JP2773789B2 - 止具のベルト調節部およびその成形方法 - Google Patents
止具のベルト調節部およびその成形方法Info
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- JP2773789B2 JP2773789B2 JP4138195A JP13819592A JP2773789B2 JP 2773789 B2 JP2773789 B2 JP 2773789B2 JP 4138195 A JP4138195 A JP 4138195A JP 13819592 A JP13819592 A JP 13819592A JP 2773789 B2 JP2773789 B2 JP 2773789B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被服、バッグ、スポ
ーツ用具などに用いられる合成樹脂製または金属製の止
具、すなわち一体成形されたバックルまたは雌雄部材か
ら構成された差込形式の止具などにおけるベルト調節部
に関する。
ーツ用具などに用いられる合成樹脂製または金属製の止
具、すなわち一体成形されたバックルまたは雌雄部材か
ら構成された差込形式の止具などにおけるベルト調節部
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の止具におけるベルト調節
部は、ベルト折返杆を架設したバックル本体と、一端に
ベルトを挿通して係止する係止杆を架設したストッパー
とを回動自在に軸着し、このバックル本体とストッパー
とにベルトを挿通し、バックル本体とストッパーとを回
動させて重合係止させ、折返杆と係止杆との対向端が交
錯し、ベルト通路がZ字形を呈するように形成したバッ
クル(実開昭63−110207号公報参照)が知られ
ている。
部は、ベルト折返杆を架設したバックル本体と、一端に
ベルトを挿通して係止する係止杆を架設したストッパー
とを回動自在に軸着し、このバックル本体とストッパー
とにベルトを挿通し、バックル本体とストッパーとを回
動させて重合係止させ、折返杆と係止杆との対向端が交
錯し、ベルト通路がZ字形を呈するように形成したバッ
クル(実開昭63−110207号公報参照)が知られ
ている。
【0003】さらに、ベルト折返杆と係止杆との対向端
の間隔(S)がベルトの厚さよりも小さく形成し、ベル
トの通路を多少Z字形を呈するように形成したバックル
(特公平3−4203号公報参照)も知られている。
の間隔(S)がベルトの厚さよりも小さく形成し、ベル
トの通路を多少Z字形を呈するように形成したバックル
(特公平3−4203号公報参照)も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前項で述べた第一の公
知のバックルにおけるベルト調節部は、ベルトを巻回す
る折返杆を架設したバックル本体と、ベルトを挿通して
係止する係止杆を架設したストッパーとを、一端で軸着
して回動可能に形成し、バックル本体とストッパーとを
回動させ、双方を重合させて係合した後に使用したと
き、バックルに挿通されたベルトは、折返杆と係止杆と
に相反する力を付与し、その結果バックル本体に穿設さ
れた軸孔が広いため、バックル本体とストッパーとの係
合が容易に離脱することがあり、ベルトの通路をZ字形
に保持することは難しい。またバックル本体とストッパ
ーとを別体で作製するため、コスト高になることであ
る。
知のバックルにおけるベルト調節部は、ベルトを巻回す
る折返杆を架設したバックル本体と、ベルトを挿通して
係止する係止杆を架設したストッパーとを、一端で軸着
して回動可能に形成し、バックル本体とストッパーとを
回動させ、双方を重合させて係合した後に使用したと
き、バックルに挿通されたベルトは、折返杆と係止杆と
に相反する力を付与し、その結果バックル本体に穿設さ
れた軸孔が広いため、バックル本体とストッパーとの係
合が容易に離脱することがあり、ベルトの通路をZ字形
に保持することは難しい。またバックル本体とストッパ
ーとを別体で作製するため、コスト高になることであ
る。
【0005】次に第二の公知のバックルにおけるベルト
調節部は、ベルト折返杆と係止杆との対向端間には隙間
(S)があり、その隙間がベルトの厚さよりも小さいと
いうことであり、従ってベルトの通路も多少Z字形を呈
するがベルトの係止は弱く、従来品とあまり係止強度に
おいて差異がない、またいかなる厚さのベルトにも適用
できるバックルではなく、ベルトの通路をZ字形に保持
し、ベルトの係止を確保するためには、隙間(S)の異
なる数種のバックルを用意しなければならないことであ
る。
調節部は、ベルト折返杆と係止杆との対向端間には隙間
(S)があり、その隙間がベルトの厚さよりも小さいと
いうことであり、従ってベルトの通路も多少Z字形を呈
するがベルトの係止は弱く、従来品とあまり係止強度に
おいて差異がない、またいかなる厚さのベルトにも適用
できるバックルではなく、ベルトの通路をZ字形に保持
し、ベルトの係止を確保するためには、隙間(S)の異
なる数種のバックルを用意しなければならないことであ
る。
【0006】この発明は、上述の問題点を解消するため
発明されたもので、従来、止具のベルト調節部におい
て、ベルトの折返杆とベルトを係止する係止杆との対向
端を交錯させ、ベルトの通路をいかなるベルトを使用し
ても、常にZ字形を呈するように形成することは、止具
の作製上きわめて困難なことであった。そこで、この発
明は、ベルトの通路がいかなるベルトを使用しても、常
にZ字形を呈するよう、折返杆と係止杆との対向端の先
端が完全に重合状に交錯し、ベルトの係止が強固に行え
るよう係止部の形状にも改良を加え、いかなるベルトに
も適用できる止具を提供することが目的である。
発明されたもので、従来、止具のベルト調節部におい
て、ベルトの折返杆とベルトを係止する係止杆との対向
端を交錯させ、ベルトの通路をいかなるベルトを使用し
ても、常にZ字形を呈するように形成することは、止具
の作製上きわめて困難なことであった。そこで、この発
明は、ベルトの通路がいかなるベルトを使用しても、常
にZ字形を呈するよう、折返杆と係止杆との対向端の先
端が完全に重合状に交錯し、ベルトの係止が強固に行え
るよう係止部の形状にも改良を加え、いかなるベルトに
も適用できる止具を提供することが目的である。
【0007】さらに従来公知のこの種の止具の成形方法
は、殆どが上下に分割できる上型、下型の金型によっ
て、一体成形する成形方法がとられており、従ってベル
ト調節部における折返杆と係止杆とのベルト係止部が、
垂直方向において重合する形態の止具は成形できなかっ
た。この発明は、いかなるベルトでも確実に係止でき、
ベルトの通路が常にZ字形を呈する止具を簡易に成形で
きる成形方法をも提供することが目的である。
は、殆どが上下に分割できる上型、下型の金型によっ
て、一体成形する成形方法がとられており、従ってベル
ト調節部における折返杆と係止杆とのベルト係止部が、
垂直方向において重合する形態の止具は成形できなかっ
た。この発明は、いかなるベルトでも確実に係止でき、
ベルトの通路が常にZ字形を呈する止具を簡易に成形で
きる成形方法をも提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】前項の目的を達成するた
め、この発明の止具のベルト調節部は、合成樹脂または
金属の一体成形による止具において、止具の両側に設け
た側板間にベルト折返用の折返杆と、この折返杆の斜下
側にベルト係止用の係止杆とを架設固定し、折返杆と係
止杆との垂直方向における対向端に、それぞれ凹凸状の
ベルトを係止するための係止部を設け、折返杆の係止部
における凸状部と係止杆の係止部における凹状部、およ
び折返杆の係止部における凹状部と係止杆の係止部にお
ける凸状部とが対応する形態に形成し、折返杆における
凸状部と係止杆における凸状部とは互いに水平面内で相
手方に突出して交錯し、常にベルト通路がZ字形を呈す
るように形成した、止具のベルト調節部を主な構成とし
ている。
め、この発明の止具のベルト調節部は、合成樹脂または
金属の一体成形による止具において、止具の両側に設け
た側板間にベルト折返用の折返杆と、この折返杆の斜下
側にベルト係止用の係止杆とを架設固定し、折返杆と係
止杆との垂直方向における対向端に、それぞれ凹凸状の
ベルトを係止するための係止部を設け、折返杆の係止部
における凸状部と係止杆の係止部における凹状部、およ
び折返杆の係止部における凹状部と係止杆の係止部にお
ける凸状部とが対応する形態に形成し、折返杆における
凸状部と係止杆における凸状部とは互いに水平面内で相
手方に突出して交錯し、常にベルト通路がZ字形を呈す
るように形成した、止具のベルト調節部を主な構成とし
ている。
【0009】そして、ベルトの折返用折返杆とベルト係
止用の係止杆との対向端に設けた係止部は、水平面内に
おいて、一定の空隙部が存在するように形成されている
止具のベルト調節部である。
止用の係止杆との対向端に設けた係止部は、水平面内に
おいて、一定の空隙部が存在するように形成されている
止具のベルト調節部である。
【0010】さらに、この発明は、前記の止具のベルト
調節部を成形するに際し、割金型を用い、先端垂直面に
凹凸形の歯形部を具備した上型と下型とを一部で噛合さ
せ、各金型を組合せることによって、折返杆と係止杆と
の対向端に凹凸状の係止部を成形し、係止部の凸状部は
水平面内で相手方に突出させてベルト通路が常にZ字形
を呈するように成形する止具のベルト調節部の成形方法
でもある。
調節部を成形するに際し、割金型を用い、先端垂直面に
凹凸形の歯形部を具備した上型と下型とを一部で噛合さ
せ、各金型を組合せることによって、折返杆と係止杆と
の対向端に凹凸状の係止部を成形し、係止部の凸状部は
水平面内で相手方に突出させてベルト通路が常にZ字形
を呈するように成形する止具のベルト調節部の成形方法
でもある。
【0011】
【作用】この発明における止具のベルト調節部は、上述
のような構成であって、ベルトの先端を係止杆の下面を
通して折返杆の固定杆側より巻回し、再び係止杆の下面
を通過させて、ベルトの緊締操作を行うもので、その際
ベルトは、折返杆と係止杆との対向端に設けた係止部の
端部が凹凸状を呈し、水平面内で互いに交錯し、係止部
の凸状部が水平面内において、相手方に突出するように
形成することによって得られたZ字形のベルト通路を通
り、凹凸状の係止部に圧接され、ベルトの滑動を阻止し
てベルトを的確に止具に締着保持させる。
のような構成であって、ベルトの先端を係止杆の下面を
通して折返杆の固定杆側より巻回し、再び係止杆の下面
を通過させて、ベルトの緊締操作を行うもので、その際
ベルトは、折返杆と係止杆との対向端に設けた係止部の
端部が凹凸状を呈し、水平面内で互いに交錯し、係止部
の凸状部が水平面内において、相手方に突出するように
形成することによって得られたZ字形のベルト通路を通
り、凹凸状の係止部に圧接され、ベルトの滑動を阻止し
てベルトを的確に止具に締着保持させる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の止具におけるベルト調節部
の実施例について、図面を参照しながら具体的に説明す
る。
の実施例について、図面を参照しながら具体的に説明す
る。
【0013】この発明の止具におけるベルト調節部の実
施例は、図1、2に示すように合成樹脂または金属など
の一体成形によって作製された止具であり、その止具は
両側に側板1、1を設け、この側板1、1間にベルトの
一端を固定する固定杆2、ただし雌雄部材から構成され
た差込形式の止具にあっては固定杆は存在しない。そし
てベルトの他端を巻回するベルト折返用の折返杆3、お
よびベルトを圧接して係止させるベルト係止用の係止杆
4とを架設固定し、係止杆4は折返杆3の斜下側に配設
されている。
施例は、図1、2に示すように合成樹脂または金属など
の一体成形によって作製された止具であり、その止具は
両側に側板1、1を設け、この側板1、1間にベルトの
一端を固定する固定杆2、ただし雌雄部材から構成され
た差込形式の止具にあっては固定杆は存在しない。そし
てベルトの他端を巻回するベルト折返用の折返杆3、お
よびベルトを圧接して係止させるベルト係止用の係止杆
4とを架設固定し、係止杆4は折返杆3の斜下側に配設
されている。
【0014】さらに、折返杆3と係止杆4との垂直方向
における対向端にベルトを係止するための係止部5、6
をそれぞれ設け、各係止部5、6は端部が角張った凹凸
形状に形成され、かつ上下に配設された係止部5、6を
平面的に見た場合、係止部5の凸状部7と係止部6の凹
状部10および係止部5の凹状部8と係止部6の凸状部
9とが対応し、それぞれ噛み合った状態で水平面内にお
いて交錯し、しかも係止部5の凸状部7と、係止部6の
凸状部9とは、相手方に突出した状態に形成され、ベル
トの通路が縦断面において常にZ字形を呈するように形
成されている。
における対向端にベルトを係止するための係止部5、6
をそれぞれ設け、各係止部5、6は端部が角張った凹凸
形状に形成され、かつ上下に配設された係止部5、6を
平面的に見た場合、係止部5の凸状部7と係止部6の凹
状部10および係止部5の凹状部8と係止部6の凸状部
9とが対応し、それぞれ噛み合った状態で水平面内にお
いて交錯し、しかも係止部5の凸状部7と、係止部6の
凸状部9とは、相手方に突出した状態に形成され、ベル
トの通路が縦断面において常にZ字形を呈するように形
成されている。
【0015】また、係止杆4の他端には扁平状の摘手部
11が形成され、止具を摘むのに便利なように形成され
ている。
11が形成され、止具を摘むのに便利なように形成され
ている。
【0016】図3に示した止具の実施例は、止具の両側
に設けた側板12、12間にベルトを固定するための固
定杆13、ベルトの他端を巻回するベルト折返用の折返
杆14、ベルトを圧接して係止させるベルト係止用の係
止杆15とをそれぞれ架設固定し、係止杆15は折返杆
14の斜下側に配設され、折返杆14と係止杆15との
垂直方向における対向端にベルトを係止するための係止
部16、17をそれぞれ設け、各係止部16、17は端
部が波形の凹凸状に形成されている。
に設けた側板12、12間にベルトを固定するための固
定杆13、ベルトの他端を巻回するベルト折返用の折返
杆14、ベルトを圧接して係止させるベルト係止用の係
止杆15とをそれぞれ架設固定し、係止杆15は折返杆
14の斜下側に配設され、折返杆14と係止杆15との
垂直方向における対向端にベルトを係止するための係止
部16、17をそれぞれ設け、各係止部16、17は端
部が波形の凹凸状に形成されている。
【0017】そして、係止部16の凸状部18と係止部
17の凹状部21、さらに係止部16の凹状部19と係
止部17の凸状部20とが対応し、水平面内において噛
合状態で交錯し、係止部16の凸状部18と、係止部1
7の凸状部20とは、それぞれ相手方に突出する形態に
形成され、ベルトの通路が常にZ字形を呈するように形
成されている。
17の凹状部21、さらに係止部16の凹状部19と係
止部17の凸状部20とが対応し、水平面内において噛
合状態で交錯し、係止部16の凸状部18と、係止部1
7の凸状部20とは、それぞれ相手方に突出する形態に
形成され、ベルトの通路が常にZ字形を呈するように形
成されている。
【0018】図4に示した止具の実施例は、止具の両側
に設けた側板22、22間にベルトを固定するための固
定杆23、ベルトの他端を巻回するベルト折返用の折返
杆24、ベルトを圧接して係止させるベルト係止用の係
止杆25とをそれぞれ架設固定し、係止杆25は折返杆
24の斜下側に配設され、折返杆24と係止杆25との
垂直方向における対向端にベルトを係止するための係止
部26、27をそれぞれ設け、各係止部26、27は端
部が角張った凹凸形状に形成された構成は、前述の第一
実施例と同様である。
に設けた側板22、22間にベルトを固定するための固
定杆23、ベルトの他端を巻回するベルト折返用の折返
杆24、ベルトを圧接して係止させるベルト係止用の係
止杆25とをそれぞれ架設固定し、係止杆25は折返杆
24の斜下側に配設され、折返杆24と係止杆25との
垂直方向における対向端にベルトを係止するための係止
部26、27をそれぞれ設け、各係止部26、27は端
部が角張った凹凸形状に形成された構成は、前述の第一
実施例と同様である。
【0019】そして、上下に配設された係止部26、2
7を平面的に見た場合、係止部26の凸状部28と係止
部27の凹状部31、さらに係止部26の凹状部29と
係止部27の凸状部30とが対応し、一定間隔の空隙部
32をもって、それぞれ噛み合った状態で水平面内にお
いて交錯し、係止部26の凸状部28と係止部27の凸
状部30とが、それぞれ相手方に突出した状態に形成さ
れ、ベルトの通路が常にZ字形を呈するように形成され
ている。
7を平面的に見た場合、係止部26の凸状部28と係止
部27の凹状部31、さらに係止部26の凹状部29と
係止部27の凸状部30とが対応し、一定間隔の空隙部
32をもって、それぞれ噛み合った状態で水平面内にお
いて交錯し、係止部26の凸状部28と係止部27の凸
状部30とが、それぞれ相手方に突出した状態に形成さ
れ、ベルトの通路が常にZ字形を呈するように形成され
ている。
【0020】次に前述の止具、たとえば図1、2に示す
止具の成形方法について説明すると、図5、6に示した
ように割金型A、B、C、Dの四つの金型より構成さ
れ、各金型の内面にはそれぞれ止具の形状に合った型彫
面が備えられ、そして金型Bの垂直面の下方に凹凸形状
の歯形部Eが備えられており、また金型Bの歯形部Eと
噛み合う凹凸形状の歯形部Fを垂直面の上方に備えた金
型C、およびその他金型A、Dから構成され、各金型
A、B、C、Dを組合せるとき、金型Bの歯形部Eと金
型Cの歯形部Fとは、一部が噛み合い、たとえば歯形部
Eの上部と、歯形部Fの下部とは噛み合わせない、そし
て噛み合ってない上部の歯形部Eが折返杆3の凹凸形状
の係合部5を成形し、また噛み合ってない下部の歯形部
Fが係止杆4の凹凸形状の係止部6をそれぞれ成形す
る。
止具の成形方法について説明すると、図5、6に示した
ように割金型A、B、C、Dの四つの金型より構成さ
れ、各金型の内面にはそれぞれ止具の形状に合った型彫
面が備えられ、そして金型Bの垂直面の下方に凹凸形状
の歯形部Eが備えられており、また金型Bの歯形部Eと
噛み合う凹凸形状の歯形部Fを垂直面の上方に備えた金
型C、およびその他金型A、Dから構成され、各金型
A、B、C、Dを組合せるとき、金型Bの歯形部Eと金
型Cの歯形部Fとは、一部が噛み合い、たとえば歯形部
Eの上部と、歯形部Fの下部とは噛み合わせない、そし
て噛み合ってない上部の歯形部Eが折返杆3の凹凸形状
の係合部5を成形し、また噛み合ってない下部の歯形部
Fが係止杆4の凹凸形状の係止部6をそれぞれ成形す
る。
【0021】さらに、図3に示すような止具の折返杆1
4と係止杆15との対向端における係止部16、17の
成形は、前記金型における歯形部E、Fの形状を波形の
形状に形成すれば、容易に波形形状の係止部16、17
を成形することができる。また、図4に示すような折返
杆24と係止杆25との対向する係止部26、27間に
空隙部32を具備した止具の成形は、前記金型における
噛合していない歯形部E、Fのうち、どちらか一方の歯
形部を対向面に突出させた形態に形成するか、または歯
形部E、Fを全体的に傾斜状、たとえば図6において、
噛合する歯形部E、Fの上方を図面で左側に、また下方
を右側に突出させて傾斜させれば、係止部26、27間
に空隙部32を備えた止具を容易に成形することができ
る。なお成形金型において、金型AとB、また金型C、
Dとをそれぞれ一体的に形成することも可能である。
4と係止杆15との対向端における係止部16、17の
成形は、前記金型における歯形部E、Fの形状を波形の
形状に形成すれば、容易に波形形状の係止部16、17
を成形することができる。また、図4に示すような折返
杆24と係止杆25との対向する係止部26、27間に
空隙部32を具備した止具の成形は、前記金型における
噛合していない歯形部E、Fのうち、どちらか一方の歯
形部を対向面に突出させた形態に形成するか、または歯
形部E、Fを全体的に傾斜状、たとえば図6において、
噛合する歯形部E、Fの上方を図面で左側に、また下方
を右側に突出させて傾斜させれば、係止部26、27間
に空隙部32を備えた止具を容易に成形することができ
る。なお成形金型において、金型AとB、また金型C、
Dとをそれぞれ一体的に形成することも可能である。
【0022】
【発明の効果】この発明における止具のベルト調節部
は、以上説明したとおりの構成であり、この構成によっ
て下記の効果を奏する。
は、以上説明したとおりの構成であり、この構成によっ
て下記の効果を奏する。
【0023】この発明における止具のベルト調節部は、
止具の側板間にベルト折返杆と、その斜下側に係止杆と
をそれぞれ架設し、折返杆と係止杆との垂直方向におけ
る対向端にそれぞれベルトの係止部を設け、係止部は端
部が凹凸状を呈し、水平面内で互いに交錯し、たとえ係
止部間に空隙部を設けても、それぞれの係止部の凸状部
が水平面内において、相手方に突出し、ベルトの通路が
常にZ字形を呈するように形成したから、ベルトの係止
が確実に行える折返杆と係止杆とを理想的な配置関係が
保持できる止具が得られ、しかも係止部の端部に設けた
凸状部が、たとえ空隙部を設けたとしても相手方に突出
しているので、ベルトの通路が常にZ字形形状を呈し、
いかなるベルトを使用しても確実にベルトを係止できる
効果がある。
止具の側板間にベルト折返杆と、その斜下側に係止杆と
をそれぞれ架設し、折返杆と係止杆との垂直方向におけ
る対向端にそれぞれベルトの係止部を設け、係止部は端
部が凹凸状を呈し、水平面内で互いに交錯し、たとえ係
止部間に空隙部を設けても、それぞれの係止部の凸状部
が水平面内において、相手方に突出し、ベルトの通路が
常にZ字形を呈するように形成したから、ベルトの係止
が確実に行える折返杆と係止杆とを理想的な配置関係が
保持できる止具が得られ、しかも係止部の端部に設けた
凸状部が、たとえ空隙部を設けたとしても相手方に突出
しているので、ベルトの通路が常にZ字形形状を呈し、
いかなるベルトを使用しても確実にベルトを係止できる
効果がある。
【0024】さらに、この発明の止具のベルト調節部の
成形方法は、割金型を使用し、金型の先端垂直面に凹凸
形の歯形部を備えた上型と下型とを、一部で噛合させ、
かつ各金型を組合せることによって、折返杆と係止杆と
の対向端に凹凸状の係止部を成形し、かつ係止部の凸状
部を相手方に突出させてベルトの通路を常にZ字形を呈
するように成形するので、いかなるベルトにも適用でき
る理想的なZ字形のベルト通路を備えた止具を、きわめ
て簡単な成形手段によって作製することができる効果が
ある。
成形方法は、割金型を使用し、金型の先端垂直面に凹凸
形の歯形部を備えた上型と下型とを、一部で噛合させ、
かつ各金型を組合せることによって、折返杆と係止杆と
の対向端に凹凸状の係止部を成形し、かつ係止部の凸状
部を相手方に突出させてベルトの通路を常にZ字形を呈
するように成形するので、いかなるベルトにも適用でき
る理想的なZ字形のベルト通路を備えた止具を、きわめ
て簡単な成形手段によって作製することができる効果が
ある。
【図1】第一実施例の止具の平面図である。
【図2】図1におけるI−I線の断面図である。
【図3】第二実施例の止具の平面図である。
【図4】第三実施例の止具の平面図である。
【図5】割金型の組合せ前の工程における要部の断面図
である。
である。
【図6】割金型の組合せ後の工程における要部の断面図
である。
である。
1、12、22 側板 3、14、24 折返杆 4、15、25 係止杆 5、16、26 係止部(折返杆) 6、17、27 係止部(係止杆) 7、18、28 凸状部(折返杆) 9、20、30 凸状部(係止杆) 32 空隙部 A、B、C、D 割金型 E、F 歯形部
Claims (3)
- 【請求項1】 合成樹脂または金属の一体成形による止
具において、止具の両側に設けた側板1、12、22間
にベルト折返用の折返杆3、14、24と、その斜下側
にベルト係止用の係止杆4、15、25とを架設し、折
返杆3、14、24と係止杆4、15、25との垂直方
向における対向端に、それぞれ凹凸状の係止部5、1
6、26と係止部6、17、27を設け、かつ係止部
5、16、26の凸状部7、18、28と係止部6、1
7、27の凹状部10、21、31および係止部5、1
6、26の凹状部8、19、29と係止部6、17、2
7の凸状部9、20、30とが対応する形態に形成し、
凸状部7、18、28と凸状部9、20、30とが水平
面内で相手方に突出して交錯し、ベルト通路がZ字形を
呈するように形成したことを特徴とする止具のベルト調
節部。 - 【請求項2】 ベルト折返用の折返杆24とベルト係止
用の係止杆25との垂直方向における対向端に設けた係
止部26、27は、水平面内において一定の空隙部32
が形成されている請求項1記載の止具のベルト調節部。 - 【請求項3】 止具の側板間にベルトの折返杆と、その
斜下側に係止杆とが具備された止具のベルト調節部の成
形方法において、割金型を用い、先端垂直面に凹凸形の
歯形部E、Fを具備した上型Bと下型Cとを一部で噛合
させ、各金型を組合せることによって、折返杆と係止杆
との対向端に凹凸状の係止部を成形し、係止部の凸状部
は水平面内で相手方に突出させてベルト通路がZ字形を
呈するように成形する止具のベルト調節部の成形方法。
Priority Applications (6)
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---|---|---|---|
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DE69321512T DE69321512T2 (de) | 1992-04-30 | 1993-04-29 | Verstellbare Schnalle zur Befestigung eines Gürtels oder dergleichen |
US08/054,238 US5307542A (en) | 1992-04-30 | 1993-04-30 | Buckle for adjustably securing a belt or the like |
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JP4138195A JP2773789B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 止具のベルト調節部およびその成形方法 |
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JP2773789B2 true JP2773789B2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
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CN103300997B (zh) * | 2013-07-02 | 2015-08-19 | 迈柯唯医疗设备(苏州)有限公司 | 快速调节绑带长度的旋转式自锁机构 |
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JPS6239021Y2 (ja) * | 1978-07-31 | 1987-10-05 | ||
JPS6343931U (ja) * | 1986-09-10 | 1988-03-24 |
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- 1992-05-29 JP JP4138195A patent/JP2773789B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-04-21 TW TW82103156A patent/TW222578B/zh active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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