JPH0586547B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 産業上の利用分野 本発明は商品収納室に冷気を強制的に対流させ
るシヨーケースに係り、詳述すると商品を陳列載
置する展示台の改良に関する。

従来の技術 貯蔵室底面の一側壁側に吹出口を、一側壁と対
向する他側壁側に吸込口をそれぞれ設け、一側壁
に沿つて冷気を上昇させて冷気対流を行なわせる
ようにしたシヨーケースが知られており、実開昭
62−228854号公報もその一例である。この公報に
おいては、吹出口及び吸込口に対応してそれぞれ
風向板が配置されており、側壁とともに冷気通路
を構成し吹出口から吹き出される冷気を上方へ指
向してできる限り上方まで送出できるようにする
とともに、風向板の内側に補助吐出口を形成し
て、風向板の内外両面に沿つて冷気を上昇させ風
向板の曇りを防止している。

発明が解決しようとする課題 しかしながら前記公報にあつて風向板は、側壁
と一緒になつて冷気通路を形成するものであり、
吹出口から吹き出される冷気は側壁に沿つて上昇
してゆき、この側壁に対向した側壁と風向板との
間の冷気通路を経て吸込口まで下降するものであ
るため、冷気が直接側壁の下部にあたる状態が起
こり、側壁の下部が冷却されて外部との温度差が
でき、この部分に曇りや露付きが発生して、内部
が見えにくくなることがあつた。

そこで本発明は、吹き出される冷気が吸込口に
到達しやすくするともに、冷気が透視部材下部に
当たりにくくするように構成した展示台を備えた
シヨーケースを提供することをその課題とする。

〔発明の構成〕

課題を解決するための手段 本発明は、中央部を頂部とする透視部材と中央
部を頂部とする展示台との間を空間を商品収納室
とし、収納室の下方に収納室へ冷気の供給及び回
収を行なう通風室を形成した冷却シヨーケースを
提供するものであつて、展示台は、商品の下部を
個別に受け複数個並設される凹所と、凹所の形成
されない余部に形成される吹出口と、凹所よりも
外周に形成される吸込口と、吸込口より外周に壁
面を有して立設される把手部とを備え、回動自在
に保持されるものである。

作用 展示台の吹出口から吹き出された冷気が、商品
収納室を冷却し吸込口へ案内されるにあたり、展
示台の最外周部に立設された把手部によつて内方
及び下方に指向され、その外方に位置するフード
への到達が阻止されてフード下部の温度低下を抑
制している。

実施例 以下本発明の実施例を第１図〜第４図に基づき
説明する。

（Ｇ）は陳列台であり、商品を陳列する部分の
下方に未使用空間（Ｓ）を形成する脚材（Ｔ）を
設けている。

１は密閉型の展示箱１０と、展示箱１０とは別
体に形成され機会部品を収納するとともに冷却空
気すなわち冷気を導出し未使用空間（Ｓ）等の展
示箱１０と離れた位置に配設される機械箱２と、
両箱１０，２を空気流通可能に連通するとともに
冷気の温度上昇を抑制すべく断熱材にて被覆され
た送風管３とで構成されるセパレート型のシヨー
ケースである。

展示箱１０は概略球形状をなしており、その下
半分を構成する基台１１と、略上半分を構成する
商品収納室１２とから成り、商品収納室１２は底
部に商品載置用の展示台としてのターンテーブル
１８を有するとともに、下面開口の立体的な形状
例えば半球面状をなす透視部材（以後フードと称
す）２２にて囲繞されている。フード２２として
は、アクリル酸樹脂等の透明樹脂を使用して三層
構造となし、その下端全周にフード２２と基台１
１との間のシールを行なうパツキング１９を配設
し、ヒンジ装置２３により基台１１に対して回動
自在に固定されている。

基台１１は、平面視で略円形をなして商品収納
室１２の底壁となるターンテーブル１８の下方上
段に通風室１３を、下段に環状の蛍光灯２０を有
した照明室１４を夫々形成してあり、両室１３，
１４は仕切板２１及び断熱材１５Ａ並びに断熱性
を有した透光性部材例えば三層透明ガラス１５Ｂ
にて区画される。

そして、通風室１３は送風管３を経て機械箱２
から運ばれて冷気を導入しこの冷気をターンテー
ブル１８の吹出口２８から商品収納室１２へ案内
する高圧空間としての冷気供給部１６と、商品収
納室１２内冷気をターンテーブル１８の吸込口２
９より回収して送風管３へ導出する低圧空間とし
ての冷気帰還部１７とを独立して区画形成してい
る。

ターンテーブル１８は、平面視円形状をなし、
中央が最も高く中央から周囲にかけて順次低くな
る側面視球面（詳しくは球体の一部曲面）状を呈
する如く形成され、基台１１に対して回動自在に
保持されている。そして多数の飲料容器を載置し
たとき飲料容器同士の間に確実に隙間を形成する
商品仕切りのために、平面視形状が飲料容器の底
部形状と略合致する形状（例えば円や方形）をな
し飲料容器の下部を個別に受ける凹所２５，２６
Ａ，２６Ｂを複数個整然と配列させて内方のもの
ほど底部位置が高くなるように形成しておく。
尚、凹所２５，２６Ａ，２６Ｂが形成されない余
部すなわちデツドスペースに形状並びに配設数を
適宜異ならせて吹出口２８を形成するとともに、
凹所よりも外周部分できる限り外方に複数の吸込
口２９を対称的に形成している。

また、吸込口２９よりも外方にはターンテーブ
ル１８を回動操作する際の把手となる把手部３０
を左右方向に湾曲した壁面を有して立設してお
り、陳列商品の名称や値段等を表示するPOP広
告として利用できるとともに、商品収納室１２内
へ吹き出された冷気を下方及び内方に指向してフ
ード２２の下部へ冷気が当たることを抑制防止す
る。この把手部３０はターンテーブル１８の外周
全周にわたり形成してもよいが、本例においては
把手部３０を展示箱１０の正面側（ヒンジ装置２
３と対向する側）及び背面側（ヒンジ装置２３
側）に90°の円弧をもつた対称的な形状で壁面を
もつて立設しており、しかもこの把手部３０の内
側に位置する吸込口２９Ａを他の部分の吸込口２
９Ｂよりも数を多くして開口面積を大きくしてい
るため、吹き出された冷気は把手部３０の内側の
吸込口２９Ａからより多く吸い込まれることとな
つて、把手部３０のない部分にあつてもフード２
２下部への冷気当たりを少なくできる。

〔発明の効果〕 以上詳述したように本発明によれば、通風室よ
り供給される冷気は、展示台の吹出口より商品収
納室内へ吹き出されて、吸込口より回収される
が、この冷気が壁面を有する把手部によつて下方
及び内方に指向されて吸込口へ到達しやすくなる
とともに、透視部材の下部に直接当たりにくくな
るため、透視部材下部への曇り及び露付きの発生
が防止できる。またこの把手部をターンテーブル
の回動操作の際に握むことに加えて価格や商品名
の表示等POP広告部としての利用も可能であり、
前述の曇り防止の効果と相埃つて展示効果を向上
することができる。

【図面の簡単な説明】

各図は本発明の一実施例を示し、第１図は展示
台の側面図、第２図は冷却シヨーケースを陳列台
に配置した状態の外観斜視図、第３図は展示箱の
要部縦断面図、第４図は展示台の平面図である。 １……冷却シヨーケース、２……機械箱、３…
…送風管、１０……展示箱、１１……基台、１２
……商品収納室、１３……通風室、１８……展示
台、２２……フード、２５，２６Ａ，２６Ｂ……
凹所、２８……吹出口、２９……吸込口、３０…
…把手部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 中央部を頂部とする透視部材と中央部を頂部
   とする展示台との間の空間を商品収納室とし、該
   収納室の下方に収納室へ冷気の供給及び回収を行
   なう通風室を形成した冷却シヨーケースにおい
   て、前記展示台は、商品の下部を個別に受け複数
   個並設される凹所と、該凹所の形成されない余部
   に形成される吹出口と、前記凹所よりも外周に形
   成される吸込口と、該吸込口より外周に壁面を有
   して立設される把手部とを備え、回動自在に保持
   されることを特徴とする冷却シヨーケース。