JPH0585212U - 吸引型播種機 - Google Patents

吸引型播種機

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JPH0585212U
JPH0585212U JP2570792U JP2570792U JPH0585212U JP H0585212 U JPH0585212 U JP H0585212U JP 2570792 U JP2570792 U JP 2570792U JP 2570792 U JP2570792 U JP 2570792U JP H0585212 U JPH0585212 U JP H0585212U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸引播種口22aに吸着した種子を、この種
子の種類に拘らず、常に円滑、かつ、迅速に落下させら
れ、確実な播種を可能にする。 【構成】 吸引機5と吸引播種口22aをもった吸引函
2の吸引チャンバー21との間に空気通路Aを連通させ
る。この空気通路Aと吸引機5との連通部に、前記空気
通路Aを吸引機5の吸引気5aと排気口5bとの一方に
選択的に連通させ、前記空気通路Aを吸引通路と加圧通
路とに切換える切換機構4を設ける。そして、前記空気
通路Aを加圧通路に切換えるときの排気量を調整するよ
うにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は吸引型播種機、詳しくは、複数の吸引播種口をもつ吸引函の前記吸引 播種口に種子を吸引により吸着し、トレイ上方の播種位置に移動させて播種する 吸引型播種機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種吸引播種機は、トレイを載置可能とした載置面をもつ基体と、吸 引チャンバーをもち、該吸引チャンバーに開口する複数の吸引播種口をもつ吸引 函とを備え、この吸引函を支持部材を介して前記基体に対し上下動可能で、かつ 転回可能に支持すると共に吸引機を設けて、この吸引機と前記吸引チャンバーと を吸引ホースを介して連通させて成り、播種作業時には、前記吸引函を基体に対 し上方に移動させて該基体の載置面にトレイを載置する一方、前記吸引函をその 吸引播種口が上向きに指向する吸着位置に位置するよう転回させ、斯かる状態で 前記吸引播種面に落とし込む種子を前記吸引機による吸引作用で前記吸引播種口 に吸着し、然かる後、前記吸引函を吸引播種口が下向きに指向する播種位置にな るように反転させて、該吸引函を前記トレイ上方の播種位置まで移動させ、前記 吸引チャンバーを大気に開放して、前記吸引播種口に吸着した種子をトレイの各 ポットに播種するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前記した従来の吸引播種機にあっては、播種位置で前記吸引播種口 に吸着した種子を落下させて前記トレイの各ポートに播種する場合、前記吸引チ ャンバーを大気に開放することにより行うものであるから、種子の種類によって は落下性が悪く、播種が確実に行えない問題があった。即ち、種子の種類によっ ては吸着時に前記吸引播種口に引掛かったり喰込んだりする場合があるが、斯か る場合前記吸引チャンバーを大気に開放するだけでは円滑な落下が行えないので あり、従って、前記吸引函を外部から叩いたり、ゆすったりする必要があり、こ のため前記種子が前記ポットの中心位置からずれたりし、播種が確実に行えない 問題があった。
【0004】 また、播種時前記吸引機の運転を停止する方法もあるが、前記吸引機を停止す ることにより前記した問題は改善されるとしても種子の種類によっては依然とし て前記問題が残るのである。
【0005】 しかして以上の問題に対しては、先に吸引函の吸引チャンバーに連通する空気 通路を吸引機の吸引口と吹出口との一方に選択的に連通させ、前記空気通路を吸 引通路から加圧通路に切換えて、吸引播種口に吸着した種子を、吸引機の排気を 利用して落下させるようにしたものを提案した。(実開平4−14946号) 本考案は、先に提案した吸引型播種機を更に改善したもので、目的は、吸引機 の排気を利用して吸引播種口に吸着した種子を円滑に落下させることができなが ら、排気量の調整で種子の種類に応じて有効に落下させることができるようにす る点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は以上の目的を達成するために、トレイTを載置可能とした載置面10 をもつ基体1と、吸引チャンバー21と該吸引チャンバー21に開口する複数の 吸引播種口22aをもつ吸引函2と、この吸引函2を前記基体1に対して上下動 可能で、かつ、前記吸引播種口22aが下向きに指向する播種位置と、上向きに 指向する吸着位置とに転回可能に支持する支持部材3と、吸引機5と、この吸引 機5と吸引チャンバー21とを連通する空気通路Aとを備えた吸引型播種機であ って、前記吸引機5と空気通路Aとの連通部に、前記空気通路Aを吸引機5の吸 気口と排気口との一方に選択的に連通させ前記空気通路Aを吸引通路と加圧通路 とに切換える切換機構4を設けると共に、前記空気通路Aを加圧通路に切換える ときの排気量を調整する排気量調整手段を設けたのである。
【0007】
【作用】 前記吸引機5と、空気通路Aとの連通部に、前記切換機構4を設けて前記空気 通路Aを吸引通路と加圧通路とに切換えるようにしているから、前記空気通路A を吸引機5の吸気口と連通させて吸引通路に切換えることにより、前記吸引チャ ンバー21を負圧にして前記吸引播種口22aに種子を吸着できるのであり、ま た、前記空気通路Aを前記吸引機5の排気口に連通させ加圧通路に切換えること により、播種位置において前記吸引播種口22aに吸着した種子を前記吸引機5 からの排気で加圧して落下させられるのであり、種子落下を円滑かつ、迅速に行 え、確実な播種が可能となるのである。
【0008】 しかも、前記空気通路Aを吹出口に連通して加圧通路に切換えるときの排気量 を調整する排気調整手段を設けているから、前記吸引播種口に吸着する種子に応 じた排気量の調整により、種子の落下を有効に、つまり、排気による加圧が強過 ぎて吹き飛ばされたり、加圧が弱過ぎて落下性能が悪くなったりすることなく、 種子の種類に応じて有効に行うことができるのである。
【0009】
【実施例】
図面に示した吸引型播種機の一実施例を概略的に説明すると、トレイTを載置 可能とした載置面10をもつ基体1と、該吸引チャンバー21と該吸引チャンバ ー21に開口する複数の吸引播種口22aをもつ吸引播種板22を備えた吸引函 2と、この吸引函2を前記基板1に対し上下動可能で、かつ、前記吸引播種口2 2aが下向きに指向する播種位置と、上向きに指向する吸着位置とに転回可能に 支持する支持部材3と、吸引機5と、この吸引機5と前記吸引チャンバー21と を連通する空気通路Aとを備えて成る。
【0010】 前記基体1は、図3に示したようにポット苗を育苗するためのポット部Pを縦 横に複数並べて形成したトレイTを載置可能とした載置面10を上面に備えた箱 体から成り、その左右両側には、図1,2に示したように前記載置面10を所定 対地高さ、つまり作業に好適な高さに設定する脚体17を固定又は折畳み可能に 設けると共に、前記載置面10のほゞ同じ高さの横長状トレイ置台18,19を 固定又は折畳み可能に設けている。
【0011】 尚、前記左右脚体17のうち、一方の脚体17にはキャスター17aを設け、 他方にはねじ体から成るアジャスター17bを設けている。
【0012】 また、前記基体1の上面で、前記載置面10の後方側には、前記トレイTを載 置面10に対し、前後左右の所定位置に位置決めして載置可能とするトレイ位置 決め体12を設けると共に、前記基体1の後壁1aには前記吸引函2の後端側に 設ける後記するガイド体6を受入れて前記吸引函2を所定位置に案内して位置決 めする位置決め部材13を設け、更に前記基体1の上面で、前記載置面10の左 右両側外方には、前記吸引函2の左右両側壁20b,20bに設ける後記する握 り体28,28を受止める左右受体11,11を設けている。
【0013】 前記受体11,11は、主としてゴム盤など弾性を有する材料から成り、前記 吸引函2を播種位置に転回して下動させたとき、前記吸引函2の左右側壁20b ,20bに設ける握り体28,28を受止められるようになっており、この受体 11,11による前記握り体28,28の受止めにより前記吸引函2の載置面1 0に対する高さ、つまりトレイTに対する高さの位置決めが行えるようになって いる。
【0014】 尚、前記受体11,11の相対向する側面を傾斜面とすることにより前記吸引 函2の左右方向の位置決めも行えるが、左右方向は拘束されるので特に必要でな い。
【0015】 また、図面に示した前記位置決め部材13は、図2,3のように上向きに開口 するガイド溝13aをもった金属板から成り、前記ガイト溝13aの上方開口部 は上向きに拡開しているが、開口部下方はストレート状になっており、また、前 記ガイド溝13aの底部は前記トレイ位置決め体12で位置決めされるトレイT の載置位置に対応した前後位置に位置させている。従って、前記位置決め部材1 3のガイド溝13aに係合して底部側に案内される前記ガイド体6が、その底部 又は底で近くで静止するとき、つまり前記握り体28,28が前記左右受体11 ,11に受止められるとき、前記載置面10に載置されるトレイTの載置位置に 対し、前記吸引函2の前後位置が規制されて、その位置決めが行えるようになっ ている。
【0016】 また、前記基体1には、その後壁1a内側にブロワなどの吸引機5を内蔵する と共に、該基体1の両側壁1b,1bには吸排気口14を設けており、前壁1c には、前記吸引機5をオン・オフ操作するための操作スイッチ16を設けている 。
【0017】 また、前記支持部材3は、図3に示したように支持部本体30と、該本体30 に上下揺動可能に支持される揺動部40とから成るものであって、前記支持部本 体30は前記基体1の後壁1aから後方に延びた後上方に立上がる略L字形の中 空状のパイプ31と、該パイプ31の上端に接続され、前方側に向かって延びる 一対の対向支持片33,33をもつエルボ管32とから成り、前記パイプ31の 基部を前記基体1の後壁1aに取付けると共に、該パイプ31の基部先端を前記 後壁1aに形成される貫通孔を介して前記基体1内に突入させ、後記する切換機 構4を介して前記吸引機5に連通するようにしている。
【0018】 また、前記エルボ管32は、その一端が前記パイプ31に連通し、他端側には 、前記支持片33,33の基部間に位置し、前方側に向かって延びる接続口部3 4を設け、前記支持片33,33の先端部には、前記揺動部40を上下揺動可能 に支持するための支軸35,35をそれぞれ設けている。
【0019】 一方、前記揺動部40は、前記支持片33,33の支軸35,35に上下揺動 可能に支持される断面コ字形の第1揺動体41と、該第1揺動体41の先端部に 着脱可能に連結される二股状の第2揺動体42とから成り、該第2揺動体42は 、内部を中空とした平面コ字状の二股部42aと、該二股部42aの幅方向中間 部に後方に延びる円筒軸部42bとを連続した通路40aが形成されるように一 体に連結形成したもので、前記二股部42aの各遊端部には、前記通路40aに 連通し、かつ、前記吸引函2の吸引チャンバー21に開口する中空部43aをも つ筒状軸43,43を突設し、これら筒状軸43,43に前記吸引函2を回転可 能に支持する一方、前記円筒軸部42bを前記第1揺動体41に着脱可能に嵌合 すると共に、この円筒軸部42bの後端と前記エルボ管32の接続口部34とを 蛇腹ホース等の可撓性ホース44により連通連結している。
【0020】 この場合、図3に示すごとく前記第1揺動体41の先端部に前記円筒軸部42 bを回転自由に支持する支持筒41aを設けて、該支持筒41aに前記円筒状部 42bを回転自由に支持する一方、第1揺動体41の各側壁部と円筒軸部42b の基部側外周に突設した鍔部42cとの間に左右一対のばね45,45を介装し て、これら各ばね45,45により常時は前記二股部42aに設ける両筒状軸4 3,43が前記載置面10に対し平行となるように付勢させ、作業時に吸引函2 に外物が当たったりしたような場合に、第1揺動体41に対し第2揺動体42を 前記ばね45,45に抗して回動させて緩衝させたり、或いは吸引函2の前記載 置面10に対する角度を多少変更したりできるように構成している。
【0021】 斯くして、前記パイプ31とエルボ管32との中空部と、可撓性ホース44、 円筒軸部42bと二股部42aとの通路40a及び筒状軸43,43の中空部4 3aとにより、前記吸引機5側から吸引チャンバー21に至る空気通路Aが形成 されるのである。
【0022】 更に前記吸引函2は、図3及び図4に示したように、底側に開放した函形本体 20と、この函形本体20の開放側に着脱可能に取付ける吸引播種板22とから 成り、前記函形本体20と吸引播種板22とで、内部には吸引チャンバー21を 形成すると共に、前記吸引播種板22には、前記吸引チャンバー21に開口する 複数の吸引播種口22aを穿設している。また、この吸引播種板22は中央側が 凹入していて、その後部側には、傾斜面部22bを介して前記函形本体20の幅 方向略全長に延びる種子タンク23が連設されている。
【0023】 この種子タンク23は、図3に示されるごとく前壁23aと両側壁23b,2 3bと後壁23cと上壁23d及び底壁23eとから成り、前記前壁23aの上 部のみを前記吸引播種板22側に向かって開口し、図3に示した播種位置で開口 部23fが上位となるよう構成している。そして、前記吸引函2は、その両側壁 20b,20bにおいて前記揺動部40の筒状軸43,43に転回可能に支持さ れると共に、該吸引函2における種子タンク23の取付側に位置する後壁20c には、後方に突出し、把手を兼ねる前記ガイド体6を設けている。
【0024】 このガイド体6は、前記吸引函2の転回操作を行う場合その把手として利用で きるもので、前記吸引函2をその吸引播種口22aが下向きに指向する播種位置 に回転させて下動させるとき、前記位置決め部材13のガイド溝13aの内面に 係合して底部側に案内されるのであり、このガイド体6のガイド溝13aへの係 合により前記吸引函2の前後位置が、トレイTの載置位置に対し位置決めされる のである。
【0025】 尚、図面に示したガイド体6は一対の取付板7を長さ方向両側近くに取付けた 杆状部材から成り、前記ガイト溝13aに嵌入する両側部位には合成樹脂から成 る保護筒8を取付けている。また、前記位置決め部材13は基体1の後壁1aに 設け、前記ガイド体6を吸引函2の後壁20cに設けたが、前記位置決め部材1 3は基体1の前方側に設け前記ガイド体6を吸引函2の前壁に設けてもよいし、 左右両側の一方に設けてもよい。また、前記位置決め部材13を基体1の前方側 に設けたガイド体6を吸引函2の前壁に設ける場合、前記ガイド体6を前記吸引 函2を図3の仮想線で示す矢印の方向に転回させて図1に示した如く前記吸引播 種板22が上向きに指向する吸着位置に回転させたとき、前記ガイド体6が前記 二股部42aと干渉し吸引函2の播種位置以上の転回を阻止できるようにするの が好ましい。斯くすることにより、前記ガイド体6の二股部42aへの干渉を利 用して吸引函2を吸着位置に維持することができるのであって、この吸着位置の 維持により、前記吸引函2の過剰転回がなくなり前記種子タンク23内の種子が 前記前壁23aの開口部23fから傾斜面部22bを介して吸引播種板22の上 面に流れ落ちるとき、脱落するのを防止できる。
【0026】 しかして、前記吸引機5は図7に示したように一側に吸気口5aを、他側に排 気口5bをもったブロアを用いるのであって、この吸引機5と前記空気通路Aと の連通部に、前記空気通路Aを前記吸気口5aと排気口5bとの一方に選択的に 連通し、前記空気通路Aを吸引通路と加圧通路とに切換える切換機構4を設ける のである。
【0027】 図7に示したものは、前記吸気口5aに蛇腹状の可撓性ホースから成る吸引ホ ース61を接続し、また、前記排気口5bには、蛇腹状の可撓性ホースから成る 吹出ホース62を接続すると共に、これらホース61,62の先端側を、前記基 体1内に揺動可能に支持した切換板63にそれぞれ開口させて並列状に接続し、 この切換板63の動作で前記吸引ホース61と吹出ホース62との一方を前記空 気通路Aに選択的に連通するように構成している。
【0028】 更に詳記すると前記基体1の後壁1aに取付ける前記パイプ31の下端基部先 端を、前記後壁1aを貫通して前記基体1内に突入させると共に前記基体1の上 壁1a後方内面に、3つの貫通孔65,66,67を同心状に並設したブラケッ ト68を取付けて、前記貫通孔65,66,67のうち、中間に位置する貫通孔 65に前記パイプ31の基部先端を結合し、他の貫通孔66,67を開放させる 。
【0029】 そして、前記ブラケット68に両端部を前記基体1の前壁1c及び後壁1aに 回転可能に支持する操作軸69を回転可能に挿嵌して、この操作軸69に前記切 換板63を固定し、前記操作軸69の回転で前記切換板63を回転させ、該切換 板63に設ける前記吸引ホース61が前記パイプ31の基部先端と結合した貫通 孔(以下連通空気孔という)65に符合し、吹出ホース62が開放する一つの貫 通孔66(以下開放孔という)に符合して前記空気通路Aを吸引通路とする吸引 体制と、前記吹出ホース62が前記連通空気孔65に符合し、吸引ホース61が もう一つの開放孔67と符合して前記空気通路Aを加圧通路とする加圧体制とに 切換えられるようにするのである。
【0030】 更に詳記すると前記切換板63には前記各ホース61,62の取付筒63a, 63bを設けて、これら各取付筒63a,63bに前記各ホース61,62を締 付バンド70を介して着脱可能に取付けると共に、前記各取付筒63a,63b には先端に鍔をもったカラー筒71,72を摺動可能に支持して、前記各鍔と切 換板63との間に、前記各カラー筒71,72を前記ブラケット68に押しつけ るスプリング73,74を設け、前記カラー筒71,72の鍔端面が前記ブラケ ット68に弾接させ、この弾接でシールするようにしている。
【0031】 また、前記ブラケット68には切換板63の回転範囲を規制するストッパー7 5,76を設けると共に、前記切換板63と前記基体1の側壁1bとの間には、 前記切換板63を、前記吸引ホース61が前記連通空気孔65に符合する位置で 衝合するストッパー76の方向に付勢するスプリング77を設けている。
【0032】 また、前記操作軸69の軸方向一端は、前記基体1の後壁1aを貫通して外部 に突出させると共に基体1の内部に配設される途中には、前記吸引ホース61及 び吹出ホース62を受止めるホースガイド78を固定しており、前記操作軸69 の突出軸端部には、次に説明する操作機構9を構成する操作アーム79を結合し ている。
【0033】 前記操作機構9は、前記操作軸69の突出軸端部に固定される前記操作アーム 79と、前記脚体17の下部に架設する横杆80間に回転可能に支持されるフー トアーム81と、このフートアーム81と前記操作アーム79とを連動する連動 体82とから構成するもので、前記操作アーム79は、二股状となっていて、そ の先端側には、貫通孔83aをもつ支持軸83を回転可能に支持している。
【0034】 また、前記フートアーム81は、前記横杆80間に回転可能に架設される支点 軸84に取付けられるのであって、この支点軸84に沿って延びる長さをもち、 その中間部には、ゴム筒などの緩衝筒81aを套嵌しており、前記支点軸84の 長さ方向中間部には後方に延びる連動アーム85を結合し、この連動アーム85 には、その一側方にピン孔86aをもった連結軸86を突設している。
【0035】 また、前記連動体82は、上下両部にねじを設けた連動棒82aと、この連動 棒82aの下部側ねじに螺着して結合する調整体82bとから成り、前記連動棒 82aの上端側を前記支持軸83の貫通孔83aに挿嵌して、上端側ねじに座金 87を介してナット88を螺着すると共に、前記連動棒82aの下端側に螺着す る調整体82bに前記連動アーム85の連結軸86を着脱可能に連結し、前記連 動棒82aの上端側に設ける鍔部89と前記支持軸83に接当する座金90との 間にスプリング91を介装している。前記連動アーム85と連結軸86との連結 は、前記調整体82bの下端部に設ける連結孔92に前記連結軸86を挿嵌し前 記ピン孔86aにスナップピン93を嵌合して行うのである。尚、94は前記連 動棒82aの下部側ねじに螺着する調整位置ロック用の蝶ナット、95は座金で ある。
【0036】 しかして、以上の構成において、前記連動体82を構成する連動棒82aと調 整体82bとにより前記空気通路Aを加圧通路に切換えるときの排出量を調整す る排気量調整手段を構成するのであって、前記調整体82bの調整操作により前 記連動体82の長さを調整し、この長さ調整により前記フートアーム81を踏込 み操作し、該フートアーム81が床面に接地するときの前記支持軸83のリフト 量つまり、前記操作アーム79の揺動角が調整され、この操作アーム79に連動 する前記操作軸69の回転角が調整されるのであり、この結果、前記吹出ホース 62の取付筒63bに摺動可能に支持したカラー筒72の前記連通空気孔65に 対する開度、つまり前記カラー筒72における開口部、換言すると吹出ホース6 2の前記連通空気孔65に対する開度が調整され、前記吹出ホース62から前記 空気通路Aに供給される前記吸引機5の排気量が調整されるのである。
【0037】 尚、以上の構成で前記連動体82の長さを調整する方法は、前記スナップリン グ93を外して前記調整体82bを連動軸86から外し、前記蝶ナット94を緩 めた後前記調整体82bを回動させて行うのである。また、前記フートアーム8 1を踏込み操作した場合、前記連動体82は前記連動アーム85の揺動により上 動し、前記スプリング91を介して前記操作アーム79を図10,11の時計方 向に揺動させ、前記操作軸69を時計方向に回動させるのであるが、前記操作ア ーム79は前記スプリング91を介して時計方向に揺動すると共に、前記切換板 63はスプリング77の作用でストッパー76に接当しているから、前記連動体 82の長さを長くすることにより前記フートアーム81の位置が上昇し、該フー トアーム81が接地するまでの踏込ストロークが増大するのであって、所定長さ の調節で前記吹出ホース62の取付筒63bに支持したカラー筒72の開口部を 前記連通空気孔65に対し全開させられ、排気量を最大に調整できるのであり、 また、前記連動体82の長さを短くすることにより前記踏込ストロークを小さく して前記カラー筒72における開口部の前記連通空気孔65に対する開度を調整 でき、排気量を減少させられるのである。又、前記連動体82の長さ調整により 排気量の調整が行えるのであるが、その調整量によっては、前記空気通路Aを吸 引ホース61と吹出ホース62との双方に連通させることができる。
【0038】 しかして、以上の構成において前記フートアーム81を踏込み操作をしない場 合には、前記切換板63が前記スプリング77の作用で図8に示したように位置 し、前記吸引ホース61が前記空気連通孔65に符合し、吹出ホース62が前記 開放孔66に符合し、前記空気通路Aが吸引通路となるのである。
【0039】 従って、この状態で前記吸引機5が駆動されると、前記空気通路Aを介して前 記吸引チャンバー21の空気が吸引されて負圧となり、前記吸引播種口22aに 種子を吸着させられるのであり、排気口5bから排気される吹出空気は、吹出ホ ース62及び開放口66を介して基体1内に排出され、前記吸排気口14から機 外に排気される。
【0040】 また、この状態から前記フートアーム81を踏込むことにより前記切換板63 が前記スプリング77に抗して回転し、前記吹出ホース62が前記空気連通孔6 5に符合し、吸引ホース62がもう一つの開放孔67に符合することになり、前 記空気通路Aが加圧通路となるのである。従って、前記空気通路Aを介して吹出 ホース62から排気される加圧空気が前記吸引チャンバー21に供給され該吸引 チャンバー21を加圧チャンバーにでき、前記吸引播種口22aに吸着していた 種子を加圧して落下させることができるのである。
【0041】 このとき、前記吸引機5の吸引口5aには、前記吸引ホース61及び開放孔6 7を介して前記排気口14から基体1内に取入れられる外気が吸引されるのであ り、また、前記吸引チャンバー21に供給する排気量は、前記連動体82の長さ 調整で調整することができるのである。
【0042】 又、以上の構成で前記スプリング91を設けてこのスプリング91を介して連 動体82の上動を前記連動体82の長さを調節するとき、前記操作アーム79に 伝えるようにしているから、誤って必要以上に長く調節され、前記加圧通路への 切換時、前記切換板63が、該切換板63の回転範囲を規制するストッパー75 に当たっても、このとき、前記スプリング91が撓むことになるから、前記スト ッパー75が破損されたりすることを回避できる。
【0043】 更に、前記フートアーム81は、前記支点軸84に沿って延び、基体1の長さ 方向に長さをもっているから、作業者による踏込操作幅を広げられ、その作業性 を向上できるのである。
【0044】 また、前記函形本体20の左右両側壁20b,20bには、図2に示したよう に一対の前記した握り体28,28を、前記上壁20aに対し反対方向で、前記 吸引播種板22から播種位置で下方に突出するように取付けられており、また、 この握り体28,28は、その上下高さ、つまり前記吸引播種板22からの突出 高さが調節できるように取付けられている。即ち、図2に示したものは、前記握 り体28の基部に上下方向に複数の取付孔50aをもった取付板50を設け、こ れら取付孔50aの一つを選択し、取付ねじ51による締込みで突出高さが調節 できるように取付けている。
【0045】 そして、この握り体28,28は、前記基体1の上面で、前記載置面10の左 右両側に設けた前記左右受体11,11に係合して受止められるようになってお り、この握り体28,28の前記左右受体11,11による受止めにより、前記 吸引函2の播種位置における載置面10に対する高さ位置の位置決めが行われる のであり、また、前記握り体28,28の突出高さ調整により前記吸引函2の載 置面10に対し位置決めする高さが調整できるのである。
【0046】 従って、前記トレイTの大きさ、特に高さに応じて位置決め高さを所定高さに 調整でき、前記吸引播種口22aとトレイTの播種面との高さが高くなって播種 位置がずれたりするのを防止できるのである。
【0047】 図2中、15,15は、前記吸引函2を上下揺動させるために吸引函2の上壁 20aに設けた一対の握り体であり、また、前記函形本体20内には、図5に示 したように前記上壁20aに固定され、吸引播種板22と当接してこれら上壁2 0a及び吸引播種板22を補強する断面コ字形の補強板29aと、該補強板29 aの長さ方向中間部から該補強板29aと直交する方向に延び、上壁内面に固定 されるL形補強板29b,29bとを設けており、これら各補強板29a,29 bにより吸引時における吸引播種板22や函形本体20が変形するのを防止して 、吸引播種板22の吸引播種口22aへの種子の吸着が良好に行えるようにして いる。
【0048】 また、46,46は、前記第1揺動体41の後端部とパイプ31との間に介装 したスプリングで、吸引函2の上下揺動を操作を軽くするためのバランス用スプ リングである。
【0049】 また、52は前記筒状軸43に固定した第1ストッパーであり、53は前記吸 引函2における函形本体20の側壁20b,20bに固定した前記ストッパー5 2への当たり片であって、前記吸引函2を図2,3に示した播種位置において逆 方向回転(図2,3において反時計方向回転)を規制している。
【0050】 また、54は前記二股部42aにおける前記吸引函2に対する対向内面に設け るゴム盤などから成る第2ストッパーであって、前記吸引函2を図4に示した吸 着位置に位置するとき、前記握り体28,28が接触して前記吸引函2の吸着位 置での過剰回転即ち、図4において時計方向の過剰回転を規制し、前記種子タン ク23から流出する種子が脱落するのを阻止できるようにしている。更に、前記 第2揺動体42における前記円筒軸部42bの延長基部つまり、前記二股部42 aの中央部には図11に示したように前記空気通路Aを大気に開放する風力調整 孔47を開口すると共に、この調整孔47の開度を調整して吸引力及び加圧力調 整を行う調整板48を、所定のフリクションを介して回動可能に支持している。 また、前記筒状軸42が突入する前記函形本体20の側壁20b,20bの内面 には、図12に示したようにフィルタ56を着脱可能に取付けている。
【0051】 即ち、図12に示したものは、前記側壁20b,20bの内面で、前記筒状軸 43の突入端周りには、受座57を設けると共に、この受座57の外方には複数 の板ばねから成るフィルタ押え58を取付けると共に、前記フィルタ56を肩部 をもつ筒状枠体56bにフィルタ本体56aを一体に形成又は付設して構成し、 このフィルタ56における前記肩部に前記フィルタ押え58の先端を係止させて 前記受座57に押し付けて取付けるようにしたものである。
【0052】 以上の実施例では、前記揺動部40を第1揺動体41と第2揺動体42とから 構成して第2揺動体42を回動できるように連結したけれども、この他、前記第 1揺動体41と第2揺動体42とを一体に形成してもよいことは勿論である。ま た、前記第2揺動体42をコ字形として前記吸引函2を両持状に支持する他、例 えばL形状として、前記吸引函2を片持状に支持する構成であってもよい。
【0053】 また、前記トレイTは、図3に示されるごとく収容箱Bに該トレイTの上方部 が収容箱Bから突出するように収容保持している。
【0054】 また、前記吸引播種板22は、播種する種子の種類や大きさなどに応じて任意 の吸引播種口22aをもつ吸引播種板22に取換えができるように前記函形本体 20の底部に着脱可能に取付けられており、この取付手段としては、前記函形本 体20の底部への吸引播種板22の嵌合い構造としたり、或いはボルト等の固定 具により着脱可能に取付けてもよい。また、図3,4に示した実施例では、前記 吸引播種板22に前記種子タンク23を一体に連設したが、この種子タンク23 は図13に示したように別体に設け、前記吸引播種板の一側にボルト止めや溶接 などにより固定してもよい。
【0055】 次に以上のごとく構成した吸引播種機の作用について説明する。
【0056】 先ず、播種作業を行う場合には、前記脚体17を起立し、前記トレイ置台18 ,19を展開させて水平状に保持し、前記トレイ置台18,19の一方に複数の 未播種トレイTを積上げて行うのであり、この状態で前記操作スイッチ16をオ ン動作して吸引機5を駆動するのである。そして吸着作業を行うのであるが、こ の場合には前記フートアーム81は操作しない。従って、前記吸引ホース61は 前記空気連通孔Aに符合し、前記空気通路Aが吸引通路となるのであって、前記 吸引機5から前記パイプ31、エルボ管32、可撓ホース44、円筒軸部42b と二股部42aとの通路40、筒状軸43,43の中空部43a,43a及び吸 引チャンバー21に至る空気通路Aを介して前記吸引函2の吸引播種板22にお ける各吸引播種口22aに吸引作用を与える。
【0057】 次に、前記吸引函2を図3の仮想線に示すように揺動部40を介して基体1に 対し上方に揺動させ、斯かる状態のもとで前記トレイ置台18に積み上げて予め 準備した未播種トレイTの一つを取出して前記基体1の載置面10にトレイ位置 決め体11を介して所定位置に載置する。
【0058】 そして、前記吸引函2を上方揺動位置で図3の仮想線で示す矢印方向に回転さ せて、図4に示すごとく吸引播種板22が上面側に位置するように回転させる。 すると、該種子タンク23の開口部23fが下方位置に移動することから、種子 タンク23内の種子は前記開口部23fから傾斜面部22bを介して吸引播種板 22の上面に流れ落ち、該吸引播種板22の各吸引播種口22aにおける吸引作 用により各吸引播種口22a近くに位置する種子は各吸引播種口22aにそれぞ れ吸着されるのである。
【0059】 斯かる吸着操作を行う場合、前記吸引函2の後壁20cには把手を兼用するガ イド体6を設けていることから、このガイド体6を握って吸引函2を転回させる ことができる。また、以上のように吸着が終了した後には、前記吸引函2を図3 の実線方向に転回させて、前記吸引播種板22が下向きに指向する播種位置に位 置するように反転させるのである。この場合にも、前記ガイド体6を利用して吸 引函2をその吸引位置から播種位置に転回させることができ、これにより前記吸 着位置から播種位置への反転も容易に行うことができるのである。また、斯かる 吸引函2の反転により前記吸引播種板22には、吸引播種口22aに吸引された 種子のみが残り、これら吸引播種口22aで吸引されなかった種子は傾斜面部2 2bを介して前記開口部23fより種子タンク23に再び収容されるのである。
【0060】 然かる後、前記吸引函2を下方に揺動させて前記トレイTの真上位置に吸引函 2を移動させたとき、先ず、吸引函2の後壁20cに設けた前記ガイド体6が前 記基体1の後方側に設ける前記位置決め部材13のガイド溝13aに係合し、斯 く係合させた状態で下動すると、前記ガイド体6が前記位置決め部材13の底部 側に案内させられるのである。
【0061】 この案内により前記吸引函2の前後位置は自動的に規制され位置決めされるの であり、斯くの如く前後位置が規制された状態で前記吸引函2の左右両側壁20 b,20bに設けた前記握り体28,28が前記基体1の左右両側に設ける左右 受体11,11に係合して受止められ、その高さの位置決めが行われるのであり 、また、このとき前記ガイド体6の位置決め部材13による規制により前後位置 の位置決めも行われるのである。従って、前記吸引函2は、前記トレイ位置決め ピン12,12を介して位置決めされる前記トレイTに対し適正位置に位置決め されることになる。
【0062】 そして、この後前記吸引機5の駆動を継続したまゝで、前記フートアーム81 を踏込むのである。この踏込み操作により前記連動体82が上動作し、この上動 で前記操作アーム79が揺動し操作軸69が回転するのであり、この回転で前記 切換板63及びホースガイド78が回転して前記吹出ホース62が空気連通孔6 5に符合し、前記空気通路Aを加圧通路に切換えられるのである。
【0063】 従って、前記吸引チャンバー21が加圧され、この加圧により、前記吸引播種 板22の各吸引播種口22aに吸着した種子をトレイTの各ポットPにそれぞれ 播種することができるのである。
【0064】 また、種子の種類により排気量が多く、排気による加圧が強過ぎる場合には前 記調整体82bにより前記連動体82の長さを調節し、排気量を減少させるので あり、また、加圧が弱い場合には前記排気量を増加させるのであって、これらの 調整により前記種子を、その種類に応じて有効に落下させることができるのであ る。
【0065】 尚、以上説明した実施例では、前記排気量の調整手段は、前記操作機構9にお ける連動体82の長さ調節構造により構成しているが、その他図12に示したよ うに、前記第2揺動体42における前記円筒軸部42bの延長基部、つまり前記 二股部42aの中央部に、前記空気通路Aを大気に開口する調節孔47を開口す ると共に、この調節孔47の開度を調整して吸引量及び排気量を調整する調整板 48を、所定のフリクションを介して回動可能に支持して構成してもよい。
【0066】 また、以上の実施例では、前記支持部材3を中空部材により形成して、該支持 部材3に吸引機5と吸引チャンバー21とを連通する空気通路Aを形成したもの について説明したけれども、前記支持部材3を中空部材により形成せずに、吸引 機5と吸引チャンバー21とを吸引専用ホースを介して連通させる構造であって もよいことは勿論である。
【0067】
【考案の効果】
以上のごとく本考案は、トレイTを載置可能とした載置面10をもつ基体1と 、吸引チャンバー21と該吸引チャンバー21に開口する複数の吸引播種口22 aをもつ吸引函2と、この吸引函2を前記基体1に対して上下動可能で、かつ、 前記吸引播種口22aが下向きに指向する播種位置と、上向きに指向する吸着位 置とに転回可能に支持する支持部材3と、吸引機5と、この吸引機5と吸引チャ ンバー21とを連通する空気通路Aとを備えた吸引型播種機であって、前記吸引 機5と空気通路Aとの連通部に、前記空気通路Aを吸引機5の吸気口と排気口と の一方に選択的に連通させ前記空気通路Aを吸引通路と加圧通路とに切換える切 換機構4及び操作機構9を設けたから、前記空気通路Aを吸引通路にすることに より前記吸引チャンバー21を負圧として前記吸引播種口22aに種子を吸着で きると共に加圧通路とすることにより、前記吸引チャンバー21を加圧し、この 加圧により吸着していた種子を円滑かつ、迅速に落下させることができるのであ る。
【0068】 従って、種子の種類によって前記吸引播種口22aに吸着される種子が引掛っ たり喰い込んだりすることがあっても確実に落下させて播種できるのであって、 確実な播種が可能となるのである。
【0069】 しかも、前記空気通路Aを加圧通路に切換えとるきの排気量を調整する排気量 調整手段を設けたから、種子の種類に応じた排気量の調整により排気による種子 の加圧落下を有効に行うことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案吸引播種機の一実施例を示す正面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図1,2に示した吸引播種機における播種位置
を示す一部省略断面図。
【図4】同吸引播種機の吸着状態を示す縦断側面図であ
る。
【図5】同吸引播種機の播種状態を示す一部省略平面
図。
【図6】同吸引播種機の播種状態を示す一部省略背面
図。
【図7】同吸引播種機を下側からみた一部省略裏面図。
【図8】図7における要部の拡大断面図。
【図9】切換板の作動状態を示す説明図。
【図10】操作機構の斜視図。
【図11】図10に示した操作機構の断面図。
【図12】風が調整孔及び調整板を設けた実施例の説明
図。
【符号の説明】
1 基体 2 吸引函 3 支持部材 4 切換機構 5 吸引機 5a 吸気口 5b 排気口 9 操作機構 10 載置面 21 吸引チャンバー 22a 吸引播種口 61 吸引ホース 62 吹出ホース 63 切換板 64 足踏ペダル A 吸引通路 T トレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 森元 稔 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)考案者 松岡 昭雄 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)考案者 古屋 功 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレイTを載置可能とした載置面10を
    もつ基体1と、吸引チャンバー21と該吸引チャンバー
    21に開口する複数の吸引播種口22aをもつ吸引函2
    と、 この吸引函2を前記基体1に対して上下動可能で、か
    つ、前記吸引播種口22aが下向きに指向する播種位置
    と、上向きに指向する吸着位置とに転回可能に支持する
    支持部材3と、 吸引機5と、 この吸引機5と吸引チャンバー21とを連通する空気通
    路Aとを備えた吸引型播種機であって、 前記吸引機5と空気通路Aとの連通部に、前記空気通路
    Aを吸引機5の吸気口と排気口との一方に選択的に連通
    させ前記空気通路Aを吸引通路と加圧通路とに切換える
    切換機構4を設けると共に、前記空気通路Aを加圧通路
    に切換えるときの排気量を調整する排気量調整手段を設
    けていることを特徴とする吸引型播種機。
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