JPH0586591B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は販売商品の単価等の商品データをフア
イル制御部のマスター商品フアイルから読出して
各電子キヤツシユレジスタにて該当商品の販売登
録を行なうPOSシステムに係わり、特に各電子
キヤツシユレジスタにおいて単価変更後の返品登
録処理をより正確に実施できるPOSシステムに
関する。

［従来の技術］ 一般にPOS（販売時点情報管理）システムにお
いては、１台のフアイル制御部（FC）に複数台
の電子キヤツシユレジスタ（ECR）が伝送路に
よつて接続され、フアイル制御部には各電子キヤ
ツシユレジスタで販売される全ての商品に対して
PLUコード等の商品コード毎に品名、単価、売
上点数、売上金額を記憶したPLUフアイル等の
マスター商品フアイルが形成されている。そし
て、各電子キヤツシユレジスタでキーボードのキ
ー入力操作にてPLUコード等の商品コードが入
力されると、この商品コードはフアイル制御部へ
送信される。そして、フアイル制御部はこの商品
コードに対応する品名、単価等の商品データを前
記マスター商品フアイルから読出して該当電子キ
ヤツシユレジスタへ返送する。

品名、単価等の商品データを受信した電子キヤ
ツシユレジスタはこの商品データに基づいて販売
登録処理を実行する。すなわち、品名、単価を表
示部へ表示するとともにレシートへ印字出力す
る。同時に売上点数、売上金額をフアイル制御部
へ送出して前記マスター商品フアイルに商品コー
ド別に累積登録する。

また、一旦客に販売済の商品を返品登録する場
合、一般にキーボードの返品キーをキー入力した
のち、返却商品の商品コードを販売登録時と同様
の操作にて入力すると、この商品コードに対応す
る品名、単価等の商品データがフアイル制御部か
ら電子キヤツシユレジスタへ返送される。そし
て、電子キヤツシユレジスタではこの商品データ
に基づいて返品登録処理を実行し、フアイル制御
部では電子キヤツシユレジスタから送出された返
品点数、返品金額にてマスター商品フアイルを減
算更新する。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら上記のように構成されたPOSシ
ステムにおいても未だ解消しなければならない次
のような問題があつた。すなわち、一般にスーパ
ーマーケツト等においては商品の単価は頻繁に変
更される。通常このような単価変更はフアイル制
御部のPLUフアイル等のマスター商品フアイル
における該当商品の単価を変更するのみでよい。

一方、上述したように電子キヤツシユレジスタ
において販売済商品の返品登録を実行する場合、
キヤツシヤーが返品商品の商品コードを入力する
と、その時点にフアイル制御部のマスター商品フ
アイルに設定された単価が電子キヤツシユレジス
タへ返送されて表示部に表示される。そして、現
在の単価でもつて返品商品に対する返品登録処理
が実行される。したがつてこの商品を販売した時
の単価と現在の単価が異なる場合は誤つた単価で
返品登録処理がなされることになる。通常、販売
時と返品時との間で単価が異なる場合は、キヤツ
シヤーが販売時の単価を置数キーで入力するよう
にしている。しかしながら、忙しいときキヤツシ
ヤーは単価変更を見落としがちであり、正確に返
品登録が実施されない場合が多発する懸念があつ
た。この場合レシートにも間違つた現在の単価が
印字されてしまう。

本発明はこのような事情に基づいてなされたも
のであり、その目的とするところは、フアイル制
御部に各商品コード毎に単価変更有無情報を記憶
するステータスメモリを設け、返品時に各電子キ
ヤツシユレジスタに変更有りを告知し、変更の場
合にのみ返品商品の単価をマニユアル操作で入力
させることによつて、キヤツシヤーの負担を軽減
できるとともに誤つた単価で返品登録されること
を防止でき、システム全体の信頼性を向上できる
POSシステムを提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 本発明のPOSシステムにおいては、フアイル
制御部に各商品コード毎に単価変更有無情報を記
憶するステータスメモリを設け、電子キヤツシユ
レジスタに対する単価返送と同期してこの単価に
対応する単価変更有無情報をも同時に電子キヤツ
シユレジスタへ送出するすると共に、各電子キヤ
ツシユレジスタに少なくともフアイル制御部から
返送された単価および単価変更有無情報を記憶す
る登録処理バツフアを設け、販売済商品に対する
返品登録業務時において登録処理バツフアに記憶
された単価変更有無情報が単価変更を示すとき単
価変更有り情報をキヤツシヤーへ告知し、単価変
更有りを告知したときにはマニユアル操作にて入
力された販売済商品の販売時点での単価でもつて
返品登録を実行するようにしたものである。

［作用］ このように構成されたPOSシステムであれば、
返品登録業務時に各電子キヤツシユレジスタの入
力装置から返品商品の商品コードが入力される
と、この商品コードはフアイル制御部へ送出さ
れ、フアイル制御部からこの商品コードに対応す
る単価および単価変更有無情報が送出され、一旦
電子キヤツシユレジスタの登録処理バツフアへ格
納される。そして、単価変更有りの場合その情報
が告知されるとともに、マニユアル操作で入力さ
れた単価でもつて返品商品に対する返品登録が実
施される。

［実施例］ 以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。

第２図は実施例のPOSシステム全体を示すブ
ロツク構成図であり、１台のフアイル制御部
（FC）１に伝送路２を介して複数台の電子キヤツ
シユレジスタ（ECR）３が閉ループに接続され
ている。

前記フアイル制御部１は、各種演算処理を実行
するCPU４と、このCPU４にバイライン５を介
して接続された、各業務の制御用プログラムを記
憶するROM６、各電子キヤツシユレジスタ３か
ら送信されてきた販売商品の販売データを集計す
るマスター商品フイルとしてのPLUフアイル等
が形成されたRAM７、および伝送路２を介して
入力される前記販売データ等の制御を行なう
SDLC（シンクロナス．データリンク．コントロ
ーラ）８とで構成されている。

前記RAM７内には第３図に示すように前述し
たマスター商品フアイルとしてのPLUフアイル
Ｒ１１が形成されている。このPLUフアイルＲ
１１内には、各電子キヤツシユレジスタ３で販売
する各商品毎に、商品コードとしてのPLUコー
ドを記憶する領域、単価変更有無情報（ステータ
ス）を記憶するステータスメモリＲ１２、単価と
品名とからなる商品データを記憶する領域、およ
び売上点数と売上金額を累積記憶する領域が形成
されている。前記ステータスメモリＲ１２に記憶
されて単価変更有無情報（ステータタス）は、こ
の商品に単価変更があつた場合は［１］に設定さ
れており、単価変更がない場合は［０］である。
なお、単価変更が実施されて例えば２週間等の一
定の猶予期間が経過すると、［１］の単価変更有
有無情報は元の［０］に解除される。

前記各電子キヤツシユレジスタ３は例えば第４
図に示すように構成されている。すなわち、筐体
１０の前面に入力装置としてのキーボード１１が
設けられており、前面上部に販売商品の品名、単
価、合計金額等を表示する表示部１２、上面に客
用の表示部１３、およびキーボード１１に隣接し
てレシート発行口１４が設けられている。

キーボード１１には、第５図に示すように、販
売した商品のPLUコード、単価、販売個数等を
入力するための置数キー１５、販売商品の部門コ
ードを入力するための部門キー１６、合計金額等
を算出する預／現計キー１７の他に、PLUコー
ドを入力するときに使用するPLUキー１８、返
品登録業務開始指令を入力するための返品キー１
９、置数キー１５にて金額を入力するときに使用
する金額キー２０、変更後の新しい単価をフアイ
ル制御部１のPLUフアイルＲ１１内に設定する
場合に使用する単価キー２１等の各フアンクシヨ
ンキーが配列されている。

また、図中２２は電源のオン・オフ制御を行な
うとともに制御部に対して［登録］［精算］［設
定］等の各業務モードを選択して実施させるため
の鍵にて操作するコントロールキーである。

第１図ａは各電子キヤツシユレジスタ３のブロ
ツク構成図である。図中２３はキーボード１１か
ら入力されたPLUコード等に対して各種演算情
報処理を実行するCPUであり、このCPU２３は、
アドレスバス２４、データバス２５および制御線
２６を介して、販売登録用プログラム等の各種固
定データを記憶するROM２７、キーボード１１
から入力されたPLUコードやフアイル制御部１
から返信された販売商品の品名、単価等の可変デ
ータを一時記憶するRAM２８を制御する。ま
た、前記コントロールキー２２から業務選択指令
が入力されるコントロールキー入力回路２９、キ
ーボード１１からキー信号が入力されるキーボー
ド入力回路３０、表示部１２，１３へ表示データ
を送出する表示制御回路３１、レシートへ登録結
果等を印字出力するプリンタ３２へ印字データを
送出するプリンタ制御回路３３、伝送路２に接続
されたインターフエース３４等が前記データバス
２５および制御線２６を介して前記CPU２３に
接続されている。

前記RAM２８内には、第１図ｂに示すよう
に、一人の客に販売した商品の合計金額を算出す
る合計器Ｒ１や各種演算および各種電文作成に使
用するワーク領域Ｒ２の他に、返品登録業務が開
始されたことを示す返品フラグを記憶するフラグ
領域Ｒ３および登録処理バツフアＲ４が形成され
ている。

この登録処理バツフアＲ４は、フアイル制御部
１から返送された第７図に示す応答電文に含まれ
るPLUコードを格納する商品コード領域Ｒ５、
単価変更有無情報（ステータス）を格納するステ
ータス領域Ｒ６、単価を格納する単価領域Ｒ７、
品名を格納する品名領域Ｒ８の他に、この電子キ
ヤツシユレジスタ３にて販売登録又は返品登録し
た該当商品の販売点数および販売金額を格納する
各領域Ｒ９，Ｒ１０とで構成されている。なお、
返品登録の場合は販売点数領域Ｒ９および販売金
額領域Ｒ１０には（−）符号の各データが格納さ
れる。

第６図乃至第９図は伝送路２を介して各電子キ
ヤツシユレジスタ３とフアイル制御部１との間で
データ伝送を実施するための電文フオーマツトを
示すものであり、第６図は各電子キヤツシユレジ
スタ３からの問合せ電文であり、問合せ電文であ
ることを示すコードおよび自己の電子キヤツシユ
レジスタ番号からなる電文ヘツダーとPLUコー
ドとで構成されている。第７図はフアイル制御部
１から各電子キヤツシユレジスタ３へ返送する応
答電文であり、応答電文であることを示すコード
および返送先電子キヤツシユレジスタ番号からな
る電文ヘツダー、PLUコード、PLUフアイルＲ
１１から読出した単価変更有無情報（ステータタ
ス）、単価、品名とで構成されている。また、第
８図は各電子キヤツシユレジスタ３から送出する
登録電文であり、登録電文であることを示すコー
ドおよび自己の電子キヤツシユレジスタ番号から
なる電文ヘツダー、PLUコード、販売点数、販
売金額とで構成されている。さらに第９図は各電
子キヤツシユレジスタ３からフアイル制御部１の
PLUフアイルＲ１１に設定された各商品の単価
を変更するときに各電子キヤツシユレジスタ３か
ら送出する単価変更電文であり、単価変更電文で
あることを示すコードからなる電文ヘツダー、
PLUコード、単価変更を示す［１］のステータ
ス、単価（新単価）とで構成されている。

しかして、POSシステム全体の電源が投入さ
れると共に各電子キヤツシユレジスタ３の電源が
投入されると、各電子キヤツシユレジスタ３の
CPU２３は第１０図の流れ図に従つて販売登録
および返品登録業務を実施するように構成されて
いる。すなわち流れ図が開始されると、最初にコ
ントロールキー２２が［登録］業務モードに設定
されていることを確認したのちＰ１にてキーボー
ド１１からの置数キー１５とPLUキー１８との
連続キー操作によるPLUコード入力を持つ。な
お、PLUコード入力前に返品キー１９がキー入
力された場合は販売済商品に対する返品登録業務
が開始されたと判断してRAM２８のフラグ領域
Ｒ３の返品フラグを１に設定する。Ｐ１にて
PLUコードが入力されると、このPLUコードを
第６図に示す問合せ電文に組込んでインターフエ
ース３４および伝送路２を介してフアイル制御部
１へ送出する。そして、フアイル制御部１からの
応答電文入力を待つ。

フアイル制御部１では電子キヤツシユレジスタ
３から問合せ電文を受信すると、この問合せ電文
に含まれるPLUコードでもつてPLUフアイル６
１１を検索して該当PLUコードの単価変更有無
情報（ステータタス）、単価、品名の商品データ
を読出し第７図に示す応答電文に組込み該当電子
キヤツシユレジスタ３へ送出する。

電子キヤツシユレジスタ３にてフアイル制御部
１から応答電文がインターフエース３４へ入力す
ると、その応答電文に含まれるPLUコード、単
価変更有無情報（ステータス）、単価、品名等の
商品データをRAM２８の登録処理バツフアＲ４
の各領域Ｒ５〜Ｒ８へそれぞれ格納する。同時に
単価、品名を表示部１２，１３へ表示する。次に
Ｐ２にてRAM２８のフラグ領域Ｒ３の返品フラ
グの設定状態を調べ、０に解除されていた場合は
通常の販売登録業務であるので、Ｐ４にて登録処
理バツフアＲ４の商品データでもつて販売登録処
理を実施する。すなわち、登録処理バツフアＲ４
の単価領域Ｒ７から単価を読出し、例えば販売点
数が１の場合この単価を販売金額として合計器Ｒ
１の合計金額に加算し、プリンタ３２にてレシー
トへPLUコード、販売点数と共に印字出力する。
次にＰ５にて上記販売点数および販売金額を登録
処理バツフアＲ４の販売点数領域Ｒ９および販売
金額領域Ｒ１０へ格納する。格納が終了すると、
この登録処理バツフアＲ４の各領域Ｒ５，Ｒ９，
Ｒ１０に格納されたPLUコード、販売点数、販
売金額を読出して第８図に示す登録電文に組込ん
でフアイル制御部１へ送出する。

フアイル制御部１では受信した登録電文に含ま
れるPLUコードでPLUフアイルＲ１１を検索し
て、該当PLUコードの売上点数、売上金額を上
記登録電文の販売点数、販売金額で更新する。

Ｐ２にてフラグ領域Ｒ３の返品フラグが１に設
定されていた場合は返品登録業務中であるので、
Ｐ３にて登録処理バツフアＲ４のステータス領域
Ｒ６の単価変更有無情報（ステータタス）が１に
設定されているか否かを調べる。そして、０に解
除されていた場合は単価変更がなかつたと判断し
て、Ｐ４へ進み、登録処理バツフアＲ４の各領域
Ｒ７，Ｒ８の単価および品名を用いて返品登録を
実施する。すなわち返品商品が１個の場合は、上
記単価を返品金額として合計器Ｒ１から減算し、
レシートへPLUコード、返品点数、返品金額を
返品メツセージと共に印字出力する。次にＰ５に
て返品点数、返品金額を（−）符号を付して登録
処理バツフアＲ４の販売点数領域Ｒ９および販売
金額領域Ｒ１０へ格納する。その後前述と同様に
これ等のデータを登録電文に組込んでフアイル制
御部１へ送出する。フアイル制御部１では受信し
た登録電文の各データにてPLUフアイルＲ１１
の該当PLUコードの売上点数および売上金額を
減額更新する。

Ｐ３にてステータス領域Ｒ６から読出した単価
変更有無情報（ステータス）が１であれば単価変
更があつたので、例えば表示部１２のトライマー
ク等に表示するとともに、置数キー１５による単
価データ入力又は単価確認の金額キー２０のキー
入力を持つ。そして、Ｐ６にて金額キー２０がキ
ー入力されると、Ｐ７にてこの金額キー２０のキ
ー入力操作前に置数キー１５にて単価データが入
力されているか否かを調べる。そして、単価デー
タが入力されていた場合は、返品商品の販売時点
における旧単価が入力されたと判断して、この新
たにキー入力された旧単価でもつて返品登録処理
を実施する。そしてＰ５へ進み返品点数、旧単価
で算出された返品金額を（−）符号を付して登録
処理バツフアＲ４の販売点数領域Ｒ９、販売金額
領域Ｒ１０へ格納する。そしてこれ等各データを
登録電文に組込んでフアイル制御部１へ送出す
る。

Ｐ７にて置数キー１５にて単価データがキー入
力されなかつた場合は、単価変更後の新しい単
価、すなわちPLUフアイルＲ１１に設定された
現在単価で販売した商品に対する返品登録である
と判断して、Ｐ４へ進み登録処理バツフアＲ４の
単価領域Ｒ７に格納された単価でもつて返品登録
処理を実行する。

第１１図は各電子キヤツシユレジスタ３からフ
アイル制御部１のPLUフアイルＲ１１に設定さ
れた単価を変更する場合の電子キヤツシユレジス
タ３のCPU２３の動作を示す流れ図である。す
なわち、流れ図が開始されると最初にコントロー
ルキー２２が［設定］業務モード設定されている
ことを確認の後、予め定められた単価変更業務開
始を示す［86］の置数キー１５、単価キー２１の
連続キー入力操作を待つ。単価変更業務が開始さ
れると、Ｐ８にて単価変更すべき商品のPLUコ
ードが置数キー１５でキー入力され、続いて置数
された数字データがPLUコードであることを示
す単価キー２１のキー入力操作を待つ。PLUコ
ードが入力されると、このPLUコードを前述と
同様に第６図に示す問合せ電文に組込んでフアイ
ル制御部１へ送出して、応答電文入力を待つ。

フアイル制御部１から第７図に示す応答電文が
入力すると前述と同様に登録処理バツフアＲ４へ
格納する。同時にこの応答電文に含まれる変更さ
れるべき単価を表示部１２，１３へ表示する。そ
して、置数キー１５にて新単価データおよび単価
データであることを示す単価キー２１のキー入力
操作を待つ。新単価が入力されるとこの新単価を
登録処理バツフアＲ４の単価領域Ｒ７へ格納する
とともに、ステータス領域Ｒ６の単価変更有無情
報（ステータス）を単価変更有りを示す［１］に
設定する。その後この更新された登録処理バツフ
アＲ４のPLUコード、単価変更有無情報（ステ
ータス）、単価を第９図の単価変更電文に組込ん
でフアイル制御部１へ送出する。

単価変更電文の送出が終了するとＰ９にて単価
変更業務終了を示す預／現計キー１７がキー入力
されると、この単価変更業務を終了させる。な
お、まだ単価を変更する商品が残つていた場合、
Ｐ８へ戻り次の商品のPLUコード入力を待つ。

単価変更電文を受信したフアイル制御部１はこ
の単価変更電文に含まれる単価でPLUフアイル
Ｒ１１内の該当PLUコートの単価を新単価へ変
更する。

このように構成されたPOSシステムにおいて、
一旦販売済の商品を返品登録する場合、キヤツシ
ヤーは返品登録業務開始を示す返品キー１９をキ
ー入力した後、返品商品のPLUコードを置数キ
ー１５およびPLUキー１８でキー入力すると、
この返品商品が途中で単価変更されていなかつた
場合はフアイル制御部１のPLUフアイルＲ１１
に設定された単価で自動的に合計器Ｒ１の合計金
額が減額され、レシートに印字出力され、さらに
PLUフアイルＲ１１が減額更新される。

また、途中で単価変更があつた場合は、フアイ
ル制御部１のPLUフアイルＲ１１から読出され
た変更済の単価を表示部１２，１３へ表示した状
態でキヤツシヤーのマニユアルキー入力操作待ち
状態となる。キヤツシヤーは返品商品に付された
価格、又は客の持参したレシート等を参照して販
売時点の単価を調べる。そして、調べた単価が表
示部１２，１３に表示された単価と異なる場合
は、調べた旧単価を置数キー１５で置数したのち
金額キー２０をキー入力操作すると、この旧単価
でもつて前述した返品登録処理が実行される。

また、調べた返品商品の販売時の単価が表示部
１２，１３に表示されている現在の単価と同じで
あれば、返品商品を販売した時点以前に単価変更
を実施したのであるので、キヤツシヤーは単価を
置数キー１５にて置数せずにそのまま金額キー２
０をキー入力操作すると、単価変更がなかつた場
合と同様にPLUフアイルＲ１１に設定された単
価でもつて返品登録が実施される。

また、PLUフアイルＲ１１に設定された単価
を変更する場合は、電子キヤツシユレジスタ３を
［設定］業務モードに設定した後、置数キー１５
および単価キー２１の組合わせキー入力操作にて
PLUフアイルＲ１１に設定された単価を新単価
へ変更することが可能である。

このように返品登録をする場合、PLUフアイ
ルＲ１１に設定された単価が途中で単価変更され
ていた場合は、返品登録業務が自動的に実施され
なくて現在単価が表示部１２，１３に教示されて
キヤツシヤーのキー入力操作待ちとなる。したが
つて、キヤツシヤーは返品商品の単価を何等かの
手段でもつて把握して次のキー操作を実施する必
要があるので、必ず正しい単価で返品登録処理が
実行される。したがつて、販売登録業務全体信頼
性を向上できる。

また、PLUフアイルＲ１１の単価が変更され
ているか否かのの判断はステータスメモリＲ１２
の単価変更有無情報（ステータス）にて自動的に
実行され、変更があつた場合のみキヤツシヤーの
マニユアルキー操作を必要とするので、キヤツシ
ヤーは返品商品全部に亘つて販売時点における単
価を調べる必要ない。したがつて、キヤツシヤー
の負担を大幅に軽減することが可能である。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、フアイル
制御部に各商品コード毎に単価変更有無情報を記
憶するステータスメモリを設け、返品時に各電子
キヤツシユレジスタに変更有りを告知し、変更の
場合にのみ返品商品の単価をマニユアル操作で入
力させるようにしている。したがつて、キヤツシ
ヤーの負担を軽減できるとともに誤つた単価で返
品登録されることを防止でき、システム全体の信
頼性を向上できる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例に係わるPOSシステム
を示すものであり、第１図ａは電子キヤツシユレ
ジスタの構成を示すブロツク図、同図ｂは同電子
キヤツシユレジスタの記憶部における主なメモリ
を示す図、第２図はシステム全体を示すブロツク
図、第３図はフアイル制御部に設けられたPLU
フアイルを示す図、第４図は電子キヤツシユレジ
スタの斜視図、第５図は同電子キヤツシユレジス
タのキーボードにおけるキー配置図、第６図乃至
第９図は各電子キヤツシユレジスタとフアイル制
御部間のデータ伝送を行なうための電文フオーマ
ツト図、第１０図および第１１図は動作を示す流
れ図である。 １……フアイル制御部、２……伝送路、３……
電子キヤツシユレジスタ、４，２３……CPU、
６，２７……ROM、７，２８……RAM、１０
……筐体、１１キーボード（入力装置）、１２，
１３……表示部、１５……置数キー、１７……
預／現計キー、１８……PLUキー、１９……返
品キー、２０……金額キー、２１……単価キー、
２２……コントロールキー、３２……プリンタ、
３４……インターフエース、Ｒ１……合計器、Ｒ
３……フラグ領域、Ｒ４……登録処理バツフア、
Ｒ１１……PLUフアイル（マスター商品フアイ
ル）、Ｒ１２……ステータスメモリ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数の電子キヤツシユレジスタの各入力装置
   を介して入力された販売商品の商品コードを伝送
   路でもつて接続されたフアイル制御部へ送出し、
   該当商品コードに対応する単価を前記フアイル制
   御部に設けられた販売商品の販売データを商品コ
   ード別に集計するマスター商品フアイルから読み
   出して該当電子キヤツシユレジスタへ返送し、こ
   の単価を用いて前記販売商品に対する販売登録処
   理を実行するPOSシステムにおいて、前記フア
   イル制御部は、前記各商品コード毎に単価変更有
   無情報を記憶するステータスメモリと、前記電子
   キヤツシユレジスタに対する単価返送と同期して
   この単価に対応する前記単価変更有無情報をも前
   記電子キヤツシユレジスタへ送出する単価変更情
   報送出手段とを有し、前記各電子キヤツシユレジ
   スタは、少なくとも前記フアイル制御部から返送
   された単価および単価変更有無情報を記憶する登
   録処理バツフアと、販売済商品に対する返品登録
   業務時において前記登録処理バツフアに記憶され
   た単価変更有無情報が単価変更を示すとき単価変
   更有り情報を告知する告知手段と、この告知手段
   にて単価変更有り情報を告知したときマニユアル
   操作にて入力された前記販売済商品の販売時点で
   の単価でもつて返品登録を実行する返品登録手段
   とを有したことを特徴とするPOSシステム。