JPH0584838B2 - - Google Patents

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JPH0584838B2
JPH0584838B2 JP60176242A JP17624285A JPH0584838B2 JP H0584838 B2 JPH0584838 B2 JP H0584838B2 JP 60176242 A JP60176242 A JP 60176242A JP 17624285 A JP17624285 A JP 17624285A JP H0584838 B2 JPH0584838 B2 JP H0584838B2
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JP
Japan
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impeller
stage
flow path
pressure
communication hole
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JP60176242A
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JPS6238891A (ja
Inventor
Tetsuya Izumi
Toshihiro Takei
Yoshuki Hatsutori
Takeshi Matsuda
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/871,118 priority patent/US4784587A/en
Publication of JPS6238891A publication Critical patent/JPS6238891A/ja
Publication of JPH0584838B2 publication Critical patent/JPH0584838B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D23/00Other rotary non-positive-displacement pumps
    • F04D23/008Regenerative pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D5/00Pumps with circumferential or transverse flow
    • F04D5/002Regenerative pumps
    • F04D5/007Details of the inlet or outlet

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は再生ポンプ形式のインペラを持ち該イ
ンペラによつて第1段流路と第2段流路の少なく
とも2つの流路を介して流体の圧力を増大させ、
吐出する形式のポンプ装置においてインペラに働
く半径方向圧力を低減してポンプ性能を改善した
ものに関する。
そして、このような再生ポンプ装置は例えば自
動車の燃料をエンジンに供給するのに使用される
ものであるが、その他種々の用途にも使用できる
ものである。
〔従来の技術〕
この種のポンプ装置として、特開昭57−206795
号公報に開示されたものがある。このポンプ装置
は、円盤の周面に多数の羽根溝を有する1つのイ
ンペラが回転すると、流体が第1段流路で昇圧さ
れ、さらに第2段流路に行つて該第2段流路で流
体が増圧されるものである。
このポンプは、吸込口から流体がポンプ室内に
入り、第1段流路の始端を通つて、第1段流路の
終端に至り、さらに第2段流路の始端に流体が導
入され、次に第2段流路の終端に至つて、さら
に、吐出口に流体が吐出されるものである。
そして、この公知のポンプ装置においては、第
1段流路の始端近傍に吸込口が存在するが、この
吸込口の位置と第2段流路の始端とは極めて接近
している。さらに、第1段流路の始端と吐出口と
も極めて接近した位置に配置されている。
このようなポンプ装置においては、インペラに
働く半径方向圧力が大きくなりインペラと該イン
ペラ周辺のポンプ室内壁との摩擦力が大きくなつ
て動力損失が大きいという欠点があつた。
すなわち、上述の従来のポンプ装置において
は、第1段流路と第2段流路とを流れる流体の圧
力によつてインペラに半径方向圧力の不均一が生
じ、この不均一によつてインペラとポンプ室の
間、あるいはインペラと該インペラを駆動する回
転軸との間の摩擦力が増大し、動力損失を生じた
のである。
ここで、特開昭57−193795号公報には、第1段
流路の始端と第2段流路の始端とを相対向させ、
第1段流路の終端と第2段流路の終端とを相対向
させ、さらに、第1段流路の終端と第2段流路の
始端とをインペラの円板上に環状に位置する連通
穴を介して連結させる連結通路を備えるといつた
ポンプ装置が開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、上記特開昭57−193795号公報では、
インペラの中心部に回転軸の回転を受ける中心穴
がまず形成され、その中心穴よりさらに外周の位
置に連通穴が形成されている。そして、この連通
穴と常に連通する環状溝がポンプケースに形成さ
れている。
このため、上記連通穴と第1段流路、あるいは
第2段流路との間の十分な圧力差を得るためのイ
ンペラとポンプケースとの間のシール長が得られ
ないという問題があつた。
本発明は、上記問題点に鑑み、半径方向圧力の
アンバランスを低減するとともに、確実な圧力シ
ール性を確保できる再生ポンプ装置を提供するこ
とを目的とする。
〔発明の構成〕
本発明は上記目的を達成するために、 円盤の両側面の外周部に複数の羽根溝1が形成
されるインペラ3と、 前記インペラ3を回転させるための回転軸4
と、 前記インペラ3を収納するポンプケース5と、 前記ポンプケースの内壁と前記インペラ3とに
より前記インペラ3の両側面の外周部にそれぞれ
形成された環状の第1段、第2段流路7,8と、 前記第1段、第2段流路7,8の一部をそれぞ
れ仕切る仕切壁9と、 前記第1段流路の始端10に連結された吸込口
11と、 前記第1段流路の終端12と前記第2段流路の
始端15とを連結する連結通路13と、 前記第2段流路の終端16に連結された吐出口
17とを備えた再生ポンプ装置において、 前記第1段流路の始端10と前記第2段流路の
始端15とが前記インペラ3の中心から見て実質
180度反対方向に存在するところの点対称位置に
それぞれ配置されており、 前記第1段流路の終端12と前記第2段流路の
終端16とが前記インペラ3の中心から見て実質
180度反対方向に存在するところの点対称位置に
それぞれ配置されており、 かつ前記連結通路13は、 前記インペラ3の中心部に形成され、このイン
ペラ3の両側面を連通するとともに、前記回転軸
の回転を伝える回転伝達部材24,42と係合
し、この回転伝達部材24,42の回転を受ける
連通穴2と、 前記第1段流路の終端12と前記連通穴2とを
結ぶとともに、前記連通穴2に対応するように前
記ポンプケース5に形成される第1段側接続流路
部18,39と、 前記第2段流路の始端15と前記連通穴2とを
結ぶとともに、前記連通穴2に対応するように前
記ポンプケース5に形成される第2段側接続流路
部19,41とから成ることを特徴とする再生ポ
ンプ装置という技術的手段を採用する。
〔作用〕
これにより、インペラの外周部に作用する流体
の半径方向圧力の分布は次のようになる。すなわ
ちインペラの外周360度の圧力分布を取つた場合
にすなわち吸込口付近のインペラ外周部を角度0
度としてインペラの回転方向に一周した時、つま
り360度終点とした時の圧力分布において、第1
段流路では吸込口から昇圧されて第1段流路の終
点に至り、その終点で総吐出圧Pのほぼ1/2だけ
昇圧される。さらに、第2段流路を通つて吐出口
に至り、前記の総吐出圧Pにほぼ接近する。この
ような圧力分布においてインペラに働く半径方向
圧力はインペラの外周部での第1段流路圧力と第
2段流路圧力の平均圧力である。すなわちインペ
ラ外周部の特定の部分に働く圧力はそのインペラ
の特定部分に作用する第1段流路の圧力と第2段
流路の圧力との平均圧力である。そしてこの圧力
が加わつている場合にインペラにどのような半径
方向圧力が作用するかといえば、この特定部分の
平均圧力と反対側すなわち180度離れた部分のイ
ンペラの別の部分に作用する平均圧力との差によ
つて生ずる圧力であるということができる。
すなわち、インペラの周面には各流路によつて
圧力の分布が生ずるが、インペラに働く有害な半
径方向押圧力は180度離れた部分に生じる平均圧
力の差によつて発生するということができる。と
ころが、上述の構造とすることによつてこの180
度離れたインペラ外周部に働く平均圧力の差の分
布は極めて少なくなりインペラはポンプ室内で動
力損失の少ない状態で効率よく回転することにな
る。
さらに、インペラの中心部には、インペラ両側
面を連通する連通穴が形成される。この連通穴
は、回転軸の回転を伝える回転伝達部材と係合し
てこの部材の回転を受けるとともに、連通穴に対
応してポンプケースに形成される第1段側接続流
路部、および第2段側接続流路部と連通する。
このように、インペラの中心部で、第1段側接
続流路部と第2段側接続流路部とを連通させるこ
とができるため、連通穴と第1段流路、あるいは
第2段流路との間の十分な圧力差を得るためのイ
ンペラとポンプケースとの間のシール長が確保さ
れる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明においてはインペラ
に大きな半径方向押圧力が作用することがないの
で、インペラに働く摩擦損失が少なくなり再生ポ
ンプ装置の効率を向上させることができる。言い
換えれば、同一の吐出圧力では流量を増加させる
ことができ、小型で高性能な再生ポンプ装置にす
ることができる。
また、インペラの中心部に形成される連通穴は
第1段側接続流路部、および第2段側接続流路部
と連通するとともに、回転軸の回転を伝える回転
伝達部材と係合して、この部材の回転を受ける。
これによつて、インペラの中心部で、第1段側
接続流路部と第2段側接続流路部とが連通するた
め、連通穴と第1段流路、あるいは第2段流路と
の間のシール長を確保でき、確実な圧力シール性
を得ることができる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図乃至第4図は第1実施例を示し、第5図
と第6図は該第1実施例のインペラの表と裏の平
面形状を示すものである。また第7図、第8図は
上記第1実施例の特性と従来ポンプ装置の特性を
示し、第9図は上記第1実施例のポンプ装置と従
来ポンプ装置との効率の変化を示すグラフであ
る。第1図において、1は羽根溝でありインペラ
3の外周面に多数設けられている。2はインペラ
3の中心部に形成された連通穴である。4は連通
穴2の中に一部が挿入された回転軸、5はポンプ
ケースであつて前記インペラ3を取り囲み、該ポ
ンプケース5内にポンプ室を形成するものであ
る。7は吸込口11に接続された第1段流路であ
つて、全体としてほぼC字型の流路を形成してい
る。また、8は第2段流路であつて連結通路13
を介して第1段流路に接続され、これも全体とし
てC字型の流路を形成している。
第2図、第4図には前述の第1段流路7と第2
段流路8ならびにこれらを連結する連結通路13
の平面形状を示してある。そして、第2図、第4
図において9は仕切壁部分であり、10は第1段
流路の始端である。そして12は第1段流路の終
端、15は第2段流路の始端、16は第2段流路
の終端であつて吐出口17に接続されている。
第2図の18は第1段側接続流路であり第4図
の19は第2段側接続流路であつてこれらは前述
の連結通路13の主要部をなすものである。
第1図においてポンプケース5は次の3つの構
成部分からなる。すなわち20はインレツト側ハ
ウジングであつて、吸込口11が一体的に設けら
れている。21はリング形状の壁を構成したサイ
ドハウジング、22はアウトレツト側ハウジング
である。そしてこれらインレツト側ハウジング2
0とサイドハウジング21とアウトレツト側ハウ
ジング22から成るポンプケース5によつてイン
ペラ3の回りを取り囲んでいる。
第1図の23はインペラ凹部であり、連通穴2
の中の構成部分である。24は爪型継手であり、
インペラ凹部23の中に挿入されている。25は
インペラ凹部23に隣接して形成されたインペラ
薄肉部であつて、このインペラ薄肉部の中央部に
は貫通穴26が形成され、この貫通穴26の周囲
には継手挿入穴27が複数個設けられている。
この状態は第5図において明らかである。すな
わち、インペラの中央部には貫通穴26が形成さ
れ、その周囲に4つの継手挿入穴27が存在す
る。なお、第5図は第1図において上方から見た
平面図であり、インペラ凹部23は見えていな
い。28は調心軸受であり、回転軸4を軸支して
いる。29は軸受保持板であり、弾性力のある金
属板からなり、調心軸受28を支持しており、軸
受保持板29内には流体が通る孔を複数個設けて
ある。30はモータのアーマチヤコア、31は回
転子、32は筒形ハウジングであり、モータのヨ
ークを形成する。
33はモータの界磁をなすマグネツト、34は
整流子、35は整流子に摺接するように設けられ
たブラシ、36は吐出側ハウジングであり、樹脂
により成形され、前述の筒形ハウジング32内に
保持されている。37は逆止弁、38は吐出パイ
プである。
次にインペラ周辺の詳細構造について述べる
と、インペラ3の上部にはポンプケース5を形成
するインレツト側ハウジング20が設けられ、該
インレツト側ハウジング20の中心には中心凹部
39が形成されている。そして、インレツト側ハ
ウジング20とこれに隣接するサイドハウジング
21とは位置決めピン40によつて位置決めされ
ている。アウトレツト側ハウジング22は前述の
軸受保持板29ならびに調心軸受28を支持する
ポンプケースの一部であり、該アウトレツト側ハ
ウジング22とサイドハウジング21とはこれも
位置決めピン40によつて位置決めされている。
そして第1図においてインペラ3の下側と上側
すなわちインペラ3の裏側と表側とはインペラ凹
部23から貫通穴26を介して連通している。ま
たインペラ凹部23から継手挿入孔27と継手の
先端爪42との間の隙間をも介して互いに連通し
ている。すなわち、インペラ3中央部には連通穴
2が存在し、この連通穴2によつてインペラの表
と裏が連通するのであるが、この場合の連通穴は
インペラ凹部23と貫通穴26と継手挿入孔27
とで構成されている。
上記構成において作動説明をする。
バツテリー電源によつてブラシ35に電源が供
給されると、整流子34を介して回転子31に電
流が流れ、モータが回転する。そして、回転軸4
が回転し、回転軸4と一体的に連結された爪型継
手24が回転する。爪型継手24の先端爪42に
はインペラ薄肉部25に形成された継手挿入孔2
7と係合しているため爪型継手24が回転するこ
とによつてインペラ3が回転する。インペラ3の
周面はポンプケース5との間に微少なクリアラン
スを介して対向しているため、インペラはポンプ
ケース5の中で回転する。
そして、インペラの周面には閉羽根型の構造を
持つ羽根溝1が多数設けられているため、該イン
ペラは再生ポンプとして作動する。
すなわち、第2図において吸込口11から吸入
された流体、この場合は燃料タンク内のガソリン
がC字形状の第1段流路7内に流れる。この流れ
る向きは第2図において矢印で示した通りであ
り、流体は第1段流路の始端10から第1段流路
終端12に至り、さらに連結通路13を成す第1
段側接続流路18を通つてインレツト側ハウジン
グ20中央部の中心凹部39に至る。
中央凹部39の燃料は連通穴2を介してインペ
ラ3の裏側に到達する。即ち、貫通穴26、継手
挿入孔27の間隙部、インペラ凹部23を介して
インペラ3の裏側に至り、アウトレツト側ハウジ
ング20中心の中心凹部41に到達する。そし
て、第2段側接続流路19から第2段流路の始端
15を通つて第2段流路の終端16に至り、吐出
口17から吐出され燃料はアウトレツト側ハウジ
ング22の外部であるところの回転子31の周辺
部に至る。そして回転子31とマグネツト33と
の間の隙間を通つて整流子34周辺に至り、さら
に燃料は逆止弁37を押し開き、吐出パイプ38
から図示せぬ吐出配管を介して車両エンジンに至
るものである。そしてこのポンプは燃料タンク内
に収納され、燃料タンク内の燃料を車両エンジン
の燃料噴射装置に供給する高圧型の燃料ポンプと
して使用されている。
次にインペラ3の周面に働く流体圧の分布につ
いて説明する。第7図は縦軸にインペラ3の周面
に働く圧力を取り、横軸にインペラ3の周面の位
置を示す角度を表示したものである。そして、角
度0度は吸込口近傍であり、符号11で示してい
る。そしてこの角度0度の吸込口11近傍からイ
ンペラの回転方向に360度回転した、すなわち1
周した圧力分布を示すのが第7図である。17は
吐出口近傍の圧力、15は第2段流路の始端、1
2は第1段流路の終端近傍の圧力作用位置を示す
ものである。
曲線1は第1段流路7によつて昇圧される状態
を示すものであり、吸込口11から徐々に圧力が
立ち上がり、12の第1段流路の終端においては
圧力の高さはP/2となる。ここでPは吐出口近
傍の圧力である。曲線2は第2段流路8によつて
インペラ周面に作用する圧力分布を示すものであ
り、第2段流路の始端15ではほぼ圧力はP/2
付近であり、この第2段流路の始端15から昇圧
され吐出口17では圧力はPにまで昇圧されてい
る状態を示している。インペラ3の周面は第1段
流路7と第2段流路8とに接しているため、この
インペラ3の周面には曲線1の圧力と曲線2の圧
力とが作用する。よつて、インペラ3の周面では
曲線1と曲線2の平均圧力、すなわち曲線3の圧
力が作用していることになる。
一方、曲線4は曲線3を基に作成したものであ
り、曲線4は曲線3に比べて180度離れた部分の
インペラの外周面に作用する半径方向圧力を示し
ている。この曲線4は曲線3から容易に作図でき
るものであり、曲線3の任意の角度の位置におい
てその位置から180度進んだ部分の圧力をプロツ
トすれば描かれるものである。すなわち曲線3は
インペラ外周の任意の角度に作用する圧力を表
し、曲線4はその任意の位置と180度離れた反対
側の部分に作用する圧力を表している。そして、
実際にインペラ3に作用する半径方向圧力、すな
わちインペラ3をポンプケース5の内周壁に押し
つけたり、インペラ3とこれを駆動する回転軸4
側の爪型継手24との間に働く有害な半径方向圧
力は曲線3と曲線4との合成圧力となる。すなわ
ち任意のインペラ3の外周の部分に働く圧力から
これと反対側の位置に働く圧力を差し引いた圧力
がインペラに作用する半径方向圧力となる。そし
て、この圧力は第7図においてハツチングを施し
た部分に相当し、極めて小さな圧力となることが
判明する。
一方、第8図は従来装置の半径方向圧力を示す
曲線図である。この第8図において、11′,1
5′で示される部分は従来装置の吸入口相当部お
よび第2段流路の始端相当部であり、これらはほ
ぼ同一の角度位置に存在する。また12′,1
7′で示される部分は従来装置の第1段流路の終
端相当部ならびに吐出口相当部を示しています。
この第8図において曲線1′は第1段流路がイン
ペラ外周部に作用する圧力を示している。すなわ
ち曲線1′に示されるように吸込口11′から圧力
はしだいに高くなり、第1段流路の終端相当部1
2′において圧力はほぼP/2に相当する。また
曲線2′は第2段流路がインペラ3の外周部に及
ぼす圧力を示している。すなわち曲線2′で示さ
れるように吐出口17′相当部分では圧力はほぼ
Pに相当し、第2段流路の始端相当部15′では
圧力はP/2である。次に曲線4′は曲線3′を基
にして作成した曲線であり、曲線3′よりも180度
進んだ部分の圧力を描いたものである。そして第
8図の従来装置においてはインペラに作用する有
害な半径方向圧力は曲線3′と曲線4′との差に相
当する図示の大きなハツチング部分に相当する。
すなわち従来ポンプにおいては、大きな半径方向
圧力がインペラに発生し、インペラとポンプケー
スとの間に大きな摩擦力が発生する。
第9図は第7図、第8図で示したポンプ装置の
効率の変化を示すものであり、図中ηは効率%を
示し、P0は吐出圧力Kg/cm2を示している。そし
て、実線は第7図に示した本発明実施例、破線は
第8図に示した従来装置を示している。そして横
軸に流量Q〔/Hr〕を示している。この第9図
から明らかなように、本発明においては効率が非
常に良く、かつ同一流量における吐出圧力も従来
装置よりは上まわつている。
次にその他の実施例について説明する。
第10図乃至第12図に示すものは、本発明の
第2実施例を示すものであり、連結通路13を構
成する第1段側接続流路18と第2段側接続流路
19とが共に湾曲した形状で構成されるものであ
る。すなわち第12図で示される如く、第1段側
接続流路は流れこんできた流体が第1段流路の終
端から滑らかに中心凹部39側に移動するように
流路が湾曲されている。また第10図に示すよう
に、中心凹部41から流れ出る流路が滑らかに第
2段流路に流れ込むように第2段側接続流路19
も湾曲した形状となつている。すなわちこの第2
実施例の如く構成すれば、第1段流路7と第1段
側接続流路とを結ぶ連結部も角度が緩やかにな
り、流体は急激な変化をさけられ、滑らかに流れ
ることになる。また、第2段流路8と第2段側接
続流路19とを連結する部分の流路の角度も緩や
かになりここを流れる流体の摩擦損失が少なくな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明になる再生ポンプ装置の第1実
施例を示す縦断面図、第2図は第1図の−線
に沿う一部断面部、第3図は第1図に示したイン
ペラ部分の立面図、第4図は第1図に示した矢印
−線に沿う一部断面図である。第5図および
第6図は上記第1図に示したポンプ装置のインペ
ラの上面図および下面図である。第7図は上記第
1実施例のポンプ装置のインペラに作用する半径
方向圧力の分布を示す曲線、第8図は従来装置の
半径方向圧力の分布を示す曲線、第9図は上記第
1実施例と従来装置を比較して示すポンプ効率と
吐出圧力の流量に対する変化割合を示すグラフで
ある。第10図ないし第12図は本発明装置の第
2実施例を示すもので、第10図は前述の第4図
に相当する一部断面図、第11図は第3図に相当
する立面図、第12図は第2図に相当する一部断
面図である。 1……羽根溝、2……連通穴、3……インペ
ラ、4……回転軸、5……ポンプケース、6……
第1段流路、7……第2段流路、9……仕切壁、
10……第1段流路の始端、11……吸込口、1
2……第1段流路の終端、13……連結通路、1
5……第2段流路の始端、16……第2段流路の
終端、17……吐出口、18……第1段側接続流
路、19……第2段側接続流路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 円盤の両側面の外周部に複数の羽根溝1が形
    成されるインペラ3と、 前記インペラ3を回転させるための回転軸4
    と、 前記インペラ3を収納するポンプケース5と、 前記ポンプケースの内壁と前記インペラ3とに
    より前記インペラ3の両側面の外周部にそれぞれ
    形成された環状の第1段、第2段流路7,8と、 前記第1段、第2段流路7,8の一部をそれぞ
    れ仕切る仕切壁9と、 前記第1段流路の始端10に連結された吸込口
    11と、 前記第1段流路の終端12と前記第2段流路の
    始端15とを連結する連結通路13と、 前記第2段流路の終端16に連結された吐出口
    17とを備えた再生ポンプ装置において、 前記第1段流路の始端10と前記第2段流路の
    始端15とが前記インペラ3の中心から見て実質
    180度反対方向に存在するところの点対称位置に
    それぞれ配置されており、 前記第1段流路の終端12と前記第2段流路の
    終端16とが前記インペラ3の中心から見て実質
    180度反対方向に存在するところの点対称位置に
    それぞれ配置されており、 かつ前記連結通路13は、 前記インペラ3の中心部に形成され、このイン
    ペラ3の両側面を連通するとともに、前記回転軸
    の回転を伝える回転伝達部材24,42と係合
    し、この回転伝達部材24,42の回転を受ける
    連通穴2と、 前記第1段流路の終端12と前記連通穴2とを
    結ぶとともに、前記連通穴2に対応するように前
    記ポンプケース5に形成される第1段側接続流路
    部18,39と、 前記第2段流路の始端15と前記連通穴2とを
    結ぶとともに、前記連通穴2に対応するように前
    記ポンプケース5に形成される第2段側接続流路
    部19,41とから成ることを特徴とする再生ポ
    ンプ装置。 2 前記回転伝達部材24,42は、前記回転軸
    の回転中心から偏心する位置に設けられる爪部4
    2であり、 前記連通穴2は、前記爪部42と係合しこの爪
    部の回転を受ける挿入孔27と、前記回転軸の端
    面に対向した部分に位置し、前記インペラ3の両
    側面を連通する貫通穴26とから成ることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の再生ポンプ装
    置。 3 前記第1段側接続流路部18,39ならびに
    前記第2段側接続流路部19,41は燃料の流れ
    に沿う湾曲した形状を有することを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の再生ポンプ装置。
JP60176242A 1985-06-06 1985-08-10 再生ポンプ装置 Granted JPS6238891A (ja)

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US06/871,118 US4784587A (en) 1985-06-06 1986-06-05 Pump apparatus

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JPS6238891A JPS6238891A (ja) 1987-02-19
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JPH04150413A (ja) * 1990-10-11 1992-05-22 Mitsubishi Electric Corp 1/n↓+↓1分周回路
DE4239488C2 (de) * 1992-11-25 2001-06-28 Bosch Gmbh Robert Aggregat zum Fördern von Kraftstoff aus einem Vorratstank zur Brennkraftmaschine eines Kraftfahrzeuges
KR101039586B1 (ko) 2009-02-06 2011-06-09 산일테크(주) 연료펌프용 임펠러 모듈

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JPS6187996A (ja) * 1984-07-23 1986-05-06 イントラスコ ソシエダッド アノニマ 側方流路ポンプ

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