合、分割関数
およびqは1に近い。そして、
【0109】
【数2】
【0110】
【数3】
【0111】式(2)は、完全な分枝移動について使用
した(ディスプレーサP−D−BrdC、P−D、Me
dCまたはP−D−dCによる断片B)。式(3)は、
位置M+1における不整合により終止された全ての分枝
移動に適用した。これらの計算において、BrdCにつ
いてΩ>2、B=1.7−1.9およびdCについて
=1である。
【0112】Bは塩基対kについての相対的な会合定
数である。Bは通常は1である。実施例2で決定され
たように、BrdCについてB=1.7−1.9であ
る。同様にMedCについてB=1.5−1.7であ
る。理論と実験との間に優れた定量的一致が認められ、
これは理論を使用してディスプレーサ分子を設計し得る
ことを示唆する。
【0113】実施例10 5′末端におけるリンカー捕捉 5′オーバーハングにおける捕捉のため、ディスプレー
サおよびリンカー鎖の方向を逆転させ、リンカーは、受
容体デュープレックスに対する相同性を欠損するディス
プレーサ配列の3′部分とデュープレックスを形成する
ものとした。
【0114】プラスミドpALA−D−G3は、ヒトA
LA−Dの3.2kb染色体断片を含むpUC19クロ
ーンである。オリゴデオキシヌクレオチドE−D−Br
dCおよびX−D−BrdCは、それぞれ特有のEco
RIおよびXmaIでの分枝移動についてのディスプレ
ーサとして合成した。同一のリンカー、E−L−dC
(X−L−dC)を両者のディスプレーサに用いた。
【0115】EcoRIまたはXmaIおよび第2の制
限エンドヌクレアーゼを用いてpALA−D−G3を消
化し、便利な大きさの受容体断片を作成した。この生成
物をPatIプラスRsaI消化pALA−D(実施例
4)と混合し、等モルのP−L−dCおよびE−L−d
Cおよび400nMP−D−BrdCおよびE−D−B
rdCまたはX−D−BrdCにより捕捉反応を行っ
た。
【0116】25U/mlT4DNAリガーゼを使用
し、実施例8に記載したようにリンカー捕捉反応を行
い、図2に示すゲルシフト分析を使用して分析した。リ
ンカー捕捉のための半分の時間は、PstI(50%G
+C3′オーバーハング)について同一の反応のリンカ
ー捕捉についての半分の時間5′の場合、EcoRI
(0%G+C5′オービーハング)にて5′およびXm
aI(100%G+C5′オーバーハング)にて20′
であった。よって、リンカー捕捉方法を5′または3′
オーバーハングおよび全ての可能なG+C%のオーバー
ハングに適用し得る。
【0117】SmaIによりpALA−Dを切断し、こ
れにより平滑末端を与え、第2の酵素を用い、更にX−
D−BrdCおよびSm−L−dCを使用して捕捉反応
を行った。3′または5′オーバーハングによる受容体
末端におけるリンカー捕捉より2桁遅い速度であった
が、リンカー捕捉が認められた。
【0118】実施例11 分枝移動構造の選択的クローン化 先の例に記載したものと同様の分枝移動媒介捕捉反応の
生成物をベクタに連結し、例えばマニアティスら(19
82)により記載されたようにして、標準的クローン化
技術を使用してイー・コリを形質転換するのに使用し
た。
【0119】プラスミドpALA−DをPstIにより
消化し、2771および1037nt断片を得た。27
71pUC9含有断片をSmaIによる消化によりクロ
ーン化ベクタとして不活性化し、これにより2つの平滑
末端断片を得た。1037nt断片のそれぞれの末端は
PstI部位で終止し、その1つは断片B中のPstI
部位と同一である。分枝移動媒介捕捉反応は、P−D−
BrdCおよびP−L−dCを使用し、実施例7および
8に記載したようにして行った。SphIおよびPst
Iにより消化したpUC19に生成物を連結し、その両
者をベクタのポリリンカー領域にて切断した。SphI
末端は、ディスプレーサ−リンカーデュープレックスの
捕捉により生成したオーバーハングに相補的な3′オー
バーハングを含んでいた。
【0120】4つの独立のプラスミドクローンを種々の
制限エンドヌクレアーゼにより消化し、得られる制限消
化生成物の電気泳動分析の後、リンカーの組み込みのた
め期待されるパターンを有することが示された。これら
のクローンの1つを、標準的な二本鎖DNA配列決定技
術を使用して更なる解析のために選択した。図5に示す
配列決定ゲルのオートラジオグラムにより、クローン化
挿入物が分枝移動媒介捕捉およびリンカー連結に起因す
る生成物であるとの同一性が確認された。これらの結果
は、イー・コリは、BrdC置換体および分枝構造の両
者を処理し得るポリメラーゼおよびヌクレアーゼを含む
ことを示唆する。
【0121】よって、この発明の方法により得られる分
枝移動生成物は、標準的クローン化技術を使用して直接
クローン化することができる。BrdCの存在、または
分枝移動構造の存在はいずれもクローン化プロセスを妨
害しない。
【0122】実施例12 分枝移動媒介ラベルおよび部分消化マッピング PMS−ES/PMS−SEおよびPMS−NH/PM
S−HNをそれぞれ表1に示す順序でpUC19のEc
oRIおよびHindIII部位に挿入することにより
プラスミドpMS19を作製した。この挿入によりプラ
スミドに隣接するEcoRIおよびHindIII部位
が破壊され、延長リンカー領域のそれぞれの末端にてB
glIII(AGATCT)部位に隣接して挿入した。
新しいポリリンカーは、SfiI部位、分枝移動標的配
列、pUC19の全ポリリンカー、異なる分枝移動標的
配列並びにNotI部位を含む。
【0123】BglII部位を使用し、全領域延長ポリ
リンカーを、コスミドベクタを含む他のベクタ中の特有
のBamHI部位にクローン化した。IPTGおよびX
−ゲルにより生育させた場合にpMS19が青色のコロ
ニーを与えるようリーディングフレームを維持した。既
に配列の決定されたヒトALA−Dの3.6kbEco
RI−HindIII染色体断片をpMS19のポリリ
ンカーにクローン化し、プラスミドpMS19−G4を
作製した。
【0124】NotIおよびSfiIによりpMS19
−G4を消化した。SfiI部位またはN−D−Brd
CをラベルするS−D−BrdCおよびS−L−dC並
びにNotI部位をラベルするN−L−dCを使用し、
32Pラベルリンカー(SfiI)またはディスプレー
サ(NotI)の分枝移動媒介捕捉により生成物を末端
ラベルした。Sau3A1によりこの生成物を種々の時
間消化し、生成物をアガロースゲル電気泳動により解析
した。クローン化断片のSfiI末端におけるマッピン
グのオートラジオグラムを図6に示す。得られたSau
3A1マップは公知のDNA配列と一致した。
【0125】リンカー−ディスプレーサデュープレック
スの融解温度は分枝移動プロセスに対して臨界的でない
ため、ラベルは放射能活性ラベルに限定されず、ラベル
した断片の検出またはアフィニティ精製を可能とする広
範な種類のラベルを含むものに拡張し得る。よって、制
限断片の特異的分枝移動媒介ラベルを、広範なマッピン
グおよび単離技術に適用することができる。
【0126】実施例13 トリプルヘリックスの形成 実施例13〜14で使用した標的DNAは、実施例12
に記載したプラスミドpMS19とした。
【0127】EcoRIによる開裂により予め線状化し
た等量のpMS19とスーパーヘリックスpMS19D
NAを混合した。100mMクエン酸ナトリウム、pH
4.8中で室温にて、このDNA混合物(20μg/m
l)の画分を、32PラベルしたBTD−MedC−1
(1μg/ml)または32PラベルしたBO−D−M
edC−1(1μg/ml)オリゴデオキシヌクレオチ
ドと混合し、4°Cに冷却した。BT−D−MedC−
1およびBO−D−MedC−1の両者は分枝移動構造
を形成し得る配列を含むのに対し、BT−D−MedC
−1のみがトリプルヘリックス形成に参画し得るポリピ
リミジン配列を含む。
【0128】インキュベーションの生成物は、100m
Mクエン酸ナトリウム、pH4.8中にて1.2%アガ
ロースゲルにより4°Cでの電気泳動により分離した。
このゲルを乾燥してオートラジオグラフィに供した。p
MS19のスーパーヘリックスおよび線状形態の両者
は、32P−ラベルしたBT−D−MedC−1に安定
に結合した。スーパーヘリックスおよび線状形態の両者
とも、32P−ラベルしたBO−D−MedC−1に安
定に結合しなかった。
【0129】よって、分枝移動に最も適切な低いpHで
あっても、分枝移動生成物を形成する能力は、線状また
はスーパーヘリックスDNAとさえの安定な複合体の形
成には十分ではなかった。一方、安定なトリプルヘリッ
クス生成物は、ポリピリミジン配列が存在する場合、線
状およびスーパーヘリックスDNAの両者で形成され
た。
【0130】実施例14 分枝移動とトリプルヘリックス形成との共役 受容体プラスミドを、NciIおよびSalIにより切
断したpMS19とした。SalIは5′オーバーハン
グを生成する酵素である。ディスプレーサ分子は32
ラベルしたBO−D−MedC−1または32Pラベル
したBT−D−MedC−1とした。リンカー分子はB
T−L−dC−1とした。ディスプレーサ−リンカーデ
ュープレックスは、実施例6に記載したように形成し、
実施例7に記載したようにハイブリダイズし、実施例8
に記載したように連結したが、ディスプレーサ−リンカ
ーデュープレックスの濃度は0.2μMとし、溶媒は2
5mMトリス−酢酸、pH6.8、10mMNaCl、
1mMスペルミン、1mMDTT、10mMMgC
、1mMATPとした。
【0131】50%の分子が100U/mlにて25分
で環化するリガーゼ緩衝液と比較し、前記した溶媒中で
EcoRI線状化pMS19の環化の速度を比較するこ
とにより、有効なリガーゼ活性を決定した。決定したリ
ガーゼ活性は約0.5U/mlであった。
【0132】図7は、分枝移動実験の流れ図を示す。3
0分後、受容体デュープレックスの50%が、BT−D
−MedC−1の存在下でリンカーを捕捉した。BT−
D−MedC−1によるリンカー捕捉の速度は、実施例
8の方法を使用しリガーゼ活性およびディスプレーサ−
リンカーデュープレックスの濃度について予測されたも
のより30倍大きかった。
【0133】ゲルを乾燥してオートラジオグラフィに供
した。螢光写真のレーン4〜6で見える分枝移動生成物
はオートラジオグラフで見ることができ、新たな螢光写
真バンドは、分枝移動媒介捕捉生成物を示すことを示唆
した。
【0134】一夜インキュベートした後、BOD−Me
dC−1による連結生成物の50%収量の両者のディス
プレーサにつき分枝移動生成物が見られた。よって、B
O−D−MedC−1ではなくディスプレーサBT−D
−MedC−1上の特定の未修飾トリプレックス形成領
域の組み込みにより、分枝移動中間体は30倍以上安定
化される。
【0135】理解を明確にすべく前記発明を図表および
例により幾分詳細に記載したが、前記請求の範囲記載の
範囲において、所定の変更および改変を行い得ることは
自明であろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1Aは(A)pALA−Dの制限マップを示
す。R=Rsal、P=PstI。断片A〜Dはライン
上でラベルし、下に示すヌクレオチド長さを有する。断
片Dに唯一のSmaI部位がある。また(B)ディスプ
レーサ(白四角)の分枝移動につき、4塩基の3′−オ
ーバーハング(断片のPstI末端)を有する受容体デ
ュープレックス内におけるリンカー(黒四角)への結合
を示す。 図1Bは、3′オーバーハングのみ(左)に結合したデ
ュープレックスとその後完結した分枝移動(右)との間
の変換を示す。 図1Cは、特異的pALA−D断片による最大置換を示
す。m=ディスプレーサと相補的受容体鎖との間に形成
され得る塩基対の最大数。
【図2】P−D−BrdCプラスP−L−dCの捕捉反
応を示す。1%アガロースゲルのUV螢光写真。レーン
1:RsaI/PstI消化pALA−D(200n
g)。A、B、C並びにDは図1に示した断片を示す。
レーン2〜9:それぞれ1、2、4、8、16、32、
64並びに128分におけるP−D−BrdC(6μg
/ml)、P−L−dC(2μg/ml)並びに5U/
mlリガーゼ存在下での連結後の生成物。
【図3】図2のオートラジオグラムを示す。レーン1〜
8は、図2の放射能ラベルしたレーン2〜9に対応す
る。
【図4】図4Aは、図3と同様のオートラジオグラムを
示すが、より高いリガーゼ濃度およびP−D−BrdC
を置換するP−D−dCを用いた。 図4Bは、P−D−BrdCを置換するP−D−Brd
C−E(10)を使用する以外は、図3と同一のオート
ラジオグラムにおける初期の時間点を示す。 図4Cは、P−D−BrdCを置換するP−D−Brd
C(24)を使用する以外は図3と同様のオートラジオ
グラムを示す。
【図5】組み込まれたディスプレーサ(ボールド)およ
びリンカー(下線)配列の領域を示す配列決定ゲルのオ
ートラジオグラムを示す。
【図6】pALAD−G4、ヒトALADの染色体断片
およびディスプレーサリンカーデュープレックスS−D
−BrdCを含むpMS19の誘導体を使用するBCR
を示し、S−L−dCは続いてSau3A1による部分
消化を受ける。レーン1、2、3、4、5並びに8:そ
れぞれ1、2、3、4、5並びに8分に形成された部分
消化生成物。バンドa〜kは、それぞれ300、40
6、1538、1598、2706、2731、274
8、3198と予想される大きさの部分消化バンド並び
にベクタ内の部位により生成した複数の大きなバンドで
ある。
【図7】トリプレックス集積分枝移動媒介リンカー捕捉
を示す。レーン1〜6:NciIおよびSalIにより
切断し、BT−D−MedC−1、BT−L−dC−1
並びにT4DNAリガーゼを用いて、ここに記載したよ
うにして0、1、3、10、30並びに120分インキ
ュベートしたpMS19。レーン7:AvaIIにより
切断したラムダDNAの分子量マーカー。レーン8〜1
3:NciIおよびSalIにより切断し、BO−D−
MedC−1、BT−L−dC−1並びにT4DNAリ
ガーゼを用いて、ここに記載したようにして0、3、1
0、30並びに120分インキュベートしたpMS1
9。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロビン エス クオーテイン アメリカ合衆国、ニユー ジヤージー州 07921、ベドミンスター、メイフイールド ロード 80番 (72)発明者 デイーン エル エンゲルハート アメリカ合衆国、ニユー ヨーク州 10025、ニユー ヨーク、リバーサイド ドライブ 173番

Claims (116)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受容体ポリデオキシヌクレオチド配列の
    1本の鎖と一本鎖DNAのディスプレーサ配列との不安
    定複合体を形成するに際し、ディスプレーサ配列を受容
    体ポリデオキシヌクレオチド配列のこの種の鎖に対して
    少なくとも部分的に相補的とし、この複合体を安定化さ
    せることからなることを特徴とする不安定複合体の形成
    方法。
  2. 【請求項2】 ディスプレーサ鎖中の少なくとも1つの
    修飾ヌクレオチドの存在により不安定複合体が安定化さ
    れる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ディスプレーサ配列と受容体デュープレ
    ックスとのDNAトリプレックスを形成することにより
    複合体を安定化させる請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 ディスプレーサ鎖が、ヌクレオチド配列
    と配列特異的DNA結合部分(これは付着する部位で受
    容体DNAデュープレックスを顕著に融解しない)とか
    らなる請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 ディスプレーサ配列をディスプレーサ−
    リンカーデュープレックス中でリンカーとのデュープレ
    ックス形成に供し、このディスプレーサ−リンカーデュ
    ープレックスが次の2の鎖: 1.ディスプレーサ鎖(その一部は受容体ポリデオキシ
    ヌクレオチドデュープレックスの1つの鎖に対して相補
    的なヌクレオチドからなり、一部はリンカー鎖に相補的
    でハイブリダイズする配列からなる)、および 2.ディスプレーサ鎖に相補的でハイブリダイズするリ
    ンカー鎖からなる請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスの端部にて分枝移動を開始し得るオリゴまた
    はポリデオキシヌクレオチドディスプレーサ−リンカー
    デュープレックス(この種の受容体ポリデオキシヌクレ
    オチドデュープレックスとの安定なハイブリッドの先行
    する形成を伴わない)であって、このディスプレーサ−
    リンカーデュープレックスが次の2つの鎖: a.ディスプレーサ鎖(その一部は受容体ポリデオキシ
    ヌクレオチドデュープレックスの1つの鎖に対して相補
    的なヌクレオチドからなり、一部はリンカー鎖に相補的
    でハイブリダイズする配列からなる)、および b.ディスプレーサ鎖に相補的でハイブリダイズするリ
    ンカー鎖からなることを特徴とするオリゴまたはポリデ
    オキシヌクレオチドディスプレーサ−リンカーデュープ
    レックス。
  7. 【請求項7】 制限エンドヌクレアーゼ開裂部位で分枝
    移動を開始し得る請求項6記載のディスプレーサ−リン
    カーデュープレックス。
  8. 【請求項8】 受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックス上の3′または5′一本鎖延長部にハイブリ
    ダイズし、これに隣接して分枝移動を開始し得る請求項
    6記載のディスプレーサ−リンカーデュープレックス。
  9. 【請求項9】 受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスの1本の鎖に相補的な少なくとも1本のヌク
    レオチドが修飾され、ハイブリッドディスプレーサ−受
    容体デュープレックスの安定性が増加した請求項6記載
    のディスプレーサ−リンカーデュープレックス。
  10. 【請求項10】受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスの1本の鎖に相補的な少なくとも1つのヌク
    レオチドが修飾され、ハイブリッドディスプレーサ−受
    容体デュープレックスの融解温度が上昇した請求項6記
    載のディスプレーサ−リンカーデュープレックス。
  11. 【請求項11】修飾ヌクレオチドが、相補的デオキシヌ
    クレオチドとの会合定数を少なくとも20%増加させる
    修飾ヌクレオチドよりなる群から選択される請求項9記
    載のディスプレーサ−リンカーデュープレックス。
  12. 【請求項12】修飾ヌクレオチドが、5−ハロゲン化ピ
    リミジンヌクレオチド、5−メチルデオキシシチジン、
    ジアミノプリンデオキシヌクレオチド、リボヌクレオチ
    ド並びに2′−アルキル化リボヌクレオチドよりなる群
    から選択される請求項9記載のディスプレーサ−リンカ
    ーデュープレックス。
  13. 【請求項13】修飾ヌクレオチドが5−ハロゲン化ピリ
    ミジンヌクレオチドである請求項9記載のディスプレー
    サ−リンカーデュープレックス。
  14. 【請求項14】修飾ヌクレオチドが5−ブロモデオキシ
    ウリジンである請求項9記載のディスプレーサ−リンカ
    ーデュープレックス。
  15. 【請求項15】修飾ヌクレオチドが5−メチルデオキシ
    シチジンである請求項9記載のディスプレーサ−リンカ
    ーデュープレックス。
  16. 【請求項16】ディスプレーサ−受容体ハイブリッドの
    検出を可能とする修飾体を含む請求項6記載のディスプ
    レーサ−リンカーデュープレックス。
  17. 【請求項17】修飾体が、放射能ラベル、蛍光ラベル並
    びに検出の標的(ビオチン部分、酵素並びにホスホロチ
    オエート結合を含む)よりなる群から選択される請求項
    16記載の修飾ディスプレーサ−リンカーデュープレッ
    クス。
  18. 【請求項18】修飾体がリンカー中に存在する請求項1
    6記載の修飾ディスプレーサ−リンカーデュープレック
    ス。
  19. 【請求項19】アフィニティクロマトグラフィによりデ
    ィスプレーサ−受容体ハイブリッドの捕捉を可能とする
    修飾体を含む請求項6記載のディスプレーサ−リンカー
    デュープレックス。
  20. 【請求項20】修飾体が、ビオチン部分およびホスホロ
    チオエート結合よりなる群から選択される請求項19記
    載のディスプレーサ−リンカーデュープレックス。
  21. 【請求項21】修飾体がリンカー中に存在する請求項1
    9記載のディスプレーサ−リンカーデュープレックス。
  22. 【請求項22】制限エンドヌクレアーゼによるポリデオ
    キシヌクレオチドデュープレックスの消化に起因する
    5′または3′一本鎖延長部に相補的な5′または3′
    一本鎖延長部を更に含む請求項6記載のディスプレーサ
    −リンカーデュープレックス。
  23. 【請求項23】請求項6乃至22いずれかに記載のディ
    スプレーサ−リンカーデュープレックスにハイブリダイ
    ズした天然に存在する受容体ポリデオキシヌクレオチド
    デュープレックスからなることを特徴とする人工構成ポ
    リデオキシヌクレオチドハイブリッド。
  24. 【請求項24】リンカー鎖が、受容体デュープレックス
    の鎖の1つに共有結合した請求項6乃至22いずれかに
    記載の人工構成ポリデオキシヌクレオチドハイブリッ
    ド。
  25. 【請求項25】請求項57乃至87記載のディスプレー
    サにハイブリダイズした天然に存在する受容体ポリデオ
    キシヌクレオチドデュープレックスからなることを特徴
    とする人工構成ポリデオキシヌクレオチドハイブリッ
    ド。
  26. 【請求項26】受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスを修飾するに際し、ハイブリッドポリデオキ
    シヌクレオチドデュープレックスの形成を許容する条件
    下でこの種の受容体ポリデオキシヌクレオチドデュープ
    レックスとディスプレーサ−リンカーデュープレックス
    とを接触させることにより、この際、ディスプレーサ−
    リンカーデュープレックスが次の2つの鎖: 1.ディスプレーサ鎖(その一部は受容体ポリデオキシ
    ヌクレオチドデュープレックスの1つの鎖に対して相補
    的なヌクレオチドからなり、一部はリンカー鎖に相補的
    でハイブリダイズする配列からなる)、および 2.ディスプレーサ鎖に相補的でハイブリダイズするリ
    ンカー鎖からなることを特徴とする受容体ポリデオキシ
    ヌクレオチドデュープレックスの修飾方法。
  27. 【請求項27】受容体デュープレックスが3′または
    5′一本鎖延長部で終止し、ディスプレーサ鎖が延長部
    に相補的な配列を含む請求項26記載の方法。
  28. 【請求項28】ハイブリッドポリヌクレオチドデュープ
    レックスの形成後にハイブリッドを安定化する請求項2
    6記載の方法。
  29. 【請求項29】ディスプレーサ鎖に相補的な受容体デュ
    ープレックスの鎖に対してディスプレーサ−リンカーデ
    ュープレックスのリンカー鎖を共有結合させることによ
    りハイブリッドを安定化する請求項28記載の方法。
  30. 【請求項30】共有結合をホスホジエステル結合とする
    請求項29記載の方法。
  31. 【請求項31】T4DNAリガーゼを使用し、ディスプ
    レーサ−リンカーデュープレックスのリンカー鎖をディ
    スプレーサ鎖に相補的な受容体デュープレックスの鎖に
    連結することによりハイブリッドを安定化させる請求項
    29記載の方法。
  32. 【請求項32】受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスの1つの鎖に相補的な少なくとも1つのヌク
    レオチドを、ハイブリッドディスプレーサ−受容体デュ
    ープレックスの安定性を増加させる修飾ヌクレオチドと
    する請求項26記載の方法。
  33. 【請求項33】受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスの1つの鎖に相補的な少なくとも1つのヌク
    レオチドを、ハイブリッドディスプレーサ−受容体デュ
    ープレックスの融解温度を上昇させる修飾ヌクレオチド
    とする請求項26記載の方法。
  34. 【請求項34】修飾ヌクレオチドを、相補的デオキシヌ
    クレオチドの会合定数を少なくとも約20%増加させる
    修飾ヌクレオチドよりなる群から選択する請求項32記
    載の方法。
  35. 【請求項35】修飾ヌクレオチドを、5−ハロゲン化ピ
    リミジンヌクレオチド、5−メチルデオキシシチジン、
    ジアミノプリンデオキシヌクレオチド、リボヌクレオチ
    ド並びに2′−アルキル化リボヌクレオチドよりなる群
    から選択する請求項32記載の方法。
  36. 【請求項36】修飾ヌクレオチドを5−ハロゲン化ピリ
    ミジンヌクレオチドとする請求項32記載の方法。
  37. 【請求項37】修飾ヌクレオチドを5−ブロモデオキシ
    シチジンとする請求項32記載の方法。
  38. 【請求項38】修飾ヌクレオチドを5−メチルデオキシ
    シチジンとする請求項32記載の方法。
  39. 【請求項39】受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスの1つの鎖に相補的な約10%〜80%のヌ
    クレオチドを修飾ヌクレオチドとする請求項32記載の
    方法。
  40. 【請求項40】受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスの端部にて分枝移動を開始し得るディスプレ
    ーサ−リンカーデュープレックスにハイブリダイズした
    天然に存在する受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスの人工構成核酸ハイブリッドをラベルするに
    際し(この種の受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスとの安定なハイブリッドの先行する形成を伴
    わない)、このディスプレーサ−リンカーデュープレッ
    クスが次の2つの鎖: 1.ディスプレーサ鎖(その一部は受容体ポリデオキシ
    ヌクレオチドデュープレックスの1つの鎖に対して相補
    的なヌクレオチドからなり、一部はリンカー鎖に相補的
    でハイブリダイズする配列からなる)、および 2.ディスプレーサ鎖に相補的でハイブリダイズするリ
    ンカー鎖 からなるラベル方法であって、このラベル方法は、ディ
    スプレーサ−リンカーデュープレックスを修飾して、人
    工構成核酸ハイブリッドの検出を可能とする修飾体をそ
    の中に組み入れることを特徴とするラベル方法。
  41. 【請求項41】ディスプレーサ−リンカーデュープレッ
    クスが、天然に存在する受容体ポリヌクレオチドデュー
    プレックスとのハイブリダイゼーションの前に修飾され
    る請求項40記載の方法。
  42. 【請求項42】ディスプレーサ−リンカーデュープレッ
    クスのリンカー鎖が、ディスプレーサ鎖に相補的な天然
    に存在する受容体ポリデオキシヌクレオチドデュープレ
    ックスの鎖に共有結合した請求項40記載の方法。
  43. 【請求項43】放射能ラベル、蛍光ラベル、酵素並びに
    化学的ラベル(ビオチン部分およびホスホロチオエート
    結合を含む)よりなる群から修飾体を選択する請求項4
    0記載の方法。
  44. 【請求項44】アフィニティクロマトグラフィの標的よ
    りなる群から修飾体を選択する請求項40記載の方法。
  45. 【請求項45】ビオチン部分およびホスホロチオエート
    結合よりなる群から修飾体を選択する請求項44記載の
    方法。
  46. 【請求項46】修飾体がディスプレーサ−リンカーデュ
    ープレックスの5′または3′一本鎖延長部からなり、
    この延長部が、 1)ディスプレーサ−リンカー受容体ポリデオキシヌク
    レオチドデュープレックスハイブリッドの形成によって
    影響を受けず、 2)相補的5′または3′一本鎖延長部を含有するポリ
    デオキシヌクレオチドデュープレックスへの付着につい
    ての標的である請求項40記載の方法。
  47. 【請求項47】ベクタ中のクローン化デオキシヌクレオ
    チド挿入物の一端をラベルするのに使用する請求項40
    記載の方法。
  48. 【請求項48】ベクタをプラスミドベクタとする請求項
    47記載の方法。
  49. 【請求項49】ベクタをコスミドベクタとする請求項4
    7記載の方法。
  50. 【請求項50】ベクタを酵母人工染色体ベクタとする請
    求項47記載の方法。
  51. 【請求項51】請求項40記載の方法により挿入物をラ
    ベルすることからなることを特徴とする挿入物の制限エ
    ンドヌクレアーゼマッピング方法。
  52. 【請求項52】請求項40記載の方法によりハイブリッ
    ドをラベルすることからなることを特徴とする、アフィ
    ニティクロマトグラフィによる人工構成核酸ハイブリッ
    ドの捕捉方法。
  53. 【請求項53】請求項40記載の方法により受容体ポリ
    デオキシヌクレオチドデュープレックスをラベルするこ
    とからなることを特徴とする、ポリデオキシヌクレオチ
    ドデュープレックスの集団中の受容体ポリデオキシヌク
    レオチドデュープレックスの集積方法。
  54. 【請求項54】請求項40記載の方法により得られたハ
    イブリッドをラベルすることからなることを特徴とす
    る、制限エンドヌクレアーゼリンカーを受容体ポリデオ
    キシヌクレオチドデュープレックスに共有付着する方
    法。
  55. 【請求項55】受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスを選択的にクローン化するに際し、請求項4
    0記載の方法によりハイブリッドをラベルすることから
    なることを特徴とする、この種の受容体ポリデオキシヌ
    クレオチドデュープレックス上に制限エンドヌクレアー
    ゼリンカーを共有付着させることによる、受容体ポリデ
    オキシヌクレオチドデュープレックスの選択的クローン
    化方法。
  56. 【請求項56】接触するポリデオキシリボヌクレオチド
    デュープレックスのクローンを単離するに際し、請求項
    40記載の方法によりクローンをラベルすることからな
    ることを特徴とする、デュープレックス上に制限エンド
    ヌクレアーゼリンカーを共有付着させることによる、接
    触するポリデオキシリボヌクレオチドデュープレックス
    のクローンの単離方法。
  57. 【請求項57】受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスに結合し得るオリゴまたはポリデオキシヌク
    レオチドディスプレーサであって、 1)トリプルヘリックス形成を開始し得る第1配列であ
    って、 a)少なくとも6つの連続的なピリミジン塩基または b)少なくとも7つの塩基(この場合,塩基の少なくと
    も6つはピリミジン塩基であり,7つ目の塩基はグアニ
    ンである)からなるもの、および 2)この種の第1配列に近似し、受容体デュープレック
    スの第2鎖に相補的で逆平行に走り、トリプルヘリック
    スに近似する分枝移動を開始し得る第2配列からなるこ
    とを特徴とするディスプレーサ。
  58. 【請求項58】第2配列が第1配列に隣接する請求項5
    7記載のディスプレーサ。
  59. 【請求項59】第2配列が、1〜5の介在部分により第
    1配列から離間する請求項57記載のディスプレーサ。
  60. 【請求項60】介在部分がヌクレオチドである請求項5
    9記載のディスプレーサ。
  61. 【請求項61】少なくとも1つの部分が修飾ヌクレオチ
    ドである請求項60記載のディスプレーサ。
  62. 【請求項62】介在部分の1つが、共有付着した内位添
    加剤を有する請求項59記載のディスプレーサ。
  63. 【請求項63】受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスの1つの鎖に相補的な少なくとも1つのヌク
    レオチドを修飾してディスプレーサ−受容体複合体の安
    定性を増加させた請求項57記載のディスプレーサ。
  64. 【請求項64】受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスの1つの鎖に相補的な少なくとも1つのヌク
    レオチドを修飾してディスプレーサ−受容体複合体の融
    解温度を上昇させた請求項57記載のディスプレーサ。
  65. 【請求項65】相補的デオキシヌクレオチドとの会合定
    数を少なくとも約20%増加させた修飾ヌクレオチドよ
    りなる群から修飾ヌクレオチドを選択する請求項63記
    載のディスプレーサ。
  66. 【請求項66】修飾体が第1配列である請求項63記載
    のディスプレーサ。
  67. 【請求項67】修飾ヌクレオチドが5−ハロゲン化ピリ
    ミジンヌクレオチドである請求項66記載のディスプレ
    ーサ。
  68. 【請求項68】5−ブロモデオキシウリジンおよび5−
    メチルデオキシシチジンよりなる群から修飾ヌクレオチ
    ドを選択する請求項66記載のディスプレーサ。
  69. 【請求項69】修飾体が第2配列に存する請求項63記
    載のディスプレーサ。
  70. 【請求項70】5−ハロゲン化ピリミジンヌクレオチ
    ド、5−メチルデオキシシチジン、ジアミノプリンデオ
    キシヌクレオチド、リボヌクレオチド並びに2′−アル
    キル化リボヌクレオチドよりなる群から修飾ヌクレオチ
    ドを選択する請求項69記載のディスプレーサ。
  71. 【請求項71】修飾ヌクレオチドが5−ハロゲン化ピリ
    ミジンヌクレオチドである請求項69記載のディスプレ
    ーサ。
  72. 【請求項72】修飾ヌクレオチドが5−ブロモデオキシ
    ウリジンである請求項69記載のディスプレーサ。
  73. 【請求項73】修飾ヌクレオチドが5−メチルデオキシ
    シチジンである請求項69記載のディスプレーサ。
  74. 【請求項74】オリゴまたはポリデオキシヌクレオチド
    の末端に付着した少なくとも1つの部分を更に含み,こ
    の部分が付着した末端にエンドヌクレアーゼ耐性を与え
    る請求項57記載のディスプレーサ。
  75. 【請求項75】前記部分が末端ヌクレオチドのデオキシ
    リボース部分に付着した請求項74記載のディスプレー
    サ。
  76. 【請求項76】前記部分が末端ヌクレオチドのデオキシ
    リボース部分に間接的に付着した請求項75記載のディ
    スプレーサ。
  77. 【請求項77】前記部分が末端ヌクレオチドの水酸基に
    付着した請求項74記載のディスプレーサ。
  78. 【請求項78】前記部分が末端ヌクレオチドのリン酸部
    分に付着した請求項74記載のディスプレーサ。
  79. 【請求項79】内位添加剤、イソウレア、カルボジイミ
    ド並びにN−ヒドロキシベンゾトリアゾールよりなる群
    から前記部分を選択する請求項74記載のディスプレー
    サ。
  80. 【請求項80】前記部分がメチルチオホスホネートであ
    る請求項77記載のディスプレーサ。
  81. 【請求項81】ポリペプチドおよび蛋白質よりなる群か
    ら前記部分を選択する請求項74記載のディスプレー
    サ。
  82. 【請求項82】前記部分が、ホスホジエステル結合を介
    して3′−末端デオキシリボヌクレオチドに付着した
    2′,3′−ジデオキシリボースヌクレオチドである請
    求項74記載のディスプレーサ。
  83. 【請求項83】2′,3′−ジデオキシリボースヌクレ
    オチドが修飾2′,3′−ジデオキシリボースヌクレオ
    チドである請求項82記載のディスプレーサ。
  84. 【請求項84】ディスプレーサ−受容体ハイブリッドの
    検出を可能とする修飾体を含む請求項57記載のディス
    プレーサ。
  85. 【請求項85】放射能ラベル、蛍光ラベル、酵素および
    検出の標的(ビオチン部分およびホスホロチオエート結
    合を含む)よりなる群から修飾体を選択する請求項84
    記載の修飾ディスプレーサ。
  86. 【請求項86】アフィニティクロマトグラフィによりデ
    ィスプレーサ−受容体ハイブリッドの捕捉を可能とする
    修飾体を含む請求項57記載のディスプレーサ。
  87. 【請求項87】ビオチン部分およびホスホロチオエート
    結合よりなる群から修飾体を選択する請求項86記載の
    ディスプレーサ。
  88. 【請求項88】受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスを修飾するに際し、この種の受容体ポリデオ
    キシヌクレオチドデュープレックスと請求項57記載の
    ディスプレーサとを複合体の形成を可能とする条件下で
    接触させることからなることを特徴とする受容体ポリデ
    オキシヌクレオチドデュープレックスの修飾方法。
  89. 【請求項89】受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスの1つの鎖に相補的な少なくとも1つのヌク
    レオチドを修飾してディスプレーサ−受容体複合体の安
    定性を増加させる請求項88記載の方法。
  90. 【請求項90】受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスの1つの鎖に相補的な少なくとも1つのヌク
    レオチドを修飾してディスプレーサ−受容体複合体の融
    解温度を上昇させる請求項88記載の方法。
  91. 【請求項91】相補的デオキシヌクレオチドとの会合定
    数を少なくとも約20%増加させる修飾ヌクレオチドよ
    りなる群から修飾ヌクレオチドを選択する請求項88記
    載の方法。
  92. 【請求項92】修飾体が、請求項57記載のディスプレ
    ーサの第1配列に存する請求項88記載の方法。
  93. 【請求項93】5−ブロモデオキシウリジンおよび5−
    メチルデオキシシチジンよりなる群から修飾ヌクレオチ
    ドを選択する請求項92記載の方法。
  94. 【請求項94】修飾体が請求項57記載のディスプレー
    サの第2配列に存する請求項88記載の方法。
  95. 【請求項95】5−ハロゲン化ピリミジンヌクレオチ
    ド、5−メチルデオキシシチジン、ジアミノプリンデオ
    キシヌクレオチド、リボヌクレオチド、並びに2′−ア
    ルキル化リボヌクレオチドよりなる群から修飾塩基を選
    択する請求項94記載の方法。
  96. 【請求項96】修飾ヌクレオチドを5−ハロゲン化ピリ
    ミジンヌクレオチドとする請求項94記載の方法。
  97. 【請求項97】修飾ヌクレオチドを5−ブロモデオキシ
    ウリジンとする請求項94記載の方法。
  98. 【請求項98】修飾ヌクレオチドを5−メチルデオキシ
    シチジンとする請求項94記載の方法。
  99. 【請求項99】ディスプレーサが、オリゴまたはポリヌ
    クレオチドの末端に付着した少なくとも1つの部分を含
    み、この部分が付着した末端にエンドヌクレアーゼ耐性
    を与える請求項88記載の方法。
  100. 【請求項100】前記部分が末端ヌクレオチドのデオキ
    シリボース部分に付着した請求項99記載の方法。
  101. 【請求項101】前記部分が末端ヌクレオチドのデオキ
    シリボース部分に間接的に付着した請求項100記載の
    方法。
  102. 【請求項102】前記部分が末端ヌクレオチドの水酸基
    に付着した請求項99記載の方法。
  103. 【請求項103】前記部分が末端ヌクレオチドのリン酸
    部分に付着した請求項99記載の方法。
  104. 【請求項104】内位添加剤、イソウレア、カルボジイ
    ミド並びにN−ヒドロキシベンゾトリアゾールよりなる
    群から前記部分を選択する請求項99記載の方法。
  105. 【請求項105】前記部分がメチルチオホスホネートで
    ある請求項101記載の方法。
  106. 【請求項106】ポリペプチドおよび蛋白質よりなる群
    から前記部分を選択する請求項99記載の方法。
  107. 【請求項107】前記部分が、ホスホジエステル結合を
    介して3′−末端デオキシリボヌクレオチドに付着した
    2′,3′−ジデオキシリボースヌクレオチドである請
    求項99記載の方法。
  108. 【請求項108】2′,3′−ジデオキシリボースヌク
    レオチドが修飾2′,3′−ジデオキシリボースヌクレ
    オチドである請求項107記載の方法。
  109. 【請求項109】ディスプレーサ−受容体複合体をラベ
    ルするに際し、受容体ポリデオキシヌクレオチドデュー
    プレックスと請求項101記載のディスプレーサとを複
    合体の形成を許容する条件下で接触させることからな
    り、その際ディスプレーサが、ディスプレーサ−受容体
    複合体の検出を可能とし得る修飾体を含むことを特徴と
    するディスプレーサ−受容体複合体のラベル方法。
  110. 【請求項110】放射能ラベル、蛍光および化学発光ラ
    ベル、酵素および検出のための標的よりなる群から修飾
    体を選択する請求項109記載の方法。
  111. 【請求項111】アフィニティクロマトグラフィの標的
    よりなる群から修飾体を選択する請求項109記載の方
    法。
  112. 【請求項112】ビオチン部分およびホスホロチオエー
    ト結合よりなる群から修飾体を選択する請求項111記
    載の方法。
  113. 【請求項113】アフィニティクロマトグラフィにより
    人工構成核酸ハイブリッドを捕捉するに際し、請求項8
    8記載の方法によりハイブリッドを修飾することからな
    ることを特徴とする方法。
  114. 【請求項114】ポリデオキシヌクレオチドデュープレ
    ックスの集団中の受容体ポリデオキシヌクレオチドデュ
    ープレックスを集積するに際し、請求項88記載の方法
    により受容体ポリデオキシヌクレオチドデュープレック
    スをラベルすることからなることを特徴とする方法。
  115. 【請求項115】受容体ポリデオキシヌクレオチドデュ
    ープレックス中のヌクレオチドの部位特異的付加、欠失
    または置換を行うに際し、請求項88記載の方法により
    デュープレックスを修飾することからなることを特徴と
    する方法。
  116. 【請求項116】DNAの修飾鎖により天然に存在する
    DNAの鎖を置換することからなる変異損傷を修復する
    方法を行うに際し、請求項88記載の方法により新しい
    鎖を天然に存在するデュープレックスに導入し、元の鎖
    を置換することからなることを特徴とする方法。
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