JP2556867Y2 - 吸引型播種機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は吸引型播種機、詳しく
は、複数の吸引口をもつ播種板を備えた吸引函の前記吸
引口に種子を吸引により吸着し、トレイの上方位置に移
動させて播種する吸引型播種機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種吸引播種機は、トレイを載
置可能とした基体と、吸引チャンバーをもち、該吸引チ
ャンバーに開口する複数の吸引口をもつ播種板を備えた
吸引函とを備え、この吸引函を前記基体のトレイ載置面
に対し上下動可能で、かつ回転可能に支持すると共に、
吸引機を別に設け、この吸引機と前記吸引チャンバーと
を可撓性を有する吸引ホースを介して連通させて成り、
播種作業時には、前記吸引函を基体に対し上方に移動さ
せて該基体の載置面にトレイを載置する一方、前記吸引
函をその播種板が上面側に位置するように回転させ、斯
かる状態で播種板の吸引口に種子を前記吸引機による吸
引作用で吸着し、然かる後、前記吸引函を播種板が下面
側になるように反転させて、前記トレイの上方位置まで
移動させ、前記吸引チャンバーを大気に開放して、前記
播種板の吸引口に吸着した種子をトレイの各ポットに播
種するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】ところが、前記した従
来の吸引播種機にあっては、吸引機を別に設けて該吸引
機を前記吸引チャンバーに可撓性を有する専用の吸引ホ
ースを介して連通させていることから、前記吸引函を回
転させて、播種板の吸引口に種子を吸着させたり、播種
板の吸引口に吸着した種子をトレイの各ポットに播種す
る場合に、前記吸引ホースが邪魔になるばかりか、該吸
引ホースに捻じれやもつれが生じて吸引函が非常に取り
扱いにくく、作業し難い問題があった。

【０００４】また、前記吸引機は、前記基体や吸引函と
は別に独立して設置されているため、それだけ設置スペ
ースが大きくなり、かつ、吸引機が騒音を発する問題も
有していた。

【０００５】本考案の主たる目的は、吸引函を回転可能
に支持する支持用軸と揺動部材により空気通路を形成し
て、吸引ホースをなくし、吸引函の回転時における前記
吸引ホースの捻じれやもつれをなくし、吸引函の取り扱
いが容易にできるようにして作業性を向上でき、その
上、構造を簡素化できる吸引型播種機を提供することに
あり、他の目的は、全体をコンパクトにまとめることが
できて、その設置スペースを小さくでき、その上、吸引
機による騒音も抑えることができる吸引型播種機を提供
することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本考案はトレイＴを載置可能とした載置面１０及
び支持部材２をもつ基体１と、吸引チャンバー３１をも
つ函形本体３０及び前記吸引チャンバー３１に開口する
複数の吸引口３２ａをもつ播種板３２を備えた吸引函３
と、空気通路４０をもち、前記吸引函３を前記支持部材
２に、前記載置面１０に対し上下動可能に支持する揺動
部材４と吸引機５とを備え、前記揺動部材４は前記空気
通路４０に連通し、かつ、前記吸引チャンバー３１に開
口する中空部４３ａをもつ筒状軸４３を突設していて、
この筒状軸４３により前記吸引函３を回転可能に支持し
ており、前記空気通路４０が前記吸引機５に連通してい
ると共に、吸引経路Ａに大気開放孔３４を開閉可能に設
けたのである。

【０００７】また、吸引機５が基体１に内蔵されてお
り、該基体１に設ける支持部材２が中空部材から成り、
その一端側が前記基体１に内蔵する吸引機５に連通する
と共に、他端が前記支持部材２に支持する揺動部材４の
空気通路４０と連通することが好ましい。

【０００８】

【作用】上記構成により、播種作業を行う場合、前記吸
引チャンバー３１に吸引機５を従来のように可撓性を有
する吸引専用ホースを特別に用いて連通させることな
く、前記吸引函３を回転可能に支持する筒状軸４３と揺
動部材４とを用いて空気通路を形成していることから、
前記吸引函３を回転させて、播種板３２の吸引口３２ａ
に種子を吸着させたり、播種板３２の吸引口３２ａに吸
着した種子をトレイＴの各ポットに播種する場合に、吸
引函３の回転時における吸引専用ホースの捻じれやもつ
れが生じることなく、吸引函３の取り扱いを容易にで
き、その作業性を向上できるのである。

【０００９】また、前記吸引機５を基体１に内蔵する一
方、該基体１に設ける支持部材２を中空部材とし、その
一端側を前記基体１に内蔵する吸引機５に連通すると共
に、他端を前記支持部材２に支持する揺動部材４の空気
通路４０と連通することにより、吸引機５を基体１に内
蔵して全体をコンパクトにまとめることができ、その
上、吸引機による騒音も抑えることができながら、前記
した従来の吸引専用ホースを、前記吸引函３を回転可能
に支持する筒状軸４３と揺動部材４及び支持部材２によ
り兼用して不要にできるのである。

【００１０】

【実施例】図１〜図４は本考案の吸引型播種機の一実施
例を示し、該播種機の構成を概略的に説明すると、トレ
イＴを載置可能とした載置面１０及び支持部材２をもつ
基体１と、吸引チャンバー３１をもつ函形本体３０及び
前記吸引チャンバー３１に開口する複数の吸引口３２ａ
をもつ播種板３２を備えた吸引函３と、該吸引函３を前
記支持部材２に、前記載置面１０に対し上下動可能に支
持する揺動部材４と吸引機５とから成る。

【００１１】前記基体１は、図１に示したようにポット
苗を育苗するためのポット部Ｐを縦横に複数並べて形成
したトレイＴを載置可能とした載置面１０を上面に備え
た箱体から成り、前記載置面１０の後方側には、前記ト
レイＴを載置面１０の所定位置に案内するためのガイド
ピン１１，１１と、後記する吸引函３の後端部に設ける
種子タンク３３を受止める弾性ゴムから成る後部受体１
２，１２とをそれぞれ設けると共に、前記載置面１０の
前方側には、前記吸引函３の前端部を受止める前部受体
１３を設けている。

【００１２】また、前記基体１の後壁１ａには、後方に
延びた後上方に立上がる略Ｌ字形の中空状のパイプ２０
と、該パイプ２０の上端に接続され、前方側に向かって
延びる一対の対向支持片２２，２２をもつエルボ管２１
とから成る支持部材２を設けている。

【００１３】前記エルボ管２１は、その一端が前記パイ
プ２０に連通し、他端側には、前記支持片２２，２２の
基部間に位置し、前方側に向かって延びる接続口部２３
が設られ、前記支持片２２，２２の先端部には、前記揺
動部材４を上下揺動可能に支持するための支軸２４，２
４がそれぞれ設けられている。

【００１４】そして、前記基体１内には、前記パイプ２
０を取付けた後壁１ａ内側にブロワなどの吸引機５が内
蔵され、後壁１ａに形成される貫通孔を介して該吸引機
５の吸引口に前記パイプ２０を連通連結している。

【００１５】又、前記基体１の側壁１ｂ，１ｂには排気
口１４，１４が形成されると共に、該基体１の持運び時
に使用する把手１５，１５が設けられている。

【００１６】前記吸引函３は、図１及び図２に示したよ
うに、吸引チャンバー３１をもつ函形本体３０が形成さ
れると共に、該函形本体３０の底壁は上方側に凹入され
ていて、該底壁に吸引チャンバー３１に開口する複数の
吸引口３２ａを穿設して該底壁により播種板３２を形成
している。この播種板３２の後部側には、傾斜面部３２
ｂを介して前記函形本体３０の幅方向略全長に延びる種
子タンク３３が連設され、該種子タンク３３は、図１に
示されるごとく両側壁３３ｂ，３３ｂと後壁３３ｃ及び
上壁３３ｄが外部に対し閉鎖され、前壁３３ａの上部の
みが前記播種板３２側に向かって開口するよう構成され
ている。

【００１７】そして、前記函形本体３０は、その両側壁
３０ｂ，３０ｂにおいて後記する揺動部材４に突設する
筒状軸４３，４３に回転可能に支持されるのであって、
この吸引函３を図１の仮想線で示す矢印の方向に回転さ
せて図４に示した如く前記播種板３２が上面側に位置す
るように回転させたとき、該種子タンク３３内の種子が
前記前壁３３ａの開口部３３ｅから傾斜面部３２ｂを介
して播種板３２の上面に流れ落ちるようにし、また、こ
の吸引函３を図４の実線矢印の方向に回転させて図１に
示すごとく前記播種板３２が下面側に位置するように反
転させたとき、前記吸引口３２ａに吸引されなかった種
子は前記傾斜面部３２ｂを介して開口部３３ｅより再び
種子タンク３３に収容されるように構成している。

【００１８】また、前記函形本体３０の上壁３０ａに
は、側壁３０ｂ，３０ｂ近くで、かつ、前記筒状軸４
３，４３の内方側開口部近くに一対の大気開放孔３４，
３４を形成し、該開放孔３４，３４を閉鎖する操作部３
５ａをもつ閉鎖板３５，３５をヒンジ３６，３６を介し
て揺動可能に支持すると共に、該閉鎖板３５，３５をば
ね３７，３７により常時は前記開放孔３４，３４を閉鎖
するように付勢させ、前記閉鎖板３５，３５の持上げ操
作により前記開放孔３４，３４を開き、吸引チャンバー
３１を大気に開放し、播種板３２の吸引口３２ａに吸着
した種子を播種するように構成している。

【００１９】図１中、３８，３８は、前記吸引函３を上
下揺動させるために吸引函３の上壁３０ａにおける前記
閉鎖板３５，３５の外側近くに設けた一対の握り体であ
り、また、前記函形本体３０内には、前記上壁３０ａと
播種板３２とを連結固定して補強する断面コ字形の補強
板３９ａと、該補強板３９ａの長さ方向中間部から該補
強板３９ａと直交する方向に延び、上壁内面に固定され
るＬ形補強板３９ｂ，３９ｂとを設けており、これら各
補強板３９ａ，３９ｂにより吸引時における播種板３２
や函形本体３０が変形するのを防止して、播種板３２の
吸引口３２ａへの種子の吸着が良好に行えるようにして
いる。

【００２０】前記揺動部材４は、前記支持片２２，２２
の支軸２４，２４に上下揺動可能に支持される断面コ字
形の第１揺動体４１と、該第１揺動体４１の先端部に連
結され、内部に空気通路４０をもつ二股状の第２揺動体
４２とから成り、該第２揺動体４２は、内部を中空とし
た平面コ字状の二股部４２ａと、該二股部４２ａの幅方
向中間部に後方に延びる円筒軸部４２ｂとを空気通路４
０を有するように一体に連結形成したもので、前記二股
部４２ａの各遊端部には、前記空気通路４０に連通し、
かつ、前記吸引チャンバー３１に開口する中空部４３ａ
をもつ筒状軸４３，４３を突設し、これら筒状軸４３，
４３に前記吸引函３を回転可能に支持する一方、前記円
筒軸部４２ｂの後端と前記支持体２１の接続口部２３と
を蛇腹ホース等の可撓性ホース４４により連通連結して
を蛇腹ホース等の可撓性ホース４４により連通連結して
いる。

【００２１】斯くして、前記吸引機５から前記パイプ２
０とエルボ管２１との中空部と、可撓性ホース４４、円
筒軸部４２ｂと二股状部４２ａとの空気通路４０及び筒
状軸４３，４３の中空部４３ａを介して吸引チャンバー
３１に至る吸引経路Ａを構成している。

【００２２】また、図に示す実施例では、前記揺動部材
４における第１揺動体４１と第２揺動体４２とを回動可
能に連結している。

【００２３】この場合、図１に示すごとく前記第１揺動
体４１の先端部に前記円筒軸部４２ｂを回転自由に支持
する支持筒４１ａを設けて、該支持筒４１ａに前記円筒
状部４２ｂを回転自由に支持する一方、第１揺動体４１
の各側壁部と円筒軸部４２ｂの基部側外周に突設した鍔
部４２ｃとの間に左右一対のばね４５，４５を介装し
て、これら各ばね４５，４５により常時は前記二股状部
４２ａに設ける両筒状軸４３，４３が前記載置面１０に
対し平行となるように付勢させ、作業時に吸引函３に外
物が当たったりしたような場合に、第１揺動体４１に対
し第２揺動体４２を前記ばね４５，４５に抗して回動さ
せて緩衝させたり、或いは吸引函３の前記載置面１０に
対する角度を多少変更したりできるように構成してい
る。 の後端部と支持管２０との間に介装したスプリングで、
吸引函３の上下揺動を操作を軽くするためのバランス用
スプリングである。

【００２５】以上の実施例では、前記揺動部材４を第１
揺動体４１と第２揺動体４２とから構成して第２揺動体
４２を回動できるように連結したけれども、この他、前
記第１揺動体４１と第２揺動体４２とを一体に形成して
もよいことは勿論である。また、前記第２揺動体４２を
コ字形として前記吸引函３を両持状に支持する他、例え
ばＬ形状として、前記吸引函３を片持状に支持する構成
であってもよい。

【００２６】また、前記トレイＴは、図１に示されるご
とく収容箱Ｂに該トレイＴの上方部が収容箱Ｂから突出
するように収容保持されている。

【００２７】次に以上のごとく構成した吸引播種機の作
用について説明する。

【００２８】先ず、播種作業を行う場合には、前記吸引
機５を駆動して前記吸引機５から前記パイプ２０、エル
ボ管２１、可撓ホース４４、円筒軸部４２ｂと二股状部
４２ａとの空気通路４０、筒状軸４３，４３の中空部４
３ａ，４３ａ及び吸引チャンバー３１に至る吸引経路Ａ
を介して前記吸引函３の播種板３２における各吸引口３
２ａに吸引作用を与える。

【００２９】次に、前記吸引函３を図１の仮想線に示す
ように揺動部材４を介して基体１に対し上方に揺動さ
せ、斯かる状態のもとで前記基体１の載置面１０の所定
位置にトレイＴをガイドピン１１を介して載置する。

【００３０】一方、前記吸引函３を上方揺動位置で図１
の仮想線で示す矢印方向に回転させて、図４に示すごと
く播種板３２が上面側に位置するように回転させる。す
ると、該種子タンク３３の開口部３３ｅが下方位置に移
動することから、種子タンク３３内の種子は前記開口部
３３ｅから傾斜面部３２ｂを介して播種板３２の上面に
流れ落ち、該播種板３２の各吸引口３２ａにおける吸引
作用により各吸引口３２ａ近くに位置する種子は各吸引
口３２ａにそれぞれ吸着される。

【００３１】然かる後、前記吸引函３を図４の実線方向
に回転させて、前記播種板３２が下面側に位置するよう
に反転させる。これにより前記播種板３２には、吸引口
３２ａに吸引された種子のみが残り、これら吸引口３２
ａで吸引されなかった種子は傾斜面部３２ｂを介して前
記開口部３３ｅより種子タンク３３に再び収容される。

【００３２】そして、前記吸引函３を下方に揺動させて
前記トレイＴの真上位置に吸引函３を移動させた状態
で、吸引函３の前端部を前部受体１３に、また種子タン
ク３３を後部受体１２，１２の上部に支持させる。

【００３３】然かる後、前記閉鎖板３５，３５をその操
作部３５ａ，３５ａにより持ち上げて前記大気開放孔３
４，３４を開放し、前記吸引チャンバー３１を大気に開
放して、前記播種板３２の各吸引口３２ａに吸着した種
子をトレイＴの各ポットＰにそれぞれ播種するのであ
る。

【００３４】しかして、本考案では、以上の播種作業を
行う場合、前記吸引チャンバー３１を前記吸引機５に従
来のように可撓性を有する吸引専用ホースを特別に用い
て連通させることなく、前記吸引函３を回転可能に支持
する中空部４３ａをもつ筒状軸４３と、該筒状軸４３，
４３を突設し、かつ、前記中空部４３ａと連通する空気
通路４０をもつ揺動部材４と、可撓性ホース４４及び中
空部材から成る支持部材２により連通させていることか
ら、従来のように吸引専用ホースは不要となり、従っ
て、吸引函の回転時における吸引専用ホースの捻じれや
もつれが生じることはなくなるのであって、前記吸引函
３の取り扱いを容易にしてその作業性を向上でき、か
つ、その構造を簡素化できるのである。

【００３５】また、前記吸引機５を基体１に内蔵したこ
とにより、全体をコンパクトにまとめることができ、そ
の上、吸引機５によるの騒音も少なく抑えることができ
るのである。

【００３６】以上の実施例では、前記大気開放孔３４，
３４を、吸引経路Ａに設けるに際し、前記函形本体３０
の上壁３０ａにおける側壁３０ｂ，３０ｂ近く、つま
り、筒状軸４３，４３の開口部近くに一対の大気開放孔
３４，３４を形成したから、前記閉鎖板３５，３５の操
作による前記各開放孔３４，３４の開放により、前記吸
引チャンバー３１内を迅速、かつ、ほぼ均等状に大気圧
に戻して、播種板３２の吸引口３２ａに吸着した種子を
ほぼ同時に、かつ、迅速に播種することができる。ま
た、前記閉鎖板３５，３５の外側近くには握り体３８，
３８を配置しているので、前記握り体３８，３８による
吸引函３の基体１への移動操作後、直ちに前記閉鎖板３
５，３５の操作部３５ａ，３５ａを操作して前記大気開
放孔３４，３４を開放することができる。

【００３７】尚、以上の実施例では、支持部材２を中空
部材により形成して、該支持部材２と前記揺動部材４の
円筒軸部４２ｂとを可撓性ホース４４を介して連通さ
せ、これにより従来の吸引専用ホースを不要にしたもの
について説明したけれども、前記吸引函の回転時におけ
る吸引専用ホースの捻じれやもつれをなくするようにす
るだけであれば、例えば前記支持部材２を中空部材によ
り形成せずに、前記円筒軸部４２ｂと吸引機５とを可撓
性ホース４４を介して直接連通させる構造であってもよ
いことは勿論である。

【００３８】

【考案の効果】以上のごとく本考案によれば、トレイＴ
を載置可能とした載置面１０及び支持部材２をもつ基体
１と、吸引チャンバー３１をもつ函形本体３０及び前記
吸引チャンバー３１に開口する複数の吸引口３２ａをも
つ播種板３２を備えた吸引函３と、空気通路４０をも
ち、前記吸引函３を前記支持部材２に、前記載置面１０
に対し上下動可能に支持する揺動部材４と吸引機５とを
備え、前記揺動部材４は前記空気通路４０に連通し、か
つ、前記吸引チャンバー３１に開口する中空部４３ａを
もつ筒状軸４３を突設していて、この筒状軸４３により
前記吸引函３を回転可能に支持しており、前記空気通路
４０が前記吸引機５に連通していると共に、吸引経路Ａ
に大気開放孔３４を開閉可能に設けたから、前記吸引函
３を回転可能に支持する筒状軸４３の中空部４３ａと揺
動部材４の空気通路４０とにより前記吸引チャンバー３
１を吸引機５に連通させられるのであって、従来の吸引
専用ホースをなくすることができ、従って、前記吸引函
３の回転時における前記吸引専用ホースの捻じれやもつ
れが生じるのをなくすることができ、それだけ、前記吸
引函３の取り扱いを容易にでき、その作業性を向上で
き、その上、構造も簡素化できるのである。

【００３９】また、前記吸引機５を基体１に内蔵する一
方、該基体１に設ける支持部材２を中空部材とし、その
一端側を前記基体１に内蔵する吸引機５に連通すると共
に、他端を前記支持部材２に支持する揺動部材４の空気
通路４０と連通することにより、吸引経路Ａの構成をよ
り簡単にでき、また、吸引機５を基体１に内蔵するか
ら、全体をコンパクトにまとめてその設置スペースを小
さくすることができ、その上、吸引機の騒音も抑えるこ
とができるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る吸引播種機の縦断側面図である。

【図２】同吸引播種機の平面図である。

【図３】同吸引播種機の背面図である。

【図４】同播種板の吸引口への種子の吸着動作の説明図
である。

【符号の説明】

１ 基体 ２ 支持部材 ３ 吸引函 ４ 揺動部材 ５ 吸引機 １０ 載置面 ３０ 函形本体 ３１ 吸引チャンバー ３２ 播種板 ３２ａ 吸引口 ４０ 空気通路 ４３ａ 中空部 Ａ 吸引経路Ａ Ｔ トレイＴ

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 トレイＴを載置可能とした載置面１０及
   び支持部材２をもつ基体１と、吸引チャンバー３１をも
   つ函形本体３０及び前記吸引チャンバー３１に開口する
   複数の吸引口３２ａをもつ播種板３２を備えた吸引函３
   と、空気通路４０をもち、前記吸引函３を前記支持部材
   ２に、前記載置面１０に対し上下動可能に支持する揺動
   部材４と吸引機５とを備え、前記揺動部材４は前記空気
   通路４０に連通し、かつ、前記吸引チャンバー３１に開
   口する中空部４３ａをもつ筒状軸４３を突設していて、
   この筒状軸４３により前記吸引函３を回転可能に支持し
   ており、前記空気通路４０が前記吸引機５に連通してい
   ると共に、吸引経路Ａに大気開放孔３４を開閉可能に設
   けていることを特徴とする吸引型播種機。
2. 【請求項２】 吸引機５が基体１に内蔵されており、該
   基体１に設ける支持部材２が中空部材から成り、その一
   端側が前記基体１に内蔵する吸引機５に連通すると共
   に、他端が前記支持部材２に支持する揺動部材４の空気
   通路４０と連通している請求項１記載の吸引型播種機。