JP2588943Y2 - 吸引型播種機 - Google Patents
吸引型播種機Info
- Publication number
- JP2588943Y2 JP2588943Y2 JP1992014945U JP1494592U JP2588943Y2 JP 2588943 Y2 JP2588943 Y2 JP 2588943Y2 JP 1992014945 U JP1992014945 U JP 1992014945U JP 1494592 U JP1494592 U JP 1494592U JP 2588943 Y2 JP2588943 Y2 JP 2588943Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- suction
- base
- seeding
- tray
- box
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Sowing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は吸引型播種機、詳しく
は、複数の吸引播種口をもつ吸引函の前記吸引播種口に
種子を吸引により吸着し、トレイ上方の播種位置に移動
させて播種する吸引型播種機に関する。
は、複数の吸引播種口をもつ吸引函の前記吸引播種口に
種子を吸引により吸着し、トレイ上方の播種位置に移動
させて播種する吸引型播種機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種吸引播種機は、トレイを載
置可能とした載置面をもつ基体と、吸引チャンバーをも
ち、該吸引チャンバーに開口する複数の吸引播種口をも
つ吸引函とを備え、この吸引函を支持部材を介して前記
基体に対し上下動可能で、かつ転回可能に支持すると共
に吸引機を設けて、この吸引機と前記吸引チャンバーと
を可撓性を有する吸引ホースを介して連通させて成り、
播種作業時には、前記吸引函を基体に対し上方に移動さ
せて該基体の載置面にトレイを載置する一方、前記吸引
函をその吸引播種口が上向きに指向する吸着位置に位置
するよう転回させ、斯かる状態で前記吸引播種面に落と
し込む種子を前記吸引機による吸引作用で前記吸引播種
口に吸着し、然かる後、前記吸引函を吸引播種口が下向
きに指向する播種位置になるように反転させて、該吸引
函を前記トレイ上方の播種位置まで移動させ、前記吸引
チャンバーを大気に開放して、前記吸引播種口に吸着し
た種子をトレイの各ポットに播種するようにしている。
置可能とした載置面をもつ基体と、吸引チャンバーをも
ち、該吸引チャンバーに開口する複数の吸引播種口をも
つ吸引函とを備え、この吸引函を支持部材を介して前記
基体に対し上下動可能で、かつ転回可能に支持すると共
に吸引機を設けて、この吸引機と前記吸引チャンバーと
を可撓性を有する吸引ホースを介して連通させて成り、
播種作業時には、前記吸引函を基体に対し上方に移動さ
せて該基体の載置面にトレイを載置する一方、前記吸引
函をその吸引播種口が上向きに指向する吸着位置に位置
するよう転回させ、斯かる状態で前記吸引播種面に落と
し込む種子を前記吸引機による吸引作用で前記吸引播種
口に吸着し、然かる後、前記吸引函を吸引播種口が下向
きに指向する播種位置になるように反転させて、該吸引
函を前記トレイ上方の播種位置まで移動させ、前記吸引
チャンバーを大気に開放して、前記吸引播種口に吸着し
た種子をトレイの各ポットに播種するようにしている。
【0003】所で、この種吸引播種機として先に前記吸
引函を基体に支持する支持部材及びこの支持部材に前記
吸引函を上下動可能で、かつ転回可能に支持する揺動部
材をそれぞれ中空部材により形成し、可撓性を有する吸
引ホースをなくしてその取扱性を改善したものを提案し
た。(特願平3−107919号)
引函を基体に支持する支持部材及びこの支持部材に前記
吸引函を上下動可能で、かつ転回可能に支持する揺動部
材をそれぞれ中空部材により形成し、可撓性を有する吸
引ホースをなくしてその取扱性を改善したものを提案し
た。(特願平3−107919号)
【0004】
【考案が解決しようとする課題】所が、従来提供されて
いる吸引播種機及び先に提案した前記吸引播種機におけ
る前記基体は、箱形になっていて、その上面に設けるト
レイの載置面は底面に対し所定高さを有しているのであ
るが、その高さは低く、播種作業を行う場合、机や作業
台上に前記基体を載置して行うようになっている。
いる吸引播種機及び先に提案した前記吸引播種機におけ
る前記基体は、箱形になっていて、その上面に設けるト
レイの載置面は底面に対し所定高さを有しているのであ
るが、その高さは低く、播種作業を行う場合、机や作業
台上に前記基体を載置して行うようになっている。
【0005】このため播種作業を行う場合には、机や作
業台を用意する必要があり、作業台がなければ作業準備
に時間がかゝるか、さもなくば作業性の悪い姿勢で播種
作業を行わなければならない問題があった。
業台を用意する必要があり、作業台がなければ作業準備
に時間がかゝるか、さもなくば作業性の悪い姿勢で播種
作業を行わなければならない問題があった。
【0006】また、その上前記基体の大きさは、小形化
を狙って、前記トレイの大きさに合わせ一つのトレイが
載置面に載置できる大きさに形成しているため、一つの
トレイに対し播種作業が終了した場合、播種終了トレイ
を載置面から取出して地面上に積上げると共に地面上に
積上げて用意した未播種トレイを取出して載置面に載置
する必要があり、その都度屈姿勢を繰返さなければなら
ないのであって、それだけ疲労度も増し、播種作業の能
率も低下させる問題があった。
を狙って、前記トレイの大きさに合わせ一つのトレイが
載置面に載置できる大きさに形成しているため、一つの
トレイに対し播種作業が終了した場合、播種終了トレイ
を載置面から取出して地面上に積上げると共に地面上に
積上げて用意した未播種トレイを取出して載置面に載置
する必要があり、その都度屈姿勢を繰返さなければなら
ないのであって、それだけ疲労度も増し、播種作業の能
率も低下させる問題があった。
【0007】本考案の目的は、作業台がなくても任意な
場所で播種作業が行えながら、しかも楽な姿勢で連続的
な播種作業を順次疲労少なくしかも能率よく行える吸引
播種機を提供する点にある。
場所で播種作業が行えながら、しかも楽な姿勢で連続的
な播種作業を順次疲労少なくしかも能率よく行える吸引
播種機を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、第1考案では、トレイが載置される載置面を有す
る基体、及び内部の負圧により種子が吸着される複数の
吸引播種口を有しており、該吸引播種口の上向き及び下
向きが可能に支持されている吸引函を備えてなる吸引型
播種機において、前記基体をその載置面が所要の高さと
なるように支持する脚体と、前記載置面の高さに対応す
る置面を有しており、前記基体の一側及び他側に配設さ
れているトレイ置台とを備え、前記吸引函は前記基体の
上方で昇降が可能であり、その上側の位置で反転が可能
としてあり、前記脚体の少なくとも一つにキャスターが
設けてあることを特徴とする。第2考案では、前記トレ
イ置台は前記基体に対して折り畳みが可能であることを
特徴する。第3考案では、トレイが載置される載置面を
有する基体、及び内部の負圧により種子が吸着される複
数の吸引播種口を有しており、該吸引播種口の上向き及
び下向きが可能に支持されている吸引函を備えてなる吸
引型播種機において、前記基体をその載置面が所要の高
さとなるように支持する脚体と、前記載置面の高さに対
応する置面を有しており、前記基体の一側及び他側に配
設されているトレイ置台とを備え、前記吸引函は前記基
体の上方で昇降が可能であり、その上側の位置で反転が
可能としてあり、前記トレイ置台は前記基体に対して折
り畳みが可能であることを特徴とする。
めに、第1考案では、トレイが載置される載置面を有す
る基体、及び内部の負圧により種子が吸着される複数の
吸引播種口を有しており、該吸引播種口の上向き及び下
向きが可能に支持されている吸引函を備えてなる吸引型
播種機において、前記基体をその載置面が所要の高さと
なるように支持する脚体と、前記載置面の高さに対応す
る置面を有しており、前記基体の一側及び他側に配設さ
れているトレイ置台とを備え、前記吸引函は前記基体の
上方で昇降が可能であり、その上側の位置で反転が可能
としてあり、前記脚体の少なくとも一つにキャスターが
設けてあることを特徴とする。第2考案では、前記トレ
イ置台は前記基体に対して折り畳みが可能であることを
特徴する。第3考案では、トレイが載置される載置面を
有する基体、及び内部の負圧により種子が吸着される複
数の吸引播種口を有しており、該吸引播種口の上向き及
び下向きが可能に支持されている吸引函を備えてなる吸
引型播種機において、前記基体をその載置面が所要の高
さとなるように支持する脚体と、前記載置面の高さに対
応する置面を有しており、前記基体の一側及び他側に配
設されているトレイ置台とを備え、前記吸引函は前記基
体の上方で昇降が可能であり、その上側の位置で反転が
可能としてあり、前記トレイ置台は前記基体に対して折
り畳みが可能であることを特徴とする。
【0009】
【作用】播種作業を行う場合、前記トレイ置台18,1
9の一方に複数の未播種トレイを載置し、この未播種ト
レイTの一つを取出して基体1の載置面10に載置して
播種作業を行い、播種作業を終了した後には、前記載置
面10から取出して前記トレイ置台18,19の他方に
載置するのである。
9の一方に複数の未播種トレイを載置し、この未播種ト
レイTの一つを取出して基体1の載置面10に載置して
播種作業を行い、播種作業を終了した後には、前記載置
面10から取出して前記トレイ置台18,19の他方に
載置するのである。
【0010】第1考案にあっては、基体の載置面が所要
の高さ位置に設けてあり、しかも、吸引函を基体の上方
で昇降が可能としてその上側の位置で反転が可能とし、
さらに、載置面の高さに対応する高さのトレイ置台が基
台の一側及び他側に配設されているから、未播種トレイ
及び既播種トレイをトレイ置台に積上げて載置できると
ともに、これら積上げて載置したトレイに邪魔されるこ
となく吸引函を基体の上方へ上昇させて反転させること
ができるのであり、従って、複数のトレイの播種作業を
連続して行う場合でも、屈姿勢を繰返し行うことなく、
楽な立ち姿勢の状態で疲労が少なく、能率よく播種作業
を行うことができる。また、脚体にはキャスターが設け
てあるから、播種機の全体を容易に移動させることがで
き、適所に容易に配置することができる。第2考案及び
第3考案にあっては、トレイ置台が基体に対して折り畳
みが可能であるから、未作業時には、播種機の全体をコ
ンパクトにでき、従って、輸送するときのスペース及び
格納するときのスペースを小さくできる。
の高さ位置に設けてあり、しかも、吸引函を基体の上方
で昇降が可能としてその上側の位置で反転が可能とし、
さらに、載置面の高さに対応する高さのトレイ置台が基
台の一側及び他側に配設されているから、未播種トレイ
及び既播種トレイをトレイ置台に積上げて載置できると
ともに、これら積上げて載置したトレイに邪魔されるこ
となく吸引函を基体の上方へ上昇させて反転させること
ができるのであり、従って、複数のトレイの播種作業を
連続して行う場合でも、屈姿勢を繰返し行うことなく、
楽な立ち姿勢の状態で疲労が少なく、能率よく播種作業
を行うことができる。また、脚体にはキャスターが設け
てあるから、播種機の全体を容易に移動させることがで
き、適所に容易に配置することができる。第2考案及び
第3考案にあっては、トレイ置台が基体に対して折り畳
みが可能であるから、未作業時には、播種機の全体をコ
ンパクトにでき、従って、輸送するときのスペース及び
格納するときのスペースを小さくできる。
【0011】
【実施例】図面に示した吸引型播種機の一実施例を概略
的に説明すると、トレイTを載置可能とした載置面10
をもつ基体1と、該吸引チャンバー21と該吸引チャン
バー21に開口する複数の吸引播種口22aをもつ吸引
播種板(吸引播種面)22を備えた吸引函2と、この吸
引函2を前記基板1に対し上下動可能で、かつ、前記吸
引播種口22aが下向きに指向する播種位置と、上向き
に指向する吸着位置とに転回可能に支持する支持部材3
と、吸引機5と、この吸引機5と前記吸引チャンバー2
1とを連通する吸引通路Aとを備えて成る。
的に説明すると、トレイTを載置可能とした載置面10
をもつ基体1と、該吸引チャンバー21と該吸引チャン
バー21に開口する複数の吸引播種口22aをもつ吸引
播種板(吸引播種面)22を備えた吸引函2と、この吸
引函2を前記基板1に対し上下動可能で、かつ、前記吸
引播種口22aが下向きに指向する播種位置と、上向き
に指向する吸着位置とに転回可能に支持する支持部材3
と、吸引機5と、この吸引機5と前記吸引チャンバー2
1とを連通する吸引通路Aとを備えて成る。
【0012】前記基体1は、図3に示したようにポット
苗を育苗するためのポット部Pを縦横に複数並べて形成
したトレイTを載置可能とした載置面10を上面に備え
た箱体から成り、その左右両側には、図1,2に示した
ように前記載置面10を所定対地高さに設定する脚体1
7を設けており、前記載置面10の後方側には、前記ト
レイTを載置面10の所定位置に案内するためのトレイ
位置決め体12を設け、後壁1aには後記する吸引函2
の後端部に設けるガイド体6を係合させて案内する位置
決め部材13とを設けると共に、前記基体1の左右両側
1b,1bには吸引函2の左右側壁に設ける握り体2
8,28を受止める左右受体11,11をそれぞれ設け
ている。即ち、前記脚体17は、前記載置面10の対地
高さが播種作業に好適な高さになるように、その高さを
設定して前記基体1の左右両側に取付けるのであって、
左右脚体17,17の一方にはキャスター17aを設
け、他方には、ねじ体から成るアジャスター17bを設
け、移動性を良好にでき、しかも水平度が出せるように
している。また、前記脚体17を例えばテレスコピック
状としてその高さを調節できるようにするのが好まし
い。
苗を育苗するためのポット部Pを縦横に複数並べて形成
したトレイTを載置可能とした載置面10を上面に備え
た箱体から成り、その左右両側には、図1,2に示した
ように前記載置面10を所定対地高さに設定する脚体1
7を設けており、前記載置面10の後方側には、前記ト
レイTを載置面10の所定位置に案内するためのトレイ
位置決め体12を設け、後壁1aには後記する吸引函2
の後端部に設けるガイド体6を係合させて案内する位置
決め部材13とを設けると共に、前記基体1の左右両側
1b,1bには吸引函2の左右側壁に設ける握り体2
8,28を受止める左右受体11,11をそれぞれ設け
ている。即ち、前記脚体17は、前記載置面10の対地
高さが播種作業に好適な高さになるように、その高さを
設定して前記基体1の左右両側に取付けるのであって、
左右脚体17,17の一方にはキャスター17aを設
け、他方には、ねじ体から成るアジャスター17bを設
け、移動性を良好にでき、しかも水平度が出せるように
している。また、前記脚体17を例えばテレスコピック
状としてその高さを調節できるようにするのが好まし
い。
【0013】また、前記脚体17は前記基体1に固定し
たものでよいが、輸送時及び格納時の才数を考慮して折
畳可能にするのが好ましい。
たものでよいが、輸送時及び格納時の才数を考慮して折
畳可能にするのが好ましい。
【0014】また、前記左右受体11,11は、前記基
体1の上面で前記載置面10の左右両側外方に取付ける
のであって、主としてゴム盤などの弾性を有する材料を
用いて構成し、前記吸引函2を播種位置に転回して下動
させたとき、前記吸引函2の左右側壁20b,20bに
設ける握り体28,28を受止められるようになってお
り、この握り体28,28の受止めにより前記吸引函2
の載置面10に対する高さの位置決めが行えるようにな
っている。
体1の上面で前記載置面10の左右両側外方に取付ける
のであって、主としてゴム盤などの弾性を有する材料を
用いて構成し、前記吸引函2を播種位置に転回して下動
させたとき、前記吸引函2の左右側壁20b,20bに
設ける握り体28,28を受止められるようになってお
り、この握り体28,28の受止めにより前記吸引函2
の載置面10に対する高さの位置決めが行えるようにな
っている。
【0015】尚前記受体11,11の相対向する側面を
傾斜面とすることにより前記吸引函2の左右方向の位置
決めも可能となるが、左右方向は高速されているので特
に必要でない。また、前記位置決め部材13は、上部が
拡開するガイド溝13aをもち、このガイド溝13aの
底部を前記ガイドピン12,12で載置面10の所定位
置に載置されるトレイTに対応した所定の前後位置に位
置させており、前記位置決め部材13に案内された前記
ガイド体6がその底部又は底部近くに静止するとき、つ
まり、前記握り体28,28が前記受体11,11に受
止められるとき、前記載置面10に載置されるトレイT
に対し吸引函2の前後の位置決めが行えるようになって
いる。
傾斜面とすることにより前記吸引函2の左右方向の位置
決めも可能となるが、左右方向は高速されているので特
に必要でない。また、前記位置決め部材13は、上部が
拡開するガイド溝13aをもち、このガイド溝13aの
底部を前記ガイドピン12,12で載置面10の所定位
置に載置されるトレイTに対応した所定の前後位置に位
置させており、前記位置決め部材13に案内された前記
ガイド体6がその底部又は底部近くに静止するとき、つ
まり、前記握り体28,28が前記受体11,11に受
止められるとき、前記載置面10に載置されるトレイT
に対し吸引函2の前後の位置決めが行えるようになって
いる。
【0016】そして、以上の如く構成する前記基体1の
左右両側には、前記載置面10とほゞ同じ高さの横長状
トレイ置台18,19を設けている。
左右両側には、前記載置面10とほゞ同じ高さの横長状
トレイ置台18,19を設けている。
【0017】このトレイ置台18,19の一方は未播種
トレイTを積み上げて載置し、他方は既播種トレイTを
積上げて載置可能とするもので、主として横長状板部材
を用いその長さ方向一側を前記載置面10とほゞ面一状
にして、前記基体1の左右両側に固定するか好ましくは
折畳可能に取付けるのである。また、前記基体1には、
その後壁1a内側にブロワなどの吸引機5を内蔵すると
共に、該基体1の両側壁1b,1bには排気口14,1
4を設けており、前壁1cには前記吸引機5をオン・オ
フ操作するための操作スイッチ16を設けている。
トレイTを積み上げて載置し、他方は既播種トレイTを
積上げて載置可能とするもので、主として横長状板部材
を用いその長さ方向一側を前記載置面10とほゞ面一状
にして、前記基体1の左右両側に固定するか好ましくは
折畳可能に取付けるのである。また、前記基体1には、
その後壁1a内側にブロワなどの吸引機5を内蔵すると
共に、該基体1の両側壁1b,1bには排気口14,1
4を設けており、前壁1cには前記吸引機5をオン・オ
フ操作するための操作スイッチ16を設けている。
【0018】また、前記支持部材3は、図3に示したよ
うに支持部本体30と、該本体30に上下揺動可能に支
持される揺動部40とから成るものであって、前記支持
部本体30は前記基体1の後壁1aから後方に延びた後
上方に立上がる略L字形の中空状のパイプ31と、該パ
イプ31の上端に接続され、前方側に向かって延びる一
対の対向支持片33,33をもつエルボ管32とから成
り、前記パイプ31の基部を前記基体1の後壁1aに取
付けると共に、該パイプ31を前記後壁1aに形成され
る貫通孔を介して前記吸引機5の吸引口に連通連結して
いる。また、前記エルボ管32は、その一端が前記パイ
プ31に連通し、他端側には、前記支持片33,33の
基部間に位置し、前方側に向かって延びる接続口部34
を設け、前記支持片33,33の先端部には、前記揺動
部40を上下揺動可能に支持するための支軸35,35
をそれぞれ設けている。一方、前記揺動部40は、前記
支持片33,33の支軸35,35に上下揺動可能に支
持される断面コ字形の第1揺動体41と、該第1揺動体
41の先端部に着脱可能に連結される二股状の第2揺動
体42とから成り、該第2揺動体42は、内部を中空と
した平面コ字状の二股部42aと、該二股部42aの幅
方向中間部に後方に延びる円筒軸部42bとを連結した
空気通路40aが形成されるように一体に連結形成した
もので、前記二股部42aの各遊端部には、前記空気通
路40aに連通し、かつ、前記吸引函2の吸引チャンバ
ー21に開口する中空部43aをもつ筒状軸43,43
を突設し、これら筒状軸43,43に前記吸引函2を回
転可能に支持する一方、前記円筒軸部42bを前記第1
揺動体41に着脱可能に嵌合すると共に、この円筒軸部
42bの後端と前記エルボ管32の接続口部34とを蛇
腹ホース等の可撓性ホース44により連通連結してい
る。
うに支持部本体30と、該本体30に上下揺動可能に支
持される揺動部40とから成るものであって、前記支持
部本体30は前記基体1の後壁1aから後方に延びた後
上方に立上がる略L字形の中空状のパイプ31と、該パ
イプ31の上端に接続され、前方側に向かって延びる一
対の対向支持片33,33をもつエルボ管32とから成
り、前記パイプ31の基部を前記基体1の後壁1aに取
付けると共に、該パイプ31を前記後壁1aに形成され
る貫通孔を介して前記吸引機5の吸引口に連通連結して
いる。また、前記エルボ管32は、その一端が前記パイ
プ31に連通し、他端側には、前記支持片33,33の
基部間に位置し、前方側に向かって延びる接続口部34
を設け、前記支持片33,33の先端部には、前記揺動
部40を上下揺動可能に支持するための支軸35,35
をそれぞれ設けている。一方、前記揺動部40は、前記
支持片33,33の支軸35,35に上下揺動可能に支
持される断面コ字形の第1揺動体41と、該第1揺動体
41の先端部に着脱可能に連結される二股状の第2揺動
体42とから成り、該第2揺動体42は、内部を中空と
した平面コ字状の二股部42aと、該二股部42aの幅
方向中間部に後方に延びる円筒軸部42bとを連結した
空気通路40aが形成されるように一体に連結形成した
もので、前記二股部42aの各遊端部には、前記空気通
路40aに連通し、かつ、前記吸引函2の吸引チャンバ
ー21に開口する中空部43aをもつ筒状軸43,43
を突設し、これら筒状軸43,43に前記吸引函2を回
転可能に支持する一方、前記円筒軸部42bを前記第1
揺動体41に着脱可能に嵌合すると共に、この円筒軸部
42bの後端と前記エルボ管32の接続口部34とを蛇
腹ホース等の可撓性ホース44により連通連結してい
る。
【0019】この場合、図3に示すごとく前記第1揺動
体41の先端部に前記円筒軸部42bを回転自由に支持
する支持筒41aを設けて、該支持筒41aに前記円筒
状部42bを回転自由に支持する一方、第1揺動体41
の各側壁部と円筒軸部42bの基部側外周に突設した鍔
部42cとの間に左右一対のばね45,45を介装し
て、これら各ばね45,45により常時は前記二股部4
2aに設ける両筒状軸43,43が前記載置面10に対
し平行となるように付勢させ、作業時に吸引函2に外物
が当たったりしたような場合に、第1揺動体41に対し
第2揺動体42を前記ばね45,45に抗して回動させ
て緩衝させたり、或いは吸引函2の前記載置面10に対
する角度を多少変更したりできるように構成している。
体41の先端部に前記円筒軸部42bを回転自由に支持
する支持筒41aを設けて、該支持筒41aに前記円筒
状部42bを回転自由に支持する一方、第1揺動体41
の各側壁部と円筒軸部42bの基部側外周に突設した鍔
部42cとの間に左右一対のばね45,45を介装し
て、これら各ばね45,45により常時は前記二股部4
2aに設ける両筒状軸43,43が前記載置面10に対
し平行となるように付勢させ、作業時に吸引函2に外物
が当たったりしたような場合に、第1揺動体41に対し
第2揺動体42を前記ばね45,45に抗して回動させ
て緩衝させたり、或いは吸引函2の前記載置面10に対
する角度を多少変更したりできるように構成している。
【0020】斯くして、前記パイプ31とエルボ管32
との中空部と、可撓性ホース44、円筒軸部42bと二
股部42aとの空気通路40a及び筒状軸43,43の
中空部43aとにより、前記吸引機5から吸引チャンバ
ー21に至る吸引通路Aが形成されるのである。
との中空部と、可撓性ホース44、円筒軸部42bと二
股部42aとの空気通路40a及び筒状軸43,43の
中空部43aとにより、前記吸引機5から吸引チャンバ
ー21に至る吸引通路Aが形成されるのである。
【0021】更に前記吸引函2は、図3及び図4に示し
たように、底側に開放した函形本体20と、この函形本
体20の開放側に着脱可能に取付ける吸引播種板22と
から成り、前記函形本体20と吸引播種板22とで内部
には吸引チャンバー21を形成すると共に、前記吸引播
種板22には、前記吸引チャンバー21に開口する複数
の吸引播種口22aを穿設している。また、この吸引播
種板22は種子の色(多くは茶色)に対し反対色で種子
の存在を明白にする色(例えば白色)に着色したカラー
アルミ板を用いて形成するのであって、中央側が凹入し
ていてその後部側には、傾斜面部22bを介して前記函
形本体20の幅方向略全長に延びる種子タンク23が連
設されている。この種子タンク23は、図2に示される
ごとく前壁23aと両側壁23b,23bと後壁23c
と上壁23d及び底壁23eとから成り、前記前壁23
aの上部のみを前記吸引播種板22側に向かって開口
し、図3に示した播種位置で開口部23fが上位となる
よう構成している。そして、前記吸引函2は、その両側
壁20b,20bにおいて前記揺動部40の筒状軸4
3,43に転回可能に支持されると共に、該吸引函2に
おける種子タンク23の取付側に位置する後壁20cに
は、後方に突出し、把手を兼ねた前記ガイド体6を設け
ている。
たように、底側に開放した函形本体20と、この函形本
体20の開放側に着脱可能に取付ける吸引播種板22と
から成り、前記函形本体20と吸引播種板22とで内部
には吸引チャンバー21を形成すると共に、前記吸引播
種板22には、前記吸引チャンバー21に開口する複数
の吸引播種口22aを穿設している。また、この吸引播
種板22は種子の色(多くは茶色)に対し反対色で種子
の存在を明白にする色(例えば白色)に着色したカラー
アルミ板を用いて形成するのであって、中央側が凹入し
ていてその後部側には、傾斜面部22bを介して前記函
形本体20の幅方向略全長に延びる種子タンク23が連
設されている。この種子タンク23は、図2に示される
ごとく前壁23aと両側壁23b,23bと後壁23c
と上壁23d及び底壁23eとから成り、前記前壁23
aの上部のみを前記吸引播種板22側に向かって開口
し、図3に示した播種位置で開口部23fが上位となる
よう構成している。そして、前記吸引函2は、その両側
壁20b,20bにおいて前記揺動部40の筒状軸4
3,43に転回可能に支持されると共に、該吸引函2に
おける種子タンク23の取付側に位置する後壁20cに
は、後方に突出し、把手を兼ねた前記ガイド体6を設け
ている。
【0022】このガイド体6は、前記吸引函2の転回操
作を行う場合その把手として利用できるもので、前記吸
引函2を図3のように前記吸引播種板22が下向きに指
向する播種位置に回転させて下動させるとき、前記ガイ
ド体6が前記位置決め部材13のガイド溝13aに係合
して底部側に案内されるのであり、このガイド体6のガ
イド溝13aへの係合により前記吸引函2の前後位置が
前記トレイTの載置面10への載置位置に対し、正しく
位置決めされるのである。
作を行う場合その把手として利用できるもので、前記吸
引函2を図3のように前記吸引播種板22が下向きに指
向する播種位置に回転させて下動させるとき、前記ガイ
ド体6が前記位置決め部材13のガイド溝13aに係合
して底部側に案内されるのであり、このガイド体6のガ
イド溝13aへの係合により前記吸引函2の前後位置が
前記トレイTの載置面10への載置位置に対し、正しく
位置決めされるのである。
【0023】尚、図面に示したガイド体6は一対の取付
板7を長さ方向両側近くに取付けた杆状部材から成り、
前記ガイド溝13aに嵌入する両側部位置には、合成樹
脂から成る保護筒8を取付けている。
板7を長さ方向両側近くに取付けた杆状部材から成り、
前記ガイド溝13aに嵌入する両側部位置には、合成樹
脂から成る保護筒8を取付けている。
【0024】また、前記函形本体20の上壁20aに
は、左右両側壁20b,20b近くで、かつ、前記筒状
軸43,43の内方側開口部近くに一対の大気開放孔2
4,24を形成し、該開放孔24,24を閉鎖する操作
部25aをもつ閉鎖板25,25をヒンジ26,26を
介して揺動可能に支持すると共に、該閉鎖板25,25
をばね27,27により常時は前記開放孔24,24を
閉鎖するように付勢させ、前記閉鎖板25,25の持上
げ操作により前記開放孔24,24を開き、吸引チャン
バー21を大気に開放し、吸引播種板22の吸引播種口
22aに吸着した種子を釈放して播種できるように構成
している。
は、左右両側壁20b,20b近くで、かつ、前記筒状
軸43,43の内方側開口部近くに一対の大気開放孔2
4,24を形成し、該開放孔24,24を閉鎖する操作
部25aをもつ閉鎖板25,25をヒンジ26,26を
介して揺動可能に支持すると共に、該閉鎖板25,25
をばね27,27により常時は前記開放孔24,24を
閉鎖するように付勢させ、前記閉鎖板25,25の持上
げ操作により前記開放孔24,24を開き、吸引チャン
バー21を大気に開放し、吸引播種板22の吸引播種口
22aに吸着した種子を釈放して播種できるように構成
している。
【0025】また、前記函形本体20の左右両側壁20
b,20bには、図2に示したように一対の前記した握
り体28,28を、前記上壁20aに対し反対方向で、
前記吸引播種板22から播種位置を下方に突出するよう
に取付けており、また、この握り体28,28は、その
上下高さ、つまり、前記吸引播種板22からの突出高さ
が調節できるように取付けられている。即ち図2に示し
たものは、前記握り体28の基部に、上下方向に複数の
取付孔50aをもった取付板50を設け、これら取付孔
50aの一つを選択し、取付ねじ51による締込みで突
出高さが調節できるように取付けている。
b,20bには、図2に示したように一対の前記した握
り体28,28を、前記上壁20aに対し反対方向で、
前記吸引播種板22から播種位置を下方に突出するよう
に取付けており、また、この握り体28,28は、その
上下高さ、つまり、前記吸引播種板22からの突出高さ
が調節できるように取付けられている。即ち図2に示し
たものは、前記握り体28の基部に、上下方向に複数の
取付孔50aをもった取付板50を設け、これら取付孔
50aの一つを選択し、取付ねじ51による締込みで突
出高さが調節できるように取付けている。
【0026】そして、この握り体28,28は、前記基
体1の上面で、前記載置面10の左右両側に設けた前記
左右受体11,11に係合して受止められるようになっ
ており、この握り体28,28の前記左右受体11,1
1による受止めにより前記吸引函2の播種位置における
載置面10に対する高さ位置の位置決めが行われるので
あり、また、前記握り体28,28の突出高さ調整によ
り前記吸引函2の載置面10に対し位置決めする高さが
調整できるのである。従って、前記トレイTの大きさ、
特に高さに応じて位置決め高さを所定高さに調整でき、
前記吸引播種口22aとトレイTの播種面との高さが高
くなって播種位置がずれたりするのを防止できるのであ
る。
体1の上面で、前記載置面10の左右両側に設けた前記
左右受体11,11に係合して受止められるようになっ
ており、この握り体28,28の前記左右受体11,1
1による受止めにより前記吸引函2の播種位置における
載置面10に対する高さ位置の位置決めが行われるので
あり、また、前記握り体28,28の突出高さ調整によ
り前記吸引函2の載置面10に対し位置決めする高さが
調整できるのである。従って、前記トレイTの大きさ、
特に高さに応じて位置決め高さを所定高さに調整でき、
前記吸引播種口22aとトレイTの播種面との高さが高
くなって播種位置がずれたりするのを防止できるのであ
る。
【0027】また、前記函形本体20内には、前記上壁
20aに固定され、吸引播種板22と当接してこれら上
壁20a及び吸引播種板22を補強する断面コ字形の補
強板29aと、該補強板29aの長さ方向中間部から該
補強板29aと直交する方向に延び、上壁内面に固定さ
れるL形補強板29b,29bとを設けており、これら
各補強板29a,29bにより吸引時における吸引播種
板22や函形本体20が変形するのを防止して、吸引播
種板22の吸引播種口22aへの種子の吸着が良好に行
えるようにしている。
20aに固定され、吸引播種板22と当接してこれら上
壁20a及び吸引播種板22を補強する断面コ字形の補
強板29aと、該補強板29aの長さ方向中間部から該
補強板29aと直交する方向に延び、上壁内面に固定さ
れるL形補強板29b,29bとを設けており、これら
各補強板29a,29bにより吸引時における吸引播種
板22や函形本体20が変形するのを防止して、吸引播
種板22の吸引播種口22aへの種子の吸着が良好に行
えるようにしている。
【0028】尚図中15は前記吸引函2の上壁20aに
おける前記閉鎖板25の外側近くに設けた握り体であ
り、また、46,46は、前記第1揺動体41の後端部
とパイプ31との間に介装したスプリングで、吸引函2
の上下揺動を操作を軽くするためのバランス用スプリン
グである。
おける前記閉鎖板25の外側近くに設けた握り体であ
り、また、46,46は、前記第1揺動体41の後端部
とパイプ31との間に介装したスプリングで、吸引函2
の上下揺動を操作を軽くするためのバランス用スプリン
グである。
【0029】また、52は前記筒状軸43に固定した第
1ストッパーであり、53は前記吸引函2における函形
本体20の側壁20b,20bに固定した前記ストッパ
−52への当たり片であって、前記吸引函2を図2,3
に示した播種位置において逆方向回転(図2,3におい
て反時計方向回転)を規制している。
1ストッパーであり、53は前記吸引函2における函形
本体20の側壁20b,20bに固定した前記ストッパ
−52への当たり片であって、前記吸引函2を図2,3
に示した播種位置において逆方向回転(図2,3におい
て反時計方向回転)を規制している。
【0030】また、54は、前記二股部42aにおける
前記吸引函2に対する対向内面に設けるゴム盤などから
成る第2ストッパーであって、前記吸引函2を図4に示
した吸着位置に位置するとき、前記握り体28,28が
接触して前記吸引函2の吸着位置での過剰回転即ち、図
4において時計方向の過剰回転を規制し、前記種子タン
ク23から流出する種子が脱落するのを阻止できるよう
にしている。
前記吸引函2に対する対向内面に設けるゴム盤などから
成る第2ストッパーであって、前記吸引函2を図4に示
した吸着位置に位置するとき、前記握り体28,28が
接触して前記吸引函2の吸着位置での過剰回転即ち、図
4において時計方向の過剰回転を規制し、前記種子タン
ク23から流出する種子が脱落するのを阻止できるよう
にしている。
【0031】以上の実施例では、前記揺動部40を第1
揺動体41と第2揺動体42とから構成して第2揺動体
42を回動できるように連結したけれども、この他、前
記第1揺動体41と第2揺動体42とを一体に形成して
もよいことは勿論である。また、前記第2揺動体42を
コ字形として前記吸引函2を両持状に支持する他、例え
ばL形状として、前記吸引函2を片持状に支持する構成
であってもよい。
揺動体41と第2揺動体42とから構成して第2揺動体
42を回動できるように連結したけれども、この他、前
記第1揺動体41と第2揺動体42とを一体に形成して
もよいことは勿論である。また、前記第2揺動体42を
コ字形として前記吸引函2を両持状に支持する他、例え
ばL形状として、前記吸引函2を片持状に支持する構成
であってもよい。
【0032】また、前記トレイTは、図1に示されるご
とく収容箱Bに該トレイTの上方部が収容箱Bから突出
するように収容保持している。
とく収容箱Bに該トレイTの上方部が収容箱Bから突出
するように収容保持している。
【0033】また、前記吸引播種板22は、播種する種
子の種類や大きさなどに応じて任意の吸引播種口22a
をもつ吸引播種板22に取換えができるように前記函形
本体20の底部に着脱可能に取付けられており、この取
付手段としては、前記函形本体20の底部への吸引播種
板22の嵌合い構造としたり、或いはボルト等の固定具
により着脱可能に取付けてもよい。
子の種類や大きさなどに応じて任意の吸引播種口22a
をもつ吸引播種板22に取換えができるように前記函形
本体20の底部に着脱可能に取付けられており、この取
付手段としては、前記函形本体20の底部への吸引播種
板22の嵌合い構造としたり、或いはボルト等の固定具
により着脱可能に取付けてもよい。
【0034】次に以上のごとく構成した吸引播種機の作
用について説明する。
用について説明する。
【0035】先ず、播種作業を行う場合には、前記脚体
17を起立し、前記トレイ置台18,19を展開させて
水平状に保持し、前記トレイ置台18,19の一方に、
複数の未播種トレイTを積み上げて行うのであり、この
状態で前記操作スイッチ16をオン動作して吸引機5を
駆動し、該吸引機5から前記パイプ31、エルボ管3
2、可撓ホース44、円筒軸部42bと二股部42aと
の空気通路40、筒状軸43,43の中空部43a,4
3a及び吸引チャンバー21に至る吸引通路Aを介して
前記吸引函2の吸引播種板22における各吸引播種口2
2aに吸引作用を与える。
17を起立し、前記トレイ置台18,19を展開させて
水平状に保持し、前記トレイ置台18,19の一方に、
複数の未播種トレイTを積み上げて行うのであり、この
状態で前記操作スイッチ16をオン動作して吸引機5を
駆動し、該吸引機5から前記パイプ31、エルボ管3
2、可撓ホース44、円筒軸部42bと二股部42aと
の空気通路40、筒状軸43,43の中空部43a,4
3a及び吸引チャンバー21に至る吸引通路Aを介して
前記吸引函2の吸引播種板22における各吸引播種口2
2aに吸引作用を与える。
【0036】次に、前記吸引函2を図3の仮想線に示す
ように揺動部40を介して基体1に対し上方に揺動さ
せ、斯かる状態のもとで前記トレイ置台18に積み上げ
て予め準備した未播種トレイTの一つを取出して前記基
体1の載置面10にトレイ位置決め体12を介して所定
位置に載置する。
ように揺動部40を介して基体1に対し上方に揺動さ
せ、斯かる状態のもとで前記トレイ置台18に積み上げ
て予め準備した未播種トレイTの一つを取出して前記基
体1の載置面10にトレイ位置決め体12を介して所定
位置に載置する。
【0037】そして、前記吸引箱2を上方揺動位置で図
3の仮想線で示す矢印方向に回転させて、図4に示すご
とく吸引播種板22が上面側に位置するように回転させ
る。すると、該種子タンク23の開口部23fが下方位
置に移動することから、種子タンク23内の種子は前記
開口部23fから傾斜面部22bを介して吸引播種板2
2の上面に流れ落ち、該吸引播種板22の各吸引播種口
22aにおける吸引作用により各吸引播種口22a近く
に位置する種子は各吸引播種口22aにそれぞれ吸着さ
れるのである。
3の仮想線で示す矢印方向に回転させて、図4に示すご
とく吸引播種板22が上面側に位置するように回転させ
る。すると、該種子タンク23の開口部23fが下方位
置に移動することから、種子タンク23内の種子は前記
開口部23fから傾斜面部22bを介して吸引播種板2
2の上面に流れ落ち、該吸引播種板22の各吸引播種口
22aにおける吸引作用により各吸引播種口22a近く
に位置する種子は各吸引播種口22aにそれぞれ吸着さ
れるのである。
【0038】斯かる吸着操作を行う場合、前記吸引函2
の後壁20cには把手を兼用する前記ガイド体6を設け
ていることから、該ガイド体6を握って吸引函2を転回
させることにより、前記吸引函2を容易に吸着位置に転
回させることができる。また、吸着が終了した後には、
前記吸引函2を図3の実線方向に転回させて、前記吸引
播種板22が下向きに指向する播種位置に位置するよう
に反転させるのである。この場合にも、前記ガイド体6
を利用して吸引函2をその起立位置から播種位置に転回
させることができ、これにより前記吸着位置から播種位
置への反転も容易に行うことができるのである。また、
斯かる吸引函2の反転により前記吸引播種板22には、
吸引播種口22aに吸引された種子のみが残り、これら
吸引播種口22aで吸引されなかった種子は傾斜面部2
2bを介して前記開口部23fより種子タンク23に再
び収容されるのである。
の後壁20cには把手を兼用する前記ガイド体6を設け
ていることから、該ガイド体6を握って吸引函2を転回
させることにより、前記吸引函2を容易に吸着位置に転
回させることができる。また、吸着が終了した後には、
前記吸引函2を図3の実線方向に転回させて、前記吸引
播種板22が下向きに指向する播種位置に位置するよう
に反転させるのである。この場合にも、前記ガイド体6
を利用して吸引函2をその起立位置から播種位置に転回
させることができ、これにより前記吸着位置から播種位
置への反転も容易に行うことができるのである。また、
斯かる吸引函2の反転により前記吸引播種板22には、
吸引播種口22aに吸引された種子のみが残り、これら
吸引播種口22aで吸引されなかった種子は傾斜面部2
2bを介して前記開口部23fより種子タンク23に再
び収容されるのである。
【0039】然かる後、前記吸引函2を下方に揺動させ
て前記トレイTの真上位置に吸引函2を移動させるので
ある。このとき、先ず、吸引函2の後壁20cに設けた
前記ガイド体6を前記基体1の後方側に設ける前記位置
決め部材13のガイド溝13aに嵌合して、該位置決め
部材13のガイド溝底部側に案内するのである。この案
内により前記吸引函2の前後位置は規制され、斯く規制
された状態で前記吸引函2の左右両側壁20b,20b
に設けた前記握り体28,28が前記基体1の左右両側
に設ける左右受体11,11に受止められ、その高さ位
置の位置決めが行われるのであって、このとき、前記ガ
イド体6の位置決め部材13による規制により前後位置
の位置決めも行われるのである。従って、吸引函2は、
前記載置面10に前記トレイ位置決め体12を介して位
置決めされて載置される前記トレイTに対し適正位置に
位置決めされることになる。
て前記トレイTの真上位置に吸引函2を移動させるので
ある。このとき、先ず、吸引函2の後壁20cに設けた
前記ガイド体6を前記基体1の後方側に設ける前記位置
決め部材13のガイド溝13aに嵌合して、該位置決め
部材13のガイド溝底部側に案内するのである。この案
内により前記吸引函2の前後位置は規制され、斯く規制
された状態で前記吸引函2の左右両側壁20b,20b
に設けた前記握り体28,28が前記基体1の左右両側
に設ける左右受体11,11に受止められ、その高さ位
置の位置決めが行われるのであって、このとき、前記ガ
イド体6の位置決め部材13による規制により前後位置
の位置決めも行われるのである。従って、吸引函2は、
前記載置面10に前記トレイ位置決め体12を介して位
置決めされて載置される前記トレイTに対し適正位置に
位置決めされることになる。
【0040】そして、前記吸引機5の操作スイッチ16
をオフ動作して該吸引機5による吸引を停止すると共
に、前記閉鎖板25,25をその操作部25a,25a
により持ち上げて前記大気開放孔24,24を開放し、
前記吸引チャンバー21を大気に開放することにより、
前記吸引播種板22の各吸引播種口22aに吸着した種
子をトレイTの各ポットPにそれぞれ播種することがで
きるのである。
をオフ動作して該吸引機5による吸引を停止すると共
に、前記閉鎖板25,25をその操作部25a,25a
により持ち上げて前記大気開放孔24,24を開放し、
前記吸引チャンバー21を大気に開放することにより、
前記吸引播種板22の各吸引播種口22aに吸着した種
子をトレイTの各ポットPにそれぞれ播種することがで
きるのである。
【0041】尚、以上の実施例では、前記支持部材3を
中空部材により形成して、該支持部材3に吸引機5と吸
引チャンバー21とを連通する吸引通路Aを形成したも
のについて説明したけれども、前記支持部材3を中空部
材により形成せずに、吸引機5と吸引チャンバー21と
を吸引専用ホースを介して連通させる構造であってもよ
いことは勿論である。
中空部材により形成して、該支持部材3に吸引機5と吸
引チャンバー21とを連通する吸引通路Aを形成したも
のについて説明したけれども、前記支持部材3を中空部
材により形成せずに、吸引機5と吸引チャンバー21と
を吸引専用ホースを介して連通させる構造であってもよ
いことは勿論である。
【0042】
【考案の効果】第1考案によれば、基体の載置面が所要
の高さ位置に設けてあり、しかも、吸引函を基体の上方
で昇降が可能としてその上側の位置で反転が可能とし、
さらに、載置面の高さに対応する高さのトレイ置台が基
台の一側及び他側に配設されているから、未播種トレイ
及び既播種トレイをトレイ置台に積上げて載置できると
ともに、これら積上げて載置したトレイに邪魔されるこ
となく吸引函を基体の上方へ上昇させて反転させること
ができるのであり、従って、複数のトレイの播種作業を
連続して行う場合でも、屈姿勢を繰返し行うことなく、
楽な立ち姿勢の状態で疲労が少なく、能率よく播種作業
を行うことができる。また、脚体にはキャスターが設け
てあるから、播種機の全体を容易に移動させることがで
き、適所に容易に配置することができる。第2考案及び
第3考案によれば、トレイ置台が基体に対して折り畳み
が可能であるから、未作業時には、播種機の全体をコン
パクトにでき、従って、輸送するときのスペース及び格
納するときのスペースを小さくできる。
の高さ位置に設けてあり、しかも、吸引函を基体の上方
で昇降が可能としてその上側の位置で反転が可能とし、
さらに、載置面の高さに対応する高さのトレイ置台が基
台の一側及び他側に配設されているから、未播種トレイ
及び既播種トレイをトレイ置台に積上げて載置できると
ともに、これら積上げて載置したトレイに邪魔されるこ
となく吸引函を基体の上方へ上昇させて反転させること
ができるのであり、従って、複数のトレイの播種作業を
連続して行う場合でも、屈姿勢を繰返し行うことなく、
楽な立ち姿勢の状態で疲労が少なく、能率よく播種作業
を行うことができる。また、脚体にはキャスターが設け
てあるから、播種機の全体を容易に移動させることがで
き、適所に容易に配置することができる。第2考案及び
第3考案によれば、トレイ置台が基体に対して折り畳み
が可能であるから、未作業時には、播種機の全体をコン
パクトにでき、従って、輸送するときのスペース及び格
納するときのスペースを小さくできる。
【図1】本考案吸引播種機の一実施例を示す正面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図1,2に示した吸引播種機における播種状態
を示す一部省略断面図。
を示す一部省略断面図。
【図4】同吸引播種機の吸着状態を示す説明図。
【図5】同吸引播種機の播種状態を示す一部省略平面
図。
図。
【図6】同吸引播種機の播種状態を示す一部省略背面
図。
図。
1 基体 2 吸引函 3 支持部材 5 吸引機 10 載置面 17 脚体 18,19 トレー置台 21 吸引チャンバー 22a 吸引播種口 A 吸引通路 T トレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 森元 稔 兵庫県養父郡八鹿町朝倉200番地 八鹿 鉄工株式会社内 (72)考案者 松岡 昭雄 兵庫県養父郡八鹿町朝倉200番地 八鹿 鉄工株式会社内 (72)考案者 古屋 功 兵庫県養父郡八鹿町朝倉200番地 八鹿 鉄工株式会社内 (56)参考文献 実開 平5−13114(JP,U) 実開 平4−16512(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01C 7/04
Claims (3)
- 【請求項1】 トレイが載置される載置面を有する基
体、及び内部の負圧により種子が吸着される複数の吸引
播種口を有しており、該吸引播種口の上向き及び下向き
が可能に支持されている吸引函を備えてなる吸引型播種
機において、前記基体をその載置面が所要の高さとなる
ように支持する脚体と、前記載置面の高さに対応する置
面を有しており、前記基体の一側及び他側に配設されて
いるトレイ置台とを備え、前記吸引函は前記基体の上方
で昇降が可能であり、その上側の位置で反転が可能とし
てあり、前記脚体の少なくとも一つにキャスターが設け
てあることを特徴とする吸引型播種機。 - 【請求項2】 前記トレイ置台は前記基体に対して折り
畳みが可能である請求項1記載の吸引型播種機。 - 【請求項3】 トレイが載置される載置面を有する基
体、及び内部の負圧により種子が吸着される複数の吸引
播種口を有しており、該吸引播種口の上向き及び下向き
が可能に支持されている吸引函を備えてなる吸引型播種
機において、前記基体をその載置面が所要の高さとなる
ように支持する脚体と、前記載置面の高さに対応する置
面を有しており、前記基体の一側及び他側に配設されて
いるトレイ置台とを備え、前記吸引函は前記基体の上方
で昇降が可能であり、その上側の位置で反転が可能とし
てあり、前記トレイ置台は前記基体に対して折り畳みが
可能であることを特徴とする吸引型播種機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992014945U JP2588943Y2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 吸引型播種機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992014945U JP2588943Y2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 吸引型播種機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0580209U JPH0580209U (ja) | 1993-11-02 |
JP2588943Y2 true JP2588943Y2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=11875111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992014945U Expired - Lifetime JP2588943Y2 (ja) | 1992-03-19 | 1992-03-19 | 吸引型播種機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588943Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012157328A (ja) * | 2011-02-02 | 2012-08-23 | Keiho Shokuhin:Kk | 播種装置 |
JP6236474B2 (ja) * | 2016-01-20 | 2017-11-22 | 株式会社サカタのタネ | 育苗トレイ用播種装置 |
-
1992
- 1992-03-19 JP JP1992014945U patent/JP2588943Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0580209U (ja) | 1993-11-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2588943Y2 (ja) | 吸引型播種機 | |
JP2939806B1 (ja) | 播種機 | |
JP2588942Y2 (ja) | 吸引型播種機 | |
JP2593595Y2 (ja) | 吸引型播種機 | |
JPH11155310A (ja) | 植物種子の播種装置 | |
JP3845669B2 (ja) | 播種機 | |
JP2587661Y2 (ja) | 吸引型播種機 | |
JPH0582206U (ja) | 吸引型播種機 | |
JP2588944Y2 (ja) | 吸引型播種機 | |
JP2588941Y2 (ja) | 吸引型播種機 | |
JP2534362Y2 (ja) | 真空播種機 | |
JP3099098B2 (ja) | 吸引型播種機 | |
JP2588940Y2 (ja) | 吸引型播種機 | |
JP2607412Y2 (ja) | 吸引型播種機 | |
JPH0582207U (ja) | 吸引型播種機 | |
KR200269327Y1 (ko) | 모판 운반대 | |
JPH0574206U (ja) | 吸引型播種機 | |
JPH065U (ja) | 吸引型播種機 | |
JPH0617416U (ja) | 吸引型播種機 | |
JP2516477Y2 (ja) | 播種装置 | |
JPH0570209U (ja) | 吸引型播種機 | |
JPH035318U (ja) | ||
JP2580227Y2 (ja) | 吸引型播種機 | |
JP2518760Y2 (ja) | 播種機の排風装置 | |
JPH0582205U (ja) | 吸引型播種機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |