JPH0586532B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

産業上の利用分野 本発明は、調理器より発生する炭酸ガス、油
気、煙、臭気などを屋外へ排出する調理用排気装
置に関するものである。 従来の技術 従来この種の調理用排気装置は、第４図に示す
ような構成であつた。図において、上面に調理器
１３を配置した調理器台１５の後方に調理器１３
と同じ幅の吸気口１４が設けられ、吸気口１４は
ダクト１７を介して送風機１６に接続されてい
る。さらに、吸気口１４の上部には調理器１３を
おおうような天蓋１８が取り付けられている。 上記構成において、調理時に発生する油気、
煙、臭気などは、送風機１６を運転することによ
つて天蓋１８に沿つて吸気口１４から吸引され、
屋外に排出されていた（例えば特公昭60−53817
号公報）。 発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では、調理器１３と吸気
口１４の幅が同じであるため、調理器１３と吸気
口１４の間の空間Ａが狭く、調理作業がしづらく
なるという課題があつた。 本発明はこのような問題を解決するもので、上
記の課題に留意し、使い勝手のよい調理用排気装
置を提供することを目的とするものである。 課題を解決するための手段 この課題を解決するために本発明は、上面に調
理器を配置した調理器台の後方左右の角上面に立
ち上がり部を設け、この立ち上がり部の上部に吸
気口を設けてなる調理用排気装置の構成としたも
のである。 作 用 この構成により、調理時に発生した油気、煙、
臭気などは調理器台後方角の左右の吸気口に吸引
され、屋外に排出される。また、燃焼部付近の燃
焼気体は立ち上がり部に沿つて流れたのち、同様
に排出される。 実施例 以下、本発明の一実施例を第１図〜第３図にも
とづいて説明する。調理器１を配置した調理器台
２の後方左右の角上面に高さ300mmの立ち上がり
部９を設け、その上部に吸気口３を設け、調理器
台２の上面左右に気流誘導板５を上部に天蓋４を
設けている。天蓋４と気流誘導板５と裏板６は一
体となりフードを形成する。吸気口３はダクト７
を介して調理器台２の内部に取り付けられた送風
機８に連結している。 上記構成において送風機８を運転すると、調理
器１より発生する油気、煙、臭気などは調理器台
２の前方より吸い込まれ、気流誘導板５および天
蓋４に沿つて左右の吸気口３に向かつて流れる気
流に導かれ、左右の吸気口３から吸引されダクト
７を通り、屋外に排出される。このとき、調理器
１の後方の空間には鍋を置いたり、調味料を置く
など調理者が有効に利用でき、調理作業が非常に
しやすくなる。また、立ち上がり部９は燃焼部よ
り発生する熱を鍋など調理器具の壁面に沿つて上
昇させるため、燃焼効率の低下を防止できる。 なお、本実施例では立ち上がり部９の高さを
300mmとしたが、以下の表に示すように立ち上が
り部９の高さが300mm以上であれば、調理器１の
燃焼効率はほとんど低下しないため、300mm以上
であればよい。表は、水2500c.c.を鍋に入れ蓋をし
ない状態で、排気風量は600m³／ｈ，こんろの燃
焼カロリーは2100Kcal／ｈで、立ち上がり部９
の高さを変え、水が沸騰するまでの時間を測定し
た結果である。

【表】 発明の効果 以上のように本発明によれば、調理器台の後方
上面左右の角に立ち上がり部と吸気口を設けるこ
とにより、調理器台の後方の空間が広くなり、調
理器の後方の空間が有効利用できる使い勝手のよ
い、燃焼効率の優れた調理用排気装置とすること
ができ、実用上きわめて優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における調理用排気
装置の斜視図、第２図は同調理用排気装置の側断
面図、第３図は同調理用排気装置の吸気口および
ダクト部の斜視図、第４図は従来の調理用排気装
置を示す側断面図である。 １……調理器、２……調理器台、３……吸気
口、９……立上がり部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上面に調理器を配置した調理器台の後方左右
   の角上面に設けた立ち上がり部と、この立ち上が
   り部の上部に吸気口を設けてなる調理用排気装
   置。