JPH0587349U - 油圧緩衝器のバルブ構造 - Google Patents

油圧緩衝器のバルブ構造

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JPH0587349U JP3517592U JP3517592U JPH0587349U JP H0587349 U JPH0587349 U JP H0587349U JP 3517592 U JP3517592 U JP 3517592U JP 3517592 U JP3517592 U JP 3517592U JP H0587349 U JPH0587349 U JP H0587349U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 圧側の減衰バルブやこれに関連する他の部材
の構成を変更しないで所謂背面絞りを実行することで、
適正な圧側減衰力の発生を可能にするに最適で、車両用
等の油圧緩衝器への利用に最適とする。 【構成】 ピストン部3に配設の伸側のチェックバルブ
5が環状のリーフバルブで構成されて内周端に隣接され
たノンリタンスプリング50からの附勢力でピストン部
3を構成するピストン本体30の端面に押し付けられる
油圧緩衝器のバルブ構造に於て、ノンリタンスプリング
50が伸側のチェックバルブ5の初期リフト量を規制す
るバルブストッパ52に係止され、バルブストッパ52
がチェックバルブ5及びノンリタンスプリング50を介
装させる被介装部材20に対してノンリタンスプリング
50の伸縮方向に摺動可能に介装され、かつ、バルブス
トッパ52がその背後側に配設された附勢スプリング5
3で附勢される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車両用等とされる油圧緩衝器への利用に最適となる油圧緩衝器の バルブ構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用等の油圧緩衝器に利用されるバルブ構造については、従来から種々の提 案があるが、例えば、図6に示すような油圧緩衝器にあっては、シリンダ1内に 出没可能に挿通されるピストンロッド2の先端に連設されながらシリンダ1内に 摺動可能に収装されて該シリンダ1内にロッド側室Aとピストン側室Bとを区画 形成するピストン部3に伸側の減衰バルブ4と伸側のチェックバルブ5が配設さ れてなるに対して、シリンダ1の下端内部に配設のベースバルブ部6に圧側の減 衰バルブ7と圧側のチェックバルブ8が配設されてなるとしている。
【0003】 尚、該油圧緩衝器にあっては、シリンダ1の外周に外筒9が配設されていて、 該外筒9とシリンダ1との間にリザーバ室Cが形成されてなると共に、該リザー バ室Cがシリンダ1に開穿の連通孔1a及びベースバルブ部6を介してピストン 側室Bに連通されるとしている。
【0004】 上記油圧緩衝器において、伸側の減衰バルブ4は、ピストン部3を構成するピ ストン体30に開穿の伸側ポート30aの下流側端を閉塞するように配設され、 伸側のチェックバルブ5は、上記ピストン体30に開穿の圧側ポート30bの下 流側端を閉塞するように配設されている。
【0005】 また、上記油圧緩衝器において、圧側の減衰バルブ7は、ベースバルブ部6を 構成するバルブケース部材60に開穿の圧側ポート60aの下流側端を閉塞する ように配設され、圧側のチェックバルブ8は、上記バルブケース部材60に開穿 の伸側ポート60bの下流側端を閉塞するように配設されている。
【0006】 そして、各側の減衰バルブ4,7は、それぞれが径の異なる環状のリーフバル ブを積層して構成されて内周端固定で外周端自由の形態に配設され、各側のチェ ックバルブ5,8は、それぞれが環状のリーフバルブからなり、内周端に隣接さ れたノンリタンスプリング50,80からの附勢力でこれがバルブシート面とさ れるピストン体30あるいはバルブケース部材60の端面に押し付けられるよう に配設されながら、しかもその全体の浮動が可能なように構成されている。
【0007】 尚、上記各側のチェックバルブ5,8は、所謂上流側からの作動油が伸側ポー ト30aあるいは圧側ポート60aに流入することを可能にする透孔5a,8a を有してなる。
【0008】 それ故、この従来例としての油圧緩衝器によれば、ピストン部3がシリンダ1 内を上昇する伸側行程時には、上流側たるロッド側室Aの作動油が伸側のチェッ クバルブ5の開口5aを介して伸側ポート30aに流入し、かつ、伸側の減衰バ ルブ4の外周端を撓ませてピストン側室Bに流入することになり、該伸側の減衰 バルブ4における外周端撓みによって所定の伸側減衰力が発生される。
【0009】 このとき、ピストン側室Bにおいて不足することになるピストンロッド2の退 出体積分に相当する作動油が、シリンダ1に開穿の連通孔1a,ベースバルブ部 6における伸側ポート60b及び圧側のチェックバルブ8を介して、リザーバ室 Cから補給される。
【0010】 これに対して、ピストン部3がシリンダ1内を下降する圧側行程時には、上流 側たるピストン側室Bの作動油の一部がピストン部3における圧側ポート30b 及び伸側のチェックバルブ5を介してロッド側室Aに流入する一方で、ピストン ロッド2の侵入体積分に相当する作動油がベースバルブ部6における圧側のチェ ックバルブ8の開口8aを介して圧側ポート60aに流入すると共に、圧側の減 衰バルブ7の外周端を撓ませ、かつ、シリンダ1に開穿の連通孔1aを介してリ ザーバ室Cに流入する。
【0011】 そして、上記圧側の減衰バルブ7における外周端撓みによって所定の圧側減衰 力が発生される。
【0012】 そしてまた、上記の伸側行程時及び圧側行程時のいずれにあっても、各側のチ ェックバルブ5,8は、その所謂吸い込み作動時には、それぞれのノンリタンス プリング50,80の附勢力に抗して所定のストローク上昇し、圧側ポート30 b及び伸側ポート60bを介しての所謂上流側からの作動油の流通を許容するよ うに機能する。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したバルブ構造を有する従来例としての油圧緩衝器にあっ ては、次のような不具合が指摘されている。
【0014】 即ち、上記油圧緩衝器において、圧側の減衰力は、圧側の減衰バルブ7で保障 されるとするが、該圧側の減衰バルブ7でピストン速度の低速域から中速域にか けての減衰力の保障を優先すると、図7(Vはピストン速度を示し、Wは減衰力 を示す)中に破線aで示すように、理想とする比例特性(同図中に想像線bで示 す)に比較して、ピストン速度の中速域から高速域にかけての減衰力が高くなり 過ぎる不都合を招来する。
【0015】 一方、ピストン速度の中速域から高速域にかけての減衰力が同図中に一点鎖線 cで示す如くになるように圧側の減衰バルブ7を変更すると、即ち、撓み剛性を 低下させるようにすると、ピストン速度の低速域から中速域にかけての減衰力が 不足することになる不都合を招来する。
【0016】 ところで、圧側の減衰バルブ7でピストン速度の低速域から中速域にかけての 減衰力を保障する一方で、ベースバルブ部6における圧側ポート60aを絞るよ うにする方策があるが、この場合には、ピストンロッド2の受圧面積たる断面積 が小さいので、十分な作動油の流量が得られず、従って、十分な減衰力が得られ なくなる不都合が危惧される。
【0017】 また、圧側ポート60aを絞るようにする場合には、その際の特性が、絞り特 性たる二乗特性になり易い不都合も危惧される。
【0018】 そこで、圧側の減衰バルブ7による圧側減衰力の発生時には、ピストン部3に おいて、伸側のチェックバルブ5が開放されて、ピストン側室Bの作動油がピス トン部3における圧側ポート30bを介してロッド側室Aに流入するので、この ピストン部3において何等かの手段を講じることが着眼される。
【0019】 即ち、所謂背面絞りを利用することであるが、その場合の方策として、上記圧 側ポート30bを絞ることは、前記圧側ポート60aを絞る場合と同様に二乗特 性が招来され易くなり好ましくない。
【0020】 そこで、上記圧側ポート30bを所謂上流側から閉塞するように配設される伸 側のチェックバルブ5のリフト量で絞ることが好ましいことになるが、該従来例 としての油圧緩衝器にあっては、伸側のチェックバルブ5のリフト量は固定状態 に配設されたバルブストッパ51で予め一定となるように設定されており、伸側 のチェックバルブ5のリフト量を変更し得るようには構成されていない。
【0021】 この考案は、このような現状を鑑みて創案されたものであって、その目的とす るところは、圧側の減衰バルブやこれに関連する他の部材の構成を変更せずに所 謂背面絞りを実行することで、適正な圧側減衰力の発生を可能にするに最適とな り、車両用等としての油圧緩衝器への利用に最適となる油圧緩衝器のバルブ構造 を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】 上記した目的を達成するために、この考案の構成を、シリンダ内に出没可能に 挿通されるピストンロッドの先端に連設されながらシリンダ内に摺動可能に収装 されて該シリンダ内にロッド側室とピストン側室とを区画形成するピストン部に 配設の伸側のチェックバルブが環状のリーフバルブで構成されて内周端に隣接さ れたノンリタンスプリングからの附勢力でピストン部を構成するピストン本体の 端面に押し付けられるように配設されてなる油圧緩衝器のバルブ構造において、 ノンリタンスプリングが伸側のチェックバルブの初期リフト量を規制するバルブ ストッパに係止されてなると共に、該バルブストッパが上記チェックバルブ及び ノンリタンスプリングを介装させる被介装部材に対してノンリタンスプリングの 伸縮方向に摺動可能に介装されてなり、かつ、該バルブストッパがその背後側に 配設された附勢スプリングで附勢されてなるとする。
【0023】
【作用】
それ故、油圧緩衝器の圧側行程時には、上流側たるピストン側室の作動油の一 部がピストン部における圧側ポート及び伸側のチェックバルブを介してロッド側 室に流入する。
【0024】 このとき、ピストン速度が低速域から中速域にあるときには、伸側のチェック バルブがノンリタンスプリングの附勢力に抗して小さいリフト量で上昇する。
【0025】 そして、その際のリフト量、即ち、初期リフト量は、ノンリタンスプリングを 係止するバルブストッパで規制される。
【0026】 一方、ピストン速度が中速域から高速域にあるときには、伸側のチェックバル ブがノンリタンスプリングの附勢力だけでなく附勢スプリングの附勢力にも抗し て大きいリフト量で上昇する。
【0027】 その結果、圧側ポートを介しての作動油の流出についてそれまで発現されてい た流路抵抗が一層大きいものになり、該伸側のチェックバルブが減衰機能を発揮 する。
【0028】
【実施例】
以下、図示したところに基づいてこの考案を説明するが、この考案の一実施例 に係る油圧緩衝器も、基本的には、図6に示す前記従来例としての油圧緩衝器と 同様に構成されている。
【0029】 従って、その構成の同一なる部分については図中に同一の符号を付してその詳 しい説明を省略し、以下には、この考案において異なる部分中心に説明する。
【0030】 即ち、図1に示すように、この考案の一実施例に係る油圧緩衝器にあっても、 シリンダ1内に収装されたピストン部3に配設の伸側のチェックバルブ5は、環 状のリーフバルブで構成されて内周端に隣接されたノンリタンスプリング50か らの附勢力でピストン部3を構成するピストン本体30の端面に押し付けられる ように配設されてなる。
【0031】 その一方で、この実施例における伸側のチェックバルブ5は、ノンリタンスプ リング50の上方にバルブストッパ52の介在下に所謂直列に配設された附勢ス プリング53によっても附勢されことがあるように設定されている。
【0032】 少しく説明すると、この実施例にあっても、ノンリタンスプリング50の図中 上端となる基端は、伸側のチェックバルブ5の初期リフト量を規制するバルブス トッパ52に係止されている。
【0033】 そして、該バルブストッパ52は、上記伸側のチェックバルブ5及びノンリタ ンスプリング50を介装させる被介装部材、即ち、ピストンロッド2の下端イン ロー部2aに介装された筒状のカラー部材20に介装されている。
【0034】 ただ、この実施例にあって、該バルブストッパ52は、カラー部材20に対し て上記ノンリタンスプリング50の伸縮方向、即ち、図中上下方向となる伸側の チェックバルブ5の浮動方向に摺動可能に介装されてなるのを原則とする。
【0035】 そして、この実施例にあって、該バルブストッパ52は、上記カラー部材20 の外周に形成の段差部20aに上方から係止され、図中下端となるその下端とそ の下方に配在の伸側のチェックバルブ50との間に一定の間隔を予め有すること になるように設定されている。
【0036】 その結果、該バルブストッパ52は、上記ノンリタンスプリング50のみが収 縮されるときの伸側のチェックバルブ5のリフト量、即ち、初期リフト量を規制 することになり、上記一定の間隔の設定如何で伸側のチェックバルブ5の初期リ フト量が決定される。
【0037】 一方、上記バルブストッパ52は、この実施例にあって、図中上方側となるそ の背後側に配設された附勢スプリング53によって図中下降方向となる所謂前進 方向に附勢されている。
【0038】 即ち、該附勢スプリング53は、図中上端となるその基端がピストンロッド2 の下端インロー部2aの図中上端となる基端部分に介装されたバネ受け54に係 止されている。
【0039】 そして、該バネ受け54は、この実施例にあって、その内側端がピストンロッ ド2の下端インロー部2aとの境界部分、即ち、段付部2bと前記カラー部材2 0と挟持されて固定状態に配設されている。
【0040】 従って、上記バルブストッパ52は、その下方側、即ち、伸側のチェックバル ブ5側からの作用力によって附勢スプリング53の附勢力に抗して図中上昇方向 に摺動し得ることになる。
【0041】 そして、この伸側のチェックバルブ5側からの作用力とは、該油圧緩衝器の伸 側行程時にピストン本体30に開穿されている圧側ポート30bを介してピスト ン側室Bからロッド側室Aに流入される作動油の流出力であり、従って、圧側ポ ート30bを介しての作動油の流出の際に、上記附勢スプリング53の附勢力に 呼応する流路抵抗が発生されることになる。
【0042】 それ故、以上のように形成されたこの実施例の油圧緩衝器にあっては、シリン ダ1内をピストン部3が上昇する伸側行程時には、上流側たるロッド側室Aの作 動油が伸側のチェックバルブ5の開口5aを介して伸側ポート30aに流入し、 かつ、伸側の減衰バルブ4の外周端を撓ませてピストン側室Bに流入することに なり、該伸側の減衰バルブ4における外周端撓みによって所定の伸側減衰力が発 生される。
【0043】 このとき、ピストンロッド2の退出体積分に相当してピストン側室Bにおいて 不足することになる作動油は、リザーバ室C(図6参照)からベースバルブ部6 (図6参照)を介して補給される。
【0044】 一方、ピストン部3がシリンダ1内を下降する圧側行程時には、上流側たるピ ストン側室Bの作動油の一部がピストン部3における圧側ポート30b及び伸側 のチェックバルブ5を介してロッド側室Aに流入する。
【0045】 このとき、ピストンロッド2の侵入体積分に相当してピストン側室Bにおいて 余剰となる作動油がベースバルブ部6における圧側の減衰バルブ7(図6参照) を介してリザーバ室Cに流入されることになり、上記圧側の減衰バルブ7の外周 端撓みによって所定の圧側減衰力が発生される。
【0046】 上記の圧側行程時において、伸側のチェックバルブ5は、その所謂吸い込み作 動時には開放状態になり、圧側ポート30bを介しての所謂上流側たるピストン 側室Bからの作動油のロッド側室Aへの流入を許容するように機能する。
【0047】 即ち、上記の圧側行程時において、ピストン速度が低速域から中速域にあると きには、図2に示すように、伸側のチェックバルブ5がノンリタンスプリング5 0の附勢力に抗して小さいリフト量で上昇する。
【0048】 そして、その際のリフト量、即ち、初期リフト量は、ノンリタンスプリング5 0を係止するバルブストッパ52で規制される。
【0049】 一方、ピストン速度が中速域から高速域にあるときには、図3に示すように、 伸側のチェックバルブ5が、圧側ポート30bを介しての作動油の流出力で、ノ ンリタンスプリング50の附勢力に抗するのは勿論のこと、該ノンリタンスプリ ング50を係止するバルブストッパ52をも附勢スプリング53の附勢力に抗し て、大きいストロークで上昇する。
【0050】 このとき、伸側のチェックバルブ5部分において、附勢スプリング53の附勢 力に呼応する流路抵抗が発生される、即ち、該伸側のチェックバルブ5が附勢ス プリング53の附勢力に呼応する減衰機能を発揮することになる。
【0051】 従って、ピストン速度が中速域から高速域にある圧側行程時においては、ベー スバルブ部6部分において、主たる圧側の減衰力が制御されているが、これとは 別に、伸側のチェックバルブ5部分においても所謂背面絞りとしての減衰作用が 実現されることになる。
【0052】 以上のことを特性で示すと、図4中に実線dで示すように、ピストン速度が低 速域から中速域にある場合と、ピストン速度が中速域から高速域にある場合と、 で減衰力の発生状況を異なるようにすることが可能になる。
【0053】 そして、この減衰力の発生状況は、前記した従来例(図7参照)における場合 に比較して、理想とする比例特性(図4中に想像線bで示す)に近い特性となっ て現出される。
【0054】 図5は、この考案の他の実施例を示すものであるが、この実施例にあっては、 バルブストッパ53を介装させるカラー部材20において、その外周への段差部 20a(図1参照)の形成が省略されるとしている。
【0055】 そして、この実施例における附勢スプリング53は、所謂伸び切りバネに設定 されており、図示する状態、即ち、その伸び切り時には、下方のバルブストッパ 52と該バルブストッパ52の下方に配在の伸側のチェックバルブ5との間に、 ノンリタンスプリング50介在されるが故に、該ノンリタンスプリング50の附 勢力によって伸側のチェックバルブ5の初期リフト量を確保するための間隔を維 持する構成とされている。
【0056】 尚、附勢スプリング53は、その収縮時に所定の附勢力を発揮するように設定 されていること勿論である。
【0057】 それ故、この実施例による場合には、附勢スプリング53を伸び切りバネに設 定する必要があるが、カラー部材20を単なる筒状部材とすることが可能になる 利点を生む。
【0058】 前記したところは、ピストン部3における伸側のチェックバルブ5をこの考案 におけるバルブ構造の主要部として説明したものであるが、該伸側のチェックバ ルブ5部分の構造については、これがベースバルブ部6における圧側のチェック バルブ8(図6参照)部分における構造として具現化されても良いこと勿論であ る。
【0059】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、例えば、シリンダの下端内部等に配設のベ ースバルブ部における圧側の減衰バルブやこれに関連する他の部材の構成、例え ば、圧側ポートの径等を変更しないで所謂背面絞りを実行することで、しかも、 背面絞りの実行時に環状絞りを形成しないので、その際の減衰力特性が二乗特性 にならず、適正な圧側減衰力の発生が可能になり、車両用等としての油圧緩衝器 への利用に最適となる利点がある。
【0060】 また、この考案によれば、背面絞り構造を構成するについて、チェックバルブ の周辺の僅かな改変のみで足り、ピストンロッドに所謂バイパス路を設けたり、 該バイパス路中に制御バルブを配設したりするような複雑な構成とならず、その 実施化が容易になる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る油圧緩衝器における
バルブ構造を示す部分断面図である。
【図2】図1に示すバルブ構造の一作動状態を図1と同
様に示す部分断面図である。
【図3】図2に示すバルブ構造のさらなる作動状態を図
1と同様に示す部分断面図である。
【図4】この考案に係るバルブ構造による減衰特性を示
す特性図である。
【図5】この考案の他の実施例に係る油圧緩衝器におけ
るバルブ構造を図1と同様に示す部分断面図である。
【図6】従来例に係る油圧緩衝器におけるバルブ構造を
示す部分断面図である。
【図7】従来例に係る油圧緩衝器における減衰特性を示
す特性図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 ピストンロッド 3 ピストン部 5 伸側のチェックバルブ 20 被介装部材としてのカラー部材 30 ピストン本体 50 ノンリタンスプリング 52 バルブストッパ 53 附勢スプリング A ロッド側室 B ピストン側室

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内に出没可能に挿通されるピス
    トンロッドの先端に連設されながらシリンダ内に摺動可
    能に収装されて該シリンダ内にロッド側室とピストン側
    室とを区画形成するピストン部に配設の伸側のチェック
    バルブが環状のリーフバルブで構成されて内周端に隣接
    されたノンリタンスプリングからの附勢力でピストン部
    を構成するピストン本体の端面に押し付けられるように
    配設されてなる油圧緩衝器のバルブ構造において、ノン
    リタンスプリングが伸側のチェックバルブの初期リフト
    量を規制するバルブストッパに係止されてなると共に、
    該バルブストッパが上記チェックバルブ及びノンリタン
    スプリングを介装させる被介装部材に対してノンリタン
    スプリングの伸縮方向に摺動可能に介装されてなり、か
    つ、該バルブストッパがその背後側に配設された附勢ス
    プリングで附勢されてなることを特徴とする油圧緩衝器
    のバルブ構造
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