JPH0586194B2 - - Google Patents

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JPH0586194B2
JPH0586194B2 JP9803186A JP9803186A JPH0586194B2 JP H0586194 B2 JPH0586194 B2 JP H0586194B2 JP 9803186 A JP9803186 A JP 9803186A JP 9803186 A JP9803186 A JP 9803186A JP H0586194 B2 JPH0586194 B2 JP H0586194B2
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JP
Japan
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peptone
bacteria
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medium
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Takashi Shigematsu
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Terumo Corp
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Terumo Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 .発明の背景 技術分野 本発明は微生物のインドール産生能検査用培地
組成物に関する。さらに詳しくは、本発明はグル
コース非発酵性グラム陰性桿菌のインドール産生
能検査用培地組成物に関するものである。 細菌感染症に対して適切な治療を施すためには
病原菌を同定し、感受性試験を行い、その病原菌
に有効な薬剤を決定することが重要である。この
ような病原菌の同定に際しては多項目にわたる生
化学的性状検査が行われ、その項目の1つとして
グルコース非発酵性グラム陰性桿菌についてイン
ドール産生能の検査が行われる。これは、上記菌
が有するインドール産生能を利用し、菌の同定を
行うものである。本発明の培地組成物はこのよう
な試験に好適に使用される。 先行技術およびその問題点 インドール産生反応はトリプトフアナーゼによ
りペプトン中のトリプトフアンからインドールが
産生される反応であり、従来、下記の組成を有す
るインドール産生検査用ペプトン水が用いられて
いる。 カゼインペプトン 10〜20g NaC 5g 蒸 留 水 1000ml PH7.4 検査に際しては上記ペプトン水に検査菌を接種
し、30℃で20〜48時間培養する。検査菌のインド
ール産生能の有無は培地にコバツク試薬を加え、
赤紫色反応物を生成するか否かによつて判定され
る。 上記従来法によれば判定までに長時間を要し、
またペプトン中のトリプトフアン量はペプトンの
種類、ロツト等により変動し、安定した結果が得
られない場合がある。 細菌感染症の早期治療のためには、菌の同定は
できるだけ速やかに行うことが必要であり、より
短かい時間で菌の同定が可能な培地の出現が望ま
れていた。しかし、一方においては、検査差業の
都合上、判定を翌日に行なわざるを得ない場合も
生じ、このような場合には培養期間が厳格に規制
されておらず、都合により培養時間を延長しても
反応過剰になつたりせず、正確な判定が可能な培
地が望ましい。 .発明の目的 本発明は短時間の培養で同定が可能であるとと
もに長時間培養しても正確な同定が可能であるグ
ルコース非発酵性グラム陰性桿菌のインドール産
生能の検査用培地組成物を提供することを目的と
する。 かかる目的を達成するため、本発明はL−トリ
プトフアン1.0部(重量部、以下同じ)に対し、
ペプトン1.67〜15部、酵母エキス0.33〜3部およ
びリン酸一水素二アルカリ金属塩0.16〜2部の組
成よりなるグルコース非発酵性グラム陰性桿菌の
インドール産生能検査用培地組成物からなる。 さらに本発明はリン酸一水素二アルカリ金属塩
がリン酸一水素二ナトリウム塩であるインドール
産生能検査用培地組成物からなる。 .発明の具体的説明 本発明の培地組成物において、L−トリプトフ
アンは基質であり、これが検査菌によつて分解さ
れるとインドールを生成し、これがコバツク試薬
中のパラジメチルベンズアルデヒドと反応して赤
紫色反応物を生成する。この変化によつて検査菌
のインドール産生能を判定する。ペプトンおよび
酵母エキスは養分として用いられる。リン酸一水
素二アルカリ金属塩はPH調整剤であり、菌の発育
に最適なPH6.9〜7.1になるような範囲に設定され
ている。本発明の培地組成物にはさらに浸透圧調
整剤としてアルカリ金属塩0.67〜6部が使用され
るのが望ましく、塩化ナトリウム、塩化カリウム
のようなアルカリ金属塩化物が好適である。 本発明の培地組成物の前述した成分割合は臨界
的であり、L−トリプトフアン1.0部に対し、ペ
プトン1.67〜15部(好ましくは2.5〜7.5部)、酵母
エキス0.33〜3部(好ましくは0.5〜1.5部)およ
びリン酸一水素二アルカリ金属塩0.16〜2部(好
ましくは0.25〜0.75部)である。特にペプトン濃
度は重要であり、ペプトン濃度が低すぎると偽陽
性の判定となりやすく、逆に高すぎると偽陰性の
判定となりやすい。本発明の培地では、上述した
偽陽性や偽陰性の誤まつた判定を下す危険が少な
く、かつ、接種菌数を適宜選択することにより短
時間培養(4〜5時間)または一昼夜培養(18〜
22時間)のいずれによつても正しい判定が可能な
ようにペプトン濃度が設定されている。 本発明の培地組成物は常法に従つてL−トリプ
トフアン1部当り333〜1000部の滅菌蒸留水に溶
解して使用される。近年生化学的性状検査は多数
の試験を多穴プレート上で同時に行うのが普通で
あり、このような場合には本発明培地組成物の水
溶液を試験用プレートのウエルに注入し、乾燥さ
せて乾燥培地とする。試験に際しては該ウエルに
試験菌の懸濁水を所定量分注し、30℃で所定時間
培養する。4〜5時間の培養で判定することが望
まれる場合は、液体培地50μ当り約7.5×107
の菌を接種し、18〜22時間培養後の判定が望まれ
る場合は約1.5×107個の菌を接種するのが好まし
い。このように接種菌数を調整することにより、
短時間でもまた翌日でも検査が行える。 次に本発明の培地組成物を使用して細菌のイン
ドール産生能を検査した実施例を示す。 実施例 表1の記載の組成を有する本発明培地組成物を
常法に従つて蒸留水1に溶解し、菌同定用培地
1〜3を得た。
【表】 上記培地1〜3を多穴プレートの各ウエルに
50μずつ分注し、40℃で乾燥した。次に寒天培
地上で各種検査細菌を30℃で18〜24時間培養し、
1.0mlの滅菌蒸留水中に培養時間が4時間の場合
は1.5×109個/mlまた20時間の場合3×108個/
mlとなるように懸濁し各ウエルに50μずつ接種
し、30℃で所定時間培養した。比較試験として、
下記のペプトン水を用いる従来法により培養を行
なつた。 ペプトン水 カゼインペプトン 20g NaC 5g 蒸 留 水 1000ml PH7.4 所定時間培養したのち、培養液にコバツク試薬
(イソアミルアルコール75ml、パラジメチルベン
ズアルデヒド5g、濃塩酸25ml)を加えて赤紫色
を呈するかどうかにより、インドール産生能の有
無を判定した。結果を表2に示す。
【表】 .発明の具体的作用および効果 表2から明らかなように、グルコース非発酵性
グラム陰性桿菌のインドール産生能検査におい
て、本発明の培地を使用すると、培養時間の長短
を問わず正しい菌の同定が可能である。従つて検
査作業の都合により即日同定、翌日同定のいずれ
も選択することができる。これに対して対照培地
は少くとも20時間の培養が必要であり、即日判定
は不可能である。例えば、フラボバクテリウム・
メニンゴスペクテイカムATCC13253およびフラ
ボバクテリウム・インドロゲネスは、対照培地で
は5時間培養では判定は陰性であり22時間培養で
陽性になる。これに対して本発明の培地を使用す
ると5時間培養で正しい判定が可能である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 L−トリプトフアン1.0部(重量部、以下同
    じ)に対し、ペプトン1.67〜15部、酵母エキス
    0.33〜3部およびリン酸一水素二アルカリ金属塩
    0.16〜2部の組成よりなるグルコース非発酵性グ
    ラム陰性桿菌のインドール産生能検査用培地組成
    物。 2 リン酸一水素二アルカリ金属塩がリン酸一水
    素二ナトリウム塩である特許請求の範囲第1項記
    載の培地組成物。
JP9803186A 1986-04-30 1986-04-30 インド−ル産生能検査用培地組成物 Granted JPS62257397A (ja)

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JPS62257397A JPS62257397A (ja) 1987-11-09
JPH0586194B2 true JPH0586194B2 (ja) 1993-12-10

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JP9803186A Granted JPS62257397A (ja) 1986-04-30 1986-04-30 インド−ル産生能検査用培地組成物

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101653497B1 (ko) * 2015-06-05 2016-09-01 건양대학교산학협력단 음성인식 기반의 외골격계 근력보조 시스템

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KR101653497B1 (ko) * 2015-06-05 2016-09-01 건양대학교산학협력단 음성인식 기반의 외골격계 근력보조 시스템

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JPS62257397A (ja) 1987-11-09

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