JP2593595Y2 - 吸引型播種機 - Google Patents

吸引型播種機

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JP2593595Y2
JP2593595Y2 JP1992025707U JP2570792U JP2593595Y2 JP 2593595 Y2 JP2593595 Y2 JP 2593595Y2 JP 1992025707 U JP1992025707 U JP 1992025707U JP 2570792 U JP2570792 U JP 2570792U JP 2593595 Y2 JP2593595 Y2 JP 2593595Y2
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稔 森元
昭雄 松岡
功 古屋
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Yoka Industry Co Ltd
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Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Yoka Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は吸引型播種機、詳しく
は、複数の吸引播種口をもつ吸引函の前記吸引播種口に
種子を吸引により吸着し、トレイ上方の播種位置に移動
させて播種する吸引型播種機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種吸引播種機は、トレイを載
置可能とした載置面をもつ基体と、吸引チャンバーをも
ち、該吸引チャンバーに開口する複数の吸引播種口をも
つ吸引函とを備え、この吸引函を支持部材を介して前記
基体に対し上下動可能で、かつ転回可能に支持すると共
に吸引機を設けて、この吸引機と前記吸引チャンバーと
を吸引ホースを介して連通させて成り、播種作業時に
は、前記吸引函を基体に対し上方に移動させて該基体の
載置面にトレイを載置する一方、前記吸引函をその吸引
播種口が上向きに指向する吸着位置に位置するよう転回
させ、斯かる状態で前記吸引播種面に落とし込む種子を
前記吸引機による吸引作用で前記吸引播種口に吸着し、
然かる後、前記吸引函を吸引播種口が下向きに指向する
播種位置になるように反転させて、該吸引函を前記トレ
イ上方の播種位置まで移動させ、前記吸引チャンバーを
大気に開放して、前記吸引播種口に吸着した種子をトレ
イの各ポットに播種するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記した従
来の吸引播種機にあっては、播種位置で前記吸引播種口
に吸着した種子を落下させて前記トレイの各ポートに播
種する場合、前記吸引チャンバーを大気に開放すること
により行うものであるから、種子の種類によっては落下
性が悪く、播種が確実に行えない問題があった。即ち、
種子の種類によっては吸着時に前記吸引播種口に引掛か
ったり喰込んだりする場合があるが、斯かる場合前記吸
引チャンバーを大気に開放するだけでは円滑な落下が行
えないのであり、従って、前記吸引函を外部から叩いた
り、ゆすったりする必要があり、このため前記種子が前
記ポットの中心位置からずれたりし、播種が確実に行え
ない問題があった。
【0004】また、播種時前記吸引機の運転を停止する
方法もあるが、前記吸引機を停止することにより前記し
た問題は改善されるとしても種子の種類によっては依然
として前記問題が残るのである。
【0005】しかして以上の問題に対しては、先に吸引
函の吸引チャンバーに連通する空気通路を吸引機の吸引
口と吹出口との一方に選択的に連通させ、前記空気通路
を吸引通路から加圧通路に切換えて、吸引播種口に吸着
した種子を、吸引機の排気を利用して落下させるように
したものを提案した。(実願平4−14946号)本考
案は、先に提案した吸引型播種機を更に改善したもの
で、目的は、吸引機の排気を利用して吸引播種口に吸着
した種子を円滑に落下させることができながら、排気量
の調整で種子の種類に応じて有効に落下させることがで
きるようにする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は以上の目的を達
成するために、トレイが載置される載置面を有する基体
と、吸引口及び吹出口を有する吸引機に空気通路を介し
て連通する内部の負圧により種子が吸着される複数の吸
引播種口を有する吸引函と、これを前記吸引播種口の上
向き及び下向きが可能に支持するための支持部材とを備
えている吸引型播種機において、前記基体をその載置面
が所要の高さとなるように支持する脚体と、前記吸引口
に連通される吸引通路及び前記吹出口に連通される加圧
通路が連通する一対の連通孔を有しており、前記吸引通
路及び加圧通路の一方を前記空気通路に連通させる切換
板と、これを連動部材を介して切換動作させるための操
作部材と、前記連動部材に設けてあり、前記切換板の切
換動作域を制限して前記加圧通路を空気通路に連通させ
るときの排気量を調整するための排気量調整手段とを備
え、前記吸引機、吸引通路、加圧通路及び切換機構を収
容する収容室が前記基体に設けてあることを特徴とす
る。
【0007】
【作用】操作部材の操作により切換板を動作させて空気
通路を吸引機の吸引口と連通させて吸引通路に切換える
ことにより、吸引函の内部を負圧にして吸引播種口に種
子を吸着できるのであり、また、空気通路を吸引機の排
気口と連通させて加圧通路に切換えることにより、播種
位置において吸引播種口に吸着した種子を前記吸引機か
らの排気で加圧して落下させられるのであり、種子の落
下を円滑、迅速に行え、確実な播種が可能となる。
【0008】しかも、前記切換板の切換動作域を制限し
て前記加圧通路を空気通路に連通させるときの排気量を
調整するための排気量調整手段が設けてあるため、吸引
播種口に吸着する種子に応じた排気量の調整により、種
子の落下を有効に、つまり、排気による加圧が強過ぎて
吹き飛ばされたり、加圧が弱過ぎて落下性能が悪くなっ
たりすることなく、種子の種類に応じて有効に行うこと
ができる。また、基体の載置面が所要の高さ位置に設け
てあるため、立ち姿勢の状態で吸引函を吸着位置及び播
種位置への反転作業を容易に行うことができる。また、
吸引機と、その吸引口及び吹出口に連通される吸引通
路、加圧通路と、切換板とが基体の収容室に収容されて
いるから、基体の側方に十分な広さの空間を確保するこ
とができない場合においても、吸引機等に邪魔されるこ
となく、前記反転作業等を容易に行うことができ、ま
た、基体の周りをコンパクトにできるのである。
【0009】
【実施例】図面に示した吸引型播種機の一実施例を概略
的に説明すると、トレイTを載置可能とした載置面10
をもつ基体1と、該吸引チャンバー21と該吸引チャン
バー21に開口する複数の吸引播種口22aをもつ吸引
播種板22を備えた吸引函2と、この吸引函2を前記基
板1に対し上下動可能で、かつ、前記吸引播種口22a
が下向きに指向する播種位置と、上向きに指向する吸着
位置とに転回可能に支持する支持部材3と、吸引機5
と、この吸引機5と前記吸引チャンバー21とを連通す
る空気通路Aとを備えて成る。
【0010】前記基体1は、図3に示したようにポット
苗を育苗するためのポット部Pを縦横に複数並べて形成
したトレイTを載置可能とした載置面10を上面に備え
た箱体から成り、その左右両側には、図1,2に示した
ように前記載置面10を所定対地高さ、つまり作業に好
適な高さに設定する脚体17を固定又は折畳み可能に設
けると共に、前記載置面10のほゞ同じ高さの横長状ト
レイ置台18,19を固定又は折畳み可能に設けてい
る。
【0011】尚、前記左右脚体17のうち、一方の脚体
17にはキャスター17aを設け、他方にはねじ体から
成るアジャスター17bを設けている。
【0012】また、前記基体1の上面で、前記載置面1
0の後方側には、前記トレイTを載置面10に対し、前
後左右の所定位置に位置決めして載置可能とするトレイ
位置決め体12を設けると共に、前記基体1の後壁1a
には前記吸引函2の後端側に設ける後記するガイド体6
を受入れて前記吸引函2を所定位置に案内して位置決め
する位置決め部材13を設け、更に前記基体1の上面
で、前記載置面10の左右両側外方には、前記吸引函2
の左右両側壁20b,20bに設ける後記する握り体2
8,28を受止める左右受体11,11を設けている。
【0013】前記受体11,11は、主としてゴム盤な
ど弾性を有する材料から成り、前記吸引函2を播種位置
に転回して下動させたとき、前記吸引函2の左右側壁2
0b,20bに設ける握り体28,28を受止められる
ようになっており、この受体11,11による前記握り
体28,28の受止めにより前記吸引函2の載置面10
に対する高さ、つまりトレイTに対する高さの位置決め
が行えるようになっている。
【0014】尚、前記受体11,11の相対向する側面
を傾斜面とすることにより前記吸引函2の左右方向の位
置決めも行えるが、左右方向は拘束されるので特に必要
でない。
【0015】また、図面に示した前記位置決め部材13
は、図2,3のように上向きに開口するガイド溝13a
をもった金属板から成り、前記ガイト溝13aの上方開
口部は上向きに拡開しているが、開口部下方はストレー
ト状になっており、また、前記ガイド溝13aの底部は
前記トレイ位置決め体12で位置決めされるトレイTの
載置位置に対応した前後位置に位置させている。従っ
て、前記位置決め部材13のガイド溝13aに係合して
底部側に案内される前記ガイド体6が、その底部又は底
で近くで静止するとき、つまり前記握り体28,28が
前記左右受体11,11に受止められるとき、前記載置
面10に載置されるトレイTの載置位置に対し、前記吸
引函2の前後位置が規制されて、その位置決めが行える
ようになっている。
【0016】また、基体1には、その後壁1a内側に図
3及び図7に示す如くブロワなどの吸引機5を収容する
収容室100を設けるとともに、基体1の両側壁1b,
1bには吸排気口14を設けており、前壁1cには、前
記吸引機5をオン・オフ操作するための操作スイッチ1
6を設けている。
【0017】また、前記支持部材3は、図3に示したよ
うに支持部本体30と、該本体30に上下揺動可能に支
持される揺動部40とから成るものであって、前記支持
部本体30は前記基体1の後壁1aから後方に延びた後
上方に立上がる略L字形の中空状のパイプ31と、該パ
イプ31の上端に接続され、前方側に向かって延びる一
対の対向支持片33,33をもつエルボ管32とから成
り、前記パイプ31の基部を前記基体1の後壁1aに取
付けると共に、該パイプ31の基部先端を前記後壁1a
に形成される貫通孔を介して前記基体1内に突入させ、
後記する切換機構4を介して前記吸引機5に連通するよ
うにしている。
【0018】また、前記エルボ管32は、その一端が前
記パイプ31に連通し、他端側には、前記支持片33,
33の基部間に位置し、前方側に向かって延びる接続口
部34を設け、前記支持片33,33の先端部には、前
記揺動部40を上下揺動可能に支持するための支軸3
5,35をそれぞれ設けている。
【0019】一方、前記揺動部40は、前記支持片3
3,33の支軸35,35に上下揺動可能に支持される
断面コ字形の第1揺動体41と、該第1揺動体41の先
端部に着脱可能に連結される二股状の第2揺動体42と
から成り、該第2揺動体42は、内部を中空とした平面
コ字状の二股部42aと、該二股部42aの幅方向中間
部に後方に延びる円筒軸部42bとを連続した通路40
aが形成されるように一体に連結形成したもので、前記
二股部42aの各遊端部には、前記通路40aに連通
し、かつ、前記吸引函2の吸引チャンバー21に開口す
る中空部43aをもつ筒状軸43,43を突設し、これ
ら筒状軸43,43に前記吸引函2を回転可能に支持す
る一方、前記円筒軸部42bを前記第1揺動体41に着
脱可能に嵌合すると共に、この円筒軸部42bの後端と
前記エルボ管32の接続口部34とを蛇腹ホース等の可
撓性ホース44により連通連結している。
【0020】この場合、図3に示すごとく前記第1揺動
体41の先端部に前記円筒軸部42bを回転自由に支持
する支持筒41aを設けて、該支持筒41aに前記円筒
状部42bを回転自由に支持する一方、第1揺動体41
の各側壁部と円筒軸部42bの基部側外周に突設した鍔
部42cとの間に左右一対のばね45,45を介装し
て、これら各ばね45,45により常時は前記二股部4
2aに設ける両筒状軸43,43が前記載置面10に対
し平行となるように付勢させ、作業時に吸引函2に外物
が当たったりしたような場合に、第1揺動体41に対し
第2揺動体42を前記ばね45,45に抗して回動させ
て緩衝させたり、或いは吸引函2の前記載置面10に対
する角度を多少変更したりできるように構成している。
【0021】斯くして、前記パイプ31とエルボ管32
との中空部と、可撓性ホース44、円筒軸部42bと二
股部42aとの通路40a及び筒状軸43,43の中空
部43aとにより、前記吸引機5側から吸引チャンバー
21に至る空気通路Aが形成されるのである。
【0022】更に前記吸引函2は、図3及び図4に示し
たように、底側に開放した函形本体20と、この函形本
体20の開放側に着脱可能に取付ける吸引播種板22と
から成り、前記函形本体20と吸引播種板22とで、内
部には吸引チャンバー21を形成すると共に、前記吸引
播種板22には、前記吸引チャンバー21に開口する複
数の吸引播種口22aを穿設している。また、この吸引
播種板22は中央側が凹入していて、その後部側には、
傾斜面部22bを介して前記函形本体20の幅方向略全
長に延びる種子タンク23が連設されている。
【0023】この種子タンク23は、図3に示されるご
とく前壁23aと両側壁23b,23bと後壁23cと
上壁23d及び底壁23eとから成り、前記前壁23a
の上部のみを前記吸引播種板22側に向かって開口し、
図3に示した播種位置で開口部23fが上位となるよう
構成している。そして、前記吸引函2は、その両側壁2
0b,20bにおいて前記揺動部40の筒状軸43,4
3に転回可能に支持されると共に、該吸引函2における
種子タンク23の取付側に位置する後壁20cには、後
方に突出し、把手を兼ねる前記ガイド体6を設けてい
る。
【0024】このガイド体6は、前記吸引函2の転回操
作を行う場合その把手として利用できるもので、前記吸
引函2をその吸引播種口22aが下向きに指向する播種
位置に回転させて下動させるとき、前記位置決め部材1
3のガイド溝13aの内面に係合して底部側に案内され
るのであり、このガイド体6のガイド溝13aへの係合
により前記吸引函2の前後位置が、トレイTの載置位置
に対し位置決めされるのである。
【0025】尚、図面に示したガイド体6は一対の取付
板7を長さ方向両側近くに取付けた杆状部材から成り、
前記ガイト溝13aに嵌入する両側部位には合成樹脂か
ら成る保護筒8を取付けている。また、前記位置決め部
材13は基体1の後壁1aに設け、前記ガイド体6を吸
引函2の後壁20cに設けたが、前記位置決め部材13
は基体1の前方側に設け前記ガイド体6を吸引函2の前
壁に設けてもよいし、左右両側の一方に設けてもよい。
また、前記位置決め部材13を基体1の前方側に設けた
ガイド体6を吸引函2の前壁に設ける場合、前記ガイド
体6を前記吸引函2を図3の仮想線で示す矢印の方向に
転回させて図1に示した如く前記吸引播種板22が上向
きに指向する吸着位置に回転させたとき、前記ガイド体
6が前記二股部42aと干渉し吸引函2の播種位置以上
の転回を阻止できるようにするのが好ましい。斯くする
ことにより、前記ガイド体6の二股部42aへの干渉を
利用して吸引函2を吸着位置に維持することができるの
であって、この吸着位置の維持により、前記吸引函2の
過剰転回がなくなり前記種子タンク23内の種子が前記
前壁23aの開口部23fから傾斜面部22bを介して
吸引播種板22の上面に流れ落ちるとき、脱落するのを
防止できる。
【0026】しかして、前記吸引機5は図7に示したよ
うに一側に吸気口5aを、他側に排気口5bをもったブ
ロアを用いるのであって、この吸引機5と前記空気通路
Aとの連通部に、前記空気通路Aを前記吸気口5aと排
気口5bとの一方に選択的に連通し、前記空気通路Aを
吸引通路と加圧通路とに切換える切換機構4を設けるの
である。
【0027】図7に示したものは、前記吸気口5aに蛇
腹状の可撓性ホースから成る吸引ホース61を接続し、
また、前記排気口5bには、蛇腹状の可撓性ホースから
成る吹出ホース62を接続すると共に、これらホース6
1,62の先端側を、前記基体1内に揺動可能に支持し
た切換板63にそれぞれ開口させて並列状に接続し、こ
の切換板63の動作で前記吸引ホース61と吹出ホース
62との一方を前記空気通路Aに選択的に連通するよう
に構成している。
【0028】更に詳記すると前記基体1の後壁1aに取
付ける前記パイプ31の下端基部先端を、前記後壁1a
を貫通して前記基体1内に突入させると共に前記基体1
の上壁1a後方内面に、3つの貫通孔65,66,67
を同心状に並設したブラケット68を取付けて、前記貫
通孔65,66,67のうち、中間に位置する貫通孔6
5に前記パイプ31の基部先端を結合し、他の貫通孔6
6,67を開放させる。
【0029】そして、前記ブラケット68に両端部を前
記基体1の前壁1c及び後壁1aに回転可能に支持する
操作軸69を回転可能に挿嵌して、この操作軸69に前
記切換板63を固定し、前記操作軸69の回転で前記切
換板63を回転させ、該切換板63に設ける前記吸引ホ
ース61が前記パイプ31の基部先端と結合した貫通孔
(以下連通空気孔という)65に符合し、吹出ホース6
2が開放する一つの貫通孔66(以下開放孔という)に
符合して前記空気通路Aを吸引通路とする吸引体制と、
前記吹出ホース62が前記連通空気孔65に符合し、吸
引ホース61がもう一つの開放孔67と符合して前記空
気通路Aを加圧通路とする加圧体制とに切換えられるよ
うにするのである。
【0030】更に詳記すると前記切換板63には前記各
ホース61,62の取付筒63a,63bを設けて、こ
れら各取付筒63a,63bに前記各ホース61,62
を締付バンド70を介して着脱可能に取付けると共に、
前記各取付筒63a,63bには先端に鍔をもったカラ
ー筒71,72を摺動可能に支持して、前記各鍔と切換
板63との間に、前記各カラー筒71,72を前記ブラ
ケット68に押しつけるスプリング73,74を設け、
前記カラー筒71,72の鍔端面が前記ブラケット68
に弾接させ、この弾接でシールするようにしている。
【0031】また、前記ブラケット68には切換板63
の回転範囲を規制するストッパー75,76を設けると
共に、前記切換板63と前記基体1の側壁1bとの間に
は、前記切換板63を、前記吸引ホース61が前記連通
空気孔65に符合する位置で衝合するストッパー76の
方向に付勢するスプリング77を設けている。
【0032】また、前記操作軸69の軸方向一端は、前
記基体1の後壁1aを貫通して外部に突出させると共に
基体1の内部に配設される途中には、前記吸引ホース6
1及び吹出ホース62を受止めるホースガイド78を固
定しており、前記操作軸69の突出軸端部には、次に説
明する操作機構9を構成する操作アーム79を結合して
いる。
【0033】前記操作機構9は、前記操作軸69の突出
軸端部に固定される前記操作アーム79と、前記脚体1
7の下部に架設する横軸80間に回転が可能に支持され
る操作部材(以下フートアームという)81と、このフ
ートアーム81と前記操作アーム79とを連動する連動
部材(以下連動体という)82とから構成するもので、
前記操作アーム79は、二股状となっていて、その先端
側には、貫通孔83aをもつ支持軸83を回転可能に支
持している。
【0034】また、前記フートアーム81は、前記横杆
80間に回転可能に架設される支点軸84に取付けられ
るのであって、この支点軸84に沿って延びる長さをも
ち、その中間部には、ゴム筒などの緩衝筒81aを套嵌
しており、前記支点軸84の長さ方向中間部には後方に
延びる連動アーム85を結合し、この連動アーム85に
は、その一側方にピン孔86aをもった連結軸86を突
設している。
【0035】また、前記連動体82は、上下両部にねじ
を設けた連動棒82aと、この連動棒82aの下部側ね
じに螺着して結合する調整体82bとから成り、前記連
動棒82aの上端側を前記支持軸83の貫通孔83aに
挿嵌して、上端側ねじに座金87を介してナット88を
螺着すると共に、前記連動棒82aの下端側に螺着する
調整体82bに前記連動アーム85の連結軸86を着脱
可能に連結し、前記連動棒82aの上端側に設ける鍔部
89と前記支持軸83に接当する座金90との間にスプ
リング91を介装している。前記連動アーム85と連結
軸86との連結は、前記調整体82bの下端部に設ける
連結孔92に前記連結軸86を挿嵌し前記ピン孔86a
にスナップピン93を嵌合して行うのである。尚、94
は前記連動棒82aの下部側ねじに螺着する調整位置ロ
ック用の蝶ナット、95は座金である。
【0036】しかして、以上の構成において、前記連動
体82を構成する連動棒82aと調整体82bとにより
前記空気通路Aを加圧通路に切換えるときの排出量を調
整する排気量調整手段を構成するのであって、前記調整
体82bの調整操作により前記連動体82の長さを調整
し、この長さ調整により前記フートアーム81を踏込み
操作し、該フートアーム81が床面に接地するときの前
記支持軸83のリフト量つまり、前記操作アーム79の
揺動角が調整され、この操作アーム79に連動する前記
操作軸69の回転角が調整されるのであり、この結果、
前記吹出ホース62の取付筒63bに摺動可能に支持し
たカラー筒72の前記連通空気孔65に対する開度、つ
まり前記カラー筒72における開口部、換言すると吹出
ホース62の前記連通空気孔65に対する開度が調整さ
れ、前記吹出ホース62から前記空気通路Aに供給され
る前記吸引機5の排気量が調整されるのである。
【0037】尚、以上の構成で前記連動体82の長さを
調整する方法は、前記スナップリング93を外して前記
調整体82bを連動軸86から外し、前記蝶ナット94
を緩めた後前記調整体82bを回動させて行うのであ
る。また、前記フートアーム81を踏込み操作した場
合、前記連動体82は前記連動アーム85の揺動により
上動し、前記スプリング91を介して前記操作アーム7
9を図10,11の時計方向に揺動させ、前記操作軸6
9を時計方向に回動させるのであるが、前記操作アーム
79は前記スプリング91を介して時計方向に揺動する
と共に、前記切換板63はスプリング77の作用でスト
ッパー76に接当しているから、前記連動体82の長さ
を長くすることにより前記フートアーム81の位置が上
昇し、該フートアーム81が接地するまでの踏込ストロ
ークが増大するのであって、所定長さの調節で前記吹出
ホース62の取付筒63bに支持したカラー筒72の開
口部を前記連通空気孔65に対し全開させられ、排気量
を最大に調整できるのであり、また、前記連動体82の
長さを短くすることにより前記踏込ストロークを小さく
して前記カラー筒72における開口部の前記連通空気孔
65に対する開度を調整でき、排気量を減少させられる
のである。又、前記連動体82の長さ調整により排気量
の調整が行えるのであるが、その調整量によっては、前
記空気通路Aを吸引ホース61と吹出ホース62との双
方に連通させることができる。
【0038】しかして、以上の構成において前記フート
アーム81を踏込み操作をしない場合には、前記切換板
63が前記スプリング77の作用で図8に示したように
位置し、前記吸引ホース61が前記空気連通孔65に符
合し、吹出ホース62が前記開放孔66に符合し、前記
空気通路Aが吸引通路となるのである。
【0039】従って、この状態で前記吸引機5が駆動さ
れると、前記空気通路Aを介して前記吸引チャンバー2
1の空気が吸引されて負圧となり、前記吸引播種口22
aに種子を吸着させられるのであり、排気口5bから排
気される吹出空気は、吹出ホース62及び開放口66を
介して基体1内に排出され、前記吸排気口14から機外
に排気される。
【0040】また、この状態から前記フートアーム81
を踏込むことにより前記切換板63が前記スプリング7
7に抗して回転し、前記吹出ホース62が前記空気連通
孔65に符合し、吸引ホース62がもう一つの開放孔6
7に符合することになり、前記空気通路Aが加圧通路と
なるのである。従って、前記空気通路Aを介して吹出ホ
ース62から排気される加圧空気が前記吸引チャンバー
21に供給され該吸引チャンバー21を加圧チャンバー
にでき、前記吸引播種口22aに吸着していた種子を加
圧して落下させることができるのである。
【0041】このとき、前記吸引機5の吸引口5aに
は、前記吸引ホース61及び開放孔67を介して前記排
気口14から基体1内に取入れられる外気が吸引される
のであり、また、前記吸引チャンバー21に供給する排
気量は、前記連動体82の長さ調整で調整することがで
きるのである。
【0042】又、以上の構成で前記スプリング91を設
けてこのスプリング91を介して連動体82の上動を前
記連動体82の長さを調節するとき、前記操作アーム7
9に伝えるようにしているから、誤って必要以上に長く
調節され、前記加圧通路への切換時、前記切換板63
が、該切換板63の回転範囲を規制するストッパー75
に当たっても、このとき、前記スプリング91が撓むこ
とになるから、前記ストッパー75が破損されたりする
ことを回避できる。
【0043】更に、前記フートアーム81は、前記支点
軸84に沿って延び、基体1の長さ方向に長さをもって
いるから、作業者による踏込操作幅を広げられ、その作
業性を向上できるのである。
【0044】また、前記函形本体20の左右両側壁20
b,20bには、図2に示したように一対の前記した握
り体28,28を、前記上壁20aに対し反対方向で、
前記吸引播種板22から播種位置で下方に突出するよう
に取付けられており、また、この握り体28,28は、
その上下高さ、つまり前記吸引播種板22からの突出高
さが調節できるように取付けられている。即ち、図2に
示したものは、前記握り体28の基部に上下方向に複数
の取付孔50aをもった取付板50を設け、これら取付
孔50aの一つを選択し、取付ねじ51による締込みで
突出高さが調節できるように取付けている。
【0045】そして、この握り体28,28は、前記基
体1の上面で、前記載置面10の左右両側に設けた前記
左右受体11,11に係合して受止められるようになっ
ており、この握り体28,28の前記左右受体11,1
1による受止めにより、前記吸引函2の播種位置におけ
る載置面10に対する高さ位置の位置決めが行われるの
であり、また、前記握り体28,28の突出高さ調整に
より前記吸引函2の載置面10に対し位置決めする高さ
が調整できるのである。
【0046】従って、前記トレイTの大きさ、特に高さ
に応じて位置決め高さを所定高さに調整でき、前記吸引
播種口22aとトレイTの播種面との高さが高くなって
播種位置がずれたりするのを防止できるのである。
【0047】図2中、15,15は、前記吸引函2を上
下揺動させるために吸引函2の上壁20aに設けた一対
の握り体であり、また、前記函形本体20内には、図5
に示したように前記上壁20aに固定され、吸引播種板
22と当接してこれら上壁20a及び吸引播種板22を
補強する断面コ字形の補強板29aと、該補強板29a
の長さ方向中間部から該補強板29aと直交する方向に
延び、上壁内面に固定されるL形補強板29b,29b
とを設けており、これら各補強板29a,29bにより
吸引時における吸引播種板22や函形本体20が変形す
るのを防止して、吸引播種板22の吸引播種口22aへ
の種子の吸着が良好に行えるようにしている。
【0048】また、46,46は、前記第1揺動体41
の後端部とパイプ31との間に介装したスプリングで、
吸引函2の上下揺動を操作を軽くするためのバランス用
スプリングである。
【0049】また、52は前記筒状軸43に固定した第
1ストッパーであり、53は前記吸引函2における函形
本体20の側壁20b,20bに固定した前記ストッパ
ー52への当たり片であって、前記吸引函2を図2,3
に示した播種位置において逆方向回転(図2,3におい
て反時計方向回転)を規制している。
【0050】また、54は前記二股部42aにおける前
記吸引函2に対する対向内面に設けるゴム盤などから成
る第2ストッパーであって、前記吸引函2を図4に示し
た吸着位置に位置するとき、前記握り体28,28が接
触して前記吸引函2の吸着位置での過剰回転即ち、図4
において時計方向の過剰回転を規制し、前記種子タンク
23から流出する種子が脱落するのを阻止できるように
している。更に、前記第2揺動体42における前記円筒
軸部42bの延長基部つまり、前記二股部42aの中央
部には図11に示したように前記空気通路Aを大気に開
放する風力調整孔47を開口すると共に、この調整孔4
7の開度を調整して吸引力及び加圧力調整を行う調整板
48を、所定のフリクションを介して回動可能に支持し
ている。また、前記筒状軸42が突入する前記函形本体
20の側壁20b,20bの内面には、図12に示した
ようにフィルタ56を着脱可能に取付けている。
【0051】即ち、図12に示したものは、前記側壁2
0b,20bの内面で、前記筒状軸43の突入端周りに
は、受座57を設けると共に、この受座57の外方には
複数の板ばねから成るフィルタ押え58を取付けると共
に、前記フィルタ56を肩部をもつ筒状枠体56bにフ
ィルタ本体56aを一体に形成又は付設して構成し、こ
のフィルタ56における前記肩部に前記フィルタ押え5
8の先端を係止させて前記受座57に押し付けて取付け
るようにしたものである。
【0052】以上の実施例では、前記揺動部40を第1
揺動体41と第2揺動体42とから構成して第2揺動体
42を回動できるように連結したけれども、この他、前
記第1揺動体41と第2揺動体42とを一体に形成して
もよいことは勿論である。また、前記第2揺動体42を
コ字形として前記吸引函2を両持状に支持する他、例え
ばL形状として、前記吸引函2を片持状に支持する構成
であってもよい。
【0053】また、前記トレイTは、図3に示されるご
とく収容箱Bに該トレイTの上方部が収容箱Bから突出
するように収容保持している。
【0054】また、前記吸引播種板22は、播種する種
子の種類や大きさなどに応じて任意の吸引播種口22a
をもつ吸引播種板22に取換えができるように前記函形
本体20の底部に着脱可能に取付けられており、この取
付手段としては、前記函形本体20の底部への吸引播種
板22の嵌合い構造としたり、或いはボルト等の固定具
により着脱可能に取付けてもよい。また、図3,4に示
した実施例では、前記吸引播種板22に前記種子タンク
23を一体に連設したが、この種子タンク23は図13
に示したように別体に設け、前記吸引播種板の一側にボ
ルト止めや溶接などにより固定してもよい。
【0055】次に以上のごとく構成した吸引播種機の作
用について説明する。
【0056】先ず、播種作業を行う場合には、前記脚体
17を起立し、前記トレイ置台18,19を展開させて
水平状に保持し、前記トレイ置台18,19の一方に複
数の未播種トレイTを積上げて行うのであり、この状態
で前記操作スイッチ16をオン動作して吸引機5を駆動
するのである。そして吸着作業を行うのであるが、この
場合には前記フートアーム81は操作しない。従って、
前記吸引ホース61は前記空気連通孔Aに符合し、前記
空気通路Aが吸引通路となるのであって、前記吸引機5
から前記パイプ31、エルボ管32、可撓ホース44、
円筒軸部42bと二股部42aとの通路40、筒状軸4
3,43の中空部43a,43a及び吸引チャンバー2
1に至る空気通路Aを介して前記吸引函2の吸引播種板
22における各吸引播種口22aに吸引作用を与える。
【0057】次に、前記吸引函2を図3の仮想線に示す
ように揺動部40を介して基体1に対し上方に揺動さ
せ、斯かる状態のもとで前記トレイ置台18に積み上げ
て予め準備した未播種トレイTの一つを取出して前記基
体1の載置面10にトレイ位置決め体11を介して所定
位置に載置する。
【0058】そして、前記吸引函2を上方揺動位置で図
3の仮想線で示す矢印方向に回転させて、図4に示すご
とく吸引播種板22が上面側に位置するように回転させ
る。すると、該種子タンク23の開口部23fが下方位
置に移動することから、種子タンク23内の種子は前記
開口部23fから傾斜面部22bを介して吸引播種板2
2の上面に流れ落ち、該吸引播種板22の各吸引播種口
22aにおける吸引作用により各吸引播種口22a近く
に位置する種子は各吸引播種口22aにそれぞれ吸着さ
れるのである。
【0059】斯かる吸着操作を行う場合、前記吸引函2
の後壁20cには把手を兼用するガイド体6を設けてい
ることから、このガイド体6を握って吸引函2を転回さ
せることができる。また、以上のように吸着が終了した
後には、前記吸引函2を図3の実線方向に転回させて、
前記吸引播種板22が下向きに指向する播種位置に位置
するように反転させるのである。この場合にも、前記ガ
イド体6を利用して吸引函2をその吸引位置から播種位
置に転回させることができ、これにより前記吸着位置か
ら播種位置への反転も容易に行うことができるのであ
る。また、斯かる吸引函2の反転により前記吸引播種板
22には、吸引播種口22aに吸引された種子のみが残
り、これら吸引播種口22aで吸引されなかった種子は
傾斜面部22bを介して前記開口部23fより種子タン
ク23に再び収容されるのである。
【0060】然かる後、前記吸引函2を下方に揺動させ
て前記トレイTの真上位置に吸引函2を移動させたと
き、先ず、吸引函2の後壁20cに設けた前記ガイド体
6が前記基体1の後方側に設ける前記位置決め部材13
のガイド溝13aに係合し、斯く係合させた状態で下動
すると、前記ガイド体6が前記位置決め部材13の底部
側に案内させられるのである。
【0061】この案内により前記吸引函2の前後位置は
自動的に規制され位置決めされるのであり、斯くの如く
前後位置が規制された状態で前記吸引函2の左右両側壁
20b,20bに設けた前記握り体28,28が前記基
体1の左右両側に設ける左右受体11,11に係合して
受止められ、その高さの位置決めが行われるのであり、
また、このとき前記ガイド体6の位置決め部材13によ
る規制により前後位置の位置決めも行われるのである。
従って、前記吸引函2は、前記トレイ位置決めピン1
2,12を介して位置決めされる前記トレイTに対し適
正位置に位置決めされることになる。
【0062】そして、この後前記吸引機5の駆動を継続
したまゝで、前記フートアーム81を踏込むのである。
この踏込み操作により前記連動体82が上動作し、この
上動で前記操作アーム79が揺動し操作軸69が回転す
るのであり、この回転で前記切換板63及びホースガイ
ド78が回転して前記吹出ホース62が空気連通孔65
に符合し、前記空気通路Aを加圧通路に切換えられるの
である。
【0063】従って、前記吸引チャンバー21が加圧さ
れ、この加圧により、前記吸引播種板22の各吸引播種
口22aに吸着した種子をトレイTの各ポットPにそれ
ぞれ播種することができるのである。
【0064】また、種子の種類により排気量が多く、排
気による加圧が強過ぎる場合には前記調整体82bによ
り前記連動体82の長さを調節し、排気量を減少させる
のであり、また、加圧が弱い場合には前記排気量を増加
させるのであって、これらの調整により前記種子を、そ
の種類に応じて有効に落下させることができるのであ
る。
【0065】尚、以上説明した実施例では、前記排気量
の調整手段は、前記操作機構9における連動体82の長
さ調節構造により構成しているが、その他図12に示し
たように、前記第2揺動体42における前記円筒軸部4
2bの延長基部、つまり前記二股部42aの中央部に、
前記空気通路Aを大気に開口する調節孔47を開口する
と共に、この調節孔47の開度を調整して吸引量及び排
気量を調整する調整板48を、所定のフリクションを介
して回動可能に支持して構成してもよい。
【0066】また、以上の実施例では、前記支持部材3
を中空部材により形成して、該支持部材3に吸引機5と
吸引チャンバー21とを連通する空気通路Aを形成した
ものについて説明したけれども、前記支持部材3を中空
部材により形成せずに、吸引機5と吸引チャンバー21
とを吸引専用ホースを介して連通させる構造であっても
よいことは勿論である。
【0067】
【考案の効果】以上のごとく本考案によれば、操作部材
の操作で切換板を動作させることにより吸引函の内部を
負圧/加圧に切換えることができるから、播種時におい
ては、吸引播種口に吸着していた種子を円滑、迅速に落
下させることができる。従って、種子の種類によって吸
引播種口に吸着される種子が引掛ったり喰い込んだりす
ることがあっても良好に落下させて播種することができ
る。
【0068】しかも、操作部材により切換板を動作させ
て加圧通路を空気通路に連通させるとき、その排気量を
調整することができるから、種子の種類に応じた排気量
の調整により排気による種子の加圧落下を有効に行うこ
とができる。また、排気量調整手段は操作部材及び切換
板間の連動部材に設けてあるから、排気量調整手段の構
造を簡単にでき、コストを低減できる。
【0069】また、基体の載置面が所要の高さ位置に設
けてあるため、立ち姿勢の状態で吸引函を吸着位置及び
播種位置への反転作業を容易に行うことができ、また、
吸引機と、その吸引口及び吹出口に連通される吸引通
路、加圧通路と、切換板とが基体の収容室に収容されて
いるから、基体の側方に十分な広さの空間を確保するこ
とができない場合においても、吸引機等に邪魔されるこ
となく、前記反転作業等を容易に行うことができ、ま
た、基体の周りをコンパクトにできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案吸引播種機の一実施例を示す正面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図1,2に示した吸引播種機における播種位置
を示す一部省略断面図。
【図4】同吸引播種機の吸着状態を示す縦断側面図であ
る。
【図5】同吸引播種機の播種状態を示す一部省略平面
図。
【図6】同吸引播種機の播種状態を示す一部省略背面
図。
【図7】同吸引播種機を下側からみた一部省略裏面図。
【図8】図7における要部の拡大断面図。
【図9】切換板の作動状態を示す説明図。
【図10】操作機構の斜視図。
【図11】図10に示した操作機構の断面図。
【図12】風が調整孔及び調整板を設けた実施例の説明
図。
【符号の説明】
1 基体 2 吸引函 3 支持部材 4 切換機構 5 吸引機 5a 吸気口 5b 排気口 9 操作機構 10 載置面 21 吸引チャンバー 22a 吸引播種口 61 吸引ホース 62 吹出ホース 63 切換板 64 足踏ペダル A 吸引通路 T トレイ
フロントページの続き (72)考案者 森元 稔 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マー農機株式会社内 (72)考案者 松岡 昭雄 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マー農機株式会社内 (72)考案者 古屋 功 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マー農機株式会社内 (56)参考文献 実開 平5−13114(JP,U) 実開 平4−16512(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01C 7/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレイが載置される載置面を有する
    と、吸引口及び吹出口を有する吸引機に空気通路を介し
    て連通する内部の負圧により種子が吸着される複数の吸
    引播種口を有する吸引函と、これを前記吸引播種口の上
    向き及び下向きが可能に支持するための支持部材とを備
    えている吸引型播種機において、前記基体をその載置面
    が所要の高さとなるように支持する脚体と、前記吸引口
    に連通される吸引通路及び前記吹出口に連通される加圧
    通路が連通する一対の連通孔を有しており、前記吸引通
    路及び加圧通路の一方を前記空気通路に連通させる切換
    板と、これを連動部材を介して切換動作させるための操
    作部材と、前記連動部材に設けてあり、前記切換板の切
    換動作域を制限して前記加圧通路を空気通路に連通させ
    るときの排気量を調整するための排気量調整手段とを備
    え、前記吸引機、吸引通路、加圧通路及び切換機構を収
    容する収容室が前記基体に設けてあることを特徴とする
    吸引型播種機。
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