JPH0586212U - 止具のベルト調節部 - Google Patents
止具のベルト調節部Info
- Publication number
- JPH0586212U JPH0586212U JP2887092U JP2887092U JPH0586212U JP H0586212 U JPH0586212 U JP H0586212U JP 2887092 U JP2887092 U JP 2887092U JP 2887092 U JP2887092 U JP 2887092U JP H0586212 U JPH0586212 U JP H0586212U
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- rod
- locking
- stopper
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 止具のベルト調節部であって、ベルトの通路
がZ形を呈し、ベルトの係止が強固に行え、かつ簡単に
作製できる止具を得る。 【構成】 止具の両側板1間にベルトの一端を固定する
固定杆2、ベルトの他端を折返し巻回する折返杆3、ベ
ルトを補捉し係止する係止杆4とを架設し、折返杆3と
係止杆4との対向端に設けたそれぞれの係止部5、6が
交錯し、ベルトの通路がZ形になるように形成してベル
ト係止を確実に行えるようにし、そして係止杆4の上面
の対向面7が水平面状を呈するように形成して、止具を
作製する際、サイドコアの操作を容易にする。
がZ形を呈し、ベルトの係止が強固に行え、かつ簡単に
作製できる止具を得る。 【構成】 止具の両側板1間にベルトの一端を固定する
固定杆2、ベルトの他端を折返し巻回する折返杆3、ベ
ルトを補捉し係止する係止杆4とを架設し、折返杆3と
係止杆4との対向端に設けたそれぞれの係止部5、6が
交錯し、ベルトの通路がZ形になるように形成してベル
ト係止を確実に行えるようにし、そして係止杆4の上面
の対向面7が水平面状を呈するように形成して、止具を
作製する際、サイドコアの操作を容易にする。
Description
【0001】
この考案は、被服、バッグ、スポーツ用具などに用いられる合成樹脂製または 金属製の止具、すなわち一体成形されたバックルまたは雌雄部材から構成された 差込形式の止具などにおけるベルト調節部に関する。
【0002】
従来のこの種の止具におけるベルト調節部は、ベルト折返杆を架設したバック ル本体と、一端にベルトを挿通して係止する係止杆を架設したストッパーとを回 動自在に軸着し、このバックル本体とストッパーとにベルトを挿通し、バックル 本体とストッパーとを回動させて重合係止させ、折返杆と係止杆との対向端が交 錯し、ベルト通路がZ形を呈するように形成したバックル(実開昭63−110 207号公報参照)が知られている。
【0003】 さらに、ベルト折返杆と係止杆との対向端の間隔(S)がベルトの厚さよりも 小さく形成し、ベルトの通路を多少Z形を呈するように形成したバックル(特公 昭3−4203号公報参照)も知られている。
【0004】
前項で述べた第一の公知のバックルにおけるベルト調節部は、ベルトを巻回す る折返杆を架設したバックル本体と、ベルトを挿通して係止する係止杆を架設し たストッパーとを、一端で軸着して回動可能に形成し、バックル本体とストッパ ーとを回動させ、双方を重合させて係合した後に使用したとき、バックルに挿通 されたベルトは、折返杆と係止杆とに相反する力を付与し、その結果バックル本 体に穿設された軸孔が広いため、バックル本体とストッパーとの係合が容易に離 脱することがあり、ベルトの通路をZ形に保持することは難しい。またバックル 本体とストッパーとを別体で作製するため、コスト高になることである。
【0005】 次に第二の公知のバックルにおけるベルト調節部は、ベルト折返杆と係止杆と の対向端間には隙間(S)があり、その隙間がベルトの厚さよりも小さいという ことであり、従ってベルトの通路も多少Z形を呈するがベルトの係止は弱く、従 来品とあまり係止強度において差異がない。
【0006】 この考案は、上述の問題点を解消するため考案されたもので、従来、止具のベ ルト調節部において、ベルト折返杆とベルトを係止する係止杆との対向端を交錯 させ、ベルトの通路をいかなるベルトを使用しても常にZ形を呈するように形成 することは、止具の作製上きわめて困難なことであった。そこでこの考案は、ベ ルトの通路がいかなるベルトを使用しても常にZ形を呈するよう、折返杆と係止 杆との対向端が完全に交錯し、ベルトの係止が強固に行え、かつ簡単に作製でき る形態の止具を提供することが目的である。
【0007】
前項の目的を達成するため、この考案の止具のベルト調節部は、止具の側板間 にベルト折返杆と、その斜下側に係止杆とを架設し、折返杆と係止杆との対向端 にベルト係止部を設け、かつ対向端が交錯しベルト通路がZ形を呈し、係止杆に おける対向面が水平面状を呈するように形成された止具のベルト調節部である。
【0008】 さらに、止具の折返杆の係止部と、係止杆における折返杆に対する水平面状の 対向面との間に、いかなる部材も介在させない空間部分を形成した止具のベルト 調節部でもある。
【0009】
この考案における止具のベルト調節部は上述のような構成であって、ベルトの 先端を係止杆の下面を通して折返杆の内側(図示左側)から外側に巻回し、再び 係止杆の下面を通過させて、ベルトの緊締操作を行うもので、その際ベルトは、 折返杆と係止杆との対向端が交錯して、ベルトの通路がZ形に形成された通路を 通り、折返杆および係止杆の対向端に設けた係止部に圧接され、ベルトの滑動を 阻止してベルトを的確に止具に締着保持させる。
【0010】
以下、この考案の止具におけるベルト調節部の実施例について、図面を参照し ながら具体的に説明する。
【0011】 この考案の止具におけるベルト調節部の第一実施例は、図1、2に示すように 合成樹脂または金属などの一体成形によって作製された止具であり、その止具は 両側板1、1間にベルトBの一端を固定する固定杆2、そしてベルトBの他端を 巻回する折返杆3、およびベルトBを圧接して係止させる係止杆4とを架設し、 係止杆4は折返杆3の斜下側に配設されている。また折返杆3と係止杆4との対 向端に、それぞれベルトBの係止部5、6が設けられ、かつ対向端すなわち係止 部5、6が完全に交錯した状態、たとえば図2に示すとおり、折返杆3の係止部 5の先端を基準とした基準線A−Aよりも、係止杆4の係止部6が内側すなわち 折返杆3側に突出した状態に形成され、ベルトBの通路がZ形を呈するように形 成されている。
【0012】 係止杆4は、折返杆3と対面する上面、すなわち対向面7が水平面状を呈する ように形成され、折返杆3の係止部5と係止杆4の対向面7との間には、止具の サイドを含めていかなる部材も介在しない空間部分が形成されており、その理由 は止具を作製するとき、折返杆3と係止杆4との対向端を完全に交錯させるため には、成形の際サイドコアCを使用して止具を成形するのに、はなはだ便利な形 態であるからである。そして折返杆3の係止部5の横側には、止具を摘むのに便 利なように摘手片8が横設され、図2に示すように前記空間部分の上方に摘手片 8を設けることにより、止具の使用の際、摘手片8が空間部分を隠すため、外観 デザインの良好な止具を提供することができる。止具に対するベルトBの緊締は 図示のとおり締着される。なお、図中9は折返杆3の一端に設けたベルトBの係 止部である。
【0013】 次に図3に示す実施例は、止具の側板10間にベルトBの一端を固定する固定 杆11、ベルトBの他端を巻回する折返杆12、ベルトBを圧接して係止する係 止杆13とを架設し、係止杆13は折返杆12の斜下側に配設されている。折返 杆12と係止杆13との対向端にベルトBの係止部14、15がそれぞれ形成さ れ、この対向端の係止部14、15は互いに交錯した状態に形成され、その結果 ベルトBが通過する通路はZ形を呈している。
【0014】 係止杆13は折返杆12と対面する対向面16が水平面状を呈し、係止部15 の反対側には摘手部17が突設されている。この実施例も折返杆12の係止部1 4と、係止杆13の係止部15との間にはいかなる部材も介在させぬ空間部分を 形成することは前例と同様であり、止具の成形時の際、サイドコアCの使用の便 を図ったためである。また折返杆12と係止杆13との対向端、すなわち係止部 13、15が交錯する状態は、図に示したとおり係止杆13の係止部15が基準 線A−Aよりも内側に突出した状態で設けられている。なお図中18は折返杆1 2の一端に設けた係止部である。
【0015】
この考案における止具のベルト調節部は、以上説明したとおりの構成であり、 この構成によって下記の効果を奏する。
【0016】 この考案における止具のベルト調節部は、止具の側板間にベルト折返杆と、そ の斜下側に係止杆とを架設して、折返杆と係止杆との対向端にベルト係止部を設 け、かつ対向端が交錯しベルトの通路がZ形を呈し、係止杆における対向面が水 平面状を呈するように形成したことによって、緊締されるベルトの厚さに関係な く、いかなるベルトにも適用でき、ベルトの通路は常にZ形を保ち、その結果ベ ルトは折返杆の係止部と、係止杆の係止部とにより確実にベルトを補捉し緊締す る効果がある。
【0017】 また、折返杆の係止部と、係止杆における折返杆に対する水平面状の対向面と の間に、いかなる部材も介在させない空間部分を形成したことによって、折返杆 と係止杆との対向端、すなわち互の係止部が完全に交錯した形態の止具を、簡単 な製作装置により作製することができ、使用面で実効のある止具を容易に提供す ることができる。
【図1】第一実施例の止具の平面図である。
【図2】図1におけるI−I線の断面図である。
【図3】第二実施例の止具の断面図である。
1、10 側板 3、12 折返杆 4、13 係止杆 5、14 係止部(折返杆) 6、15 係止部(係止杆) 7、16 対向面
Claims (2)
- 【請求項1】 止具の側板1、10間にベルト折返杆
3、12と、その斜下側に係止杆4、13とを架設し、
折返杆3、12と係止杆4、13との対向端にベルト係
止部5、6、14、15を設け、かつ対向端が交錯しベ
ルト通路がZ形を呈し、係止杆4、13における対向面
7、16が水平面状を呈するように形成したことを特徴
とする止具のベルト調節部。 - 【請求項2】 折返杆3、12の係止部5、14と、係
止杆4、13における折返杆3、12に対する水平面状
の対向面7、16との間に、いかなる部材も介在させな
い空間部分を形成した請求項1記載の止具のベルト調節
部。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2887092U JPH0586212U (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 止具のベルト調節部 |
EP93303364A EP0568371B1 (en) | 1992-04-30 | 1993-04-29 | Buckle for adjustably securing a belt or the like |
DE69321512T DE69321512T2 (de) | 1992-04-30 | 1993-04-29 | Verstellbare Schnalle zur Befestigung eines Gürtels oder dergleichen |
US08/054,238 US5307542A (en) | 1992-04-30 | 1993-04-30 | Buckle for adjustably securing a belt or the like |
HK98105000A HK1005827A1 (en) | 1992-04-30 | 1998-06-05 | Buckle for adjustably securing a belt or the like |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2887092U JPH0586212U (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 止具のベルト調節部 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586212U true JPH0586212U (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=12260422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2887092U Pending JPH0586212U (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | 止具のベルト調節部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0586212U (ja) |
-
1992
- 1992-04-30 JP JP2887092U patent/JPH0586212U/ja active Pending
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