JPH0720814Y2 - 同軸ケーブル - Google Patents
同軸ケーブルInfo
- Publication number
- JPH0720814Y2 JPH0720814Y2 JP6633990U JP6633990U JPH0720814Y2 JP H0720814 Y2 JPH0720814 Y2 JP H0720814Y2 JP 6633990 U JP6633990 U JP 6633990U JP 6633990 U JP6633990 U JP 6633990U JP H0720814 Y2 JPH0720814 Y2 JP H0720814Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tape
- coaxial cable
- foil tape
- bending
- metal foil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Insulated Conductors (AREA)
- Communication Cables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、同軸ケーブルに関し、特にマイクロ波帯域で
使用される同軸ケーブルに関するものである。
使用される同軸ケーブルに関するものである。
［従来の技術］ マイクロ波帯用の同軸ケーブルには外部導体が銅パイプ
からなるセミリジットケーブルが一般的に使用されてい
る。しかし、このケーブルは曲げ加工がむずかしいこと
からフレキシブルタイプのものが開発され使用されてい
る。このフレキシブルタイプの外部導体は絶縁体外周に
銀メッキ軟銅箔テープからなる金属箔テープを重ね巻き
により横巻きに形成し、その外周に銀メッキ軟銅線を編
んで編組を設けたものである。このフレキシブルタイプ
のケーブルはセミリジットケーブルに比べ格段に曲げ加
工性が良く、框体内で自由な配線が可能となっている。
からなるセミリジットケーブルが一般的に使用されてい
る。しかし、このケーブルは曲げ加工がむずかしいこと
からフレキシブルタイプのものが開発され使用されてい
る。このフレキシブルタイプの外部導体は絶縁体外周に
銀メッキ軟銅箔テープからなる金属箔テープを重ね巻き
により横巻きに形成し、その外周に銀メッキ軟銅線を編
んで編組を設けたものである。このフレキシブルタイプ
のケーブルはセミリジットケーブルに比べ格段に曲げ加
工性が良く、框体内で自由な配線が可能となっている。
［考案が解決しようとする課題］ しかし、前記した従来のフレキシブルタイプの同軸ケー
ブルでは、繰返しの曲げを加えると金属箔テープの重ね
合わせ部が開いてしまうことから、挿入損失が増加し、
反射減衰量（V.S.W.R）も劣化するという問題がある。
ブルでは、繰返しの曲げを加えると金属箔テープの重ね
合わせ部が開いてしまうことから、挿入損失が増加し、
反射減衰量（V.S.W.R）も劣化するという問題がある。
本考案は前記した従来技術の欠点を改善し、繰返し曲げ
での電気特性の劣化が改善された同軸ケーブルの提供を
目的とするものである。
での電気特性の劣化が改善された同軸ケーブルの提供を
目的とするものである。
［課題を解決するための手段］ 本考案は、中心導体を被覆した絶縁体の外周に巻回して
金属箔テープを設け、金属箔テープの外周に金属線から
なる編組を形成し、編組の外周にプラスチックテープの
両面に厚さ５〜10μｍ、伸び10％以上の銅箔テープを設
けた両面ラミネートテープを縦添えあるいは横巻き等の
巻回した三層構造からなる外部導体を構成したものであ
る。
金属箔テープを設け、金属箔テープの外周に金属線から
なる編組を形成し、編組の外周にプラスチックテープの
両面に厚さ５〜10μｍ、伸び10％以上の銅箔テープを設
けた両面ラミネートテープを縦添えあるいは横巻き等の
巻回した三層構造からなる外部導体を構成したものであ
る。
［作用］ 本考案の同軸ケーブルは、絶縁体外周に金属箔テープ、
金属線の編組およびプラスチックテープの両面に厚さ５
〜10μｍ、伸び10％以上の銅箔テープを設けた両面ラミ
ネートテープとからなる三層構造の外部導体を構成した
ことにより、ケーブルに繰返しの曲げが加えられても両
面ラミネートテープで金属箔テープの重ね合わせ部が開
くのを阻止できることから、繰返し曲げによる電気特性
の劣化を改善できる。
金属線の編組およびプラスチックテープの両面に厚さ５
〜10μｍ、伸び10％以上の銅箔テープを設けた両面ラミ
ネートテープとからなる三層構造の外部導体を構成した
ことにより、ケーブルに繰返しの曲げが加えられても両
面ラミネートテープで金属箔テープの重ね合わせ部が開
くのを阻止できることから、繰返し曲げによる電気特性
の劣化を改善できる。
［実施例］ 第１図は本考案の同軸ケーブルの一実施例を示すもので
ある。
ある。
１は中心導体、２は絶縁体、３は金属箔テープ、４は編
組、５は両面ラミネートテープ、６はプラスチックテー
プ、７は銅箔テープ、８は外部導体、９はジャケットで
ある。
組、５は両面ラミネートテープ、６はプラスチックテー
プ、７は銅箔テープ、８は外部導体、９はジャケットで
ある。
中心導体１は素線径0.912mmの銀メッキ軟銅線からな
り、この外周には厚さ1.04mmのPFA（テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体）の弗素樹脂等の熱可塑性樹脂を押出し被覆して絶縁
体２が形成される。金属箔テープ３は厚さ0.050mm、幅
2.5mmの銀メッキ軟銅箔テープからなり、絶縁体２の外
周に1/2ラップの重ね巻きにより横巻きに設けられる。
金属箔テープ３の外周には素線径0.10mmの銀メッキ軟銅
線を密度95％で編んだ編組４が形成される。両面ラミネ
ートテープ５は厚さ25μｍのポリエステルテープ等のプ
ラスチックテープ６の両面に厚さ８μｍ、伸び10％の銅
箔テープ７を貼付けたラミネートテープからなり、編組
４の外周に1/2〜1/3の重ね巻きにより横巻きに設けら
れ、金属箔テープ３と編組４で外部導体８を形成する。
ジャケット９は厚さ0.3mmのPFAの弗素樹脂等の熱可塑性
樹脂からなり、両面ラミネートテープ５の外周に押出し
被覆される。
り、この外周には厚さ1.04mmのPFA（テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体）の弗素樹脂等の熱可塑性樹脂を押出し被覆して絶縁
体２が形成される。金属箔テープ３は厚さ0.050mm、幅
2.5mmの銀メッキ軟銅箔テープからなり、絶縁体２の外
周に1/2ラップの重ね巻きにより横巻きに設けられる。
金属箔テープ３の外周には素線径0.10mmの銀メッキ軟銅
線を密度95％で編んだ編組４が形成される。両面ラミネ
ートテープ５は厚さ25μｍのポリエステルテープ等のプ
ラスチックテープ６の両面に厚さ８μｍ、伸び10％の銅
箔テープ７を貼付けたラミネートテープからなり、編組
４の外周に1/2〜1/3の重ね巻きにより横巻きに設けら
れ、金属箔テープ３と編組４で外部導体８を形成する。
ジャケット９は厚さ0.3mmのPFAの弗素樹脂等の熱可塑性
樹脂からなり、両面ラミネートテープ５の外周に押出し
被覆される。
このようにして製造した同軸ケーブルの1mの両端にプラ
グを取付け、折り曲げ半径30mm、毎秒１回の速度、250m
mの移動範囲の屈曲条件により、繰返し200回屈曲してケ
ーブルの特性インピーダンス、挿入損失、反射減衰量を
測定した。特性インピーダンスは屈曲前49.8Ω、屈曲後
50.1Ωであり、挿入損失は18GHzで屈曲前1.96dB、屈曲
後2.03dB、反射減衰量は0.1〜18GHzで屈曲前1.17dB、屈
曲後1.22dBである。
グを取付け、折り曲げ半径30mm、毎秒１回の速度、250m
mの移動範囲の屈曲条件により、繰返し200回屈曲してケ
ーブルの特性インピーダンス、挿入損失、反射減衰量を
測定した。特性インピーダンスは屈曲前49.8Ω、屈曲後
50.1Ωであり、挿入損失は18GHzで屈曲前1.96dB、屈曲
後2.03dB、反射減衰量は0.1〜18GHzで屈曲前1.17dB、屈
曲後1.22dBである。
また、比較例として、中心導体を被覆した絶縁体の外周
に前記実施例と同じ金属箔テープと編組を順次設けた従
来の同軸ケーブルの1mの両端にプラグを取付け、前記と
同じ屈曲条件により繰返し200回屈曲してケーブルの特
性インピーダンス、挿入損失、反射減衰量を測定した。
特性インピーダンスは屈曲前50.2Ω、屈曲後51.2Ωであ
り、挿入損失は18GHzで屈曲前2.03dB、屈曲後2.53dB、
反射減衰量は0.1〜18GHzで屈曲前1.16dB、屈曲後1.52dB
である。
に前記実施例と同じ金属箔テープと編組を順次設けた従
来の同軸ケーブルの1mの両端にプラグを取付け、前記と
同じ屈曲条件により繰返し200回屈曲してケーブルの特
性インピーダンス、挿入損失、反射減衰量を測定した。
特性インピーダンスは屈曲前50.2Ω、屈曲後51.2Ωであ
り、挿入損失は18GHzで屈曲前2.03dB、屈曲後2.53dB、
反射減衰量は0.1〜18GHzで屈曲前1.16dB、屈曲後1.52dB
である。
なお、比較例として、前記実施例と同じ金属箔テープ、
編組および厚さ25μｍのポリエステルテープの両面に厚
さ８μｍ、伸び３％の銅箔テープを貼付けてなる両面ラ
ミネートテープから形成した外部導体を設けた同軸ケー
ブルについて前記屈曲試験を行ったが、厚さ８μｍ、伸
び３％の銅箔テープに亀裂が入り、従来の同軸ケーブル
の電気特性と同じ程度の特性であった。
編組および厚さ25μｍのポリエステルテープの両面に厚
さ８μｍ、伸び３％の銅箔テープを貼付けてなる両面ラ
ミネートテープから形成した外部導体を設けた同軸ケー
ブルについて前記屈曲試験を行ったが、厚さ８μｍ、伸
び３％の銅箔テープに亀裂が入り、従来の同軸ケーブル
の電気特性と同じ程度の特性であった。
［考案の効果］ 以上説明してきたように本考案の同軸ケーブルは、絶縁
体外周に金属箔テープ、金属線の編組およびプラスチッ
クテープの両面に厚さ５〜10μｍ、伸び10％以上の銅箔
テープを設けた両面ラミネートテープとからなる外部導
体を構成したことにより、ケーブルに繰返しの曲げが加
えられても両面ラミネートテープで金属箔テープの重ね
合わせ部が開くのを阻止できることから、繰返し曲げに
よる電気特性の劣化を改善できるという効果がある。
体外周に金属箔テープ、金属線の編組およびプラスチッ
クテープの両面に厚さ５〜10μｍ、伸び10％以上の銅箔
テープを設けた両面ラミネートテープとからなる外部導
体を構成したことにより、ケーブルに繰返しの曲げが加
えられても両面ラミネートテープで金属箔テープの重ね
合わせ部が開くのを阻止できることから、繰返し曲げに
よる電気特性の劣化を改善できるという効果がある。
第１図は本考案の同軸ケーブルの一実施例を示す説明図
であり、（１）は概略図、（２）は断面図である。 1:中心導体、2:絶縁体、3:金属箔テープ、4:編組、5:両
面ラミネートテープ、6:プラスチックテープ、7:銅箔テ
ープ、8:外部導体、9:ジャケット。
であり、（１）は概略図、（２）は断面図である。 1:中心導体、2:絶縁体、3:金属箔テープ、4:編組、5:両
面ラミネートテープ、6:プラスチックテープ、7:銅箔テ
ープ、8:外部導体、9:ジャケット。
Claims (1)
- 【請求項１】中心導体外周に絶縁体、外部導体及びジャ
ケットを順次設けた同軸ケーブルにおいて、前記外部導
体は絶縁体の外周に巻回して金属箔テープを設け、金属
箔テープの外周に金属線からなる編組を形成し、編組の
外周にプラスチックテープの両面に厚さ５〜10μｍ、伸
び10％以上の銅箔テープを設けた両面ラミネートテープ
を巻回した三層構造からなることを特徴とする同軸ケー
ブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6633990U JPH0720814Y2 (ja) | 1990-06-22 | 1990-06-22 | 同軸ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6633990U JPH0720814Y2 (ja) | 1990-06-22 | 1990-06-22 | 同軸ケーブル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0424227U JPH0424227U (ja) | 1992-02-27 |
| JPH0720814Y2 true JPH0720814Y2 (ja) | 1995-05-15 |
Family
ID=31598973
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6633990U Expired - Lifetime JPH0720814Y2 (ja) | 1990-06-22 | 1990-06-22 | 同軸ケーブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0720814Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4507655B2 (ja) * | 2004-03-18 | 2010-07-21 | 東京特殊電線株式会社 | 高性能セミリジッド同軸ケーブルおよび該同軸ケーブルアセンブリ |
| JP4654957B2 (ja) * | 2006-03-28 | 2011-03-23 | 住友電気工業株式会社 | 同軸ケーブル及びその製造方法 |
| JP2014089944A (ja) * | 2012-10-01 | 2014-05-15 | Yazaki Corp | 同軸ケーブル |
-
1990
- 1990-06-22 JP JP6633990U patent/JPH0720814Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0424227U (ja) | 1992-02-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
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