JPH0586195B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0586195B2
JPH0586195B2 JP9803286A JP9803286A JPH0586195B2 JP H0586195 B2 JPH0586195 B2 JP H0586195B2 JP 9803286 A JP9803286 A JP 9803286A JP 9803286 A JP9803286 A JP 9803286A JP H0586195 B2 JPH0586195 B2 JP H0586195B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
medium
present
medium composition
acylamidase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9803286A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62257398A (ja
Inventor
Takashi Shigematsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP9803286A priority Critical patent/JPS62257398A/ja
Publication of JPS62257398A publication Critical patent/JPS62257398A/ja
Publication of JPH0586195B2 publication Critical patent/JPH0586195B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 .発明の背景 技術分野 本発明は微生物のアシルアミダーゼ産生能検査
用培地組成物に関する。さらに詳しくは、本発明
はグルコース非発酵性グラム陰性桿菌のアシルア
ミダーゼ産生能検査用培地組成物に関するもので
ある。 細菌感染症に対して適切な治療を施すためには
病原菌を同定し、感受性試験を行い、その病原菌
に有効な薬剤を決定することが重要である。この
ような病原菌の同定に際しては多項目にわたる生
化学的性状検査が行われ、その項目の1つとして
グルコース非発酵性グラム陰性桿菌についてアシ
ルアミダーゼ産生能の検査が行われる。これは、
上記菌が有するアシルアミダーゼ産生能を利用
し、菌の同定を行うものである。本発明の培地組
成物はこのような試験に好適に使用される。 先行技術およびその問題点 アシルアミダーゼは培地中のアシルアミド化合
物を加水分解する酵素であり、微生物がこの酵素
を産生する能力を有するか否かの検査には従来、
自家製の液体培地または市販の寒天培地が使用さ
れていた。 ところが、自家製の液体培地は調製の繁雑さお
よび保存性に難点があり、また液体培地、寒天培
地ともに正確な判定を行なうためには1昼夜の培
養時間を必要とした。 細菌感染症の早期治療のためには、菌の同定は
できるだけ速やかに行うことが必要であり、より
短かい時間で菌の同定が可能な培地の出現が望ま
れていた。しかし、一方においては、検査作業の
都合上、判定を翌日に行なわざるを得ない場合も
生じ、このような場合には培養期間が厳格に規制
されておらず、都合により培養時間を延長しても
反応過剰になつたりせず、正確な判定が可能な培
地が望ましい。 .発明の目的 本発明は短時間の培養で同定が可能であるとと
もに長時間培養しても正確な同定が可能であるグ
ルコース非発酵性グラム陰性桿菌のアシルアミダ
ーゼ産生能の検査用培地組成物を提供することを
目的とする。 かかる目的を達成するため、本発明はアシルア
ミド化合物1.0部(重量部、以下同じ)に対し、
マグネシウム塩0.00125〜0.02部、リン酸二水素
一アルカリ金属塩0.025〜0.3部、リン酸一水素二
アルカリ金属塩0.025〜0.3部および保水性物質
0.78875〜12.62部の組成よりなるグルコース非発
酵性グラム陰性桿菌のアシルアミダーゼ産生能検
査用培地組成物からなる。 さらに本発明はリン酸二水素一アルカリ金属塩
がリン酸二水素一カリウムであり、リン酸一水素
二アルカリ金属塩がリン酸一水素二ナトリウムで
あるアシルアシダーゼ産生能検査用培地組成物か
らなる。 .発明の具体的説明 本発明の培地組成物においてアシルアミド化合
物は基質であり、これが検査菌によつて加水分解
されてアンモニアを生成する。生成したアンモニ
アをネスラー試薬によつて検出することにより検
査菌のアシルアミダーゼ産生能を判定する。 アシルアミド化合物としては低級脂肪族カルボ
ン酸のアミド誘導体が好適に使用され、特にアセ
トアミド、プロピオン酸アミドが好ましい。とこ
ろがこれらのアシルアミド化合物は完全な乾燥状
態では不安定であるので本発明の培地においては
保水性物質を加え、若干の保水性を持たせ、これ
によつて乾燥保存時の安定性を高めている。保水
性物質としては、グリセリン、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン等がある。 マグネシウム塩はMg2+によつてアシルアミダ
ーゼの活性を高める目的で加えられ、硫酸マグネ
シウム、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム等
が使用される。リン酸二水素一アルカリ金属塩と
リン酸一水素二アルカリ金属塩はPH調整剤であ
り、菌の発育に最適なPH6.7〜6.9になるような範
囲に設定されている。本発明の培地組成物にはさ
らに浸透圧調整剤としてアルカリ金属塩2〜30部
が使用されるのが望ましく、塩化ナトリウム、塩
化カリウムのようなアルカリ金属塩化物が好適で
ある。 本発明の培地組成物の前述した成分割合は臨界
的であり、アシルアミド化合物1.0部に対し、マ
グネシウム塩0.00125〜0.02部(好ましくは0.0025
〜0.01部)、リン酸二水素一アルカリ金属塩0.025
〜0.3部(好ましくは0.05〜0.15部)、リン酸一水
素二アルカリ金属塩0.025〜0.3部(好ましくは
0.05〜0.15部)、保水性物質0.78875〜12.62部(好
ましくは1.6〜6.3部)である。本発明の培地は小
スケールの液体培地として使用するので小スケー
ルでも正しい検査結果が得られるようにアシルア
ミド化合物の組成が選択されている。 本発明の培地は乾燥状態で保存でき、かつ接種
菌数を適宜選択することにより短時間培養(4〜
5時間)または一昼夜培養(18〜24時間)のいず
れによつても正しい判定が可能なように各成分の
組成が選択されている。 本発明の培地組成物は常法に従つてアシルアミ
ド化合物1部当り23.125〜97.5部の滅菌蒸留水に
溶解して使用される。近年生化学的性状検査は多
数の試験を多穴プレート上で同時に行うのが普通
であり、このような場合には本発明培地組成物の
水溶液を試験用プレートのウエルに注入し、乾燥
させて乾燥培地とする。ここで本発明では、保水
性物質を使用するため、ウエルへの固着が悪くな
る。そこで、メチルセルロース等をウエルへの固
着をよくするために用いる。量はアシルアミド化
合物1重量部に対し、0.00125〜0.02重量部が適
当である。試験に際しては該ウエルに試験菌の懸
濁水を所定量分注し、30℃で所定時間培養する。
4〜5時間の培養で判定することが望まれる場合
は、液体培地50μ当り約7.5×107個の菌を接種
し、18〜22時間培養後の判定が望まれる場合は約
1.5×107個の菌を接種するのが好ましい。このよ
うに接種菌数を調整することにより、短時間でも
また翌日でも検査が行える。 次に本発明の培地組成物を使用して細菌のアシ
ルアミダーゼ産生能を検査した実施例を示す。 実施例 表1に記載の組成を有する本発明培地組成物を
常法に従つて蒸留水に溶解し、菌同定用培地1〜
3を得た。
【表】 上記培地1〜3を多穴プレートの各ウエルに
50μずつ分注し、40℃で乾燥した。次に寒天培
地上で各種細菌を30℃で18〜24時間培養し、1.0
mlの滅菌蒸留水中に培養時間が4時間の場合は
1.5×109個/mlまた20時間の場合3×108個/ml
となるように懸濁し各ウエルに50μずつ接種
し、30℃で所定時間培養した。比較試験として、
下記の組成を有する培地(新井法)を用いる従来
法により培養を行なつた。 新井法培地 KH2PO4 2g NaC 5g MgSO4・7H2O 0.1g アセトアミド 1g 蒸 留 水 1000ml 培養終了後各培地についてネスラー試薬を用い
てアンモニア生成の有無を判定した。結果を表2
に示す。
【表】 .発明の具体的作用および効果 表2から明らかなように、グルコース非発酵性
グラム陰性桿菌のアシルアシターゼ産生能検査に
おいて、本発明の培地を使用すると、培養時間の
長短を問わず正しい菌の同定が可能である。従つ
て検査作業の都合により即日同定、翌日同定のい
ずれも選択することができる。これに対して対照
培地は少くとも20時間の培養が必要であり、即日
判定は不可能である。 さらに本発明の培地は、グリセリンおよびメチ
ルセルロースを含有し、保水性を有するので乾燥
保存時においても基質のアシルアミド化合物は安
定である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アシルアミド化合物1.0部(重量部、以下同
    じ)に対し、マグネシウム塩0.00125〜0.02部、
    リン酸二水素一アルカリ金属塩0.025〜0.3部、リ
    ン酸一水素二アルカリ金属塩0.025〜0.3部および
    保水性物質0.78875〜12.62部の組成よりなるグル
    コース非発酵性グラム陰性桿菌のアシルアミダー
    ゼ産生能検査用培地組成物。 2 リン酸二水素一アルカリ金属塩がリン酸二水
    素一カリウムであり、リン酸一水素二アルカリ金
    属塩がリン酸一水素二ナトリウムである特許請求
    の範囲第1項記載の培地組成物。
JP9803286A 1986-04-30 1986-04-30 アシルアミダ−ゼ産生能検査用培地組成物 Granted JPS62257398A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9803286A JPS62257398A (ja) 1986-04-30 1986-04-30 アシルアミダ−ゼ産生能検査用培地組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9803286A JPS62257398A (ja) 1986-04-30 1986-04-30 アシルアミダ−ゼ産生能検査用培地組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62257398A JPS62257398A (ja) 1987-11-09
JPH0586195B2 true JPH0586195B2 (ja) 1993-12-10

Family

ID=14208670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9803286A Granted JPS62257398A (ja) 1986-04-30 1986-04-30 アシルアミダ−ゼ産生能検査用培地組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62257398A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62257398A (ja) 1987-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0574977B1 (en) Direct method for detecting very low levels of coliform contamination
Hutner et al. Microbiological assays
US4038144A (en) Method of increasing fermentation yields
Mandelstam et al. Induction and multi-sensitive end-product repression in the enzymic pathway degrading mandelate in Pseudomonas fluorescens
US4279995A (en) Selective salmonella carbohydrate and medium constructed therefrom
US4390622A (en) Neisseria bacteria species identification and beta lactamase testing methods
US4390620A (en) Method and composition for the detection and study of cellular activity or the like and means for applying such method
EP0036274B1 (en) Methods of monitoring micro-organisms and media for culture
JPH0574355B2 (ja)
US3785929A (en) Diagnostic composition for the detection of nitrite
JPH0586195B2 (ja)
JPH0526478B2 (ja)
US6265182B1 (en) Antibacterial susceptibility test
JPH0574357B2 (ja)
Klotz Studies in the physiology of the fungi. XVI. Some aspects of nitrogen metabolism in fungi
JPH0574354B2 (ja)
JPH0586194B2 (ja)
JPH0556959B2 (ja)
Clark et al. Inducible resistance to D-cycloserine in Bacillus subtilis 168
JPS62104594A (ja) クエン酸塩利用能検査用培地組成物
JPS62151197A (ja) デンプン利用能検査用培地組成物
JPH0586196B2 (ja)
EP0160852B1 (en) Medium for arginine decarboxylation test
Ames [82] Two methods for the assay of amino acid transport in bacteria
JPS6178377A (ja) イースト菌細胞の生長禁止を増大させる方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees