JPH0584318B2 - - Google Patents

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JPH0584318B2
JPH0584318B2 JP8754166A JP5416687A JPH0584318B2 JP H0584318 B2 JPH0584318 B2 JP H0584318B2 JP 8754166 A JP8754166 A JP 8754166A JP 5416687 A JP5416687 A JP 5416687A JP H0584318 B2 JPH0584318 B2 JP H0584318B2
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JP
Japan
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gas
pyromellitic anhydride
temperature
collector
anhydride
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Hiroshi Yoshida
Atsushi Ookubo
Shinya Tanaka
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Nippon Shokubai Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D7/00Sublimation
    • B01D7/02Crystallisation directly from the vapour phase
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/54Preparation of carboxylic acid anhydrides
    • C07C51/573Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は、無水ピロリメリツト酸を含有する高
温ガスからの無水ピロメリツト酸の捕集方法に関
するものである。詳しく述べると、本発明は、接
触気相酸化により生成する無水ピロメリツト酸含
有高温ガスまたは無水ピロメリツト酸を昇華によ
り精製する場合に形成される無水ピロメリツト酸
の運搬ガスとの混合高温ガスから、該高温ガスを
不活性冷却ガスと特定の条件下に直接熱交換せし
めることによつて、無水ピロメリツト酸を高純度
の結晶として捕集する方法に関するものである。 無水ピロメリツト酸はポリイミドなどの如き耐
熱性樹脂の原料として、エポキシ樹脂の耐熱性硬
化剤や耐熱性可塑剤の原料として、近年重要な工
業製品として注目されつつある化合物である。 <従来の技術およびその問題点> 従来、無水ピロメリツト酸は、ジユレン(1,
2,4,5−テトラメチルベンゼン)または他の
1,2,4,5−テトラアルキルベンゼンを分子
状酸素含有ガスにより接触気相酸化することによ
り製造されている。このような気相酸化反応にお
いては、無水ピロメリツト酸は高温の混合ガスと
して得られるので、該混合ガスから無水ピロメリ
ツト酸を捕集する必要がある。また、無水ピロメ
リツト酸を昇華によつて精製する場合には、運搬
ガスと無水ピロメリツト酸とから成る高温の混合
ガスから無水ピロメリツト酸を捕集する必要があ
る。 従来、無水ピロメリツト酸を含有するこのよう
な高温の混合ガスから無水ピロメリツト酸を工業
的に分離および捕集するにあたつては該高温の混
合ガスを放冷あるいは強制冷却することにより冷
却器壁面上に無水ピロメリツト酸を結晶として晶
出させる間接冷却法および高温の混合ガスに冷ガ
スまたは冷却液体を導入して気液接触させる直後
冷却法が行なわれている。 上述の間接冷却法としては、具体的には、例え
ば、無水ピロメリツト酸含有高温反応ガスを、
130℃に加熱された冷却表面上を1〜3m/秒の
流速で通過させながら無水ピロメリツト酸を晶出
させる方法(特開昭54−79245号公報参照);当該
反応ガスを230〜150℃の温度に保持して冷却表面
で無水ピロメリツト酸を晶出させる方法(特公昭
47−18745号公報参照)などが知られている。し
かしながらこれらの間接冷却法による捕集方法
は、冷却表面で結晶が晶出する為に、晶出した結
晶の全てあるいは一部が冷却表面上に残存する。
溶媒を用いずにこれらの結晶を取り出すために
は、削り道具又はブラシが必要である。これらの
道具を用いる場合には、ひだ付きコンデサーが使
えないので昇華室が必要となり、その為捕集器が
巨大化して不経済となる。一方、ひだ付きコンデ
ンサーを用いる捕集器は、小型ではあるけれど
も、溶媒に結晶を溶解して形成された溶液から結
晶を分離および精製する工程が必要であるため、
工程が複雑になるという問題点を有する。 また、上述の直接冷却法としては、具体的に
は、例えば、無水ピロメリツト酸含有高温反応ガ
スを冷水又は冷空気によつて冷却し、晶出した結
晶をバツグフイルター等の如きコレクターで捕集
する方法(特公昭44−11888号公報参照);反応ガ
スを冷空気によつて冷却し、結晶を捕集し、廃ガ
ス中に含有された副生物を燃焼した後、廃ガスの
一部分を反応器に供給する方法(特開昭61−1689
号公報参照);また無水ピロメリツト酸を含む反
応生成ガスを、空気で運ばれる固体の球と接触さ
せ、この球で熱を吸収し、その表面に結晶を晶出
させて捕集する方法(特公昭54−79245号公報参
照)などが知られている。特公昭44−11888号公
報で開示された方法において、反応ガスを冷水に
よつて冷却した場合には一部の無水ピロメリツト
酸がピロメリツト酸になるので高純度の無水物は
得られない。このような純度の低い無水ピロメリ
ツト酸は、例えばポリイミドの製造等の用途に使
用する場合には、予め脱水する必要がある。ま
た、冷空気によつて冷却した場合には、該公報に
開示されている捕集条件では高純度品は得られず
その捕集効率も十分満足できるものではない。さ
らに、バツクフイルター等の如きコレクターを用
いて結晶を捕集した場合には、バツクフイルター
での目づまり、及び圧損が生ずるため、予備器な
しでの連続稼動が難しく、特に装置の規模が大き
くなると結晶の取り出しが大きな問題となる。一
方、特開昭61−1689号に開示された方法は、空気
で冷却する事により必要伝熱面を削減出来る長所
はあるが、反応系へリサイクルされる廃ガスによ
つて、酸素濃度が低下するため接触のライフおよ
び反応収率が低下される恐れがある。 このように、従来の無水ピロメリツト酸捕集方
法は種々の欠点を有し、工業的捕集方法としては
十分ではなく、未だ満足できるものではない。 従つて、本発明の目的は、無水ピロメリツト酸
含有高温ガスから、無水ピロメリツト酸を、単一
の小型化された捕集器で、連続的に、高純度かつ
高捕集率で、捕集し得る方法を提供することにあ
る。 本発明の他の目的は、無水ピロメリツト酸の分
離および精製工程を簡略化し得る方法を提供する
ことにある。 <問題点を解決する為の手段> 本発明者らは、無水ピロメリツト酸含有高温ガ
スから無水ピロメリツト酸を晶出させ捕集する方
法において、なかでも特に、無水ピロメリツト酸
含有高温反応ガスを、不活性な冷却ガスと直接混
合せしめて冷却することによつて無水ピロメリツ
ト酸を捕集および精製する方法において、捕集器
の操作条件すなわち混合ガスの線速、滞留時間、
冷却温度、捕集器の壁温および捕集器の構造と得
られる無水ピロメリツト酸の純度、捕集効率およ
び得られた結晶の取り出し法との相関関係につい
て検討を加えた結果、特定の操作条件を選択する
ことによつて、無水ピロメリツト酸含有高温反応
ガス中の不純物である無水トリメリツト酸、ジメ
チル無水フタル酸、無水マレイン酸および反応生
成水等を晶出または凝縮させる事なく、実質的に
その後の精製を必要としない高純度の無水ピロメ
リツト酸を、蒸気圧から算出した捕集温度におけ
る理論捕集率にほぼ等しいという高収率で、捕集
できることを知見した。 斯くして、本発明方法に従えば、無水ピロメリ
ツト酸含有高温ガスを、不活性冷却ガスとともに
壁温が150〜200℃に保たれた縦型の空塔式捕集器
に導入し、該捕集器中で前記高温ガスと前記冷却
ガスとの熱交換を行なうことによつて該高温ガス
の温度を150〜200℃に降下させ、次いでガス混合
物を平均ガス線速が0.05〜0.5m/秒の範囲およ
び平均滞留時間が5〜60秒の範囲である条件下に
該捕集器内を通過させ、および該器底部より針状
結晶化した無水ピロメリツト酸を回収する、こと
を特徴とする無水ピロメリツト酸の捕集方法が提
供される。 本発明方法が適用される無水ピロメリツト酸含
有高温ガスとしては、例えば、ジユレンまたは他
の1,2,4,5−テトラアルキルベンゼンの分
子状酸素含有ガスによる接触気相酸化反応生成物
であるところの無水ピロメリツト酸含有混合ガス
または無水ピロメリツト酸を昇華によつて精製す
る際に形成される無水ピモメリツト酸と窒素等の
如き不活性運搬ガスとの混合ガスがあるが、好ま
しくは前者である。一般に、無水ピロメリツト酸
は、ジユレンを五酸化バナジウム含有触媒、例え
ば、V2O5−TiO2、V2O5−TiO2−P2O5、V2O5
TiO2−MoO3、V2O5−TiO2−Na2O等の如き酸
化物触媒、の存在下で分子状酸素含有ガスによつ
て反応温度300〜500℃、空間速度3000〜
1500hr-1、および原料ジユレン濃度10〜50g/N
m3−原料ガスの条件下に、接触気相酸化すること
によつて製造される。この反応によつて得られる
高温の反応ガス中には、目的の無水ピロメリツト
酸以外に、副生成物としての無水トリメリツト
酸、ジメチル無水フタル酸、無水マレイン酸等が
少なからぬ量含有されている。本発明方法は、こ
のような粗製の無水ピロメリツト酸含有高温ガス
から高純度の無水ピロメリツト酸を高捕集率で捕
集しようとする際に適用して最も効果的である。 本発明の最も特徴とする点は、上述の如き捕集
条件を採用することによつて無水ピロメリツト酸
を線状ないし針状微細結晶として捕集することに
ある。特公昭44−11888号および特開昭61−1689
号公報には無水ピロメリツト酸含有高温反応ガス
中に冷空気を導入することによつて無水ピロメリ
ツト酸を晶出させる方法が開示されてはいるが、
単にこれらの方法を適用しただけでは高純度かつ
高捕集率で無水ピロリメリツト酸は捕集されえな
い。捕集率を考慮に入れず純度の高い結晶を得る
ことだけを目的とするならば、当然該高温反応ガ
ス中の無水ピロメリツト酸の濃度によつて決定さ
れるところの露点以下(通常、気相酸化反応で得
られる反応ガス中の不純物は無水ピロメリツト酸
よりもその沸点は低い。)のその近傍の温度で無
水ピロメリツト酸を晶出させれば最も効果的であ
る。このような条件下において、尚、捕集率も高
めようとするならば、未晶出の無水ピロメリツト
酸がほとんど晶出してしまうまでの長大な捕集器
が必要になるか、或いは小型の捕集器を採用した
場帯には、その処理ガス量が小さくならざるを得
ない。一方、捕集率を高めることだけを目的とす
るならば、当然、捕集器の温度を無水ピロメリつ
と酸の露点より低くすればするほど有利である。
しかし、その場合、当然反応ガス中の不純物も凝
縮あるいは晶出してしまうため、得られる結晶は
高純度品とはなり得ない。 本発明では、蒸気の諸事実を考慮した上で、無
水ピロメリツト酸含有高温反応ガス不活性冷却ガ
スによる冷却を150〜200℃の温度範囲で行なうこ
と、および捕集器内温を同温度に保つことが必須
とされる。 無水ピロメリツト酸含有高温反応ガス中に冷空
気を導入して無水ピロメリツト酸を晶出せしめた
場合、その捕集条件によつては、無水ピロメリツ
ト酸の結晶が捕集器内壁で成長し、たとえそれが
フインを持たない縦型の空塔式捕集器であつて
も、該内壁に層状に付着し管を閉塞したり、熱交
換効率を悪くして無水ピロメリツト酸の効率的な
連続捕集を妨げることがある。例えば、後述の比
較例1に示されているように、縦型の空塔式捕集
器を用い、不活性冷却ガスを用いることなく、冷
捕集器壁で冷却を行なうところな間接冷却法に従
つた場合には、捕集器壁に無水プロメリツト酸が
付着し円滑に該器底部から無水ピロメリツト酸が
回収されえない。不活性冷却ガスを用いる直接冷
却法の場合も、操作条件によつては程度の差はあ
れ同様の現象が生じる。また、このような方法で
得られた結晶は、例えばポリイミドの原料として
使用する場合には予め粉砕する必要がある。さら
に、通常、気相酸化反応で得られる反応ガスの温
度は300〜500℃であるが、この反応ガスを急激に
無水ピロメリツト酸の露点よりもかなりの低い温
度まで冷却した場合には、無水ピロメリツト酸の
一部が極微細な結晶すなわち煙霧となり、これら
はたとえ水中に導いても完全には捕集できない。 本発明では、上記の諸事実を考慮した上で、捕
集器内壁の温度を150〜200℃に保つこと、および
無水ピロメリツト酸含有高温ガスと不活性冷却ガ
スとの混合ガスを0.05〜0.5m/秒の平均ガス線
速および5〜60秒の平均滞留時間で捕集器内を通
過させること、が必須とされる。 不活性冷却ガスとしては、空気、窒素、二酸化
炭素、アルゴン、接触気相酸化反応ガスから無水
ピロメリツト酸を捕集した残りの廃ガス、あるい
は該ガスに種々の処理を施した後の廃ガス等が使
用されるが、好ましくは空気の使用である。また
ガス温度としては、無水ピロメリツト酸の露点以
下の温度であれば採用可能であるが、その風量を
少なくしたり廃ガスの処理を少なくする目的のた
めには常温であることが好ましい。 <発明の効果> 上述した如く、無水ピロメリツト酸を結晶させ
て捕修する際には、得られる結晶の大きさ、形状
等が純度および捕集効率に重要な影響を与える。
無水ピロメリツト酸含有高温ガスを不活性冷却ガ
スで晶析するに際して、上記したように本発明に
従つて該混合ガスを150〜200℃の晶析温度、0.05
〜0.5m/秒の平均ガス線速および5〜60秒の平
均滞留時間で空塔式捕集器に導入すれば、純度99
%以上の無水ピロメリツト酸が線状ないし針状微
細結晶として晶出される。これらの結晶は該捕集
器内壁に付着蓄積することなく全量が器底部に自
然落下する。しかも、これらは反応ガス中に含ま
れている窒素、酸素および炭酸ガス等の如き同伴
ガスによつて該捕集器外に持ち去られることもな
いので、本発明の方法においては、捕集器に続い
てバツクフイルター等の如き捕集装置を多段に設
けることは不必要である。 本発明方法によるその他の効果としては、得ら
れる無水ピロメリツト酸が綿状ないし針状微細結
晶であるので、粉砕することなくそのままポリイ
ミド、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂用等の原
料に用いることが可能であること;捕集器が縦型
の空塔式であるので結晶の取り出しが容易である
のと共に、連続捕集が可能であるため切り換え時
のための予備捕集器を用意する必要がないこと;
不活性ガスで冷却するので伝熱面が不必要であ
り、従つて捕集器が小型ですむこと;捕集器が空
塔形式であるので設備費が安価であること;捕集
と同時に精製が行なわれるので分離および精製工
程が簡略化されうること、などが挙げられる。 以下、本発明の実地例を示し本発明を更に詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるものではない。 実施例1〜11及び比較例1 実施例1〜3及び比較例においては、外部をジ
ヤケツトで保温した直径250mm、高さ2000mmの
SUS316製空塔式捕集器に、ジユレン(1,2,
4,5−テトラメチルベンゼン)をV2O5−TiO2
系触媒の存在下で空気により接触気相酸化させた
のち250℃に冷却した4909Nl/Hrの風量の反応
生成ガスを、25℃に保つた所定風量の不活性ガス
と共に導入し、両者を混合させた。該反応生成ガ
スの組成は、無水ピロメリツト酸92.30g/Hr、
無水トメリツト酸5.10g/Hr、ジメチル無水フ
タル酸0.38g/Hr、無水マイレン1.95g/Hrお
よびその他0.25g/Hrであつた。該捕集気のガ
ス入口部からそれぞれ350、790、1500および1500
mmの箇所にはガス抜き出し口が設けられており、
使用するガス抜き出し口を変える事により捕集器
内でのガスの滞留時間を変えた。 実施例4〜10においては、外部をジヤケツトで
保温した。直径250mm、高さ4000mmのSUS316製
の空塔式捕集器に、上記と同様に反応生成ガス及
び不活性ガスを導入した。該捕集器のガス入口部
からそれぞれ2170および3630mmの箇所にはガス抜
き出し口が設けられており、使用するガス抜き出
し口を変える事により捕集器内でのガスの滞留時
間を変えた。 実施例11においては、外部をジヤケツトで保温
した直径150mm、高さ5000mmのSUS316製の空塔
式捕集器に、上記と同様に反応生成ガス及び不活
性ガスを導入した。該捕集器のガス入口部から
4300mmの箇所にはガス抜き出し口が設けられてい
た。 結果を、下表に掲げる。
【表】 捕集した結晶の分析は、液体クロマトグラフイ
ーで行なつた。特に無水ピロメリツト酸、ピロメ
リツト酸およびピロメリツト酸−無水物の分離に
は、メタノールの分別エステル化処理を実施した
後、分析に供した。 結晶捕集率及び結晶自然落下率は、生成した無
水ピロメリツト酸の重量に対する得られた結晶の
重量のパーセンテージである。 結晶壁面付着率は、結晶捕集率と結晶自然落下
率との差である。 色相(APHA)の比較は、各々の結晶を用い
て合成されたピロメリツト酸−4−オクチルエス
テル(無水ピロメリツト酸の重要な用途の一つで
あるところの可塑剤)について行なつた。 比較例 2 ジユレン(1,2,4,5−テトラメチルベン
ゼン)をV2O5−TiO2系触媒の存在下で空気によ
り接触気相酸化させた後250℃に冷却した
4909Nl/Hrの風量の反応生成ガスを25℃の空気
と接触させ167℃まで冷却し、バツグフイルター
により無水ピロメリツト酸を捕集した。 得られた無水ピロメリツト酸の品質は実施例1
で得られたものと同程度であつたが、捕集時間が
10時間を超える頃からフイルター部に次第に圧損
が生じ始め、連続的に捕集することが困難となつ
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 無水ピロメリツト酸含有高温ガスを、不活性
    冷却ガスとともに、壁温が150〜200℃に保たれた
    縦型の空塔式捕集器に導入し、該捕集器中で前記
    高温ガスと前記冷却ガスとの熱交換を行なうこと
    によつて該高温ガスの温度を150〜200℃に降下さ
    せ、次いでガス混合物を平均ガス線速が0.05〜
    0.5m/秒の範囲および平均滞留時間が5〜60秒
    の範囲である条件下に該捕集器内を通過させ、該
    器底部より針状結晶化した無水ピロメリツト酸を
    回収する、ことを特徴とする無水ピロメリツト酸
    の捕集方法。 2 無水ピロメリツト酸含有高温ガスが、1,
    2,4,5−テトラアルキルベンゼンの分子状酸
    素含有ガスによる接触気相酸化反応生成物であ
    る、特許請求の範囲1記載の方法。 3 無水ピロメリツト酸含有高温ガスが、無水ピ
    ロメリツト酸を昇華によつて精製する際に形成さ
    れる無水ピロメリツト酸と不活性運搬ガスとの混
    合ガスである、特許請求の範囲1記載の方法。 4 不活性冷却ガスが、空気、窒素、二酸化炭
    素、又はアルゴンである、特許請求の範囲1記載
    の方法。 5 不活性冷却ガスが、接触気相酸化反応生成物
    から無水ピロメリツト酸を捕集した残りの廃ガス
    である、特許請求の範囲1記載の方法。
JP62054166A 1986-03-17 1987-03-11 無水ピロメリツト酸の捕集方法 Granted JPS6310790A (ja)

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JP61-57091 1986-03-17

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