JP2569374Y2 - 磁気浮上スライダ - Google Patents

磁気浮上スライダ

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JP2569374Y2
JP2569374Y2 JP2839692U JP2839692U JP2569374Y2 JP 2569374 Y2 JP2569374 Y2 JP 2569374Y2 JP 2839692 U JP2839692 U JP 2839692U JP 2839692 U JP2839692 U JP 2839692U JP 2569374 Y2 JP2569374 Y2 JP 2569374Y2
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忠男 米田
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  • Non-Mechanical Conveyors (AREA)
  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は磁気浮上スライダに関
し、特に、半導体製造産業などのクリーンルーム内に設
けられ、レール上を磁気浮上しながら半導体ウエハなど
を搬送するような磁気浮上スライダに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の5軸制御型磁気浮上スライ
ダの断面図である。図4において、断面L字状のレール
取付部22,22が1対対向して設けられ、それぞれの
先端部には浮上用レール21,21が下向きに取付けら
れている。
【0003】スライダ1はその上面が開放されたフレー
ム16を含み、このフレーム16内に浮上用電磁石11
と浮上用ギャップセンサ14とがレール21,21に対
向するように収納されている。さらに、レール21,2
1の側面に対向するように、案内用電磁石12と案内用
ギャップセンサ15とが設けられている。フレーム16
内には図示しないがバッテリや制御用の電子回路が実装
されたプリント基板などが収納されている。
【0004】図4に示した磁気浮上スライダにおいて、
浮上用ギャップセンサ14によってレール21との間の
ギャップが検出され、そのギャップが一定となるよう
に、制御回路によって浮上用電磁石11が制御されると
ともに、案内用ギャップセンサ15によってレール21
の側面とのギャップが検出され、そのギャップが一定と
なるように、制御回路によって案内用電磁石12が制御
される。このように、浮上用電磁石11と案内用電磁石
12とが制御されることによって、スライダ1はレール
21に対して磁気浮上し、図示しないリニアモータによ
って駆動され、レール21に沿って走行する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上述の図4に示した磁
気浮上スライダは、レール21に対してスライダ1が完
全非接触で走行するため、接触摩耗によるゴミや塵が発
生しないという特徴がある。しかしながら、現実的に
は、浮上用電磁石11が案内用電磁石12のコイルやプ
リント基板に実装された電子部品やバッテリなどが露出
した状態でフレーム16に取付けられている。このた
め、電子部品などから有機性のガス(炭酸ガス)が発生
し、シリコンウエハの表面で化学反応を起こし、被覆を
形成してしまうことがある。すなわち、シリコンと炭酸
ガスが反応してシリコンウエハの表面にSiCの皮膜が
形成されてしまう。この皮膜は洗浄しても容易に取除く
ことができない。
【0006】それゆえに、この考案の主たる目的は、ス
ライダ内に収納された電子部品などから発生するガスが
クリーンルーム内に発散されるのを防止し得る磁気浮上
スライダを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は敷設されたレ
ールに対して磁気浮上しながら走行する磁気浮上スライ
ダであって、その上面が開放された箱型のフレームと、
フレーム内にレールに対向するように浮上用ギャップセ
ンサと浮上用電磁石と案内用電磁石と案内用ギャップセ
ンサとを収納し、フレームの開放面を非磁性金属薄板で
覆い、レールと浮上用ギャップセンサ,浮上用電磁石,
案内用電磁石および案内用ギャップセンサとの間を仕切
り、案内用電磁石に対応する非磁性金属薄板の位置上に
電磁石用磁極を設け、案内用ギャップセンサに対向する
非磁性金属薄板の位置上にギャップセンサ用磁極とを備
えて構成される。
【0008】
【作用】この考案に係る磁気浮上スライダは、箱型のフ
レーム内に浮上用ギャップセンサと浮上用電磁石と案内
用電磁石と案内用ギャップセンサとを収納した後、開放
面を非磁性金属薄板で覆い、案内用電磁石と案内用ギャ
ップセンサのそれぞれに対応してレールの側面に対向す
るように電磁石用磁極とギャップセンサ用磁極とを非磁
性金属薄板上に設けることにより、電磁石などから発生
した有機ガスをフレーム内に閉じ込めることができ、大
気中に発散することはない。
【0009】
【実施例】図1はこの考案の一実施例の断面図であり、
図2は図1に示した浮上用電磁石の構造を示す図であ
り、図3は図1に示した案内用ギャップセンサの構造を
示す図である。
【0010】図1〜図3において、この実施例は以下の
点を除いて図4と同様に構成される。すなわち、フレー
ム16内には浮上用電磁石11と浮上用ギャップセンサ
14とがレール21に対向して収納される。さらに、案
内用電磁石12のコアー12aとコイル12bは図2
(b)に示すように、フレーム16内に収納され、案内
用ギャップセンサ15のコアー15aとコイル15bも
図3に示すように、フレーム16内に案内用電磁石12
に近接して収納される。そして、図1に示すようにフレ
ーム16の開放面が薄い非磁性金属板17によって覆わ
れ、止めねじ18によってフレーム16に固定される。
案内用電磁石12のコアー12aに対応する非磁性金属
板17上には磁極13a,13bが止めねじ19によっ
てコアー12aに固定される。磁極13a,13bはレ
ール21の側面に対向しており、かつ止めねじ19によ
ってコアー12aに固定されていることから、磁気結合
されており、案内用電磁石12のコイル12bに流れる
電流を制御することによって、レール21との間のギャ
ップを可変できる。
【0011】案内用ギャップセンサ15のコアー15a
に対応して非磁性金属板17上には極15c,15dが
止めねじ15fによってコアー15aに締め付けられ
る。極15cと15dとの間にはスペーサ15eが取付
けられる。
【0012】上述のごとく、浮上用電磁石11と浮上用
ギャップセンサ14と案内用電磁石12のコアー12a
とコイル12bと案内用ギャップセンサ15のコアー1
5aとコイル15bとバッテリやプリント基板などをフ
レーム16内に収納し、その開放面を非磁性金属板17
で覆うことにより、ガスが発生してもフレーム16内に
閉じ込めることができ、大気中に流出することはない。
【0013】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、その
上面が開放された箱型のフレーム内に浮上用ギャップセ
ンサと浮上用電磁石と案内用ギャップセンサと案内用電
磁石とを収納し、その上面を非磁性金属薄板で覆い、非
磁性金属薄板の上に電磁石用磁極とギャップセンサ用磁
極とを設けたことによって、コイルなどから発生したガ
スをフレーム内に閉じ込めることができ、大気中に流出
することはなく、クリーンルーム内を汚染することがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の断面図である。
【図2】図1に示した浮上用電磁石の構造を示す図であ
る。
【図3】図1に示した案内用ギャップセンサの構造を示
す図である。
【図4】従来の5軸制御型磁気浮上スライダの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 スライダ 11 浮上用電磁石 12 案内用電磁石 13a,13b,15c,15d 磁極 14 浮上用ギャップセンサ 15 案内用ギャップセンサ 16 フレーム 17 非磁性金属板 18,19,15f 止めねじ 21 レール

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 敷設されたレールに対して磁気浮上しな
    がら走行する磁気浮上スライダにおいて、 その上面が開放された箱型のフレームと、 前記フレーム内に、前記レールに対向して設けられ、前
    記レールとの浮上ギャップを検出する浮上用ギャップセ
    ンサと、 前記フレーム内に、前記レールに対向して設けられ、前
    記フレームを浮上させるための浮上用電磁石と、 前記フレーム内に設けられる案内用電磁石と、 前記フレーム内の前記案内用電磁石の近傍に設けられる
    案内用ギャップセンサと、 前記フレームの開放面を覆い、前記レールと前記浮上用
    ギャップセンサ,前記浮上用電磁石,前記案内用電磁石
    および前記案内用ギャップセンサとの間を仕切る非磁性
    金属薄板と、 前記案内用電磁石に対応する前記非磁性金属薄板の位置
    上に、前記レールの側面に対向するように設けられる電
    磁石用磁極と、 前記案内用ギャップセンサに対向する非磁性金属薄板の
    位置上に、前記レールの側面に対向するように設けられ
    るギャップセンサ用磁極とを備えた、磁気浮上スライ
    ダ。
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CN111277109B (zh) * 2020-03-11 2021-02-23 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 一种磁浮列车直线电机及一种磁浮列车

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