JPH05858U - 多段式自動駐車装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、故障箇所も少なくて保全維持
管理しやすく、設備費が安い多段式自動駐車装置を提供
しようとするものである。 【構成】 中央に昇降台５が昇降するスペースと左右に
複数段の駐車スペースを配置する多段式自動駐車装置に
おいて、昇降台５上に台車用レール２および移送金具用
レール１１を平行に配設し、移送金具用レール１１上に
移送金具１２をモータ駆動のチェーンにより走行自在に
取付け、移送金具１２に台車３連結用のＴ形連結具８を
回動自在に枢着すると共に左右両側に突出する台車３後
押し用の押し棒１７を固設して、台車３を牽引移送およ
び後押し移送するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自動車の昇降および横行を行う多段式自動駐車装置に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の考案は、中央に昇降台が昇降するスペースを配置し、かつ、左 右に複数段の駐車スペースを配置し、各段の駐車スペースの固定台上に自動車を 載置する台車を各々レール上に走行自在に配設し、各段の固定台に装備するチェ ーンによる移送装置で台車の昇降台と各段の固定台との間を横行させるものが知 られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたように、各段の固定台に装備するチェーンによる移送装置 で自動車を載置する台車を各段の固定台と昇降台との間を横行させるのは、チェ ーンによる移送装置を各段の固定台全てに装備しなければならず、構造が複雑と なり、故障箇所も多くなって、保全維持管理が容易でなく、また、設備費が高い という問題点を有していた。

【０００４】 この考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであ り、その目的とするところは、簡単な構造で、故障箇所も少なくて保全維持管理 しやすく、かつ、設備費が安い多段式自動駐車装置を提供しようとするものであ る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案は、中央に昇降台が昇降するスペースを 配置し、かつ、左右に複数段の駐車スペースを配置する多段式自動駐車装置にお いて、該昇降台上に配設する左右方向に二本の台車用レールおよび該台車用レー ルの間に平行に配設する二本の移送金具用レールと、該移送金具用レール上に左 右方向に走行自在に取付ける車輪を有する移送金具と、該移送金具と係着して左 右方向に横行自在で、かつ、両端をスプロケットに巻回させるモータ駆動のチェ ーンと、該移送金具の二箇所に左右方向に回動自在に枢着するＴ形連結具と、該 Ｔ形連結具に連結する回動用の駆動モータと、該移送金具に左右両側に突出する 二箇所固設する台車用の押し棒と、該台車端面に配設する該Ｔ形連結具を係着す る連結受具および該押し棒を当接する押し棒受具とからなり、該昇降台に装備す る移送金具の横行に従動して自動車を載置する該台車を牽引移送および後押し移 送してなるものである。

【０００６】

【作用】

昇降台に装備する移送金具は、昇降台と各段の駐車スペースの固定台との間の 台車の牽引移送および後押し移送を行う。

【０００７】 左右方向に回動自在のＴ形連結具は、昇降台の左右両側の駐車スペースの固定 台上の台車との連結を可能にする。

【０００８】 移送金具の左右両側に突出する押し棒は、昇降台から駐車スペースの固定台へ の台車の後押し移送を可能にする。

【０００９】

【実施例】

実施例について、図面を用いて説明すると、図１〜図３に示すように、中央に 昇降台５が昇降するスペースを配置し、かつ、左右に三段の自動車１を駐車する スペースを配置している。

【００１０】 駐車する各段には固定台１４を固設し、各々の固定台１４には昇降台５に配設 する台車用レール２と連続する台車用レール２を左右方向に配設し、台車３を走 行自在に設けている。

【００１１】 昇降台５は、昇降用モータ１８の駆動によりワイヤ１９操作で昇降するように なっており、また、昇降台５には台車３の車輪４が走行する台車用レール２を左 右自在に二本配設すると共に、台車用レール２の間に移送金具用レール１１を平 行に配設している。

【００１２】 移送金具用レール１１に車輪９を有する移送金具１２を取付け、移送金具１２ は両端のスプロケット６に巻回するチェーン７と係着し、チェーン７を移送用モ ータ１６で駆動させることにより移送金具１２を横行させる。

【００１３】 移送金具１２には二箇所Ｔ形連結具８を左右方向に回動自在に枢着しており、 台車３の牽引移送時には、Ｔ形連結具８を回動させて台車３の端面に突設する連 結受具１０に係着して、台車３と移送金具１２とを連結する。また、移送金具１ ２には左右両側に突出する押し棒１１を固設し、台車３の後押し移送時に、押し 棒１１を台車３側の端面に突設する押し棒受具１５内に当接する。

【００１４】 この実施例において、自動車１を二段目以上に駐車する場合、まず、地上に下 降させた昇降台５に載置される台車３上へ自動車１を乗り入れる。次に、昇降用 モータ１８を駆動させてワイヤ１９操作により、駐車する段の固定台１４上の台 車用レール２と昇降台６上の台車用レール２とが同一高さとなる位置まで昇降台 ５を上昇させる。

【００１５】 台車３を駐車する固定台１４上へ後押し移送する場合、移送用モータ１６によ り移送金具１２を台車３へ横行させ近づけ、台車３端面の押し棒受具１５内に押 し棒１７を当接し、台車３を台車用レール２に走行させ、固定台１４上へ後押し 移送し、駐車スペースに格納する。

【００１６】 この段の駐車スペースから自動車１を出す場合、昇降台５の移送金具１２を台 車３へ横行させて近づけ、Ｔ形連結具用モータ１３によりＴ形連結具８を回動さ せ、Ｔ形連結具８の先端を台車３の連結受具１０に係着し、移送金具１２を移送 用モータ１６で横行させ、台車３を固定台１４から昇降台５に牽引移送する。最 後に、昇降台５を地上まで下降させ、自動車１を乗り出す。

【００１７】

【考案の効果】

この考案は、上記のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 昇降台に移送装置を装備するので、移送装置は昇降台の一箇所だけで済み、構造 が簡単になり、故障箇所も少なくなり、維持管理が容易となり、設備費も安くな る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る実施例の側面図を略示したもの
である。

【図２】この考案に係る実施例の平面図を略示したもの
である。

【図３】この考案に係る実施例の全体の側面図を略示し
たものである。

【符号の説明】

１ 自動車 ２ 台車用レール ３ 台車 ４ 車輪 ５ 昇降台 ６ スプロケット ７ チェーン ８ Ｔ形連結具 ９ 車輪 １０ 連結受具 １１ 移送金具用レール １２ 移送金具 １３ Ｔ形連結具用モータ １４ 固定台 １５ 押し棒受具 １６ 移送用モータ １７ 押し棒 １８ 昇降用モータ １９ ワイヤ

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 中央に昇降台が昇降するスペースを配置
   し、かつ、左右に複数段の駐車スペースを配置する多段
   式自動駐車装置において、該昇降台上に台車用レールを
   左右方向に二本配設すると共に該台車用レールの間に平
   行に移送金具用レールを二本配設し、該移送金具用レー
   ル上に車輪を有する移送金具を左右方向に走行自在に取
   付け、該移送金具は両端をスプロケットに巻回させるモ
   ータ駆動のチェーンに係着して左右方向に横行自在と
   し、該移送金具の二箇所にＴ形連結具を左右方向に回動
   自在に枢着すると共に該Ｔ形連結具に回動用の駆動モー
   タを連結し、該移送金具には左右両側に突出する台車用
   の押し棒を二箇所固設し、該台車端部に該Ｔ形連結部を
   係着する連結受具および該押し棒を当接する押し棒受具
   を各々配設し、該昇降台に装備する移送金具の横行に従
   動して自動車を載置する該台車を牽引移送および後押し
   移送することを特徴とする多段式自動駐車装置。