JPH0584406U - デスケーリング装置 - Google Patents

デスケーリング装置

Info

Publication number
JPH0584406U
JPH0584406U JP3083092U JP3083092U JPH0584406U JP H0584406 U JPH0584406 U JP H0584406U JP 3083092 U JP3083092 U JP 3083092U JP 3083092 U JP3083092 U JP 3083092U JP H0584406 U JPH0584406 U JP H0584406U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolled
nozzles
fluid
interference
jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3083092U
Other languages
English (en)
Inventor
俊和 溝渕
彰 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP3083092U priority Critical patent/JPH0584406U/ja
Publication of JPH0584406U publication Critical patent/JPH0584406U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nozzles (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 隣合うノズルによる噴射流体の干渉を低下さ
せ、デスケーリング能力の不均一をなくし、酸化物の除
去むらをなくすことにより、結果として圧延材の表面の
幅方向の色調むらをなくすことができる。 【構成】 金属の熱間圧延時の被圧延材1表面上に発生
する酸化物の除去を行うデスケーリング装置であって、
被圧延材1表面に対向するヘッダー2に複数のノズル
3,4を備え、その複数のノズル3,4によって形成さ
れる噴射流体5,6の干渉を軽減するべく隣合うノズル
3と4の被圧延材1に対する取り付け角度を変えるよう
に構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、金属の熱間圧延時の被圧延材料表面上に発生する酸化物の除去を行 うデスケーリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金属の熱間圧延においては、鋼帯等の被圧延材料が、雰囲気中の酸素によって 酸化され、その表面に酸化物が発生するが、圧延に際しては、その直前にこの酸 化物を除去する必要があり、その工程をデスケーリングと呼ぶ。このデスケーリ ングには、圧力流体を酸化物の存在する被圧延材の表面に噴射する方法と、ワイ ヤブラシ等で被圧延材の表面をこする方法があるが、流体を噴射する前者の方法 が一般的であり、圧力は通常100kgf/cm2 から300kgf/cm2 であり 、その流体としては水を使用することが多い。
【0003】 従来、この流体を噴射する方法は、流体を噴射するために、フラットノズルを 被圧延材の幅方向に複数個配置したヘッダーを備えてデスケーリング装置を構成 している。これは、図5(a)〜(d)に示すように、被圧延材21上に対向す る位置に、当該被圧延材21の幅方向に配置されたヘッダー22に複数個のノズ ル23を設け、そのノズル23により被圧延材21上の全幅にわたって流体を噴 射する構成となっており、その噴射により噴射流体軌跡24を形成するものであ る。
【0004】 ここで、上記ノズル23のヘッダー22に対する取り付けは、被圧延材21上の 全幅にわたって流体を噴射すると共に、噴射した流体自体と除去した酸化物を圧 延機の外部へ排除するために、(b)図に示すように被圧延材21の圧延方向上 流側に角度α(0〜20°)だけ傾けて取り付け、かつ(c)図に示すようにノ ズル23のスリットをヘッダー21の軸心に対して角度β(約15°)だけ傾け ている。そして、ノズル23から噴射される噴射流体軌跡24は、(d)図に示 すように被圧延材21に衝突する部分で相互に重ならないようにしている。
【0005】 以上説明した従来例に類似する具体的な例としては、例えば、特公昭57ー7 004号公報に記載のものや、特開昭63ー68213号公報に記載のものがあ り、かつ流体を噴射するノズルを幅方向に往復移動させるものとして、実開昭5 9ー30312号公報に記載のものが提案されている。さらに、ノズルを有する ヘッダーを被圧延材の幅方向に往復移動させる例としては、他に特公昭61ー4 4561号公報及び実開昭51ー107816号公報に記載ものが提案されてい る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来のデスケーリング装置にあっては、隣合うノ ズル23による噴射流体間で干渉が発生し、被圧延材の幅方向に酸化物の除去状 況のむらが発生する。すなわち、図6に示すように、被圧延材21表面上に衝突 した隣合う噴射流体25a,25bは、被圧延材21が矢印方向に移動している ため、重なる部分26で干渉が発生する。
【0007】 この干渉により、デスケーリング能力は、図7に示すように、上記噴射流体2 5a,25bの衝突部中央の値を1.0とした場合、干渉部分では0.3となり 大幅な低下を来すことになる。そして、この酸化物の除去むらが存在する状態で 圧延が実施されると、その酸化物の厚さに応じて、被圧延材の表面粗さが変化す ることから、酸洗等によって表面の酸化物を完全に除去した後でも、圧延材の表 面には幅方向の色調むら(縞状スケール模様)となって表れることとなる。
【0008】 本考案デスケーリング装置は、上記従来の課題に鑑み、隣合うノズルによる噴 射流体の干渉を低下させ、デスケーリング能力の不均一をなくし、酸化物の除去 むらをなくすことにより、結果として圧延材の表面の幅方向の色調むらをなくす ことができるデスケーリング装置を提供することを目的としてなされたものであ る。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案デスケーリング装置は、金属の熱間圧延時の 被圧延材表面上に発生する酸化物の除去を行うデスケーリング装置であって、被 圧延材表面に対向するヘッダーに複数のノズルを備え、その複数のノズルによっ て形成される噴射流体の干渉を軽減するべく隣合うノズルの被圧延材に対する取 り付け角度を変えるように構成しているのである。
【0010】
【作用】
本考案は、上記した構成により、各ノズルから噴射される噴射流体の被圧延材 の表面に対する衝突部分は、少なくとも隣合う噴射流体同士は異なる角度で衝突 し、圧延方向移動によって噴射流体が被圧延材表面を流れて干渉する部分があっ ても、下流側に衝突する噴射流体の上流側方向への流量が軽減されることとなっ て、隣合う上流側に衝突する噴射流体への干渉を低下させることとなる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案デスケーリング装置の実施例を示す図1〜図4に基づいて詳細に 説明する。図1(a),(b)はその正面図及び側面図である。
【0012】 図において、1は被圧延材であり、その上方にヘッダー2を配置し、当該被圧 延材1表面に対向する複数の噴射ノズル3,4を設け、このノズル3,4より圧 力流体を噴射して噴射流体軌跡5,6を形成し、被圧延材1上の酸化物を除去す るように構成しているものである。
【0013】 ここで、上記複数のノズル3と4は、千鳥状に隣合うように設け、ノズル3は 被圧延材1に対してほぼ直角に対向し、ノズル4はそのノズル3と角度θ(5〜 20°)だけ被圧延材1の上流側方向に傾斜させ、この両者から噴射される噴射 流体軌跡5,6により被圧延材1表面に衝突する部分は重ならないようになって おり、かつその被圧延材1の表面に衝突する角度は異なるようになっている。
【0014】 図2は上記ノズル3,4による噴射流体軌跡5,6により被圧延材1表面に衝 突した噴射流体7,8を示しており、ノズル3により被圧延材1表面に直角に衝 突する噴射流体7と、ノズル4により一定の角度で被圧延材1に衝突する噴射流 体8とを、矢印方向に移動する被圧延材1上に表示する。
【0015】 ここで、各噴射流体7及び8に示す矢印は、当該噴射流体7,8の衝突部分か らその被圧延材1表面上を流れる流体の配分を示し、噴射流体7では被圧延材1 の上下流側にほぼ均等に分配されることを示している。一方、噴射流体8ではそ の流れが上流側に大きく、下流側には小さく分配されていることを示している。 その結果、被圧延材1の移動により、その表面における噴射流体7と8の流体間 の干渉は、部分9において避けられないところであるが、この部分9における干 渉は従来例に比べると大幅に軽減されることとなる。
【0016】 その流体間の干渉によるデスケーリング能力を示したのが図3であり、この実 験結果は、図2に示すような噴射流体7,8を形成するノズル3個で、鉛板壊食 量を元にし、かつ隣合うノズル3,4間の角度θを10°に設定して得たもので あり、衝突部分の噴射流体7,8の中央部のデスケーリング能力の値を1.0と して評価した場合、干渉部分は0.8の値となる。
【0017】 次に、図4に基づき、ヘッダーに設けたノズルの傾斜角に対応し、被圧延材に 衝突する噴射流体の衝突後の流体の分配がどのように変化するかについて説明す る。
【0018】 まず、同図(a)に示すように、ヘッダー10に設けたノズル11の垂直線に 対する傾斜角度をaとし、そのノズル10による噴射流体軌跡12の被圧延材1 3に対する衝突部分の噴射流体14を中心として、一方の上流側を第1のゾーン とし、他方の下流側を第2のゾーンとする。そして、同図(b)に示すように衝 突部分の噴射流体14を中心として、当該噴射流体14の第1,第2のゾーンに 対する分配状態を確認すると、上記傾斜角度aの変化に対応する分配状態は、同 図(c)に示すようになる。
【0019】 すなわち、角度a=0°ではゾーン1:2の分配は50:50であり、角度a =15°では80:20となる。
【0020】 なお、上記図1で説明した本考案の実施例にあって、ノズル3,4間の角度θ は、一定の範囲であれば特に限定されるものではない。また、一方のノズル3を 被圧延材1に対して直角方向に設定したが、このノズル3をも一定の傾斜角を持 たせるようにしてもよく、その場合でも他方のノズル4との間の一定の角度θを 有するようにする。
【0021】 ここで、被圧延材1の表面における酸化物のデスケーリングの面から、個々の ノズルの能力は一定の角度を持って衝突した方が効率的であるが、隣合うノズル 同士が同様な角度では噴射流体の重なり部分で干渉することになる。従って、そ の隣合うノズルの取り付け角度を変えることにより、重なり合う部分における干 渉を極力小さくできることとなるものである。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、金属の熱間圧延時の被圧延材表面上に発生する 酸化物の除去を行うデスケーリング装置であって、被圧延材表面に対向するヘッ ダーに複数のノズルを備え、その複数のノズルによって形成される噴射流体の干 渉を軽減するべく隣合うノズルの被圧延材に対する取り付け角度を変えるように 構成したので、隣合うノズルによる噴射流体の干渉を低下させ、デスケーリング 能力の不均一をなくし、酸化物の除去むらをなくすことにより、結果として圧延 材の表面の幅方向の色調むらをなくすことができるものであり、極めて有益な考 案である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案デスケーリング装置の実施例を示すもの
であり、(a)は正面図、(b)は同側面図である。
【図2】同被圧延材表面における噴射流体の干渉状態の
説明図である。
【図3】同デスケーリング能力を示す特性図である。
【図4】同ノズルの被圧延材に対する角度と噴射流体の
分配の関係説明図であり、(a)はその側面図、(b)
は斜視図、(c)は分配特性図である。
【図5】従来のデスケーリング装置を示すものであり、
(a)はその正面図、(b)は側面図、(c)は下面
図、(d)は斜視図である。
【図6】同被圧延材表面における噴射流体の干渉状態の
説明図である。
【図7】同デスケーリング能力を示す特性図である。
【符号の説明】
1 被圧延材 2 ヘッダー 3、4 ノズル 5,6 噴射流体軌跡 7,8 噴射流体 9 干渉部分 θ 傾斜角度 α リード角度 β オフセット角度

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属の熱間圧延時の被圧延材表面上に発
    生する酸化物の除去を行うデスケーリング装置であっ
    て、被圧延材表面に対向するヘッダーに複数のノズルを
    備え、その複数のノズルによって形成される噴射流体の
    干渉を軽減するべく隣合うノズルの被圧延材に対する取
    り付け角度を変えるように構成したことを特徴とするデ
    スケーリング装置。
JP3083092U 1992-04-10 1992-04-10 デスケーリング装置 Pending JPH0584406U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3083092U JPH0584406U (ja) 1992-04-10 1992-04-10 デスケーリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3083092U JPH0584406U (ja) 1992-04-10 1992-04-10 デスケーリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0584406U true JPH0584406U (ja) 1993-11-16

Family

ID=12314620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3083092U Pending JPH0584406U (ja) 1992-04-10 1992-04-10 デスケーリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0584406U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102728634A (zh) * 2011-04-07 2012-10-17 中国钢铁股份有限公司 热轧高压流体除锈方法及装置
JP2016120523A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 ポスコ 圧延素材のデスケーラ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102728634A (zh) * 2011-04-07 2012-10-17 中国钢铁股份有限公司 热轧高压流体除锈方法及装置
JP2016120523A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 ポスコ 圧延素材のデスケーラ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5884643A (en) Cleaning method and cleaning apparatus for surface of sheet steel
JP5672664B2 (ja) 鋼板のデスケーリング方法およびその装置
JP6310443B2 (ja) 圧延素材のデスケーラ
KR100231617B1 (ko) 열간압연설비
JP4765344B2 (ja) 熱間圧延材のデスケーリング方法およびその装置
JP4862479B2 (ja) 溶融金属めっき鋼帯の製造方法
JP2001286925A (ja) 鋼板の水冷装置とその水冷方法
JPH0584406U (ja) デスケーリング装置
JPH11216513A (ja) 鋼材のデスケーリング装置
JPH09174137A (ja) デスケール装置およびデスケール方法
JP2898873B2 (ja) 高温金属板の下面冷却装置
JP3331860B2 (ja) 熱間圧延材のデスケーリング装置
JP2525129B2 (ja) 冷間圧延機用の水切り装置
JPH09141322A (ja) 鋼帯上冷却水の除去方法および装置
JP3307874B2 (ja) デスケーリング装置
CN112074360B (zh) 连续铸造的二次冷却装置及二次冷却方法
JP2004306064A (ja) 高温鋼板の冷却装置
JP3339818B2 (ja) ローラレベラにおけるスケール除去方法及びその装置
JPH07178439A (ja) デスケーリング装置
JPH11347622A (ja) デスケーリング装置および方法
JPH09271832A (ja) フェライト系ステンレス熱延鋼板のデスケーリング方法
JP3224353B2 (ja) 縞鋼板の連続酸洗方法および設備
JPH0434906Y2 (ja)
JP3873437B2 (ja) 熱延鋼板の冷却方法
JP3704863B2 (ja) 高温鋼板の冷却装置