JPH0584358A - 遊技媒体計数装置および遊技機島 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】普通景品との交換を望む遊技客や、景品と交換
後、再度のゲームを希望しない遊技客にとって使い勝手
が良好であり、特殊景品と交換する場合および普通景品
と交換する場合の両方で、余り玉の返却作業が容易で、
玉数を正確に管理する。 【構成】パチンコ玉の計数部５０と、特殊景品数と特殊
余り玉数とを求める特殊景品数演算手段６１と、所定単
位個数と単位余り玉数とを求める所定単位個数演算手段
６２と、記録部４０と、返却部５４と、特殊景品数記録
スイッチ３１と、所定単位個数記録スイッチ３２と、余
り玉記録スイッチ３３と、余り玉返却スイッチ３４と、
特殊景品記録制御手段６３と、所定単位記録制御手段６
４と、特殊余り玉記録制御手段６５と、単位余り玉記録
制御手段６６と、特殊余り玉返却制御手段６７と、単位
余り玉返却制御手段６８とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、遊技場などに設置さ
れ、パチンコゲーム機で使用するパチンコ玉やスロット
マシンで使用するメダルなどの遊技媒体の個数を数えて
記録する遊技媒体計数装置および遊技媒体計数装置を備
えた遊技機島に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の遊技媒体計数装置としては、例え
ば、遊技機島の島端に設けられ、遊技客が、パチンコゲ
ーム機で賞出され獲得したパチンコ玉を持ち運び、その
玉投入口へ投入すると、パチンコ玉の個数を計数し、計
数した個数をレシートに自動的に記録して排出するもの
がある。

【０００３】このレシートには、計数されたパチンコ玉
数から交換可能な特殊景品数（通常、玉数に換算した数
字で表わされる）とその余り玉数とが表示されるように
なっている。特殊景品とは、換金性の高い特殊な景品を
指すものである。レシートを受取り、景品交換所に持っ
て行くと、レシートに記録された特殊景品数に応じて、
特殊景品と交換することができる。余り玉は、従業員に
より遊技客へ返却される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の遊技媒体計数装置および遊技機島では、特殊
景品数は円滑に払出処理をすることができるが、特殊景
品以外の景品（以下、「普通景品」という）には対応す
ることができないため、普通景品との交換を望む遊技客
には使い勝手が悪く、また、景品と交換後、再度のゲー
ムを希望しない遊技客にとっても、返却された余り玉の
処理に困ることとなり、使い勝手が悪いという問題点が
あった。

【０００５】さらに、店側にとっても、特殊景品と交換
する場合と、普通景品と交換する場合とで、余り玉の個
数が異なるため、余り玉の返却作業に手間を要するとと
もに、返却する個数を誤りやすく、玉数の管理が正確性
に欠けるという問題点があった。

【０００６】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、普通景品との交換を
望む遊技客や、景品と交換後、再度のゲームを希望しな
い遊技客にとって使い勝手が良好であり、さらに、店側
にとっても、特殊景品と交換する場合および普通景品と
交換する場合の両方で、余り玉の返却作業が容易で、玉
数を正確に管理することができるようにした遊技媒体計
数装置および遊技機島を提供することを目的としてい
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 １ 玉投入口を有し、該玉投入口から投入された遊技媒
体を計数する計数部と、前記計数部により計数された遊
技媒体数から交換可能な特殊景品数と特殊余り玉数とを
求める特殊景品数演算手段と、前記計数部により計数さ
れた遊技媒体数から所定単位個数と単位余り玉数とを求
める所定単位個数演算手段と、記録媒体への記録部と、
遊技媒体の返却部と、特殊景品数の記録を指示する特殊
景品数記録スイッチと、所定単位個数の記録を指示する
所定単位個数記録スイッチと、余り玉数の記録を指示す
る余り玉記録スイッチと、余り玉返却スイッチと、前記
特殊景品数記録スイッチに応じて、前記特殊景品数演算
手段により求められた特殊景品数を前記記録媒体へ前記
記録部に記録させる特殊景品記録制御手段と、前記所定
単位個数記録スイッチに応じて、前記所定単位個数演算
手段により求められた所定単位個数を前記記録媒体へ前
記記録部に記録させる所定単位記録制御手段と、前記特
殊景品数記録スイッチおよび前記余り玉記録スイッチに
応じて、前記特殊景品数演算手段により求められた特殊
余り玉数を前記記録媒体へ前記記録部に記録させる特殊
余り玉記録制御手段と、前記所定単位個数記録スイッチ
および前記余り玉記録スイッチに応じて、前記所定単位
個数演算手段により求められた単位余り玉数を前記記録
媒体へ前記記録部に記録させる単位余り玉記録制御手段
と、前記特殊景品数記録スイッチおよび前記余り玉返却
スイッチに応じて、前記特殊景品数演算手段により求め
られた特殊余り玉数の遊技媒体を前記返却部に払出させ
る特殊余り玉返却制御手段と、前記所定単位個数記録ス
イッチおよび前記余り玉返却スイッチに応じて、前記所
定単位個数演算手段により求められた単位余り玉数の遊
技媒体を前記返却部に払出させる単位余り玉返却制御手
段とを有することを、特徴とする遊技媒体計数装置。

【０００８】２ 前記計数部の前記玉投入口に開閉自在
のシャッタを設けたことを、特徴とする１項記載の遊技
媒体計数装置。

【０００９】３ 前記記録部は、前記記録媒体としてレ
シートを用い、前記特殊景品数と前記特殊余り玉数とを
組とし、前記所定単位個数と前記単位余り玉数とを組と
して、記録する組についてのバーコードを前記記録媒体
に印字する構成を有することを、特徴とする１項または
２項記載の遊技媒体計数装置。

【００１０】４ 前記記録部は、前記記録媒体としてレ
シートを用い、前記特殊景品数、前記特殊余り玉数、前
記所定単位個数および前記単位余り玉数を、それぞれバ
ーコードで前記記録媒体に別々に印字する構成を有する
ことを、特徴とする１項または２項記載の遊技媒体計数
装置。

【００１１】５ 前記記録媒体は、前記特殊景品数およ
び前記所定単位個数を表示するための景品数表示部と、
前記特殊余り玉数および前記単位余り玉数を表示するた
めの余り玉数表示部とを有するレシートであって、前記
景品数表示部と前記余り玉数表示部とを切離すための切
断線を有することを、特徴とする３項記載の遊技媒体計
数装置。

【００１２】６ 前記記録部は、前記特殊景品数と前記
特殊余り玉数とで前記バーコードを共通させ、前記所定
単位個数と前記単位余り玉数とで前記バーコードを共通
させ、該バーコードを、前記記録媒体の前記切断線を渡
り前記景品数表示部と前記余り玉数表示部とをまたぐよ
う印字する構成を有することを、特徴とする５項記載の
遊技媒体計数装置。

【００１３】７ 前記記録媒体の前記景品数表示部と前
記余り玉数表示部とは、用紙の色が異なっていること
を、特徴とする３項または５項記載の遊技媒体計数装
置。

【００１４】８ 複数の遊技機を並設し、１項，２項，
３項，４項，５項，６項または７項記載の遊技媒体計数
装置を島中に配置したことを特徴とする遊技機島に存す
る。

【００１５】

【作用】玉投入口から投入された遊技媒体は、計数部に
より計数され、計数された遊技媒体数から交換可能な特
殊景品数と特殊余り玉数とが、特殊景品数演算手段によ
り求められ、計数された遊技媒体数から交換可能な所定
単位個数と単位余り玉数とが、所定単位個数演算手段に
より求められる。

【００１６】遊技客は、特殊景品と普通景品とで希望す
る景品に応じて、特殊景品数記録スイッチと所定単位個
数記録スイッチとのいずれかのスイッチを操作する。さ
らに、遊技客は、余り玉の記録と返却とで、希望に応じ
て、余り玉記録スイッチと余り玉返却スイッチとのいず
れかのスイッチを操作する。

【００１７】特殊景品数記録スイッチと余り玉記録スイ
ッチとを操作した場合には、記録部は、記録媒体へ、特
殊景品記録制御手段により特殊景品数を記録し、特殊余
り玉記録制御手段により特殊余り玉数を記録する。

【００１８】所定単位個数記録スイッチと余り玉記録ス
イッチとを操作した場合には、記録部は、記録媒体へ、
所定単位記録制御手段により所定単位個数を記録し、単
位余り玉記録制御手段により単位余り玉数を記録する。

【００１９】特殊景品数記録スイッチと余り玉返却スイ
ッチとを操作した場合には、記録部は、記録媒体へ、特
殊景品記録制御手段により特殊景品数を記録し、特殊余
り玉返却制御手段により、返却部は、特殊余り玉数の遊
技媒体を払出す。

【００２０】所定単位個数記録スイッチと余り玉返却ス
イッチとを操作した場合には、記録部は、記録媒体へ、
所定単位記録制御手段により所定単位個数を記録し、単
位余り玉返却制御手段により、返却部は、単位余り玉数
の遊技媒体を払出す。

【００２１】シャッタを設けた場合には、遊技機島内の
遊技媒体保有量が規定量異常に達したときなどに、シャ
ッタを閉じて玉投入口への遊技媒体の投入を制限し、遊
技機島内の遊技媒体数を制御することができる。

【００２２】記録部がバーコードを印字する場合には、
バーコードにより個数の管理を迅速かつ正確にすること
ができる。

【００２３】記録部が特殊景品数、特殊余り玉数、所定
単位個数および単位余り玉数を別々に印字する場合に
は、これらを別々に管理するのが容易となる。

【００２４】記録媒体が景品数表示部と余り玉数表示部
とを切離すための切断線を有する場合には、特殊景品数
および所定単位個数から特殊余り玉数および単位余り玉
数を切り離すことにより、これら余り玉数の管理が容易
となる。

【００２５】記録部が記録媒体の切断線を渡り景品数表
示部と余り玉数表示部とをまたぐようバーコードを印字
する場合には、特殊景品数と特殊余り玉数との管理また
は所定単位個数と単位余り玉数との管理を合わせて行な
うことができ、管理を能率的に行なうことができる。

【００２６】記録媒体の景品数表示部と余り玉数表示部
とで用紙の色が異なる場合には、特殊景品数および所定
単位個数と、特殊余り玉数および単位余り玉数とを用紙
の色で見分けることができ、取り違えることを防止する
ことができる。

【００２７】遊技機島では、遊技媒体計数装置を島中に
配置しているため、遊技媒体計数装置から最も遠い遊技
客までの距離を、島端に取付けた場合に比べて縮めるこ
とができるものである。

【００２８】

【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。各図は本発明の一実施例を示している。図２に示
すように、遊技場の遊技機島１０は、複数の遊技機、す
なわち、パチンコゲーム機１１を両面に並設し、遊技媒
体計数装置２０をパチンコゲーム機１１の間に挟んで島
中の両面に配置している。遊技機島１０は、２台のパチ
ンコゲーム機１１ごとに１台の玉貸機１２を挟んで設け
ている。

【００２９】両面の遊技媒体計数装置２０に挟まれる遊
技機島１０の内部には、研磨装置１３が設けられてい
る。研磨装置１３は、遊技機島１０の補給装置１４に、
パチンコゲーム機１１で遊技媒体として用いられるパチ
ンコ玉を排出し、補給装置１４から各パチンコゲーム機
１１および各１２にパチンコ玉を供給するようになって
いる。

【００３０】研磨装置１３が設けられる位置に、遊技媒
体計数装置２０を設けることにより、パチンコゲーム機
１１の台数を減らすことなく、スペースの有効利用を図
ることができ、店の売上を伸ばすことができる。遊技機
島１０の内部には、パチンコゲーム機１１の裏側に、紙
幣の搬送装置１５や硬貨のコンベヤ１６が設けられてい
る。

【００３１】図３に示すように、遊技媒体計数装置２０
は、パチンコゲーム機１１とほぼ同じ外形寸法を有して
いる。遊技媒体計数装置２０は、パチンコゲーム機１１
の外形とほぼ同じ大きさの四角形状の取付け枠２１と、
取付け枠２１から正面側に突出する上部開閉扉２２およ
び下部開閉扉２３とを有している。上部開閉扉２２およ
び下部開閉扉２３は、ヒンジ２２ａ，２３ａにより取付
け枠２１に、前方に開閉自在に取付けられている。上部
開閉扉２２および下部開閉扉２３が開閉自在のため、遊
技媒体計数装置２０内部および補給装置１４、搬送装置
１５およびコンベヤ１６のメンテナンスが容易となる。
なお、上部開閉扉２２および下部開閉扉２３を一体とし
て、遊技媒体計数装置２０の全面を同時に開閉すること
ができるようにしてもよい。

【００３２】上部開閉扉２２には、特殊景品数の記録を
指示する特殊景品数記録スイッチ３１と、所定単位個数
の記録を指示する所定単位個数記録スイッチ３２と、余
り玉数の記録を指示する余り玉記録スイッチ３３と、余
り玉返却スイッチ３４と、計数表示部３５と、メッセー
ジ表示部３６とが、設けられている。これらスイッチ等
は、確認や操作がしやすいよう、ほぼ遊技客の目の高さ
に設けられている。

【００３３】特殊景品数とは、換金性の高い特殊な景品
の交換可能な個数を指すもので、通常玉数に換算されて
表わされる。所定単位個数とは、普通景品が１００個単
位の個数のパチンコ玉と交換されるため、１００個を所
定単位として示される玉数である。

【００３４】各スイッチ３１〜３４は、特殊景品数記録
スイッチ３１と所定単位個数記録スイッチ３２との一方
を選択し、余り玉記録スイッチ３３と余り玉返却スイッ
チ３４との一方を選択するようになっている。図４に示
すように、計数表示部３５には、計数されたパチンコ玉
の総合計数が表示されるようになっている。メッセージ
表示部３６には、「計数中」や「計数中止」、「このカ
ウンタは使用できません。他のカウンタをご利用くださ
い。」等のメッセージが表示されるようになっている。

【００３５】上部開閉扉２２の内部には、図１に示す記
録部４０が設けられている。記録部４０は、記録媒体と
して図５に示すレシート４１を用いるものである。記録
部４０は、上部開閉扉２２の正面にレシート発行装置４
２を有している。記録部４０は、特殊景品数と特殊余り
玉数とを組とし、所定単位個数と単位余り玉数とを組と
して、記録する組について数字４１ａおよびバーコード
４１ｂを併記してレシート４１に印字する構成を有して
いる。なお、特殊景品数あるいは特殊余り玉数はバーコ
ード４１ｂとしてのみ印字し、数字４１ａとしては、パ
チンコ玉の総数を印字するようにしてもよい（図５はこ
の場合を示している）。

【００３６】特殊余り玉数とは、賞出され獲得したパチ
ンコ玉の総数から、特殊景品数に相当するパチンコ玉の
個数を差引いた余りの個数をいう。単位余り玉数とは、
賞出され獲得したパチンコ玉の総数から、所定単位個数
を差引いた余りの個数をいう。

【００３７】レシート４１は、特殊景品数および所定単
位個数を表示するための景品数表示部４１ｃと、特殊余
り玉数および単位余り玉数を表示するための余り玉数表
示部４１ｄとを長さ方向に連続して有し、その間に景品
数表示部４１ｃと余り玉数表示部４１ｄとを切離すため
の切断線４１ｅを有している。レシート４１の景品数表
示部４１ｃと余り玉数表示部４１ｄとは、景品数表示部
４１ｃが白色で、余り玉数表示部４１ｄが赤色で、用紙
の色が異なっている。なお、用紙の色は、適宜、変える
ことができる。その他、レシート４１には、日付４１
ｆ、有効期限４１ｇ、遊技店名４１ｈが印字されてい
る。

【００３８】下部開閉扉２３の内部には、図１に示す計
数部５０が設けられている。計数部５０は、下部開閉扉
２３の上部に箱型の玉投入口５１を有し、玉投入口５１
から投入されたパチンコ玉を計数するようになってい
る。計数部５０の玉投入口５１には、開閉自在のシャッ
タ５２と、玉箱開閉レバー５３とが設けられている。下
部開閉扉２３の内部には、パチンコ玉の返却部５４が設
けられ、返却部５４の返却口５４ａは、下部開閉扉２３
の下部に形成されている。

【００３９】図１に示すように、遊技媒体計数装置２０
の内部には、コンピュータにより構成される制御装置６
０が設けられている。制御装置６０は、特殊景品数演算
手段６１と、所定単位個数演算手段６２と、特殊景品記
録制御手段６３と、所定単位記録制御手段６４と、特殊
余り玉記録制御手段６５と、単位余り玉記録制御手段６
６と、特殊余り玉返却制御手段６７と、単位余り玉返却
制御手段６８とを機能的に有している。制御装置６０
は、所定単位個数記録スイッチ３２と、余り玉数の記録
を指示する余り玉記録スイッチ３３と、余り玉返却スイ
ッチ３４と、計数表示部３５と、メッセージ表示部３６
と、記録部４０と、計数部５０と、返却部５４とに接続
されている。

【００４０】特殊景品数演算手段６１は、計数部５０に
より計数されたパチンコ玉数から交換可能な特殊景品数
と特殊余り玉数とを求める手段である。所定単位個数演
算手段６２は、計数部５０により計数されたパチンコ玉
数から交換可能な所定単位個数と単位余り玉数とを求め
る手段である。特殊景品記録制御手段６３は、特殊景品
数記録スイッチ３１に応じて、特殊景品数演算手段６１
により求められた特殊景品数を記録部４０に記録させる
手段である。

【００４１】所定単位記録制御手段６４は、所定単位個
数記録スイッチ３２に応じて、所定単位個数演算手段６
２により求められた所定単位個数を記録部４０に記録さ
せる手段である。特殊余り玉記録制御手段６５は、特殊
景品数記録スイッチ３１および余り玉記録スイッチ３３
に応じて、特殊景品数演算手段６１により求められた特
殊余り玉数を記録部４０に記録させる手段である。

【００４２】単位余り玉記録制御手段６６は、所定単位
個数記録スイッチ３２および余り玉記録スイッチ３３に
応じて、所定単位個数演算手段６２により求められた単
位余り玉数を記録部４０に記録させる手段である。特殊
余り玉返却制御手段６７は、特殊景品数記録スイッチ３
１および余り玉返却スイッチ３４に応じて、特殊景品数
演算手段６１により求められた特殊余り玉数のパチンコ
玉を返却部５４に払出させる手段である。

【００４３】単位余り玉返却制御手段６８は、所定単位
個数記録スイッチ３２および余り玉返却スイッチ３４に
応じて、所定単位個数演算手段６２により求められた単
位余り玉数のパチンコ玉を返却部５４に払出させる手段
である。

【００４４】次に作用を説明する。図２において、遊技
機島１０では、遊技媒体計数装置２０を島中に配置して
いるため、遊技媒体計数装置２０から最も遠い遊技客ま
での距離を、島端に取付けた場合に比べて縮め、かなり
の重さがあるパチンコ玉をわずかに持ち歩くだけで計数
することができ、遊技客の便宜が図られている。また、
遊技媒体計数装置２０は、パチンコゲーム機１１と同じ
寸法を有するため、パチンコゲーム機１１と同じ間隔で
遊技機島１０へ取り付けることができ、取付け工事を容
易にすることができる。

【００４５】図１，図２において、玉投入口５１にパチ
ンコ玉を投入すると、玉投入口５１から投入されたパチ
ンコ玉は、計数部５０により計数され、計数されたパチ
ンコ玉数から交換可能な特殊景品数と特殊余り玉数と
が、特殊景品数演算手段６１により求められ、計数され
たパチンコ玉数から交換可能な所定単位個数と単位余り
玉数とが、所定単位個数演算手段６２により求められ
る。

【００４６】遊技客は、計数表示部３５の表示を確認し
て、特殊景品と普通景品とで希望する景品に応じて、特
殊景品数記録スイッチ３１と所定単位個数記録スイッチ
３２とのいずれかのスイッチを操作する。さらに、遊技
客は、余り玉の記録と返却とで、希望に応じて、余り玉
記録スイッチ３３と余り玉返却スイッチ３４とのいずれ
かのスイッチを操作する。

【００４７】特殊景品数記録スイッチ３１と余り玉記録
スイッチ３３とを操作した場合には、記録部４０は、レ
シート４１へ、特殊景品記録制御手段６３により特殊景
品数を記録し、特殊余り玉記録制御手段６５により特殊
余り玉数を記録する。

【００４８】所定単位個数記録スイッチ３２と余り玉記
録スイッチ３３とを操作した場合には、記録部４０は、
レシート４１へ、所定単位記録制御手段６４により所定
単位個数を記録し、単位余り玉記録制御手段６６により
単位余り玉数を記録する。

【００４９】特殊景品数記録スイッチ３１と余り玉返却
スイッチ３４とを操作した場合には、記録部４０は、レ
シート４１へ、特殊景品記録制御手段６３により特殊景
品数を記録し、特殊余り玉返却制御手段６７により、返
却部５４は、特殊余り玉数のパチンコ玉を払出す。

【００５０】所定単位個数記録スイッチ３２と余り玉返
却スイッチ３４とを操作した場合には、記録部４０は、
レシート４１へ、所定単位記録制御手段６４により所定
単位個数を記録し、単位余り玉返却制御手段６８によ
り、返却部５４は、単位余り玉数のパチンコ玉を払出
す。

【００５１】レシート４１には、バーコード４１ｂが印
字されるため、バーコード４１ｂにより個数の管理を迅
速かつ正確にすることができる。また、数字４１ａおよ
びバーコード４１ｂが併記して印字される場合には、数
字４１ａにより個数の確認を容易とし、バーコード４１
ｂにより個数の管理を迅速かつ正確にすることができ
る。レシート４１には、景品数表示部４１ｃと余り玉数
表示部４１ｄとを切離すための切断線４１ｅがあるた
め、特殊景品数および所定単位個数から特殊余り玉数お
よび単位余り玉数を切り離すことにより、これら余り玉
数の管理が容易となっている。遊技客は、レシート４１
から余り玉数表示部４１ｄを切離して、余り玉数表示部
４１ｄを集めて、印字される有効期限４１ｇまでに、景
品と交換することができる。

【００５２】また、レシート４１の景品数表示部４１ｃ
と余り玉数表示部４１ｄとで用紙の色が異なっているた
め、遊技客と店側の両方で、特殊景品数および所定単位
個数と、特殊余り玉数および単位余り玉数とを用紙の色
で一目で見分けることができ、取り違えることを防止す
ることができる。

【００５３】このように、遊技媒体計数装置２０では、
余り玉の処理をレシートにより行ない、有効期限を設定
して処理するため、当日中に処理する遊技客で営業終了
時に混乱することがなく、店の営業終了時におけるパチ
ンコ玉の処理を能率的に行ない、店と遊技客とのそれぞ
れのセキュリティを確保することができる。

【００５４】遊技媒体計数装置２０では、遊技客が希望
するスイッチを選択することにより、特殊景品と普通景
品とで希望する景品と交換し、余り玉の記録と返却とで
希望する方を選択することができるのて、普通景品との
交換を望む遊技客や、景品と交換後、再度のゲームを希
望しない遊技客にとって使い勝手が良好であり、さら
に、特殊景品と交換する場合と、普通景品と交換する場
合の両方で、余り玉を計数して自動的に払出すため、店
側にとっても余り玉の返却作業が容易で、さらに、返却
する個数が正確で、玉数を正確に管理することができ
る。

【００５５】遊技機島内のパチンコ玉保有量が規定量以
上に達したときには、メッセージ表示部３６への「計数
中止」等の表示とともに、シャッタ５２を閉じて、遊技
客による玉投入口４１へのパチンコ玉の投入を制限し、
遊技機島１０内のパチンコ玉保有量を制御することがで
きる。遊技機島１０内のパチンコ玉保有量が低下してき
たならば、メッセージ表示部３６の表示は「計数中」に
変わり、シャッタ５２は再び開いて通常の状態に戻る。

【００５６】また、他の遊技機島１０のパチンコ玉保有
量が極端に低下した場合にも、遊技機島１０のシャッタ
５２を閉じ、保有量が極端に低下した遊技機島１０に、
パチンコ玉の投入を集中するようにしてもよい。

【００５７】次に、図６を参照して、遊技媒体計数装置
２０で用いられる記録媒体の他の態様について説明す
る。記録部は、図６に示すように、特殊景品数と特殊余
り玉数とでバーコード４５ａを共通させるとともに、所
定単位個数と単位余り玉数とでバーコード４５ａを共通
させ、バーコード４５ａを、レシート４５の切断線４５
ｂを渡り景品数表示部４５ｃと余り玉数表示部４５ｄと
をまたぐよう印字する構成を有している。その他、レシ
ート４５には、前述のレシート４１と同様に、個数を示
す数字４５ｅ、日付４５ｆ、有効期限４５ｇが印字され
ている。

【００５８】他の態様の作用について説明する。記録部
４０がレシート４５の切断線４５ｂを渡り景品数表示部
４５ｃと余り玉数表示部４５ｄとをまたぐようバーコー
ド４５ａを印字しているため、バーコード４５ａで、特
殊景品数と特殊余り玉数との管理または所定単位個数と
単位余り玉数との管理を合わせて行なうことができ、管
理を能率的に行ない、セキュリティを高めることができ
る。

【００５９】なお、記録部は、記録媒体としてレシート
を用い、特殊景品数、特殊余り玉数、所定単位個数およ
び単位余り玉数を、それぞれ数字およびバーコードを併
記して記録媒体に別々に印字する構成を有していてもよ
い。この場合、特殊景品数、特殊余り玉数、所定単位個
数および単位余り玉数を別々に管理するのが容易とな
る。

【００６０】なお、前記実施例では、遊技機としてパチ
ンコゲーム機を用い、遊技媒体としてパチンコ玉を用い
る場合について説明したが、遊技機としてスロットマシ
ン、その他の遊技機を用いてもよく、遊技媒体もそれに
応じてメダル、その他を用いるものであってもよい。

【００６１】

【発明の効果】本発明にかかる遊技媒体計数装置および
遊技機島によれば、遊技客が希望するスイッチを選択す
ることにより、特殊景品と普通景品とで希望する景品と
交換し、余り玉の記録と返却とで希望する方を選択する
ことができるのて、普通景品との交換を望む遊技客や、
景品と交換後、再度のゲームを希望しない遊技客にとっ
て使い勝手が良好であり、さらに、特殊景品と交換する
場合と、普通景品と交換する場合の両方で、余り玉を計
数して自動的に払出すため、店側にとっても余り玉の返
却作業が容易で、さらに、返却する個数が正確で、玉数
を正確に管理することができる。

【００６２】シャッタを設けた場合には、シャッタによ
り玉投入口を開閉することができるので、遊技機島内の
遊技媒体保有量が規定量異常に達したときなどに、シャ
ッタを閉じて玉投入口への遊技媒体の投入を制限し、遊
技機島内の遊技媒体数を制御することができる。

【００６３】記録部がバーコードを印字する場合には、
バーコードにより個数を読取ることができるので、個数
の確認が容易となるとともに、個数の管理を迅速かつ正
確にすることができる。

【００６４】記録部が特殊景品数、特殊余り玉数、所定
単位個数および単位余り玉数を別々に印字する場合に
は、これらを別々にすることができるので、管理するの
が容易となる。

【００６５】記録媒体が景品数表示部と余り玉数表示部
とを切離すための切断線を有する場合には、特殊景品数
および所定単位個数から特殊余り玉数および単位余り玉
数を切り離すことができるので、これら余り玉数の管理
が容易となる。

【００６６】記録部が記録媒体の切断線を渡り景品数表
示部と余り玉数表示部とをまたぐようバーコードを印字
する場合には、特殊景品数と特殊余り玉数との管理また
は所定単位個数と単位余り玉数との管理を合わせて行な
うことができるので、管理を能率的に行なうことができ
る。

【００６７】記録媒体の景品数表示部と余り玉数表示部
とで用紙の色が異なる場合には、特殊景品数および所定
単位個数と、特殊余り玉数および単位余り玉数とを用紙
の色で見分けることができるので、取り違えることを防
止することができる。

【００６８】遊技機島では、遊技媒体計数装置を島中に
配置しているため、遊技媒体計数装置から最も遠い遊技
客までの距離を、島端に取付けた場合に比べて縮めるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の遊技媒体計数装置を示す機
能ブロック図である。

【図２】本発明の一実施例の遊技機島を示す正面図であ
る。

【図３】本発明の一実施例の遊技媒体計数装置を示す斜
視図である。

【図４】本発明の一実施例の遊技媒体計数装置の要部を
示す斜視図である。

【図５】本発明の一実施例の遊技媒体計数装置で用いら
れる記録媒体の正面図である。

【図６】本発明の一実施例の遊技媒体計数装置で用いら
れる他の態様の記録媒体の正面図である。

【符号の説明】

１０…遊技機島 １１パチンコゲーム機 ２０…遊技媒体計数装置 ３１…特殊景品数記録スイッチ ３２…所定単位個数記録スイッチ ３３…余り玉記録スイッチ ３４…余り玉返却スイッチ ３５…計数表示部 ３６…メッセージ表示部 ４０…記録部 ４１…レシート ５０…計数部 ５１…玉投入口 ５４…返却部 ６０…制御装置 ６１…特殊景品数演算手段 ６２…所定単位個数演算手段 ６３…特殊景品記録制御手段 ６４…所定単位記録制御手段 ６５…特殊余り玉記録制御手段 ６６…単位余り玉記録制御手段 ６７…特殊余り玉返却制御手段 ６８…単位余り玉返却制御手段

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】玉投入口を有し、該玉投入口から投入され
   た遊技媒体を計数する計数部と、 前記計数部により計数された遊技媒体数から交換可能な
   特殊景品数と特殊余り玉数とを求める特殊景品数演算手
   段と、 前記計数部により計数された遊技媒体数から所定単位個
   数と単位余り玉数とを求める所定単位個数演算手段と、 記録媒体への記録部と、 遊技媒体の返却部と、 特殊景品数の記録を指示する特殊景品数記録スイッチ
   と、 所定単位個数の記録を指示する所定単位個数記録スイッ
   チと、 余り玉数の記録を指示する余り玉記録スイッチと、 余り玉返却スイッチと、 前記特殊景品数記録スイッチに応じて、前記特殊景品数
   演算手段により求められた特殊景品数を前記記録媒体へ
   前記記録部に記録させる特殊景品記録制御手段と、 前記所定単位個数記録スイッチに応じて、前記所定単位
   個数演算手段により求められた所定単位個数を前記記録
   媒体へ前記記録部によって記録させる所定単位記録制御
   手段と、 前記特殊景品数記録スイッチおよび前記余り玉記録スイ
   ッチに応じて、前記特殊景品数演算手段により求められ
   た特殊余り玉数を前記記録媒体へ前記記録部によって記
   録させる特殊余り玉記録制御手段と、 前記所定単位個数記録スイッチおよび前記余り玉記録ス
   イッチに応じて、前記所定単位個数演算手段により求め
   られた単位余り玉数を前記記録媒体へ前記記録部によっ
   て記録させる単位余り玉記録制御手段と、 前記特殊景品数記録スイッチおよび前記余り玉返却スイ
   ッチに応じて、前記特殊景品数演算手段により求められ
   た特殊余り玉数の遊技媒体を前記返却部に払出させる特
   殊余り玉返却制御手段と、 前記所定単位個数記録スイッチおよび前記余り玉返却ス
   イッチに応じて、前記所定単位個数演算手段により求め
   られた単位余り玉数の遊技媒体を前記返却部に払出させ
   る単位余り玉返却制御手段とを有することを、 特徴とする遊技媒体計数装置。
2. 【請求項２】前記計数部の前記玉投入口に開閉自在のシ
   ャッタを設けたことを、 特徴とする請求項１記載の遊技媒体計数装置。
3. 【請求項３】前記記録部は、前記記録媒体としてレシー
   トを用い、前記特殊景品数と前記特殊余り玉数とを組と
   し、前記所定単位個数と前記単位余り玉数とを組とし
   て、記録する組についてのバーコードを前記記録媒体に
   印字する構成を有することを、 特徴とする請求項１または２記載の遊技媒体計数装置。
4. 【請求項４】前記記録部は、前記記録媒体としてレシー
   トを用い、前記特殊景品数、前記特殊余り玉数、前記所
   定単位個数および前記単位余り玉数を、それぞれバーコ
   ードで前記記録媒体に別々に印字する構成を有すること
   を、 特徴とする請求項１または２記載の遊技媒体計数装置。
5. 【請求項５】前記記録媒体は、前記特殊景品数および前
   記所定単位個数を表示するための景品数表示部と、前記
   特殊余り玉数および前記単位余り玉数を表示するための
   余り玉数表示部とを有するレシートであって、前記景品
   数表示部と前記余り玉数表示部とを切離すための切断線
   を有することを、 特徴とする請求項３記載の遊技媒体計数装置。
6. 【請求項６】前記記録部は、前記特殊景品数と前記特殊
   余り玉数とで前記バーコードを共通させ、前記所定単位
   個数と前記単位余り玉数とで前記バーコードを共通さ
   せ、該バーコードを、前記記録媒体の前記切断線を渡り
   前記景品数表示部と前記余り玉数表示部とをまたぐよう
   印字する構成を有することを、 特徴とする請求項５記載の遊技媒体計数装置。
7. 【請求項７】前記記録媒体の前記景品数表示部と前記余
   り玉数表示部とは、用紙の色が異なっていることを、 特徴とする請求項３または５記載の遊技媒体計数装置。
8. 【請求項８】複数の遊技機を並設し、請求項１，２，
   ３，４，５，６または７記載の遊技媒体計数装置を島中
   に配置したことを特徴とする遊技機島。