JPH0584314B2 - - Google Patents

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JPH0584314B2
JPH0584314B2 JP26649187A JP26649187A JPH0584314B2 JP H0584314 B2 JPH0584314 B2 JP H0584314B2 JP 26649187 A JP26649187 A JP 26649187A JP 26649187 A JP26649187 A JP 26649187A JP H0584314 B2 JPH0584314 B2 JP H0584314B2
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JP
Japan
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quinazolinone
dimethoxystyryl
general formula
integer
Prior art date
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Application number
JP26649187A
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English (en)
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JPH01110677A (ja
Inventor
Wataru Takahashi
Hiroyuki Yamane
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、一般式()
【化】 (式中、XはClまたはOCH3を表わし、nは1〜
3の整数を表わす。) で示される新規なキナゾリノン化合物およびその
製造方法に関する。本発明による前記式()の
キナゾリノン化合物は、文献未収載の新規化合物
であり、優れた抗菌活性を持ち、抗菌剤として極
めて有用な化合物である。また、アレルギーに起
因する疾患の治療剤N−(3′,4′−ジメトキシシ
ンナモイル)−アントラニル酸製造上の原料とし
ても有用である。 (従来の技術) 2,3−二置換キナゾリノン誘導体について
は、数件の文献に記載がある。例えば、アール・
シー・アロラ(R.C.Arora)らは、2−メチル−
3(3′−ベンズヒドラジド)−キナゾリノン誘導体
類を合成して、その抗モノアミンオキシターゼ活
性を試験〔キヤナデイアン・ジヤーナル・オブ・
ケミストリー(Can.J.Chem.)、46、2100(1968)
および同、44、2100(1966)〕し、また、小西ら
は、キナゾリノン誘導体を合成して、それらのケ
イ光性におよぼす化学構造の影響を検討している
「工業化学雑誌、73、2195(1970)」。また、エム・
エル・ダー(M.L.Dhar)らは、抗アメーバー活
性化合物として(J.Sci.Industr.Res.)、17C、193
(1958)、エム・カリフア(M.Khlifa)らは、抗
けいれん剤および睡眠剤として〔パルマジエ
(Parmazie)、34、H、11、753(1979)〕、それぞ
れキナゾリノン誘導体を合成しているが、両者と
も具体的に試験した生理活性の記載がない。 (発明が解決しようとする問題点) 上述したように、いずれの文献にも、抗菌活性
を有する2−(3′,4′−ジメトキシスチリル)−3
−アリールキナゾリノンを予測させる記載はな
い。本発明は、抗菌活性を有する2−(3′,4′−
ジメトキシスチリル)−3−アリールキナゾリノ
ンを提供するものである。 本発明者らは、2−(3′,4′−ジメトキシスチ
リル)−(3H)−キナゾリノンの3位に芳香族置換
基を導入すると、抗菌活性が発現することを見い
だした。 (問題点を解決するための手段および作用) 本発明は、前記一般式()の2−(3′,4′−
ジメトキシスチリル)−3−アリールキナゾリノ
ンを提供する。一般式()においてXはClまた
はOCH3を表わし、nは1〜3の整数である。本
発明の化合物は抗菌活性を有し、抗アレルギー剤
N−(3′,4′−ジメトキシシンナモイル)−アント
ラニル酸の製造中間体として有用である。 一般式()に示される化合物は、例えば、一
般式()
【化】 (式中、XはClまたはOCH3を表わし、nは1〜
3の整数を表わす。) で示される2−メチル−3−アリール−(3H)−
キナゾリノンを、次式()
【化】 で示される3,4−ジメトキシベンズアルデヒド
と加熱下、脱水縮合することにより製造すること
ができる。 一般式()の2−メチル−3−アリール−
(3H)−キナゾリノンは、次式()
【化】 で示される無水イサト酸を、当量のアリールアミ
ンと加熱下に縮合し、一般式()
【化】 (式中、XはClまたはOCH3を表わし、nは1〜
3の整数を表わす。) で示されるアントラニルアニリドを得た後、これ
を無水酢酸によりアセチル化し、次いで、加熱下
に脱水することにより、あるいは次式()
【化】 で示されるアントラニルを、加熱下にアリールア
ミンと脱水縮合することにより製造できる。 一般式()の2−(3′,4′−ジメトキシスチ
リル)−3−アリールキナゾリノンは、一般式
()の2−メチル−3−アリール−(3H)−キナ
ゾリノンと式()の3′,4′−ジメトキシベンズ
アルデヒドを、無溶媒あるいは不活性溶媒中、望
ましくは無溶媒で110〜250℃の間、望ましくは
150〜200℃で、1〜10時間、望ましくは2〜5時
間反応させることにより製造できる。この際用い
る不活性溶媒としては、例えば、トルエン、キシ
レン、クメンなどの芳香族系溶媒、あるいは
DMF、DMSO、ジエチレングリコールジメチル
エーテルなどの溶媒も利用することが可能であ
る。 (発明の効果) 本発明により製造される新規な2−(3′,4′−
ジメトキシスチリル)−3−アリールキナゾリノ
ン()は、抗菌作用を有し、また、アレルギー
に起因する疾患の治療剤N−(3′,4′−ジメトキ
シシンナモイル)アントラニル酸製造上の原料と
して有用である。 (実施例) 実施例 1 2−メチル−3−(p−クロロフエニル)−
(3H)−キナゾリノン2.71g(10mmol)と3,4
−ジメトキシベンズアルデヒド1.83g(11m
mol)を、210℃で4時間撹拌した。反応液を冷
却後、イソプロパノールから再結し、2−(3′,
4′−ジメトキシスチリル)−3−(p−クロロフエ
ニル)キナゾリノン3.43g(82%)を得た。 mp 200−201℃ NMR(CDCl3):δ 3.69(3H、s)、3.73(3H、
s)、6.0−8.2(13H、m) IR(KBr):1685cm-1 νCO 1270cm-1 νC−O−C 元素分析値 C24H19N2O3Cl 計算値C:68.82% H:4.57% N:6.69% Cl:8.46% 実測値C:68.53% H:4.29% N:6.43% Cl:8.75% 実施例 2 2−メチル−3−(p−メトキシフエニル)−
3H)−キナゾリノン2.66g(10mmol)と3,4
−ジメトキシベンズアルデヒド1.83g(11m
mol)を、200℃で4時間撹拌した。反応液を冷
却後、イソプロパノールから再結し、2−(3′,
4′−ジメトキシスチリル)−3−(p−メトキシフ
エニル)キナゾリノン3.60g(87%)を得た。 mp 193−194℃ NMR(CDCl3):δ 3.67(3H、s)、3.70(3H、
s)、3.83(3H、s)、6.0−8.2(13H、m) IR(KBr):1670cm-1 νCO 1255cm-1 νC−O−C 1265cm-1 νC−O−C 元素分析値 C25H22N2O4 計算値C:72.45% H:5.35% N:6.76% 実測値C:72.29% H:5.19% N:6.70% 試験例 実施例1および2で得られた化合物について抗
菌活性試験を行なつた。抗菌試験は、動物用抗生
物質製剤検定基準(昭和48年6月)に準じて実施
した。カツプは外径が9mmのものを使用し、抗菌
力の強さは、阻止円の直径(mm)を表わした。試
験結果を表1に示す。
【表】 参考例 本発明の化合物からN−(3′,4′−ジメトキシ
シンナモイル)−アントラニル酸を合成する一例
を以下に示す。 2−(3′,4′−ジメトキシスチリル)−3−(p
−クロロフエニル)キナゾリノン0.54g(1.3m
mol)のイソプロパノール30ml溶液に、水酸化ナ
トリウム0.66g(17mmol)の水溶液1.3mlを加
え、4時間還流撹拌した。40〜50℃に冷却後、濃
塩酸2.3mlを徐々に滴下し、10分間撹拌した。反
応終了後、水を加え、析出した結晶を別乾燥し
た。さらに、この結晶をクロロホルムから再結す
ることにより、N−(3′,4′−ジメトキシシンナ
モイル)−アントラニル酸0.50g(収率88%)を
得た。 mp 209−210℃ NMR(CDCl3):δ 3.87(3H、s)、3.92(3H、
s)、6.0−9.0(13H、m) IR(KBr):2900cm-1 νCOOH 1670cm-1 νCO 1255cm-1 νC−O−C 元素分析値 C18H17NO5 計算値C:66.05% H:5.24% N:4.28% 実測値C:66.21% H:5.17% N:4.25%

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() 【化】 (式中、XはClまたはOCH3を表し、nは1〜3
    の整数を表す。) で示される新規なキナゾリノン化合物。 2 一般式() 【化】 (式中、XはClまたはOCH3を表し、nは1〜3
    の整数を表す。) で示される2−メチル−3−アリール(3H)−キ
    ナゾリノンを、次式() 【化】 で示される3,4−ジメトキシベンズアルデヒド
    と脱水縮合することを特徴とする一般式() 【化】 (式中、XはClまたはOCH3を表し、nは1〜3
    の整数を表す。) で示される新規キナゾリノン化合物の製造方法。
JP26649187A 1987-10-23 1987-10-23 新規キナゾリノン化合物およびその製造方法 Granted JPH01110677A (ja)

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JPH01110677A JPH01110677A (ja) 1989-04-27
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DE69013100T2 (de) * 1989-08-02 1995-03-23 Canon Kk Farbbildverarbeitungsgerät.
US9776975B2 (en) 2013-03-05 2017-10-03 University Of Notre Dame Du Lac Quinazolinone antibiotics

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