JPH0582206U - 吸引型播種機 - Google Patents
吸引型播種機Info
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- JPH0582206U JPH0582206U JP2400092U JP2400092U JPH0582206U JP H0582206 U JPH0582206 U JP H0582206U JP 2400092 U JP2400092 U JP 2400092U JP 2400092 U JP2400092 U JP 2400092U JP H0582206 U JPH0582206 U JP H0582206U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸引函5から一旦手を離したりすることな
く、吸引機5を駆動停止可能として作業性を高め、複数
のトレイTに対し播種作業を行うようなとき播種効率を
高める。 【構成】 トレイTを載置可能とした載置面10をもつ
基体1と、吸引チャンバー21をもつ函型本体20と複
数の吸引播種口22aをもつ播種板22とから成る吸引
函2と、吸引機5と、吸引機5と吸引チャンバー21と
を連通する吸引通路50とを備え、吸引函2を載置面1
0に対し上下動可能に支持する引型播種機において、基
体1に吸引函2の下動に連動し、その下動終端位置で動
作して、吸引機5の駆動を停止する吸引機スイッチ6を
設ける。
く、吸引機5を駆動停止可能として作業性を高め、複数
のトレイTに対し播種作業を行うようなとき播種効率を
高める。 【構成】 トレイTを載置可能とした載置面10をもつ
基体1と、吸引チャンバー21をもつ函型本体20と複
数の吸引播種口22aをもつ播種板22とから成る吸引
函2と、吸引機5と、吸引機5と吸引チャンバー21と
を連通する吸引通路50とを備え、吸引函2を載置面1
0に対し上下動可能に支持する引型播種機において、基
体1に吸引函2の下動に連動し、その下動終端位置で動
作して、吸引機5の駆動を停止する吸引機スイッチ6を
設ける。
Description
【0001】
本考案は吸引型播種機、詳しくは、吸引函に備えた播種板の吸引播種口に吸引 機の駆動に伴う吸引力により種子を吸着し、前記吸引函をトレイ上方の播種位置 に移動させて、前記吸引機による吸引力を解除することにより前記吸引播種口に 吸引された種子を前記トレイの各ポット部に播種するようにした吸引型播種機に 関する。
【0002】
従来、この種吸引型播種機は、トレイを載置可能とした載置面をもつ基体と、 吸引チャンバーをもつ函型本体と前記吸引チャンバーに開口する複数の吸引播種 口をもつ播種板とから成る吸引函とを備え、前記吸引函を支持部材を介して前記 基体に対し上下動可能で、かつ、前記播種板が下向きに指向する播種位置と、上 向きに指向する吸着位置とにわたって転回可能に支持すると共に、前記基体内に 吸引機を設けて、この吸引機を前記吸引チャンバーに吸引通路を介して連通させ る一方、前記基体の前面側には前記吸引機を駆動,停止させる吸引機スイッチを 設けている。また、前記播種板における吸引播種口が形成される吸引播種面の一 側には、該播種面に向かって開放される開放部をもつ種子タンクを設け、この種 子タンクの開放部は、前記播種位置で上位となり、前記吸着位置で下位となるよ うに形成されている。
【0003】 そして、播種作業を行うときには、前記吸引函の全体を支持部材により前記基 体に対し上方側に移動させて、この基体の載置面にトレイを載置すると共に、前 記支持部材に対して前記吸引函をその播種板が上向きとなる吸着位置へと転回さ せ、前記種子タンクの開放部から種子を前記播種板の吸引播種面上に落下供給し て、前記吸引機による吸引力を前記吸引通路を介して吸引チャンバーに付与し、 該吸引チャンバーの吸引作用で前記播種板の各吸引播種口にそれぞれ種子を吸着 させる。また、以上のように、前記播種板の各吸引播種口に種子を吸着した後に は、前記吸引函をその播種板が下向きとなる播種位置へと反転させて、前記吸引 函の全体を前記支持部材を介して前記トレイの上方対向位置へと下動させ、前記 基体の前面側に設けた吸引機スイッチをオフ動作させることにより、前記吸引機 の駆動を停止して前記吸引チャンバーを大気に開放し、該吸引チャンバーによる 種子吸着力を解除することにより、前記播種板の各吸引播種口に吸着された種子 を前記トレイの各ポット部内に播種するのである。
【0004】
ところで、以上の吸引型播種機による播種作業時には、前記吸引函を手で把持 しながら、この吸引函の全体を前記基体に対し所定の上動位置と前記トレイと対 向する下動位置とに上下動させ、また、前記播種板の各吸引播種口に吸着された 種子を前記トレイの各ポット部内に播種するときに、前記スイッチをオフ動作し て前記吸引機を停止させる必要があるが、以上の従来のものでは、前記スイッチ が前記基体の前面側に設けられているため、前記吸引機の停止を行うとき、前記 吸引函から一旦手を離して、前記スイッチのオフ動作を行う必要があって、面倒 であるばかりか作業性が悪くなり、しかも、複数のトレイに対し播種作業を行う ようなとき播種効率が悪くなる問題もあった。
【0005】 本考案の目的は、吸引函をトレイと対向する下動位置側に移動させるとき、こ の吸引函の下動に連動して吸引機のスイッチをオフ動作させ、該吸引機の駆動を 自動的に停止させて作業性を高めることができ、特に、複数トレイへの播種作業 を行うようなとき、播種効率を高めることができる吸引型播種機を提供すること にある。
【0006】
以上の目的を達成するために、本考案は、トレイTを載置可能とした載置面1 0をもつ基体1と、吸引チャンバー21をもつ函型本体20と前記吸引チャンバ ー21に開口する複数の吸引播種口22aをもつ播種板22とから成る吸引函2 と、吸引機5と、この吸引機5と前記吸引チャンバー21とを連通する吸引通路 50とを備え、前記吸引函2を前記載置面10に対し上下動可能に支持した吸引 型播種機において、前記基体1に、前記吸引函2の下動に連動し、その下動終端 位置で動作し、前記吸引機5の駆動を停止する吸引機スイッチ6を設けたもので ある。
【0007】
以上の吸引型播種機では、前記吸引函2を前記トレイTとの対向位置に下動さ せるとき、この吸引函2の下動に連動して前記スイッチ6がオフ動作され、前記 吸引機5が自動的に駆動停止されるのであり、従って、該吸引機5を駆動停止さ せるために、この吸引函5から一旦手を離したりする必要がなくなって作業性が 高められ、特に、複数のトレイTに対し播種作業を行うようなとき播種効率を高 めることができる。
【0008】
図1〜図4は本考案にかかる吸引型播種機の一実施例を示しており、この播種 機の構成を概略的に説明すると、トレイTを載置可能とした載置面10をもつ基 体1と、吸引チャンバー21と該吸引チャンバー21に開口する複数の吸引播種 口22aをもつ播種板22を備えた吸引函2と、この吸引函2を前記基体1に対 し上下動可能で、かつ、前記吸引播種口22aが下向きに指向する播種位置と、 上向きに指向する吸着位置とに転回可能に支持する支持部材3と、吸引機5と、 この吸引機5と前記吸引チャンバー21とを連通する吸引通路50とを備えてい る。
【0009】 前記基体1は、図1で明らかなように、ポット苗を育苗するためのポット部P を縦横に複数列並べて形成したトレイTを載置可能とした載置面10を上面に備 えた箱体から成り、この載置面10の前方側に、前記吸引函2の前端部を受止め る前部受体11を設けると共に、前記載置面10の後方側には、前記トレイTを 載置面10の所定位置に案内する左右一対のガイドピン12,12と、後記する 吸引函2の後端部に設ける種子タンク23を受止める弾性ゴムから成る複数の後 部受体13,13とをそれぞれ設け、前記吸引函2の全体を下方に揺動させて前 記トレイTの真上位置に移動させるとき、前記吸引函2の前端部を前部受体11 に支持し、かつ、前記吸引函2の後部側に設けられた前記種子タンク23を後部 受体13,13の上部側に載置して支持させるようにしている。また、前記基体 1には、その後壁1aの内部側にブロワなどの吸引機5を内蔵すると共に、前記 基体1の両側壁1b,1bには、排気口14,14と、該基体1の持運び時に使 用する提手15,15を設けている。
【0010】 前記支持部材3は、図1〜図4で明らかなように、支持部本体30と、該支持 部本体30に上下揺動可能に支持される揺動部40とから構成され、前記支持部 本体30は、前記基体1の後壁1aから後上方に立上がる略L字形の中空状パイ プ31と、該パイプ31の上端に接続され、前方側に向かって延びる一対の対向 支持片33,33をもつエルボ管32とから成り、前記パイプ31の基部を前記 基体1の後壁1aに取付けると共に、前記パイプ31を前記後壁1aに形成する 貫通孔を介して前記吸引機5の吸引口に連通連結させている。また、前記エルボ 管32は、その一端が前記パイプ31に連通され、他端側には、前記支持片33 ,33の基部間に位置し、前方側に向かって延びる接続口部34を設け、前記支 持片33,33の先端部には、前記揺動部40を上下揺動可能に支持するための 支軸35,35をそれぞれ設けている。
【0011】 さらに、前記揺動部40は、前記支持片33,33の支軸35,35に上下揺 動可能に支持される断面コ字形の第1揺動体41と、該第1揺動体41の先端部 に着脱可能に連結され、内部に空気通路40aをもつ二股状の第2揺動体42と から構成されている。この第2揺動体42は、内部を中空とした平面コ字状の二 股部42aと、該二股部42aの幅方向中間部から後方に延びる円筒軸部42b とを備え、これら二股部42aと円筒軸部42bとを内部に空気通路40aが形 成されるように一体に連結形成したもので、前記二股部42aの各遊端部には、 前記空気通路40aに連通し、かつ、前記吸引函2の吸引チャンバー21に開口 する中空部43aをもつ筒状軸43,43を突設し、これら筒状軸43,43に 前記吸引函2を360度の範囲にわたって回転可能に支持する一方、前記円筒軸 部42bを前記第1揺動体41に着脱可能に嵌合させると共に、前記円筒軸部4 2bの後端側と前記エルボ管32の接続口部34とを蛇腹ホース等の可撓性ホー ス44により連通状に連結している。
【0012】 また、前記円筒軸部42bの後端側と前記可撓性ホース44とを連結するにあ たっては、図1に示したように、前記第1揺動体41の先端部に前記円筒軸部4 2bを回転自由に支持する支持筒41aを設けて、該支持筒41aに前記円筒状 部42bを回転自由に支持する一方、前記第1揺動体41の各側壁部と前記円筒 軸部42bの基部側外周に突設した鍔部42cとの間に、左右一対のばね45, 45を介装して、これら各ばね45,45により常時は前記二股部42aに設け る筒状軸43,43が前記載置面10に対し平行となるように付勢させ、作業時 に前記吸引函2に外部物体が当たったような場合に、前記第1揺動体41に対し 第2揺動体42を前記ばね45,45に抗して回動させることにより緩衝させた り、或いは、前記吸引函2の前記載置面10に対する角度を多少変更できるよう に構成している。
【0013】 斯くして、前記パイプ31とエルボ管32との中空部と、前記可撓性ホース4 4、前記円筒軸部42bと二股部42aとの空気通路40a及び筒状軸43,4 3の中空部43aとにより、前記吸引機5から前記吸引函2内の吸引チャンバー 21に至る吸引通路50が形成されるのである。
【0014】 前記吸引函2は、図1〜図4で明らかなように、上壁20aと、該上壁20a から下方側に延びて互いに相対向される両側壁20b,20bと、前記上壁20 aの前後両側縁から前記各側壁20b,20bと連続状に延びる互いに対向する 前後壁20cとを備えた底部開放の函形本体20と、この函形本体20の開放側 に着脱可能に取着されるアルミニウム板から成る播種板22とから成り、これら 函型本体20と播種板22との間に前記吸引チャンバー21を形成すると共に、 前記播種板22には、前記吸引チャンバー21に開口する複数の吸引播種口22 aを穿設している。また、前記播種板22の中央部には、前記吸引チャンバー2 1側に凹入された吸引播種面22bを設け、この吸引播種面22bに前記各吸引 播種口22aを形成すると共に、前記吸引播種面22bの後部側には、後述する 種子タンク23を設けている。
【0015】 さらに、前記吸引函2は、その函形本体20の両側壁20b,20bにおいて 前記揺動部40の筒状軸43,43に転回可能に支持すると共に、前記函形本体 20の上壁20aには、前記側壁20b,20bの近くで、前記筒状軸43,4 3の内方側開口部近くに一対の大気開放孔24,24を形成し、該開放孔24, 24を閉鎖する操作部25aをもった閉鎖板25,25をヒンジ26,26を介 して揺動可能に支持する一方、該閉鎖板25,25をばね27,27により常時 は前記開放孔24,24を閉鎖するように付勢させ、前記閉鎖板25,25の持 上げ操作により前記開放孔24,24を開き、前記吸引チャンバー21を大気に 開放して、前記播種板22の吸引播種口22aに吸着した種子を解放して播種で きるように構成している。
【0016】 また、前記吸引函2に設ける播種板22の一側部には、その吸引播種面22b から連続状に延びる傾斜壁22cを設けて、該傾斜壁22cの端部に前記播種板 22の幅方向に延び、かつ、該播種板22に対し外方側に起立される前記種子タ ンク23を一体状に設けている。
【0017】 具体的に説明すると、前記種子タンク23は、図1,図2で明らかなように、 前壁23aと両側壁23b,23bと後壁23cと上壁23d及び底壁23eと で前記播種板22の幅方向に延びる概略断面矩形状とされ、前記上壁23cを前 記播種板22の傾斜壁22cに連続状に一体形成することにより、前記種子タン ク23を前記播種板22の一側端部に、該播種板22の端縁に対し外方側に突出 状態で一体に形成している。
【0018】 また、前記種子タンク23は、その前壁23aにおける前記播種板22の吸引 播種面22bとの対向側に、該吸引播種面22b側に向かって開口する開口部2 3fを形成して、図2に示したように、前記吸引函2の全体をその吸引播種口2 2aが上向きとなる吸着位置に転回させた状態で、前記播種板22の各吸引播種 口22aに種子を供給吸着させるときには、前記開口部23fを下方側に位置さ せて、該開口部23fから前記傾斜壁22cを介して前記吸引播種面22b上に 種子タンク23内の種子を落下供給させ、該種子を前記吸引機5の駆動による吸 引チャンバー21の吸引力で前記各吸引播種口22aに吸着させ、さらに、図1 に示したように、これら各吸引播種口22aへの種子の吸着後に、前記吸引函2 の全体をその吸引播種口22aが下向きとなる播種位置に反転させるとき、前記 各吸引播種口22aに吸着されなかった種子を前記開口部22fから種子タンク 23内に戻し、そして、前記播種位置において、前記各吸引播種口22aへの吸 着種子を前記トレイTの各ポット部Pに落下播種するときには、前記開口部23 fを上方側に位置させることにより、前記種子タンク23内の収容種子が前記開 口部23fから外部側に落下排出されるのを防止するようにしている。
【0019】 図1〜図4において、28,28は、前記吸引函2を上下揺動させるために吸 引函2の上壁20aにおける前記閉鎖板25,25の外側近くに設けた一対の握 り体であり、また、前記函形本体20の内部には、前記上壁20aに固定され、 前記播種板22と当接して、これら上壁20a及び播種板22を補強する断面コ 字形の補強板29aと、該補強板29aの長さ方向中間部から該補強板29aと 直交する方向に延び、上壁内面に固定されるL形補強板29b,29bとを設け ており、これら各補強板29a,29bにより吸引時における前記播種板22や 函形本体20が変形するのを防止し、かつ、前記吸引機5で吸引チャンバー21 内を吸引するとき、前記断面コ字形の補強板29aによる整流作用で前記吸引チ ャンバー21の内部全体に均一な吸引力を及ぼして、前記播種板22に設けた各 吸引播種口22aの全体にそれぞれ種子を確実かつ良好に吸着できるようにして いる。
【0020】 また、46,46は、前記第1揺動体41の後端部とパイプ31との間に介装 したスプリングで、前記吸引函2の上下揺動操作を軽くするためのバランス用ス プリングである。
【0021】 以上の実施例では、前記揺動部40を第1揺動体41と第2揺動体42とから 構成して、この第2揺動体42を第1揺動体41に対し回動可能に連結したが、 これら第1揺動体41と第2揺動体42とは一体に形成してもよい。また、前記 第2揺動体42は、以上説明したように、コ字形として前記吸引函2を両持状に 支持する他に、例えば前記第2揺動体42をL形状として、前記吸引函2を片持 状に支持する構成としてもよい。さらに、図1で示したように、前記トレイTは 収容箱T1内に、該収容箱T1から上方一部が突出するように収容保持されてい る。また、以上の実施例では、前記支持部材3を構成する各部材を中空部材によ り形成して、この支持部材3に前記吸引機5と吸引チャンバー21とを連通する 吸引通路50を形成するようにしたが、前記支持部材3を中空部材で形成するこ となく、前記吸引機5と吸引チャンバー21とを吸引専用ホースを介して直接連 通させるようにしてもよい。
【0022】 しかして、以上の吸引型播種機において、図1及び図3,図4で明らかにした ように、前記吸引函2を前記トレイTとの対向上方位置に下動させたとき、前記 種子タンク23の底壁22eに当接して、該タンク23を受止めるべく、前記基 体1における載置面10の後部側に設置されたゴム製後部受体13の一つに、前 記吸引機5を駆動,停止させる吸引機スイッチ6を、その作動片61は前記受体 13の上方側に突出させた状態で埋込状に設けて、前記吸引函2が下動終端位置 に至ったとき、前記種子タンク23で前記作動片61を押動操作し前記スイッチ 6をオフ動作させて、前記吸引機5の駆動を停止させ、また、前記吸引函2が前 記基体1から上方側へと移動されたときには、前記作動片61を解放し前記スイ ッチ6をオン動作させて、前記吸引機5を駆動させるようにしたのである。
【0023】 以上の実施例では、前記スイッチ6を前記基体1に設置された後部受体13の 一つを利用して埋込状に設けたから、全体構成を複雑化することなく、コンパク トな構成でもって、前記吸引函2の上下動に連動させて前記スイッチ6をオン・ オフ動作させ、これにより前記吸引機5の発停制御を行うことができるし、また 、吸引函2の下動最終位置、つまり水平状態となる播種位置で前記吸引機5を停 止させられ、種子をトレイTのポット部Pの中心にずれなく播種できるのである が、前記スイッチ6は、必ずしも前記後部受体13に設ける必要はなく、例えば 図3において仮想線で示したように、前記基体1の後方両側に設けられる各後部 受体13の中間部に設けてもよいし、また前記前部受体11に設けてもよいし、 図示していないが例えば前記吸引函2に、吸引位置で該吸引函2を揺動操作する ためのハンドルを設ける場合基体1の上面に、播種位置で前記ハンドルに対向す る位置に設けてもよい。
【0024】 また、前記後部受体13に設ける場合、左右両側に位置する二つの後部受体1 3にそれぞれ設けてもよい。この場合、二つの吸引機スイッチ6がともにオフ動 作したとき、前記吸引機5を停止するようにアンド回路を阻むのであって、斯く することにより、吸引函2が左右方向に傾いていて一方のスイッチ6がオンのま ゝの場合、吸引機5の停止はなく、水平状態になったとき始めて吸引機5が停止 するのであるから、種子の落下をより精度よく、つまり垂直状に落下させられト レイTのポット部中心に対する位置ずれをより少なくできるのである。
【0025】 次に、以上の構成とされた吸引播種機の作用について説明する。先ず、播種作 業を行う場合には、前記吸引函2の全体を、その播種板22の吸引播種口22a が下向きとなる図1の実線で示した播種位置から、同図仮想線で示したように、 前記揺動部40を介して前記基体1載置面10から上方側へと移動させることに より、前記種子タンク23による前記吸引機スイッチ6の作動片61に対する押 動操作力が解除され、このスイッチ6がオン動作されて前記吸引機5が駆動し、 前記パイプ31、エルボ管32、可撓ホース44、円筒軸部42bと二股部42 aとの空気通路40a及び筒状軸43,43の中空部43aとで形成される前記 吸引通路50を介して前記吸引機5の吸引力が前記吸引チャンバー21に付与さ れ、前記播種板22の各吸引播種口22aに吸引作用が及ぼされる。斯かる状態 のもとで前記基体1における載置面10の所定位置に前記トレイTをガイドピン 12を介して載置するのである。
【0026】 そして、前記吸引函2を前記上方位置で図1の矢印イ方向に回転させて、図2 に示すごとく前記播種板22が上面側を指向する吸着位置へと回転させる。する と、前記播種板22に一体状に設けた前記種子タンク23の開口部23fが下方 側に位置されることから、該種子タンク23内の種子が前記開口部23fから前 記播種板22の傾斜壁22cを介して吸引播種面22bに落下供給され、前記播 種板22の各吸引播種口22aに付与される前記吸引チャンバー21の吸引作用 により、前記各吸引播種口22a近くに位置する種子が該各吸引播種口22aに それぞれ吸着されるのである。
【0027】 また、以上のような吸着作業を終了した後には、前記吸引函2の全体を図2の 矢印ロ方向に転回させて、前記播種板22が下向きに指向する播種位置に位置さ れるように反転させるのである。そして、斯かる吸引函2の反転により前記播種 板22には、前記各吸引播種口22aに吸引された種子のみが残り、これら各吸 引播種口22aで吸引されなかった種子は、前記播種板22の傾斜壁22cを介 して前記開口部23fより種子タンク23内に再び収容される。
【0028】 さらに、以上のように、前記吸引播種面22b上の種子を前記種子タンク23 内に戻した後には、前記吸引函2の全体を前記揺動部40を介し下方側に移動さ せて前記トレイTの真上位置に移動させた状態で、先ず、前記吸引函2の前端部 を前部受体11に支持し、位置決めした状態で前記吸引函2の後部側に設けられ た前記種子タンク23を後部受体13,13の上部側に載置して支持させる。す ると、このとき、前記種子タンク23で前記後部受体13に設けられた前記吸引 機スイッチ6の作動片61が押動操作され、このスイッチ6がオフ動作されて、 前記吸引機5が自動的に駆動停止されて、この吸引機5による吸引が停止される 。そして、前記閉鎖板25,25を操作部25a,25aにより持ち上げて前記 大気開放孔24,24を開放し、前記吸引チャンバー21内を大気に開放するこ とにより、前記播種板22の各吸引播種口22aに吸着された種子が前記トレイ Tの各ポット部Pにそれぞれ播種される。
【0029】 以上のように前記受体13に前記吸引機スイッチ6を設けたから、前記基体1 の載置面10に対し前記吸引函2の全体を上動させる水平状態になったとき、つ まり、下動の最終位置で播種位置に位置するとき、この吸引函2の移動に連動し て前記スイッチ6がオン・オフ動作されるのであるから、前記吸引機5の停止が その播種位置で自動的に行われるのである。従って、該吸引機5を停止させるた めに、この吸引函5に設けた前記握り体28から一旦手を離したりする必要がな くなって、作業性が高められ、特に、複数のトレイTに対し播種作業を行うよう なときに播種効率を著しく高めることができるし、また、播種のタイミングも的 確に行え、種子がトレイTのポット中心からずれたりすることもないのである。
【0030】 また、以上の吸引型播種機では、前記トレイTとして高さ(深さ)の異なる各 種のものが使用されるが、前記吸引函2を前記トレイTとの対向位置に下動させ て、前記播種板22の各吸引播種口22aに吸着された種子を前記トレイTの各 ポット部Pに播種するとき、このトレイTの高さに変動があると、前記播種板2 2からトレイTの培養土表面までの距離が変わり、これにより前記各吸引播種口 22aからの種子が前記各ポット部Pの内方中心位置に落下されなかったり、ま た、跳上がって外部に落下したりすることがある。
【0031】 そこで、図1の実施例においては、前記前部受体11を前記基体1に対し前後 調整可能となし、かつ、該基体1上に設けられる前記前部受体11と後部受体1 3とをそれぞれ上下調整可能として、これら前後受体11,13を前記トレイT の大きさや高さに応じて前後及び上下調整することにより、前記各吸引播種口2 2aからの種子を前記各ポット部Pの内方中心位置に確実に落下できるようにし ている。
【0032】 即ち、図5で明らかにしたように、前記基体1の載置面10上に、前後方向に 延びる長孔16aをもつ支持板16を設け、この支持板16の長孔16aから前 記基体1内に設けたナットNへと固定ボルトBを螺挿して、前記支持板16を前 記基体1に対し前後方向に調整可能に固定すると共に、前記前部受体11の下部 側に上下方向に延びる長孔11aを形成し、この長孔11aから前記支持板16 の内部側に設けたナットNへと固定ボルトBを螺挿して、前記支持板16に対し 前記前部受体11を上下方向に調整可能となす。
【0033】 また、図6で示したように、前記スイッチ6が設けられた前記後部受体13に ねじ孔13aを形成すると共に、前記基体1上に前記後部受体13のねじ孔13 aに螺合されるねじ体17を突設して、該ねじ体17に対する前記後部受体13 の螺回調整により、該後部受体13を前記基体1に対し上下方向に調整可能とす る。
【0034】 さらに、前記後部受体13を前記基体1に対し上下調整するに際しては、図7 で示したように、前記後部受体13に前記基体1内に設けたナットNに螺挿され るねじ杆18を設けると共に、前記基体1の上部側で前記ねじ杆18上にロック ナットLNを設けて、前記後部受体13の操作でねじ杆18を前記ナットNへと 螺挿し、前記ロックナットLNを前記基体1上においてねじ杆18に螺締するこ とにより、前記後部受体13の前記基体1に対する上下調整を行うようにしても よいのである。
【0035】 そして、前記トレイTの高さに変動がある場合には、先ず前記前部受体11を その長孔11aを介して前記支持板16に対し上下調整すると共に、さらに、前 記後部受体13を前記基体1に対し上下調整するのであり、つまり、図6で示し たものは、前記後部受体13を前記基体1上に突設したねじ体17に対し螺回操 作し、又、図7で示したものでは、前記後部受体13に設けたねじ杆18を前記 基体1内のナットNに対し螺回操作し、所定の螺回位置で前記ロックナットLN を固定することにより、前記後部受体13を前記基体1に対し上下調整する。斯 くすることにより、前記前後受体11,13を前記トレイTの高さに対応する高 さに調整することができて、これら前後受体11,13に支持する前記吸引函2 の播種板22からトレイTの培養土表面までの距離をほゞ一定にできる。
【0036】 また、前記揺動部40の上下揺動により前記吸引函2の高さ、つまり、播種板 22の高さを変更する際、これに伴って、播種板22と吸引函2とトレイTとの 対向面が基体1の前後方向にずれることになるので、このずれに応じて前記支持 板16をその長孔16aを介して前記基体1に対し前後方向に移動調節し、前記 播種板22とトレイTの対向面が一致するように調整するのである。以上の調整 により、前記播種板22からトレイTの培養土表面までの距離をほゞ一定にでき ると共に前記播種板22とトレイTとの対向面を位置合わせできるので、前記播 種板22の各吸引播種口22aから種子を前記各ポット部Pの内方中心位置に確 実に落下させることができる。
【0037】 さらに、前記トレイTをその高さなどに応じて上下調整する別の手段としては 、図8で示したように、前記基体1の載置面10上に前記トレイTの載置用テー ブル19を設けて、該テーブル19の一側端部に抜止め用ワッシャー19aを介 して固定ボルトBを取付けると共に、該固定ボルトBを前記基体1内に設けたナ ットNに螺挿し、かつ、前記基体1の上部側で前記固定ボルトB上にロックナッ トLNを設けて、前記固定ボルトBを前記ナットNに対し所定深さに螺挿して、 前記ロックナットLNを前記基体1上において固定ボルトBに螺締することによ り、この基体1に対し前記テーブル19の高さを上下調整し、該テーブル19で その上部に載置される前記トレイTの高さ調整を行うようにしてもよい。
【0038】 また、図1に示した吸引型播種機では、前記基体1の内部全体に防音材1cを 貼付けて、前記吸引機5の駆動時における騒音を低減化させるようにしている。 尚、前記防音材1cは、前記吸引機5の回りだけに設けるようにしてもよい。
【0039】
以上説明したように、本考案では、トレイTを載置可能とした載置面10をも つ基体1と、吸引チャンバー21をもつ函型本体20と前記吸引チャンバー21 に開口する複数の吸引播種口22aをもつ播種板22とから成る吸引函2と、吸 引機5と、この吸引機5と前記吸引チャンバー21とを連通する吸引通路50と を備え、前記吸引函2を前記載置面10に対し上下動可能に支持した吸引型播種 機において、前記基体1に、前記吸引函2の下動に連動し、その下動終端位置で 動作し、前記吸引機5の駆動を停止する吸引機スイッチ6を設けたから、前記吸 引函2を前記トレイTとの対向位置に下動させるとき、この吸引函2の下動に連 動して前記スイッチ6をオフ動作させ、前記吸引機5を自動的に駆動停止させ得 るのであり、従って、該吸引機5を駆動停止させるために、この吸引函5から一 旦手を離したりする必要がなくなって作業性を高めることができ、特に、複数の トレイTに対し播種作業を行うようなとき播種効率を高めることができる。
【図1】本考案にかかる吸引型播種機の全体構造を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】同吸引型播種機の吸引函を示す断面図である。
【図3】同吸引型播種機の平面図である。
【図4】同吸引型播種機の背面図である。
【図5】前部受体の支持構造例を示す断面図である。
【図6】後部受体の支持構造例を示す断面図である。
【図7】後部受体の支持構造他例を示す断面図である。
【図8】トレイを高さ調整する場合の実施例を示す断面
図である。
図である。
1 基体 10 載置面 2 吸引函 20 函形本体 21 吸引チャンバー 22 播種板 22a 吸引播種口 5 吸引機 50 吸引通路 6 吸引機スイッチ T トレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉田 清隆 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 トレイTを載置可能とした載置面10を
もつ基体1と、吸引チャンバー21をもつ函型本体20
と前記吸引チャンバー21に開口する複数の吸引播種口
22aをもつ播種板22とから成る吸引函2と、吸引機
5と、この吸引機5と前記吸引チャンバー21とを連通
する吸引通路50とを備え、前記吸引函2を前記載置面
10に対し上下動可能に支持した吸引型播種機であっ
て、 前記基体1に、前記吸引函2の下動に連動し、その下動
終端位置で動作し、前記吸引機5の駆動を停止する吸引
機スイッチ6を設けていることを特徴とする吸引型播種
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2400092U JPH0582206U (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 吸引型播種機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2400092U JPH0582206U (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 吸引型播種機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0582206U true JPH0582206U (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=12126305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2400092U Pending JPH0582206U (ja) | 1992-04-15 | 1992-04-15 | 吸引型播種機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0582206U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19527751A1 (de) * | 1994-07-28 | 1996-02-01 | Mitsubishi Electric Corp | Verbinder für ein Kabel |
-
1992
- 1992-04-15 JP JP2400092U patent/JPH0582206U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19527751A1 (de) * | 1994-07-28 | 1996-02-01 | Mitsubishi Electric Corp | Verbinder für ein Kabel |
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