JPH0587236U - 刈払機の防振装置 - Google Patents
刈払機の防振装置Info
- Publication number
- JPH0587236U JPH0587236U JP2737292U JP2737292U JPH0587236U JP H0587236 U JPH0587236 U JP H0587236U JP 2737292 U JP2737292 U JP 2737292U JP 2737292 U JP2737292 U JP 2737292U JP H0587236 U JPH0587236 U JP H0587236U
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- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- peripheral surface
- engine
- vibration
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジンからパイプを介して作業者に伝わる
振動を低減させる。 【構成】 エンジン1からの動力を刈刃に伝達する伝導
軸6を覆うと共に一端側が前記エンジン1側に設けた筒
状のホルダ部17に適正なクリアランスをもって挿入さ
れた中空状のパイプ18を有する刈払機において、パイ
プ18の外周面との間に一定の間隔を有する第一収容ス
ペース19をホルダ部17の先端側下部に形成すると共
にパイプ18の外周面との間に一定の間隔を有する第二
収容スペース21をホルダ部17のエンジン1側上部に
形成する。そして、パイプ18の外周面と第一収容スペ
ース19の内周面とに圧接される第一防振部材20を第
一収容スペース19内に収容すると共にパイプ18の外
周面と第二収容スペース21の内周面とに圧接される第
二防振部材22を第二収容スペース21内に収容する。
振動を低減させる。 【構成】 エンジン1からの動力を刈刃に伝達する伝導
軸6を覆うと共に一端側が前記エンジン1側に設けた筒
状のホルダ部17に適正なクリアランスをもって挿入さ
れた中空状のパイプ18を有する刈払機において、パイ
プ18の外周面との間に一定の間隔を有する第一収容ス
ペース19をホルダ部17の先端側下部に形成すると共
にパイプ18の外周面との間に一定の間隔を有する第二
収容スペース21をホルダ部17のエンジン1側上部に
形成する。そして、パイプ18の外周面と第一収容スペ
ース19の内周面とに圧接される第一防振部材20を第
一収容スペース19内に収容すると共にパイプ18の外
周面と第二収容スペース21の内周面とに圧接される第
二防振部材22を第二収容スペース21内に収容する。
Description
【0001】
本考案は、エンジンを動力源とする刈払機の防振装置に関する。
【0002】
従来、エンジンを動力源とする刈払機においては、エンジンから発生した振動 が作業者に伝わることを防止するための防振装置が設けられており、従来の防振 装置の構造を図4乃至図7に基づいて説明する。まず、図4は刈払機の全体構成 を示したもので、エンジン1には筒状のホルダ部2が形成されており、このホル ダ部2には中空状のパイプ3の一端側が適正なクリアランスをもって挿入保持さ れている。一方、前記パイプ3の他端側にはギヤケース4が連結され、このギヤ ケース4内に収納保持された刈刃軸(図示せず)に刈刃5が連結されている。ま た、前記パイプ3内には前記エンジン1からの動力を前記刈刃5に伝達するため の伝導軸6が複数個の軸受7により軸支されて回転自在に挿通されており、前記 エンジン1と前記伝導軸6とは遠心クラッチ8を介して連結されている。さらに 、前記パイプ3の一端側の内周部には後述する防振部材9を取付けるための雌ネ ジ10が形成されたネジボス11が圧入固定されている。なお、前記パイプ3の 外周部には作業時操作用のハンドル12が取付けられている。
【0003】 つぎに、前記ホルダ部2には前記防振部材9を収容する収容凹部13が形成さ れており、前記防振部材9は、前記パイプ3の外周の一部を覆う湾曲した形状に 形成された金属製の補強部材14と、この補強部材14に焼付固定されたゴム部 材15とにより形成されている。そして、前記補強部材14を前記パイプ3の外 周面に当接させると共に前記ゴム部材15を前記ホルダ部2に圧接させた状態で 前記防振部材9を前記収容凹部13内に収容した後、前記補強部材14と前記パ イプ3とを貫通させた抜止ネジ16を前記雌ネジ10に螺合させることにより、 パイプ3の抜止め及び回り止めと前記防振部材9の固定とが行なわれている。
【0004】 このような構成において、エンジン1の回転数が設定回転数以上に上昇すると 、遠心クラッチ8が動力伝達状態となり、エンジン1からの動力が伝導軸6を介 して刈刃5に伝達され、刈刃5が回転駆動される。
【0005】 また、エンジン1から発生した振動は、ホルダ部2からパイプ3に伝わり、さ らに、パイプ3からハンドル12を介して作業者に伝わるが、ホルダ部2の内周 面とパイプ3の外周面との間には適正なクリアランスが設けられているため、ホ ルダ部2からパイプ3へ伝わる振動が減衰される。さらに、ホルダ部2に対する パイプ3の抜止め及び回り止めを行なう防振部材9のゴム部材15がホルダ部2 に圧接されているため、ホルダ部2からパイプ3へ伝わる振動がより一層減衰さ れる。従って、パイプ3からハンドル12を介して作業者に伝わる振動が微小な ものとなる。
【0006】
しかし、ホルダ部2の内周面とパイプ3の外周面との間にクリアランスが設け られているということは、一方では、エンジン1の自重“G”によりエンジン1 がパイプ3に対して図7に示すように傾くということでもあり、ホルダ部2の先 端側下部がパイプ3の外周面に圧接され、及び、パイプ3のエンジン1側の先端 部がホルダ部2のエンジン1側上部に圧接され、これらの圧接部における面圧が 局部的に高くなる。そして、この面圧が局部的に高くなった圧接部においては、 ホルダ部2からパイプ3への振動が伝わり易くなる。従って、ホルダ部2の内周 面とパイプ3の外周面との間にクリアランスを設けても、十分な減衰効果が得ら れないという欠点がある。
【0007】
エンジンからの動力を刈刃に伝達する伝導軸を覆うと共に一端側が前記エンジ ン側に設けた筒状のホルダ部に適正なクリアランスをもって挿入された中空状の パイプを有する刈払機において、前記パイプの外周面との間に一定の間隔を有す る第一収容スペースを前記ホルダ部の先端側下部に形成すると共に前記パイプの 外周面との間に一定の間隔を有する第二収容スペースを前記ホルダ部の前記エン ジン側上部に形成し、前記パイプの外周面と前記第一収容スペースの内周面とに 圧接される第一防振部材を前記第一収容スペース内に収容すると共に前記パイプ の外周面と前記第二収容スペースの内周面とに圧接される第二防振部材を前記第 二収容スペース内に収容した。
【0008】
エンジンの自重によってエンジンがパイプに対して傾く状態になった場合にお いて、ホルダ部の先端側下部に形成した第一収容スペース内に収容した第一防振 部材がパイプの外周面と第一収容スペースの内周面とに圧接されると共に、ホル ダ部のエンジン側上部に形成した第二収容スペース内に収容した第二防振部材が パイプの外周面と第二収容スペースの内周面との間に圧接される。このため、ホ ルダ部の先端側下部がパイプの外周面に圧接されたり、パイプのエンジン側の先 端部がホルダ部のエンジン側上部に圧接されたりするということが防止され、エ ンジンの振動がそれらの圧接部からパイプへ伝わるということが防止される。
【0009】
本考案の一実施例を図1乃至図3に基づいて説明する。なお、図4乃至図7に おいて説明した部分と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する。エンジン1 には筒状のホルダ部17が形成されており、このホルダ部17には伝導軸6を覆 った中空状のパイプ18の一端側が適正なクリアランスをもって挿入保持されて いる。なお、前記ホルダ部17の先端側下部には前記パイプ18の外周面との間 に一定の間隔を有する第一収容スペース19が形成されており、この第一収容ス ペース19内には前記パイプ18の外周部に取付けられた第一防振部材20が収 容されている。また、前記ホルダ部17の前記エンジン1側上部には前記パイプ 18の外周面との間に一定の間隔を有する第二収容スペース21が形成されてお り、この第二収容スペース21内には前記パイプ18の外周部に取付けられた第 二防振部材22が収容されている。
【0010】 前記第一防振部材20は、前記パイプ18の外周の一部を覆う湾曲形状に形成 された金属製の補強部材23と、補強部材23の外周側に焼付固定されたゴム部 材24とによって形成されている。また、前記補強部材23には内周方向へ突出 した突起25が形成されており、この突起25を前記パイプ18に形成した抜止 穴26に係合させることによって、前記第一防振部材20が前記パイプ18の外 周部に取付けられている。
【0011】 つぎに、前記第二防振部材22は前記第一防振部材20と同様に補強部材23 とゴム部材24とによって形成されており、補強部材23に形成した突起25を 前記パイプ18に形成した抜止穴27に係合させることによって、前記第二防振 部材22が前記パイプ18の外周部に取付けられている。
【0012】 ここで、前記第一防振部材20と前記第二防振部材22とを取付けた前記パイ プ18を前記ホルダ部17へ挿入した状態においては、前記ゴム部材24はそれ ぞれ第一・第二収容スペース19,21の内周面に圧接され、前記補強部材23 は前記パイプ18の外周面に圧接されている。また、前記ホルダ部17の先端側 には、前記パイプ18及び前記第一・第二防振部材20,22を前記ホルダ部1 7から抜止めするRピン28が着脱自在に装着されており、前記ホルダ部17に は前記Rピン28を組付けるための組付用穴29,30とRピン28を抜止めす るための抜止用窓31とが形成されている。
【0013】 このような構成において、第一防振部材20の突起25をパイプ18の抜止穴 26に係合させ、及び、第二防振部材22の突起25をパイプ18の抜止穴27 に係合させることにより、第一・第二防振部材20,22をパイプ18に取付け る。そして、第一・第二防振部材20,22を取付けたパイプ18をホルダ部1 7へ挿入すると共に第一・第二防振部材20,22をそれぞれ第一・第二収容ス ペース19,21内に収容し、ついで、組付用穴29,30と抜止用窓31とを 用いてRピン28を装着することによりエンジン1とパイプ18との組立てが終 了する。
【0014】 ここで、第一・第二収容スペース19,21はホルダ部17における周方向に そった一部に形成されているため、パイプ18に取付けた第一・第二防振部材2 0,22をこれらの第一・第二収容スペース19,21に収容することにより、 パイプ18及び第一・第二防振部材20,22が回り止めされる。また、Rピン 28を装着することにより、パイプ18及び第一・第二防振部材20,22がホ ルダ部17から抜止めされる。
【0015】 つぎに、エンジン1において発生した振動は、ホルダ部17の内周面とパイプ 18の外周面との間に設けられた適正なクリアランスによって減衰され、ホルダ 部17からパイプ18へ伝達される振動が減衰される。さらに、第一・第二防振 部材20,22のゴム部材24が第一・第二収容スペース19,21の内周面に 圧接されているため、ホルダ部17からパイプ18へ伝わる振動がより一層減衰 され、パイプ18から作業者に伝わる振動が微小なものとなる。
【0016】 また、第一防振部材20がホルダ部17の先端側下部とパイプ18の外周面と の間に設けられ、第二防振部材22がパイプ18のエンジン1側の先端部外周面 とホルダ部17のエンジン1側上部との間に設けられているため、エンジン1の 自重“G”が下方向きに作用することによってエンジン1がパイプ18に対して 傾く状態となっても、第一防振部材20のゴム部材24がホルダ部17の先端側 下部に圧接されると共にホルダ部17の先端側下部を下方向きに付勢し、及び、 第二防振部材22のゴム部材24がホルダ部17のエンジン1側上部に圧接され ると共にホルダ部17のエンジン1側上部を上方へ付勢する。従って、ホルダ部 17の内周面とパイプ18の外周面との間ではエンジン1の自重による圧接が発 生せず、ホルダ部17からパイプ18へ伝わる振動の減衰が効果的に行なわれる 。
【0017】
本考案は、上述のようにエンジンからの動力を刈刃に伝達する伝導軸を覆うと 共に一端側が前記エンジン側に設けた筒状のホルダ部に適正なクリアランスをも って挿入された中空状のパイプを有する刈払機において、前記パイプの外周面と の間に一定の間隔を有する第一収容スペースを前記ホルダ部の先端側下部に形成 すると共に前記パイプの外周面との間に一定の間隔を有する第二収容スペースを 前記ホルダ部の前記エンジン側上部に形成し、前記パイプの外周面と前記第一収 容スペースの内周面とに圧接される第一防振部材を前記第一収容スペース内に収 容すると共に前記パイプの外周面と前記第二収容スペースの内周面とに圧接され る第二防振部材を前記第二収容スペース内に収容したので、エンジンの自重によ ってエンジンがパイプに対して傾く状態となっても、ホルダ部の先端側下部とパ イプの外周面との圧接を第一防振部材によって防止することができると共にパイ プのエンジン側先端部とホルダ部のエンジン側上部との圧接を第二防振部材によ って防止することができ、従って、エンジンの振動がその圧接部からパイプへ伝 わるということを防止することができ、このため、パイプから作業者に伝わる振 動を微小なものとして刈払機による作業を良好に行なうことができる等の効果を 有する。
【図1】本考案の一実施例を示した縦断側面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】図1におけるB−B線断面図である。
【図4】従来例及び本考案に係る刈払機の全体構成を示
した斜視図である。
した斜視図である。
【図5】従来例を示した縦断側面図である。
【図6】図5におけるC−C線断面図である。
【図7】パイプに対してエンジンが自重により傾いた状
態を拡大して示した縦断側面図である。
態を拡大して示した縦断側面図である。
1 エンジン 5 刈刃 6 伝導軸 17 ホルダ部 18 パイプ 19 第一収容スペース 20 第一防振部材 21 第二収容スペース 22 第二防振部材
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンからの動力を刈刃に伝達する伝
導軸を覆うと共に一端側が前記エンジン側に設けた筒状
のホルダ部に適正なクリアランスをもって挿入された中
空状のパイプを有する刈払機において、前記パイプの外
周面との間に一定の間隔を有する第一収容スペースを前
記ホルダ部の先端側下部に形成すると共に前記パイプの
外周面との間に一定の間隔を有する第二収容スペースを
前記ホルダ部の前記エンジン側上部に形成し、前記パイ
プの外周面と前記第一収容スペースの内周面とに圧接さ
れる第一防振部材を前記第一収容スペース内に収容する
と共に前記パイプの外周面と前記第二収容スペースの内
周面とに圧接される第二防振部材を前記第二収容スペー
ス内に収容したことを特徴とする刈払機の防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2737292U JPH0587236U (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 刈払機の防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2737292U JPH0587236U (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 刈払機の防振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0587236U true JPH0587236U (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=12219220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2737292U Withdrawn JPH0587236U (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 刈払機の防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0587236U (ja) |
-
1992
- 1992-04-24 JP JP2737292U patent/JPH0587236U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960801 |