JPH0586930U - 磁気浮上スライダ - Google Patents

磁気浮上スライダ

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JPH0586930U
JPH0586930U JP2839692U JP2839692U JPH0586930U JP H0586930 U JPH0586930 U JP H0586930U JP 2839692 U JP2839692 U JP 2839692U JP 2839692 U JP2839692 U JP 2839692U JP H0586930 U JPH0586930 U JP H0586930U
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忠男 米田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案はスライダ内に収納された電子部品
などから発生するガスが大気中に発散されるのを防止し
得る磁気浮上スライダを提供することを主要な特徴とす
る。 【構成】 上面が開放された箱型のフレーム16内に浮
上用電磁石11と浮上用ギャップセンサ14と案内用電
磁石12のコアー12aとコイル12bと案内用ギャッ
プセンサ15のコアー15aとコイル15bとを収納
し、開放面を薄い非磁性金属板17で覆い、止めねじ1
8によってフレーム16に固定する。案内用電磁石12
のコアーに磁気結合させた極13a,13bをレール2
1の側面に対向するように非磁性金属板17上に取付
け、案内用ギャップセンサのために極15c,15dも
同様にしてレール21の側面に対向するように取付け
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は磁気浮上スライダに関し、特に、半導体製造産業などのクリーンル ーム内に設けられ、レール上を磁気浮上しながら半導体ウエハなどを搬送するよ うな磁気浮上スライダに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の5軸制御型磁気浮上スライダの断面図である。図4において、断 面L字状のレール取付部22,22が1対対向して設けられ、それぞれの先端部 には浮上用レール21,21が下向きに取付けられている。
【0003】 スライダ1はその上面が開放されたフレーム16を含み、このフレーム16内 に浮上用電磁石11と浮上用ギャップセンサ14とがレール21,21に対向す るように収納されている。さらに、レール21,21の側面に対向するように、 案内用電磁石12と案内用ギャップセンサ15とが設けられている。フレーム1 6内には図示しないがバッテリや制御用の電子回路が実装されたプリント基板な どが収納されている。
【0004】 図4に示した磁気浮上スライダにおいて、浮上用ギャップセンサ14によって レール21との間のギャップが検出され、そのギャップが一定となるように、制 御回路によって浮上用電磁石11が制御されるとともに、案内用ギャップセンサ 15によってレール21の側面とのギャップが検出され、そのギャップが一定と なるように、制御回路によって案内用電磁石12が制御される。このように、浮 上用電磁石11と案内用電磁石12とが制御されることによって、スライダ1は レール21に対して磁気浮上し、図示しないリニアモータによって駆動され、レ ール21に沿って走行する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 上述の図4に示した磁気浮上スライダは、レール21に対してスライダ1が完 全非接触で走行するため、接触摩耗によるゴミや塵が発生しないという特徴があ る。しかしながら、現実的には、浮上用電磁石11が案内用電磁石12のコイル やプリント基板に実装された電子部品やバッテリなどが露出した状態でフレーム 16に取付けられている。このため、電子部品などから有機性のガス(炭酸ガス )が発生し、シリコンウエハの表面で化学反応を起こし、被覆を形成してしまう ことがある。すなわち、シリコンと炭酸ガスが反応してシリコンウエハの表面に SiCの皮膜が形成されてしまう。この皮膜は洗浄しても容易に取除くことがで きない。
【0006】 それゆえに、この考案の主たる目的は、スライダ内に収納された電子部品など から発生するガスがクリーンルーム内に発散されるのを防止し得る磁気浮上スラ イダを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案は敷設されたレールに対して磁気浮上しながら走行する磁気浮上スラ イダであって、その上面が開放された箱型のフレームと、フレーム内にレールに 対向するように浮上用ギャップセンサと浮上用電磁石と案内用電磁石と案内用ギ ャップセンサとを収納し、フレームの開放面を非磁性金属薄板で覆い、レールと 浮上用ギャップセンサ,浮上用電磁石,案内用電磁石および案内用ギャップセン サとの間を仕切り、案内用電磁石に対応する非磁性金属薄板の位置上に電磁石用 磁極を設け、案内用ギャップセンサに対向する非磁性金属薄板の位置上にギャッ プセンサ用磁極とを備えて構成される。
【0008】
【作用】
この考案に係る磁気浮上スライダは、箱型のフレーム内に浮上用ギャップセン サと浮上用電磁石と案内用電磁石と案内用ギャップセンサとを収納した後、開放 面を非磁性金属薄板で覆い、案内用電磁石と案内用ギャップセンサのそれぞれに 対応してレールの側面に対向するように電磁石用磁極とギャップセンサ用磁極と を非磁性金属薄板上に設けることにより、電磁石などから発生した有機ガスをフ レーム内に閉じ込めることができ、大気中に発散することはない。
【0009】
【実施例】
図1はこの考案の一実施例の断面図であり、図2は図1に示した浮上用電磁石 の構造を示す図であり、図3は図1に示した案内用ギャップセンサの構造を示す 図である。
【0010】 図1〜図3において、この実施例は以下の点を除いて図4と同様に構成される 。すなわち、フレーム16内には浮上用電磁石11と浮上用ギャップセンサ14 とがレール21に対向して収納される。さらに、案内用電磁石12のコアー12 aとコイル12bは図2(b)に示すように、フレーム16内に収納され、案内 用ギャップセンサ15のコアー15aとコイル15bも図3に示すように、フレ ーム16内に案内用電磁石12に近接して収納される。そして、図1に示すよう にフレーム16の開放面が薄い非磁性金属板17によって覆われ、止めねじ18 によってフレーム16に固定される。案内用電磁石12のコアー12aに対応す る非磁性金属板17上には磁極13a,13bが止めねじ19によってコアー1 2aに固定される。磁極13a,13bはレール21の側面に対向しており、か つ止めねじ19によってコアー12aに固定されていることから、磁気結合され ており、案内用電磁石12のコイル12bに流れる電流を制御することによって 、レール21との間のギャップを可変できる。
【0011】 案内用ギャップセンサ15のコアー15aに対応して非磁性金属板17上には 極15c,15dが止めねじ15fによってコアー15aに締め付けられる。極 15cと15dとの間にはスペーサ15eが取付けられる。
【0012】 上述のごとく、浮上用電磁石11と浮上用ギャップセンサ14と案内用電磁石 12のコアー12aとコイル12bと案内用ギャップセンサ15のコアー15a とコイル15bとバッテリやプリント基板などをフレーム16内に収納し、その 開放面を非磁性金属板17で覆うことにより、ガスが発生してもフレーム16内 に閉じ込めることができ、大気中に流出することはない。
【0013】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、その上面が開放された箱型のフレーム内に 浮上用ギャップセンサと浮上用電磁石と案内用ギャップセンサと案内用電磁石と を収納し、その上面を非磁性金属薄板で覆い、非磁性金属薄板の上に電磁石用磁 極とギャップセンサ用磁極とを設けたことによって、コイルなどから発生したガ スをフレーム内に閉じ込めることができ、大気中に流出することはなく、クリー ンルーム内を汚染することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の断面図である。
【図2】図1に示した浮上用電磁石の構造を示す図であ
る。
【図3】図1に示した案内用ギャップセンサの構造を示
す図である。
【図4】従来の5軸制御型磁気浮上スライダの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 スライダ 11 浮上用電磁石 12 案内用電磁石 13a,13b,15c,15d 磁極 14 浮上用ギャップセンサ 15 案内用ギャップセンサ 16 フレーム 17 非磁性金属板 18,19,15f 止めねじ 21 レール
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/68 A 8418−4M

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 敷設されたレールに対して磁気浮上しな
    がら走行する磁気浮上スライダにおいて、 その上面が開放された箱型のフレームと、 前記フレーム内に、前記レールに対向して設けられ、前
    記レールとの浮上ギャップを検出する浮上用ギャップセ
    ンサと、 前記フレーム内に、前記レールに対向して設けられ、前
    記フレームを浮上させるための浮上用電磁石と、 前記フレーム内に設けられる案内用電磁石と、 前記フレーム内の前記案内用電磁石の近傍に設けられる
    案内用ギャップセンサと、 前記フレームの開放面を覆い、前記レールと前記浮上用
    ギャップセンサ,前記浮上用電磁石,前記案内用電磁石
    および前記案内用ギャップセンサとの間を仕切る非磁性
    金属薄板と、 前記案内用電磁石に対応する前記非磁性金属薄板の位置
    上に、前記レールの側面に対向するように設けられる電
    磁石用磁極と、 前記案内用ギャップセンサに対向する非磁性金属薄板の
    位置上に、前記レールの側面に対向するように設けられ
    るギャップセンサ用磁極とを備えた、磁気浮上スライ
    ダ。
JP2839692U 1992-04-28 1992-04-28 磁気浮上スライダ Expired - Fee Related JP2569374Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019532486A (ja) * 2017-08-24 2019-11-07 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 真空処理システムにおけるデバイスの非接触搬送用の装置及び方法
JP2022546027A (ja) * 2020-03-11 2022-11-02 中▲車▼青▲島▼四方▲機車車▼輌股▲分▼有限公司 磁気浮上列車リニアモータ及び磁気浮上列車

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JP2019532486A (ja) * 2017-08-24 2019-11-07 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 真空処理システムにおけるデバイスの非接触搬送用の装置及び方法
JP2022546027A (ja) * 2020-03-11 2022-11-02 中▲車▼青▲島▼四方▲機車車▼輌股▲分▼有限公司 磁気浮上列車リニアモータ及び磁気浮上列車

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JP2569374Y2 (ja) 1998-04-22

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