JPH0585537U - 超音波工具取付け用治具 - Google Patents
超音波工具取付け用治具Info
- Publication number
- JPH0585537U JPH0585537U JP4417891U JP4417891U JPH0585537U JP H0585537 U JPH0585537 U JP H0585537U JP 4417891 U JP4417891 U JP 4417891U JP 4417891 U JP4417891 U JP 4417891U JP H0585537 U JPH0585537 U JP H0585537U
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- horn
- ultrasonic
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- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高い平行度を維持しつつ安定した状態でホー
ンと超音波工具とを支持することで、超音波工具の取付
け作業を容易にし、しかもホーンと超音波工具間の平行
度向上と半田付け不良のない確実な取付けを可能とす
る。 【構成】 ホーンを直立姿勢に取付け可能なホーン支持
手段を設けるとともに、このホーン支持手段に取付けた
ホーンの工具取付穴に対して、超音波工具の基部が挿入
されるように案内し、かつ同工具を工具取付穴の同一軸
上に支持する工具案内支持手段を備えている。また、工
具案内支持手段は、移動保持手段によって、超音波工具
の支持に適した位置に位置決め調整される。
ンと超音波工具とを支持することで、超音波工具の取付
け作業を容易にし、しかもホーンと超音波工具間の平行
度向上と半田付け不良のない確実な取付けを可能とす
る。 【構成】 ホーンを直立姿勢に取付け可能なホーン支持
手段を設けるとともに、このホーン支持手段に取付けた
ホーンの工具取付穴に対して、超音波工具の基部が挿入
されるように案内し、かつ同工具を工具取付穴の同一軸
上に支持する工具案内支持手段を備えている。また、工
具案内支持手段は、移動保持手段によって、超音波工具
の支持に適した位置に位置決め調整される。
Description
【0001】
本考案は、超音波加工機の工具ヘッド部分に用いられる超音波振動伝達用のホ ーンに対し、超音波工具を容易に取り付けできるようにした超音波工具取付け用 治具に関する。
【0002】
近年、セラミックス,ガラス等の非導電性素材をはじめとする難削材の加工、 特に、難削材に対して小径穴,異形穴等の加工を行なう場合において、ひび割れ が少なく、加工を高精度に行なうことのできる超音波を利用した超音波加工機が 注目されている。 図3はかかる超音波加工機における超音波ヘッド部、すなわち、超音波工具1 4,14に対して超音波振動を伝達する部分を示す正面図である。
【0003】 同図に示すごとく、超音波ヘッド10は、超音波振動子11,コーン12,ホ ーン13及び超音波工具14,14の各部材から構成されており、超音波振動子 11で発生した超音波振動をコーン12により増幅し、ホーン13を介して超音 波工具14,14へと伝達する。 ここで、コーン13の基端には、図4に示すような締結用の雄ねじ部13aが 設けられており、コーン12の先端に形成された雌ねじ部12aにこの雄ねじ部 13aを螺合することでコーン12と連結できる仕組みになっている。また、ホ ーン13の先端には、工具取付穴13b,13bが形成されており、超音波工具 14,14は、基部をこの工具取付穴13b,13bに挿入した状態で半田付け されていた。
【0004】 従来、超音波工具14,14のホーン13への取付けは、コーン12から取り 外したホーン13を万力等で固定し、作業員が工具取付穴13b,13b内に超 音波工具14,14の基部を挿入するとともに、そのまま片方の手で超音波工具 14,14を押えておき、他方の手で工具取付穴13b,13bの隙間内に半田 を流し込むという段取りで行なわれていた。
【0005】
超音波工具の取付けに際して注意しなければならないことの一つに、ホーンと 超音波工具の各中心軸を平行に保つということが挙げられる。すなわち、ホーン と超音波工具との間の平行出しが正確でない場合、工具先端に伝わる超音波振動 の振幅に異常が生じたり、加工中、偏った負荷が工具に作用し破損の原因となっ たりするためである。 しかしながら、上述したような従来の工具取付け作業では、ホーンと超音波工 具との間の平行出しは作業員の感覚に依存しているため正確さに欠け、かつ困難 なものであった。 そこで、ホーンと超音波工具との間の平行度を向上するため、超音波工具に対 する工具取付穴のクリアランスを小さくすることも考えられたが、このようにし た場合、工具取付穴内に半田を円滑に流し込むことができず、半田付不良を生ず るおそれがあった。
【0006】 本考案は上述した事情に鑑みてなされたもので、ホーンへの超音波工具の取付 け作業を容易にし、しかもホーンと超音波工具間の平行度を向上させるとともに 、確実な取付け状態を実現することのできる超音波工具取付け用治具の提供を目 的とする。
【0007】
上記目的を達成するために本考案は、超音波振動を伝達するホーンの先端に形 成された工具取付穴に対し、超音波工具の基部を挿入固定するための超音波工具 取付け用治具であって、前記ホーンを直立した姿勢のまま支持するホーン支持手 段と、前記超音波工具の挿通可能な案内孔を有した工具案内支持手段と、この工 具案内支持手段を保持するとともに、前記案内孔を前記ホーン支持手段に支持さ れたホーンの工具取付穴と同一軸上に位置決めするように、前記工具案内支持手 段を移動可能とした移動保持手段とで構成してある。
【0008】
したがって、本考案では、ホーン支持手段に対してホーンを直立姿勢に取付け 、この取付けたホーンの工具取付穴と案内孔とを同一軸上に位置決めするように 工具案内支持手段の位置を調整し、その後、案内孔を通して超音波工具の基部を ホーンの工具取付穴へと挿入する。これにより、工具案内支持手段は、ホーンと の平行状態を保ったまま超音波工具を支持する。したがって、高い平行度を維持 した状態で容易に半田付け作業を行なうことができる。
【0009】
以下、本考案の一実施例について図面を参照して説明する。 図1は本考案の実施例を示す一部断面正面図である。 同図において、1は治具ベースであり、その上面には治具プレート2とスタン ド3が設けられている。 治具プレート2はホーン支持手段を構成するもので、上面中央部にホーン13 の雄ねじ部13aを螺合する雌ねじ部2aが鉛直方向に形成されている。 一方、スタンド3は、治具ベース1上に直立して設けられ、かつ上端から所定 長さの位置に段部3aを有し、この段部3aより上方が細経のヘッド摺動部3b となっている。 4は治具ヘッドであり、基部に透孔4aを有し、この透孔4aがヘッド摺動部 3bに遊嵌されている。また、治具ヘッド4には、側方へ突き出すようにしてア ーム部4bが形成されており、このアーム部4bに嵌合孔4cが設けられている 。嵌合孔4cには、工具案内支持手段としてのブッシュ5が嵌合固定される。 なお、上記スタンド3と治具ヘッド4とがブッシュ5の移動保持手段を構成す る。 ブッシュ5は、超音波工具14,14をがたつきのない状態で挿通する案内孔 5a,5aを有している。これら案内孔5a,5aの間隔は、ホーン13の先端 に設けられた工具取付穴13b,13bと対応させてある。
【0010】 ここで、治具ヘッド4及びスタンド3におけるヘッド摺動部3bの構成をさら に詳細に説明する。すなわち、ヘッド摺動部3bの下部にはキー6が固定されて おり、一方、治具ヘッド4における透孔4aの内壁には、キー6と係合するキー 溝4dが形成されている。そして、これらキー6とキー溝4dとが係合し、かつ 治具ヘッド4がヘッド摺動部3b下端の段部3aに当接した状態において、ブッ シュ5に設けられた案内孔5a,5bが、それぞれ治具プレート2上のホーン1 3先端にある工具取付穴13b,13bと同一軸上に位置するように調整されて いる。 また、この状態におけるブッシュ5が、ホーン13の工具取付穴13b,13 bに基部を挿入した超音波工具14,14の中間部を支持できる高さ位置となる ように調整されている。 さらに、治具ヘッド4を上方へ移動してキー6からキー溝4dを離脱させた状 態(図の想像線に示す状態)では、ブッシュ5がホーン13上の超音波工具14 ,14上端より上方に位置するように調整し、治具ヘッド4がヘッド摺動部3b 周りに回動できる構成にしてある。 なお、7はヘッド摺動部3bから治具ヘッド4の離脱を防ぐキャップである。
【0011】 次に、上述した構成の超音波工具取付け用治具を使用した超音波工具の取付け 手順を説明する。 まず、治具プレート2の雌ねじ部2aにホーン13の雄ねじ部13aを螺合し て、ホーン13を直立状態にセットする。一方治具ヘッド4の嵌合孔4cには、 あらかじめブッシュ5を固定しておく。 次いで、治具ヘッド4を移動操作してキー6にキー溝4dを係合するとともに 、治具ヘッド4の基部下端を段部3aへ当接させた状態を設定する。この状態に おいて、ブッシュ5の案内孔5a,5aは、治具プレート2上のホーン13に設 けられた工具取付穴13b,13bと同一軸上に位置している。 したがって、ブッシュ5の上面側から案内孔5a,5a内に超音波工具14, 14を挿通すると、超音波工具14,14の基部は案内孔5a,5aに導かれて ホーン13の工具取付穴13b,13bへ挿入され、しかも超音波工具14,1 4の中間部は、案内孔5a,5a内で支持された状態となる。この状態は、勿論 ホーン13と超音波工具14,14とが高い平行度を保った状態である。
【0012】 続いて、半田ごてを用いて溶融した半田を工具取付穴13b,13bの隙間に 流し込み、半田付けを行なう。ここで、工具取付穴13b,13bと超音波工具 14,14間のクリアランスは、同工具を人手で支持していた従来よりも十分に 広くとることができるため、十分な量の半田を流し込むことができ、半田付け不 良のおそれも解消される。 半田付け終了後は、治具ヘッド4を持ち上げ、キー溝4dがキー6から離脱さ せる。このとき、治具ヘッド4はキー6に沿って持ち上げられるため、超音波工 具14,14に負荷を与えることなく円滑にブッシュ5を同工具14,14から 離脱できる。そして、治具ヘッド4をヘッド摺動部3b周りに回動させて、ホー ン13の上方からブッシュ5を退避させた後、ホーン13を治具プレート2から 取り外して超音波工具の取付け作業が完了する。
【0013】 図2は本考案の超音波工具取付け用治具の変形例を示すものである。 すなわち、上述した実施例では、半田ごてを用いて半田付け作業を行なったが 、この作業をさらに容易化するため、ホーン13の周囲に誘導加熱器20を付設 した。この誘導加熱器20は、発振器21及び誘導コイル22で構成され、治具 プレート2にセットしたホーン13の周囲に誘導コイル22が配置される。 そして、超音波工具14,14の配置後、同加熱器20によりホーン13を加 熱することで、半田を溶融し、工具取付穴13b,13b内へ半田を流し込むこ とができる。この変形例によれば、半田ごてを使用しなくて済むため、一層作業 の容易化を図ることができる。
【0014】 なお、本考案は、上述した実施例及び変形例に限定されるものではない。例え ば、ホーンに取付けるべき超音波工具の本数及び形状は、加工内容により異なる 。そこで、ホーンに取付けるべき超音波工具の本数及び形状に対応した案内孔を 有するブッシュを用意しておき、適宜所要のブッシュを治具ヘッドに固定するこ とが好ましい。また、ブッシュの材質は限定しないが、一例として、合成ゴム等 の弾性材料でブッシュを形成し、超音波工具を案内孔へ押し込むようにして弾力 的に支持すれば、がたつきがなくより正確な平行度を保つことができる。
【0015】
以上説明したように、本考案の超音波工具取付け用治具によれば、高い平行度 を維持しつつ安定した状態でホーンと超音波工具とを支持できるので、超音波工 具の取付け作業を容易にし、しかもホーンと超音波工具間の平行度向上と半田付 け不良のない確実な取付けを実現できる効果がある。
【図1】本考案の実施例を示す一部断面正面図である。
【図2】本考案の変形例を示す一部断面正面図である。
【図3】超音波加工機における超音波ヘッド部を示す一
部断面正面図である。
部断面正面図である。
【図4】ホーン及び超音波工具を示す一部切欠正面図で
ある。
ある。
1…治具ベース 2…治具プレート 3…スタンド 4…治具ヘッド 5…ブッシュ 5a…案内孔 13…ホーン 13b…工具取付穴 14…超音波工具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 横山 徳衛 神奈川県川崎市幸区神明町1−80 株式会 社池貝内 (72)考案者 宮下 欣也 神奈川県川崎市川崎区新川通り11−15 株 式会社創造科学内
Claims (1)
- 【請求項1】 超音波振動を伝達するホーンの先端に形
成された工具取付穴に対し、超音波工具の基部を挿入固
定するための超音波工具取付け用治具であって、 前記ホーンを直立した姿勢のまま支持するホーン支持手
段と、 前記超音波工具の挿通可能な案内孔を有した工具案内支
持手段と、 この工具案内支持手段を保持するとともに、前記案内孔
を前記ホーン支持手段に支持されたホーンの工具取付穴
と同一軸上に位置決めするように、前記工具案内支持手
段を移動可能とした移動保持手段と、 を具備したことを特徴とする超音波工具取付け用治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4417891U JP2539533Y2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | 超音波工具取付け用治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4417891U JP2539533Y2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | 超音波工具取付け用治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0585537U true JPH0585537U (ja) | 1993-11-19 |
JP2539533Y2 JP2539533Y2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=12684329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4417891U Expired - Lifetime JP2539533Y2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | 超音波工具取付け用治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2539533Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-05-16 JP JP4417891U patent/JP2539533Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2539533Y2 (ja) | 1997-06-25 |
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