JPH0584820A - 二軸配向積層フイルム - Google Patents
二軸配向積層フイルムInfo
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- JPH0584820A JPH0584820A JP27180791A JP27180791A JPH0584820A JP H0584820 A JPH0584820 A JP H0584820A JP 27180791 A JP27180791 A JP 27180791A JP 27180791 A JP27180791 A JP 27180791A JP H0584820 A JPH0584820 A JP H0584820A
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Abstract
表層部に比較的小さな一次粒径をもつ特定の粒子Aと、
比較的大きな均一な一次粒径をもち最表層部の厚さと特
定の相対関係を有する特定の粒子Bと、粒子Bによるよ
りも小さな表面突起を形成するための特定の粒子Cとを
含有する二軸配向積層フイルム。 【効果】 粒子Aに主として地肌補強、粒子Bに主とし
て所望高さの表面突起形成、粒子Cに表面の一層の粗面
化の役割を担わせることができるので、高速での優れた
耐削れ性を発揮しつつ、磁気媒体用としての優れた電磁
変換特性を得ることができる。
Description
に関する。
ポリエステルフイルムとしては、ポリエステルにコロイ
ド状シリカに起因する実質的に球形のシリカ粒子を含有
せしめたフイルムが知られている(たとえば特開昭59
−171623号公報)。
工工程、特に磁気媒体用途における磁性層塗布・カレン
ダー及び巻取、カセット組み込み工程などの工程速度の
増大に伴い、接触するロールやガイドでフイルム表面、
とくに微小凹凸を有するフイルム表面が削り取られやす
いという欠点があった。また、従来のものでは、高速磁
界転写などによるダビングの増速化にともない、ダビン
グ時の画質低下のために、画質すなわちS/N(シグナ
ル/ノイズ比)も不十分という欠点があった。
速工程でフイルム表面が削り取られにくく(以下高速削
れ性に優れるという)、しかも磁気媒体用途とした時に
ダビング時等の画質低下の少ない、つまり電磁変換特性
のよい(以下電磁変換特性に優れるという)二軸配向積
層フイルムを提供することを目的とする。
二軸配向積層フイルムは、少なくとも3層の積層構造を
有し、その少なくとも片面の最表層部に、少なくとも3
種類の粒子A、B、Cを含有してなる二軸配向積層フイ
ルムであって、粒子Aはジルコニア、鎖状シリカまたは
アルミナから選ばれた一次粒径が1〜100nmの粒子
であり、粒子Bは一次粒径が0.1〜2μm、含有量が
0.005〜2重量%のカルサイト型炭酸カルシウムで
あり、粒子Cはコロイダルシリカ、架橋型有機粒子また
はバテライト型炭酸カルシウムから選ばれた一次粒径が
0.1〜2μm、含有量が0.005〜2重量%の粒子
であり、前記粒子Bの粒径dと粒子Bが含有される該層
部の厚さtとの関係が 0.5d≦t≦5d であるものから成る。
以上の積層構造である必要がある。3層以上であれば、
4層でも5層でもかまわないが3層構造の場合に本発明
の効果がより一層良好となり好ましい。しかし、単層や
2層構造のフイルムでは高速削れ性や電磁変換特性を満
足させることはできない。
る上記各層の少なくとも一層が二軸に配向している必要
がある。3層以上の積層構造の内、全部の層が二軸に配
向していると特に好ましい。全ての層が無配向や一軸配
向では本発明の特性を満足することはできない。
ポリマーは特に限定されないが、磁気媒体用途としては
ポリエステルが好ましい。ポリエステルとしては特に限
定されないが、エチレンテレフタレート、エチレンα,
β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−4,4’−
ジカルボキシレート、エチレン2,6─ナフタレート単
位から選ばれた少なくとも一種の構造単位を主要構成成
分とする場合に特に好ましい。中でもエチレンテレフタ
レートを主要構成成分とするポリエステルの場合が特に
好ましい。なお、本発明を阻害しない範囲内で、2種以
上のポリエステルを混合しても良いし、共重合ポリマを
用いても良い。
も片面の最表層部には、少なくとも3種類の粒子A、
B、Cが含有される。粒子Aは比較的粒径の小さな粒子
からなり、主として最表層部の地肌を補強する役目を担
う。粒子Bは、粒子Aよりも粒径の大きな粒子からな
り、最表層部の表面に突起を形成して、耐削れ性を向上
させつつ、高速走行性を向上する役目を担う。粒子C
は、粒子Bによるよりは低い表面突起を形成し、表面粗
面化の効果をさらに向上して一層低摩擦係数とし、フイ
ルムの高速走行性をより改良する役目を担う。
はアルミナ粒子から選ばれる。この材質により、最表層
部の地肌が効果的に補強される。粒子Aの平均一次粒径
は1〜100nmであり、より好ましくは10〜40n
mである。一次粒径が1nmよりも小さいと、地肌補強
効果が薄れ、100nmよりも大きいと、表面突起形成
作用が現われ、高速削れ性が悪化するおそれがある。
ある程度凝集している方が望ましい。凝集状態での粒
径、すなわち二次粒径が、二次粒径/一次粒径の比で3
〜60の範囲であると、最表層部の地肌が効果的に補強
される。単分散又はそれに近い状態、つまり二次粒径/
一次粒径の比が3未満であると、粒子凝集による地肌補
強向上効果が殆どなくなる。該比が60を越えると、凝
集粒子が大きくなりすぎ、それがもろい突起を形成し
て、高速削れ性が悪化する。
2重量%、より好ましくは0.1〜1重量%である。含
有量が0.05重量%未満であると、層内粒子密度が低
くなりすぎるため、期待した地肌補強効果が得られない
おそれがある。含有量が2重量%を越えると、粒子量が
多くなりすぎ、層が逆に脆くなるおそれがある。
担うものであるから、最表層部の中でも、とくに表面近
傍に集まっていることが望ましい。このようにすること
により、最表層部表面の地肌が効果的に補強され、粒子
Aを含有させた効果が顕著に現われる。粒子Aがどの程
度表面近傍に集まっているかを定量的に表わすため、本
発明では表層粒子濃度をその指標としている。粒子Aの
表層粒子濃度が0.1以上のとき、上記地肌補強効果が
顕著になる。
の粒子とされる。この粒子材質の特定により、削れにく
い表面突起が効率よく形成される。カルサイト型炭酸カ
ルシウムは、六法晶系の結晶形態を有する、方解石等天
然の材料として存在するもので、安定した天然晶形態を
有する。変質等が生じないので、フイルムの延伸等機械
的、熱的負荷を受けても、安定して表面突起形成に寄与
できる。したがって、削れにくい、安定した表面突起が
形成される。なお、カルサイト型炭酸カルシウムの密度
は2.71g/cm3 程度で、複屈折率は1.658と
比較的大きい。
であり、より好ましくは0.6〜1μmである。0.1
μmよりも小さいと、形成される突起の高さが低くなり
すぎ、摩擦係数低減効果が小さくなって良好な走行性が
得られない。2μmを越えると、突起高さが高くなりす
ぎるため、高速削れ性に劣る。
%、より好ましくは0.2〜0.5重量%である。含有
量が0.005重量%未満であると、表面突起個数が少
なくなりすぎるので、突起以外の地肌の接触面積が大き
くなりすぎ、摩擦係数が高くなって走行性が悪くなる。
逆に2重量%を越えると、粒子数が多くなりすぎ、層自
身が脆くなるとともに、粒子が脱落しやすくなるおそれ
がある。
に含有されて、該層表面に突起を形成する。全粒子B
が、完全に該層中に埋没しているような状態では、表面
突起は形成されにくいので、粒子B含有により所望の表
面突起を形成するためには、粒子Bの粒径と粒子Bを含
有する層の厚さとの間に相対的な関係を特定する必要が
ある。本発明では、粒子Bの一次粒径dと粒子Bが含有
される層部の厚さtとの関係が、0.5d≦t≦5dに
設定される。相対関係をこの範囲とすることにより、粒
子Bにより高さの揃った、しかも所望高さの表面突起が
形成される。この均一な所望の表面突起形成によって、
高速削れ性とともに電磁変換特性が向上される。
粒子またはバテライト型炭酸カルシウム粒子から選ばれ
る。このような材質の粒子は、比較的粒径をそろえやす
いので、均一粒径の粒子により形成される突起が、粒子
Bにより形成される突起を補うように、表面突起形成が
行われる。すなわち、粒子Bにより比較的高い突起を形
成し、それを補うように(その突起間に又はその突起に
上のせされるように)粒子による突起が形成されるの
で、表面が一層均一にしかも粗大突起を形成することな
く粗面化され、摩擦係数が大幅に低減されて優れた走行
性が得られる。また、このような材質の粒子Cは、ポリ
エステル等フイルム母材との親和性も高いので、粒子B
による突起を補強することもできる。上記材質のうち、
バテライト型炭酸カルシウムは、六方晶系の結晶形態を
有し、自然界では巻貝の一種に見られるのみであるの
で、通常、合成品として製造されている。加熱下あるい
は水の存在下でカルサイト型になるので、合成は通常ア
ルコール中で行われる。合成品で品質上均一化されてい
るが、不安定な(活性が高い)ため、ポリエステル等と
の親和性が高い。密度は2.54g/cm3 程度で、複
屈折率は1.550と小さい。特に本発明では、均一品
質、均一粒径、およびポリエステル等と親和性が高い点
が有効に利用され、該粒子Cにより、粒子Bによる突起
よりは小さく均一な高さで削られにくい突起が形成され
る。架橋型有機粒子も、均一粒径に形成しやすく、ポリ
エステル等フイルム母材との親和性も極めて高い。架橋
型有機粒子の材質としては、例えば架橋ポリスチレンや
架橋ジビニルベンゼン等が挙げられる。
であり、より好ましくは0.6〜1μmである。0.1
μmよりも小さいと、形成される突起の高さが低くなり
すぎ、走行性改良効果が小さくなる。2μmを越える
と、粒子Bによる突起よりも突出する部分が生じ、高速
削れ性が悪くなるおそれがある。
%、より好ましくは0.2〜0.5重量%である。含有
量が0.005重量%未満であると、粒子Cによる突起
個数が少なくなりすぎるので、走行性改良効果が期待で
きない。逆に2重量%を越えると、粒子数が多くなりす
ぎ、層自身が脆くなるとともに、粒子が脱落しやすくな
るおそれがある。
害しないように比較的小さな突起を形成して表面をより
粗面化するものであるから、極力均一な粒径、つまり粗
大粒子のない方が好ましい。そのためには、粒子Cの粒
径分布による規制を設けることが望ましい。粒子Cの粒
径分布をシャープな分布とするため、粒径分布を相対標
準偏差で0.6以下にすることが好ましい。
は特に限定されないが、最表層部において、上述の如く
高速削れ性に優れ、均一な所望突起高さの突起が形成さ
れ電磁変換特性に優れた表面を形成できるので、中間層
にいわゆるリサイクルポリマを含有させることが好まし
い。なおここでリサイクルポリマとは、たとえばポリエ
ステルの場合、ポリエステルの末端カルボン酸が55当
量/106 g以上でポリマの溶液ヘイズが18%以下の
ものをいう。
的を阻害しない範囲内で、異種ポリマをブレンドしても
よいし、また酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収
剤などの有機添加剤が通常添加される程度添加されてい
てもよい。
ステルフイルムの場合について説明する。まず、ポリエ
ステルに粒子A、B、Cを含有せしめる方法としては、
例えばジオール成分であるエチレングリコールに粒子
A、B、Cを別々に所定割合にてスラリーの形で分散せ
しめ、このエチレングリコールを所定のジカルボン酸成
分と重合せしめる方法が好ましい。粒子を添加する際に
は、例えば、粒子を合成時に得られる水ゾルやアルコー
ルゾルを一旦乾燥させることなく添加すると粒子の分散
性が非常によく、高速削れ性、電磁変換特性を共に良好
とすることができる。また粒子の水スラリーを直接所定
のポリエステルペレットと混合し、ベント方式の2軸混
練押出機に供給しポリエステルに練り込む方法も本発明
の効果をより一層良好とするのに非常に有効である。粒
子の含有量を調節する方法としては、上記方法で高濃度
の粒子マスターを作っておき、それを製膜時に粒子を実
質的に含有しないポリエステルで希釈して粒子の含有量
を調節する方法が有効である。
3層以上の積層構造をもったポリエステルフイルムとす
る。上記の方法にて得られたポリエステルのペレットを
所定の割合で混合し、乾燥したのち、公知の溶融積層用
押出機に供給し、スリット状のダイからシート状に押出
し、キャスティングロール上で冷却固化せしめて未延伸
フイルムを作る。すなわち、2または3台以上の押出
機、3層以上のマニホールドまたは合流ブロック(例え
ば角型合流部を有する合流ブロック)を用いて積層し、
口金から3層以上のシートを押し出し、キャスティング
ロールで冷却して未延伸フイルムを作る。この場合、ポ
リマ流路にスタティックミキサー、ギヤポンプを設置す
る方法は有効である。また、最表層積層部側のポリマー
を押出す押出機の溶融温度を基層部側より5〜10℃低
くすることが、有効である。
軸配向せしめる。延伸方法としては、逐次二軸延伸法ま
たは同時二軸延伸法を用いることができる。ただし、最
初に長手方向、次に幅方向の延伸を行なう逐次二軸延伸
法を用い、長手方向の延伸を3段階以上に分けて、総縦
延伸倍率を3.5〜6.5倍で行なう方法は特に好まし
い。長手方向延伸温度はポリエステルの種類によって異
なり一概には言えないが、通常、その1段目を50〜1
30℃とし、2段目以降はそれより高くすることが有効
である。長手方向延伸速度は5000〜50000%/
分の範囲が好適である。幅方向の延伸方法としてはステ
ンタを用いる方法が一般的である。延伸倍率は、3.0
〜5.0倍の範囲が適当である。幅方向の延伸速度は、
1000〜20000%/分、温度は80〜160℃の
範囲が好適である。次にこの延伸フイルムを熱処理す
る。この場合の熱処理温度は170〜220℃、特に1
80〜200℃、時間は0.2〜20秒の範囲が好適で
ある。
法]本発明の特性値の測定方法並びに効果の評価方法は
次の通りである。 (1)粒子A、B、Cの平均一次粒径 B.E.T法により粒子の比表面積を求め、この比表面
積から粒子を球としたときの粒径を下式により求め、こ
れを平均一次粒径とした。 粒径=6/(粒子密度×比表面積) この方法で測定することが困難な場合、電子顕微鏡など
による粒子の観察から一次粒径を求めることもできる。
1000Åの超薄切片とし、透過型電子顕微鏡(例えば
日本電子製JEM−1200EXなど)を用いて、10
万倍程度で粒子を観察し、粒子の円相当径を求め、50
視野について平均した値を粒子の二次粒径とした。
し、粒子をフイルム母材から遠心分離し、粒子の全体重
量に対する比率(重量%)をもって粒子含有量とする。
また、必要に応じて熱分解ガスクロマトグラフィーや赤
外分光法や、蛍光X線分析法、ラマン散乱、SEM−X
MAなどを利用して定量することもできる。積層部およ
び基層部の粒子の含有は、各積層部を削りとることによ
り区別できる。また、必要に応じてTEMを用いて各断
面に観察される粒子の個数から計算することもできる。
ルム中の粒子に起因する元素のうち最も高濃度の元素
と、熱可塑性樹脂の炭素元素の濃度比を、深さ方向表層
から3nmにおいて求め、粒子濃度とした。測定装置、
条件は下記のとおりである。 1次イオン種 :12KV 1次イオン加速電圧:12KV 1次イオン電流 :200nA ラスター領域 :400μm□ 分析領域 :ゲート30% 測定真空度 :6.0×10-9Torr E−GUN :0.5KV−3.0A
ム中の粒子の内最も高濃度の粒子に起因する元素とポリ
エステルの炭素元素の濃度比(M+ /C+ )を粒子濃度
とし、ポリエステルA層の表面から深さ(厚さ)方向の
分析を行なう。表層では表面という界面のために粒子濃
度は低く表面から遠ざかるにつれて粒子濃度は高くな
る。本発明フイルムの場合は深さ[I]で一旦極大値と
なった粒子濃度がまた減少し始める。この濃度分布曲線
をもとに極大値の粒子濃度の1/2になる深さ[II]
(ここでII>I)を積層厚さとした。なお、フイルム中
にもっとも多く含有する粒子が有機高分子粒子の場合は
SIMSでは測定が難しいので、表面からエッチングし
ながらXPS(X線光電子分光法)、IR(赤外分光
法)あるいはコンフォーカル顕微鏡などで、その粒子濃
度のデプスプロファイルを測定し、上記同様の手法から
積層厚さを求めても良い。さらに上述のデプスプロファ
イルからではなく、フイルムの断面観察あるいは薄膜段
差測定機等によって求めることができる。
て求め、その相対標準偏差で粒径分布を表わした。
のに角度90°で片刃を押しあて、0.5mm押し込んで
200m走行させる(速度:200m/min 、張力:10
0g)。片刃に削りとられた粉の付着高さを顕微鏡で読
み取り、削れ量(μm)とした。この削れ量が180μ
m以下の場合耐削れ性が良好、それを越える場合耐削れ
性が不良である。
塗布し、磁気配向させ、乾燥させる。さらに、小型テス
トカレンダー装置(スチールロール/ナイロンロール、
5段)で、温度:70℃、線圧:200kg/cm でカレン
ダー処理した後、70℃、48時間キュアリングする。
上記テープ原反を1/2インチにスリットし、パンケー
キを作成した。このパンケーキから長さ250mの長さ
をVTRカセットに組み込みVTRカセットテープとし
た。 (磁性塗料の組成) ・Co含有酸化鉄 :100重量部 ・塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体: 10重量部 ・ポリウレタンエラストマ : 10重量部 ・ポリイソシアネート : 5重量部 ・レシチン : 1重量部 ・メチルエチルケトン : 75重量部 ・メチルイソプチルケトン : 75重量部 ・トルエン : 75重量部 ・カーボンブラック : 2重量部 ・ラウリン酸 :1.5重量部 このテープに家庭用VTRを用いてテレビ試験波形発生
器により100%クロマ信号を記録し、その再生信号か
らカラービデオノイズ測定器でクロマS/Nを測定し
た。
明する。 実施例1(表1) 粒子Aとして一次粒径20nmのジルコニア粒子をエチ
レングリコール中にて、50μm径のガラスビーズをメ
ディアとして分散させ、ガラスビーズを除去したのちテ
レフタル酸と重合し、ポリエチレンテレフタレートのマ
スターペレットとした。
カルサイト型炭酸カルシウム粒子を上記メディア分散法
を用いてエチレングリコール中に均一に分散させ、上記
と同様にして粒子Bのマスターペレットを得た。
ダルシリカ粒子を同様の方法でエチレングリコール中に
均一分散させ、上記と同様にして粒子Cのマスターペレ
ットを得た。
マスターペレット、粒子Cのマスターペレット、さらに
粒子を含有しないポリエチレンテレフタレートのペレッ
トを、とくに粒子B、粒子Cの含有量がそれぞれ0.4
重量%、0.1重量%になるように混ぜ合わせ、ベント
式二軸混練押出機1に供給し、280℃で溶解した(ポ
リマI)。更に、もう一台の押出機2を用意し、リサイ
クルポリマ30重量部と粒子を含有しないペレット70
重量部を混ぜ合わせた後、180℃で3時間減圧乾燥
(3Torr)し、押出機に供給して290℃で溶解し
た(ポリマII)。この2つのポリマを、それぞれ高精度
濾過した後、矩形積層部を備えた3層合流ブロックに
て、基層部にポリマIIを、両面表層積層部にポリマIが
くるように積層し、フィッシュテール型の口金よりシー
ト状にして押し出した後、静電印加キャスト法を用いて
表面温度30℃のキャスティングドラムに巻きつけて冷
却固化し、厚さ約160μmの未延伸フイルムを作っ
た。この時のドラフト比は6.5であった。
分け、123℃で1.2倍、126℃で1.45倍、1
14℃で2.3倍それぞれ延伸した。この一軸フイルム
をステンタを用いて幅方向に2段階に分け、111℃で
3.7倍、113℃で1.2倍延伸し、定長下で200
℃にて5秒間熱処理し、厚さ13μmのフイルムを得
た。得られたフイルムの最表層部積層厚さtは、1.0
μmで、粒子Bの粒径dとの関係はt=2.5dであっ
た。また粒子Aの平均一次粒径は20nm、二次粒径/一
次粒径の比は7であった。また粒子Cの粒径分布は0.
5であった。
と、クロマS/Nで+2.3dBであった。また、高速
削れ性も35μmと良好であった。このように、最表層
積層部に含有される粒子の種類、粒子径、含有量、及び
積層厚さとの関係等が本発明の範囲内である場合には、
電磁変換特性、高速削れ性ともに良好なフイルムとする
ことができる。
類、粒子径、含有量、粒径分布及び積層厚さ等を種々変
えて二軸配向積層ポリエステルフイルムとした。最表層
積層部に含有される粒子の種類、粒子径、含有量、粒径
分布及び積層厚さの関係等が本発明の範囲内でない場合
には、電磁変換特性、高速削れ性ともに良好なフイルム
とすることができなかった。
ば、少なくとも片面の薄層最表層部表面に所定含有量、
所定粒径の粒子Aと、所定含有量、所定粒径、最表層部
厚さと所定の大小関係を有する粒子Bと、所定含有量、
所定粒径の粒子Cの、少なくとも特定の3粒子成分を含
有させ、粒子Aに主として地肌補強、粒子Bに所望高さ
の表面突起形成、粒子Cに一層の表面粗面化の役割を担
わせるようにしたので、地肌が強く、しかも均一かつ削
れにくい突起が形成された、摩擦係数の極めて低い望ま
しい表面形態とすることができ、高速での優れた耐削れ
性を発揮させつつ、磁気媒体用としての優れた電磁変換
特性を発揮することができる。
をもたせることができるので、中間層に、問題を生じる
ことなくリサイクルポリマを含有させることができ、生
産性の向上を図ることもできる。
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも3層の積層構造を有し、その
少なくとも片面の最表層部に、少なくとも3種類の粒子
A、B、Cを含有してなる二軸配向積層フイルムであっ
て、粒子Aはジルコニア、鎖状シリカまたはアルミナか
ら選ばれた一次粒径が1〜100nmの粒子であり、粒
子Bは一次粒径が0.1〜2μm、含有量が0.005
〜2重量%のカルサイト型炭酸カルシウムであり、粒子
Cはコロイダルシリカ、架橋型有機粒子またはバテライ
ト型炭酸カルシウムから選ばれた一次粒径が0.1〜2
μm、含有量が0.005〜2重量%の粒子であり、前
記粒子Bの粒径dと粒子Bが含有される該層部の厚さt
との関係が 0.5d≦t≦5d であることを特徴とする二軸配向積層フイルム。 - 【請求項2】 中間層がリサイクルポリマを含有してい
る請求項1の二軸配向積層フイルム。 - 【請求項3】 前記粒子Aの二次粒径/一次粒径の比が
3〜60である請求項1又は2の二軸配向積層フイル
ム。 - 【請求項4】 前記粒子Cの粒径分布の相対標準偏差が
0.6以下である請求項1ないし3のいずれかに記載の
二軸配向積層フイルム。 - 【請求項5】 前記粒子Aの表層粒子濃度が0.1以上
である請求項1ないし4のいずれかに記載の二軸配向積
層フイルム。
Priority Applications (6)
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JP2576321B2 (ja) | 1997-01-29 |
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