JPH0587749U - 高周波用同軸ケーブル - Google Patents

高周波用同軸ケーブル

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JPH0587749U
JPH0587749U JP2756492U JP2756492U JPH0587749U JP H0587749 U JPH0587749 U JP H0587749U JP 2756492 U JP2756492 U JP 2756492U JP 2756492 U JP2756492 U JP 2756492U JP H0587749 U JPH0587749 U JP H0587749U
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JP
Japan
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polymer resin
tetrafluoroethylene polymer
coaxial cable
insulator
layer
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Pending
Application number
JP2756492U
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English (en)
Inventor
政広 渡辺
雅人 宮瀧
Original Assignee
日立電線株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】過酷な屈曲条件下でも外部導体の剥離を生ぜ
ず、高周波帯域で安定した伝送特性を維持できる高周波
用同軸ケーブルを提供することにある。 【構成】銀鍍金銅被鋼線のような中心導体1の外周に、
テトラフルオロエチレン重合体樹脂の絶縁体5、金属箔
の外部導体6及び熱可塑性樹脂のジャケット7を順次有
する高周波用同軸ケーブルであって、前記絶縁体は、未
焼結のテトラフルオロエチレン重合体樹脂による内層
2、完全焼結のテトラフルオロエチレン重合体樹脂によ
る中間層3、未焼結のテトラフルオロエチレン重合体樹
脂による外層3の三層構造とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高周波用の同軸ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の高周波用同軸ケーブルは、金属線による中心導体の外周に、高周波特 性に優れたテトラフルオロエチレン重合体樹脂(以下、「PTFE」という)に よる絶縁体、金属箔の巻き付けによる外部導体及び熱可塑性樹脂によるジャケッ トが順次施された構成からなり、具体例としては中心導体:直径0.0912 mmの銀鍍金銅被鋼線、絶縁体:PTFEの押出し被覆で押出した後完全焼結 されたもの、外部導体:幅3.0mm、厚さ0.5mm銀鍍金銅箔の横巻き、 ジャケット:テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニル−エーテ ル共重合体樹脂(以下、「PFA」という)の押出し被覆からなっていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前述した構成の高周波用同軸ケーブルでは、絶縁体が完全焼結のPTFEから なっていて、表面が硬くしかも滑らかで摩擦抵抗が小さくなるために、その表面 に施される外部導体としての金属箔がそれ自身を切断しない程度の許容張力で巻 き付けられた場合、金属箔巻き付け層が焼結PTFE絶縁体に対して長さ方向に おける密着強度にバラツキが生じ、ケーブルが過酷な振動、屈曲等の使用条件下 に置かれた場合には、外部導体としての金属箔が焼結PTFE絶縁体表面を動い てしまい、高周波帯域(特にGHz域)での挿入損失特性が悪化するという問題 があった。また、上記のような絶縁体では、実効誘電率の面で満足する特性が得 がたいものとなっていた。
【0004】 本考案は、上述した従来技術の問題を解決し、過酷な屈曲条件下でも外部導体 の剥離を生ぜず、高周波帯域で安定した伝送特性を維持できるこの種の高周波用 同軸ケーブルを提供することに目的がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の高周波用同軸ケーブルは、中心導体の外周に、テトラフルオロエチレ ン重合体樹脂の絶縁体、金属箔の外部導体及び熱可塑性樹脂のジャケットを順次 有する高周波用同軸ケーブルにおいて、前記絶縁体は、未焼結のテトラフルオロ エチレン重合体樹脂による内層、完全焼結のテトラフルオロエチレン重合体樹脂 による中間層、未焼結のテトラフルオロエチレン重合体樹脂による外層の三層構 造としたことにある。
【0006】
【実施例】
本考案の実施例を図1を参照して説明する。図中の符号において、1は金属線 からなる中心導体、5は絶縁体にして、未焼結のPTFEからなる内層2と完全 焼結のPTFEからなる中間層3と未焼結のPTFEからなる外層4の三層構造 からなる。6は金属箔の外部導体、7は熱可塑性樹脂のジャケットである。
【0007】 好ましい実施例として、中心導体1は、外径が0.0912mmの銀鍍金銅被 鋼線からなり、絶縁体として、内層2は、未焼結のPTFEを押出し被覆したも ので結晶化度は93%未満からなり、中間層3は、未焼結のPTFEを押出し被 覆してその後完全に焼結したものからなり、そして外層4は、未焼結のPTFE (結晶化度で93%)を幅20mm、厚さ10μmのテープとして、これを25 〜30μmの厚さの層となるように横巻きしたものである。さらに外部導体6は 、幅3.0mm、厚さ0.05mmの銀鍍金銅箔の横巻き層からなり、ジャケッ ト7は、PFAの押出し被覆により形成したものである。
【0008】 前記好ましい実施例の同軸ケーブルにおいて、長さ1mのものを円周20cm のループにして5000回繰り返し屈曲し、その後発信器とレベルメータにより 挿入損失特性を確認してみたところ、18GHzの周波数で1.8〜1.9db /mを維持することが判明した。また、前記のように繰り返し屈曲した後のケー ブルの状態について観察したところ、外部導体としての金属箔層の外層絶縁体に 対する剥離の兆候は見られず、良好な密着強度を維持していることが確認できた 。
【0009】 なお、絶縁体における外層4としては、テープに限らず、未焼結のPTFEを 押出し成形したものでも構わない。その場合の挿入損失特性も前述した好ましい 実施例と遜色がない。
【0010】
【考案の作用・効果】
以上説明したような本考案の高周波用同軸ケーブルによれば、外部導体として の金属箔を巻き付ける面となる絶縁体の表面が未焼結のPTFEによる外層で形 成したため、巻回金属箔の絶縁体に対する密着強度が良好に維持され、挿入損失 特性を改善できる。また、絶縁体が未焼結PTFEの内層、完全焼結の中間層及 び未焼結の外層の三層構造としたことから、実効誘電率の面で満足する特性が得 られ、高周波帯域(特にGHz域)での伝送特性を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる高周波用同軸ケーブルの一実施
例を示す横断面説明図。
【符号の説明】
1 中心導体 2 内層(未焼結PTFE) 3 中間層(完全焼結PTFE) 4 外層(未焼結PTFE) 5 絶縁体 6 外部導体(金属箔) 7 ジャケット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心導体の外周に、テトラフルオロエチレ
    ン重合体樹脂の絶縁体、金属箔の外部導体及び熱可塑性
    樹脂のジャケットを順次有する高周波用同軸ケーブルに
    おいて、前記絶縁体は、未焼結のテトラフルオロエチレ
    ン重合体樹脂による内層、完全焼結のテトラフルオロエ
    チレン重合体樹脂による中間層、未焼結のテトラフルオ
    ロエチレン重合体樹脂による外層の三相構造としたこと
    を特徴とする高周波用同軸ケーブル。
JP2756492U 1992-04-27 1992-04-27 高周波用同軸ケーブル Pending JPH0587749U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001357730A (ja) * 2000-06-15 2001-12-26 Daikin Ind Ltd 高周波信号伝送用製品およびその製法

Cited By (2)

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JP2001357730A (ja) * 2000-06-15 2001-12-26 Daikin Ind Ltd 高周波信号伝送用製品およびその製法
JP4626014B2 (ja) * 2000-06-15 2011-02-02 ダイキン工業株式会社 高周波信号伝送用製品およびその製法

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