JPH0584757A - 造形物の製造方法 - Google Patents

造形物の製造方法

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JPH0584757A
JPH0584757A JP24877791A JP24877791A JPH0584757A JP H0584757 A JPH0584757 A JP H0584757A JP 24877791 A JP24877791 A JP 24877791A JP 24877791 A JP24877791 A JP 24877791A JP H0584757 A JPH0584757 A JP H0584757A
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  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ロストワックス鋳造法において、原型Aを押
し付けて型取りするための練成物2に、パンと接着剤と
を混練してなる物を用いる方法である。 【効果】 錬成物2は変形自在で、原型Aに付着せず、
弾性を有しないので、錬成物2に型取りしたい原型Aを
押しつけて直ちに離しても、その凹部形状部3は保持さ
れる。よって、従来のように練成物を所定時間保持する
硬化させる必要も無く、上記方法は、特に、手型などの
原型Aの造形物を簡便に精度良く得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、指紋のような精細な紋
様を型取りできる造形物の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、高精細な紋様を有する指紋や
複雑で立体的な形態を有する顔などの柔らかな生体を写
し取った造形物を製造する方法としては、その生体を変
形自在な練成物に押しつけて型取りし、続いて、上記練
成物に形成された凹部形状部にロウ等のワックス状物質
の溶融物を流し入れて固化させた後、その固化したワッ
クス状物質から造形物を製造する方法が知られている。
【0003】上記のような型取りのための練成物とし
て、一般的にはシリコンラバーが使用されており、ま
た、他の練成物として、特開昭60-13513号公報に記載さ
れているように、小麦粉などの耐熱性微粒子粉末物に
水を混練した物が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、のシリコ
ンラバーでは、型取りの際、そのシリコンラバーが固ま
るまで所定時間、その型取りする物を押し付けておく必
要があり、型取りに手間取るという問題を生じており、
一方、の練成物では、その練成物が弾性を有している
ため復元力を備えており、型取り後、その凹部形状部の
形状が変化して、再現性に欠けるという問題を生じてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の造形物の製造方
法は、以上の課題を解決するために、変形自在の練成物
の露出面に任意の凹部形状部を型取り成形した後、この
凹部形状部にワックス状物質の溶融物を流し込み、この
溶融物が固形化した後、これを取り出してなる造形物の
製造方法において、上記練成物が、パンと接着剤とを混
練してなるものであることを特徴としている。
【0006】
【作用】上記の方法によれば、パンと接着剤とを混練し
てなる錬成物は弾性をほとんど有していないため、復元
力を備えていない。このため、上記方法は、型取りされ
た凹部形状部の形状を安定に保持できることから、再現
性に優れ、その上、従来のように錬成物の凹部形状部の
形状を保持するための練成物の固化を省くことができ
る。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図6に
基づいて説明すれば、以下の通りである。造形物の製造
方法では、図1に示すように、上部に開口部を有する箱
状の容器1が使用され、変形自在な粘土状の錬成物2
を、錬成物2の厚さをほぼ均等に上記容器1内の高さの
ほぼ半分まで充填する。
【0008】次に、図2に示すように、例えば手型を取
るために手Aを若干開いて、原型として、手Aの平を錬
成物2の表面に押しつけた後、手Aを外して、図3に示
すように、錬成物2の露出面に凹部形状部3を形成す
る。
【0009】続いて、容器1をほぼ水平に保ちながら、
図4に示すように、容器1内に、後述するワックス状物
質Bの溶融物を流し入れた後、放冷もしくは冷却してワ
ックス状物質Bを固化させる。このとき、ワックス状物
質Bには、上記凹部形状部3に対応した形状である凸部
形状部4が形成される。
【0010】その次に、凸部形状部4の形成されたワッ
クス状物質Bを、図5に示すように、ロウ型Cとして容
器1から取り出すと、図6に示すように、ロウ型Cの凸
部形状部4の表面に手型が写し取られる。その後は図示
しないが、ロウ型Cに鋳込み口を取り付けたツリーを組
み立て、そのツリーをステンレス製等のリング(パイ
プ)に入れ、埋没用の石膏等のスラリを流し込む。
【0011】次に、スラリの硬化後、オートクレーブ等
を用いて脱ロウし、電気炉、ガス炉等で焼成して鋳型を
成形した後、鋳造に適した鋳型温度まで徐冷し、金、
銀、銅、アルミ、合金等の金属を用いて遠心鋳造法、減
圧鋳造法、加圧鋳造法、または真空鋳造法などにより、
手型を写し取った造形物を製造する。
【0012】なお、上記実施例の方法では、原型として
手型を用いた例を挙げたが、原型としては特に限定され
るものではなく、例えば複雑な形状を有するアクセサリ
ーや表面の紋様に味わいのある美術工芸品を用いること
ができる。
【0013】さらに、他の原型としては、犯罪捜査にお
いて迅速さの要求される死体の指紋や犯罪・事故現場で
の痕跡を用いてもよい。このような原型では、特に金属
製の造形物までの製造工程は必要ではなく、型取りした
錬成物2にワックス状物質Bを流し込んで固化させた状
態であれば、そのワックス状物質Bは運搬可能であり、
鑑識等の必要な場所まで運んで、そのワックス状物質B
を取り出し、その指紋などの紋様を紙などに写し取って
用いることができる。
【0014】また、上記の方法における前述のワックス
状物質Bは次に述べる方法によって製造される。まず、
原料として、使用済などのポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン等の有機系固形物を使用する。この自
己燃焼性を有する有機系固形物を燃焼用バスケット内に
装入して着火燃焼させ、その燃焼熱によって有機系固形
物を加熱溶融する。
【0015】続いて、落下してくる上記溶融物を酸欠状
態となっている熱分解促進用バスケット内に送り込んで
熱分解反応を促進し、反応時に生成した可燃性ガスを前
記燃焼用バスケット内に還送してこれを燃焼用エネルギ
とする。
【0016】このとき、前記熱分解促進用バスケットか
ら受溜用タンク内に落下して溜められたワックス状物質
の溶融物を採取して、前記のワックス状物質Bが得られ
る。
【0017】上記のワックス状物質Bは、融点が約 130
℃、軟化点が110〜118 ℃であり、またこのワックス状
物質Bについて元素分析したところ、硫黄の含有率は僅
か 0.046%であって、ワックス状物質Bを構成する元素
の大半は炭素(84.8%)と水素(13.5%)であった。
【0018】そこで、上記のワックス状物質Bの溶融物
を、前記の方法における容器1内の錬成物2上に流し込
むと、放冷で約30分後に固形化した。なお、上記方法に
おいて、ワックス状物質Bとして上記のような合成樹脂
分解物に特に限定されるものではなく、他のロウ状物
質、例えばパラフィン、ミツロウ、マイクロクリスタリ
ン等のワックス類、ロジン、松脂などの樹脂類、あるい
はそれらの混合物を用いることも可能である。
【0019】そして、上記の方法では、錬成物2とし
て、食パンなどのパンの白い部分を粉砕した充填剤と、
その充填剤の粘りを増す水と、溶剤で適度に希釈された
接着剤と、化粧品であるコールドクリーム等の離型剤と
を所定の割合で混合し、適度の固さ、つまり変形自在な
粘土状となり、手で触れても手に付かない程度まで混練
して製造された物が使用される。
【0020】上記の接着剤としては、酢酸ビニル樹脂
系、セルロース系、尿素樹脂系、メラミン樹脂系、グア
ナミン樹脂系、アルキド樹脂系、またはビニルエーテル
樹脂系接着剤が使用され、あるいは、上記各接着剤の2
〜3種の混合物接着剤が使用される。
【0021】このような錬成物2では、高精細な紋様を
有する指紋や、複雑な形状を有する顔などの人間などの
原型の写し取りたい表面を錬成物2に押し付けて型取り
しても、上記錬成物2が接着剤および離型剤を有するこ
とから、上記の原型に錬成物2における凹部形状部3表
面の一部が付着することが防止される。よって、凹部形
状部3の形状の再現性を、従来より向上させることがで
きる。
【0022】また、上記の錬成物2は、粘土状で変形自
在であるが、弾性をほとんど備えておらず、原型が押し
付けられて形成された凹部形状部3に元に戻ろうとする
復元力が生じず、原型どうりの正確な型取りが安定に可
能となっている。
【0023】さらに、上記錬成物2は、凹部形状部3が
形成されると、その形状をそのまま保持できることによ
り、従来のように形成された凹部を保持するための練成
物の硬化の工程を省くことができる。
【0024】その上、従来の錬成物は凹部形成後に硬化
させる必要があったが、上記錬成物2は、ワックス状物
質Bの溶融物による型取り後、再度、錬成物2の表面を
平らにして使用することができる。そこで、上記の錬成
物2を10回再使用したところ、その物性や特性に実用上
に支障のあるような大きな変化は生じなかった。
【0025】このように上記実施例の方法は、従来より
高精細な紋様を、リアルに正確に写し取ることが容易に
でき、また、工程を省くことができて製造時間の短縮や
コストダウンを図ることができ、さらに、錬成物2の再
使用が可能であることから、精度の高い、かつ経済性に
優れ、簡便な方法となっている。
【0026】この結果、上記の方法は、金、銀、銅、ア
ルミ、あるいは合金等の金属からなる造形物、例えば複
雑な形状を有する装飾物、モニュメント、アクセサリー
や美術工芸品の製造に好適に使用され、また、ありのま
まのリアルな形の造形物が短時間に得られることによ
り、人間の顔型、手型、足型、魚類・爬虫類等の動物の
一部もしくは全体を写し取った造形物、さらに、犯罪捜
査において迅速さの要求される死体の指紋採取や犯罪・
事故現場での痕跡採取に好適に使用される。ただし、全
体を毛で覆われている動物などは除く。
【0027】なお、上記の錬成物2の保管は、空気に触
れないように密閉して冷蔵保存すれば6ヵ月程度可能で
ある。また、上記実施例の方法では、パンの白い部分だ
けを用いた例を挙げたが、耳や皮のように褐色となった
部分が交じっても使用可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明の造形物の製造方法は、以上のよ
うに、変形自在の練成物の露出面に任意の凹部形状部を
型取り成形した後、この凹部形状部にワックス状物質の
溶融物を流し込み、この溶融物が固形化した後、これを
取り出してなる造形物の製造方法において、上記練成物
が、パンと接着剤とを混練してなるものである方法であ
る。
【0029】それゆえ、錬成物は弾性をほとんど有して
いないため、復元力をほとんど備えていない。このた
め、上記方法は、型取りされた凹部形状部の形状を安定
に保持できることから、再現性に優れ、その上、従来の
ように錬成物の凹部形状部の形状を保持するための練成
物の固化の工程を省くことができる。
【0030】この結果、上記方法は、従来より簡便に精
度よく造形物を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の造形物の製造方法における錬成物の入
った容器の断面図である。
【図2】上記錬成物に手の平を押し付けている容器の断
面図である。
【図3】上記錬成物に手型である凹部形状部が形成され
た容器の断面図である。
【図4】上記凹部形状部上にワックス状物質の溶融物が
流し入れられた容器の断面図である。
【図5】上記溶融物が固化したロウ型の断面図である。
【図6】上記ロウ型の正面図である。
【符号の説明】
2 錬成物 3 凹部形状部 B 溶融物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変形自在の練成物の露出面に任意の凹部形
    状部を型取り成形した後、この凹部形状部にワックス状
    物質の溶融物を流し込み、この溶融物が固形化した後、
    これを取り出してなる造形物の製造方法において、 上記練成物が、パンと接着剤とを混練してなるものであ
    ることを特徴とする造形物の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109276257A (zh) * 2018-10-26 2019-01-29 新疆警察学院 一种便携式尸体指纹采集器及其制备方法与应用
CN112893796A (zh) * 2021-01-21 2021-06-04 广东伟佳建设工程有限公司 一种合金手模生产工艺

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109276257A (zh) * 2018-10-26 2019-01-29 新疆警察学院 一种便携式尸体指纹采集器及其制备方法与应用
CN112893796A (zh) * 2021-01-21 2021-06-04 广东伟佳建设工程有限公司 一种合金手模生产工艺

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