JPH0585428U - オゾンフィルタのホルダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オゾンフィルタの取り付けを、最小限のビス
締め作業によって行なうか、あるいはビス締め作業無し
で工具を使わずに行ない、オゾンフィルタを軸流ファン
フレームに容易に密着固定する。 【構成】 オゾンフィルタを取付けるためのホルダにお
いて、軸流ファンフレーム（ａ）の二つの凸部をはさむ
ように引掛け、ホルダをそのフレームに固定する爪部１
１ａ，１１ｂと、オゾンフィルタをフレームに密着させ
て支持するアーム部１２ａ，１２ｂとを設ける。なお、
（ｂ）はホルダの一部を示す。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ＯＡ機器に取り付けるオゾンフィルタのホルダに関し、特に安価で 取り付けの容易なオゾンフィルタのホルダに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ＯＡ機器にオゾンフィルタを取り付ける場合、例えば、図２に示すよう に、ホルダ２４を軸流ファンのフレーム２１にビス締めし、オゾンフィルタ（図 示せず）を側面から押し付けて取り付ける方法や、図３に示すようなホルダ３１ を２個用い、２個のホルダの間にオゾンフィルタ（図示せず）をはさみ込み、軸 流ファンに近接して配置する方法等が知られている。 なお、図２において、２２はファンガード、２３はビス、２５はストッパであ り、ファンガード２２は必ずしも必要ではなく、軸流ファンとオゾンフィルタと が接触しなければよい。 また、この種の装置として関連するものには、例えば、特開平１−２５７９７ ７号、実開平２−１３２２４５号、実開平３−４５５５１号がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記図２に示した方法でオゾンフィルタをセットする場合、ビス締めを２回行 なっても確実に固定することは難しく、さらに、確実に固定するには、部品の大 型化が必要であって、コストも高くなる。また、図３に示したホルダを使用し、 オゾンフィルタを両側からはさんだ状態で交換する場合には、手を汚さずに済む が、ホルダのコストが高くなる。 本考案の目的は、このような問題点を改善し、安価で取付け容易なオゾンフィ ルタのホルダを提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案のオゾンフィルタのホルダは、軸流ファンフ レームの二つの凸部をはさむように引掛け、ホルダをそのフレームに固定する爪 部と、オゾンフィルタをフレームに密着させて支持するアーム部とを備えたこと に特徴がある。 また、オゾンフィルタを軸流ファンフレームに固定するアーム部を三個以上備 え、その先端には、フレームの縁部に引掛けてホルダを固定するカール部を有す ることに特徴がある。

【０００５】

【作用】

本考案においては、ホルダに設けた爪部により軸流ファンフレームの二つの凸 部を引掛けるか、あるいはそのフレームの縁部にカール部を引掛けてホルダを固 定するので、オゾンフィルタを確実にセットでき、また、ホルダを安価に構成す ることが可能である。 また、工具を使わないか（ビス締め作業無しか）、あるいは最小限のビス締め 作業により、オゾンフィルタを密着させてセットすることができるので、組付作 業が容易である。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面により説明する。 図１は、本考案の第１の実施例におけるオゾンフィルタのホルダおよび軸流フ ァンフレームを示す図である。 図１において、（ａ）は軸流ファンのフレーム、（ｂ）はオゾンフィルタのホ ルダの一部をそれぞれ示し、１１ａ，１１ｂはホルダをフレームに引掛けて固定 するための爪部、１２ａ，１２ｂはオゾンフィルタ（図示せず）をセットするた めのアーム部である。 また、ＹH₁は、ホルダの爪部１１ａ，１１ｂの寸法を示し、フレームの縁部を 除いた厚さＹFよりも僅かに小さく設定する。また、ＸHは、ホルダの爪部１１ａ ，１１ｂ間の寸法を示し、フレームの凸部間の長さＸFよりも大きく設定する。 但し、対向する二つの爪部１１ａ，１１ｂのカール端部間の寸法はＸFよりも小 さく設定する。また、ＹH₂は、オゾンフィルタを保持する部分の寸法を示し、フ レームの縁部の厚さＹRとオゾンフィルタの厚さとを加えたものよりも僅かに大 きく設定する。 本実施例では、（ｂ）に示した部分を２個用いて、オゾンフィルタをセットす る。この場合、ホルダの爪部１１ａ，１１ｂを軸流ファンのフレーム凸部（例え ばＡで示す部分）に引掛けることにより、ビスを用いずに、軸流ファンのフレー ムに対するホルダの位置を固定するとともに、オゾンフィルタを軸流ファンに対 して固定する。 これにより、ビスを用いることなく、簡易な構成でオゾンフィルタを固定する ことができ、フィルタ交換時の取り外しも容易である。

【０００７】 図４は、本考案の第２の実施例におけるホルダによりオゾンフィルタを装着し た場合を示す図である。 図４において、４１はホルダの一部、４１ａはビス、４１ｂは爪部、４２はオ ゾンフィルタ、４３はダクト、４４は軸流ファンのフレームであり、ＹFはオゾ ンフィルタ４２の厚さを示す。 本実施例では、ホルダ４１をフレーム４４に固定する際、片端を爪部４１ｂで 引掛け、他端はビス４１ａによってダクト４３およびフレーム４４と共締めする 。なお、図示していない側（ビス締めの反対側）はビス締めせず、第１の実施例 のホルダと同様の形状にし、爪部を引掛けるのみで保持する。また、オゾンフィ ルタ４２はビス締めせず保持する。 これにより、オゾンフィルタ４２およびフレーム４４を、ダクト４３等に対し 、一箇所のみのビス締めで固定できる。

【０００８】 図５は、本考案の第３の実施例におけるホルダによりオゾンフィルタを装着し た場合を示す図である。 図５において、５１ａ，５１ｂはホルダのカール部、５１ｃ〜ｆはホルダのア ーム部、５２はオゾンフィルタ、５３は軸流ファンのフレームである。 本実施例では、オゾンフィルタ５２をフレーム５３に圧接するように、カール 部５１ａ，５１ｂをフレーム５３の縁部（凹み）に引掛け、オゾンフィルタ５２ をフレーム５３に固定する。なお、本実施例では、カール部を有するアーム部を ４個設けているが、カール部は３個以上あれば、安定した保持動作ができる。 これにより、ビス締めは不要となり、オゾンフィルタ５２の装着および取り外 しを容易に行なうことができる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案によれば、最小限のビス締めによるかあるいはビス締め無しで、オゾン フィルタを軸流ファンのフレームに容易かつ確実に密着固定でき、ホルダのコス トを低減することができる。また、工具を使うことなく、オゾンフィルタをフレ ームに密着固定することにより、組付作業を簡略化して、風量の無駄をなくする ことができる。

【００１０】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例におけるオゾンフィルタ
のホルダおよび軸流ファンフレームを示す図である。

【図２】従来のホルダによりオゾンフィルタを装着した
場合を示す図である。

【図３】従来のオゾンフィルタ用ホルダを示す図であ
る。

【図４】本考案の第２の実施例におけるホルダによりオ
ゾンフィルタを装着した場合を示す図である。

【図５】本考案の第３の実施例におけるホルダによりオ
ゾンフィルタを装着した場合を示す図である。

【符号の説明】 １１ａ 爪部 １１ｂ 爪部 １２ａ アーム部 １２ｂ アーム部 ２１ 軸流ファンフレーム ２２ ファンガード ２３ ビス ２４ ホルダ ２５ ストッパ ３１ ホルダ ４１ ホルダ ４１ａ ビス ４１ｂ 爪部 ４２ オゾンフィルタ ４３ ダクト ４４ 軸流ファンフレーム ５１ ホルダ ５１ａ カール部 ５１ｂ カール部 ５１ｃ アーム部 ５１ｄ アーム部 ５１ｅ アーム部 ５１ｆ アーム部 ５２ オゾンフィルタ ５３ 軸流ファンフレーム

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 オゾンフィルタを軸流ファンフレームに
   取り付ける際に用いるホルダにおいて、該フレームの二
   つの凸部をはさむように該凸部に引掛け、ホルダをフレ
   ームに固定する爪部と、オゾンフィルタをフレームに密
   着させて支持するアーム部とを備えたことを特徴とする
   オゾンフィルタのホルダ。
2. 【請求項２】 オゾンフィルタを軸流ファンフレームに
   取り付ける際に用いるホルダにおいて、該オゾンフィル
   タを該フレームに固定するアーム部を三個以上備え、該
   アーム部の先端には、フレームの縁部に引掛けてホルダ
   を固定するカール部を有することを特徴とするオゾンフ
   ィルタのホルダ。